JPH0739552Y2 - クーラントノズルを備えた工具ホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、マシニングセンタ等の工具ホルダに関するも
のである。

〈従来の技術〉 従来マシニングセンタのクーラントノズルは第２図で示
すように、主軸頭１に設けられているクーラント供給穴
に屈曲自在なホース５を連結し、このホース５の先端に
ノズル６を設けたものであり、このノズル６を主軸２に
装着した工具ホルダ３の砥石４の方向に向けてクーラン
トを供給する構成である。

〈考案が解決しようとする課題〉 上記従来のクーラントノズルの場合、第２図で示すよう
な工作物Ｗに深穴研削加工の時にはノズル６が深穴の研
削面まで十分にとどかない場合がある。

〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、回転可能な主軸に着脱する工具ホルダにハウ
ジングを相対回転可能に設け、このハウジングに、主軸
頭に設けられているクーラント供給穴と連結可能なクー
ラント通路穴と、工具ホルダの回転中心と略同心円の筒
体よりなり砥石の近傍まで延在して開口し砥石径よりも
細く前記クーラント通路穴と連通したクーラントノズル
とを設けたものである。

〈作用〉 上記の構成により、クーラントは、主軸頭のクラント供
給穴からハウジングのクーラント通路穴を通って筒体の
クーラントノズルに流出し、クーラントノズルの開口よ
り砥石の近傍、すなわち、常に研削面に供給される。

〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、１は主軸頭、２は主軸、３は工具ホルダ、４
は砥石である。1aは前記主軸頭１に設けられているクー
ラント供給穴であり、その出口にオイルホールブロック
７を備えている。

本考案は、前記工具ホルダ３にハウジング８をベアリン
グ13を介して相対回転可能に設け、このハウジング８に
クーラント通路穴９を設ける。このクーラント通路穴９
の入口側には前記オイルホールブロック７と着脱可能な
連結部10を有し、出口側には工具ホルダ３の回転中心と
略同心円の筒体よりなるクーラントノズル11が固着さ
れ、このクーラントノズル11内と連通している。このク
ーラントノズル11は砥石４の近傍まで砥石径より細い径
で延在され、かつ砥石４の近傍で開口12している。尚、
14はベアリング13の上下位置の隙間に介装されたオイル
シールを示す。

本考案は上記の通りの構造であるから、主軸２に工具ホ
ルダ３を装着と同時に連結部10がオイルホールブロック
７に連結し、オイルホールブロック７内のチェックバル
ブを開口して主軸頭１のクーラント供給穴1aとハウジン
グ８のクーラント通路穴９とを連通する。これにより、
ハウジング８は工具ホルダ３の回転を許容して主軸頭１
と結合され、クーラントはクーラントノズル11内に流れ
込み、開口12より砥石４による工作物Ｗの研削面に供給
されるのである。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によると、工具ホルダにハウジング
を相対回転可能に設け、このハウジングに、主軸頭に設
けられているクーラント供給穴と連結可能なクーラント
通路穴と、工具ホルダの回転中心と略同心円の筒体より
なり砥石の近傍まで延在して開口し砥石径よりも細く前
記クーラント通路穴と連通したクーラントノズルとを設
けた構成であるから、クーラントは常に砥石の近傍に供
給され、工作物の深穴研削加工の場合においてもクラン
トノズルが深穴に挿入し、研削面に確実にクーラントが
とどき、十分なクーラントを研削面に供給することが可
能となり、砥石の寿命の延長と研削加工面精度の向上が
図られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の断面図、第２図は従来の正面図であ
る。 １……主軸頭、1a……クーラント供給穴、２……主軸、
３……工具ホルダ、４……砥石、８……ハウジング、９
……クーラント通路穴、11……クーラントノズル、12…
…開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】回転可能な主軸に着脱する工具ホルダにハ
   ウジングを相対回転可能に設け、このハウジングに、主
   軸頭に設けられているクーラント供給穴と連結可能なク
   ーラント通路穴と、工具ホルダの回転中心と略同心円の
   筒体よりなり砥石の近傍まで延在して開口し砥石径より
   も細く前記クーラント通路穴と連通したクーラントノズ
   ルとを設けたことを特徴とするクーラントノズルを備え
   た工具ホルダ。