JPH0737540A - 表面微細加工製造および記録,消去装置 - Google Patents

表面微細加工製造および記録,消去装置

Info

Publication number
JPH0737540A
JPH0737540A JP18247093A JP18247093A JPH0737540A JP H0737540 A JPH0737540 A JP H0737540A JP 18247093 A JP18247093 A JP 18247093A JP 18247093 A JP18247093 A JP 18247093A JP H0737540 A JPH0737540 A JP H0737540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
sample
convex structure
voltage
scale
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18247093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Koyanagi
肇 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18247093A priority Critical patent/JPH0737540A/ja
Publication of JPH0737540A publication Critical patent/JPH0737540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ディスク17と、ディスク17表面に垂直な方
向及び動径方向制御手段18,18′により動径方向に
それぞれ独立に動かすことが可能な導体から成る探針、
或いは多層構造として最表面に導電層16を設けた探針
14と水素やホウ素等のイオンを注入して導電性を持た
せたダイヤモンド製探針1と、二個の探針とディスク1
7との間に電圧を印加するための電圧印加手段6,6′
から構成される。 【効果】大気中、且つ、常温下でもナノメータスケール
から原子スケールの加工,記録,消去が可能であり、絶
縁膜表面上でも可能な加工,記録,消去方式が実現され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体表面の微細加工及
びそれを利用した情報の記録,消去方式に係り、特に、
ナノメータスケールから原子スケールまでの表面加工
と、その記録,消去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の進展は目覚ましく、
より多くの情報を記憶できる技術の開発が要求されてい
る。現在、半導体素子やファイルメモリの研究分野で
は、ナノメータスケールから原子スケールの微細化,高
密度化を可能とする技術が求められている。
【0003】このような状況の下、将来有望な技術とし
て走査型トンネル顕微鏡(ScanningTunneling Microsco
pe;STM)の技術を利用したものがある。走査型トン
ネル顕微鏡に関する技術は、米国特許第4,343,993 号に
詳しく開示されている。
【0004】走査型トンネル顕微鏡の技術を利用したナ
ノメータスケールの表面加工及び記録,検出技術の例
は、フィジカル レビュー レターズ(Physical Revie
wLetters)第65巻 第19号(1990年)第241
8頁から第2421頁に示されている。そこでは、大気
中、且つ、常温下で、トンネル電流の発生に使用する金
の探針と金単結晶表面との間に電界を印加することによ
って探針先端の金原子を電界蒸発させ、その金原子が金
単結晶表面上に堆積することでナノメータスケールの金
凸構造を形成し、その凸構造をSTMで読み取ることを
行っている。また原子スケールの表面加工,記録,検出
技術の例としては、ネイチャ(NATURE)第344巻(19
90年)第524頁から第526頁に示されている。そ
こでは、超高真空雰囲気中で4Kの極低温に保たれたニ
ッケル表面上にキセノン原子を吸着させ、探針とキセノ
ン原子との間に働くファンデルワールス力によってキセ
ノン原子を探針に引き付け、ニッケル表面を移動させる
ことによってキセノン原子で文字を描き、その文字をS
TMで検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来技術では、
絶縁膜表面上では使用出来ない。即ち、絶縁膜表面上に
金凸構造を形成することが出来ない。また形成した金凸
構造を基板表面上から消去することが出来ない。また大
気中でその技術を使用するためには、大気中で表面に自
然酸化膜が形成されない金,白金等の特定の材料が基板
表面として必要になり、応用面で問題がある。また後者
の従来技術でも、同様に応用面での問題がある。またニ
ッケル表面にキセノン原子を吸着させるために4Kとい
う極低温と超高真空の雰囲気が必要であり、常温や大気
中では使用出来ないという実用上大きな問題がある。
【0006】本発明の目的は、新規なナノメータスケー
ルから原子スケールの加工,記録,消去方式を提供する
ことにある。即ち、大気中且つ常温下でもナノメータス
ケールから原子スケールの加工,記録,消去が可能であ
り、且つ絶縁膜表面上でも可能な加工,記録,消去装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では次のような手段が提供される。
【0008】走査型プローブ顕微鏡及び応用装置におい
て、凸構造を持つ試料表面と、導電性の探針或いは多層
構造として最表面に導電層を設けた探針との距離を一定
に制御している過程で、前記探針が前記凸構造の直上に
位置した時に、前記探針と該試料との間に電圧を印加す
る手段を構成して、前記凸構造を小さくする、もしくは
除去する。
【0009】また前記消去装置において、前記探針を、
水素あるいはホウ素等のイオンを注入して導電性を持た
せたダイヤモンド製探針とする。
【0010】また前記消去装置において、前記試料表面
上に凸構造を形成する手段を併用する。
【0011】また前記表面加工,消去装置において、前
記試料表面上に凸構造を形成する手段を、導電性の探針
或いは多層構造として最表面に導電層を設けた探針と前
記試料表面との距離を一定に制御している過程で、前記
探針と前記試料との間に電圧を印加する手段とする。
【0012】また前記表面加工,消去装置において、試
料表面上に凸構造を形成するための探針と、凸構造を除
去するための探針とをそれぞれ複数個持つ。
【0013】また前記表面加工,消去装置において、試
料表面上での凸構造の形成及び除去を回転座標系で行
う。
【0014】また前記表面加工,消去装置において、試
料をディスク状とする。
【0015】更に前記表面加工,消去装置において、試
料表面上の凸構造の有無を2進情報の“1”,“0”に
対応させる。
【0016】
【作用】探針を多層構造として最表面に導電層を設ける
ことは探針先端に電荷を供給するように作用し、またそ
の導電層は試料表面への物質供給源となるように作用す
る。
【0017】また導電性探針と試料との間に電圧を印加
することは、電流効果、或いは電界効果、或いはそれら
の二次的な効果により試料表面上での凸構造の形成及び
除去を行わせるように作用する。
【0018】また導電性探針と試料との間に作用する原
子間力を検出して導電性探針と試料表面の距離を制御
し、導電性探針と試料の間に電圧を印加することは、絶
縁性の試料表面上での凸構造の形成及び除去を可能にす
るように作用する。
【0019】また、導電性探針、或いはイオンを注入し
て導電性を持たせたダイヤモンド製探針が、試料表面上
の凸構造の直上に位置した時に、その探針と試料表面と
の間に電圧を印加することは、電流効果、或いは電界効
果、或いはそれらの二次的な効果により凸構造を小さく
する、或いは除去するように作用する。
【0020】更に試料表面上の凸構造の有無を記録単位
の“1”,“0”に対応せしめることにより、情報記録
装置として応用することができる。
【0021】以上の作用により、大気中、且つ、常温下
でもナノメータスケールから原子スケールの加工,記
録,消去が可能であり、且つ絶縁膜表面上でも可能な加
工,記録,消去方式が実現される。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明の一実施例である消去表面微
細加工装置の構成を示す。これは原子間力顕微鏡(Atomi
c Force Microscope;AFM)の原理を応用した場合を
示している。原子間力顕微鏡の技術は、フィジカル レ
ビュー レターズ(PhysicalReview Letters)第56巻
(1986年)第930頁にある。
【0023】探針1は水素やホウ素等のイオンを注入し
て導電性を持たせたダイヤモンド製探針であり、導電性
を持ったカンチレバー2の先端に設けられている。試料
4は、Au単結晶基板やグラファイトやモリブデナイト
のような導電性の表面を持つ導体基板、或いはAl,S
n等の単結晶基板のような大気中で表面に自然酸化膜が
形成され、絶縁性の表面を持つ導体基板、或いは大気中
で表面に自然酸化膜が形成され、絶縁性の表面を持つS
iウェハ等の半導体基板を選択することができる。この
実施例及び以下の実施例では試料4としてSiウェハを
用いた場合を示す。Siウェハは大気中で表面にSiO
2 から成る絶縁膜5が厚さ2nm程度形成される。
【0024】探針1を試料4表面に接近させるとそれら
の間に原子間力が作用する。この時、XY走査回路11
とXY走査手段10によって探針1を試料4表面上で相
対的に走査し、探針1と試料4の間に作用する原子間力
をカンチレバー2のたわみとしてたわみ検出器7で検出
し、Z方向サーボ回路8とZ方向制御手段9によって探
針1を試料4表面上で相対的に上下させ、原子間力が一
定になるように制御する。探針1のXY走査の各点にお
ける探針1の上下動をコンピュータ12を通して表示装
置13に表示する。
【0025】この過程において、探針1が試料4表面上
の凸構造3の直上に位置した時に、探針1と試料4表面
との間に電圧印加手段6により電圧をパルス状に印加す
る。このパルス印加に伴う電流効果、或いは電界効果、
或いはそれらの二次的な効果により試料4表面上の凸構
造3は小さくなる、或いは除去される。この動作によ
り、大気中、常温下で絶縁膜5上のナノメータスケール
から原子スケールの凸構造3を除去することが可能とな
り、ナノメータスケールから原子スケールの表面加工装
置が実現される。
【0026】(実施例2)図2に本発明の他の実施例で
ある表面微細加工装置の構成を示す。探針14は半導体
プロセスで作製され、カンチレバー15と一体となって
おり、その寸法は長さが数100μm,厚みが数μmで
あり、探針14の先端曲率半径は集束イオンビーム加工
を行うことにより数10nmになる。探針14及びカン
チレバー15は通常SiO2 ,Si34等の絶縁性材料
から成るので、Au,Pt等の導電性材料で被覆するこ
とにより表面に厚さ100nm程度の導電層16を設
け、探針14先端に電荷を供給できるようにする。Si
ウェハをディスク状に形成したSi製ディスク17は回
転手段19によって回転できるような構成になってい
る。ダイヤモンド製探針1と探針14を図2のようにデ
ィスク17上でそれぞれ対向させて配置する。
【0027】探針14に作用する原子間力を検出して探
針14とディスク17との間隔を一定に制御する過程に
おいて、電圧印加手段6′で探針14に電圧をパルス状
に印加する。このパルス印加に伴う電流効果、或いは電
界効果、或いはそれらの二次的な効果により探針14先
端で導電層16から導電性材料をディスク17表面上に
付着させる。
【0028】また、ダイヤモンド製探針1に実施例1の
凸構造の消去を行わせる。
【0029】以上の動作により、大気中、常温下で絶縁
膜5上にナノメータスケールから原子スケールの導体材
料から成る凸構造3を形成或いは消去することが可能と
なり、ナノメータスケールから原子スケールの表面加
工,消去方式が実現される。
【0030】またディスク17上の凸構造3の有無を記
録単位の“1”,“0”に対応させることにより、ナノ
メータスケールから原子スケールの記録,消去が可能と
なる。また再生は、ディスク17とダイヤモンド製探針
1或いは探針14の間に作用する原子間力を検出するこ
とで行うことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、大気中、且つ、常温下
でもナノメータスケールから原子スケールの加工,記
録,消去が可能であり、且つ絶縁膜表面上でも可能な加
工,記録,消去方式が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による消去方式を表すブロック図。
【図2】本発明による表面微細加工,記録,消去方式を
表すブロック図。
【符号の説明】
1…ダイヤモンド製探針、2…導電性カンチレバー、3
…凸構造、4…試料、5…絶縁膜、6,6′…電圧印加
手段、7,7′…たわみ検出器、8,8′…Z方向サー
ボ回路、9,9′…Z方向制御手段、10…XY走査手
段、11…XY走査回路、12…コンピュータ、13…
表示装置、14…探針、15…カンチレバー、16…導
電層、17…ディスク、18,18′…動径方向制御手
段、19…回転手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性の探針或いは多層構造として最表面
    に導電層を設けた探針と、前記探針と凸構造を持つ試料
    表面との距離を一定に制御する手段と、前記制御の過程
    で、前記探針が前記凸構造の直上に位置した時に、前記
    探針と前記試料との間に電圧を印加する手段を有し、前
    記試料面上の前記凸構造を加工することを特徴とする表
    面微細加工装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記探針は、水素ある
    いはホウ素等のイオンを注入して導電性を持たせたダイ
    ヤモンドからなる表面微細加工装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記試料表面
    上に前記凸構造を形成する手段を付加してなる表面微細
    加工装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記試料表面上に前記
    凸構造を形成する手段は、導電性の探針或いは多層構造
    として最表面に導電層を設けた探針と前記試料表面との
    距離を一定に制御する手段と、前記制御の過程で、前記
    探針と前記試料との間に電圧を印加する手段を有してな
    る表面微細加工装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記試料表面上に前記
    凸構造を形成するための探針と、前記凸構造を除去する
    ための探針とをそれぞれ複数個持つ表面微細加工装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
    前記試料表面上での前記凸構造の形成及び除去を回転座
    標系で行う表面微細記録,消去装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記試料をディスク状
    とする表面微細記録,消去装置。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4,5,6または7に
    おいて、前記試料表面上の前記凸構造の有無を2進情報
    の“1”,“0”に対応させる表面微細記録,消去装
    置。
JP18247093A 1993-07-23 1993-07-23 表面微細加工製造および記録,消去装置 Pending JPH0737540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18247093A JPH0737540A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 表面微細加工製造および記録,消去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18247093A JPH0737540A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 表面微細加工製造および記録,消去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0737540A true JPH0737540A (ja) 1995-02-07

Family

ID=16118830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18247093A Pending JPH0737540A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 表面微細加工製造および記録,消去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737540A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5299184A (en) Information processing apparatus with held distance control on track edge detection
US4829507A (en) Method of and system for atomic scale readout of recorded information
US4907195A (en) Method of and system for atomic scale recording of information
JPH0696714A (ja) 表面加工装置および記録装置
US4878213A (en) System for recording and readout of information at atomic scale densities and method therefor
US4826732A (en) Recording medium
US5245187A (en) Microtip, process for preparation thereof, surface-observing apparatus and information-treating apparatus employing the same
JPH05325274A (ja) 圧電変位素子、微小プローブ、及びこれらの製造方法、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置
JPH0721598A (ja) プローブユニット及びこれを用いた情報処理装置
JPH1173906A (ja) 描画装置
JPH0737540A (ja) 表面微細加工製造および記録,消去装置
US5359199A (en) Specific modification of the surfaces of solids in the nanometer range by local delamination, and the storage of information units
EP0449409A2 (en) Probe unit, information processing device using same and methods of use and manufacture
JPH01312753A (ja) 記録再生装置
JP2992355B2 (ja) 表面原子加工方法及び装置、並びに表面原子記録・検出方法
JP3234722B2 (ja) 円弧状反りレバー型アクチュエータ、該アクチュエータの駆動方法及び情報入出力用プローブを用いた情報処理装置
JP2714211B2 (ja) 記録及び再生装置
JP2942013B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JP3005077B2 (ja) 記録及び/又は再生方法及び装置
JP2949651B2 (ja) 電極基板及び記録媒体の製造方法
JPH04115103A (ja) カンチレバー型プローブ及び該プローブを用いた走査型トンネル顕微鏡、精密位置決め装置、情報処理装置
JP2942011B2 (ja) 情報記憶装置
JPH0566127A (ja) 微小カンチレバー型プローブ及びその製造方法、それを備えた表面観察装置及び情報処理装置
JP2920915B2 (ja) 記憶再生装置
JPH07110969A (ja) 面合わせ方法,位置制御機構および該機構を有する情報処理装置