JPH073913U - 孔あけ工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 孔の孔あけ位置に、予め、ケガキ穴又は中心
穴等の穴を設けておく必要のないガイド付き孔あけ工具
を提供する。 【構成】 孔あけ工具１を案内するガイド７が設けら
れ、このガイド７に孔あけ工具１がスプリング１０を介
して伸縮自在に取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴槽の排水孔等の孔を孔あけする孔あけ工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、浴槽の排水孔等の孔あけには、筒状の先端部周囲と中央部とに切削刃が 設けられた孔あけ工具、例えば、ＮＣＣ日本コネチカットソー社製のホールソー 等を電動ドリルに取付け、電動ドリルを回転させて一般に孔あけしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記の孔あけ工具等を用いて孔あけする場合、孔あけしようとする 部材の孔あけ位置の中心に、孔の位置がずれないように、予め、ケガキ穴又は中 心穴等をあけておかなければならず、このため、ケガキ穴又は中心穴等の穴あけ に工数を要し作業性が悪いという問題があった。

【０００４】 請求項１記載の本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、孔の孔あけ位置 に、予め、ケガキ穴又は中心穴等の穴を設けておく必要のない孔あけ工具を提供 することを目的とする。

【０００５】 請求項２記載の本考案は、孔の孔あけ位置を変更することができる孔あけ工具 を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の本考案孔あけ工具は、孔あけ工具を案内するガイドが設けられ 、このガイドに孔あけ工具がスプリングを介して伸縮自在に取付けられているこ とを特徴とするものである。

【０００７】 請求項２記載の本考案孔あけ工具は、請求項１記載の孔あけ工具において、ガ イドに長孔が設けられ、孔あけ工具の孔あけ位置が変更可能とされていることを 特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

請求項１記載の本考案孔あけ工具においては、孔あけ工具を案内するガイドが 設けられ、このガイドに孔あけ工具がスプリングを介して伸縮自在に取付けられ ているので、ガイドにより孔あけ工具が案内されて、予め、ケガキ穴、中心孔等 を孔あけしておかなくても所定位置に所定の孔が孔あけされる。

【０００９】 請求項２記載の本考案孔あけ工具においては、請求項１記載の孔あけ工具にお いて、ガイドに長孔が設けられ、孔あけ工具の孔あけ位置が変更可能とされてい るので、所要の任意の位置に孔あけされる。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例を図を参照して説明する。 図１は本考案孔あけ工具の使用態様の一例を示した断面図である。 図１において、１は市販品の孔あけ工具である円筒形状のＮＣＣ日本コネチカ ットソー社製のホールソー、２はホールソー１の主軸、３はホールソー１の電動 ドリルチャック部であり、電動ドリルチャック部３は図示しない電動ドリルに取 付けられるようになされている。 ４は浴槽の下面、５は浴槽の下面４に設けられた円形状の凹部、６は円形状の 凹部５に形成された排水孔である。 ７はホールソー１を案内するガイドであり、ガイド７内をホールソー１が回転 しながら移動できるように構成されている。 ８はガイド７の下端に設けられたガイド部、９は抑え用のフランジ部であり、 ガイド部８はホールソー１を案内するために、浴槽の下面４に設けられた凹部５ 内に嵌入されるように筒状に形成され、フランジ部９はホールソー１を下方に移 動させて排水孔６を孔あけする際、ガイド７が下方に移動しないように設けられ ている。 １０はホールソー１の主軸２の周囲に設けられたスプリング、１１、１２は樹 脂板、１３は電動ドリルチャック部３に設けられたストップワッシャであり、ガ イド７はストップワッシャ１３とホールソー１の上面１４との間にスプリング１ ０の弾性力により取付けられている。１５はホールソー１にガイド７が取付けら れた孔あけ工具である。

【００１１】 次に孔あけ方法を説明する。 孔あけ工具１５の電動ドリルチャック部３に電動ドリルを取付けた後、ガイド ７のガイド部８を浴槽の下面４に設けられた凹部５内に嵌入する。此の際、フラ ンジ部９は浴槽の下面４に接触し、ガイド７の下方への移動が防止される。次い で電動ドリルを作動させ、スプリング１０の抗力に逆らってホールソー１を下方 に移動させ、排水孔６を孔あけする。 ガイド７の共回りは手で止めることができるので、ガイド部８が筒状であって も容易に止めることができる。 このようにして、予め、排水孔６予定位置に中心孔をあけておかなくても排水 孔６を孔あけすることができる。

【００１２】 図２は本考案孔あけ工具の使用態様の他の例を示した断面図、図３は図２に示 した孔あけ工具のＡ−Ａ矢視図である。 図２及び図３において、２０はホールソー、２１はガイド本体であり、ホール ソー２０及びガイド本体２１のホールソー２０への取付けは図１に示した孔あけ 工具１５と同じ手段が用いられている。 ２２は孔加工部材の側壁、２３は孔加工部材の底面、２４は底面に孔あけされ た孔である。 ２５はガイド本体２１のガイド部、２６はガイド本体２１のフランジ部、２７ は中央にガイド部２５が嵌入される孔２８があけられたガイド板であり、ガイド 板２７はフランジ部２６にビス２９により取付けられている。 ３０はホールソー２０を案内するガイドロットであり、ガイドロット３０の末 端下部から中央に長孔３１が設けられたガイドロット板３２が延設されている。 ガイドロット板３２はビス３３によりガイド板２７に取付けられ、ガイドロッ ト３０は長孔３１により矢印Ｘ方向にスライド可能とされている。これにより、 ホールソー２０は長孔３１の範囲内で自由に移動することができる。 これにより、ガイドロット３０をスライドさせて、又、ガイド板２７、ガイド ロット３０を交換することにより、底面２３の任意位置に孔２４をあけることが できる。

【００１３】

【考案の効果】

請求項１記載の本考案孔あけ工具においては、孔あけ工具を案内するガイドが 設けられ、このガイドに孔あけ工具がスプリングを介して伸縮自在に取付けられ ているので、ガイドにより孔あけ工具を案内して、予め、ケガキ穴、中心孔等を 孔あけしておかなくても所定位置に所定の孔を孔あけすることができ、ケガキ穴 、中心孔等を孔あけする手間を無くし工数を削減することができる。

【００１４】 請求項２記載の本考案孔あけ工具においては、請求項１記載の孔あけ工具にお いて、ガイドに長孔が設けられ、孔あけ工具の孔あけ位置が変更可能とされてい るので、所要の任意の位置に孔を孔あけすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案孔あけ工具の使用態様の一例を示した断
面図。

【図２】本考案孔あけ工具の使用態様の他の例を示した
断面図。

【図３】図２に示した孔あけ工具のＡ−Ａ矢視図。

【符号の説明】

１、２０ ホールソー ３ チャック部 ４ 浴槽下面 ５ 凹部 ６ 排水孔 ７ ガイド ８、２５ ガイド部 ９、２６ フランジ部 １０ スプリング １３ ストップワッシャ １５ 孔あけ工具 ２１ ガイド本体 ２４ 孔 ２７ ガイド板 ３０ ガイドロット ３１ 長孔 ３２ ガイドロット板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 孔あけ工具を案内するガイドが設けら
   れ、このガイドに孔あけ工具がスプリングを介して伸縮
   自在に取付けられていることを特徴とする孔あけ工具。
2. 【請求項２】 ガイドに長孔が設けられ、孔あけ工具の
   孔あけ位置が変更可能とされていることを特徴とする請
   求項１記載の孔あけ工具。