JPH0740865A - 自走車および自走車による階段の上昇および下降方法 - Google Patents

自走車および自走車による階段の上昇および下降方法

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JPH0740865A
JPH0740865A JP18655193A JP18655193A JPH0740865A JP H0740865 A JPH0740865 A JP H0740865A JP 18655193 A JP18655193 A JP 18655193A JP 18655193 A JP18655193 A JP 18655193A JP H0740865 A JPH0740865 A JP H0740865A
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JP
Japan
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crawler
self
stairs
propelled vehicle
main body
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Application number
JP18655193A
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English (en)
Inventor
Toshitoki Inoue
利勅 井上
Toshikazu Nemoto
寿和 根本
Nobuo Mino
伸夫 美濃
Akira Fujishiro
昭 藤城
Toshiharu Tomizu
富志晴 戸水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J R HIGASHI NIPPON MECHATRONIC
J R HIGASHI NIPPON MECHATRONICS KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
J R HIGASHI NIPPON MECHATRONIC
J R HIGASHI NIPPON MECHATRONICS KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by J R HIGASHI NIPPON MECHATRONIC, J R HIGASHI NIPPON MECHATRONICS KK, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical J R HIGASHI NIPPON MECHATRONIC
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急激に衝撃を受けたりすることなく階段を昇
降することができる自走車および自走車による階段の上
昇および下降方法を提供する。 【構成】 左右一対のクローラ6A,6B,7A,7B
を前後に設けて、各クローラ6A,6B,7A,7Bを
鉛直面内で揺動自在に構成する。そして、各クローラ6
A,6B,7A,7Bを平面部10A,10Bや階段4
2の頂部に沿うように揺動させながら、大きな衝撃を受
けることなく階段を昇降させる。これにより自走車1自
体の損傷を防止することができるとともに、自走車1に
荷を載設するような場合において、荷の損傷も防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自走車および自走車によ
る階段の上昇および下降方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無人走行する自走車においては、例え
ば、実開平4−23590号公報などに開示されている
ようにクローラを有するものがあり、このようにクロー
ラを有する自走車において、図14に示すように、階段
を昇降可能なものがある。この種の自走車60は、比較
的大きな左右一対のクローラ61,62を有する。そし
て、図15の(a)〜(d)に示すように、階段63を
上昇する際には、まずクローラ61,62の前端下部を
階段63の一段目の頂部に当接させた後、階段63の頂
部上を順次登ってゆき、高位置の平面部64に到達す
る。また、階段63を下降する際には、図16の(a)
〜(d)に示すように、クローラ61,62により、階
段63の頂部上を順次下ってゆき、低位置の平面部65
に到達する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来構成では、自走車60が階段63を上昇して高
位置の平面部64に到達する際、つまり自走車60の重
心が階段63の部分から高位置の平面部64上に移動す
る際に、自走車60の姿勢が不安定となって、図15の
(c),(d)に示すように、その前部が高位置の平面
部64上に急激に落下して自走車60が傾斜姿勢から水
平姿勢に移行し、自走車60が大きな衝撃を受けるとい
う問題があった。
【0004】また、高位置の平面部64から階段63を
下降し始める際、つまり自走車60の重心が高位置の平
面部64上から階段63の部分に移動する際にも、自走
車60の姿勢が不安定となって、図16の(a),
(b)に示すように、その前部が急激に落下して自走車
60が水平姿勢から傾斜姿勢に移行し、同様に自走車6
0が大きな衝撃受けるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、不安
定な姿勢となったり、急激に衝撃を受けたりすることな
く階段を昇降することができる自走車および自走車によ
る階段の上昇および下降方法を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の第1の手段としての自走車は、自走車本体
と、自走車本体の前後にそれぞれ設けられた左右一対の
クローラと、前後のクローラを左右一対で一体的に鉛直
面内で揺動させる揺動手段とを備えたものである。
【0007】また、本発明の第2の手段としての自走車
は、上記第1の手段における揺動手段として、回転自在
に支持され第1の駆動手段により回動される第1の横軸
と、回転自在に支持され第2の駆動手段により回動され
る第2の横軸と、一端が第1の横軸の両端部に固定され
他端がクローラを支持するクローラ支持部材に回転自在
に連結された第1のリンクと、一端が第2の横軸の両端
部に固定された第2のリンクと、一端が第2のリンクの
他端に回転自在に連結され他端が前記クローラ支持部材
に回転自在に連結された第3のリンクとを設けたもので
ある。
【0008】また、本発明の第3の手段としての自走車
は、上記第1または第2の手段の構成に加えて、平面部
走行用の車輪が設けられ、この平面部走行用の車輪に対
してクローラが昇降自在に構成されたものである。
【0009】また、本発明の自走車による階段の上昇方
法は、左右一対のクローラが自走車本体の前後に設けら
れ、各クローラが鉛直面内で揺動自在に自走車本体に支
持された自走車により階段を上昇させる方法であって、
階段を上昇させる前に、後側のクローラが自走車本体に
対してほぼ平行であり低位置の平面部に沿った姿勢と
し、かつ前側のクローラをその前部側が自走車本体に接
近して前上がりに傾斜させた姿勢で階段に向かって前進
させ、前側のクローラが階段に差し掛かった際に、後側
のクローラをその前部側が上向きとなるように傾斜させ
た姿勢に回動させるとともに、前側のクローラを自走車
本体に対してほぼ平行な姿勢に回動させて階段の頂部に
沿わせなながら前進させ、両側のクローラが階段に差し
掛かった際に、後側のクローラも自走車本体に対してほ
ぼ平行な姿勢に回動させて両側のクローラを階段の頂部
に沿わせなながら前進させ、前側のクローラが高位置の
平面部に差し掛かった際に、後側のクローラが自走車本
体に対してほぼ平行な姿勢で階段の頂部に沿った姿勢の
ままで、前側のクローラをその前部側が自走車本体に対
して離反する姿勢に傾斜させて高位置の平面部に沿わせ
ながら前進させ、両側のクローラが高位置の平面部上に
位置した際に、前側のクローラも自走車本体に対してほ
ぼ平行な姿勢になるように回動させて両側のクローラを
高位置の平面部に沿わせることにより、階段を上昇させ
るものである。
【0010】また、本発明の自走車による階段の下降方
法は、左右一対のクローラが自走車本体の前後に設けら
れ、各クローラが鉛直面内で揺動自在に自走車本体に支
持された自走車により階段を下降させる方法であって、
階段を下降させる前に、前側のクローラをその前部側が
自走車本体より離反して前下がりに傾斜させ、かつ後側
のクローラをその後部側が自走車本体より離反して後下
がりに傾斜させた姿勢で前進させ、前側のクローラが階
段に差し掛かった際に、後側のクローラの後部側が自走
車本体より離反した傾斜姿勢のままで、前側のクローラ
を自走車本体に対してほぼ平行になる姿勢に回動させて
階段の頂部に沿わせなながら前進させ、両側のクローラ
が階段に差し掛かった際に、後側のクローラも自走車本
体に対してほぼ平行な姿勢に回動させて両側のクローラ
を階段の頂部に沿わせなながら前進させ、前側のクロー
ラが低位置の平面部に差し掛かった際に、前側のクロー
ラをその後部側が自走車本体に対して離反するように傾
斜させて低位置の平面部に沿わせるとともに、後側のク
ローラは自走車本体に対してほぼ平行な姿勢のままで階
段の頂部に沿わせなながら前進させ、後側のクローラの
前部側が低位置の平面部に差し掛かった際に、前側のク
ローラがその後部側が自走車本体に対して離反するよう
に傾斜した姿勢のままで、後側のクローラをその前部側
が自走車本体に対して離反して下向きとなるように傾斜
させた姿勢で前進させ、後側のクローラの後部側が階段
から離反して低位置の平面部上に位置した際に、両側の
クローラを自走車本体に対してほぼ平行な姿勢になるよ
うに回動させて両側のクローラを低位置の平面部に沿わ
せることにより、階段を下降させるものである。
【0011】
【作用】上記第1の手段により、左右一対のクローラを
前後に設けて、各クローラを鉛直面内で揺動自在とした
ので、各クローラを平面部や階段の頂部に沿うように揺
動させながら、常に安定した姿勢で、大きな衝撃を受け
ることなく階段を昇降させることができる。
【0012】また、上記第2の手段により、揺動手段と
して複数のリンクを用いることによって、省スペースの
走行車を製造できる。さらに、上記第3の手段により、
平面部を走行する際には車輪で走行し、階段の昇降の際
にはクローラを使用することができる。
【0013】また、上記自走車による階段の上昇方法お
よび下降方法により、大きな衝撃を受けることなく良好
に階段を昇降することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図3〜図6に示すように、この自走
車1には、自走車本体2と、自走車本体2の前部中央お
よび後部両側に配設された平面部走行用の3つの車輪
3,4,5と、自走車本体2の前後にそれぞれ設けられ
て左右で対となった階段昇降用のクローラ6A,6B,
7A,7Bとが備えられている。ここで、8は自走車本
体2の上面部をなすメインプレート、9は自走車本体2
およびクローラ6A,6B,7A,7Bを覆う本体カバ
ーである。
【0015】自走車本体2の後部側に配設された2つの
車輪4,5は前後に沿う向きに固定されている一方、自
走車本体2の前部側に配設された1つの車輪3は支持部
材11により縦軸心を中心として回動自在に支持されて
いる。そして、自走車本体2の略中央に配設された操舵
用モータ12により、減速機13および操舵用ベルト1
4などを介して前部側の車輪3の向きが変更されて操舵
されるようになっている。また、自走車本体2の前部側
に配設された車輪3の近傍には車輪3を正逆方向に回転
させて走行用駆動力を与える駆動ユニット15が設けら
れている。
【0016】図3,図7に示すように、各クローラ6
A,6B,7A,7Bにはクローラベルト16、外面プ
レート17,18,19、クローラ支持用の内面プレー
ト20などが設けられ、これらで囲まれた空間内に各ク
ローラ6A,6B,7A,7Bの駆動輪や従動輪および
その駆動手段が内蔵されている(図示せず)。
【0017】クローラ6A,6Bおよびクローラ7A,
7Bは、揺動機構21,22により、走行する平面部1
0に直交する鉛直面内で揺動自在かつ昇降自在に支持さ
れている。各揺動機構21,22は、図8〜図10に示
すように、メインプレート8の下面に固定されたギヤボ
ックス23と、ギヤボックス23を左右に貫通してベア
リング24およびブッシュ25を介して同軸心で回転自
在に支持された第1の横軸としての中実の内横軸27お
よび第2の横軸としての中空の外横軸26と、複数のギ
ヤ28A,28B,28Cや連結ねじ29などを介して
内横軸27を回動させる第1のモータ31と、複数のギ
ヤ32A,32B,32Cや平行キー35などを介して
外横軸26を回動させる第2のモータ36と、一端が内
横軸27の両端部に連結されて固定され他端が内面プレ
ート20の長手方向略中央箇所に回転自在に連結された
第1のリンク37と、一端が外横軸26の両端部に固定
された第2のリンク38と、一端が第2のリンク38の
他端に回転自在に連結され他端が内面プレート20に回
転自在に連結された第3のリンク39とを有している。
【0018】そして、第1のモータ31を駆動させて第
1のリンク37を所定位置に回動させることにより、図
7に示すように、各クローラ6A,6B,7A,7Bを
それぞれ本体カバー9内に収納された位置から、本体カ
バー9および車輪3,4,5よりも下方に突出する位置
まで昇降可能であるとともに、第2のモータ36を駆動
させて第2,第3のリンク38,39を所定位置に回動
させることにより、図11に示すように、各クローラ6
A,6B,7A,7Bを前下がりの傾斜姿勢または前上
がりの傾斜姿勢に保持させることができるようになって
いる。なお、図3〜図6において、40は左右の内面プ
レート20を連結して固定する連結ロッド、43,44
は各種モータ駆動用などに用いるバッテリである。
【0019】また、この自走車1には、平面部10など
に貼られた磁気テープなどからなる走行路指示テープ4
1(図12参照)を検知するセンサ(図示せず)が設け
られ、走行路指示テープ41が貼り付けられた経路に沿
って移動するようになっている。そして、階段42の上
り始めや降り始めの箇所やこれらの手前箇所には、たと
えば経路ラインの両側方にも所定長さの走行路指示テー
プ41が平行に貼付けられ、自走車1のセンサにより階
段42の位置などを検出できるようになっている。
【0020】次に、この自走車1により階段42を上昇
する際の動作を、図1の(a)〜(h)に基づいて説明
する。自走車1は一般の平面部10を走行する際には、
図1の(a)に示すように、全クローラ6A,6B,7
A,7Bを本体カバー9内に収納した状態で、車輪3,
4,5だけで走行する。すなわち、クローラ6A,6
B,7A,7Bを使用せずに車輪3,4,5だけで走行
するため、クローラベルト16を消耗することなく効率
良く走行でき、かつ小さい回転半径で走行できる。
【0021】まず、低位置の平面部10Aにおける階段
42の上り始めの手前箇所に貼付けられた3本の走行路
指示テープ41を前記センサにより検出すると、図1の
(b)に示すように、全クローラ6A,6B,7A,7
Bをそのままの姿勢で平行に下降させてクローラ6A,
6B,7A,7Bにより低位置の平面部10Aに沿って
走行できる姿勢とする。次に、図1の(c)に示すよう
に、前側のクローラ6A,6Bをその前部側が自走車本
体2側に接近して前上がりに傾斜する姿勢とし、この姿
勢で階段42に向かって前進させる。
【0022】前側のクローラ6A,6Bが階段42に差
し掛かって階段42の上り始めの箇所に貼付けられた3
本の走行路指示テープ41を前記センサにより検出する
と、図1の(d)に示すように、後側のクローラ7A,
7Bをその前部側が上向きとなるように傾斜させた姿勢
に回動させるとともに、前側のクローラ6A,6Bを自
走車本体2に対してほぼ平行な姿勢に回動させて階段4
2の頂部に沿わせなながら前進させる。すなわち、後側
のクローラ7A,7Bが階段42の頂部に強く当接する
ことを防止しながら、階段42を上昇する。
【0023】両側のクローラ6A,6B,7A,7Bが
階段42に差し掛かかると、図1の(e)に示すよう
に、後側のクローラ7A,7Bも自走車本体2に対して
ほぼ平行な姿勢に回動させて両側のクローラ6A,6
B,7A,7Bを階段42の頂部に沿わせながら前進す
る。
【0024】前側のクローラ6A,6Bが高位置の平面
部10に差し掛かって階段42の上端の3本の走行路指
示テープ41を前記センサにより検出すると、図1の
(f)に示すように、後側のクローラ7A,7Bが自走
車本体2に対してほぼ平行であり階段42の頂部に沿っ
た姿勢のままで、前側のクローラ6A,6Bをその前部
側が自走車本体2に対して離反する姿勢に傾斜させて高
位置の平面部10Bに沿わせながら前進する。すなわ
ち、前側のクローラ6A,6Bが高位置の平面部10B
に沿い、かつ後側のクローラ7A,7Bが階段42の頂
部に沿った姿勢で前進するため、自走車1は衝撃を受け
ることなく階段42を上昇する。
【0025】両側のクローラ6A,6B,7A,7Bが
高位置の平面部10B上に位置して階段42の上端近傍
の3本の走行路指示テープ41を前記センサにより検出
すると、図1の(g)に示すように、前側のクローラ6
A,6Bも自走車本体2に対してほぼ平行な姿勢になる
ように回動させる。そして、図1の(h)に示すよう
に、両側のクローラ6A,6B,7A,7Bを平行に上
昇させて全クローラ6A,6B,7A,7Bを本体カバ
ー9内に収納し、車輪3,4,5だけで走行する状態に
戻る。
【0026】このように、自走車1は両側のクローラ6
A,6B,7A,7Bにより常に安定した姿勢で、かつ
衝撃を受けることなく良好に階段42を上昇することが
できる。
【0027】次に、この自走車1により階段42を下降
する際の動作を、図2の(a)〜(h)に基づいて説明
する。まず、高位置の平面部10における階段42の降
り始めの手前箇所に貼付けられた3本の走行路指示テー
プ41を前記センサにより検出すると、図2の(a),
(b)に示すように、本体カバー9内に収納していた全
クローラ6A,6B,7A,7Bをそのままの姿勢で平
行に下降させてクローラ6A,6B,7A,7Bにより
高位置の平面部10Bに沿って走行できる姿勢とする。
次に、図2の(c)に示すように、前側のクローラ6
A,6Bをその前部側が自走車本体2側より離反して前
下がりに傾斜した姿勢とし、かつ後側のクローラ7A,
7Bをその後部側が自走車本体2側より離反して後下が
りに傾斜した姿勢とし、この姿勢で階段42に向かって
前進させる。
【0028】前側のクローラ6A,6Bが階段42に差
し掛かって階段42の降り始めの箇所に貼付けられた3
本の走行路指示テープ41を前記センサにより検出する
と、図2の(d)に示すように、後側のクローラ7A,
7Bの後部側が自走車本体2側より離反した傾斜姿勢の
ままで、前側のクローラ6A,6Bを自走車本体2に対
してほぼ平行になる姿勢に回動させて階段42の頂部に
沿わせながら前進する。すなわち、前側のクローラ6
A,6Bが階段42の頂部に沿い、かつ後側のクローラ
7A,7Bが高位置の平面部10Bに沿った姿勢で前進
するため、自走車1は衝撃を受けることなく階段42を
下降できる。
【0029】両側のクローラ6A,6B,7A,7Bが
階段42に差し掛かかると、図2の(e)に示すよう
に、後側のクローラ7A,7Bも自走車本体2に対して
ほぼ平行な姿勢に回動させて両側のクローラ6A,6
B,7A,7Bを階段42の頂部に沿わせなながら前
進、下降する。
【0030】前側のクローラ6A,6Bが低位置の平面
部10Aに差し掛かって階段42の下端の3本の走行路
指示テープ41を前記センサにより検出すると、図2の
(f)に示すように、後側のクローラ7A,7Bが自走
車本体2に対してほぼ平行な姿勢となったままで、前側
のクローラ6A,6Bをその後部側が自走車本体2に対
して離反する姿勢に傾斜させて低位置の平面部10Aに
沿わせながら前進する。そして、後側のクローラ7A,
7Bが階段42の下端に差し掛かると、図2の(g)に
示すように、前側のクローラ6A,6Bがその後部側が
自走車本体2に対して離反するように前上がりに傾斜し
た姿勢のままで、後側のクローラ7A,7Bをその前部
側が自走車本体2に対して離反して下向きとなるように
傾斜させた姿勢で前進させる。
【0031】最後に、低位置の平面部10の3本の走行
路指示テープ41を前記センサにより検出して、後側の
クローラ7A,7Bの後部側が階段42から完全に離反
した際には、両側のクローラ6A,6B,7A,7Bを
自走車本体2に対してほぼ平行な姿勢になるように回動
させるとともに、両側のクローラ6A,6B,7A,7
Bを平行に上昇させて全クローラ6A,6B,7A,7
Bを本体カバー9内に収納し、車輪3,4,5だけで走
行する状態に戻る。
【0032】このように、自走車1は両側のクローラ6
A,6B,7A,7Bにより常に安定した姿勢で、かつ
衝撃を受けることなく良好に階段42を下降することが
できる。
【0033】上記のように、揺動機構21,22として
第1〜第3のリンク37,38,39を採用しており、
これらの第1〜第3のリンク37,38,39をクロー
ラ6A,6B,7A,7Bの近傍箇所に配置できるた
め、自走車1の中央のスペースを広く使用することがで
きるとともに、自走車1の全高を最小に抑えることがで
きる。
【0034】また、この実施例においては、各リンク3
7,38,39を支持するものとして外横軸26および
内横軸27を同軸心に配置したため、自走車1の中央の
スペースを一層広く使用することができるが、図13に
示すように、それぞれ別個の横軸51,52やシリンダ
装置53,54により第1〜第3のリンク37,38,
39を回転させて、クローラ6A,6B,7A,7Bを
回動させるように構成してもよい。なお、図13におい
て、上記実施例と同機能のものには同符号を付す。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、左右一
対のクローラを前後に設けて、各クローラを鉛直面内で
揺動自在に構成することにより、各クローラを平面部や
階段の頂部に沿うように揺動させながら、常に安定した
姿勢で、大きな衝撃を受けることなく階段を昇降させる
ことができる。また、揺動手段として複数のリンクを用
いることによって、自走車の中央のスペースを広く使用
することができるとともに、自走車の全高を最小に抑え
ることができる。さらに、平面部走行用の車輪を設け
て、これらの平面部走行用の車輪に対してクローラを昇
降自在に構成することにより、平面部を走行する際に
は、クローラを使用せずに車輪だけで走行できるため、
クローラベルトを消耗することなく効率良く走行でき、
かつ小さい回転半径で走行できる。
【0036】各クローラを平面部や階段の頂部に沿うよ
うに揺動させながら階段を昇降させることにより、自走
車の損傷を防止することができるとともに、自走車に荷
を載設するような場合において、荷の損傷をも防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(h)は本発明の一実施例における自
走車による階段の上昇方法の各動作工程を示す概略的な
側面図
【図2】(a)〜(h)は本発明の一実施例における自
走車による階段の下降方法の各動作工程を示す概略的な
側面図
【図3】本発明の一実施例における自走車の平面図
【図4】同自走車の縦断側面図
【図5】同自走車の正面図
【図6】同自走車の後面図
【図7】同自走車の縦断側面図
【図8】同自走車の揺動機構およびその近傍箇所の平面
断面図
【図9】同自走車の外横軸を駆動する箇所の要部縦断側
面図
【図10】同自走車の内横軸を駆動する箇所の要部縦断
側面図
【図11】同自走車のクローラの揺動動作を説明するた
めの縦断側面図
【図12】同自走車により昇降する階段の斜視図
【図13】本発明の他の実施例にかかる自走車の斜視図
【図14】従来の自走車の斜視図
【図15】(a)〜(d)は従来の自走車による階段の
上昇方法の各動作工程を示す概略的な側面図
【図16】(a)〜(d)は従来の自走車による階段の
下降方法の各動作工程を示す概略的な側面図
【符号の説明】
1 自走車 2 自走車本体 3,4,5 車輪 6A,6B,7A,7B クローラ 10,10A,10B 平面部 20 内面プレート(クローラ
支持部材) 21,22 揺動機構 26 外横軸(第2の横軸) 27 内横軸(第1の横軸) 31 第1のモータ(第1の駆
動手段) 36 第2のモータ(第2の駆
動手段) 37 第1のリンク 38 第2のリンク 39 第3のリンク 42 階段 51 横軸(第1の横軸) 52 横軸(第2の横軸) 53 シリンダ装置(第1の駆
動手段) 54 シリンダ装置(第2の駆
動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 寿和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 美濃 伸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤城 昭 東京都港区芝浦四丁目1番18号 ジェイア ール東日本メカトロニクス株式会社内 (72)発明者 戸水 富志晴 東京都港区芝浦四丁目1番18号 ジェイア ール東日本メカトロニクス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走車本体と、自走車本体の前後にそれ
    ぞれ設けられた左右一対のクローラと、前後のクローラ
    を左右一対で一体的に鉛直面内で揺動させる揺動手段と
    を備えた自走車。
  2. 【請求項2】 揺動手段は、回転自在に支持され第1の
    駆動手段により回動される第1の横軸と、回転自在に支
    持され第2の駆動手段により回動される第2の横軸と、
    一端が第1の横軸の両端部に固定され他端がクローラを
    支持するクローラ支持部材に回転自在に連結された第1
    のリンクと、一端が第2の横軸の両端部に固定された第
    2のリンクと、一端が第2のリンクの他端に回転自在に
    連結され他端が前記クローラ支持部材に回転自在に連結
    された第3のリンクとを有する請求項1記載の自走車。
  3. 【請求項3】 平面部走行用の車輪が設けられ、この平
    面部走行用の車輪に対してクローラが昇降自在に構成さ
    れた請求項1または2記載の自走車。
  4. 【請求項4】 左右一対のクローラが自走車本体の前後
    に設けられ、各クローラが鉛直面内で揺動自在に自走車
    本体に支持された自走車により階段を上昇させる方法で
    あって、階段を上昇させる前に、後側のクローラが自走
    車本体に対してほぼ平行であり低位置の平面部に沿った
    姿勢とし、かつ前側のクローラをその前部側が自走車本
    体に接近して前上がりに傾斜させた姿勢で階段に向かっ
    て前進させ、前側のクローラが階段に差し掛かった際
    に、後側のクローラをその前部側が上向きとなるように
    傾斜させた姿勢に回動させるとともに、前側のクローラ
    を自走車本体に対してほぼ平行な姿勢に回動させて階段
    の頂部に沿わせなながら前進させ、両側のクローラが階
    段に差し掛かった際に、後側のクローラも自走車本体に
    対してほぼ平行な姿勢に回動させて両側のクローラを階
    段の頂部に沿わせなながら前進させ、前側のクローラが
    高位置の平面部に差し掛かった際に、後側のクローラが
    自走車本体に対してほぼ平行な姿勢で階段の頂部に沿っ
    た姿勢のままで、前側のクローラをその前部側が自走車
    本体に対して離反する姿勢に傾斜させて高位置の平面部
    に沿わせながら前進させ、両側のクローラが高位置の平
    面部上に位置した際に、前側のクローラも自走車本体に
    対してほぼ平行な姿勢になるように回動させて両側のク
    ローラを高位置の平面部に沿わせることにより、階段を
    上昇させる自走車による階段の上昇方法。
  5. 【請求項5】 左右一対のクローラが自走車本体の前後
    に設けられ、各クローラが鉛直面内で揺動自在に自走車
    本体に支持された自走車により階段を下降させる方法で
    あって、階段を下降させる前に、前側のクローラをその
    前部側が自走車本体より離反して前下がりに傾斜させ、
    かつ後側のクローラをその後部側が自走車本体より離反
    して後下がりに傾斜させた姿勢で前進させ、前側のクロ
    ーラが階段に差し掛かった際に、後側のクローラの後部
    側が自走車本体より離反した傾斜姿勢のままで、前側の
    クローラを自走車本体に対してほぼ平行になる姿勢に回
    動させて階段の頂部に沿わせなながら前進させ、両側の
    クローラが階段に差し掛かった際に、後側のクローラも
    自走車本体に対してほぼ平行な姿勢に回動させて両側の
    クローラを階段の頂部に沿わせなながら前進させ、前側
    のクローラが低位置の平面部に差し掛かった際に、前側
    のクローラをその後部側が自走車本体に対して離反する
    ように傾斜させて低位置の平面部に沿わせるとともに、
    後側のクローラは自走車本体に対してほぼ平行な姿勢の
    ままで階段の頂部に沿わせなながら前進させ、後側のク
    ローラの前部側が低位置の平面部に差し掛かった際に、
    前側のクローラがその後部側が自走車本体に対して離反
    するように傾斜した姿勢のままで、後側のクローラをそ
    の前部側が自走車本体に対して離反して下向きとなるよ
    うに傾斜させた姿勢で前進させ、後側のクローラの後部
    側が階段から離反して低位置の平面部上に位置した際
    に、両側のクローラを自走車本体に対してほぼ平行な姿
    勢になるように回動させて両側のクローラを低位置の平
    面部に沿わせることにより、階段を下降させる自走車に
    よる階段の下降方法。
JP18655193A 1993-07-29 1993-07-29 自走車および自走車による階段の上昇および下降方法 Pending JPH0740865A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019140873A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 有限会社ワタナベエレクトロニクス 電気自動車
KR102457836B1 (ko) * 2022-08-12 2022-10-26 쿠가 주식회사 전동식 모빌리티

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JP2019140873A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 有限会社ワタナベエレクトロニクス 電気自動車
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