JP5198049B2 - 外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線 - Google Patents
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Description
架線を電気的に区分して、パンタグラフが通過できる構造にしたものを区分装置(セクション:デッドセクションやエアーセクション)という。交流電化区間では、変電所ごとに電圧の位相が異なるため、変電所の境界では本線上にもセクションが必要である。
図8はかかる従来のデッドセクションを示す模式図である。
FRPインシュレータ102の絶縁本体はGFRPのクロスをすし巻きにして、長方形断面にプレスしたもので、2m長を4本接続して使用している。
また、デッドセクションの構成が複雑になっており、シンプル化が望まれるところである。
〔1〕外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、架線を電気的に区分した区分装置を形成する導電線であって、絶縁体の繊維からなる芯部材と、この芯部材の外周に形成された導電体と、前記区分装置を形成する導電線の外周に形成された導電体の所定箇所の導電体に代えて形成される絶縁部材とを具備することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記外周に形成された導電体の所定箇所が導電線の途中部分であることを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記芯部材が低熱膨張材料からなることを特徴とする。
〔6〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲に絶縁性樹脂を塗布して前記導電体と同じ外径としたFRP部材からなることを特徴とする。
〔8〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲をガラスクロスと絶縁性樹脂を用いて前記導電体と同じ外径としたFRP部材からなることを特徴とする。
〔10〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲に絶縁性樹脂をガラスクロスに含浸させてプリプレグシートを巻き付けて設置後に硬化させることを特徴とする。
(1)デッドセクションなどにおけるトロリ線やちょう架線などの導電線の配置の簡素化とシンプル化を図り、架線事故を低減することができる。
(2)トロリ線、ちょう架線の張力は芯部材が受け持つため、接続がなく、均一な張力を加えることができる。接続がないので構造上、保守上有利である。
図1は本発明の第1実施例を示す外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線の斜視図、図2はその導電線の断面図、図3は図1の拡大断面図であり、図3(a)は図1のA−A線拡大断面図、図3(b)は図1のB−B線拡大断面図、図4はその外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線の引留装置を示す図である。
(1)芯部材1の周囲に絶縁性樹脂、例えば、エポキシ樹脂を塗布して導電体2と同じ外径としたFRP部材を用いることができる。
(2)芯部材1に絶縁性樹脂、例えば、エポキシ樹脂を染み込ませて膨張させて導電体2と同じ外径としたFRP部材を用いることができる。
(4)芯部材1の周囲に、例えば、エポキシ樹脂をガラスクロスに含浸させてプリプレグシートを巻き付けて硬化させたものを用いることができる。
(5)芯部材の周囲に絶縁性樹脂をガラスクロスに含浸させてプリプレグシートを巻き付けて設置後に硬化させたものを用いることができる。
したがって、トロリ線やちょう架線などに用いると、その固定部への取り付けが容易になるとともに、トロリ線やちょう架線の弛度を低減し、複数の電線が平行して配置される場合には、それらの電線の短絡事故を防止することができる。
これらの図において、11はPBO繊維(絶縁体の繊維)である「ザイロン」や超高分子量ポリエチレン繊維(絶縁体の繊維)である「ダイニーマ」からなる芯部材、12はこの芯部材11の外周に形成される銅やアルミニウムからなる導電体、13は導電線の中間部14の芯部材11の外周に導電体12に代わって形成される絶縁部材である。
このように、複合された導電線の中間部14の外周は絶縁部材13によって絶縁されるように構成されている。したがって、複合された導電線の中間部14は容易に絶縁をとることができるので、導電線の途中でデッドセクションを形成することができる。しかも、そのデッドセクションの構成がシンプルで、簡素化することができる。従来のように、トロリ線の支持のために、連結金具、連結ロッドや懸垂がいしを用いることなく、簡便に固定部に取り付けることができる。
また、途中で絶縁部材を接続する必要がなく、一本の芯部材で支持されるため、高い張力が保持でき、切断などの事故も低減できて高い信頼性を得ることができる。
また、高強度で導電性のない繊維を芯部材として配置し、その周囲に導電材料および絶縁材料を配置して一体構造とするため、張力は芯材となる繊維が受け持ち、これまでのトロリ線と同様に適切な張力を与えた状態で敷設することができる。また、上記した第2実施例のような導電線をトロリ線として使用すると、2本を並行に配置することなく、1本のトロリ線を用いた通常のトロリ線構造で、変電所の給電区間を分けることができる。
また、本発明によれば、特に、き電線を兼ね電気を流すき電ちょう架線へも適用できる。
2,12 芯部材の外周に形成される導電体
3 導電線の端部の芯部材の外周に導電体に代わって形成される絶縁部材
4 導電線の端部
5 引留装置
6 電柱
7 引留バンド
8 碍子
9 引留部材
13 導電線の中間部の芯部材の外周に導電体に代わって形成される絶縁部材
14 導電線の中間部
Claims (11)
- 架線を電気的に区分した区分装置を形成する導電線であって、絶縁体の繊維からなる芯部材と、該芯部材の外周に形成された導電体と、前記区分装置を形成する導電線の外周に形成された導電体の所定箇所の導電体に代えて形成される絶縁部材とを具備することを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記外周に形成された導電体の所定箇所が導電線の端部であることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記外周に形成された導電体の所定箇所が導電線の途中部分であることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記芯部材が低熱膨張材料からなることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記導電体は、銅又はアルミニウムからなることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲に絶縁性樹脂を塗布して前記導電体と同じ外径としたFRP部材からなることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材に絶縁性樹脂を染み込ませて膨張させて前記導電体と同じ外径としたFRP部材からなることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲をガラスクロスと絶縁性樹脂を用いて前記導電体と同じ外径としたFRP部材からなることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲に絶縁性樹脂をガラスクロスに含浸させてプリプレグシートを巻き付けて硬化させたものであることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項1、2又は3記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁部材は、前記芯部材の周囲に絶縁性樹脂をガラスクロスに含浸させてプリプレグシートを巻き付けて設置後に硬化させることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
- 請求項6〜10の何れか一項記載の外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線において、前記絶縁性樹脂がエポキシ樹脂であることを特徴とする外周の所定箇所に絶縁部位を有する導電線。
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