JPH0740862B2 - 魚体連続処理装置 - Google Patents

魚体連続処理装置

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JPH0740862B2
JPH0740862B2 JP11348587A JP11348587A JPH0740862B2 JP H0740862 B2 JPH0740862 B2 JP H0740862B2 JP 11348587 A JP11348587 A JP 11348587A JP 11348587 A JP11348587 A JP 11348587A JP H0740862 B2 JPH0740862 B2 JP H0740862B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は蒲鉾や竹輪等の魚肉を原料とする練り製品を
製造するに際し、原魚から魚肉を連続的に採取して行く
装置の構造技術の分野に属する。
〈要旨の概要〉 而して、この出願の発明は蒲鉾や竹輪等の魚肉からの練
り製品等のすり身原料である落し身を形成するに際し
て、赤身魚等の魚体から頭部、尾部、内臓等を除去して
ドレスに形成した後、該ドレスより白身肉等の普通肉を
分離し、採肉して材料の落し身を連続的に得る装置に関
する発明であり、特に、サバ、イワシ、メンヘーデン等
の所謂赤身魚の魚体より頭部、尾部、内臓部等を除去し
て調理されたドレスを凹状のガイドレールを介して搬出
し、多孔ドラムと押圧ロール、及び、多孔ドラムと押圧
ベルトによってドレスを巻込み、押圧して多孔ドラムの
凹溝、及び、押圧ロールと押圧ベルトの凹溝を介し該多
孔ドラムの内側部から押出された普通肉を効率良く採取
すると同時に多孔ドラムと押圧ベルトの反対側から出て
きた血合肉付皮、及び、骨を普通肉とは別に採取するよ
うにした魚体連続処理装置に係る発明である。
〈従来技術〉 周知の如く、近時食生活は著しく豊かになり、様々な種
類の食品が提供されるようになってきているが、これら
の食品うち、魚肉のすり身等から加工形成された蒲鉾や
竹輪等の所謂水産練り製品は独特の風味等で今日に至る
も根強い需要がある。
そして、該種練り製品の原料の魚肉のうち、サバ、マイ
ワシ、メンヘーデン等の所謂赤身魚は、一般に白身魚に
比し全体的に蛋白変性のスピードが速く、脂肪分や血合
肉が多いことが知られ、更に、これらの魚肉のうち、血
合肉はミオグロビンやヘモグロビン等のヘム色素が普通
肉に比して多量に含まれているため、魚肉の加工プロセ
スで落し身とされた普通肉に血合肉が多量に混入されて
いると、生化学作用によりゲル形成能の低下や特有の臭
みが強くなる。又、色調が悪くなる等の好ましくない影
響があることが知られており、したがって、魚肉から落
し身を採肉するプロセスでは可及的に血合肉の混入を避
けることが好ましいとされている。
而して、一般にイワシ等の赤身魚にあっては、第6、7
図に示す様に、そのドレス1は白身分の普通肉2の両側
面部分に断面略三角形状の血合肉3が皮と一体化して存
在し、普通肉2の中央部には骨4が存在している。
そして、このようなドレス1から普通肉2を分離して、
魚肉から落し身を採肉する加工方法としては、例えば、
社団法人全国すり身協会昭和59年2月16日発行の刊行物
の「冷凍すり身25年」の第277〜288頁に記載されてある
ように、原魚からまず魚肉フイレー等を調理し、次いで
血合肉が皮に可及的に残るように採肉用の多孔ロールで
普通肉を採取し、その後、採取した落し身を水さらしし
て脱水した後、うらごしして所定の調味料等を添加する
等の技術が開発されてはいる。
又、上述加工方法に使用される採肉用の多孔ロールはそ
の外周面に平ベルト状の押圧ベルトが当接されて該押圧
ベルトとの間を魚肉フイレーが通過するようにされ、そ
の通過に伴って魚肉フイレーの血合肉から普通肉が削り
取られ、該普通肉が多孔ロールの内部に押出されるよう
にされ、更に、血合肉をほとんど混入させることなく普
通肉を歩留良く可及的多く採取するために、押圧ベルト
の多孔ロールに対する押圧力が適宜調整されるようにさ
れていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上述従来の採肉用の多孔ロールと平ベル
ト状の押圧ベルトを用いた態様であっては処理する赤身
魚に季節による大小のバラツキがあるために、該押圧ベ
ルトの多孔ロールに対する押圧力を作業者が感に頼って
適宜調整して普通肉の採取プロセスでの歩留の向上を図
らなければならなかったため、その作業者に高度な熟練
を要求しなければならないという不都合さがあるうえに
精度の再現性が難しいという難点があり、その調整が適
正に為されずに押圧ベルトの多孔ロールに対する押圧力
が弱すぎると、普通肉採取の歩留が低下し、逆に押圧ベ
ルトの押圧力が強すぎると採取された落し身に血合肉が
混入して蒲鉾形成能や色調の低下、或は、脂肪の酸化等
による品質の低下等を招くという不具合があった。
又、現在採肉後のうらごし装置やリファイナーで血合肉
と普通肉を分離する技術も案出されてはいるが、赤身魚
に対しては両者の分離は充分に為され得ないため、赤身
魚に対しても充分に対処し得る技術の案出が望まれてい
る。
〈発明の目的〉 この出願の発明の目的は上述従来技術に基づくイワシ、
サバ、アジ、メンヘーデン等の所謂赤身魚から練り製品
原料の落し身を採肉する魚体処理における問題点を解決
すべき技術的課題とし、熟練した作業者による調整作業
を要すること無く、ドレスから極めて効率良く血合肉と
普通肉を連続的に分離採取出来るようにして製品原料で
ある原魚の歩留と処理効率の向上を図り、食品産業にお
ける分離技術利用分野に益する優れた魚体連続処理装置
を提供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出
願の発明の構成は前述問題点を解決するために、赤身魚
の魚体から頭部、尾部、及び、内臓を除去して調理され
たドレスを搬送コンベヤ等を介して凹状のガイドシュー
トに投入し、その状態のまま該ガイドシュートが臨まさ
れる多孔ドラムに順次送給してドレスの両側の断面三角
形状の血合肉部分が該多孔ドラムの周上に設けられた凹
溝と該多孔ドラムに臨ませて設けられた押圧ベルトの凹
溝とに、各々皮を挟んで対向するようにし、そのまま送
られたドレスは多孔ドラムと該多孔ドラムに臨ませて設
けられた押圧ベルトに押圧裡に巻き込まれ、該多孔ドラ
ムの凹溝と該押圧ベルトの凹溝によって骨、及び、皮付
血合肉部分のみが残留回避するようにドレスから普通肉
が取去られて多孔ドラムの複数の孔から押出されるよう
にし、又更に押圧ベルトよりも上方の多孔ドラムの周面
に軸方向に沿って少くとも1本の押圧ロールを臨ませて
該押圧ロールに多孔ドラムの凹溝に対向する凹溝を設け
ることにより、押圧ベルトによる巻込みの前段階で押圧
ロールと多孔ドラムの間の凹溝でドレスを巻き込んで精
度の高い普通肉の採取が為されるようにした技術的手段
を講じたものである。
〈実施例−構成〉 次に、この出願の発明の1実施例を図面に基づいて説明
すれば以下の通りである。尚、第6、7図は援用して説
明するものとする。
第2図に示す態様において、5は魚体連続処理装置であ
り、この出願の発明の要旨を成し、当該実施例において
はイワシの魚体の全ての部分を連続的に処理し、白身の
普通肉は落し身として採取して蒲鉾や竹輪等の原料に供
するようにすると同時に、他の部分はミール原料や飼料
原料等として有効利用するようにした態様であって、そ
のユニットプラントの主要部は前段の搬送部6、前処理
部7、搬送部8、そして、終段の採肉部9とから成って
いる。
而して、前段の搬送部6にはイワシ魚体の投入部10がス
コットコンベヤ11を介して魚体の頭部と尾部に対するカ
ッター切断部12に接続されており、該切断部12の先部に
は水道水による流れシュート13が直角に接続され、頭部
と尾部を切断された図示しない魚体が水道水の水流によ
って前処理部7に搬送されるようにされている。
そして、前処理部7は頭部と尾部を切断された魚体に対
する図示しない処理装置を有して前段処理された魚体に
対し腹部を切開して内臓を除去し、ドレス1の状態で凹
溝を有する一対のガイドシュート14、14に投入するよう
にされており、該ガイドシュート14は、第2、5図に示
す様に、その先端部が搬送部8の平ベルトコンベヤ15に
臨まされ、該平ベルトコンベヤ15の先端部には所定角度
で下方傾斜する一対のガイドシュート16、16が接続され
ている。
そして、該ガイドシュート16は各々断面三角形状の凹溝
17を有し、その先端には採肉用の多孔ドラム18が近接状
態で臨ませて設けられており、該多孔ドラム18は、第2
図に示す様に、減速装置19を介してモータ20に接続され
て設定角速度で回転するようにされ、又、その一端側に
は図示しない周知のすり身の加工装置に接続される搬出
ノズル21が設けられている。
更に、多孔ドラム18はその全周域に亘って外周側と内周
側を連通する多数の設定サイズの貫通孔22、22…が穿設
され、その外周面には軸心に直交する方向に断面V字状
の凹溝23、23が環状に形成されてガイドシュート16、16
の凹溝17、17に整合するように配設されている。
したがって、当該プラントの平面視において、前処理部
7のガイドシュート14、14、及び、ガイドシュート16、
16、多孔ドラム18の凹溝23、23は全て平面視で一直線上
にあるように形成されている。
又、多孔ドラム18の一側部には、3本の押圧ロール24、
24′、24″が該多孔ドラム18に対して軸方向に沿い、且
つ、周面に近接状態で臨まされるように配設され、該押
圧ロール24、24′、24″には多孔ドラム18の各凹溝23と
対向するように断面V字状の凹溝25、25′、25″がその
各軸心に直交して環状に形成されており、上部の押圧ロ
ール24から下部の押圧ロール24″にかけてはその凹溝2
5、25′、25″のサイズが次第に小さくなり、しかも、
多孔ドラム18との間隙が次第に狭くなるように設定さ
れ、ドレス1に対する押圧ロール24、24′、24″の押圧
が連続的に、且つ、スムースに進むようにされている。
そして、多孔ドラム18の下側に於いては減速機19に接続
されている駆動ローラ26と、多孔ドラム18を挟んで反対
側に設けられている従動ローラ27との間に押圧ベルト28
が張設され、最下端の押圧ロール24″を通ったドレス1
が更に該押圧ベルト28によって多孔ドラム18に押付けら
れるようにされており、押圧ベルト28の外周面にはその
長手方向に沿って周回状に断面V字状の凹溝29が形成さ
れ、該凹溝29は最下端の押圧ロール24″の凹溝25″より
も小サイズに形成されて該押圧ロール24″の凹溝25″と
多孔ドラム18の凹溝23に対応した位置に形成されてい
る。
又、従動ローラ27とガイドシュート16、16との間には、
多孔ドラム18の周面、及び、その各凹溝23に摺接するス
クレーパ30が設けられており、その下側には骨4、及
び、皮付の血合肉3を次段の原料処理工程へ搬送するベ
ルトコンベヤ31が交叉上に設けられてる。
尚、カッター切断部12で排出された図示しない頭部、及
び、尾部や前処理部7で排出された内臓は適宜コンベヤ
により搬送されて多孔ドラム18に付設されたコンベヤ31
による骨4、及び、皮付血合肉3と共に次段のミール原
料や飼料原料の処理装置へと搬送されるようにされてい
る。
〈実施例−作用〉 上述魚体連続処理装置5に於いて、その前段の搬送部6
の投入部10に何ら処理されていないイワシ魚体が連続的
に投入されると、各々頭部、及び、尾部を同一方向に所
定に整列されてスラットコンベヤ11を介してカッター切
断部12に整然と搬送され、該カッター切断部12にて頭部
と尾部が除去された後、その先端の水道水による搬送部
13を介して前処理部7に投入され、腹部と背部を切開さ
れて腹部から内臓が除去され、除去された内臓は前段の
カッター切断部12に於いて除去された頭部と尾部と共に
図示しないコンベヤにより前送されていく。
そして、前処理部7に於いて、内臓を除去され、且つ、
背切りされたドレス1はガイドシュート14、14からその
凹溝を介して頭部(除去されている)側を先にし、搬送
部8のベルトコンベヤ15上に配列され、そのまま順次前
送されてガイドシュート16、16の凹溝17、17に投入さ
れ、該凹溝17、17をスライドして多孔ドラム18の凹溝2
3、23に各々血合肉3の部分が整合するような姿勢で供
給されていく。
そして、多孔ドラム18に供給されたドレス1は上述した
如く各々その血合肉3の部分が多孔ドラム18の凹溝23、
23に整合するようにして、回転する多孔ドラム18と押圧
ロール24、24′、24″によって順次巻き込まれ、第3図
に示す様に、各押圧ロール24、24′、24″の押圧力によ
って普通肉2、2の部分が多孔ドラム18の外周面に押圧
され、その周面の多数の貫通孔22、22…から落し身とし
て内部に落とし込まれて採肉されていく。
そして、多孔ドラム18と押圧ロール24、24′、24″によ
る採肉においてはドレス1がその断面三角形状の血合肉
3部分を多孔ドラム18の凹溝23、23で回避するように押
圧採肉されていくため、魚肉フイレー1の血合肉3部分
を確実に残した大方の普通肉2の採取が行われ、しか
も、その際には押圧ロール24、24′、24″へとドレス1
が順次移されるに従って多孔ドラム18と押圧ロール24、
24′、24″との間隙は狭く、凹溝25、25′、25″のサイ
ズは小さくなるように設定されているため、血合肉3を
残した状態で普通肉2は漸次少しづつ落し身として削り
取られる。
続いて、最下端の押圧ロール24″を通ったドレス1は多
孔ドラム18に付着姿勢のまま該多孔ドラム18と押圧ベル
ト28の間に巻き込まれ、第4図に示す様に、押圧ベルト
28の押圧力によって更に多孔ドラム18の外周面に押付け
られ、ドレス1に残っていた普通肉2部分がほぼ完全に
削り取られる。
そして、この際には、押圧ベルト28側に最下端の押圧ロ
ール24″の凹溝25″よりも若干小サイズに設定された凹
溝29が設けられているため、該凹溝29、及び、多孔ドラ
ム18の凹溝23の間の位置に骨4を挟んで位置される皮付
血合肉3部分が最後まで残されるように多孔ドラム18に
対する押圧力のみを適当に調節し、他の普通肉2部分だ
けが多孔ドラム18の貫通孔22、22…から確実に削り取ら
れる。
更に、押圧ベルト28から送り出された骨4、及び、皮付
の血合肉3は、その付着力によって多孔ドラム18の外周
面に付着された状態のまま該多孔ドラム18に沿って搬送
されて行くが、すぐに、その前方に設けられたスクレー
パ30によって多孔ドラムの一般外周面、及び、凹溝23、
23から強制剥離され、反転した姿勢となってベルトコン
ベヤ31によって搬出されて行く。
そして、ベルトコンベヤ31によって搬出された骨4、及
び、皮付血合肉3は前段除去された頭部、尾部、内臓等
と共に集合化されて次段のミール原料、飼料原料加工工
程へと搬送されて行き、又、多孔ドラム18内に採肉され
た落し身はノズル21から図示しないコンベヤ等を介して
次段のすり身処理工程へと搬送されて行く。
したがって、当該実施例においては搬送部6の投入部10
に何ら加工されていない魚体を投入するだけで頭部、尾
部、内臓は勿論のこと、骨4、及び、皮付の血合肉3ま
で全てが有効利用に供されるようになり、プラントの最
終工程から廃棄処理するものが全くない一貫処理が連続
的になされることになる。
尚、この出願の発明の実施態様は上述実施例に限るもの
でないことは勿論であり、例えば、多孔ドラムや押圧ロ
ールの凹溝をV字形状に変えてUの字形状にしたりする
等種々の態様が採用可能である。
又、設計変更的には押圧ロールに弾圧スプリングを付設
したりする等も可能である。
そして、対象となる魚体はイワシのみならずサバやアジ
やメンヘーデン等の種々の血合肉を有する魚が対象とな
るものである。
そして、前処理部のガイドシュートと多孔ドラムのガイ
ドシュートとの間の搬送部のベルトコンベヤは省略した
り、或は、その上面の魚肉フイレーに対する強制整列ガ
イドを設けたりすることも可能である。
そして、図示はしないが、前処理工程での頭部や尾部に
対する尾部、及び、皮付の血合肉に対するミール原料、
飼料原料処理装置を付設して集合プラントとしても良
く、更には、多孔ドラムにすり身処理装置を付設してワ
ンパス処理プラントとすることも可能である。
したがって、これらの処理工程や処理装置を付設するこ
とはこの出願の発明の改良発明、考案になるものであ
る。
〈発明の効果〉 以上、この出願の発明によれば、基本的にイワシ、サ
バ、メンヘーデン等の種々の血合肉を有する魚を魚体連
続処理装置のプラントに何ら前加工処理等をせずに投入
するだけで、すり身用の原料落し身を得るばかりでな
く、他の頭部や尾部、内臓や骨、更には、皮付の血合肉
をもミール原料や飼料原料として回収し、有効利用を図
ることが出来、したがって、魚体投入から一貫処理がな
されてプラントの最終工程においては何ら廃棄処理する
部分がなく、全てが加工されて有用に用いることが出来
るという優れた効果が奏される。
そのため、海洋産業資源の有効利用に供されるのみなら
ず、水産加工、飼料加工、肥料加工等の対応的な産業に
寄与することが出来るという優れた効果が奏される。
又、装置は集中的に設置することが出来るために、1つ
の集約プラントとして分散せず、生身の魚体からの各部
分の処理が連続的、集約的に行われるために腐敗等も起
こらず、衛生上極めて好ましいという効果も奏される。
そして、集約プラントは設計において海岸の冷凍倉庫に
付設したり、大型漁船の内部工場に付設することが出
来、鮮度を保った状態での魚体処理が行えるという効果
もある。
而して、ドレスからすり身原料としての普通肉を採肉す
るに際しては、採肉用の多孔ドラムの外周面に沿って血
合肉に対する少くとも一条の凹溝が形成され、該多孔ド
ラムに臨ませて、該多孔ドラムの凹溝と対向する凹溝を
有した押圧ベルトが張設されるようにしたことにより、
ドレスはその断面三角形状の血合肉部分を凹溝部分に対
応させるように多孔ドラムの外周面に押圧ベルトにて押
圧され、該多孔ドラムの凹溝、及び、押圧ベルトの凹溝
で骨、及び、皮付血合肉部分が確実に回避された状態で
多孔ドラム外周面に押圧採肉されるようになり、作業者
の熟練等に頼ることなく血合肉の混入の無いすり身原料
を歩留良く採取することが出来、ひいては製造練り製品
の品質の向上とコストの低減が可能になるという優れた
効果が奏される。
更に、押圧ベルトには多孔ドラムの凹溝と対向するよう
に外周域に亘って凹溝が形成されるようにされているこ
とにより、ドレスの血合肉部分の上側に位置される皮部
の押圧力を部分的に弱めることが出来、それによって血
合肉部分が他の普通肉部分にひきずられて多孔ドラムに
削り取られたりしないようになり、採取普通肉への血合
肉の混入がより一層確実に回避出来るようになるという
効果も奏される。
又、更に押圧ベルトよりも上方の多孔ドラムの周面に軸
方向に沿って少くとも1本の押圧ロールが臨まされ、該
押圧ロールに多孔ドラムの凹溝に対向する凹溝が形成さ
れるようにしたことにより、押圧ベルトと多孔ドラムに
よる普通肉の採取に先がけて概ねの普通肉を採取出来、
したがって、押圧ベルトと多孔ドラムによる最終採肉作
業が無理なくスムースに為されるようになるという優れ
た効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
図面はこの出願の発明の1実施例の説明図であり、第1
図は普通肉採肉部の取合斜視図、第2図はプラント全体
の概略平面図、第3図は多孔ドラムと押圧ロールの態様
の部分断面正面図、第4図は多孔ドラムと押圧ベルトに
よる採肉態様の部分断面正面図、第5図は採肉工程の機
構断面図、第6図はドレスの斜視図、第7図はドレスの
半身の分解斜視図である。 1……魚体、2……普通肉、3……血合肉、18……多孔
ドラム、23……凹溝、28……押圧ベルト、29……凹溝、
16……ガイドシュート、24、24′、24″……押圧ロー
ル、25、25′、25″……凹溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚体から形成されたドレスより普通肉を採
    肉して落し身を得る魚体連続処理装置において、採肉用
    の多孔ドラムの外周面に周方向に沿って少くとも一条の
    血合肉に対する凹溝が形成され、該多孔ドラムの周面に
    臨ませて押圧ベルトが張設され該押圧ベルトに上記多孔
    ドラムの凹溝と対向する凹溝が形成され、又上記多孔ド
    ラムの上方に多孔ドラムの凹溝に臨む凹状のガイドシュ
    ートが設けられていることを特徴とする魚体連続処理装
    置。
  2. 【請求項2】魚体から形成されたドレスより普通肉を採
    肉して落し身を得る魚体連続処理装置において、採肉用
    多孔ドラムの外周面に周方向に沿って少くとも一条の血
    合肉に対する凹溝が形成され、更に該多孔ドラムの周面
    に臨ませて押圧ベルトが張設され該押圧ベルトに上記多
    孔ドラムの凹溝と対向する凹溝が形成され、而して上記
    押圧ベルトよりも上方の多孔ドラムの周面にその軸方向
    に沿う少くとも1本の押圧ロールが臨まされ該押圧ロー
    ルに上記多孔ドラムの凹溝に対向する凹溝が形成され、
    又上記多孔ドラムの上方に多孔ドラムの凹溝に臨む凹状
    のガイドシュートが設けられていることを特徴とする魚
    体連続処理装置。
JP11348587A 1987-05-12 1987-05-12 魚体連続処理装置 Expired - Lifetime JPH0740862B2 (ja)

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