JPH0738828U - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

Info

Publication number
JPH0738828U
JPH0738828U JP7315193U JP7315193U JPH0738828U JP H0738828 U JPH0738828 U JP H0738828U JP 7315193 U JP7315193 U JP 7315193U JP 7315193 U JP7315193 U JP 7315193U JP H0738828 U JPH0738828 U JP H0738828U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
valve
valve chamber
seal ring
inflow hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7315193U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2607062Y2 (ja
Inventor
▲賢▼三 柏野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsui Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1993073151U priority Critical patent/JP2607062Y2/ja
Publication of JPH0738828U publication Critical patent/JPH0738828U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607062Y2 publication Critical patent/JP2607062Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Taps Or Cocks (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールリングの数を少なくしてもボールの位
置がずれることなく確実な回転と良好なシール性が得ら
れ、より小さな力でボールを回転させて弁の切替えを行
うことのできるボールバルブの提供を図る。 【構成】 弁室10を介して連通する複数の流入孔1
1,12及び流出孔13を備えたボールバルブ本体1
と、弁室内に配されボールバルブの開閉を行うボール2
を備える。ボール2は、回転軸3の反対側において、支
持軸22と支持凹部23とにより回動可能に支持されて
いることにより、位置ずれが防止される。弁室10の流
入孔側に、加圧空間10cが形成され、加圧空間内の流
体圧力により、シールリング41,42をボール2に押
圧して良好なシール性を得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボールバルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のボールバルブとしては、図7及び図8に示すようなものが広く知られて いる。このバルブは、バルブ本体aの弁室b内に、3方向に連通した連通孔fを 有するボールcを配し、この弁室bの壁面とボールcとの間にOリング等のシー ルリングe1,e2,e3,e4を配位する。これにより、弁室が、流入孔側と 流出孔側とに区画され、流体はボールcの連通孔fを介して流入孔g1又は流入 孔g2の何れかから、流出孔hへ流れる。ボールcの回動は、図8に示すように 、ボールcに回転軸jを取り付け、この回転軸jを回転させることにより、ボー ルcを回転させるもので、連通孔fを何れか一方の流入孔g1,g2につながる 位置に配位させることにより、何れか一方の流入孔g1又はg2から流入して、 流出孔hに流れるようにしたものである。
【0003】 このシールリングe1,e2,e3,e4は、ボールcと弁室bとの間の気密 性を確保すると共に、そのボールを弾性によって弁室bの中央に位置させる働き をなす。そのため、3個のシールリングe1,e2,e3が、各流入孔g1,g 2及び流出孔hに設けられると共に、流入孔g2に対向する側にもシールリング e4が設けられ、全部で4個のシールリングが用いられることになる。
【0004】 尚、図示は略するが、2方向のボールバルブの際には、次の2通りの場合が考 えられる。その1は、図7の流入孔g2がなくなり、流入孔g1と、その反対側 の流出孔hのみで実施される場合である。この場合には、2個のシールリングe 1,e3のみで足ることになる。その2は、流入孔g1,g2のみで実施し、流 出口hをなくする場合である。即ち、流入孔g1はそのままとして、流入孔g2 を流出口として実施する場合である。この場合には、4個のシールリングe1, e2,e3,e4が必要となる。即ち、直交位置に配位された2個のシールリン グe1,e2のみで実施せんとすると、ボールが図7の左下隅に偏るようになり 、シールが不完全になると共にボールの円滑の回転が維持されない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来のバルブにあっては、ボールを挟んで対向する両側に1個ず つ、即ち対向位置にある2個を1組としてシールリングを用いる必要があり、流 入孔、流出孔が無い部分にもシールリングを配位しなければ、ボールの正確な位 置決めと円滑な回転が実現できなかった結果、多くのシールリングを用いる必要 があったが、組付けの簡便性やコストの削減の点からは、使用するシールリング は、1個でも少ないことが望ましい。シールリングは、シールを行うために不可 欠なものであるが、その反面、シールの弾性力によりボールが押圧される結果、 シールリングが多くなればなるだけ、ボールの回転抵抗が大きくなり、ボールを 回転させて弁の切替えを行う際に、より大きな力が必要となる。そこで、本願考 案は、シールリングの数を少なくしてもボールの位置がずれることなく確実な回 転が得られ、より小さな力でボールを回転させて弁の切替えを行うことのできる ボールバルブを提供せんとするものである。さらに、本願の第2の目的は、シー ルリングの数を少なくしても、良好なシール性(気密性、水密性)を得ることの できるボールバルブを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、弁室10を介して連通する複数の流入孔及び流出孔11,12, 13を備えたボールバルブ本体1と、弁室内に配されボールバルブの開閉を行う ボール2と、弁室の流入孔側と流出孔側との間に配されボールに当接することに より、この弁室の流入孔側と流出孔側との間のシールを行うためのシールリング 4,41,42とを備えたボールバルブにおいて、次の構成を有するものを提供 することにより、上記の課題を解決する。即ち、本願の第1の考案においては、 ボール2が、上記の回転軸3の反対側において、弁室に対して回動可能に係合す る係合手段により支持されたものであり、この係合手段が、ボール或いは弁室に 設けられた支持軸22と、弁室或いはボールに設けられ当該支持軸が回動可能に 挿入される支持凹部23とから構成されていることを特徴とするボールバルブを 提供する。
【0007】 本願の第2の考案においては、第1の考案に係るボールバルブにおいて、上記 の弁室10の流入孔側に、シールリング41,42に対する加圧空間10cが形 成され、上記のシールリング41,42がボール2に対する弁体当接部4aを有 し、この弁体当接部4aの流入孔側の背面に受圧面4bが形成されると共に、こ の受圧面4bが上記の加圧空間10cに配位され、受圧面4bが受ける加圧空間 内の流体圧力により、弁体当接部4aがボール2に押圧されることを特徴とする ボールバルブを提供する。
【0008】
【作用】
従来では、ボールを挟んで対向する両側に1個ずつ、即ち対向位置にある2個 を1組としてシールリングを用いる必要があったが、本願考案では、必ずしも対 向位置にシールリングを用いる必要がなくなる。即ち、従来では、対向位置にあ る2個を1組としてもちいられるべきシールリングの内、一方のシールリングを 外してしまうと、ボールはシールリングが無い方にずれてしまう。ところが、本 願考案では、ボール2は、回転軸3と支持軸22及び支持凹部23とによって両 端が支持されているため、一方のシールリングを無くしてしまっても、同方向へ のボールのずれは生じないものである。
【0009】 但し、流体圧力が大きいものに使用する場合には、流体圧力により、僅かなが らボールのずれが生ずるおそれがある。即ち、本願の第1の考案ではボール2の 両側からの支持により、ボールのずれを防止するものであるが、ボールが回動す る以上、その回動に必要な僅かなクリアランス分だけは、ボール2のずれが生ず る余地はある。特に、流体圧力が大きくなり、これがボールに加わると、僅かな ボール2のずれが生じて、このずれによってシールが不完全になるおそれがある 。ところが、本願の第2の考案のボールバルブにあっては、弁室10の流入孔側 に、シールリング41に対する加圧空間10cが形成され、このシールリング4 1がボール2に対する弁体当接部4aを有し、この弁体当接部の流入孔側の背面 に受圧面4bが形成されると共に、この受圧面4bが上記の加圧空間10cに配 位されている。従って、流入孔側の流体の圧力は、加圧空間10c内に配位され たシールリングの受圧面4bに加わり、その圧力により、シールリングの弁体当 接部4aがボール2に押圧される。その結果、流体圧力が大きくなればなるほど 、流体が、シールリング41の弁体当接部4aをボール2へ押し付ける力も大き くなる。従って、流体圧力を受けることによって、ボール2に僅かなずれが生じ ても、その分、シールリング41の弁体当接部4aがボール2へ強く押し付けら れる結果、ボール2とシールリング41との間に空間が生じたり、或いはシール 性が劣化するといった事がなく、そのシール性は確保されるものである。
【0010】
【実施例】
以下、図面を基に本願考案の一実施例を具体的に説明する。 図1は本願考案の一実施例のバルブの正面中央縦断面図であり、図2は同バル ブを図1とは直交する方向に断面した側面中央縦断面図である。図3は図1の要 部拡大断面図である。
【0011】 この実施例におけるボールバルブは、ボールバルブ本体1と、ボール2と、回 転軸3とを備えてなる3方向バルブである。 ボールバルブ本体1は、通常のボールバルブと同様に複数の部材を適宜シール 部材を介して接合すれば足り、この実施例では、中央部1aと、その左右及び下 方に配された管状部1b、1c、1dとから構成され、中央部1aと、各管状部 1b、1c、1d間には、図示は省略するがシール部材としてOリングが配位さ れている。尚、左の管状部1bは貫通していないが、これを貫通させて4方向バ ルブとすることもできる。右の管状部1cと下の管状部1dには、夫々、右流入 孔12、流出孔13とが形成され、弁室10と連通している。
【0012】 中央部1aには、ボール2を回動可能に収容する弁室10と、この弁室10の 上方に連なる上流入孔11とが形成され、さらに、前方には図2に示すように、 回転軸挿入孔が形成されている。この回転軸挿入孔には、シール部材31を介し て回転軸3が回動可能に挿入されており、この回転軸3の先端に、ボール2が取 り付けられている。
【0013】 ボール2は、ボールバルブの開閉を行うものであり、図1に示すように、ボー ルの中央から上方向開口部21a、下方向開口部21b及び横方向開口部21c に通じる連通孔21が形成されている。そして、回転軸3が回動されることによ ってボール2の回動が行われ(図1ではボール2は時計回り或いは反時計回りに 回動し、図2では回転軸3を中心として上下に回動する)、上流入孔11と右流 入孔12の何れか一方が、連通孔21を介して流出孔13と導通する。
【0014】 ここで、図2に示すように、ボール2には、回転軸3の軸線上の反対側に、支 持軸22が突出形成されている。この支持軸22は弁室10を構成する中央部1 aの側壁に設けられた支持凹部23に回動可能に挿入されている。しかして、ボ ール2は、回転軸3と支持軸22及び支持凹部23とによって両端が支持された 状態で回動するものであり、位置ずれのおそれはない。尚、ボール側に支持凹部 を形成し、弁室側に支持軸を形成して、弁室の支持軸をボールの支持凹部に挿入 するようにしてもよい。
【0015】 図1に示すように、この弁室10の上流入孔11と右流入孔12には、各流入 孔11,12と同心円上に、シールリング41,42が配位されている。従来で は、上のシールリング41と右のシールリング42の反対側にも、即ち図1の下 側及び左方にも、シールリングを配位したが、本願考案では、これらが用いられ ていない。即ち、従来では、上のシールリング41と右のシールリング42から ボール2に弾性力が加わると、ボール2は左下方向に押圧され、位置ずれが生ず るおそれがあったが、この実施例では、上記のように、ボール2は、回転軸3と 支持軸22及び支持凹部23とによって両端が支持されているため、左下方向へ のずれが防止されるものである。
【0016】 ここで、上と右のシールリング41,42及びその周辺の構成について、図3 に基づき詳細に説明するが、その機能及び形状は同一であるため、上流入孔11 側のシールリング41について詳細に説明し、右流入孔12側のシールリング4 2については、必要な場合にのみ説明するに止める。
【0017】 シールリング41は、弁室10の壁面に形成された受容凹部6内に、その基端 が装着されている。シールリング41の先端は、ボール2に当接する弁体当接部 4aとなっており、これにより、弁室10は、流入孔側部分10aと流出孔側部 分10bとに区画される。この弁室の流入孔側部分10aには、シールリング4 1に対する加圧空間10cが形成されている。また、シールリング41の弁体当 接部4aの流入孔側の背面には、受圧面4bが形成されている。そして、この受 圧面4bが加圧空間10cに配位されている。
【0018】 このシールリング41は、圧力により変形する弾性を備えたもので、具体的に は、テフロン等の合成樹脂や合成ゴム等により形成されている。この実施例では 、組立時点において、弁体当接部4aがボールに当接して若干変形しているが、 極端に大きな変形を与える必要はない。
【0019】 次に、このバルブの使用状態について説明する。このバルブでは流体(液体或 いは気体)が、上流入孔11又は右流入孔12から流入して、流出孔13へ流出 する。そして、流体は、弁室の流入孔側部分10aの加圧空間10cにも流入し 、シールリング41の弁体当接部4aを、その背面側の受圧面4bから、径内方 向に押圧してボール2へ押し付ける。
【0020】 ここで、本願考案では、前述のように、回転軸3と支持軸22及び支持凹部2 3とによってボール2の両側を支持することにより、上、右の各流入孔にシール リング41,42を配位するに止まり、下側及び左方にはシールリングが配位さ れていない。このように、本願ではボール2の両側からの支持により、ボールの ずれを防止するものであるが、ボールが回動する以上、その回動に必要な僅かな クリアランス分だけは、ボール2のずれが生ずる余地はある。特に、流体圧力が 大きくなり、これがボールに加わると、僅かなボール2のずれが生じて、このず れによってシールが不完全になるおそれがある。ところが、上記のシールリング 41の構成を用いることによって、流体圧力が大きくなればなるほど、流体が、 シールリング41の弁体当接部4aをボール2へ押し付ける力も大きくなる。従 って、流体圧力を受けることによって、ボール2に僅かなずれが生じても、その 分、シールリング41の弁体当接部4aがボール2へ強く押し付けられる結果、 ボール2とシールリング41との間に空間が生じたり、或いはシール性が劣化す るといった事がなく、そのシール性は確保されるものである。
【0021】 尚、上記のシールリングの押圧の力は、流入孔側の流体圧力が大きくなる従い 強くなり、流入孔側の流体圧力が小さくなる従い弱くなる。その結果、流体圧力 が大きいときには、強い押圧力で確実なシールが可能となり、逆に、流体圧力が 小さいときには、弱い押圧力でシールすることにより、シールリングの耐久性を 高めることができる。
【0022】 しかも、図3から明らかなように、加圧空間10cから、径外方向に押圧され る結果、シールリング41は、受容凹部6の流出側壁面6aにも押し付けられ、 シールリング41と受容要部6との間のシール性も向上する。
【0023】 ここで、図1に戻り、ボール2の回動による流入経路の切替え状態を説明して おく。まず、図1の状態では、上の流入孔11と流出孔13とが導通して、右の 流入孔12が遮断された状態にある。このとき、上のシールリング41とボール 2との間では上記の作用により、シールが確実になされている。また、右のシー ルリング42とボール2との間でも上記のシールリング41と同一の作用により 、シールが確実になされている。従って右の流入孔12からの流体は、ボール2 の外周面とシールリング42とにより、完全に閉ざされ、何れにも流れない。上 の流入孔11からの流体は、シールリング41により漏れが防止された状態で、 全て、ボール2の連通孔21のボールの上方向開口部21a内に流入する。そし て、大部分の流体は、ボール2の連通孔21の下方向開口部21bから、流出孔 13へ流出する。但し、流出孔13にはシールリングが配位されていないため、 一部の流体は、下方向開口部21bから、流出孔13へ直接流出せずに、弁室1 0内に漏れ出すことになる。また、さらに他の一部の流体は、ボール2の連通孔 21の横方向開口部21cから流出して、弁室10内に漏れ出す。このように、 弁室10内に流体が漏れ出しても、シールリング41,42により、流入孔11 ,12とのシールはなされているため、全て最終的には、流出孔13へ流れ出す ことになる。
【0024】 次に、図1の状態からシールリング41が反時計回りに90度回転すると、図 1のボール2の連通孔21は、上方向開口部21aが左側に、横方向開口部21 cが下側に、下方向開口部21bが右側に位置することになる。そして、上の流 入孔11からの流体は、ボールの外周面とシールリング41により遮断される。 他方、右の流入孔12には、図1のボールの連通孔21の下方向開口部21bが 位置する結果、右の流入孔12からの流体は、ボールの連通孔21内に流入し、 上方向開口部21a及び横方向開口部21cから、弁室10を介して、流出孔1 3に流出する。
【0025】 このように、この実施例では、2個のシールリングにより、漏れなく流体の流 路の切替えが行うことができるものであり、その分、ボール2の回動の抵抗が、 従来の4個のシールリングの場合の約半分となり、より小さな力で流体流路の切 替えが可能となる。さらに、組付けに際しては、2個のシールリング41,42 を配位して、ボール2で押さえるだけであり、極めて能率的な作業が可能となる 。
【0026】 図4は他の実施例を示すものであり、先の実施例が2方向の流入孔と1方向の 流出孔との3方向バルブであったのに対して、この実施例は1方向の流入孔と1 方向の流出孔との2方向バルブである点が相違する。即ち、右流入孔12が無く されている点、ボール2の連通孔21の横方向開口部21cが無くされている点 及びシールリングの位置が異なる点が先の実施例と相違するに止まるため、先の 実施例と実質的に同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略す る。
【0027】 この実施例では、シールリング4は、流出孔13に設けられ、流入孔11には 設けられていない。但し、この実施例のシールリング4も、先の実施例のシール リング41と同一の形状をなすものであり、その形状についての説明は省略する 。
【0028】 作動状態は、先の実施例と同様、ボール2が回転軸3と支持軸22及び支持凹 部23とによって支持されているため、下方の流出孔にシールリング4を配位す るに止まり、上方にはシールリングが配位されていなくとも、ボールのずれをな くした状態で、ボール2を回動させることができるものである。但し、ボールが 回動する以上、その回動に必要な僅かなクリアランス分だけは、ボール2のずれ が生ずる余地はある。特に、流体圧力が大きくなり、これがボールに加わると、 僅かなボール2のずれが生じて、このずれによってシールが不完全になるおそれ がある。ところが、この実施例では、下方の流出孔13にシールリング4を配位 しているため、上方の流入孔11から流体圧力を受けると、ボール2は、下方の 流入孔13のシールリング4に押し付けられることになり、流体の漏れは生じな い。
【0029】 尚、この実施例では、流入孔と流出孔とを逆にしても使用可能である。即ち、 下方の流出孔13側から流体を流入させ、上方の流入孔11から側へ流出させて もよい。この場合、シールリング4は先の実施例のシールリング41と同様の作 用により、流体の漏れを防ぐことができる。
【0030】 さらに、本願考案は適宜変更して実施することができ、例えば、各実施例のシ ールリングの断面形状を、図5及び図6のものに変更することもできる。尚、図 5においては、シールリングを43の符号で示し、図6においては、シールリン グを44の符号で示したが、その作用は先の実施例と同様であり、他の構成につ いても、第1の実施例と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略す る。
【0031】
【考案の効果】
以上、本願の第1の考案にあっては、シールリングの数を少なくしてもボール の位置がずれることなく確実な回転が得られ、より小さな力でボールを回転させ て弁の切替えを行うことのできるボールバルブを提供することができたものであ る。
【0033】 さらに、本願の第2の考案にあっては、シールリングの数を少なくしても、良 好なシール性(気密性、水密性)を得ることのできるボールバルブを提供するこ とができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例のバルブの正面中央縦断面
図である。
【図2】同バルブを図1とは直交する方向に断面した側
面中央縦断面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】他の実施例のバルブの断面図である。
【図5】他の実施例のシールリングを示す断面図であ
る。
【図6】さらに他の実施例のシールリングを示す断面図
である。
【図7】従来のバルブの正面中央縦断面図である。
【図8】同バルブを図7とは直交する方向に断面した側
面中央縦断面図である。
【符号の説明】
1…ボールバルブ本体、2…ボール、4、41、42、
43、44…シールリング、4a…弁体当接部、4b…
受圧面、6…受容凹部、10…弁室、10c…加圧空
間、11,12…流入孔、13…流出孔、22…支持
軸、23…支持凹部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁室(10)を介して連通する複数の流入孔
    及び流出孔(11),(12),(13)を備えたバルブ本体(1)
    と、回動軸(3) の回転によりバルブの開閉を行うボール
    (2) と、弁室の流入孔側と流出孔側との間に配され上記
    のボールに当接することにより、この弁室の流入孔側と
    流出孔側との間のシールを行うためのシールリング(4)
    (41)(42)とを備えたボールバルブにおいて、 ボール(2) が、上記の回転軸(3) の反対側において、弁
    室に対して回動可能に係合する係合手段により支持され
    たものであり、 この係合手段が、ボール或いは弁室に設けられた支持軸
    (22)と、弁室或いはボールに設けられ当該支持軸が回動
    可能に挿入される支持凹部(23)とから構成されているこ
    とを特徴とするボールバルブ。
  2. 【請求項2】 上記の弁室(10)の流入孔側に、シールリ
    ング(41)(42)に対する加圧空間(10c) が形成され、 上記のシールリング(41)(42)がボール(2) 等の回転弁体
    に対する弁体当接部(4a)を有し、この弁体当接部(4a)の
    流入孔側の背面に受圧面(4b)が形成されると共に、この
    受圧面(4b)が上記の加圧空間(10c) に配位され、 受圧面(4b)が受ける加圧空間内の流体圧力により、弁体
    当接部(4a)がボール(2) に押圧されることを特徴とする
    請求項1記載のボールバルブ。
JP1993073151U 1993-12-20 1993-12-20 ボールバルブ Expired - Fee Related JP2607062Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993073151U JP2607062Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 ボールバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993073151U JP2607062Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 ボールバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0738828U true JPH0738828U (ja) 1995-07-14
JP2607062Y2 JP2607062Y2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=13509903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993073151U Expired - Fee Related JP2607062Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 ボールバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607062Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079705A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Mitsubishi Electric Corp 多方弁および貯湯式給湯機
JP2015158222A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 三菱電機株式会社 多方弁及び貯湯式給湯機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079705A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Mitsubishi Electric Corp 多方弁および貯湯式給湯機
JP2015158222A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 三菱電機株式会社 多方弁及び貯湯式給湯機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2607062Y2 (ja) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6511427B2 (ja) 流路切換弁
JP4192193B2 (ja) ボールバルブ
KR101864641B1 (ko) 다방향 전환 밸브장치 및 그 제작 방법
WO2003006860A1 (fr) Dispositif de commande de soupape
CN210290845U (zh) 一种多通阀及电动多通阀
JP2015034560A (ja) シール部材及びそれを用いた流路切換弁
JP6656846B2 (ja) 流路切換弁及びシール部材
CN114001175A (zh) 一种多通阀
US4972876A (en) Liquid directional control valve
JPH0738828U (ja) ボールバルブ
JP2017061963A (ja) 流路切換弁
WO2003054433A1 (fr) Joint rotatif
JP3352597B2 (ja) ボール弁のシートリング
JP4357922B2 (ja) ロータリーバルブのシール構造
JP6656859B2 (ja) 流路切換弁
JP2017172651A (ja) 流路切換弁
JP2003314717A (ja) 流体切換具
JP3122808B2 (ja) 水栓におけるディスク弁体のシール構造
JP5000374B2 (ja) ガスコック
JPS622365Y2 (ja)
JPH0526390Y2 (ja)
JPH08303618A (ja) 切換バルブ
JPS6235990Y2 (ja)
JP4462585B2 (ja) シングルレバー式湯水混合水栓
KR100582232B1 (ko) 4포트 유로절환밸브

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees