JPH0740400Y2 - 電磁誘導加熱式アイロン装置 - Google Patents
電磁誘導加熱式アイロン装置Info
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- JPH0740400Y2 JPH0740400Y2 JP1989150479U JP15047989U JPH0740400Y2 JP H0740400 Y2 JPH0740400 Y2 JP H0740400Y2 JP 1989150479 U JP1989150479 U JP 1989150479U JP 15047989 U JP15047989 U JP 15047989U JP H0740400 Y2 JPH0740400 Y2 JP H0740400Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、電磁誘導加熱装置を利用したアイロン装置の
アイロン本体側の電源回路に関するものである。
アイロン本体側の電源回路に関するものである。
〈従来技術〉 アイロン作業の作業性を向上させるためアイロン本体の
電源コードを廃した、いわゆるコードレスアイロンとし
て電磁誘導加熱式のアイロン装置が考案されている。
電源コードを廃した、いわゆるコードレスアイロンとし
て電磁誘導加熱式のアイロン装置が考案されている。
このアイロン装置の加熱原理は、アイロン台側に内装し
た電磁誘導加熱装置の加熱コイルに高周波電流を流し、
高周波磁界を発生させるとともに、その高周波磁界をア
イロン本体の磁性体材料からなるこて面に透磁させて、
それにより誘起されるうず電流のジユール熱損により加
熱するものである。
た電磁誘導加熱装置の加熱コイルに高周波電流を流し、
高周波磁界を発生させるとともに、その高周波磁界をア
イロン本体の磁性体材料からなるこて面に透磁させて、
それにより誘起されるうず電流のジユール熱損により加
熱するものである。
これにより、アイロン本体のこて面は商用電源より有線
で電力の供給を行なうことなしに加熱できる。しかし、
アイロン本体のこて面の温度制御をするためには、温度
検出部、温度比較部、温度情報送信部などの制御回路が
必要であり、これらの制御回路を動作させるために電源
回路は必要不可欠なものであつた。
で電力の供給を行なうことなしに加熱できる。しかし、
アイロン本体のこて面の温度制御をするためには、温度
検出部、温度比較部、温度情報送信部などの制御回路が
必要であり、これらの制御回路を動作させるために電源
回路は必要不可欠なものであつた。
このため、従来は、特開平1-160594号公報において、ア
イロン本体のこて面の裏側に誘導コイルを配することに
よりアイロン台から発生する高周波磁界より誘導起電力
を発生させる制御回路用の電源回路が考案されていた。
イロン本体のこて面の裏側に誘導コイルを配することに
よりアイロン台から発生する高周波磁界より誘導起電力
を発生させる制御回路用の電源回路が考案されていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来技術の如く、誘導コイルの配置
を行うと、こて面自体が磁性体であるために高周波磁界
はこて面に対して集中するので、こて面を透過してくる
高周波磁界は非常に僅かな量であつた。そのため、誘導
コイルには微少な高周波磁界しか透過してこないため、
発生する誘導起電力も微少なものとなつてしまう。故
に、電力の発電効率が大変悪いという問題があつた。
を行うと、こて面自体が磁性体であるために高周波磁界
はこて面に対して集中するので、こて面を透過してくる
高周波磁界は非常に僅かな量であつた。そのため、誘導
コイルには微少な高周波磁界しか透過してこないため、
発生する誘導起電力も微少なものとなつてしまう。故
に、電力の発電効率が大変悪いという問題があつた。
本考案は、上記に鑑み、アイロン本体側の電源として用
いる高周波磁界による誘導起電力を効率よく得ることが
でき、温度制御部に常に安定して電源を供給できる電磁
誘導加熱式アイロン装置の提供を目的とする。
いる高周波磁界による誘導起電力を効率よく得ることが
でき、温度制御部に常に安定して電源を供給できる電磁
誘導加熱式アイロン装置の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による課題解決手段は、第1図〜第4図の如く、
アイロン台1に内装された電磁誘導加熱装置5と、アイ
ロン本体2のこて面に配され前記電磁誘導加熱装置5の
加熱コイルにより加熱される磁性体材料からなる被加熱
体と、このこて面の温度制御を行うための信号を無線で
上記アイロン台1側へ送信する温度制御部11とを備え、 前記温度制御部11の駆動用電源回路12に、前記アイロン
台1側の電磁誘導加熱装置5の加熱コイルより発生する
高周波磁界から誘導起電力を発生させる誘導コイル23を
設けると共に、この誘導起電力により充電され、誘導起
電力が発生しない期間に電力を供給するための充電回路
22を設け、 前記誘導コイル23はこて面の外縁部に配されたものであ
る。
アイロン台1に内装された電磁誘導加熱装置5と、アイ
ロン本体2のこて面に配され前記電磁誘導加熱装置5の
加熱コイルにより加熱される磁性体材料からなる被加熱
体と、このこて面の温度制御を行うための信号を無線で
上記アイロン台1側へ送信する温度制御部11とを備え、 前記温度制御部11の駆動用電源回路12に、前記アイロン
台1側の電磁誘導加熱装置5の加熱コイルより発生する
高周波磁界から誘導起電力を発生させる誘導コイル23を
設けると共に、この誘導起電力により充電され、誘導起
電力が発生しない期間に電力を供給するための充電回路
22を設け、 前記誘導コイル23はこて面の外縁部に配されたものであ
る。
〈作用〉 上記課題解決手段において、アイロン掛け作業時、アイ
ロン本体2を第1図のように加熱コイル3,4位置に置
き、アイロン本体2のこて面9を設定温度になるまで加
熱する。
ロン本体2を第1図のように加熱コイル3,4位置に置
き、アイロン本体2のこて面9を設定温度になるまで加
熱する。
このとき、従来のように誘導コイル23をこて面9の裏側
に配置する場合、こて面9自体が磁性体であるためにア
イロン台1の加熱コイル3,4より発生した高周波磁束は
磁性体にそのほとんどが収束し、誘導コイル23に鎖交す
る高周波磁束が微弱となり誘導コイル23に発生する誘導
起電力も微少となるが、誘導コイル23をこて面9の外縁
部に巻くことによつて、こて面9の磁性体をコイル23の
コアとすることができ、より効果的に高周波磁束を誘導
コイル23に集めることが可能となり、効率よく安定した
起電力を得ることができる。
に配置する場合、こて面9自体が磁性体であるためにア
イロン台1の加熱コイル3,4より発生した高周波磁束は
磁性体にそのほとんどが収束し、誘導コイル23に鎖交す
る高周波磁束が微弱となり誘導コイル23に発生する誘導
起電力も微少となるが、誘導コイル23をこて面9の外縁
部に巻くことによつて、こて面9の磁性体をコイル23の
コアとすることができ、より効果的に高周波磁束を誘導
コイル23に集めることが可能となり、効率よく安定した
起電力を得ることができる。
したがつて、アイロン本体2のこて面9の周囲に誘導コ
イル23を配することにより高周波磁界を安定かつ最大限
に利用することができる。このため、アイロン掛け中に
アイロン本体1が加熱コイル3から離れて高周波磁界が
微少になつても、安定した誘導起電力を発生させること
ができる。また、こて面が所定温度以上であって電磁誘
導加熱装置5による高周波磁界が発生していない場合で
も、充電回路22から常に安定して制御部に電源を供給
し、温度制御を行うことができる。
イル23を配することにより高周波磁界を安定かつ最大限
に利用することができる。このため、アイロン掛け中に
アイロン本体1が加熱コイル3から離れて高周波磁界が
微少になつても、安定した誘導起電力を発生させること
ができる。また、こて面が所定温度以上であって電磁誘
導加熱装置5による高周波磁界が発生していない場合で
も、充電回路22から常に安定して制御部に電源を供給
し、温度制御を行うことができる。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る電磁誘導加熱式アイロン装置の全
体を示す構成図、第2図(a)はアイロン本体の底面
図、同図(b)はこて面の側面図、第3図はアイロン本
体側の電源回路図、第4図は同じく制御ブロツク図であ
る。
体を示す構成図、第2図(a)はアイロン本体の底面
図、同図(b)はこて面の側面図、第3図はアイロン本
体側の電源回路図、第4図は同じく制御ブロツク図であ
る。
本考案に係る電磁誘導加熱式アイロン装置は、第1図の
如く、アイロン台1とアイロン本体2とを備えている。
アイロン台1の内部には、略全面にわたる作業用加熱コ
イル3と、アイロン台1の端部に配された予熱用加熱コ
イル4と、各コイル3,4に高周波電流を印加するインバ
ータ回路等を備えた電磁誘導加熱装置5とが設けられて
いる。前記加熱コイル3,4の上面には、衣服類6をアイ
ロン掛けするための布地等からなるアイロン掛け面7が
形成されている。
如く、アイロン台1とアイロン本体2とを備えている。
アイロン台1の内部には、略全面にわたる作業用加熱コ
イル3と、アイロン台1の端部に配された予熱用加熱コ
イル4と、各コイル3,4に高周波電流を印加するインバ
ータ回路等を備えた電磁誘導加熱装置5とが設けられて
いる。前記加熱コイル3,4の上面には、衣服類6をアイ
ロン掛けするための布地等からなるアイロン掛け面7が
形成されている。
電磁誘導加熱装置5には、電源コード8が接続されてお
り、電源コード8を通して商用電源から給電され、各々
の加熱コイル3,4から高周波磁界を発生する。発生した
高周波磁界は、アイロン掛け面7およびその上に置かれ
たアイロン掛けを行ないたい衣服類6を通過して、アイ
ロン本体2のこて面9に設けた磁性体材料からなる被加
熱体10を加熱し、こて面9の温度を上げることにより、
アイロン掛け作業が行われる。
り、電源コード8を通して商用電源から給電され、各々
の加熱コイル3,4から高周波磁界を発生する。発生した
高周波磁界は、アイロン掛け面7およびその上に置かれ
たアイロン掛けを行ないたい衣服類6を通過して、アイ
ロン本体2のこて面9に設けた磁性体材料からなる被加
熱体10を加熱し、こて面9の温度を上げることにより、
アイロン掛け作業が行われる。
前記アイロン本体2側には、第4図の如く、こて面9の
温度を検出して電磁誘導加熱装置5へ制御信号を送信す
る温度制御部11と、該温度制御部11を駆動する電源回路
12とが内装されている。
温度を検出して電磁誘導加熱装置5へ制御信号を送信す
る温度制御部11と、該温度制御部11を駆動する電源回路
12とが内装されている。
前記温度制御部11は、サーミスタ等の温度センサ13と、
アイロン掛けを行ないたい衣服類6の素材に適した温度
を設定する可変抵抗等の温度設定器14と、こて面9の温
度と設定温度とを比較してこて面温度が設定温度以下で
あれば加熱オン信号を、設定温度以上であれば加熱オフ
信号を出力する比較器15と、該比較器15からのオン信号
またはオフ信号に応じた温度信号をアイロン台1側の受
信器(図示せず)に送信する送信器16とから構成されて
いる。
アイロン掛けを行ないたい衣服類6の素材に適した温度
を設定する可変抵抗等の温度設定器14と、こて面9の温
度と設定温度とを比較してこて面温度が設定温度以下で
あれば加熱オン信号を、設定温度以上であれば加熱オフ
信号を出力する比較器15と、該比較器15からのオン信号
またはオフ信号に応じた温度信号をアイロン台1側の受
信器(図示せず)に送信する送信器16とから構成されて
いる。
前記電源回路12は、第3図の如く、電磁誘導加熱装置5
の各加熱コイル3,4より発生する高周波磁界から効率よ
く最大出力が得られるように高周波磁界に共振させて誘
導起電力(高周波交流電圧)を発生させる発電回路17
と、発電回路17により発生した高周波交流電圧を直流化
するダイオード18と平滑コンデンサ19等からなる整流回
路20と、平滑された直流電圧を定電圧化させるための3
端子レギユレータ等の定電圧ICからなる定電圧回路21
と、直流電圧を充電し高周波磁界が発生していないとき
に放電して温度制御部11に電力を供給する大容量コンデ
ンサからなる充電回路22とから構成されている。
の各加熱コイル3,4より発生する高周波磁界から効率よ
く最大出力が得られるように高周波磁界に共振させて誘
導起電力(高周波交流電圧)を発生させる発電回路17
と、発電回路17により発生した高周波交流電圧を直流化
するダイオード18と平滑コンデンサ19等からなる整流回
路20と、平滑された直流電圧を定電圧化させるための3
端子レギユレータ等の定電圧ICからなる定電圧回路21
と、直流電圧を充電し高周波磁界が発生していないとき
に放電して温度制御部11に電力を供給する大容量コンデ
ンサからなる充電回路22とから構成されている。
前記発電回路17は、高周波磁界により誘導起電力を発生
させる誘導コイル23と、誘導コイル23と並列共振させる
ための共振コンデンサ24とからなる。誘導コイル23は、
アイロン台1から発生した高周波磁界を安定かつ効率よ
く誘導起電力を発生できるように第2図(a),(b)
の如く、こて面9の外縁部に沿つて巻かれている。ま
た、欲しい出力電圧によりコイルのターン数が決定され
る。前記共振コンデンサ24は、高周波磁界によりコイル
23と並列共振するようにコンデンサの容量が決められて
いる。
させる誘導コイル23と、誘導コイル23と並列共振させる
ための共振コンデンサ24とからなる。誘導コイル23は、
アイロン台1から発生した高周波磁界を安定かつ効率よ
く誘導起電力を発生できるように第2図(a),(b)
の如く、こて面9の外縁部に沿つて巻かれている。ま
た、欲しい出力電圧によりコイルのターン数が決定され
る。前記共振コンデンサ24は、高周波磁界によりコイル
23と並列共振するようにコンデンサの容量が決められて
いる。
上記構成において、アイロン掛け作業の開始時、アイロ
ン本体2を第1図のように予熱用加熱コイル4位置に置
き、アイロン本体2のこて面9を温度設定器14で設定さ
れた設定温度になるまで加熱する。このとき、従来のよ
うに誘導コイル23をこて面9の裏側に配置する場合、こ
て面9自体が磁性体であるためにアイロン台1の予熱用
加熱コイル4より発生した高周波磁束は磁性体にそのほ
とんどが収束し、誘導コイル23に鎖交する高周波磁束が
微弱となり誘導コイル23に発生する誘導起電力も微少と
なる。しかし、本実施例の如く誘導コイル23をこて面9
の外縁部に巻くことによつて、こて面9の磁性体をコイ
ル23のコアとすることができ、より効果的に高周波磁束
を誘導コイル23に集めることが可能となり、効率よく安
定した起電力を得ることができる。
ン本体2を第1図のように予熱用加熱コイル4位置に置
き、アイロン本体2のこて面9を温度設定器14で設定さ
れた設定温度になるまで加熱する。このとき、従来のよ
うに誘導コイル23をこて面9の裏側に配置する場合、こ
て面9自体が磁性体であるためにアイロン台1の予熱用
加熱コイル4より発生した高周波磁束は磁性体にそのほ
とんどが収束し、誘導コイル23に鎖交する高周波磁束が
微弱となり誘導コイル23に発生する誘導起電力も微少と
なる。しかし、本実施例の如く誘導コイル23をこて面9
の外縁部に巻くことによつて、こて面9の磁性体をコイ
ル23のコアとすることができ、より効果的に高周波磁束
を誘導コイル23に集めることが可能となり、効率よく安
定した起電力を得ることができる。
すなわち、磁束を収束させると、加熱コイル4と誘導コ
イル23の相互インダクタンスMが大きくなる。故に、誘
導コイル23の起電力Vは一般に加熱コイル電流をiとす
ると であるので、その作用として大きな起電力Vを得ること
ができる。
イル23の相互インダクタンスMが大きくなる。故に、誘
導コイル23の起電力Vは一般に加熱コイル電流をiとす
ると であるので、その作用として大きな起電力Vを得ること
ができる。
つまり、アイロン本体2のこて面9の外縁部に巻かれた
誘導コイル23を高周波磁界が貫く。この時、誘導コイル
23の両端には相互誘導により高周波交流電圧が誘起され
る。また、誘導コイル23と並列にコンデンサ24が接続さ
れているので、このコンデンサの容量Cを高周波磁界の
周波数をf、加熱コイル4のインダクタンをLとする
と、 としておけば、誘導コイル23と共振コンデンサ24の間で
並列共振を起こし、その両端に発生する高周波交流電圧
の振幅は最大になる。
誘導コイル23を高周波磁界が貫く。この時、誘導コイル
23の両端には相互誘導により高周波交流電圧が誘起され
る。また、誘導コイル23と並列にコンデンサ24が接続さ
れているので、このコンデンサの容量Cを高周波磁界の
周波数をf、加熱コイル4のインダクタンをLとする
と、 としておけば、誘導コイル23と共振コンデンサ24の間で
並列共振を起こし、その両端に発生する高周波交流電圧
の振幅は最大になる。
以上のように、誘導コイル23と共振コンデンサ24で構成
される発電回路17は、アイロン台側から発生する高周波
磁界を効率良く最大限に利用することができる。
される発電回路17は、アイロン台側から発生する高周波
磁界を効率良く最大限に利用することができる。
さらに、整流回路20により発電回路17で発生した高周波
交流電圧を整流し直流化する。直流化された電圧は、そ
のままでは高周波磁界の強弱により変動し温度制御部11
の電源として使用しにくいので、定電圧回路21により定
電圧化する。
交流電圧を整流し直流化する。直流化された電圧は、そ
のままでは高周波磁界の強弱により変動し温度制御部11
の電源として使用しにくいので、定電圧回路21により定
電圧化する。
なお、一般に、定電圧回路21の定電圧ICの入力範囲は広
いため、高周波磁界の強弱による誘導起電力の変動に対
応できる。
いため、高周波磁界の強弱による誘導起電力の変動に対
応できる。
そして、定電圧化した直流電圧を充電回路22の大容量コ
ンデンサに充電する。
ンデンサに充電する。
こて面9の温度が設定温度に達した時には、温度センサ
13がこて面9の温度を検出して、比較器15により設定温
度と比較して加熱をオフにするよう信号が出力され、送
信器16により加熱オフ信号を電磁誘導加熱装置5へ送信
して高周波磁界の発生が停止する。
13がこて面9の温度を検出して、比較器15により設定温
度と比較して加熱をオフにするよう信号が出力され、送
信器16により加熱オフ信号を電磁誘導加熱装置5へ送信
して高周波磁界の発生が停止する。
次に、アイロン本体2を作業用加熱コイル3位置に持つ
ていき、アイロン掛け作業を行なう。このとき、アイロ
ン本体2のこて面9は設定温度になつており、アイロン
台1側の電磁誘導加熱装置5からは高周波磁界が発生し
ないため、充電回路22で高周波磁界がある時に発生した
誘導起電力を充電しておき、高周波磁界が発生していな
くても充電した電力を温度制御部11に常に安定して供給
することができ、温度制御部11は動作し続けることがで
きる。
ていき、アイロン掛け作業を行なう。このとき、アイロ
ン本体2のこて面9は設定温度になつており、アイロン
台1側の電磁誘導加熱装置5からは高周波磁界が発生し
ないため、充電回路22で高周波磁界がある時に発生した
誘導起電力を充電しておき、高周波磁界が発生していな
くても充電した電力を温度制御部11に常に安定して供給
することができ、温度制御部11は動作し続けることがで
きる。
さらに、作業を続けていると、こて面9の温度が低下
し、温度制御部11より再び加熱オン信号を電磁誘導加熱
装置5へ送信して高周波磁界が発生する。このとき、発
電回路17で発生した誘導起電力を充電回路22により再充
電して充電量を補充しておく。以下、上記の動作を繰り
返しながらアイロン掛け作業を行なう。
し、温度制御部11より再び加熱オン信号を電磁誘導加熱
装置5へ送信して高周波磁界が発生する。このとき、発
電回路17で発生した誘導起電力を充電回路22により再充
電して充電量を補充しておく。以下、上記の動作を繰り
返しながらアイロン掛け作業を行なう。
したがつて、アイロン本体2のこて面9の周囲に誘導コ
イル23を配することにより高周波磁界を安定かつ最大限
に利用することができる。このため、アイロン掛け中に
アイロン本体1が加熱コイル3から離れて高周波磁界が
微少になつても、安定した誘導起電力を発生させること
ができ、制御部の動作不能状態の発生等の種々の問題を
解決することができる。
イル23を配することにより高周波磁界を安定かつ最大限
に利用することができる。このため、アイロン掛け中に
アイロン本体1が加熱コイル3から離れて高周波磁界が
微少になつても、安定した誘導起電力を発生させること
ができ、制御部の動作不能状態の発生等の種々の問題を
解決することができる。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施例では、アイロン本体2に比較器を設け
て、温度の高低を判断してアイロン台1側に制御信号を
送信しているが、アイロン本体2側に温度検出部とその
電源回路だけを設けて、その検出信号をアイロン台1側
で判定するよう構成してもよい。そうすれば、アイロン
本体2側の電気回路を簡易にすることができ、アイロン
本体2の軽量化と省電力化も可能となる。
て、温度の高低を判断してアイロン台1側に制御信号を
送信しているが、アイロン本体2側に温度検出部とその
電源回路だけを設けて、その検出信号をアイロン台1側
で判定するよう構成してもよい。そうすれば、アイロン
本体2側の電気回路を簡易にすることができ、アイロン
本体2の軽量化と省電力化も可能となる。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案によると、アイロ
ン台に内装された電磁誘導加熱装置と、アイロン本体の
こて面に配され前記電磁誘導加熱装置の加熱コイルによ
り加熱される磁性体材料からなる被加熱体と、このこて
面の温度制御を行うための信号を無線で上記アイロン台
側へ送信する温度制御部とを備え、 前記温度制御部の駆動用電源回路に、前記アイロン台1
側の電磁誘導加熱装置の加熱コイルより発生する高周波
磁界から誘導起電力を発生させる誘導コイルを設けると
共に、この誘導起電力により充電され、誘導起電力が発
生しない期間に電力を供給するための充電回路を設け、
前記誘導コイルはこて面の外縁部に配されたものである
ので、高周波磁界を安定かつ最大限に利用することがで
きる。このため、アイロン掛け中にアイロン本体が加熱
コイルから離れて高周波磁界が微少になつても、安定し
た誘導起電力を発生させることができる。また、こて面
が所定温度以上であって電磁誘導加熱装置による高周波
磁界が発生せず、従って誘導起電力が発生していない場
合でも、充電回路22から常に安定して温度制御部に電源
を供給して温度制御動作を継続することができる。
ン台に内装された電磁誘導加熱装置と、アイロン本体の
こて面に配され前記電磁誘導加熱装置の加熱コイルによ
り加熱される磁性体材料からなる被加熱体と、このこて
面の温度制御を行うための信号を無線で上記アイロン台
側へ送信する温度制御部とを備え、 前記温度制御部の駆動用電源回路に、前記アイロン台1
側の電磁誘導加熱装置の加熱コイルより発生する高周波
磁界から誘導起電力を発生させる誘導コイルを設けると
共に、この誘導起電力により充電され、誘導起電力が発
生しない期間に電力を供給するための充電回路を設け、
前記誘導コイルはこて面の外縁部に配されたものである
ので、高周波磁界を安定かつ最大限に利用することがで
きる。このため、アイロン掛け中にアイロン本体が加熱
コイルから離れて高周波磁界が微少になつても、安定し
た誘導起電力を発生させることができる。また、こて面
が所定温度以上であって電磁誘導加熱装置による高周波
磁界が発生せず、従って誘導起電力が発生していない場
合でも、充電回路22から常に安定して温度制御部に電源
を供給して温度制御動作を継続することができる。
第1図は本考案に係る電磁誘導加熱式アイロン装置の全
体を示す構成図、第2図(a)はアイロン本体の底面
図、同図(b)はこて面の側面図、第3図はアイロン本
体側の電源回路図、第4図は同じく制御ブロツク図であ
る。 1:アイロン台、2:アイロン本体、3,4:加熱コイル、5:電
磁誘導加熱装置、9:こて面、11:温度制御部、12:電源回
路、23:誘導コイル。
体を示す構成図、第2図(a)はアイロン本体の底面
図、同図(b)はこて面の側面図、第3図はアイロン本
体側の電源回路図、第4図は同じく制御ブロツク図であ
る。 1:アイロン台、2:アイロン本体、3,4:加熱コイル、5:電
磁誘導加熱装置、9:こて面、11:温度制御部、12:電源回
路、23:誘導コイル。
Claims (1)
- 【請求項1】アイロン台に内装された電磁誘導加熱装置
と、アイロン本体のこて面に配され前記電磁誘導加熱装
置の加熱コイルにより加熱される磁性体材料からなる被
加熱体と、このこて面の温度制御を行うための信号を無
線で上記アイロン台側へ送信する温度制御部を備え、 前記温度制御部の駆動用電源回路に、前記アイロン台側
の電磁誘導加熱装置の加熱コイルより発生する高周波磁
界から誘導起電力を発生させる誘導コイルを設けると共
に、この誘導起電力により充電され、誘導起電力が発生
しない期間に電力を供給するための充電回路を設け、 前記誘導コイルはこて面の外縁部に配されたことを特徴
とする電磁誘導加熱式アイロン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989150479U JPH0740400Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電磁誘導加熱式アイロン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989150479U JPH0740400Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電磁誘導加熱式アイロン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388498U JPH0388498U (ja) | 1991-09-10 |
JPH0740400Y2 true JPH0740400Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31696826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989150479U Expired - Fee Related JPH0740400Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電磁誘導加熱式アイロン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740400Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6191970B2 (ja) * | 2015-11-30 | 2017-09-06 | 株式会社トキワ | 繰り出しペンシル |
JP6188251B2 (ja) * | 2015-11-30 | 2017-08-30 | 株式会社トキワ | 繰り出しペンシル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH082398B2 (ja) * | 1988-11-09 | 1996-01-17 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱式アイロン |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP1989150479U patent/JPH0740400Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388498U (ja) | 1991-09-10 |
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