JPH0740773A - 電車線用連結棒 - Google Patents

電車線用連結棒

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Publication number
JPH0740773A
JPH0740773A JP20360593A JP20360593A JPH0740773A JP H0740773 A JPH0740773 A JP H0740773A JP 20360593 A JP20360593 A JP 20360593A JP 20360593 A JP20360593 A JP 20360593A JP H0740773 A JPH0740773 A JP H0740773A
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JP
Japan
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connecting rod
fibers
electrical insulating
section
insulating properties
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Withdrawn
Application number
JP20360593A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiji Okuyama
禎二 奥山
Mitsuhiro Wada
光広 和田
Takashi Suzuki
孝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUGANUMA SEISAKUSHO KK
East Japan Railway Co
Original Assignee
SUGANUMA SEISAKUSHO KK
East Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by SUGANUMA SEISAKUSHO KK, East Japan Railway Co filed Critical SUGANUMA SEISAKUSHO KK
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Publication of JPH0740773A publication Critical patent/JPH0740773A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数をきわめて少なくするとともに、接
続作業をきわめて簡単にし且つ部品の保管や運搬を便利
にする。 【構成】 電気的絶縁性を有する繊維の束を芯材とした
電気的絶縁性を有する合成樹脂からなる繊維強化プラス
チックの棒状体からなる連結棒本体11の両端に連結部
2,2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はちょう架線、トロリ線な
どの電車線を架設するために主としてそれらの端部と電
柱などの固定具との間に接続、使用される電車線用連結
棒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電車線では例えば図8に示す引留装置の
ように、ちょう架線1a、トロリ線2aの端部を連結棒
3a,4a、ターンバックル5aおよび電柱バンド6a
を介して電柱7aに引留められているように電車線では
ちょう架線やトロリ線などの支持箇所において連結棒が
随所に使用されている。
【0003】ところが、前記従来の電車線に使用されて
いる連結棒は耐張力、耐腐食性を考慮して表面に亜鉛鍍
金を施した鉄材により形成されている。
【0004】従って、連結棒は耐腐食性が充分でないと
ともに、導電性であり電気的な絶縁性をもたせるために
がいし8aを介してを接続しなければならず接続作業が
きわめて繁雑で面倒であるとともにがいし8aを含めて
重量を有するため作業性が悪いばかりか部品点数も多く
保管や運搬にも不便である、という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の電車線に用いられている連結棒は接
続作業がきわめて繁雑で面倒で作業性が悪いとともに部
品点数も多く保管や運搬にも不便である、という点であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気的絶縁性
を有する繊維の束を芯材とした電気的絶縁性を有する合
成樹脂からなる繊維強化プラスチックの棒状体からなる
連結棒本体の両端に連結部がそれぞれ設けられている構
成、更にはかかる構成において芯材が芳香族ポリエーテ
ルアミド繊維である構成を有し、耐張力ならびに耐蝕性
に富むとともに電気的絶縁が確実であることは勿論のこ
と、部品点数がきわめて少なくて済み接続作業がきわめ
て簡単で部品の保管や運搬にも便利である電車線用の連
結棒を提供する、いう目的を達成する。
【0007】
【作用】連結棒本体の両端に形成された連結部を、ちょ
う架線、トロリ線の端部或いはターンバックルなどに取
付けた引留金具に固着する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、図1は本発明の一実施例を示すものであり、連結棒
1は例えばガラス繊維、或いは芳香族ポリエーテルアミ
ド繊維などのような電気的絶縁性を有する繊維の束(ロ
ービング)を芯材とし例えば不飽和ポリエステル樹脂や
エポキシ樹脂のような電気的絶縁性を有する熱硬化性合
成樹脂を用いて例えば従来知られている引抜成形機を用
いて所定長さの丸棒状とした繊維強化プラスチック(以
下FRPという)製の連結棒本体11の両端に前記連結
棒本体11に用いられている熱硬化性合成樹脂により一
体に形成された円錐台形の膨出部からなる連結部2、2
がそれぞれ設けられている。
【0009】尚、本実施例ではFRPの芯材になる芳香
族ポリエーテルアミド繊維としては、パラフェニレンジ
アミン25モル%、テレフタル酸クロリド50モル%、
3−4’ジアミノジフェニルエーテル25モル%からな
る重合体を湿式紡糸して得た1500デニール1000
フィラメントの繊維(登録商標「テクノーラ」 帝人株
式会社製)を用いた。
【0010】一方、図2は本実施例を使用するための引
留金具3の一例を示すものであり、引留金具3は円錐筒
形の保持筒4とその内側に嵌挿される接続金具5とから
形成される。保持筒4は先端開口41が連結棒11の両
端に形成された連結部2,2よりも僅かに大径であると
ともに、この開口41に向って小径となる傾斜面を有す
る円錐形の内孔42が基端開口43へと貫通形成されて
いる。また、接続金具5は複数個(本実施例では二個)
の分割体51、51からなり、図3に示すように先端開
口41または基端開口43から保持筒4に挿通した連結
棒1の端部に形成された連結部2を分割体51、51で
包み、これを連結部2の他端方向へ引いて、或いは保持
筒4をその連結部2方向へ移動させて保持筒4内に差込
み、その際に発生する押圧力で分割体51、51が閉じ
て連結部2を保持筒4に定着させるものである。
【0011】そして、接続金具61の基端に形成された
取付け孔44に例えばちょう架線6、トロリ線7或いは
ターンバックル8などを繋着或いは連結して例えば図4
に示す電車線引留装置のように使用される。
【0012】かかる実施例は電気的絶縁性を有するため
従来の連結棒のようにがいしを介して接続する必要がな
く、しかもきわめて軽量で部品点数も少なくてよく取付
け作業がきわめて簡単であり、保管ならびに運搬にも便
利である。また、連結棒の全域に亘って電気的絶縁性を
確実に確保することができるため、活線作業においても
危険がない。更に、従来の金属製の連結棒に比べて耐張
力ならびに耐蝕性に優れており、劣化の度合いがきわめ
て低いものである。
【0013】殊に、芯材として芳香族ポリエーテルアミ
ド繊維を使用した場合には、例えばガラス繊維を芯材と
して使用した場合に比べて軽量で、耐疲労性、耐衝撃性
に富み、熱膨脹率も低く、更に優れた製品を提供するこ
とができる。
【0014】尚、本実施例では芯材としてガラス繊維な
らびに芳香族ポリエーテルアミド繊維を用い、これらを
不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂を用いたFRP
から形成されるものを示したが、芯材ならびに合成樹脂
が電気的絶縁性に優れ、且つ棒状体のFRP製品を作る
ことができるものであれば、例えばナイロン、ポリエス
テル、アラミド繊維などの他の繊維からなる芯材ならび
に例えばポリカーボネイト、フェノール樹脂など他の材
料を適宜組合わせて使用することができる。更に、本実
施例では引留装置についての使用例を示したが、例えば
振止装置や張力調整装置など従来連結棒が使用されてい
る他の電車線装置にも同様に使用することができること
は言うまでもない。
【0015】図5乃至図7は殊に形状の異なる本発明の
実施例を示すものである。
【0016】図5に示す実施例は前記図1に示した実施
例と同様の外観を呈しているが、連結棒本体11が多数
本の小径棒材12を互いに撚り合わせ形成した点が異な
る。従って、図1に示した実施例に比べて優れた剛性な
どの物理的性質を有し、殊に連結棒本体11の一部が損
傷を受けても損傷箇所がその小径棒材12内に止まり、
他の小径棒材12にまで波及することがなく、損傷によ
る被害が連結部材11の全体に及ぶことが防止される、
などの利点を有している。
【0017】図6に示す実施例は結棒本体11が円形パ
イプ状に形成され、その両端に通孔からなる一対の連結
部2を貫通形成した構成である。本実施例は連結部2を
通孔としたため、前記実施例のように特別な構成を有す
る引留金具3を用いることなくちょう架線、トロリ線或
いはターンバックルなどを直接、繋着或いは連結するこ
とができる。従って、連結作業が簡単できわめて便利で
あるとともに、中空であることと相俟って軽量化が計れ
るとともに少ない合成樹脂材で作ることができ、きわめ
て経済的でもある。また、本実施例は連結棒本体11の
両端に向きが異なる一組の連結部2,2が形成された構
成であり、使用目的に応じて適宜選択して使用すればよ
い。
【0018】図7に示す実施例は結棒本体11が角棒状
に形成され、その両端に通孔からなる連結部2,2を貫
通形成した構成である。
【0019】本発明は、前記いくつかの実施例に示した
ように連結棒本体11が電気的絶縁性を有する繊維の束
を芯材とした電気的絶縁性を有する合成樹脂からなるF
RP製の棒状体により形成され、その両端に連結部2,
2がそれぞれ設けられている構成であればよく、連結棒
本体11は丸棒、角棒、管状など棒状体であればその形
状を問わず、また、連結部材2もちょう架線、トロリ線
或いはターンバックルなどに繋着或いは連結することが
できれば膨出部、通孔などその形状は問わない。連結棒
本体11ならびに連結部材2は使用する目的や用途に応
じて最適のものを適宜選択して使用すればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、ちょう架線、トロリ線
の端部或いはターンバックルなどに取付けた引留金具に
大重量のがいしを使用することなしに電気的絶縁性を有
して接続することができることは勿論のこと、きわめて
軽量で耐張力および耐蝕性に優れた連結棒を提供するこ
とができる。従って、接続作業がきわめて簡単であり、
保管ならびに運搬にも便利である。また、連結棒の全域
に亘って電気的絶縁性を確実に確保することができるた
め、活線作業においても感電の心配をすることなしに作
業が行えるものである。殊に、芯材として芳香族ポリエ
ーテルアミド繊維を用いた場合には更に軽量で、耐疲労
性、耐衝撃性に富み、熱膨脹率も低い製品を提供するこ
とができる。更に、連結棒本体が棒状体のFRPにより
形成されているとともにそのに両端に例えば膨出部や通
孔などの簡単な形状の連結部を形成した構造であるため
製造も簡単で大量生産にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部を省略した斜視図で
ある。
【図2】図1に示した実施例に使用される引止金具の分
解斜視図である。
【図3】図2に示した引止金具の使用方法を示す断面図
である。
【図4】図1に示した実施例の使用状態を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の異なる実施例を示す一部を省略した斜
視図である。
【図6】本発明の異なる実施例を示す一部を省略した斜
視図である。
【図7】本発明の異なる実施例を示す一部を省略した斜
視図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 連結棒 2 連結部 11 連結部本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝 東京都大田区大森北3丁目4番4号 株式 会社菅沼製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的絶縁性を有する繊維の束を芯材と
    した電気的絶縁性を有する合成樹脂からなる繊維強化プ
    ラスチックの棒状体からなる連結棒本体の両端に連結部
    がそれぞれ設けられていることを特徴とする電車線用連
    結棒。
  2. 【請求項2】 芯材が芳香族ポリエーテルアミド繊維で
    ある請求項1記載の電車線用連結棒。
JP20360593A 1993-07-26 1993-07-26 電車線用連結棒 Withdrawn JPH0740773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20360593A JPH0740773A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電車線用連結棒

Applications Claiming Priority (1)

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JP20360593A JPH0740773A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電車線用連結棒

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Publication Number Publication Date
JPH0740773A true JPH0740773A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16476814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20360593A Withdrawn JPH0740773A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電車線用連結棒

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JP (1) JPH0740773A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2072321A1 (de) * 2007-12-21 2009-06-24 Siemens Aktiengesellschaft Bauteil für eine Fahrleitungsanlage
KR101052829B1 (ko) * 2010-03-15 2011-07-29 주식회사 디아이디 물탱크용 턴버클 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2072321A1 (de) * 2007-12-21 2009-06-24 Siemens Aktiengesellschaft Bauteil für eine Fahrleitungsanlage
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