JPH074111Y2 - 可搬型ナイフ仕上刃研ぎ装置 - Google Patents

可搬型ナイフ仕上刃研ぎ装置

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JPH074111Y2
JPH074111Y2 JP5307088U JP5307088U JPH074111Y2 JP H074111 Y2 JPH074111 Y2 JP H074111Y2 JP 5307088 U JP5307088 U JP 5307088U JP 5307088 U JP5307088 U JP 5307088U JP H074111 Y2 JPH074111 Y2 JP H074111Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はベニヤレースナイス若しくはスライサ−ナイフ
或いはこれと同等のナイフの仕上げ刃研ぎを手操作で行
える可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置に関する。
従来の技術 ベニヤレースナイフ,スライサーナイフの仕上げ刃研ぎ
は平面または工具研削盤にて荒研ぎした後刃先のみを更
に研ぎ上げて刃先を鋭利なものとしている。この仕上げ
刃研ぎはより良質のベニヤ単板を得るためと、ナイフの
刃欠けをより少なくする目的で、被削材である原木の良
否により仕上げ刃研ぎに以下の3つの研ぎ方がなされて
いる。
A・ストレート研ぎ・・刃欠けが多く発生するので現在
あまり使われない。刃物角と平行に刃研ぎする(第14
図) B・2段研ぎ・・一般的な研ぎ方で70〜80%の工場で使
われており、ラワン材等の南洋材に多く使われる。刃物
角に3°〜7°プラスする刃研ぎ(第15図) C・3段研ぎ・・硬い節がある針葉樹及びカポール等の
硬木用刃先形状として使われる。刃の表,裏を刃研ぎし
て合計で刃物角に3°〜7°プラスとなる(第16図)。
またスライサーナイフでは刃裏面先端殺し角度をほぼ0
°としてしのぎ面のみ片面3段研ぎが行われている。
上記の刃研ぎを実行するために (イ)手研ぎによる方法として、荒刃研ぎ後のナイフを
研削盤から作業台に移し、しのぎ面と刃裏面の両側を手
研ぎ用砥石例えば油砥石,シリケート水砥石で仕上げて
行くが、ナイフが長尺であるため手に砥石を持ち刃先に
押し付け左右に振りながら移動させて研ぎ上げて行く状
態である。刃先長さより長い鉄製の定規などを利用すれ
ば任意の刃先形状に刃研ぎできる刃先角にばらつきが多
く、所望の刃先角に仕上げるにはかなりの熟練を要し
た。またベニヤレースナイフをロータリレースに取付け
て使用する時に小さな刃こぼれが生じるとナイフがレー
スに取付いた状態で油砥石を使い手研ぎで修正される。
この場合取付面と刃先間がせまいため研ぎ角度が一定せ
ず鋭利な刃先がえられず時間がかかる。そしていずれの
場合も手研ぎではむき出しの刃先を対象に作業するため
危険性が高く、精神と労力を伴う非常に疲れる作業であ
り好ましくない仕事であった。
(ロ)研削盤による機械研削,荒刃研ぎ後そのまま研削
盤で仕上げ砥石により刃研ぎする。この方法は研削盤に
仕上げ研削装置が装備されていることが必要で、2段研
ぎは比較的簡単に行える。しかし3段研ぎは一部の特殊
な研削盤を除いてはできない状態であり、機械を備える
ことは相当コストアップとなり簡単にできない問題があ
る。
(ハ)可搬形仕上げ刃研ぎ装置を用いる。この装置とし
ては西ドイツ,デルムスタットのゲッケル社製の第17
図,第18図のようなものが市販された。このものは 同心で旋回する2個の枠体1,2を側板で旋回可能とし
て開口部3の開度を0〜90°調整可能として、クランプ
部材4で任意の開度に固定できるようにしてあり、2個
の枠体の対向面にそれぞれ複数個のカップ状砥石5をそ
の端面が刃研ぎ面となるように図のように傾斜させ且つ
回転可能に軸承し両側のカップ状の砥石でナイフの刃先
上に載置される。そして2個の枠体1,2にはカップ状の
砥石5の下側開口側に砥石軸に対して90°近い方向の軸
心に案内ローラ6がそれぞれ回転可能に軸承され、ナイ
フ刃面を受けているようにつくられており、ナイフの刃
先に馬乗りさせて手で圧力をかけながら左右動させて刃
研ぎをする。
考案が解決しようとする課題 この市販の装置では枠体1,2を旋回調整することによっ
て任意の刃物角θのナイフの刃先を研ぐことは可能であ
るが、しかし砥石5と案内ローラ6が一定関係に取付け
られているためしのぎ面先端殺し角度β及び刃裏面先端
殺し角度γが一定で現物では1°につくられているた
め、殺し角β,γを被削材の材質に合わせて変更して切
削条件に適応させることができないので、現状では外国
において紙ギロチンナイフ刃研ぎ用として使用されてい
る程度であり、ベニヤレースナイフの刃研ぎには使用さ
れていない。そして可搬式に重点がおかれているため軽
くつくられており、刃先にのせただけでは刃研ぎに必要
な加圧力が得られず必要な加圧力に手で押えねばならず
不便で、両手で装置を刃先に押し付ける形となって常に
危険をともなう問題があった。
この考案は従来有するような問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは現在使用されている一
般的なベニヤレースナイフは刃物角21〜23°で刃先角24
〜32°に刃研ぎされているものが殆どであることに着目
し正確な刃研ぎを可能とし刃先角28°の一定とししのぎ
面と刃裏面先端の殺し角度を切削条件に適合することに
よってベニヤ切削に支障なく操作に危険性のない可搬形
の仕上げ研ぎ装置を提供しようとするものである。
また特殊な木材用では刃先角28°〜40°のベニヤレース
ナイフ或いは刃先角17°〜28°のスライサーナイフに対
応できる仕上げ刃研ぎ装置。さらにナイフ使用途中にベ
ニヤロータリレース上で刃研ぎできるように刃裏面のみ
を研ぎ上げるもので摩耗の少ないときは刃裏面先端殺し
角γを3〜5°に、更に摩耗が進行したときには5〜10
°に刃研ぎ角度が調整できる装置を提供しようとするも
のである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案の仕上げ刃研ぎ装置は
下側から中心部迄長手方向に深い開口部を有する外フレ
ームと、該外フレーム内で旋回可能に取付けられ外フレ
ームの開口部に対向する開口部を有する内フレームと、
該内フレームの開口部の両側で研磨面を対向して配置た
複数個の砥石と、前記外フレームの開口部の両側で前記
砥石より開口部寄りに対向して配置された複数個の案内
ローラとを含んでなり開口部においてベニヤレースナイ
フ等の刃に馬乗りさせるものである。
そして内フレームを旋回させることによって殺し角の和
が一定でしのぎ面と刃裏の殺し角を設定できる。また内
フレームの旋回中心は刃研ぎ時のほぼ刃先位置とするこ
とが好ましい。刃研ぎされた刃先角が一定になるように
砥石が組合わされること、そして砥石が旋回するものが
より適している。また案内ローラは偏心軸で心位置が調
整させることによって刃物角θが変更できる。
また特殊な刃先角に対応するため砥石を全部内フレーム
に固定せず片側の砥石列を外フレームに他の片側の砥石
列を内フレームにそれぞれ設けるとともに、ナイフの刃
裏面を案内する案内ローラを内フレームの砥石のほぼ中
央に少なくとも1個設けられる。
さらにベニヤロータリレース上での刃研ぎ用として外フ
レームの片側の案内ローラ位置を内フレームの旋回中心
寄りに位置させ、内フレーム側の砥石を旋回中心寄りの
前記案内ローラよりさらに旋回中心側に寄り中心と反対
側の位置として、砥石,案内ローラをしのぎ面側を下、
刃裏側を上とする段違いに設けられる。
さらに可搬用の堤手を設けること或いは装置を左右動さ
せる把手を設けること、また研ぎ時の加圧力をうるため
ベニヤレースナイフ用では重量は3kg〜5kg、スライサー
ナイフ用では重量は1.5kg〜2.5kgが好ましい。
作用 請求項1〜4,7,8,9では提手を持って固定されたベニヤ
レースナイフT上に馬乗りさせ案内ローラで支持する。
ナイフ刃先が両側のカップ状砥石の交差する研削面の交
点に位置する。把手により刃研ぎ装置を左右動させると
砥石が回転し装置の自重によりしのぎ面と刃裏面の刃先
が研磨される。
請求項5,7,10では刃先角の変化が大きいスライサーナイ
フなどの研磨する刃先角に調整したものを固定のナイフ
上で馬乗りさせ上位置の案内ローラを刃裏面のぬすみ面
に当て安定な刃先角を出すようにして同じように装置を
左右動して装置の適切な自重により研磨する。
請求項6〜9では角度調整後の装置をベニヤロータリレ
ース上のナイフに馬乗りさせ同様に装置を左右動させて
研磨する。
実施例1 以下本考案の実施例1を第1図〜第4図にもとづき説明
する。
馬蹄形状をした外板11の中心で旋回可能に馬蹄形状をし
た内板12が嵌装されて1組となり左右両側に設けられ、
2枚の外板11の上面を、中央に提手14を取付けた上連結
板13で一体とし開口部27両側の下面をそれぞれ連結底板
15a,15bで連結し枠形に形成されて外フレーム25とす
る。また内板12は横からみてハ字状に連結板16a,16bが
前後に取付けられて枠形に形成されて内フレーム26とす
る。さらに外フレーム25の連結底板15aには左右巾中央
内側に1個のそろばん玉状の案内ローラ17aが偏心軸18a
で調心且つ旋回可能に枢支され、連結底板15bには両端
よりほぼ巾3分の1位置で案内ローラ17aに対して左右
対称に2組のそろばん玉状の案内ローラ17bがそれぞれ
偏心軸18bで調心且つ旋回可能に枢支されている。さら
にまた内板12の連結板16aには巾方向中央案内ローラ17b
に対する位置に例えばアルカンサスのカップ状の砥石19
aを先端に固定した砥石軸20aが軸受によって回転可能に
軸承されている調整筒21aの雄ねじで出し入れ可能に螺
着されている。このカップ状の砥石19aはさらに左右両
側対称にそれぞれ1個計3個が設けられている。連結板
16bには3個の砥石19aの間案内ローラ17aに対する位置
に砥石19bを有する砥石軸20bが軸承された調整筒21bが
2個出し入れ可能に螺着されている。そして砥石は刃研
ぎされた刃先角αが一定になるように組合わされ且つこ
れらの調整筒21a,21bの軸心は僅かに刃面と傾斜されて
刃研ぎ時の刃面と一点で当たるように取付けれられてお
り、さらに砥石の刃研ぎ位置はカップ状砥石端面の砥石
巾内周より本例では約3mm砥石中心寄りとなるように連
結板16a,16bに取付けられているものである。内フレー
ム26,連結板16aには3個の砥石の中央の調整筒21aと同
軸に調整筒21aを内包する中空の把手22が突設されてい
る。また片側の外板11の中心真上には弧状溝23が穿設さ
れ内板12に螺設したクランプ把手24によって外フレーム
25と内フレーム26との角度関係を調整して固定できるよ
うになっており、外板11外周に数度の角度目盛りが内板
12外周に基線が刻設されていて刃研ぎ時の殺し角度が調
整できる。この仕上げ刃研ぎ装置は刃研ぎ時に研削圧付
与のため手で加圧する必要のないようかなりの重量が付
加されており、本例では3〜5kg好ましくは4kgとされて
いる。
このように構成された刃研ぎ装置は使用に先立ちカップ
状の砥石19a,19bの出し入れ調整,案内ローラ17a,17bの
偏心位置調整が必要であり、第5図〜第7図のようなゲ
ージが使用される。ゲージ板31には両刃で対称の砥石接
触面31aが形成され5個の砥石に充分に接触しうる長さ
を有し、底面にゲージ板31の先端位置を決める位置決め
板32が離れて2個固設され、その段部32aで連結底板15
a,15bの間の中央に確実に位置決めされて先端位置が決
められる。またゲージ板31には案内ローラ17a,17bに対
応する位置に刃物角θ21°と23°を決めるよう2種類の
突部34,33が設けられており、刃物角θ21°のとき案内
ローラ17a,17bが最も近づいたように偏心軸18a,18bは調
整され、刃物角θ23°のとき最も離れたように偏心軸18
a,18bが調整されて突部34または33に案内ローラ17a,17b
が接触する。そして各カップ状の砥石19a,19bの調整筒2
1a,21bを旋回させて砥石端面が接触する状態に出し入れ
し固定されるものである。この状態においてカップ状の
砥石の刃先との接触位置は内フレーム26のほぼ旋回中心
となる。
専用ゲージによって案内ローラと砥石の出入りが調整さ
れ、被削材の性質によって内フレームの外フレームに対
する角度位置を調整してしのぎ面先端殺し角β,刃裏面
先端殺し角γを決めた本装置を研削盤若しくは保持台上
で直立に保持されたベニヤレースナイフの上に開口部か
ら挿入して馬乗りさせる。本装置は外フレームの開口部
の両側の案内ローラ群が刃の両面に接触して保持される
とともに内フレーム開口部両側の砥石がそれぞれしのぎ
面刃先,刃裏面刃先に接触される。把手を握って本装置
を左右に移動させれば僅かに傾斜されて1個所で接触す
る砥石は旋回されながら刃面を仕上げ研ぎする。内フレ
ームが所定角度に外フレームに固定されているためそれ
ぞれの殺し角β,γ及び刃先角αは正確に仕上げられ
る。砥石は回転されるものでは研削面片べりをおこさず
より正確な研削ができる。殺し角β,γを調整すること
により被削材の硬さに適合できる。そして提手,把手に
よって操作が容易である。さらに本装置の重量が研ぎに
必要な加圧力を発生する大きさにつくられているため刃
研ぎ時に加圧する必要なく自重によって刃研ぎされる。
実施例2 実施例2を第8図〜第10図に基づき説明する。
馬蹄形状をした外板31の中心で旋回可能に馬蹄形状をし
た内板32が支持されて1組が左右両側に設けられ、2枚
の内板32の上面を中央に提手34を取付けた上連結板33
で、片方の側面のみを一枚の側板42で連結した開放され
た枠形に形成された内フレーム26と、2枚の外板31の開
口部28端を底板35a,35bで連結し、内フレーム26の側板4
2と反対の側面のみを一枚の側板36で連結して開放され
た枠形に形成された外フレーム25でなる。この側板36,4
2とは外板側からみてハ字形に取付けられている。外フ
レーム25の底板35aの内側にはナイフのしのぎ面側を案
内するそろばん玉状の案内ローラ37aが長手方向中央に
本例では1個が支軸38aによって回転可能に支承されて
いる。また底板35bの内側にはナイフの刃裏面側を案内
するそろばん玉状の案内ローラ37b2個が左右対称位置に
支軸38bで回転可能に軸承されている。さら外フレーム2
5の側板36には長手方向左右対称位置に2個のアルカン
サスのカップ状の砥石39aを内側先端に固定した砥石軸4
0aが軸受によって回転可能に軸承されている調整筒41a
がその雄ねじで内端面の研磨面位置調整の出し入れ可能
に螺装されている。また内フレーム26の側板42に長手方
向で外フレームの砥石39aよりそれぞれ外側に本例では
2個のアルカンサスのカップ状の砥石39bが研磨面を39a
と対向させて内側先端に固着した砥石軸40bが軸受によ
って回転可能に軸承されている図示しない調整筒の雄ね
じで研磨面位置調整の出し入れ可能に螺装されている。
砥石軸40a,40bの中心は内フレームの旋回中心より同量
下位に位置してナイフの研磨点が旋回中心となるように
調整されるものである。
さらに側板42の砥石間中央には把手を兼ねる保持筒43が
固着され、この保持筒43の中心をその二股先端部でそろ
ばん玉状の案内ローラ46を支軸47で案内ローラ38bと平
行に枢支したローラ保持軸44がキーで軸方向にのみ摺動
可能に嵌装されている。そしてローラ保持軸44の後端部
の雄ねじには保持筒43で回転のみ可能に嵌装した調整つ
まみ45の雌ねじが螺合されている。
さらに一方の外板31には上部に弧状穴31aが削設されて
おり、内板32に螺装したクランプ把手48が挿通されて内
フレーム26と外フレーム25とを一体に緊定している。そ
して内板32の外周の基線に対し砥石の刃研ぎ角度すなわ
ち刃先角28°となる位置に外板31の外周に0°の刻印を
して±12°の範囲で目盛りを刻設して刃研ぎ角度の調整
を可能としている。なおスライサー用刃研ぎ装置として
の重量は1.5kg〜2.5kgが好ましい。
研磨すべきスライサーナイフ,ベニヤレースナイフの刃
先形状に合わせるためには第5,6,7図のようなその刃物
専用のゲージが準備される。
クランプ把手48をゆるめる。0°の位置が刃先角28°で
あるから刃先角22°とすれば一方向の目盛り−6°に合
わせクランプ把手48をしめ内外フレームを固定する。な
お、ローラの一部を交替し目盛り零度の位置で固定した
場合ある専用ゲージにより砥石位置を決めると刃物角20
°で刃裏面先端殺し角0°,しのぎ面先端の殺し角8°
となる。すなわち刃研ぎすべきスライサーナイフの刃物
角20°用の該ゲージを選択し、その上に刃研ぎ装置を馬
乗りさせ、外フレーム側の砥石39aを調整してゲージ面
に当接させる。次に内フレーム側の砥石39bを調整して
ゲージ面に一様に当接させる。このように準備された刃
研ぎ装置を固定されたスライサーナイフT上に刃裏に案
内ローラ46を当てるように馬乗りさせる。ゲージには刃
裏のぬすみがなく平面であるが、スライサーナイフTは
ぬすみがつけられているため案内ローラ46の調整つまみ
45を旋回してローラを当接させる。この案内ローラ46に
よって各研磨時に一定の刃先角が保たれ同じナイフに対
しては最初に一度調整が行われる。調整の終わった刃研
ぎ装置は保持筒43によりナイフ上を左右動させて仕上げ
の刃研ぎが行われる。得られた刃先形状は刃物角20°,
刃裏面先端殺し角0°,しのぎ面先端殺し角2°,刃先
角22°となる。
実施例3 実施例3を第11図〜第13図にもとづき実施例2と同じも
のは同一番号を付して説明を省略する。外板51はベニヤ
レースナイフ上で干渉しないように馬蹄形の片方が短く
つくられており、これにともなって内板52も対応側が短
くつくられている。そして案内ローラ37bは案内ローラ3
7aより内フレームの旋回中心にぐっと近づく位置に設け
られている。そして内フレーム側の砥石軸40bの中心は
内フレームの旋回中心より上位置で砥石軸40aと同量隔
たっておりナイフの研削点が旋回中心と一致するように
調整される。すなわち装置のナイフ上で刃裏面側の砥
石,案内ローラは上位置に、しのぎ面側のそれは下位置
になる段違いに配置されているものである。なお内板52
の基線に対する外板零度の位置では刃先角は28°に対応
するごとくされていることは同じである。
クランプ把手48をゆるめて刃先角に対応するよう目盛り
を合わせ内外フレームをクランプする。刃研ぎすべきロ
ータリレース上のベニヤレースナイフの刃物角に合わせ
た専用のゲージを選択し、ゲージ上に刃研ぎ装置を馬乗
りさせ砥石39a,39bを調整する。調整済の刃研ぎ装置を
ベニヤロータリレースのナイフT上に刃裏面側に砥石39
bが接触するように馬乗りさせ、把手49で左右動させて
仕上げ刃研ぎが行われる。
効果 以上詳述したように本考案は構成されているので請求項
1の装置では正確に刃研ぎができ刃物角の少し異なるベ
ニヤレースナイフの70〜80%の合板工場の使用に対応で
きる。また原木樹種に応じた刃先形状が容易に性格に研
ぎ上げることができる。さらに3段刃研ぎ用の高価な研
削盤が不要である。
請求項2のものでは刃裏面に砥石面を平行として軟らか
い原木用の刃研ぎ、またしのぎ面刃先殺し角度を小さく
して刃裏面刃先殺し角度を大きくして節のあるような硬
木用の刃研ぎとして切欠けを防止することができる。殺
し角の調整は一方を決めれば他方も決まるので調整が容
易である。
請求項3のものでは刃物角度に対応することができる。
請求項4のものでは刃研ぎ時に手で押さえつける力が不
要、操作上安全である。
請求項5のものでは角度の異なるスライサーナイフ全般
の他特殊木材に対する自社開発の刃先形状のベニヤレー
スナイフに適する。
請求項6のものではベニヤローラリレース上で安全に且
つ迅速に刃研ぎできる専用装置として好適である。
請求項7のものでは調整によっても刃先角度の変化が殆
どない。
請求項8のものでは持ち運びに便利である。
請求項9のものでは刃研ぎするときの移動が容易であ
る。
請求項10のものは刃先角の小さいスライサーナイフに適
した重量である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の実施例1の砥石関係,案内ローラ
を省略した枠体の一部を断面とした正面図、第2図は一
部を断面とした右側面図、第3図はその底面図、第4図
は第1図のA−A線断面図、第5図はゲージの正面図、
第6図はその平面図、第7図はその側面図、第8図は本
考案の実施例2の砥石関係,案内ローラを省略した枠体
の正面図、第9図は同右側面図、第10図は第8図のB−
B線断面図、第11図は本考案の実施例3の砥石,案内ロ
ーラを省略した一部を断面とした正面図、第12図は同右
側面図、第13図は特に砥石の関係を示す横断面図、第14
図はストレート研ぎの刃先図、第15図は2段研ぎの刃先
図、第16図は3段研ぎの刃先図、第17図は従来のものの
平面説明図、第18図はその左側面図である。 11,31,51……外板、12,32,52……内板、14……提手、17
a,17b,37a,37b……案内ローラ、18a,18b……偏心軸、19
a,19b,39a,39b……カップ状の砥石、21a,21b,41a,41b…
…調整筒、22,49……把手、31……ゲージ板

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下側から中心部迄長手方向に深い開口部
    (27)を有する外フレーム(25)と、該外フレーム(2
    5)内で長手方向を軸として旋回可能に取付けられ前記
    開口部(27)に対向する開口部(28)を有する内フレー
    ム(26)と、該内フレーム(26)の開口部(28)の両側
    で内フレームの旋回中心と平行且つ研磨面を対向して配
    置され枢支された複数個のカップ状の砥石(19a,19b)
    と、前記外フレーム(25)の開口部(27)の両側で前記
    砥石(19a,19b)より開口部寄りに内フレームの旋回中
    心と平行且つ対向状に配置され枢支された複数個の案内
    ローラ(17a,17b)とを含んでなり、開口部においてベ
    ニヤレースナイフ等の刃に馬乗り可能としたことを特徴
    とする可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  2. 【請求項2】内フレーム(26)を旋回させることによっ
    てしのぎ面先端殺し角βと刃裏面先端殺し角γがその和
    が一定の範囲で任意に設定可能である請求項1に記載の
    可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  3. 【請求項3】案内ローラ(17a,17b)が偏心調整可能で
    ある請求項1に記載の可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  4. 【請求項4】ベニヤレースナイフ用の装置では重量が3k
    g〜5kgである請求項1に記載の可搬形ナイフ仕上げ刃研
    ぎ装置。
  5. 【請求項5】下側から中心部迄長手方向に深い開口部
    (27)を有する外フレーム(25)と、該外フレーム内で
    長手方向を軸として旋回可能に取付けられ前記外フレー
    ムの開口部に対応した開口部(28)を有する内フレーム
    (26)と、前記外フレームの開口部(28)の両側で該内
    フレームの旋回中心と平行且つ対向状に配置され枢支さ
    れた複数個の案内ローラ(37a,37b)と、前記外フレー
    ムの開口部の片側では該案内ローラより内フレーム旋回
    中心寄りで平行に配置され枢支された1個以上のカップ
    状の砥石(39a)と、前記内フレームの開口部の他の片
    側で前記砥石と研磨面が対向するように配置され枢支さ
    れた2個以上のカップ状の砥石(39b)と、前記内フレ
    ームの砥石のほぼ中央に少なくとも1個の出入り調整且
    つ回転可能に設けられ刃裏ぬすみ面に当接させる案内ロ
    ーラ(47)とを含んでなり、開口部においてベニヤレー
    スナイフ若しくはスライサーナイフ等の刃に馬乗り可能
    としたことを特徴とする可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装
    置。
  6. 【請求項6】下側から中心部迄長手方向に深い開口部を
    有する外フレーム(25)と、該外フレーム内で長手方向
    を軸として旋回可能に取付けられ前記外フレームの開口
    部に対応した開口部を有する内フレーム(26)と、前記
    外フレームの開口部の両側でその片側は前記内フレーム
    の旋回中心に近く他の側は旋回中心より遠い位置で旋回
    中心と平行且つ対向状に配置され枢支された複数個の案
    内ローラ(37a,37b)と、前記外フレームの開口部の片
    側に該案内ローラより内フレーム旋回中心寄りで平行に
    枢支された1個以上のカップ状の砥石(39a)と、前記
    内フレームの開口部の他の側で前記案内ローラより内フ
    レーム旋回中心寄りで前記砥石と研磨面を対向して配置
    され枢支された1個以上のカップ状の砥石(39b)とを
    含んでなり、砥石及び案内ローラを段違いに配置して開
    口部において刃に馬乗りさせて使用することを特徴とす
    る可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  7. 【請求項7】内フレーム(26)の旋回中心が仕上げ刃研
    ぎ時のほぼ刃先位置である請求項1,2,5,6の何れかに記
    載の可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  8. 【請求項8】外フレーム(25)または内フレーム(26)
    に提手(14,34)を設けた請求項1,5,6の何れかに記載の
    可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  9. 【請求項9】内フレームまたは外フレームに左右移動の
    ための把手(22,49)を設けた請求項1,4,5又は6の何れ
    かに記載の可搬形ナイフ仕上げ刃研ぎ装置。
  10. 【請求項10】スライサーナイフ用の装置では重量が1.
    5kg〜2.5kgである請求項5に記載の可搬形ナイフ仕上げ
    刃研ぎ装置。
JP5307088U 1988-01-28 1988-04-20 可搬型ナイフ仕上刃研ぎ装置 Expired - Lifetime JPH074111Y2 (ja)

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