JPH0740894U - ビティー枠に連結できるジャッキベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠組足場を移動する場合に、枠組足場の脚を
高さ調節可能に支持しているジャッキベースが抜けて外
れることを防止した。 【構成】 基板１上の支柱２の上部にねじ溝３を設け
て、そのねじ溝部分にハンドル付きの支持筒４を螺合
し、支持筒４の外周にリング６を回転可能に嵌合し、リ
ング６にロックピン７を介してアーム８を連結し、アー
ム８の他端を枠組足場の脚側に連結できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建設や土木工事の仮設用の枠組足場（ビティー枠）や、ローリング 足場の下端を高さ調節可能に支持するジャッキベースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

枠組足場やローリング足場の下端を高さ調節可能に支持するためには、ジャッ キベースやローリングキャスターが使用されている。枠組足場の下端を支持する 場合、ジャッキベース等は、そのハンドル操作で支持高さを調節した後、枠組足 場の下端の脚の空洞部をジャッキベースの支柱上部に挿入させている。また工事 の進行にともない、枠組足場等を移動することがあり、その場合にはジャッキベ ース等が抜け落ちないように注意する必要があった。また枠組足場等を吊り上げ て移動する場合には、ジャッキベースが枠組足場等の下端から抜けないように番 線等でわざわざ結んで移動している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術では、ジャッキベースやローリングキャスターの調節ハンドルの上 の支柱上部に、枠組足場等の脚を直にセットしており、特にジャッキベースが抜 けることを防ぐ対策を施してはいない。そのため、強風時や作業の衝撃荷重等に より枠組足組に引き抜き力が作用してジャッキベースが外れることがあった。ま た、枠組足場等を移動する際に、ジャッキベース等が抜け落ちると、作業員がジ ャッキベース等を所定位置にセットし直す必要があった。さらにジャッキベース 等と枠組足場等の下端とを番線等でわざわざ結ぶ場合は、手間がかかり作業性の 悪いものであった。 そこで本考案は、枠組足場を吊り上げ移動するような場合に、枠組足場等の下 端を支持するジャッキベースなどが抜け落ちないようにするとともに、ジャッキ ベースの抜け止めのための作業を簡単かつ容易にできるようにすることを目的と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ビティー枠等を高さ調節可能に支持するジャッキベースにおいて、 上記目的を達成したものである。ジャッキベースは、基板上に立設した円柱状の 支柱の上部外周にねじ溝が設けられ、そのねじ溝部分に、ビティー枠の下端を支 持するハンドル付き支持筒が螺合され、支持筒の外周にロックピン付きリングが 回転可能に嵌合され、前記ロックピンにアームの一端が連結され、アーム他端が ビティー枠の下部に設けたロックピンに連結できるように構成されている。

【０００５】

【作用】

上記のジャッキベースにより、枠組足場の脚を支持する場合は、ジャッキベー スの基板を地盤上の所定位置に設置し、ハンドル操作により支持筒を回転させて 高さ調整し、その後、ジャッキベースの支柱の上部を枠組足場の脚の下端空洞部 内に挿入し、前記脚の下端を支持筒の上端部で支持するようにする。次に、ジャ ッキベースの支持筒の外周に設けてあるアームの他端を枠組足場の脚外周に設け てあるロックピンに差し込んで連結する。この状態でジャッキベースはアームを 介して枠組足場の脚に連結され、枠組足場を移動のために吊り上げてもジャッキ ベースが抜け落ちることはない。 なお、アームは、支持筒の外周を回転できるリングに取付けられているため、 枠組足場側のロックピンに連結できる位置にアームを移動することができ、両者 の連結は容易である。なおジャッキベースと枠組足場の脚との連結を外す場合は 、脚に設けてあるロックピンの抜け止め爪を押してアームをロックピンから抜き 出せばよい。

【０００６】

【実施例】

本考案のビティー枠に連結できるジャッキベースの実施例を図１〜３により説 明する。 枠組足場の下端の脚を高さ調整可能に支持するジャッキベースは、地盤上に設 置される基板１の上に直角に円柱状の支柱２が立設され、支柱２の上部外周にね じ溝３が設けてある。なお、支柱２の上部は、枠組足場の脚Ａの下端の空洞部に 挿入できるようにその空洞部より小径に形成され、また基板１はそれを設置位置 に固定できるように釘穴１ａが設けてある。

【０００７】 支柱２のねじ溝３の外周に支持筒４が螺合されて、支持筒４の上端で枠組足場 の脚Ａの下端を支持できるようになっており、支持筒４の下部外周に支持筒を回 転するためのハンドル５が支持筒の直径方向に突設されている。また支持筒４の 中央部外周は小径部に形成され、その外周にリング６が回転可能に嵌合されてい る。リング６の直径線上の外周に２つのロックピン７が設けられ、各ロックピン ７に例えば略コ字形のアーム８の一端が連結されている。なおロックピン７には 、アーム８の抜け止めのための爪がバネ力で押し込み可能に設けられている。

【０００８】 また枠組足場の下端の脚Ａにはその直径線上に２つのロックピン９が設けられ 、各ロックピン９に前記のアーム８の他端が取外し可能に連結できるようになっ ている。なお支持筒４は高さ調節のために回転されるが、アーム８がロックピン ７を介して連結されているリング６は支持筒４に対して回転できるため、枠組足 場側のロックピン９に常にアーム８の他端を連結することができる。またロック ピン９にも、アーム８の抜け止めのための爪がバネ力で押し込み可能に設けられ ている。 なお、上記では枠組足場を支持するジャッキベースの実施例であったが、同様 の構成を、ローリングキャスターに適用してローリング足場の下部に連結して高 さ調整可能に支持できるようにすることができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のジャッキベースでは、支柱の上部に螺合した支持筒の外周に回転可能 なリングを設けてそれにロックピンを介してアームを連結し、アーム他端を枠組 足場側のロックピンに連結できるようにしたので、枠組足場を吊り上げて移動す る場合にジャッキベースが抜け落ちるようなことがなく、またアームの連結だけ でよいので、その連結のための作業も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のジャッキベースの正面図である。

【図２】ジャッキベースで枠組足場の下端を支持してい
る状態の断面図である。

【図３】ジャッキベースで枠組足場の下端を支持してい
る状態の部分正面図である。

【符号の説明】

２ 支柱 ４ 支持筒 ６ リング ７ ロックピン ８ アーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビティー枠等を高さ調節可能に指示する
   ジャッキベースであって、基板上に立設した円柱状の支
   柱の上部外周にねじ溝が設けられ、そのねじ溝部分に、
   ビティー枠の下端を支持するハンドル付き支持筒が螺合
   され、支持筒の外周にロックピン付きリングが回転可能
   に嵌合され、前記ロックピンにアームの一端が連結さ
   れ、アーム他端がビティー枠の下部に設けたロックピン
   に連結できるように構成されていることを特徴とするビ
   ティー枠に連結できるジャッキベース。