JPH0739786Y2 - 箱の蓋構造 - Google Patents

箱の蓋構造

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JPH0739786Y2
JPH0739786Y2 JP1993032781U JP3278193U JPH0739786Y2 JP H0739786 Y2 JPH0739786 Y2 JP H0739786Y2 JP 1993032781 U JP1993032781 U JP 1993032781U JP 3278193 U JP3278193 U JP 3278193U JP H0739786 Y2 JPH0739786 Y2 JP H0739786Y2
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隶宏 川上
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タイコ−株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、折り畳み箱等の箱の蓋
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】折り畳み箱等の箱の蓋構造には、従来、
実公昭31−4088号公報に開示されたもの等があ
る。この折り畳み箱の蓋構造は、底壁の周囲に折れ線を
介して起立する各一対の側壁を相対向させて設け、この
一方の一対の側壁に、その閉時に先端部側が重なり合う
ように内蓋を夫々設け、この各内蓋には、折れ線を介し
て前記一方の各側壁に接続された蓋本体と、この蓋本体
の両側に折れ線を介して接続され且つ内蓋の閉時に他方
の一対の側壁の内側に挿入される垂壁とを備え、他方の
一対の側壁の何れか一方に折れ線を介して接続される外
蓋を設け、この外蓋の先端に折れ線を介して差し込み部
を設けている。
【0003】そして、内容物を入れて蓋を閉じる際に
は、各内蓋の蓋本体が上下に重なり且つ垂壁が他方の一
対の側壁の内側で内外に重なるように各内蓋を閉じた
後、この両内蓋を上側から覆うように外蓋を閉じ、その
先端の差し込み部を反対側の側壁と内蓋の垂壁との間に
挿入して、この外蓋によって内蓋を上側から押さえ付け
て閉状態に保持するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この従来の蓋構造で
は、一対の内蓋の他に、他方の一対の側壁の一方に、先
端に差し込み部を有する外蓋を一体に設ける必要がある
ため、外蓋と差し込み部が別途必要であり、1枚のシー
ト体を裁断して箱を製造する場合に、どのように効率的
にシート体を裁断してもロスが多量に発生して、歩留り
が極端に低下する欠点がある。
【0005】即ち、1枚のシート体を裁断して箱を製造
する場合、底壁、側壁、内蓋及びその両側の垂壁を一体
に備えた状態で1個の箱分にシート体を裁断すれば、箱
の大きさに応じてシート体を効率的に利用することがで
き、シート体の無駄がなくなって裁断時の材料の歩留り
が著しく向上する。しかし、従来の蓋構造では、内蓋の
ない一対の側壁の内の一方に、差し込み部を有する外蓋
を一体に設けており、その外蓋の部分が側方に大きく突
出しているため、シート体の裁断時に切り取って除去す
る部分ができて、シート体の歩留りが極端に低下する欠
点がある。
【0006】また従来の蓋構造では、内容物を入れて蓋
を閉じる際に、先ず一対の内蓋を閉じた後に、その上側
から外蓋を閉じて、内蓋が開かないようにする必要があ
り、一対の内蓋を閉じる工程の他に、外蓋を閉じる工程
が不可欠になり、必ず2工程が必要であるため、作業能
率が低下する欠点がある。本考案は、かかる従来の課題
に鑑み、極簡単な構造で蓋を閉状態に保ことができると
共に、シート体を裁断する際の歩留りを向上させること
ができ、しかも容易且つ能率的に蓋を開閉することがで
きる折り畳み箱を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本考案
は、底壁1 の周囲に折れ線9,10を介して起立する各一対
の側壁2,3 を相対向させて設け、この一方の一対の側壁
3 に、その閉時に先端部側が重なり合うように蓋40,50
を夫々設け、この各蓋40,50 には、折れ線13を介して前
記一方の各側壁3 に接続された蓋本体4,5 と、この蓋本
体4,5 の両側に折れ線14,15 を介して接続され且つ蓋4
0,50 の閉時に他方の一対の側壁2 の内側に挿入される
垂壁6,7 とを備えた箱において、一方の蓋40の蓋本体4
とその両側の垂壁6 との間の各折れ線14部分に、この一
方の蓋40の先端側から前記一方の側壁3 側に向かって両
蓋40,50 の重なり部分と対応するスリット20を設け、蓋
40,50 の閉時に、両蓋40,50 の蓋本体4,5 の重なり状態
と垂壁6,7 の重なり状態とが内外逆になるように、一方
の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部分の近傍
を挿脱自在に挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその両側
の垂壁6 とにより他方の蓋50を挟むようにしたものであ
る。請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の考案
において、蓋40,50 の閉時に、一方の蓋40の蓋本体4 が
他方の蓋50の蓋本体5 の上側となり且つ一方の蓋40の各
垂壁6 が他方の蓋50の各垂壁7 の内側となるように、一
方の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部分の近
傍を挿脱自在に挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその両
側の垂壁6 とにより他方の蓋50の蓋本体5 を上下両側か
ら挟むようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本考案では、食品等の内容物
を入れて包装する際には、一方の一対の側壁3 に夫々設
けた蓋40,50 を閉じる。この時、両蓋40,50 の蓋本体4,
5 の重なり状態と垂壁6,7 の重なり状態とが内外逆にな
るように、一方の蓋40の蓋本体4 とその両側の垂壁6 と
の間の各折れ線14部分に形成したスリット20に他方の蓋
50の折れ線15部分の近傍を挿入し、一方の蓋40の蓋本体
4 とその両側の垂壁6 とによって他方の蓋50を挟んで、
両蓋40,50 が開放しないように保持する。また請求項2
に記載の本考案では、蓋40,50 の閉時に、一方の蓋40の
蓋本体4が他方の蓋50の蓋本体5 の上側となり且つ一方
の蓋40の各垂壁6 が他方の蓋50の各垂壁7 の内側となる
ように、一方の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線
15部分の近傍を挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその両
側の垂壁6 とによって他方の蓋50の蓋本体5 を上下両側
から挟で、両蓋40,50 が開放しないように保持する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の各実施例を図面に基づいて詳
述する。図1乃至図8は本考案の第1実施例を示す。こ
の折り畳み箱は、図1乃至図8に示すように、底壁1 と
側壁2,3 と蓋本体4,5 と垂壁6,7 とを備え、所定形状に
裁断した1枚のシート体8 を折れ線9 〜15等で折り曲げ
て箱状に組み立てたものである。なお、蓋本体4,5 と垂
壁6,7 とによって蓋40,50 が構成されている。
【0010】底壁1 は図6に示すように矩形状であっ
て、この底壁1 の周囲に折れ線9,10を介して相対向する
各一対の側壁2,3 が一体に設けられている。各側壁2,3
の両端には、折れ線9,10の延長上に深さ方向の折れ線1
1,12 が夫々入れられている。蓋本体4,5 は箱長手方向
の一対の側壁3 に折れ線13を介して一体に設けられてお
り、また各蓋本体4,5 の幅方向の両側には、折れ線9,12
の延長上の折れ線14,15 を介して垂壁6,7 が一体に設け
られている。
【0011】各側壁2,3 の延長上には、その隣合う側壁
2,3 間に折れ線11,12 を介して4箇所に角部16が一体に
設けられ、この各角部16に、各折れ線9 〜12の交点を通
りかつ折れ線11,12 に対して略45度の傾斜角度となる
ように斜め方向の斜め折れ線17が入れられている。そし
て、この各角部16は、組立て時に折れ線11,12 を谷折り
し、斜め折れ線17を山折りすることによって内側に折り
曲げ、三角形状の折曲げ部18を形成するようになってい
る。
【0012 】各垂壁6,7 の角部16側の端縁は、折れ線13
の延長上よりも後退して傾斜状に形成されており、この
傾斜縁が押さえ部19となっている。そして、各押さえ部
19は、内容物を入れた後、各蓋40,50 の垂壁6,7 を側壁
2 の内側に入れて蓋本体4,5を閉じた時に、内側に突出
する折曲げ部18を蓋本体4,5 の基部側で各側壁3 に押さ
え付けるようになっている。
【0013】一方の蓋本体4 側には、この蓋本体4 とそ
の両側の垂壁6 との間の折れ線14部分の先端部にスリッ
ト20が形成されると共に、そのスリット20の先端に、V
字状に開放する切欠き部21が形成されている。この各ス
リット20は、蓋40,50 を閉じた時に、この両蓋40,50 が
重なり合う重なり部分の長さと略同じ長さであり、蓋40
の先端側から側壁3 側に向かって切り込み状に形成され
ている。そして、各蓋40,50 を閉じた時に、その蓋40,5
0 の蓋本体4,5 の重なり状態と垂壁6,7 の重なり状態と
が内外逆になるように、蓋40のスリット20に蓋50の折れ
線15部分の近傍が挿脱自在に挿入され、蓋40の蓋本体4
とその両側の垂壁6 とで蓋50を挟むことによって、閉状
態の蓋40,50 の開放を防止するように構成されている。
【0014】即ち、この実施例では、蓋40,50 を閉じた
時に、蓋40の蓋本体4 が蓋50の蓋本体5 の上側となり且
つ蓋40の各垂壁6 が蓋50の各垂壁7 の内側となるよう
に、蓋40のスリット20に蓋50の折れ線15部分の近傍が挿
脱自在に挿入され、蓋40の蓋本体4 とその両側の垂壁6
とにより蓋50の蓋本体5 を上下両側から挟むように構成
されている。なお、シート体8 は、紙にワックスをかけ
たものや合成樹脂をラミネートしたもの、或いはアルミ
箔をラミネートしたもの等が用いられている。
【0015】上記構成の折り畳み箱を製造する場合に
は、帯状のシート材を図6に示すように裁断すると共
に、所要箇所に折れ線9 〜15等を入れたシート体8 を作
る。そして、折れ線9,12,14,15で両側の側壁2 、垂壁6,
7 等を底壁1 及び蓋本体4,5 側に折り畳む。そして、こ
れを折れ線10又は折れ線13の位置から三つ折り状に折り
畳み、各蓋本体4,5 等を底壁1 に重ねた状態にした後、
多数枚を上下に積層して梱包し出荷する。勿論、シート
体8 は、図6の状態に裁断した後、折れ線9 〜15等の内
の主な部分又は全部を一旦折り曲げてから、再度展開し
た後、前述のように折り畳んでも良い。
【0016】食品等の内容物を入れて包装する際には、
図6のように展開した状態において、先ず底壁1 の幅方
向の両側の側壁2 を折れ線9 部分から起立させると共
に、底壁1 の長手方向の両側の側壁3 を折れ線10部分か
ら起立させる。この時、隣合う側壁2,3 は4箇所の角部
16で一体に連続しているので、側壁2,3 の両端の折れ線
11,12 を谷折りすると共に、斜め折れ線17を山折りし
て、図7に示すように各角部16を内側に折り曲げて三角
形状の折曲げ部18を作っておく。
【0017】この場合、例えば、図7の左側の角部16で
は、既に側壁2,3 が立ち上がっているので、折れ線11,1
2 の内側に右手の親指と中指とを当て、斜め折れ線17の
部分を人指し指で外側から押さえれば、角部16を容易に
内側に折り曲げることができる。そして、この時点で一
応底壁1 の周囲の各側壁2,3 が起立して、全体として略
矩形皿状になるので、底壁1 上に所定の内容物を入れ
る。
【0018】次に幅方向の両側の側壁2 の長手方向の両
端部を両手で親指と中指とによって外側から挟み、人指
し指で各蓋本体4,5 を押さえながら折れ線13で折り曲げ
て立ち上がらせて行く。この時、各蓋本体4,5 の両側の
垂壁6,7 は折れ線14,15 で予め折り曲げ、各蓋本体4,5
に対して断面略コ字状にしておく。そこで、この状態で
折れ線13から各蓋本体4,5 を立ち上がらせて、図7に示
すように各蓋本体4,5 の両側の垂壁6,7 の端部を幅方向
の両側の側壁2 の内側に挿入して行くと、その各押さえ
部19が折曲げ部18の端縁上を摺動するか、その上方近傍
を通過し、各蓋本体4,5 を内側に無理なく折り曲げて閉
じることができる。
【0019】各蓋本体4,5 を閉じる場合、例えば図8の
実線状態から徐々に各蓋本体4,5 を倒して行くと、蓋本
体4 の垂壁6 を蓋本体5 の垂壁7 よりも若干内側に倒し
ておけば、仮想線まで達した時に、蓋本体5 の先端が垂
壁6 の切欠き部21に当接する。従って、この状態になれ
ば、蓋本体5 を下方に押さえるだけで蓋本体4 も同時に
倒れて行き、しかも図1乃至図3に示すように、蓋本体
5 側の折れ線15部分が蓋40側のスリット20内に挿入され
て行き、蓋本体5 が蓋本体4 とその両側の垂壁6 とによ
って上下両側から挟持された状態となる。このため、シ
ート体8 自体の弾性力が各蓋本体4,5 に対して開方向に
作用しても、蓋本体4,5 を閉状態に確実に保持すること
ができる。
【0020】一方、各蓋本体4,5 が閉状態へと倒れるに
伴って、各垂壁6,7 の押さえ部19が各折曲げ部18を徐々
に各蓋本体4,5 の基部側の側壁3 側へと押さえ付ける。
そして、各蓋本体4,5 を完全に閉じた状態では、各垂壁
6,7 の押さえ部19と側壁3 との間で折曲げ部18をその側
壁3 に沿って挟むので、各蓋本体4,5 を開けない限り折
曲げ部18が開くことはない。
【0021】従って、蓋本体4,5 を閉じた後は、各側壁
2,3 が外側に倒れて広がることはなく、箱全体の保形性
が著しく向上する。また折曲げ部18を垂壁6,7 の押さえ
部19で押さえて保形性を確保しているため、その折曲げ
部18を側壁3 に接着する必要がなく、製造が容易であ
り、生産性が著しく向上する。なお、蓋本体4 は、図1
に二点鎖線で示すように、その先端に山形部4aを形成す
る等、適宜意匠的なデザインを施しても良い。
【0022】図9及び図10は本考案の第2実施例を示
し、角部16の斜め折れ線17の先端部分にスリット22を設
けたものである。このようにすれば、斜め折れ線17で角
部16を山折りする際に折り曲げ易くなり、容易に組み立
てることができる。また組み立てた状態では、スリット
22は上部側に位置するため、水分のある食品等を入れて
も、その水分が外部に漏れることはない。
【0023】図11及び図12は本考案の第3実施例を示
し、角部16にV字状の切欠き部23を設けたものである。
この場合には、第2実施例と同様の利点がある他、角部
16を折り曲げた時に、その折曲げ部18の内側への突出量
を小さくでき、内部空間を有効に利用できる。
【0024】図13及び図14は本考案の第4実施例を示
し、角部16の斜め折れ線17の両側に折れ線24を設け、斜
め折れ線17を谷折り、折れ線24を山折りするようにした
ものである。この場合にも、折曲げ部18の内側への突出
量を小さくできる。
【0025】図15は本考案の第5実施例を示し、両蓋4
0,50 を長短に構成し、短い蓋40の蓋本体4 に円弧状の
切欠き部26を設けると共に、長い蓋50の蓋本体5 側にス
リット20と切欠き部21とを設けたものである。この場合
にも、蓋40,50 を閉じれば、スリット20に蓋本体4 の折
れ線14部分が挿入され、また切欠き部26は蓋本体5 によ
って覆われている。以上、各実施例について説明した
が、本考案は実施例に限定されるものではない。例え
ば、底壁1 は正方形にしても良い。
【0026】
【考案の効果】請求項1に記載の本考案によれば、底壁
1 の周囲に折れ線9,10を介して起立する各一対の側壁2,
3 を相対向させて設け、この一方の一対の側壁3 に、そ
の閉時に先端部側が重なり合うように蓋40,50 を夫々設
け、この各蓋40,50 には、折れ線13を介して前記一方の
各側壁3 に接続された蓋本体4,5 と、この蓋本体4,5 の
両側に折れ線14,15 を介して接続され且つ蓋40,50 の閉
時に他方の一対の側壁2の内側に挿入される垂壁6,7 と
を備えた箱において、一方の蓋40の蓋本体4 とその両側
の垂壁6 との間の各折れ線14部分に、この一方の蓋40の
先端側から前記一方の側壁3 側に向かって両蓋40,50 の
重なり部分と対応するスリット20を設け、蓋40,50 の閉
時に、両蓋40,50 の蓋本体4,5 の重なり状態と垂壁6,7
の重なり状態とが内外逆になるように、一方の蓋40のス
リット20に他方の蓋50の折れ線15部分の近傍を挿脱自在
に挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその両側の垂壁6 と
により他方の蓋50を挟むようにしているので、次のよう
な顕著な効果を奏する。 一方の蓋40の蓋本体4 とその両側の垂壁6 との間の
各折れ線14部分に、この一方の蓋40の先端側から前記一
方の側壁3 側に向かって両蓋40,50 の重なり部分と対応
するスリット20を設け、蓋40,50 の閉時に、両蓋40,50
の蓋本体4,5 の重なり状態と垂壁6,7 の重なり状態とが
内外逆になるように、一方の蓋40のスリット20に他方の
蓋50の折れ線15部分の近傍を挿脱自在に挿入し、一方の
蓋40の蓋本体4 と両側の垂壁6 とにより他方の蓋50を挟
むようにしているので、一方の蓋40のスリット20に他方
の蓋50の折れ線15部分の近傍を挿入することによって、
両蓋40,50 を閉状態に保持することができる。 一方の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部
分の近傍を挿入することによって両蓋40,50 を閉状態に
保持するので、両蓋40,50 を閉じる時に、一方の蓋40の
スリット20に他方の蓋50の折れ線15部分の近傍を挿入す
れば良く、蓋40,50 を閉じる作業に連続して、一方の蓋
40のスリット20に他方の蓋50を挿入することができ、そ
の作業が容易である。 蓋40,50 を開ける場合には、両蓋40,50 の蓋本体4,
5 の内、上側にある蓋本体4,5 の先端部側を上側に引き
上げることによって、一方の蓋40のスリット20から他方
の蓋50を抜くことができ、蓋40,50 の開放が容易であ
る。 スリット20は一方の蓋40の蓋本体4 と垂壁6 との間
の各折れ線14部分にあり、この垂壁20に他方の蓋50の折
れ線15部分の近傍を挿入しているので、一方の蓋40の蓋
本体4 の途中にスリット20を設ける場合等に比較して、
そのスリット20に他方の蓋50を容易に挿入することがで
きる。 スリット20は一方の蓋40の蓋本体4 と垂壁6 との間
の各折れ線14部分にあり、両蓋40,50 の蓋本体4,5 の重
なり状態と垂壁6,7 の重なり状態とが内外逆になるよう
に、そのスリット20に他方の蓋5 を挿入しているので、
一方の蓋40にスリット20を設けているにも拘わらず、両
蓋40,50 の閉状態において、スリット20を設けた一方の
蓋40の先端部側を他方の蓋50によって補強することがで
き、一方の蓋40の強度が極端に低下することもない。 一方の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部
分の近傍を挿入することによって両蓋40,50 を閉状態に
保持する構造であるため、シート体を裁断して製造する
場合にも、内蓋の他に外蓋を設ける従来の蓋構造に比較
して、シート体のロスがなくなり、歩留りが著しく向上
する。 一方の蓋40の折れ線14部分にスリット20を形成すれ
ば良いので、構造が非常に簡単であり容易に実施するこ
とができる。 請求項2に記載の本考案によれば、請求項1に記載の考
案において、蓋40,50の閉時に、一方の蓋40の蓋本体4
が他方の蓋50の蓋本体5 の上側となり且つ一方の蓋40の
各垂壁6 が他方の蓋50の各垂壁7 の内側となるように、
一方の蓋40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部分の
近傍を挿脱自在に挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその
両側の垂壁6 とにより他方の蓋50の蓋本体5 を上下両側
から挟むようにしているので、次のような顕著な効果を
奏する。 蓋40,50 の閉時に、一方の蓋40の蓋本体4 が他方の
蓋50の蓋本体5 の上側となり且つ一方の蓋40の各垂壁6
が他方の蓋50の各垂壁7 の内側となるように、一方の蓋
40のスリット20に他方の蓋50の折れ線15部分の近傍を挿
脱自在に挿入し、一方の蓋40の蓋本体4 とその両側の垂
壁6 とにより他方の蓋50の蓋本体5 を上下両側から挟ん
でいるので、蓋40,50 を閉状態に確実に保持することが
できる。 スリット20を有する一方の蓋40の蓋本体4 が他方の
蓋50の蓋本体5 の上側となるように、一方の蓋40の蓋本
体4 と垂壁6 とにより他方の蓋50の蓋本体5を上下両側
から挟んでいるので、蓋40,50 を開ける場合には、一方
の蓋40の蓋本体4 を上側に引き上げた時に他方の蓋50が
上がることになり、蓋40,50の開放が更に容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【図3】本考案の第1実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】本考案の第1実施例を示す展開図である。
【図7】本考案の第1実施例を示す組み立て状態の斜視
図である。
【図8】本考案の第1実施例を示す組み立て状態の断面
図である。
【図9】本考案の第2実施例を示す展開図である。
【図10】本考案の第2実施例を示す組み立て状態の斜視
図である。
【図11】本考案の第3実施例を示す展開図である。
【図12】本考案の第3実施例を示す組み立て状態の斜視
図である。
【図13】本考案の第4実施例を示す展開図である。
【図14】本考案の第4実施例を示す組み立て状態の斜視
図である。
【図15】本考案の第5実施例を示す組み立て状態の斜視
図である。
【符号の説明】
1 底壁 2,3 側壁 4,5 蓋本体 6,7 垂壁 9,10,11,12,13,14,15 折れ線 20 スリット 40,50 蓋

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁(1) の周囲に折れ線(9)(10) を介し
    て起立する各側壁(2)(3)を相対向させて設け、この一方
    の一対の側壁(3) に、その閉時に先端部側が重なり合う
    ように蓋(40)(50)を夫々設け、この各蓋(40)(50)には、
    折れ線(13)を介して前記一方の各側壁(3) に接続された
    蓋本体(4)(5)と、この蓋本体(4)(5)の両側に折れ線(14)
    (15)を介して接続され且つ蓋(40)(50)の閉時に他方の一
    対の側壁(2) の内側に挿入される垂壁(6)(7)とを備えた
    箱において、一方の蓋(40)の蓋本体(4) とその両側の垂
    壁(6) との間の各折れ線(14)部分に、この一方の蓋(40)
    の先端側から前記一方の側壁(3) 側に向かって両蓋(40)
    (50)の重なり部分に対応するスリット(20)を設け、蓋(4
    0)(50)の閉時に、両蓋(40)(50)の蓋本体(4)(5)の重なり
    状態と垂壁(6)(7)の重なり状態とが内外逆になるよう
    に、一方の蓋(40)のスリット(20)に他方の蓋(50)の折れ
    線(15)部分の近傍を挿脱自在に挿入し、一方の蓋(40)の
    蓋本体(4) とその両側の垂壁(6) とにより他方の蓋(50)
    を挟むようにしたことを特徴とする箱の蓋構造。
  2. 【請求項2】 蓋(40)(50)の閉時に、一方の蓋(40)の蓋
    本体(4) が他(50)の蓋本体(5) の上側となり且つ一方の
    蓋(40)の各垂壁(6) が他方の蓋(50)の各垂壁(7) の内側
    となるように、一方の蓋(40)のスリット(20)に他方の蓋
    (50)の折れ線(15)部分の近傍を挿脱自在に挿入し、一方
    の蓋(40)の蓋本体(4) とその両側の垂壁(6) とにより他
    方の蓋(50)の蓋本体(5) を上下両側から挟むようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の箱の蓋構造。
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