JPH0739983A - 恒温加工装置及び恒温加工方法 - Google Patents

恒温加工装置及び恒温加工方法

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JPH0739983A
JPH0739983A JP5189821A JP18982193A JPH0739983A JP H0739983 A JPH0739983 A JP H0739983A JP 5189821 A JP5189821 A JP 5189821A JP 18982193 A JP18982193 A JP 18982193A JP H0739983 A JPH0739983 A JP H0739983A
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JP
Japan
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heater
gas
inert gas
processed
chamber
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JP5189821A
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Inventor
Akiyasu Morita
章靖 森田
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K29/00Arrangements for heating or cooling during processing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭素の付着に起因するヒータの絶縁抵抗の低
下を防いで、不活性ガス雰囲気下で使用する恒温加工装
置を高度化すると共に汎用化する。 【構成】 チャンバー1内の上金型4と、下金型6との
外周に配設されると共にこれら上・下金型4,6の外周
に相対する側に接するシール材7cを有するヒータ7
に、不活性ガス供給管8を連通させてアルゴンガスを供
給すれば、これら上・下金型4,6の外周とヒータ7の
間がアルゴンガスで満たされ、これが有機ガスを含む初
期ガスを追い出し、有機ガスの熱分解により生じる炭素
がヒータ7に付着しなくなるので、露出したヒータの採
用が可能になる結果、不活性ガス雰囲気下で使用する恒
温加工装置の高度化と汎用化とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、不活性ガス雰囲
気下において恒温状態で被加工素材を挟圧して加工する
恒温加工装置及び恒温加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、航空・宇宙分野において
益々耐熱性に優れた部品が要求されるようになってきて
いる。これら分野に使用される部品の素材は、常温では
殆ど延びを示さず、高温でも低歪速度でしか加工できな
い難加工材であるので、恒温加工装置が用いられてい
る。これには、加熱体としてインダクションヒータを有
するものやスリーブ付ヒータを有する加熱装置が用いら
れている。このようなヒータを有する恒温加工装置の典
型例は、例えば、本願出願人の出願になる特公平2−6
2349号公報で開示されている。
【0003】以下、恒温加工装置である恒温鍛造装置を
例として、同明細書並びに添付図面に記載されている同
名称と同符号とを以て説明すると、これは、その断面概
略図(左半分は被加工素材である加熱素材の搬入時の状
態を、右半分は鍛造加工の終期の状態をそれぞれ示して
いる)の図7に示す通りで、上部基盤4の下側に上押圧
部材である上金型2が固着され、下部基盤5の上側に下
押圧素材である下金型3が固着されており、上金型2の
上昇時に、被加工素材である加熱素材Mが上金型2と下
金型3との間に搬入され、上金型2を下降させて加熱素
材Mの鍛造加工を行う。
【0004】加熱素材Mの鍛造加工によって鍛造品M′
を製造するに際しては、上金型2と下金型3とを囲繞す
る状態で配設されてなる加熱コイル1で加熱素材Mを加
熱するが、この加熱コイル1を立設された支柱6,6で
案内することにより昇降させて、加熱素材Mを均等に加
熱するものである。そして、場合によっては、上・下金
型2,3等の酸化防止のために、この恒温鍛造装置の一
部又は全体を、例えば、不活性ガス雰囲気下にて加熱す
るようにしている。なお、上・下押圧部材が圧延ロール
である恒温加工装置もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、恒温加工装
置の高度化、汎用化を図るには、露出した通常のヒータ
を有する加熱装置を採用する必要がある。しかしなが
ら、このような恒温加工装置は、構造上その高温部で機
械的作用が必要であって、その摺動部やねじ部或いは回
転部が存在するので、設備安全上の観点から、例えば二
硫化モリブデン或いは銅系粉末を有機溶剤により粘稠物
とした潤滑剤を塗布してなければならない。そのため、
露出した通常のヒータを用いた恒温加工装置をガス雰囲
気下における恒温加工に用いることができないという解
決すべき課題があった。つまり、露出した通常のヒータ
を有する加熱装置に潤滑剤を用いると、潤滑剤が高温下
に置かれることになり、高温で潤滑剤の一部である炭化
水素等の有機物が蒸発する。
【0006】そして、最終的に最も高温であるヒータの
近傍で炭素に分解され、分解された炭素の付着によりヒ
ータの絶縁抵抗が低下するので使用し得なくなる。これ
は、従来の大気中において使用する恒温加工装置では、
有機ガスはその出現部署である摺動部やねじ部或いは回
転部等から直接大気中に散逸してしまうので、ヒータの
絶縁抵抗については問題がなかったが、雰囲気下では対
流を起こさせることが困難であるため、有機ガスがヒー
タの近傍で淀んでしまうからである。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、露
出したヒータへの炭素の付着を防止することにより、雰
囲気下で金属を恒温状態で加工することを可能ならしめ
る、露出ヒータを有する恒温加工装置及び恒温加工方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って、本発明の請求項1
に係る恒温加工装置の特徴とするところは、挟圧して被
加工素材を加工する上押圧部材と下押圧部材とが、不活
性ガスが充填されるチャンバーに内設されると共に、こ
れら上・下押圧部材の外側にヒータが配設されてなる恒
温加工装置において、前記ヒータの近傍を経由してヒー
タに対して不活性ガスを供給ける不活性ガス供給管を前
記チャンバーの外側から導入したところにある。
【0009】また、請求項2に係る恒温加工装置の特徴
とするところは、挟圧して被加工素材を加工する上押圧
部材と下押圧部材とが、不活性ガスが充填されるチャン
バーに内設されると共に、これら上・下押圧部材の外側
にヒータが配設されてなる恒温加工装置において、前記
ヒータに対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給管
を前記チャンバーの外側から導入すると共に、該不活性
ガス供給管に、内部を通る不活性ガスを加熱するガス加
熱ヒータを設けたところにある。
【0010】また、請求項3に係る恒温加工方法の特徴
とするところは、不活性ガスが充填されるチャンバーに
内設されてなる上押圧部材と下押圧部材との間で加工さ
れる被加工素材の温度が300〜800℃になるよう
に、上・下押圧部材の外側に配設されたヒータに供給す
る電力を制御すると共に、前記チャンバー内の不活性ガ
ス中の有害有機物を除去し、ガス濃度検知器で検出され
る有害有機物の検出濃度が予め定めた濃度以下になった
ときに、前記ヒータに供給する電力を増加させ、前記被
加工素材の温度が目標温度になった後に、該被加工素材
を加工するところにある。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る恒温加工装置によれ
ば、上・下押圧部材で被加工素材を加工するに際して、
不活性ガスが充填されるチャンバーに内設されてなる恒
温加工装置のヒータの近傍を経由してヒータに対して不
活性ガスを供給する不活性ガス供給管をチャンバーの外
側から導入したので、ヒータの熱で加熱された不活性ガ
スがヒータに供給され、この不活性ガスでヒータが覆わ
れる。
【0012】また、本発明の請求項2に係る恒温加工装
置によれば、上・下押圧部材で被加工素材を加工するに
際して、不活性ガスが充填されるチャンバーに内設され
てなる恒温加工装置のヒータに対して不活性ガスを供給
する不活性ガス供給管をチャンバーの外側から導入する
と共に、この不活性ガス供給管に、内部を通る不活性ガ
スを加熱するガス加熱ヒータを設けたので、ガス加熱ヒ
ータで加熱された不活性ガスがヒータに供給され、この
不活性ガスでヒータが覆われる。
【0013】また、本発明の請求項3に係る恒温加工方
法によれば、不活性ガスが充填されるチャンバーに内設
されてなる上押圧部材と下押圧部材との間に介装される
被加工素材の温度が300〜800℃になるように、上
押圧部材と下押圧部材とを囲繞するヒータに供給する電
力を制御すると共に、前記チャンバー内の不活性ガス中
の有害有機物を除去し、ガス濃度検知器で検出される有
害有機物の検出濃度が予め定めた濃度以下になったとき
に、前記ヒータに供給する電力を増加させ、前記被加工
素材の温度が目標温度になった後に、この被加工素材を
加工するので、300〜800℃の温度により潤滑剤か
ら一部の有機物がチャンバー内に蒸発して不活性ガス中
に混入するが、蒸発した有機物は炭素に分解されないう
ちに除去され、被加工素材は有機物の少ない不活性ガス
中で目標温度に加熱されて加工される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の請求項1に対応する第1実施
例に係る恒温加工装置である恒温鍛造装置を、その模式
的断面図の図1aと、図1aのA−A線断面図の図1b
と、そのヒータの平面の図2aと、図2aのB−B線断
面図の図2bとを参照しながら説明すると、図1aに示
す符号1は、不活性ガスが入れられるチャンバーであっ
て、このチャンバー1には、その上側から貫通するラム
2の下側に断熱材3を介して固着される上押圧部材であ
る上金型4と、この上金型4の下方位置において、チャ
ンバー1の底面に設置された金型受台5の上部に断熱材
3を介して支持されてなる下押圧部材である下金型6が
内設され、さらに、図1bに示すように、これら上金型
4と下金型6との外周回りのそれぞれに4個が1組にな
るヒータ7が配設されている。
【0015】前記ヒータ7は、図2に示すように、金型
の外周面に相対する側であって、かつ外縁付近にヒータ
部7aを囲む溝7bが設けられると共に、この溝7bに
繊維状の断熱材からなるシール材7cが嵌込まれてい
て、これらヒータ7のシール材7cは、図1a,1bに
示すように、上金型4と下金型6との外周面に接してい
る。さらに、ヒータ7の上下方向の一方に、複数のガス
噴出穴7dが設けられ、これらガス噴出穴7dのそれぞ
れには、図1aに示すように、チャンバー1を貫通し、
このチャンバー1の外方位置に設けたガス供給源Aから
不活性ガスであるアルゴンガスを供給する不活性ガス供
給管8が複数の分岐管8aを介して連通している。図1
aにおいて図示省略しているが、全てのヒータ7にアル
ゴンガスが供給されるように構成されている。
【0016】以下、上記構成になる恒温鍛造装置の作用
態様を説明すると、上金型4と下金型5との間に装入さ
れた被加工素材Wは、ヒータ7で加熱され、ラム2の下
降によってこれら上金型4と下金型6とで挟圧されて鍛
造されるが、ヒータ7の発熱で加熱されたアルゴンガス
が複数のガス噴出穴7dから吹出してシール材7cの内
側に満たされと共に、アルゴンガスによりシール材7c
の内側に介在している初期ガスがシール材7cを通り抜
けて外方に排出される。そのため、この初期ガスに、加
熱された潤滑剤から蒸発した有機ガスが混入していて
も、ヒータ7と上・下金型4,6の外周面との間には有
機ガスが存在しないので、ヒータ7に炭素が付着するこ
とがなくなる。
【0017】因みに、図1aで破線で示すように、上・
下金型4,6の近傍を通さない不活性ガス供給管8から
50リットル/分のアルゴンガスを供給したとき、複数
のガス噴出穴7dから吹出すアルゴンガスの温度は30
0℃であった。300℃のアルゴンガスを供給しなが
ら、上・下金型4,6を鍛造温度である1100℃に加
熱して7日間加熱状態を維持したが、ヒータ7の絶縁抵
抗が低下せず、そして降温後の調査ではヒータ7に炭素
が付着していなかった。但し、従来例に比較して、ヒー
タ7への投入電力は倍程度必要であり、また上・下金型
4,6を1100℃まで昇温する加熱所要時間は約3倍
であった。一方、アルゴンガスの供給量を30リットル
/分まで少なくすると、ヒータ7に絶縁抵抗の低下が見
られた。
【0018】そこで、図1aで実線で示すように、不活
性ガス供給管8を上・下金型4,6の近傍を通して20
リットル/分のアルゴンガスを供給すると、ガス噴出穴
7dから吹出すアルゴンガスの温度は800℃となり、
この800℃のアルゴンガスを供給しながら、上・下金
型4,6を鍛造温度である1100℃に加熱して7日間
加熱状態を維持したが、ヒータ7の絶縁抵抗が低下しな
かった。この場合の加熱所要時間は、上記の場合の約1
/2であった。なお、上記の通り、アルゴンガスの供給
量は20リットル/分で、上記50リットル/分のアル
ゴンガス供給量に比較して少量であるが、温度が800
℃であるためにアルゴンガスが膨張し、その噴射速度が
50リットル/分の場合と同等になったためと考えられ
る。
【0019】本発明の請求項2に対応する第2実施例に
係る恒温鍛造装置を、その模式的断面図の図3を参照し
ながら説明すると、本実施例が上記実施例と構成上相違
するところは、図3から良く理解されるように、不活性
ガス供給管8に、その内部を通るアルゴンガスを外側か
ら加熱するガス加熱ヒータ9を設けたところにある。従
って、その作用態様は、ガス加熱ヒータ9に電力を投入
することにより加熱したアルゴンガスを、ヒータ7と上
・下金型4,6の外周面との間に吹込むことができるの
で、本実施例は上記実施例と同効である。
【0020】本発明の請求項3に係る恒温鍛造方法を実
施するための第3実施例に係る恒温鍛造装置を、その模
式的断面図の図4を参照しながら説明すると、これは、
チャンバー1に、有機ガス濃度を検出するガス濃度検知
器11、内部を通るアルゴンガスを冷却するガス冷却器
12、気液を分離する気液分離器13が設けられる他、
チャンバー1内のガスを循環させるガス循環ポンプ14
が介装されてなる不活性ガス循環管路10を、このチャ
ンバー1の上側から1側面の下部側に連通させてなる構
成としたものである。
【0021】先ず、アルゴンガスを循環させずに10リ
ットル/分のアルゴンガスを供給して、チャンバー1内
のアルゴンガス圧力を0.2atmに保持しながら上・
下金型を1100℃に加熱した場合、漏電ブレーカが作
動して使用不可能になった。この時のヒータの絶縁抵抗
は5オームで、短絡に近い状態になり、多量の炭素がヒ
ータに付着していた。一方、アルゴンガスの供給量を増
量すると、上・下金型の温度は800℃以上にはならな
かったが、ヒータが健全な状態で維持されているという
事実を知見した。
【0022】そこで、上・下金型の温度を所定温度で維
持して、ガス濃度検知器11でアルゴンガス中の有機ガ
ス濃度を計測し、かつガス冷却器12で冷却しながら、
ガス循環ポンプ14を作動させることによりアルゴンガ
スを循環させる。このような循環でアルゴンガス中に含
まれている炭素数の大きな有機ガスは液化し、液化した
有機ガスは気液分離器13で回収されるので、有機ガス
はアルゴンガス中から次第に除去される。そして、ガス
濃度検知器11が反応しなくなった時点でアルゴンガス
の循環を停止させると共に、上・下金型の温度を110
0℃に昇温して7日間保持した後に、ヒータの状態を調
査した。その結果、上・下金型の温度が300〜800
℃ではヒータの絶縁抵抗の低下が見られなかったが、3
00℃以下と800℃以上の温度でヒータの絶縁抵抗の
低下が見られた。
【0023】因みに、上・下金型の温度を400℃と5
00℃に保持しながら、アルゴンガスを循環させた場合
の、有機ガス濃度(縦軸)とアルゴンガス循環時間(横
軸)との関係を両対数方眼紙にプロットすると図5に示
す通りで、循環時間の経過につれて有機ガス濃度が直線
的に減少することが判る。なお、本実施例では有機ガス
を除去するのに気液分離器13を用いたが、不活性ガス
循環管路10に焼結フィルターを配設してミスト状の有
機物を除去しても良く、また、吸着剤で吸着するように
しても良い。なお、このように、300℃以下の温度で
ヒータの絶縁抵抗が低下したのは、潤滑剤に含まれてい
る有機物が充分に蒸発しなかっためであり、また800
℃以上の温度でヒータの絶縁抵抗が低下したのは、有機
ガスが分解して炭素が生じたためであると理解される。
【0024】なお、上・下金型の温度を600℃で保持
した場合のアルゴンガス循環時間は4時間であり、11
00℃で7日間保持し続けている間に使用したアルゴン
ガスの量は120Nm3 であった。また、アルゴンガス
循環時間は、チャンバー1の容量、ガス循環ポンプ14
の容量の大小によって相違するものである。
【0025】以上では、アルゴンガスを冷却しながら循
環させて、液化した有機ガスを除去する例を説明した
が、上・下金型の温度を300〜800℃にすると潤滑
剤中の有機物が完全に蒸発するので、例えば、上・下金
型の温度を300〜800℃に保持しながら、チャンバ
ー1内の有機ガスを含むアルゴンガスを排出する一方、
真空引き後に新たなアルゴンガスに置換してから、上・
下金型の温度を1100℃に昇温するようにしても良
い。
【0026】本発明の請求項1に対応する第4実施例に
係る恒温加工装置である恒温圧延装置を、その模式的断
面図の図6aと、ヒータの斜視図の図6bとを参照しな
がら、上記従来例と同一のもの並びに同一機能を有する
ものを同一符号を以て説明すると、この恒温圧延装置
は、不活性ガスが入れられるチャンバー1内に上押圧部
材である上ロール4と、この上ロール4の下方位置にお
いて、これと平行に下押圧部材である下ロール6とが内
設されている。また、これら上・下ロール4,6の外周
回りのそれぞれに2個が1組になるヒータ7が配設され
ている。
【0027】前記ヒータ7は、図6bに示すように、ロ
ールの半径より大きな曲率半径を有する半円弧状に形成
されている。ヒータ7には、ロールの外周面に相対する
側の外縁付近にヒータ部7aを囲む溝7bが設けられる
と共に、この溝7bに繊維状の断熱材からなるシール材
7cが嵌込まれている。そして、これらヒータ7のシー
ル材7cは、図6aに示すように、上ロール4と下ロー
ル6との外周面に接している。さらに、ヒータ7の上下
方向の一方に、複数のガス噴出穴(図示省略)が設けら
れ、これらガス噴出穴のそれぞれには、図6aに示すよ
うに、チャンバー1を貫通し、このチャンバー1の外方
位置に設けたガス供給源Aから不活性ガスであるアルゴ
ンガスを供給する不活性ガス供給管8が複数の分岐管8
aを介して連通している。図6aにおいて図示省略して
いるが、第1実施例と同様に、全てのヒータ7にアルゴ
ンガスが供給されるように構成されている。
【0028】従って、上ロール4と下ロール5との間に
送り込まれる被加工素材Wは、ヒータ7で加熱され、こ
れら上ロール4と下ロール6とで挟圧されて圧延される
が、ヒータ7の発熱で加熱されたアルゴンガスが複数の
ガス噴出穴から吹出してシール材7cの内側に満たされ
と共に、このアルゴンガスによってシール材7cの内側
に介在している初期ガスがシール材7cを通して外方に
排出されるので、本実施例は上記角実施例と同効であ
る。なお、本実施例が上記実施例と相違するところは、
被加工素材Wの加工手段が相違するだけだから、第2実
施例や第3実施例で説明した構成を採用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2、4に係る恒温加工装置によれば、不活性ガス供
給管から供給される不活性ガスによりヒータが覆われ、
また本発明の請求項3に係る恒温加工方法によれば、3
00〜800℃の温度により潤滑剤から一部の有機物が
チャンバー内に蒸発して不活性ガス中に混入するが、蒸
発した有機物は炭素に分解されないうちに除去されてヒ
ータに炭素が付着しないから、ヒータの絶縁抵抗を低下
させることなく使用することができ、恒温加工装置の高
度化、汎用化を図る上において多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になる恒温鍛造装置であっ
て、図1aはその模式的断面図、図1bは図1aのA−
A線断面図である。
【図2】本発明の第1実施例になる恒温鍛造装置に係
り、図2aはそのヒータの平面図、図2bは図2aのB
−B線断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る恒温鍛造装置の模式
的断面図である。
【図4】本発明の恒温鍛造方法を実施するための第3実
施例に係る恒温鍛造装置の模式的断面図である。
【図5】有機ガス濃度とアルゴンガス循環時間との関係
線図である。
【図6】本発明の第4実施例になる恒温圧延装置であっ
て、図6aはその模式的断面図、図6bはヒータの斜視
図である。
【図7】従来例に係る恒温鍛造装置の断面概略図であ
る。
【符号の説明】
1…チャンバー、2…ラム、3…断熱材、4…上金型又
は上ロール、5…金型受台、6…下金型又は下ロール、
7…ヒータ、7a…ヒータ部、7b…溝、7c…シール
材、7d…ガス噴出穴 8…不活性ガス供給管、8a…
分岐管、9…ガス加熱ヒータ、10…不活性ガス循環管
路、11…ガス濃度検知器、12…ガス冷却器、13…
気液分離器、14…ガス循環ポンプ、A…ガス供給源、
W…被加工素材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挟圧して被加工素材を加工する上押圧部
    材と下押圧部材とが、不活性ガスが充填されるチャンバ
    ーに内設されると共に、これら上・下押圧部材の外側に
    ヒータが配設されてなる恒温加工装置において、前記ヒ
    ータの近傍を経由してヒータに対して不活性ガスを供給
    する不活性ガス供給管を前記チャンバーの外側から導入
    したことを特徴とする恒温加工装置。
  2. 【請求項2】 挟圧して被加工素材を加工する上押圧部
    材と下押圧部材とが、不活性ガスが充填されるチャンバ
    ーに内設されると共に、これら上・下押圧部材の外側に
    ヒータが配設されてなる恒温加工装置において、前記ヒ
    ータに対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給管を
    前記チャンバーの外側から導入すると共に、該不活性ガ
    ス供給管に、内部を通る不活性ガスを加熱するガス加熱
    ヒータを設けたことを特徴とする恒温加工装置。
  3. 【請求項3】 不活性ガスが充填されるチャンバーに内
    設されてなる上押圧部材と下押圧部材との間で加工され
    る被加工素材の温度が300〜800℃になるように、
    上・下押圧部材の外側に配設されたヒータに供給する電
    力を制御すると共に、前記チャンバー内の不活性ガス中
    の有害有機物を除去し、ガス濃度検知器で検出される有
    害有機物の検出濃度が予め定めた濃度以下になったとき
    に、前記ヒータに供給する電力を増加させ、前記被加工
    素材の温度が目標温度になった後に、該被加工素材を加
    工することを特徴とする恒温加工方法。
JP5189821A 1993-07-30 1993-07-30 恒温加工装置及び恒温加工方法 Withdrawn JPH0739983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011218367A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Nippon Light Metal Co Ltd 潤滑剤噴霧装置及び熱間鍛造方法
CN113894236A (zh) * 2021-09-14 2022-01-07 北京机电研究所有限公司 一种真空等温模锻快速成形装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011218367A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Nippon Light Metal Co Ltd 潤滑剤噴霧装置及び熱間鍛造方法
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