JPH0739614A - スキーストックのグリップとスキー手袋との連結構造及びスキーストック - Google Patents

スキーストックのグリップとスキー手袋との連結構造及びスキーストック

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JPH0739614A
JPH0739614A JP24836393A JP24836393A JPH0739614A JP H0739614 A JPH0739614 A JP H0739614A JP 24836393 A JP24836393 A JP 24836393A JP 24836393 A JP24836393 A JP 24836393A JP H0739614 A JPH0739614 A JP H0739614A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スキー操作を良好に行うことのできるスキー
ストックのグリップとスキー手袋との連結構造及びスキ
ーストックを提供する。 【構成】 ストックのグリップはストックと手袋との連
結によって定義される軸60に対してストックが外側に
振られることを可能にするためにスキー手袋に連結され
ている。コア部材16はグリップの最も上端近くに盛り
上がったパッドを包含し、被覆部材はパッドの表面を露
出させ、ストックの振り動作を容易にするためにグリッ
プの最も上端近くに摩擦の低い旋回ができるようにパッ
ドを受ける窓を包含している。コア部材は、ストックの
全体の長さを選択的に変更するために内径の中に軸を調
節可能にするための内径を包含する。コア部材は最も下
端近くにスリットを包含し、コア部材16を軸上の縦の
調節位置にしっかり留めるためにファスナー62をコア
部材16にある横穴を通してスリットの対向側面に伸ば
して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好なスキー操作を可
能にするスキーストックのグリップとスキー手袋との連
結構造及びスキーストックに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スキー
ヤーがグリップを放したときスキーヤーの手若しくは手
袋とスキーストックのグリップとの補助連結を供給する
ための装置は周知である。それらの目的は通常は、滑っ
ている間もしくは転倒している間のスキーストックの不
注意な喪失を防ぎ、スキーヤーが装備を直している間ス
トックをかろうじて手に接して維持するための手ごろな
方法を供給するか、さもなければスキーストックのグリ
ップを維持することが不可能な間、手でその務めを果た
すことであった。また、それらは滑っている間のスキー
ヤーのストックのコントロールの度合をいくらか高める
のに役立っていた。
【0003】このような連結を供給するための最も古
く、最もありふれた方法の1つは、スキーストックのグ
リップに環の革紐をつなぎ、スキーヤーの手首と手に巻
き付けるというやり方である。別の既知の装置は革紐の
必要性を除去するためのサーベルタイプのグリップであ
る。
【0004】更に別の取り組みは、ストックのグリップ
がスキーヤーから離されたとき、手袋に直ちにくっつい
ている残るようなスキーストックとスキー手袋との連結
接続を供給することであった。
【0005】このような方法の1つは、Kassal、外の
米国特許第4,653,121号に示されていて、短い真
っ直ぐな革紐をスキーストックの上端から後方へ延ばし
て、フック・ループ連結で手袋の上部若しくは背部に1
組の帯を掛ける。この装置の不都合は、ストックの上動
力がグリップと手袋との連結を解きがちであるというこ
とである。
【0006】Lewisの米国特許第3,232,632号
は、スキー手袋の手首部分に連結され親指の先端近くま
で上へ延ばされた革紐を有するスキー手袋を開示してい
る。この革紐は、手袋とストックとの連結を供給するた
めにストックの上端に装着されたアンカーピンにパチン
と留められた端部に形成されたひも穴を有している。こ
の留め金と親指と人さし指の先端近くのアンカーピンの
位置は、指の先を使ってすばやく解除することを可能に
する。
【0007】Marchandによる米国特許第3,170,7
03号及び第3,218,089号は、ストックの上端に
装着されたアンカー部品への取付のために親指と人さし
指の間のウエブに形成された留め金式の連結器を開示し
ている。
【0008】例えば、リフトに乗っているとき、革紐へ
の2本のストックのウエブへの連結を可能にするために
1つめの留め金式の連結器の近くに2つめの留め金式の
連結器が形成されている。
【0009】Marchandは、上述のLewisの特許の方法
と類似した、手袋の手首に連結され、親指の先端近くま
で上に延ばされた革紐に形成された交互の配置もまた開
示している。
【0010】私は、スキーを滑っている間、そして特に
スキー競技の間はグリップがスキーヤーから離れた場
合、ストックのグリップを手袋と手に呼応して適切な、
無理のない握り位置で維持することが非常に望ましいと
感じた。これはグリップが離れてしまうと、このグリッ
プを捜して再配置するのに時間がかかることを除去す
る。
【0011】私は、離れず、それどころか、手袋に呼応
するストックの上動力によって補強される手袋とストッ
クのグリップとの連結を供給することが望ましいとも感
じた。
【0012】更に、多くの専門のスキースクールにおい
ては、周知の「ストックワーク」の教授は、ターンの入門
段階ではストックを雪の中に強く押し付けるよりはむし
ろ外側へ旋回する「ポールタッチ」ととりかえられてい
る。スキーヤーの手に呼応する好まれる振り角度もしく
は旋回面があり、親指と人さし指の間の実質的にVの中
間の旋回点でVをほぼ二等分する場所である。それゆえ
に手袋とストックの連結を維持している間、先の旋回動
作を確実にすることが大切である。
【0013】手袋/グリップ連結方法においては、滑っ
ている時に遭遇する力を先ず手袋/掌と、親指の付け根
に伝達することも大切である。これは、動作をより楽に
し、後押しし、手袋の外皮の摩耗を減少させる。
【0014】上記の目的は、クロスカントリースキーに
おいても同様に有利であり、この典型的なプッシュ・オ
フ方式は、ストックを放し、スキーヤーの手首をストッ
クに連結している革紐に対する押動力をストックに適用
することを意味する。
【0015】上述の手袋/グリップ連結方法の先行技術
は、私が望ましいと感じた方法を行うことは不可能であ
る。例えば、それらは手袋に呼応するストックの上への
かなりのショックに負けないための強度が欠けている。
グリップがスキーヤーから離れたとき手袋に呼応する先
の握り位置にグリップを配置もしくは保持し、それらの
弾力性及びグリップ上端との連結によってグリップが離
れたら直ちに容易に握り直すことができる位置にグリッ
プがうまく落ちることが可能な先行技術は何もない。ま
た、親指と人さし指のVの好まれる振り角度及び旋回点
の必要性を認知している先行技術は何もなく、どの先行
技術もスキーヤーが「ポールタッチ」のグリップを緩めた
とき手袋に呼応するストックとグリップの比較的いいか
げんな横から横への無方向の揺動を許す。更にスキーヤ
ーの多様な身長に適応するためにストックのポールの全
体の長さを調整する手早く便利な手段を供給する先行技
術は何もなく、「ポールタッチ」を行うためにストックを
容易に前方へ振る若しくは旋回することを可能にすると
同時に、ストックのしっかりした握りを容易にする手段
を供給する先行技術はない。
【0016】本発明は、上記の点に鑑み発明されたのも
ので、良好なスキー操作を可能にするスキーストックの
グリップとスキー手袋との連結構造及びスキーストック
を提供することを技術的課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は簡単な経済的な
方法で上記に記載した利点(上動力に抵抗してグリップ
を適切に握り位置に保持し、先のピボット連結を供給す
る)に達する手袋/グリップ連結方法を供給するもので
ある。この連結は、グリップ面と手袋の親指と人さし指
の間のVの箇所に1組の連結構造を供給することによっ
て達成される。この連結構造は、適切な握り位置を保持
すると同時にグリップが旋回することを可能にする。手
袋の親指と人さし指の間に装着されたロック棒を受ける
ためにストックのグリップの側面にクリップを形成す
る。手袋及びストックのクリップとロック棒の相関する
位置は、グリップが離されたとき、親指と人さし指の間
のVの箇所近くにできるだけ接近するように維持され
る。このクリップはストックが手袋に呼応する適切な握
りでまだ保持されている時にストックを自由に旋回させ
る若しくは振るためにロック棒に枢軸連結されている。
この連結方法には、ストックと手袋の間の離れにくい連
結を形成するために機械的に固定する連結機構を設け、
連結してしまうと、使用者は手袋がグリップから離れる
前にこのシステムを故意に解除することが求められる。
【0018】この発明の重要な特徴によれば、使用者に
よるグリップの握りを容易にするためにグリップの比較
的摩擦の高い面を定義するための手段をグリップに設
け、ロック棒によって限定される軸に対するストックの
枢軸動作を容易にするためにグリップの最も上端近くに
比較的摩擦の低い面積を限定するための手段を設ける。
この配置は、通常摩擦の高い材質の手袋と、手袋に呼応
するグリップの滑りを防ぐために相互作用するグリップ
を覆う摩擦の高い材質で使用者がグリップを正規にしっ
かり握ることを可能にし、それにもかかわらず、「ポー
ルタッチ」を行うために手袋とグリップとの最小限の摩
擦でストックを自由に外側へ振ることを可能にする。
【0019】この発明は更に、比較的摩擦の低い表面積
は、グリップの対向側面にグリップの最も上端近くに一
対設けられている。このグリップの上端の対向側面にあ
る摩擦の低い表面積の戦略上重要な配置は、通常のグリ
ップの握りを容易にするために摩擦の高い表面積を最大
限にし、それにもかかわらず、手袋と、「ポールタッチ」
を行うためにストックを容易に振ることができるグリッ
プとの間に摩擦の低い接点を供給する。
【0020】この発明は更に、このグリップ部材はグリ
ップの最も下端近くのグリップの対向側面に一対の摩擦
の低い表面積を更に定義している。これらの後の摩擦の
低い面積は、ストックをロック棒の軸のあたりを外側に
振った場合は更にグリップからの手袋の迅速な取り外し
を容易にする。
【0021】この発明は更に、このグリップは固い低摩
擦材料で形成された内側のコア部材を包含し、このコア
部材は、最も上端近くに盛り上がったパッドと、柔らい
摩擦の高い材料で形成されたコア部材を取り巻く外側の
被覆部材と、パッドの露出面が摩擦の低い表面積を含む
ようにそのパッドを受ける窓を包含する。この配置は、
ストックの枢軸動作を容易にするためにグリップを正常
な握りのための摩擦の高い表面積と選択的な摩擦の低い
表面積を供給するための簡単で費用のかからない手段を
提供する。
【0022】この発明は更にストック全体の長さを変え
るためにストックの軸について簡単に縦に調節できるス
トックのグリップを供給する。この発明によれば、この
グリップはストックの全体の長さを変えるために軸につ
いて縦に調節可能であり、このグリップに軸上のグリッ
プの縦の調節位置に軸をロックするために働くロック手
段を設ける。この配置は、ワンサイズの軸とワンサイズ
のグリップがストックの全体の長さを複数に変化させ、
それによって様々な背格好のスキーヤーに適合させるこ
とを可能にする。
【0023】この発明は更に、この軸はグリップの底部
で開口しているグリップのめくら穴に受けられ、ストッ
クの全体の長さを変えるためのこの穴の中への軸の伸縮
動作の範囲は変更することができる。
【0024】この発明は更に、ストックの全体の長さ
は、グリップと軸の相関的・相対的な回転動作に応じて
変わる。
【0025】この発明は更に、このグリップは軸上のグ
リップの縦の調節を変えるためにねじ手段を包含してい
る。
【0026】この発明は更に、グリップのねじ手段は、
内径の周囲と一定間隔をあけたグリップの内径の中に下
方に伸ばされたボルトを包含し、ストックのねじ手段
は、グリップによって設けられボルトとのストックの上
端に固定されたナットを包含する。
【0027】この発明は更に、このグリップ固定手段
は、グリップ下端の内径の中で開いているスリットと、
グリップを縦の調節位置で固定するためにグリップと軸
上のグリップ部をつかむために作動する働きを連動させ
るファスナー手段を包含する。この発明は更に、このグ
リップは固い摩擦の低い材料で形成され内径を定義する
コアを包含し、ロック手段は更に、軸上の縦の調節位置
に軸をしっかりと捕らえるために内径の下端に位置し、
スリットとファスナー手段と共に相互に作用する柔らか
い摩擦の高い材質のかぶせを包含する。
【0028】この発明は更に、この柔らかい摩擦の高い
物質は内径の外側に広がっていて、スキーヤーによるグ
リップのしっかりした握りを容易にするように、コア上
に柔らかい摩擦の高い面を形成するために実質的にコア
を覆っている。
【0029】
【作用】請求項1記載の発明の作用について説明する。
【0030】グリップの係止受部にスキー手袋の係止部
を係止してグリップを握持する。係止受部と係止部とは
グリップがスキー手袋に対して若しくはスキー手袋がグ
リップに対して旋回可能となるように構成されている為
スキー手袋からグリップを離す際、どの方向にもグリッ
プを良好に離せることになる。また、グリップを離した
後に再びグリップを握持する際も良好な握持が迅速、適
確に行えることになる。
【0031】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0032】係止受部がスキーストックのグリップ基部
側上縁に設けられている為、スキー手袋からグリップを
離した際、グリップは可及的にスキー手袋に近い位置に
あることになり、よって、再度のグリップの握持が迅
速、適確に行われる。
【0033】その余は請求項1記載の発明の作用と同様
である。
【0034】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0035】最も握持力が作用するスキーストックのグ
リップの側面の上部にして必要最小限の範囲に摩擦の小
さい滑り部材が設けられ、その余の部分は摩擦の大きい
部材が設けられている為、スキー手袋からグリップを離
す動作が円滑に行われる。しかし、通動の動作において
誤ってスキー手袋からグリップが脱落してしまうことは
生じない。
【0036】その余は請求項1,2記載の発明の作用と
同様である。
【0037】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0038】グリップの嵌合溝にスキー手袋の環部材を
嵌合してスキー手袋でグリップを握持し、締付紐体の両
端を適宜な手段により連結する。
【0039】基部側上縁に後記の環部材の一側が係止さ
れる係止受部としての嵌合溝を設けたスキーストックの
グリップと、前記係止受部に着脱自在に係止される係止
部としての環部材を設け、人さし指と親指との交点若し
くはその近傍に紐体を止着し、この紐体の先端を前記環
部材の他側に連結し、一端が手の甲側に位置し、他端が
掌部に形成された挿通孔に挿通される締付紐体を設け、
この締付紐体の他端を、前記環部材の他側に係止してそ
のまま折り返された該締付紐体の他端を親指の付け根を
回る状態で形成された挿通孔に挿通せしめて手の甲側へ
位置するように構成し、この締付紐体の両端を適宜な手
段により連結可能に構成したから、スキー滑走中にスト
ックに上動力がかかると、締付紐体は絞られ、ますます
グリップとスキー手袋との連結は強くなる。
【0040】また、嵌合溝に環部材の一側を嵌合し、こ
の環部材の他側に紐体及び締付紐体が連結される構成で
あるからグリップとスキー手袋とは一方が他方に対して
旋回可能となり、スキー手袋からグリップを離す際、ど
の方向にもグリップを良好に離すことができ、また、グ
リップを離した後に再びグリップを握持する際も良好な
握持が迅速、適確に行えることになる。
【0041】更に、嵌合溝がグリップの基部側上縁に設
けられている為、スキー手袋からグリップを離した際、
グリップは可及的にスキー手袋に近い位置にあることに
なり、よって、再度のグリップの握持が迅速、適確に行
われる。
【0042】請求項5記載の発明に係る作用について説
明する。
【0043】ストック軸は、グリップ内部に設けたナッ
ト部材に螺着されている為、グリップを回動させると、
スキーストック全長は伸縮し、スキーヤーの身長に適合
するスキーストックが簡単に得られることになる。
【0044】
【実施例】図面は、本発明の一実施例を図示したもの
で、以下に説明する。
【0045】連結機構で相互連結されたスキー手袋10と
スキーストックのグリップ12が図1,2に示されてい
る。図1では、グリップをしっかりと握った手袋を十分
に示し、図2では「ポールタッチ」を果たすために、連結
機構(係止受部と係止部)によって保持されている手袋と
グリップとの結合によって前方へ旋回されたストックを
示している。
【0046】グリップ12は、ナイロンを充填したガラス
のような固い摩擦の低い材料で形成された内側のコア部
材16と、熱可塑性のゴムのような柔らかい摩擦の高い材
料で形成された外側の被覆部材18を包含する。内側のコ
ア16は、周知の方法である射出成形の方法で形成され、
その後、次の射出成形で内側のコア16の回りに被覆部材
18を成形する。
【0047】手袋10には、掌と親指の付け根のあたりに
渡って伸ばした革の保持スリーブ28が縫い付けてある。
掌の革紐32は保持スリーブ28をすべらせて取り付ける。
革紐32と34はワイヤーループ若しくはバックル40を通し
て巻き付けられていて、この革紐は縫い付けられている
か仮付けされている、さもなければ互いの革紐34とバッ
クルの連結棒38(環部材の他側)を手袋に呼応しバックル
に加えられた力を手袋の掌/手首及び親指の付け根に伝
達する位置及びテンションに留める。革紐32,34は手袋
の親指と人さし指のVの頂点若しくはそのすぐ近くでバ
ックル40を留める。特に、革紐32,34は連結棒38のあた
りで分岐している。この方法で、バックル40は革紐の2
方向への引っ張りで親指と人さし指の間のVの頂点近く
の位置で本質的に保持される。手袋に関しては、全く曲
がらない訳ではないが、バックル40は手袋に呼応するス
トックの好まれる振り角度を明確に確立するには十分に
しっかりと保持される。
【0048】革紐32,34は他の材料を用いることもでき
るが、なるべくなら重いナイロンの帯ひもで作られた方
が好ましい。バックルのところの革紐の幅は、革紐に呼
応してバックル40が横に位置がずれることを防ぐために
なるべくなら連結棒38の長さとほぼ等しいものが好まし
い。バックル40は、革紐32,34で手袋に留められてい
る。バックル40の前方若しくはバックル40のロック棒36
は、手袋の親指と人さし指の間の途中に位置している。
ロック棒36は連結機構14の一部分を形成している。連結
機構14は、更にクリップ42,親指のスライド44,スクリュ
ーボルト46,板バネ48を包含している。
【0049】クリップ42は、グリップの最も上端近くの
コア部材の背面で開いているグリップコア部材の溝穴16
aの中のはめ合い摩擦で受けられる本体若しくは棒部42a
と、バックルのロック棒部36をパチンと受け止めるよう
に作られた通常はU型の上方に開口している溝42cを定
義するクグリップ部42bを包含している。
【0050】スライド44はロック位置とロック解除位置
の間で相互の動きのためにグリップコア部材の上端16c
に設けられた上に開口した溝若しくは溝穴16bに装着さ
れている。溝16bは、グリップコア部材の前方から後方
に延びていて、スライド44が溝の範囲内で前後に動くこ
とができるようにスライド44の幅をわずかに超える幅に
なっている。スライド44の後端部はクリップ内に配置さ
れたロック棒部36に関連して動かして固定関係になるよ
うに作られたロックタブ部44aを包含し、クリップから
のロック棒の不注意な解離を排除する。スライド44がク
リップに呼応して引っ込む時、ロック棒は露出され、ロ
ック棒とクリップとの適切な相対的なねじり動作でクリ
ップかはずれる。スライド44は更に、延長された上方に
開口している溝穴44bと、溝穴44b内に配置され溝穴44b
の底部とスライドの底部の間に伸びている延長された溝
穴44cを包含している。溝穴44bは、スクリューボルト46
のヘッド46aの直径をわずかに超える直径であり、スロ
ット44cはスクリューボルト46の軸46bの直径をわずかに
超える幅である。
【0051】スクリューボルト46は、ヘッド46aを溝穴4
4b内に配置し、軸46bを溝穴44cに通し、グリップのコア
部材の穴16cに通し、クリップ本体42aの穴42dを通して
通り抜けた下部46cがクリップコア部材の穴16d内に入る
位置まで下方に延長して配置してある。穴16dは、コア
部材を通って下方に延びていてその下端をコア部材の下
端で開口している中央の内径16eの中でその下端を開口
している。ナットエレメント50は、穴16dの中にしっか
りと配置され、スクリューボルト46の下端46cを通り抜
け可能に噛合している。ナットエレメント50は、図11
に詳細に示されていて、ヘッド50a、一方向に斜めにな
った歯を有する環状部材50b、反対方向に斜めになった
歯50eを有する環状部50d、口部50fを包含している。ナ
ットエレメント50は、例えば「Dodge Insert(ドッジ
インサート)」のデザインによるものとコネチカット州、
ダンバリーのHeli−Coil Co.から入手可能なエレ
メントで構成しても良い。ナットエレメント50は図11
に図解された配列に対して逆さ反対の配列で穴16dの中
に配置する。
【0052】板バネ48は溝16bの中にスライド44の下に
配置されていて、スクリューボルト46の軸部46bを通過
させる中央の穴48aを設けてある。バネ48は、スライド
をたえずスクリューボルトのヘッド46aの下面46dとの噛
合の中に上方に斜めに進ませるために作用する。このス
ライドはクリップに呼応するグリップをロック位置及び
ロック解除位置の間で前後に動くため、ヘッド46aは戻
ったロック位置と解除位置をスライドに与えるために一
対の戻り止め44d及び一対の戻り止め44eが設けられてい
る。戻り止め44dと戻り止め44eは、溝穴44b及び44cの間
の環状の肩面44fの中に溝穴44cの対向側面に沿った切り
抜き部と定義される。板バネ48は、スクリューボルトの
ヘッドをスライドのロック位置若しくはロック解除位置
のどちらかの夫々の1組ずつの戻り止めの中にしっかり
と配置し、スライドが戻り位置の間を移動するために下
方に動くためにスクリューボルトのヘッドが下方にへこ
むことを確実にするように作用する。
【0053】このスライドは図3でロック解除位置が示
され、図8でロック位置が示され、図4で中間位置が示
されている。スライド44には、使用者の手袋をはめた、
親指でスライドをしっかりと捕らえることを容易にし、
それによってロック位置とロック解除位置の間でのスラ
イドの動きを容易にするために、上面にセレーション若
しくはうね44fを設けるのが好ましい。スライド44には
更に、スライドの前端を溝16b内でのスライド動作にガ
イドするために、スライドの最も前端近くの基部に突起
44gを設けてある。
【0054】スキーヤーがバックルのロック棒部36をス
ライドがロック解除位置にある際、クリップの溝42cの
中に挿入し、その後スライドを後方へ動かすと、スライ
ドのロックタブ44aがクリップからのロック棒部36の不
注意な解離を防ぐロック位置にスライドさせることが理
解されるだろう。スライドはストック横の連結機構から
の手袋横の連結機構解除方向に対してほぼ直角に動くた
め、このような解除力は戻り止めシステムと連携してロ
ック位置及びロック解除位置のいずれか一方若しくは他
方にスライドを保持するのに役立つバネ力と同じ方向に
働くため、スライドがロック位置にあるときに手袋の横
の連結機構をストックの横の連結機構から放すのに役立
つ力は、スライドのロック位置を実際に補強する。
【0055】コア部材16は、連結機構14のエレメントを
適合させるためにコア部材の上端に更に溝穴16a、溝16
b、穴16dを形成し、中央のめくら穴16eの下端をコア部
材の下端で形成することに加えて、更にコア部材の長さ
のほぼ中間点からコア部材の下端まで延びている下の深
座ぐり16fを定義している。深座ぐり16fは例えば内径16
eの直径を0.004インチを超える直径であっても良
い。ボルト52はナットエレメント50の下端でその上端を
通り抜け可能に受け止められ、内径16eの中に内径の壁
面と一定間隔をあけて下方にその下端52aをグリップの
最も下端近くまで伸びている。
【0056】コア部材16は更に、深座ぐり16f、コア部
材の下方の外側面16i、側面に一対のコア部材16kを定義
するため、下端16jにスリット16hを定義する。コア部材
16は更に、コア部材16kを貫いてスリット16hの両側面の
コア部材の最も下端に近い位置に延びている一直線に並
んだ一対の横穴16lと16mを定義する。
【0057】コア部材16には更に最も上端近くの対向側
面に一対の盛り上がったパッド16nが設けられ、最も下
端近くではあるが横穴16l及び16mのより上の対向側面に
一対の盛り上がったパッド16pを設け、各々の上部パッ
ド16nと各々の下部パッド16pの間に伸ばしたグリップの
各側面に縦に一定間隔をあけた連続した突起16tを設け
てある。コア部材16は更に、環状のうね16qを上端の回
りに伸ばし、更に環状のうね16rを下端の回りの下部の
パッド16pと横穴16l及び16mの間の位置に定義してい
る。うね16qと16rは、使用者の手袋をはめた指がかかる
握り面積を構成するコア部材の範囲を定める。
【0058】通常は断面が円形の管状であるストックの
軸60は、内径16eの中に上方に挿入できる大きさであ
り、通常は内径16eの直径に対応する外径であり、その
ためストックの軸の上端60aは内径16eのはめ合い滑り摩
擦ではあるが、環状の隙間をほぼ0.002インチのコ
ア部材で定義している。深座ぐり16fに最も近い軸の中
間部60bで受けられる。この軸はストックの組立品の全
体の長さを選択的に調整するために、内径16eの中に上
方・下方にスライドできることがわかるだろう。通常は
ナットエレメント50に対応するナットエレメント61は、
ヘッド61aを軸の環状の上端に据え付けて軸60の上端に
しっかりと配置される。ポールが内径16eの中を上方に
例えば図8にみられる調節位置のようなグリップに対す
る縦の好ましい調節位置に前進して動く状態で軸60をボ
ルト52に沿って上方へ通過させるために、ナットエレメ
ント61はボルト52の下端52a上に通されている。軸60に
はストック組立品の全体の長さを軸60に対するグリップ
12の調節位置に表示するためにインチ目盛66とセンチメ
ートル目盛68が設けられている。
【0059】被覆材18は、例えばSantoprene(登録商
標)若しくはKratone(登録商標)材で形成され、パッド1
6nを受けられる大きさの上部窓18aとパッド16pを受けら
れる大きさの下部窓18b、更に横穴16l及び16mと一直線
上の開口部18cを除外すればコア部材16を完全に取り巻
いている。また、被覆材18の上端はコア部材の上端で溝
16bを露出させるために選択的に切り抜かれていて、溝1
6bのスライド44のスライド動作を妨げないようになって
いる。また、コア部材の内径16eとコア部材の深座ぐり1
6fの半径の差異とほぼ等しい厚さの壁を有する環状のか
ぶせ18eを形成するために被覆材18を深座ぐり16fの中に
上方に伸ばして環状の被覆材18eの内面を、内径16eの内
面と同一平面にし、ストックがグリップの中へ上方に挿
入されるとき被覆部18eはストックの中間部60bをしっか
りと、且つ摺動可能に噛合する。被覆材18はスリット16
hの部分では切り抜かれていなく、むしろスリット最終
的に構成したグリップ構造においては見えないようにス
リットを覆っているということに着目して下さい。
【0060】被覆材18には更に、コア部材の突起16tを
受ける窓18fを設けてある。パッド16n及び16pと、突起1
6tは、被覆材18の厚さに対応する間隔で通常のコア部材
16の表面より上に盛り上がっていて、パッド16nの外表
面16uはグリップの対向側面のグリップの最も上端近く
に摩擦の低い表面積を供給し、パッド16pの外表面16vは
グリップの対向側面のグリップの最も下端近くに摩擦の
低い表面積を供給する。突起16tは、コア部材に関連す
る被覆材を連結するために被覆材に近い位置にあり、上
部パッド16nと下部パッド16pの間の被覆材の中間部にあ
るコア部材に関連する被覆材の望ましくない変動を防
ぐ。
【0061】Allenヘッドファスナー62は、一直線に並
んだ穴16lと16mの中に配置されていてそのヘッド62aを
穴16lに配置し、そのねじ状の軸部62bは穴16lの中にし
っかりと配置されたナットエレメント64とのねじ噛合の
ために穴16lを通り穴16mを通って延ばされていて、その
ため締め付け方向へのファスナー62のねじ回し動作がコ
ア部材16kを、スリット16hをふさぐ効果を持つ。ナット
エレメント64は、ナットエレメント50及び61と類似して
いる。
【0062】この発明のスキーグリップ及びスキー手袋
の組立品の使用においては、手袋をはめた使用者の手で
グリップ、手袋の親指のすぐ下と手袋の人さし指の中央
部のすぐ下のコア部材の上部パッド16nの露出面によっ
て供給される摩擦の低い表面積16u、及びコア部材のパ
ッド16pの露出面によって定義される摩擦の低い表面積
は16vを、手袋の掌の下と手袋のピンキー(pinky)の先の
内面との接点でしっかり握る。「ポールタッチ」を行うこ
とが望ましい場合は、グリップの回りの手袋の握りは、
ストックがロック棒36によって定義される軸について外
側に振られることを可能にするために緩められる。スト
ックを外側へ振るとき、下部の表面積16vは手袋の握り
からのグリップの下部の分離を容易にし、上部の表面積
16uは、パッドが振られる摩擦の低い旋回面として役立
つ。「ポールタッチ」が終わり、ストックが図2の位置に
振り戻ることが可能になるとグリップの大部分が手袋と
グリップの間のようなしっかりとした実用的な握持接点
を供給するのに役立つ状態で手袋は被覆材18によって供
給される摩擦の高い面を再びしっかり握る。
【0063】軸60は、ファスナー部材62を捕らえられた
ナット64を締め付けるのに対応して軸に対するコア部材
16kの締め付け動作、軸60に対する被覆材の環状部18eの
高摩擦による握持動作、ボルト52及びナット61のねじで
の相互かみ合わせによって供給されるしっかりした割り
込みロックによってグリップの内径16e内の望みの縦の
調節位置に保持されるということが理解されるだろう。
【0064】ストック組立品の全体の長さは使用者の様
々の身長に適するように単にファスナー62を緩め、グリ
ップを望みの新しい調節位置に軸上の上方若しくは下方
へ滑らせ、コア部材をしっかりと調節位置の軸上に固定
するために軸の回りの被覆材環状部18eの柔らかい摩擦
の高い握り動作の組み合わせのために再び起こる固定動
作でファスナー62をコア部材16kを軸に対して再び締め
付けて、ボルト52及びナット61のねじ山の割り込みロッ
ク及びファスナー62の締め付けに対応するコア部材16k
の締め付け動作によってストック組立品の全体の長さは
使用者の様々の身長に適するように容易に調節できる。
【0065】この発明は、手袋が通常はしっかりとグリ
ップを握るがこのグリップが手袋から容易に解除され、
「ポールタッチ」を果たすためのロックバーの軸線に対し
て外側に摩擦の低い動きで回転できる改良されたグリッ
プと手袋の組立品を供給することがわかる。この発明は
更に被覆材18eの環状部と軸の間のしっかりした摩擦連
結とファスナー62の締め付け動作によるボルトとナット
の実用的な割り込みロックの効力によって様々な身長の
スキーヤーに適合させるために容易に調節できるストッ
クの組立品を供給し、そのストックの組立品によって軸
のグリップの選択された調節位置をしっかりと保持す
る。
【0066】この発明の実施例は、詳細に図解し記述し
てあるが故にこの発明の範囲若しくは精神から離れるこ
となく開示された態様で様々な変更を行えることが明白
である。
【0067】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ス
キー操作を良好に行うことのできるスキーストックのグ
リップとスキー手袋との連結構造及びスキーストックと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手袋とグリップの間の連結手段と,スキースト
ックのグリップの正常な握り位置を示す斜視図である。
【図2】スキーストックを前方に振り出し、手袋とグリ
ップとが実質的に離れた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明によるストックのグリップの上端の部分
図である。
【図4】本発明のストックのグリップの平面図である。
【図5】本発明のストックのグリップに使用されたコア
部材の斜視図である。
【図6】被覆材で覆われたコア部材を伴う本発明のスト
ックのグリップの斜視図である。
【図7】本発明のストックのグリップのコア部材下端の
部分図である。
【図8】本発明のストックのグリップの部分断面図であ
る。
【図9】ストックの軸と、明解さの目的で省略されたロ
ック機構を伴う本発明のストックの断面図である。
【図10】ストックの軸の上端の詳細図である。
【図11】本発明のストック組立品に用いられたナット
の詳細図である。
【符号の説明】
10 手袋 12 グリップ 14 連結機構 16 内側のコア部材 18 被覆部材 28 保持スリーブ 32 革紐 34 革紐 36 ロック棒 38 連結棒 40 バックル 42 クリップ 44 スライド 46 スクリューボルト 48 板バネ 50 ナットエレメント 52 ボルト 60 軸 61 ナットエレメント 62 ヘッドファスナー 64 ナットエレメント 66 インチ目盛 68 センチメートル目盛
フロントページの続き (72)発明者 フランク イー. ボーゲル アメリカ合衆国,ミシガン州 48307,ロ ーチェスター,ウォールナット 136,ア パートメント 1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部に係止受部を設けたスキーストック
    のグリップと、前記係止受部に着脱自在に係止される係
    止部を人さし指と親指との交点若しくはその近傍に設け
    たスキー手袋とから成り、前記係止受部と係止部とを係
    止した際、グリップがスキー手袋に対して若しくはスキ
    ー手袋がグリップに対して旋回可能となるように構成し
    たことを特徴とするスキーストックのグリップとスキー
    手袋との連結構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスキーストックのグリッ
    プとスキー手袋との連結構造において、係止受部をスキ
    ーストックのグリップの基部側上縁に設けたことを特徴
    とするスキーストックのグリップとスキー手袋との連結
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載のスキーストックのグ
    リップとスキー手袋との連結構造において、グリップの
    上部の側面にのみ所定面積にして摩擦の小さい滑り部材
    を設け、その余の部分に摩擦の大きい部材を設けたこと
    を特徴とするスキーストックのグリップとスキーストッ
    ク手袋との連結構造。
  4. 【請求項4】 基部側上縁に後記の環部材の一側が係止
    される係止受部としての嵌合溝を設けたスキーストック
    のグリップと、前記係止受部に着脱自在に係止される係
    止部としての環部材を設け、人さし指と親指との交点若
    しくはその近傍に紐体を止着し、この紐体の先端を前記
    環部材の他側に連結し、一端が手の甲側に位置し、他端
    が掌部に形成された挿通孔に挿通される締付紐体を設
    け、この締付紐体の他端を、前記環部材の他側に係止し
    てそのまま折り返された該締付紐体の他端を親指の付け
    根を回る状態で形成された挿通孔に挿通せしめて手の甲
    側へ位置するように構成し、この締付紐体の両端を適宜
    な手段により連結可能に構成したスキー手袋とから成る
    ことを特徴とするスキーストックのグリップとスキー手
    袋との連結構造。
  5. 【請求項5】 スキーストックのストック軸と該ストッ
    ク軸に付設されるグリップとから成るスキーストックで
    あって、グリップ内部に設けたナット部材にストック軸
    を螺着し、グリップを回動せしめることでスキーストッ
    ク全長を可変可能に構成したことを特徴とするスキース
    トック。
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US956302 1992-10-05
US07/956,302 US5312134A (en) 1991-11-20 1992-10-05 Ski glove/grip interlock system

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