JPH074006A - 床暖房装置並びに床暖房装置用の畳に埋設される伝熱部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、伝熱性が良好な床暖房用の畳を提
供するこを目的とする。 【構成】 畳１と、畳１の下方に配設される熱源とで構
成される床暖房装置であって、畳１として、適所に伝熱
性の高い針体２を埋設した畳１を採用したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、床暖房装置並びに床暖
房装置用の畳の適所に突き刺し埋設する伝熱部材に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、床暖房用の畳として種々提案されているが、結局、
畳下方の熱源をいかに効率良く畳の表面に伝熱するかが
ポイントであり、これまでは畳の素材を工夫したり、畳
の厚さを工夫したりしている。

【０００３】しかし、未だ、熱源の熱を効率良く畳の表
面に伝熱することが出来ていない。本発明は、このよう
な点を解決した床暖房装置並びに床暖房装置用の畳に埋
設される伝熱部材を提供することを技術的課題とするも
のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００５】畳１と、畳１の下方に配設される熱源とで
構成される床暖房装置であって、畳１として、適所に電
熱性の高い針体２を埋設した畳１を採用したことを特徴
とする床暖房装置に係るものである。

【０００６】畳１と、畳１の下方に配設される熱源とで
構成される床暖房装置の該畳１に設けるものであって、
伝熱性の高い針体２を設け、この針体２に先端先鋭にし
て筒状の硬質保護体３を着脱自在に被嵌したことを特徴
とする床暖房装置用の畳に埋設する伝熱部材に係るもの
である。

【０００７】

【作用】請求項１記載の発明に係る作用について説明す
る。

【０００８】畳１の適所に埋設された針体２により畳１
の下方の熱源の熱が針体２を介して畳１の表面に伝熱さ
れる。

【０００９】請求項２記載の発明に係る作用について説
明する。

【００１０】針体２に保護体３を被嵌した状態で、畳１
の表面適所に保護体３付の針体２を突き刺し、保護体３
が畳１の裏面まで貫通したら、該畳１の裏面から保護体
３を引き抜くと、畳１内に針体２のみが埋設され、この
針体２により畳１の下方の熱源の熱が針体２を介して畳
１の表面に伝熱されることになる。

【００１１】

【実施例】図面は、本発明の一実施例を図示したもの
で、以下に説明する。

【００１２】なまし銅板等で形成した伝熱性の高い支持
板４に、銅等で形成した伝熱性の高い針体２を垂下する
(図１参照)。針体２に適宜な金属製(例えば焼き入れ鋼)
の保護体３を着脱自在に被嵌する(図２参照)。この保護
体３は先端が先鋭に形成されている。尚、保護体３の先
端は、図２に図示したように一側面テーパー形状が最も
畳１に突き刺さり易いという実験結果に基づいて設計さ
れている。

【００１３】針体２は直径約１mm、長さ約６０mm、保護
体３は直径約５mm、長さ約１００mmに設計されている。

【００１４】尚、支持板４は足でふまれたりしてめくれ
上がった場合、角があると足を切ったりする。この点を
防止する為、支持板４は、円形状に形成している。

【００１５】符号７・７'はアルミ箔テープであって、
アルミ箔テープ７の上方には畳表が配設され、アルミ箔
テープ７'の下方には熱源を具備した床部材が配設され
ている。

【００１６】本実施例は上記構成であるから、床暖房用
の畳１の適所に、一畳に約６００本程度、表面側から針
体２を突き刺すと、針体２が畳１の内に埋設されること
になる。この際、針体２は畳１の裏面から僅かに突出す
る長さに設定されているが、この突出部に伝熱性の高い
素材で形成した板５を被嵌して溶接し、この板５から突
出した針体２をニッパ等で切断する。

【００１７】このようにして畳１に複数本の針体２を埋
設することで、畳１の下方の熱源の熱は、板５,針体２,
支持板４を介して畳表に伝熱されることになり、熱効率
の良い床暖房装置(用の畳)となる。

【００１８】針体２はなまし銅製故に畳１に刺しずら
い。そこで、保護体３付の針体２を使用すると、非常に
簡易に針体２を畳１に突き刺すことが可能となる。即
ち、畳１の適所に、表面側から硬質の保護体３付の針体
２を突き刺し、保護体３の先端が畳１の裏面まで貫通し
たら保護体３を畳１の裏面側から引き抜くという作業に
より、針体２を畳１に良好に突き刺すことが可能とな
る。

【００１９】図５,６,７は針体２を、長さの異なる２本
の二又状針体２にした別例であり、この二又状針体２の
基部に銅線６(畳１の伝熱性を高める為に配設される銅
線６である。)の交点部を位置せしめると良い。

【００２０】尚、長さの異なる針体２にしたのは、種々
実験したところ、長さが同じ場合より畳１に良好に突き
刺せる、という知見による。

【００２１】

【考案の効果】請求項１記載の効果について説明する。

【００２２】本発明は上述のように構成したから、単に
針体を畳に突き刺すという作業だけで伝熱性良好な床暖
房装置用の畳が得られることになる。例えば、針体の代
わりになまし銅製の銅線で畳を縫うことなども考えられ
るが、この方法では銅線が柔らかい為、直接該銅線で縫
うことは出来ず、畳に下穴をあけておいて該下穴に銅線
を通すという作業にならざるを得ず、非常に厄介であ
り、また、この方法は、畳を縫う為畳の内部がばらけ、
所謂座り心地が劣化たりしてしまうが、本発明によれば
このようなことが解消されることになる。

【００２３】請求項２記載の効果について説明する。

【００２４】本発明は、上述のように構成したから、伝
熱性良好な床暖房用の畳を簡易に提供し得ることは勿
論、針体を畳に埋設する作業も非常に良好に行い得るこ
とになる。即ち、保護体が存せず、針体だけであると畳
に刺しにくいという問題があるが、本発明によればこの
点が解消されることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る針体の正面図である。

【図２】本実施例に係る保護体付の針体の正面図であ
る。

【図３】本実施例の使用状態を示す要部の断面図であ
る。

【図４】本実施例の使用状態を示す要部の平面図であ
る。

【図５】別例の保護体付の針体の正面図である。

【図６】別例の使用状態を示す要部の断面図である。

【図７】別例の使用状態を示す要部の平面図である。

【符号の説明】

１ 畳 ２ 針体 ３ 保護体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 畳と、畳の下方に配設される熱源とで構
   成される床暖房装置であって、畳として、適所に伝熱性
   の高い針体を埋設した畳を採用したことを特徴とする床
   暖房装置。
2. 【請求項２】 畳と、畳の下方に配設される熱源とで構
   成される床暖房装置の該畳に設けるものであって、伝熱
   性の高い針体を設け、この針体に先端先鋭にして筒状の
   硬質保護体を着脱自在に被嵌したことを特徴とする床暖
   房装置用の畳に埋設する伝熱部材。