JPH073981U - 衝撃工具のチゼル - Google Patents

衝撃工具のチゼル

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JPH073981U
JPH073981U JP3541893U JP3541893U JPH073981U JP H073981 U JPH073981 U JP H073981U JP 3541893 U JP3541893 U JP 3541893U JP 3541893 U JP3541893 U JP 3541893U JP H073981 U JPH073981 U JP H073981U
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JP
Japan
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chisel
wear
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crushing
tip
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Application number
JP3541893U
Other languages
English (en)
Inventor
義昭 吉村
昌二 山根
Original Assignee
株式会社東洋空機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は油圧ブレーカやベースマシン等に取付
け、岩石等の破砕作業を行うために用いる衝撃工具のチ
ゼルに関する。 【構成】チゼルの先端破砕部に、チゼルより硬質の耐摩
耗片を挿着したことを特徴とする。また、チゼルの先端
摩耗部に軸線方向に耐摩耗片挿入孔を設け、同耐摩耗片
挿入孔に棒状の耐摩耗片を挿着したことにも特徴を有す
る。かかる構成によって、長期間使用しても、チゼルの
摩耗後形状は初期形状を維持することができる。従っ
て、長時間使用しても、チゼルは、破砕作業を開始した
時と同様に破砕作業を行うことができ、破砕作業の能率
を高めることができる。また、耐摩耗片の部分が無くな
るまでチゼルの再生補修しなくて、チゼルを使用でき、
経済的である。また、耐摩耗片の使用によって、チゼル
の材料は、打撃部分及び機械本体との摺動部分の耐摩耗
性があれば足り、より低廉な鋼材を使用でき、この面で
も経済的である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は油圧ブレーカやベースマシン等に取付け、岩石等の破砕作業を行うた めに用いる衝撃工具のチゼルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記を目的とした衝撃工具のチゼル構造として、図5及び図6に示すよ うに、機械本体51に装着したチゼル50の先端をマイナスドライバー型にしたもの と、図7及び図8に示すように輪切状にしたものとがある。
【0003】 ところで、かかるチゼル50は、機械構造用合金鋼(例えば、SCM440)等 の靭性を有する硬質素材から製造されており、硬い岩石等であっても効率よく破 砕することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の衝撃工具のチゼル50は、未だ、以下の解決すべき課題を有して いた。
【0005】 上記したように、チゼル50はクロムモリブデン鋼等の靭性を有する硬質素材か らなるが、一定期間の打撃作業によって、チゼル50の先端が経時的に摩耗し、摩 耗が進むと図5や図7に示すように刃先が丸みを帯び、破砕作業の能率が半減す ることになる。即ち、作業中でのチゼル50の岩石等への当て方により、被打撃物 への打撃力の伝播が悪くなるため、作業能率が著しく低下する。
【0006】 そこで、チゼル50の先端を再生することも行われているが、コスト的に割高と なり、また、取り替え時間も多く要することになる。
【0007】 さらに、かかる状態を解決するため、チゼル50の全体を超耐摩耗製素材によっ て製造することも考えられるが、この場合、材料費が著しく高価となり、現実的 ではない。
【0008】 本考案は、上記した課題を解決することができる、即ち、チゼルの少摩耗によ る作業量の維持と、同チゼルの耐久性を向上することでき、経済的な衝撃工具の チゼルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、チゼルの先端破砕部に、チゼルより硬質の耐摩耗片を挿着したこと を特徴とする衝撃工具のチゼルに係るものである。
【0010】 本考案は、また、上記構成において、チゼルの先端破砕部に軸線方向に耐摩耗 片挿入孔を設け、同耐摩耗片挿入孔に棒状の耐摩耗片を挿着したことにも特徴を 有する。
【0011】
【実施例】
以下、添付図に示す実施例を参照して、本考案に係る衝撃工具のチゼルの構造 を具体的に説明する。
【0012】 (実施例1) 本実施例は、図1及び図2に示すように、衝撃工具のチゼルの先端が、林道工 事造成時の岩破砕に好適なやマイナスドライバ形(フラット形)をなしているも のである。
【0013】 図1に示すように、円形断面の棒状をなすチゼル10の基端10a は、リテーナピ ン11によって、機械本体12に着脱自在に保持されている。
【0014】 チゼル10は、その先端に先端破砕部10b を形成しており、同先端破砕部10b は 、図2に示す側面視において、両側面を切削してテーパ状の平坦傾斜面10c,10d となし、逆三角形状断面のフラット形状となっている。
【0015】 これは、先端破砕部10b を効率よく楔状に岩石等に食い込ませ、破砕効果を高 めるためである。一方、先端破砕部10b は一番磨滅が早いことになる。、 ところで、かかるチゼル10は、通常、耐衝撃性の観点から、一定の硬度と靭性 を有するSCM440等の機械構造用合金鋼等を材料とする。
【0016】 本考案は、上記したチゼル10の構造において、先端破砕部10b に、チゼル10よ りはるかに硬度が高い材料からなる耐摩耗片20を挿着したことに特徴を有する。
【0017】 即ち、図1に示す正面視において、フラット形状の先端破砕部10b は、その両 側に、それぞれ、長尺の耐摩耗片20を挿着している。
【0018】 本実施例では、耐摩耗片20は棒状体から形成されており、その挿着は以下のよ うに行われる。
【0019】 チゼル10の先端破砕部10b の先端面から、軸線方向に、必要な数の耐摩耗片挿 入孔21を穿設し、使用中に抜けないような公差を選定しながら耐摩耗片20の直径 を選定して圧入することによって行われる。
【0020】 ここで、耐摩耗片20は、上記したチゼル10の材料と比較して、より耐摩耗性の 高い材料からなるものであり、例えば、かかる材料の一つとして、SKD−11 等の工具鋼を好適に用いることができる。
【0021】 以下、上記した衝撃工具のチゼルによる破砕作用について説明する。
【0022】 林道工事造成時の岩破砕において、上記したチゼル10の先端破砕部10b を岩石 等に押し当てて破砕作業を行うことになる。
【0023】 この際、一定時間経つと、従来技術の個所でも説明したように、チゼル10の先 端破砕部10b に耐摩耗片20がないと仮定した場合は、図4及び図5に示すように 、先端破砕部10b は丸みを帯び、破砕効率が著しく低下すると考えられる。
【0024】 しかし、本実施例では、チゼル10の先端破砕部10b は、チゼル10より耐摩耗性 の高い材料からなる耐摩耗片20を挿着しているので、耐摩耗片20はわずかしか摩 耗せず、図1及び図2で仮想線で示す初期形状から、実線で示す摩耗後形状とな った場合でも、同摩耗後形状は、初期形状と略等しい形状を維持することができ る。
【0025】 また、耐摩耗片20そのものを破砕の主役として用いることができる。
【0026】 従って、長時間使用しても、チゼル10は、破砕作業を開始した時と同様に破砕 作業を行うことができ、破砕作業の能率を高めることができる。
【0027】 また、耐摩耗片20の部分が無くなるまでチゼル10の再生補修しなくて、チゼル 10を使用でき、経済的である。
【0028】 また、耐摩耗片20の使用によって、チゼル10の材料は、打撃部分及び機械本体 12との摺動部分の耐摩耗性があれば足り、より低廉な鋼材を使用でき、この面で も経済的である。
【0029】 (実施例2) 本実施例は、チゼル10が、砕石現場で大石を小石に小割りする場合に使用する 輪切り状チゼルの場合である。
【0030】 図示するように、本実施例にかかるチゼル10は円形断面の棒状体からなるが、 その下端面をフラットとなし、破砕面10e を形成している。
【0031】 この場合、石を割る破砕面10e の外周部分の角部の寿命がチゼル10の破砕性能 に大きく影響する。即ち、外周部分が丸みを帯びると、破砕効率が著しく低減す ることになる。
【0032】 そこで、本実施例では、この外周部分に、複数の耐摩耗片20を挿着している。
【0033】 これによって、耐摩耗片20が磨耗し難い一方で、チゼル10の破砕先端部10b は その材料によって、早目に摩耗が進み、外周部に丸みを生じることなく、実線で 示す摩耗後形状を、仮想線で示す初期形状に略維持することができる。
【0034】 従って、砕石現場で、長期間にわたって、チゼル10の交換を要することなく、 大石を小石に効率よくかつ確実に小割りすることができる。
【0035】 なお、上記した輪切り形状のチゼル10について実用試験を行ったので、その結 果を示す。
【0036】 (1)試験条件は、以下の通りである。
【0037】 被破砕物 花崗岩 耐摩耗片20の寸法 300mm(長さ) ×32mm (直径) 挿着数 4個 耐摩耗片20の長さ チゼル10の長さの1/2.5とした。
【0038】 (2)試験結果 (寿命時間) 本考案のチゼル 450時間 従来のチゼル 160時間 (3)考察 従来チゼルの寿命は1ヵ月であったが、本考案のチゼル10は、約2.5 〜3か月使用可能である。
【0039】 チゼルの材料として、低級の材料を使用でき、経済的である。
【0040】 使用途中の再生も行わず、連続使用可能である。
【0041】 作業能率もユーザの統計で、10〜15%向上した。
【0042】 なお、上記した両実施例は階上位置と階下位置の2点停止の場合の例である。
【0043】
【考案の効果】
本考案は、チゼルの先端破砕部に、チゼルより硬質の耐摩耗片を挿着したこと を特徴とする。また、チゼルの先端摩耗部に軸線方向に耐摩耗片挿入孔を設け、 同耐摩耗片挿入孔に棒状の耐摩耗片を挿着したことにも特徴を有する。
【0044】 かかる構成によって、長期間使用しても、チゼルの摩耗後形状は初期形状を維 持することができる。従って、長時間使用しても、チゼルは、破砕作業を開始し た時と同様に破砕作業を行うことができ、破砕作業の能率を高めることができる 。また、耐摩耗片の部分が無くなるまでチゼルの再生補修しなくて、チゼルを使 用でき、経済的である。また、耐摩耗片の使用によって、チゼルの材料は、打撃 部分及び機械本体との摺動部分の耐摩耗性があれば足り、より低廉な鋼材を使用 でき、この面でも経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る衝撃工具のチゼルの正
面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】実施例2に係る衝撃工具のチゼルの正面図であ
る。
【図4】同チゼルの底面図である。
【図5】従来のマイナスドライバ形のチゼルの正面図で
ある。
【図6】同右側面図である。
【図7】従来の輪切り形のチゼルの正面図である。
【図8】同チゼルの底面図である。
【符号の説明】
10 チゼル 10b 先端破砕部 20 耐摩耗片 21 耐摩耗挿入孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チゼル(10)の先端破砕部(10b) に、チゼル
    (10)より硬質の耐摩耗片(20)を挿着したことを特徴とす
    る衝撃工具のチゼル。
  2. 【請求項2】チゼル(10)の先端破砕部(10b) に軸線方向
    に耐摩耗片挿入孔(21)を設け、同耐摩耗片挿入孔(21)に
    棒状の耐摩耗片(20)を挿着したことを特徴とする請求項
    1記載の衝撃工具のチゼル。
JP3541893U 1993-06-29 1993-06-29 衝撃工具のチゼル Pending JPH073981U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3541893U JPH073981U (ja) 1993-06-29 1993-06-29 衝撃工具のチゼル

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JP3541893U JPH073981U (ja) 1993-06-29 1993-06-29 衝撃工具のチゼル

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JPH073981U true JPH073981U (ja) 1995-01-20

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