JPH0740106Y2 - 動力伝動用ベルト - Google Patents

動力伝動用ベルト

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JPH0740106Y2
JPH0740106Y2 JP1989105919U JP10591989U JPH0740106Y2 JP H0740106 Y2 JPH0740106 Y2 JP H0740106Y2 JP 1989105919 U JP1989105919 U JP 1989105919U JP 10591989 U JP10591989 U JP 10591989U JP H0740106 Y2 JPH0740106 Y2 JP H0740106Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber
belt
canvas
hydrogenated nitrile
power transmission
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Application number
JP1989105919U
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JPH0344250U (ja
Inventor
邦宏 藤田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はベルト用カバー帆布を独特の構造とし耐久性を
向上させた動力伝動用ベルトに関するものである。
(従来技術) 従来の動力伝動用ベルト、例えばVベルトは抗張体の上
下部に夫々伸張ゴム層にはクロロプレンゴム、天然ゴム
とスチレン−ブタジエンゴム等のブレンド物、あるいは
これらのブレンド物が使用され、またカバー帆布も各ゴ
ム層と同種のゴムをフリクションによりゴム付けしたも
のであった。
一方、歯付ベルトにおいても全く同じであり、耐熱性を
向上させるためにクロロスルホン化ポリエチレンゴムあ
るいは水素化ニトルルゴムが使用され、また一方ベルト
歯部を被覆するカバー帆布も同様のゴムがゴム付けされ
ていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来の耐熱性を改善した動力伝動用ベルトは各
ゴム層及びカバー帆布に付着させるゴムの材質がそれ自
身耐熱性を有するものであり、比較的コスト高になる問
題があった。耐熱性を有し、且つコストを下げるため
に、異種のゴムを積層すれば、積層間の界面接着力が悪
くなるという欠点があった。
本考案はこのような問題点を改善するものであり、低コ
ストで耐熱性を向上せしめてなる動力伝動用ベルトを提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案においては、帆布の表面
に水素化ニトリルゴムを付着させ、他面は水素化ニトリ
ルゴム以外のゴムであって且つベルト本体と同種の帆布
を動力伝動用ベルトに貼着させ、水素化ニトリルゴムを
該ベルト表面に露出させた構成とする。
(作用) 動力伝動用ベルトに貼着した帆布が表面側には水素化ニ
トリルゴムが付着され、ベルト本体側にはベルト本体と
同種のゴムが付着されている構成からなり、ゴム付カバ
ー帆布はベルト本体と強固に接着され、また外界に対し
ては水素化ニトリルゴムの耐久性を持つ。
(実施例) 本考案に適用される動力伝動用ベルトは、特に形を限定
されるものではなく、表面にゴム付カバー帆布を貼着す
るもの、例えばラップドベルト、ポリVベルト、ローエ
ッジベルト、タイミングベルト等が挙げられる。
第1図は本考案のローエッジベルトの断面図である。例
えばこのようなベルト(1)は背面ゴム層(3)と抗張
体層(4)と内部にベルト幅方向の短繊維を含んだ圧縮
ゴム層(5)からなるベルト本体(2)及びゴム付カバ
ー帆布(6)からなる。ベルト本体(2)中の背面ゴム
層(3)と抗張体層(4)と圧縮ゴム層(5)はそれぞ
れ短繊維や抗張体等を含み、ゴム配合としては異なる
が、基体となるゴムの種類は同種のゴムが使用されてい
る。
使用されるゴムとしてはクロロプレンゴムや天然ゴムと
スチレン−ブタジエンゴムのブレンド物等が用いられ
る。ゴム付カバー帆布(6)は帆布の両面にゴムを付着
させた帆布であり、本考案ではベルト本体側に付着させ
る内ゴム(7)にはベルト本体(2)を形成しているの
と同種のゴムを付着させ、表面露出している外ゴム
(8)には水素化ニトリルゴムを用いている。
もともと水素化ニトリルゴムと異種のゴムは接着性が悪
いので水素化ニトリルゴムの耐久性を生かしたベルトを
得るためにはベルト全体を水素化ニトリルゴムにしなけ
ればならなかった。しかし、それぞれのゴムは帆布に対
しては擦り込んだり、ゴム溶液を塗布する等の方法で硬
く付着することができ、本考案のような構造にすること
によってベルト(1)の内部においては安価なクロロプ
レンゴムや天然ゴムとスチレン−ブチジエンゴムのブレ
ンド物等を使用し、且つ表面には耐久性、特に耐熱性に
優れる水素化ニトリルゴムを配置することが可能にな
る。
また、更にベルトの耐久性を向上させるために外ゴムの
水素化ニトリルゴムの表面に、両面において水素化ニト
リルゴムを付着させたゴム帆布カバーを更に積層しても
よい。
本考案の効果を確かめるために、ラップドベルトA−39
において、第2図に示すようなベルト本体(12)がクロ
ロプレンゴムからなり、内ゴム(14)にクロロプレンゴ
ム、外ゴム(15)に水素化ニトリルゴムを付着したゴム
付カバー帆布(13)を貼着したベルト(11)とベルト本
体(12)、内ゴム(14)、外ゴム(15)の全てをクロロ
プレンゴムにしたベルトを温度90℃下でJASO条件に従っ
て走行させ側面に亀裂を生じ、寿命となるまでの時間を
比較した。その結果を表1に示す。
表1に示すようにベルトに本体のゴムがクロロプレンゴ
ムでゴム付カバー帆布の外ゴムのみを水素ニトリルゴム
に変えたことによってベルトの寿命は1.5倍に伸びてい
ることがわかる。
(効果) 以上のように動力伝動用ベルトのゴム付カバー帆布のベ
ルト本体側の内ゴムは、ベルト本体を構成するのと同種
のゴムを用い表面側に露出する外ゴムに水素化ニトリル
ゴムを使用することによって、水素化ニトリルゴムは帆
布を介在してベルト本体に固定され、ベルト内部では安
価なゴムを使用し、表面に耐久性に優れた水素化ニトリ
ルゴムを配置することができるので、安価で耐久性を有
する動力伝動用ベルトを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例であるローエッジベルトの断面
図であり、第2図は別の実施例であるラップドベルトの
断面図である。 (1)……動力伝動用ベルト (2)……ベルト本体 (3)……背面ゴム層 (4)……抗張体層 (5)……圧縮ゴム層 (6)……ゴム付カバー帆布 (7)……内ゴム (8)……外ゴム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帆布の片面に水素化ニトリルゴムを付着さ
    せ、他面には水素化ニトリルゴム以外のゴムであって且
    つベルト本体を構成するゴムと同種のゴムを付着させた
    ゴム付カバー帆布をベルト本体に貼着させ、前記カバー
    帆布に付着させた水素化ニトリルゴムをベルトの表面に
    露出させたことを特徴とする動力伝動用ベルト。
JP1989105919U 1989-09-07 1989-09-07 動力伝動用ベルト Expired - Lifetime JPH0740106Y2 (ja)

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JP1989105919U JPH0740106Y2 (ja) 1989-09-07 1989-09-07 動力伝動用ベルト

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Publication Number Publication Date
JPH0344250U JPH0344250U (ja) 1991-04-24
JPH0740106Y2 true JPH0740106Y2 (ja) 1995-09-13

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ID=31654671

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516430Y2 (ja) * 1986-10-16 1993-04-30
JPS6458831A (en) * 1987-08-27 1989-03-06 Bando Chemical Ind Toothed belt

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0344250U (ja) 1991-04-24

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