JPH0739668U - 開閉体駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】カーテン、アコーデオン扉等の開閉体を駆動す
る駆動索に、切断、結合が容易に出来るたこ糸、繊維ロ
ープ等を使用して簡単に開閉長さを変える事が出来る開
閉体駆動装置を提供する。 【構成】モーターにより駆動される一本の駆動軸２に二
つの巻きとりドラム３，４を結合し、一本の駆動索５の
一端部を一つの巻きとりドラム３に結合して複数回巻
き、従動輪９に巻回し、もう一方の巻きとりドラム４に
他の一端部を結合すると共に逆方向に複数回巻き、駆動
部を構成すると共に該駆動索の中途にバネ６を挿入して
駆動索を伸縮可能ならしめ、チェーン、歯付きベルト等
を使用せずに構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案はカーテン、アコーデオン扉等の開閉体を駆動する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

カーテン、アコーデオン扉等の開閉体をモーター等を使用して開閉する装置で、 開閉体を牽引する為の駆動索を滑らずに駆動させる必要から、ギヤーと噛合わせ るために、凹凸や歯を持ったチェーン、歯付きベルト等が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

けれどもチェーンや歯付きベルトを使用すると開閉長さ（窓の幅等）に合わせて 長さを調節することが困難なため、あらかじめ寸法を測って工場で特注で製造す る必要があり、従って工期がかかりコストが高くなる欠点があった。

【０００４】 本案では長さの調節が簡単に行なえる駆動索を使用して、短工期、低コストの開 閉体駆動装置を提供する事を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本案では簡単に長さの調節が出来る駆動索（例え ばたこ糸、繊維ロープ等）を使用し得るようにしたもので、一台のモーターで駆 動される一本の駆動軸に結合された２個の巻きとりドラムに、一本の駆動索の両 端部をそれぞれに結合したものである。

【０００６】

【作用】

これにより開閉体の開閉が、一台のモーターで回転方向を変える事により可能と なりしかも駆動索に、噛合うための凹凸や歯が不要で、たこ糸や繊維ロープ等が 使用できるので、切断、結合等により開閉長さに合わせてその場で簡単に調節す ることができる。

【０００７】

【実施例】

以下図面により本案を詳説する。図１は駆動装置を示し、具体的にはカーテンを 開閉する例を示している。１はモーター、２は駆動軸、３，４は巻きとりドラム 、５は駆動索、６はバネ、７，８はフック、９は従動輪、１０は中継板、１１は モーター、ドラム等を収納したケースである。

【０００８】 本装置を使用する時はケース１１をカーテンレールの一端付近に、従動輪９を該 レールのもう一方の端部付近に設置し、駆動索５の一端を一つの巻きとりドラム ３に結合して該ドラムに複数回巻付け、従動輪９に巻回し、もう一方の巻きとり ドラム４に逆方向に複数回巻付け、もう一端を該巻きとりドラム４に結合する。 このとき開閉長さに合わせて駆動索を切断して中継板に結合して、長さを調節す る。そしてフック８をカーテンの一端に結合する。ここでモーターにより巻きと りドラムをＡ方向に回転すると、駆動索５は巻きとりドラム３に巻きとられると 共に、巻きとりドラム４に巻かれていた駆動索がくりだされる。このためフック ８は矢印Ｃ方向に駆動され、これに結合されたカーテンが閉まる。（仮にカーテ ンが閉まる方向とする。反対方向にする場合はフック７を使用する）モーターを 逆回転させると駆動索５は巻きとりドラム４に巻きとられ、巻きとりドラム３に 巻かれていた駆動索がくりだされる。このためフック８は矢印Ｄ方向に駆動され カーテンが開く。

【０００９】 この場合巻きとりドラム３，４は同じ駆動軸２に結合されているため、その回転 数は全く同じになるが、巻きとりドラムに巻きとられる駆動索は上に積重なって ゆくため巻きとり径が大きくなってゆき、くりだす側は径が小さくなってゆくた め、巻きとられる長さとくりだされる長さとは一致しない。このため駆動索に無 理な張力がかかったり、弛んだりする。このため本案ではバネ６を駆動索５の途 中に挿入する事により、駆動索５の伸縮を可能にし常に駆動索を緊張状態に維持 すると共に、無理な張力を回避している。このためクラッチ等を使用せずに一台 のモーターで開閉する事ができる。

【００１０】 図２は駆動索を必要限度以上伸ばさない為にバネの伸長を駆動索により拘束して いる状態を示す。

【００１１】 図３はリモコンで本駆動装置を制御する回路の一実施例を示したもので、スイッ チ２３を押すと発振装置２１によりダイオード２２から高周波変調された赤外線 が発射される。２４は受光装置で、受光した変調赤外線を出力回路２５に電圧で 出力する。（回路を素子化した市販品を利用出来る。）コンデンサー２６と抵抗 ２７で一定時間以上の連続した入力だけをシュミットトリガー回路２８に送るよ うになっており、ここで正規の信号とノイズとを分離している。（ノイズは一般 に短時間入力の集合である。）

【００１２】 シュミットトリガー回路２８の出力をフリップフロップ回路２９，３０に入れて リレー３３，３４を交互に駆動する。リレー３３はモーターを正転させるスイッ チを有し、３４はモーターを逆転させるスイッチを有している。これにより発信 装置のスイッチ２３を一回押す毎にモーターの正転、停止、逆転、停止、正転と 順次モーターを制御する。

【００１３】

【考案の効果】

駆動索の両端部をそれぞれ二つの巻きとりドラムに結合して駆動軸の回転を直接 駆動索の往復動に変換するので、噛合いの為のギヤーやチェーン等が不要で、し かも駆動索の途中にバネを挿入する事により駆動索の伸縮を可能にするため、巻 きとり、くりだしによる巻きとり径の変化に関係なく一台のモーターでクラッチ 等を使用せずに開閉することができ、切断や結合が容易なたこ糸、繊維ロープ等 を駆動索に使用する事ができるので、工期の短縮、コストの低下が出来る。

【００１４】 また駆動索が細く出来るため装置が小型化でき、大きな設置場所を必要としない ため既設のカーテン等にそのまま取付ける事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】部分図である。

【図３】リモコン回路図である。

【符号の説明】

１ モーター ２ 駆動軸 ３，４ 巻きとりドラム ５ 駆動索 ６ バネ ７，８ フック ９ 従動輪 １０ 中継板 １１ ケース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】モーターにより駆動される一本の駆動軸２
   に二つの巻きとりドラム３，４を結合し、一本の駆動索
   ５の一端部を一つの巻きとりドラム３に結合して複数回
   巻き、従動輪９に巻回し、もう一方の巻きとりドラム４
   に他の一端部を結合すると共に逆方向に複数回巻き、該
   駆動索の中途にバネ６を挿入して該駆動索を伸縮可能な
   らしめた事を特徴とする開閉体駆動装置。