JPH0739029B2 - 熱交換器の炉中ろう付け用ハンガ - Google Patents
熱交換器の炉中ろう付け用ハンガInfo
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- JPH0739029B2 JPH0739029B2 JP20254989A JP20254989A JPH0739029B2 JP H0739029 B2 JPH0739029 B2 JP H0739029B2 JP 20254989 A JP20254989 A JP 20254989A JP 20254989 A JP20254989 A JP 20254989A JP H0739029 B2 JPH0739029 B2 JP H0739029B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はブレージングシートを用いて炉内でろう付けを
行う熱交換器用ハンガに関する。
行う熱交換器用ハンガに関する。
ブレージングシートを用いたアルミニウム製熱交換器の
ろう付けは、真空炉において一般に行われている。この
真空炉は量産性を向上させるため、炉内上部にオーバヘ
ッドコンベアのラインが設けられそのコンベアラインが
炉の内外を環状に循環している。このオーバヘッドコン
ベアに吊り下げられるハンガはフレームからなり、炉の
入口部近傍で該ハンガに第8図に示す如く作業者30が熱
交換器を一つずつ支持させ、それを炉内に導き、ろう付
けを行う。そして冷却された熱交換器コアをハンガから
一つずつ取り外していた。また炉はトンネル状に形成さ
れ、その炉壁に多数のヒータパネルが設けられ、炉の中
心に向かって輻射熱が放射されるように形成されてい
る。ここで従来の熱交換器用ハンガは、熱交換器コアが
炉壁に対して平行になるように支持されていた。従って
熱交換器コアの平面は炉の長手方向に一致することにな
る。
ろう付けは、真空炉において一般に行われている。この
真空炉は量産性を向上させるため、炉内上部にオーバヘ
ッドコンベアのラインが設けられそのコンベアラインが
炉の内外を環状に循環している。このオーバヘッドコン
ベアに吊り下げられるハンガはフレームからなり、炉の
入口部近傍で該ハンガに第8図に示す如く作業者30が熱
交換器を一つずつ支持させ、それを炉内に導き、ろう付
けを行う。そして冷却された熱交換器コアをハンガから
一つずつ取り外していた。また炉はトンネル状に形成さ
れ、その炉壁に多数のヒータパネルが設けられ、炉の中
心に向かって輻射熱が放射されるように形成されてい
る。ここで従来の熱交換器用ハンガは、熱交換器コアが
炉壁に対して平行になるように支持されていた。従って
熱交換器コアの平面は炉の長手方向に一致することにな
る。
このように従来型ハンガはオーバヘッドコンベアと一体
をなし、このコンベアラインの駆動と停止のタイミング
に合わせて作業員が熱交換器を一つずつ取付けあるいは
取り外す必要があり、面倒であった。それと共に、熱交
換器取付け場所に多数の熱交換器を積み重ねておき、そ
れを一つずつハンガに取付ける必要から、限られた場所
に熱交換器コアが集中し作業環境が悪化する欠点があっ
た。
をなし、このコンベアラインの駆動と停止のタイミング
に合わせて作業員が熱交換器を一つずつ取付けあるいは
取り外す必要があり、面倒であった。それと共に、熱交
換器取付け場所に多数の熱交換器を積み重ねておき、そ
れを一つずつハンガに取付ける必要から、限られた場所
に熱交換器コアが集中し作業環境が悪化する欠点があっ
た。
そこで本発明は以上の問題点を取り除いたハンガを提供
することを目的とし、その目的達成のために次の構成を
とる。
することを目的とし、その目的達成のために次の構成を
とる。
本ハンガは、全体が炬燵のやぐら状に形成されたフレー
ムからなるハンガ本体2を有し、該ハンガ本体2はその
下面に方形枠状の接地面1を有し、それが搬送装置上面
に接離自在に載置されるものである。そして、ハンガ本
体2内の上部に多数の吊持部4を設ける。この吊持部4
は、一対ずつのバー材3,3を互いに平行に且つ水平に位
置させ、該一対のバー材3,3の非対向側の各側面または
底面を前記フレームに支持させたものである。さらに、
ハンガ本体2の上端に係止部5を突設する。この係止部
5は、オーバヘッドコンベアの係合部がそこに着脱自在
に係止されるものである。そして、それらが炉壁面から
加熱されるトンネル状炉内にコンベアに吊り下げられて
挿入されるものである。
ムからなるハンガ本体2を有し、該ハンガ本体2はその
下面に方形枠状の接地面1を有し、それが搬送装置上面
に接離自在に載置されるものである。そして、ハンガ本
体2内の上部に多数の吊持部4を設ける。この吊持部4
は、一対ずつのバー材3,3を互いに平行に且つ水平に位
置させ、該一対のバー材3,3の非対向側の各側面または
底面を前記フレームに支持させたものである。さらに、
ハンガ本体2の上端に係止部5を突設する。この係止部
5は、オーバヘッドコンベアの係合部がそこに着脱自在
に係止されるものである。そして、それらが炉壁面から
加熱されるトンネル状炉内にコンベアに吊り下げられて
挿入されるものである。
次に本発明の好ましい実施態様は、前記バー材3がハン
ガ本体2の上端フレームより垂下された短棒の下端に支
持されるように構成する。
ガ本体2の上端フレームより垂下された短棒の下端に支
持されるように構成する。
さらには、オーバヘッドコンベアは、比較的幅の狭いラ
イン状に形成された駆動ラインと、そのラインの長手方
向に離間して該ラインから平行に垂下された一対のアー
ムとを有し、係合部がアームの下端に下方へ末広がりに
形成されてその下端縁に水平な凹陥部が設けられ、該凹
陥部はラインに直交方向に配設される。そしてその凹陥
部に整合する幅広の一対のフック板が前記係止部として
設けられたものである。
イン状に形成された駆動ラインと、そのラインの長手方
向に離間して該ラインから平行に垂下された一対のアー
ムとを有し、係合部がアームの下端に下方へ末広がりに
形成されてその下端縁に水平な凹陥部が設けられ、該凹
陥部はラインに直交方向に配設される。そしてその凹陥
部に整合する幅広の一対のフック板が前記係止部として
設けられたものである。
本ハンガはその多数の吊持部4に夫々熱交換器を吊持さ
せておき、オーバヘッドコンベアの係合部に本ハンガの
係止部5を係止させ、該ハンガを吊り下げる。そして、
トンネル状炉内に本ハンガを吊り下げた状態で進入させ
熱交換器の各部品表面にクラッドされたろう材を溶融し
て、各接触面間を一体的にろう付け固定するものであ
る。
せておき、オーバヘッドコンベアの係合部に本ハンガの
係止部5を係止させ、該ハンガを吊り下げる。そして、
トンネル状炉内に本ハンガを吊り下げた状態で進入させ
熱交換器の各部品表面にクラッドされたろう材を溶融し
て、各接触面間を一体的にろう付け固定するものであ
る。
次に図面に基づいて本発明のハンガの実施例につき説明
する。
する。
第1図は本ハンガの斜視図であり、第2図は同ハンガの
炉内における使用状態を示す正面図、第3図は同側面
図、第4図は第3図の部分拡大図、第5図はその吊持部
4の部分拡大斜視図、第6図は吊持部4の他の実施例の
要部拡大図、第7図は本ハンガの移動経路を示す平面
図、第8図は従来型ハンガの移動経路を示す説明図であ
る。
炉内における使用状態を示す正面図、第3図は同側面
図、第4図は第3図の部分拡大図、第5図はその吊持部
4の部分拡大斜視図、第6図は吊持部4の他の実施例の
要部拡大図、第7図は本ハンガの移動経路を示す平面
図、第8図は従来型ハンガの移動経路を示す説明図であ
る。
本発明のハンガは、主としてアルミニウム製熱交換器コ
アのろう付けに用いられる。このハンガ本体2は、ステ
ンレス製パイプや棒材をほぼ炬燵のやぐら状に組立てた
ものである。即ち、4本の脚6の下端に方形枠部を設
け、その下面を接地面1とする。また、脚6の上端間を
一対の棒材で平行に連結すると共に、その棒材間に一対
のパイプ材を井桁状に連結し、該パイプ材両端面間に棒
材を取付けて反射板取付け面9を形成する。また、一対
のパイプ材間には多数の吊持部4が設けられる。この吊
持部4は、第4図及び第5図に示す如く、夫々のバー材
3に一対ずつのチャンネル状金具8がその開口側を向い
合せにするようにボルト及びナットにより取付け、夫々
のチャンネル状金具8にバー材3の端を支持させ、それ
をボルトにより水平に締結する。このバー材3は一例と
して多数の欠切部7がその上面に定間隔に設けられ、そ
の結果、各欠切部間に凸部37が形成されたものである。
そしてこの凸部37に熱交換器コアのチューブプレート11
の溝部下面を支持させるものである。なお、バー材3は
欠切部7を形成する代わりに、丸棒材の外周にコイルバ
ネを被嵌し、該コイルバネ上面でチューブプレート11下
面を支持するように構成してもよい。それらによりチュ
ーブプレート11の支持部を少なくし、ろう付けの時に支
持部が固着することを防ぐ。また、第5図におけるチャ
ンネル状金具8の代わりに第6図に示す短棒21をパイプ
材31に固定してもよい。この短棒21を用いることにより
炉内で熱線が遮蔽されることを可及的に少なくし得る。
それによりコア各部を均一に加熱すると共に、熱効率を
向上させ得る。また、ハンガ本体2の上端には一対の係
止部5が突設されている。この係止部5は板材の上端を
フック状に折り曲げると共に、下端のL字状部をハンガ
本体2の上端に固定したものである。次にこれを吊り下
げるオーバヘッドコンベアラインは第7図に示す如く炉
19の内部と外部とを環状に連結し、本発明のハンガを第
1図〜第3図に示す如く吊り下げて移動と停止を繰り返
すものである。このオーバヘッドコンベアは、最上部位
置にチェーンコンベア33がライン状に設けられ、それに
定間隔毎に多数のヘッド34が連結される。このヘッド34
はガイドローラ18を介してレール17上に案内される。ま
たヘッド34には一対のアーム20の上端が夫々取付けられ
ている。このアーム20の下端部は下方へ広がる台形状に
形成された係合部22を有する。この係合部22の下端部に
は凹陥部24が設けられている。この凹陥部24は第1図に
示す如く底面のない細長い箱状又は棒状に形成されてい
る。そして一対のアーム20の凹陥部24は互いに対向する
側に設けられている。又、一対のアーム20,20の間隔は
本発明のハンガの一対の係止部5,5の間隔にほぼ等しく
形成されている。なお、一対のアーム20は夫々同時に上
下方向へわずかに昇降できるように形成されている。
アのろう付けに用いられる。このハンガ本体2は、ステ
ンレス製パイプや棒材をほぼ炬燵のやぐら状に組立てた
ものである。即ち、4本の脚6の下端に方形枠部を設
け、その下面を接地面1とする。また、脚6の上端間を
一対の棒材で平行に連結すると共に、その棒材間に一対
のパイプ材を井桁状に連結し、該パイプ材両端面間に棒
材を取付けて反射板取付け面9を形成する。また、一対
のパイプ材間には多数の吊持部4が設けられる。この吊
持部4は、第4図及び第5図に示す如く、夫々のバー材
3に一対ずつのチャンネル状金具8がその開口側を向い
合せにするようにボルト及びナットにより取付け、夫々
のチャンネル状金具8にバー材3の端を支持させ、それ
をボルトにより水平に締結する。このバー材3は一例と
して多数の欠切部7がその上面に定間隔に設けられ、そ
の結果、各欠切部間に凸部37が形成されたものである。
そしてこの凸部37に熱交換器コアのチューブプレート11
の溝部下面を支持させるものである。なお、バー材3は
欠切部7を形成する代わりに、丸棒材の外周にコイルバ
ネを被嵌し、該コイルバネ上面でチューブプレート11下
面を支持するように構成してもよい。それらによりチュ
ーブプレート11の支持部を少なくし、ろう付けの時に支
持部が固着することを防ぐ。また、第5図におけるチャ
ンネル状金具8の代わりに第6図に示す短棒21をパイプ
材31に固定してもよい。この短棒21を用いることにより
炉内で熱線が遮蔽されることを可及的に少なくし得る。
それによりコア各部を均一に加熱すると共に、熱効率を
向上させ得る。また、ハンガ本体2の上端には一対の係
止部5が突設されている。この係止部5は板材の上端を
フック状に折り曲げると共に、下端のL字状部をハンガ
本体2の上端に固定したものである。次にこれを吊り下
げるオーバヘッドコンベアラインは第7図に示す如く炉
19の内部と外部とを環状に連結し、本発明のハンガを第
1図〜第3図に示す如く吊り下げて移動と停止を繰り返
すものである。このオーバヘッドコンベアは、最上部位
置にチェーンコンベア33がライン状に設けられ、それに
定間隔毎に多数のヘッド34が連結される。このヘッド34
はガイドローラ18を介してレール17上に案内される。ま
たヘッド34には一対のアーム20の上端が夫々取付けられ
ている。このアーム20の下端部は下方へ広がる台形状に
形成された係合部22を有する。この係合部22の下端部に
は凹陥部24が設けられている。この凹陥部24は第1図に
示す如く底面のない細長い箱状又は棒状に形成されてい
る。そして一対のアーム20の凹陥部24は互いに対向する
側に設けられている。又、一対のアーム20,20の間隔は
本発明のハンガの一対の係止部5,5の間隔にほぼ等しく
形成されている。なお、一対のアーム20は夫々同時に上
下方向へわずかに昇降できるように形成されている。
次に本発明のハンガの使用方法につき説明する。
本ハンガは第7図において炉19から離れた場所の前工程
ヤード28に多数ストックされている。この前工程ヤード
28には組立てられたアルミニウム製熱交換器コアが多数
運ばれてくる。そこで、前工程ヤード28において夫々の
熱交換器コアの上端部を本ハンガの一対のバー材3,3に
第1図,第4図の如く支持させる。この熱交換器コア
は、多数のチューブ12が並列され、その上下両端部がチ
ューブプレート11に貫通すると共に、チューブ12の両端
が拡開されて該チューブプレート11に係止される。それ
と共に、各チューブ12,12間にはコルゲートフィンが介
装され、該フィンの折り曲げ部とチューブ12の外面とが
接触する。また、コアの両側には図示しないサイドメン
バが設けられ、一対のサイドメンバ間が図示しないタイ
バーで締結される。なお、互いに接触する各部品の少な
くとも一方の外表面にはろう材がクラッドされている。
このようにしてなるコアのチューブプレート11の外周に
は環状の溝が形成されると共に、その溝の外側壁にはカ
シメ用爪部が形成される。そしてこの実施例では図示し
ない合成樹脂製タンクがチューブプレート11の環状溝に
図示しないOリングを介して嵌着し、その裾部がカシメ
によりチューブプレート11に締結されるものである。し
かしながら、樹脂製タンクの代わりにアルミニウム製タ
ンクが用いられることもあり、その場合はチューブプレ
ート11と図示しないアルミニウム製タンクとの間をコア
のろう付けと同時にろう付けする。このような場合にも
本発明のハンガは適用される。その場合にはチャンネル
状金具8の高さが少なくともタンク本体のそれよりも高
いものが用いられる。
ヤード28に多数ストックされている。この前工程ヤード
28には組立てられたアルミニウム製熱交換器コアが多数
運ばれてくる。そこで、前工程ヤード28において夫々の
熱交換器コアの上端部を本ハンガの一対のバー材3,3に
第1図,第4図の如く支持させる。この熱交換器コア
は、多数のチューブ12が並列され、その上下両端部がチ
ューブプレート11に貫通すると共に、チューブ12の両端
が拡開されて該チューブプレート11に係止される。それ
と共に、各チューブ12,12間にはコルゲートフィンが介
装され、該フィンの折り曲げ部とチューブ12の外面とが
接触する。また、コアの両側には図示しないサイドメン
バが設けられ、一対のサイドメンバ間が図示しないタイ
バーで締結される。なお、互いに接触する各部品の少な
くとも一方の外表面にはろう材がクラッドされている。
このようにしてなるコアのチューブプレート11の外周に
は環状の溝が形成されると共に、その溝の外側壁にはカ
シメ用爪部が形成される。そしてこの実施例では図示し
ない合成樹脂製タンクがチューブプレート11の環状溝に
図示しないOリングを介して嵌着し、その裾部がカシメ
によりチューブプレート11に締結されるものである。し
かしながら、樹脂製タンクの代わりにアルミニウム製タ
ンクが用いられることもあり、その場合はチューブプレ
ート11と図示しないアルミニウム製タンクとの間をコア
のろう付けと同時にろう付けする。このような場合にも
本発明のハンガは適用される。その場合にはチャンネル
状金具8の高さが少なくともタンク本体のそれよりも高
いものが用いられる。
しかして、前工程ヤード28において夫々のハンガの吊持
部4に、バー材3の長手方向に平行に夫々の熱交換器コ
アが挿入されそのチューブプレート11の下面が一対のバ
ー材3の上面に支持される。次いで、無人搬送車15に本
ハンガを載置する。すると無人搬送車15は投入側ストレ
ージヤード26に隣接する位置で停止し、無人搬送車15上
面に設けられた幅方向移動手段により本ハンガをローラ
コンベア16上に移し換える。ローラコンベア16上のハン
ガは順次矢印方向に搬送される。そして、オーバヘッド
コンベアライン14に本ハンガが吊り下げられる。即ち、
第1図に示す如くハンガ本体2は、ローラコンベア16に
載置されて移動してその前端で停止する。このときオー
バヘッドコンベアのアーム20は下方に下がり、ハンガの
係止部5のフック上端は凹陥部24よりも上方に位置す
る。次いで、アーム20が上昇し、係合部22の凹陥部24と
フック状の係止部5の先端とが係止され、該ハンガ本体
2は多数の熱交換器コア25と共に吊り下げられる。な
お、本ハンガの反射板取付け面9には図示しない反射板
が取付けられている。このようにして吊り下げられた本
ハンガは炉19に順次挿入される。この炉19は半連続炉
(多室炉)あるいはインライン炉と呼ばれ複数の室が直
列的に接続されたものである。そして内部は比較的高真
空に維持されると共に、わずかの不活性ガスが炉内に供
給される。この炉内では本ハンガは第2図及び第3図に
示す如く保持され一定時間炉内に置かれる。この炉19は
その炉壁にヒータパネルが多数設けられ、その輻射熱が
炉芯に向かうように構成されている。そのため、炉内で
は熱交換器コア25の両側面よりヒータの輻射熱が照射さ
れ、それが各コアや反射板やその他により反射されてコ
アの隅々に達し、熱交換器コアを均一に加熱する。そし
て、表面のろう材を溶融させ各接触部間にろう材が保持
される。このようにしてろう材が溶融した熱交換器コア
は炉19を移動し、次室で冷却され各部品間を一体的にろ
う付け固定する。そして、炉19から外部に搬送された本
ハンガは排出側ストレージヤード27に移される。この排
出側ストレージヤード27には前記投入側ストレージヤー
ド26同様のローラコンベア16が設けられ、前記したロー
ラコンベア16と逆向きの搬送を行う。そこで、排出側ス
トレージヤード27上の本ハンガを無人搬送車15に移し変
える。そしてそれを後工程ヤード29に搬送する。
部4に、バー材3の長手方向に平行に夫々の熱交換器コ
アが挿入されそのチューブプレート11の下面が一対のバ
ー材3の上面に支持される。次いで、無人搬送車15に本
ハンガを載置する。すると無人搬送車15は投入側ストレ
ージヤード26に隣接する位置で停止し、無人搬送車15上
面に設けられた幅方向移動手段により本ハンガをローラ
コンベア16上に移し換える。ローラコンベア16上のハン
ガは順次矢印方向に搬送される。そして、オーバヘッド
コンベアライン14に本ハンガが吊り下げられる。即ち、
第1図に示す如くハンガ本体2は、ローラコンベア16に
載置されて移動してその前端で停止する。このときオー
バヘッドコンベアのアーム20は下方に下がり、ハンガの
係止部5のフック上端は凹陥部24よりも上方に位置す
る。次いで、アーム20が上昇し、係合部22の凹陥部24と
フック状の係止部5の先端とが係止され、該ハンガ本体
2は多数の熱交換器コア25と共に吊り下げられる。な
お、本ハンガの反射板取付け面9には図示しない反射板
が取付けられている。このようにして吊り下げられた本
ハンガは炉19に順次挿入される。この炉19は半連続炉
(多室炉)あるいはインライン炉と呼ばれ複数の室が直
列的に接続されたものである。そして内部は比較的高真
空に維持されると共に、わずかの不活性ガスが炉内に供
給される。この炉内では本ハンガは第2図及び第3図に
示す如く保持され一定時間炉内に置かれる。この炉19は
その炉壁にヒータパネルが多数設けられ、その輻射熱が
炉芯に向かうように構成されている。そのため、炉内で
は熱交換器コア25の両側面よりヒータの輻射熱が照射さ
れ、それが各コアや反射板やその他により反射されてコ
アの隅々に達し、熱交換器コアを均一に加熱する。そし
て、表面のろう材を溶融させ各接触部間にろう材が保持
される。このようにしてろう材が溶融した熱交換器コア
は炉19を移動し、次室で冷却され各部品間を一体的にろ
う付け固定する。そして、炉19から外部に搬送された本
ハンガは排出側ストレージヤード27に移される。この排
出側ストレージヤード27には前記投入側ストレージヤー
ド26同様のローラコンベア16が設けられ、前記したロー
ラコンベア16と逆向きの搬送を行う。そこで、排出側ス
トレージヤード27上の本ハンガを無人搬送車15に移し変
える。そしてそれを後工程ヤード29に搬送する。
本発明のハンガは方形枠状の接地面1を下面に有すると
共に、上端に係止部5を突出するから、吊り下げ型のオ
ーバヘッドコンベアと床面に設けられる搬送装置との両
者を利用でき、多数の熱交換器を効率よく炉内に挿入
し、ろう付け作業を円滑に行い得る。また本ハンガは一
つのハンガに多数の熱交換器を予め吊持しておくことが
できるから、オーバヘッドコンベアの移動停止のタイミ
ングに無関係に熱交換器のろう付け準備を完了でき、準
備作業の無駄をなくすことができる。また、ハンガに熱
交換器を取付ける場所はオーバヘッドコンベアから離れ
た場所で行うことができ、作業場所のレイアウト上の自
由度が大きくなる。また、炉の回りの無人化が可能とな
る。即ち、炉内を搬送するオーバヘッドコンベアの係合
部に本ハンガの係止部5を係止すれば足りるから、炉回
りの無人化ができ、作業環境を向上し得る。
共に、上端に係止部5を突出するから、吊り下げ型のオ
ーバヘッドコンベアと床面に設けられる搬送装置との両
者を利用でき、多数の熱交換器を効率よく炉内に挿入
し、ろう付け作業を円滑に行い得る。また本ハンガは一
つのハンガに多数の熱交換器を予め吊持しておくことが
できるから、オーバヘッドコンベアの移動停止のタイミ
ングに無関係に熱交換器のろう付け準備を完了でき、準
備作業の無駄をなくすことができる。また、ハンガに熱
交換器を取付ける場所はオーバヘッドコンベアから離れ
た場所で行うことができ、作業場所のレイアウト上の自
由度が大きくなる。また、炉の回りの無人化が可能とな
る。即ち、炉内を搬送するオーバヘッドコンベアの係合
部に本ハンガの係止部5を係止すれば足りるから、炉回
りの無人化ができ、作業環境を向上し得る。
第1図は本ハンガの斜視図であり、第2図は同ハンガの
炉内における使用状態を示す正面図、第3図は同側面
図、第4図は第3図の部分拡大図、第5図はその吊持部
4の部分拡大斜視図、第6図は吊持部4の他の実施例の
要部拡大図、7図は本ハンガの移動経路を示す平面図、
第8図は従来型ハンガの移動経路を示す説明図。 1……接地面、2……ハンガ本体 3……バー材、4……吊持部 5……係止部、6……脚 7……欠切部、8……チャンネル状金具 9……反射板取付け面、10……ボルト 11……チューブプレート 12……チューブ、13……反射板 14……オーバヘッドコンベアライン 15……無人搬送車、16……ローラコンベア 17……レール、18……ガイドローラ 19……炉、20……アーム 21……短棒、22……係合部 24……凹陥部、25……熱交換器コア 26……投入側ストレージヤード 27……排出側ストレージヤード 28……前工程ヤード、29……後工程ヤード 3……作業者、31……パイプ材 33……チェーンコンベア、34……ヘッド 35……反射板、37……凸部
炉内における使用状態を示す正面図、第3図は同側面
図、第4図は第3図の部分拡大図、第5図はその吊持部
4の部分拡大斜視図、第6図は吊持部4の他の実施例の
要部拡大図、7図は本ハンガの移動経路を示す平面図、
第8図は従来型ハンガの移動経路を示す説明図。 1……接地面、2……ハンガ本体 3……バー材、4……吊持部 5……係止部、6……脚 7……欠切部、8……チャンネル状金具 9……反射板取付け面、10……ボルト 11……チューブプレート 12……チューブ、13……反射板 14……オーバヘッドコンベアライン 15……無人搬送車、16……ローラコンベア 17……レール、18……ガイドローラ 19……炉、20……アーム 21……短棒、22……係合部 24……凹陥部、25……熱交換器コア 26……投入側ストレージヤード 27……排出側ストレージヤード 28……前工程ヤード、29……後工程ヤード 3……作業者、31……パイプ材 33……チェーンコンベア、34……ヘッド 35……反射板、37……凸部
Claims (3)
- 【請求項1】接離自在に搬送装置の上面に載置される方
形枠状の接地面(1)を下面に有し、全体が炬燵のやぐ
ら状に形成されたフレームからなるハンガ本体(2)
と、夫々該本体(2)内の上部に一対ずつのバー材
(3)(3)を互いに平行に且つ水平に位置させ、該一
対の前記バー材(3)(3)の非対向側の各側面または
底面を前記フレームに支持させて形成した多数の熱交換
器吊持部(4)と、前記本体(2)の上端に突出され、
オーバヘッドコンベアの係合部がそこに着脱自在に係止
される係止部(5)と、を具備し、炉壁面から加熱され
るトンネル状炉内に前記コンベアに吊り下げられて挿入
される熱交換器の炉中ろう付け用ハンガ。 - 【請求項2】請求項第1項において、前記バー材(3)
が前記本体(2)の上端フレームより垂下された短棒の
下端に支持されたもの。 - 【請求項3】請求項第1項において、前記オーバヘッド
コンベアは、比較的幅の狹いライン状に形成された駆動
ラインと、該ラインの長手方向に離間して該ラインから
平行に垂下された一対のアームと、を有し前記係合部が
前記アームの下端に下方へ末広がりに形成されてその下
端縁に水平な凹陥部が前記ラインに直交方向に位置され
てなり、前記係止部が前記凹陥部に整合する幅広の一対
のフック板からなるもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20254989A JPH0739029B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 熱交換器の炉中ろう付け用ハンガ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20254989A JPH0739029B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 熱交換器の炉中ろう付け用ハンガ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0366471A JPH0366471A (ja) | 1991-03-22 |
JPH0739029B2 true JPH0739029B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=16459344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20254989A Expired - Fee Related JPH0739029B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 熱交換器の炉中ろう付け用ハンガ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739029B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100407226B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2003-11-28 | 주식회사 일산 | 가연성 폐기물의 연료화를 위한 건조로 |
JP2007001328A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Valeo Thermal Systems Japan Corp | 熱交換器の固定装置 |
-
1989
- 1989-08-04 JP JP20254989A patent/JPH0739029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0366471A (ja) | 1991-03-22 |
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