JPH0737208A - 映像信号の記録再生装置 - Google Patents

映像信号の記録再生装置

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JPH0737208A
JPH0737208A JP5181072A JP18107293A JPH0737208A JP H0737208 A JPH0737208 A JP H0737208A JP 5181072 A JP5181072 A JP 5181072A JP 18107293 A JP18107293 A JP 18107293A JP H0737208 A JPH0737208 A JP H0737208A
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video signal
recording
signal
recorded
line
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JP5181072A
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Takashi Furuhata
隆 降旗
Manabu Katsuki
学 勝木
Hiroki Mizozoe
博樹 溝添
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】形式の異なる複数種の映像信号を効率よく記録
再生する装置を提供する。 【構成】第1記録映像信号と第2記録映像信号の帯域比
mに応じて、各トラックに記録するライン(ないしブロ
ック)当たりの標本化画素数とライン数(ないしブロッ
ク数)を設定して、互いに類似なトラックパターンで、
識別情報と共にそれぞれの画像および音声情報の伝送に
必要な有効ライン情報を全て記録する。 【効果】互いに帯域が異なり、有効走査線数、および信
号形式も異なる複数種の映像信号を一つの装置で、回路
規模の増大を抑えて効率よく、帯域の差に応じたほぼ均
等の画質性能で記録再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号形式と帯域などの
異なる複数種の映像信号を効率よく記録再生し、あるい
は、同種の映像信号を異なる方式で効率よく記録再生す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を記録再生するビデオテープレ
コーダ等の記録再生装置において、信号形式と帯域の異
なる複数種の映像信号として、例えば高精細映像信号の
ように20MHz程度の帯域を有する広帯域のベースバ
ンド映像信号(以下これを第1映像信号と称する)と、
この第1映像信号より狭帯域で例えば1/2の10MH
z程度に帯域圧縮されたMUSE方式のような映像信号
(以下これを第2映像信号と称する)のいずれかを選択
的に記録し再生する方法として、上記第1映像信号と第
2映像信号とを記録するときのテープ、ヘッドの相対速
度を変え、具体的には、第1映像信号を記録するときの
相対速度に対し、第2映像信号を記録するときの相対速
度を1/2にして、互いに記録波長がほぼ一定になるよ
うに記録する特開平1−265681号公報に記載の方
法が公知である。
【0003】しかし、この従来方法では、上記第1映像
信号と第2映像信号とで有効走査線数、および信号形式
が異なる場合の信号処理方法や記録方法については、十
分な配慮がされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】互いに帯域の異なる上
記第1映像信号と第2映像信号の有効走査線数、および
信号形式が異なる場合には、記録および再生のための信
号処理が別系統で必要となり、著しく回路規模が増大、
コストも増大して、実用化を困難にしていた。
【0005】本発明の目的は、上記に鑑み、帯域が異な
り、信号形式も異なる複数種の映像信号を、信号処理回
路の大部分を共通にできるように両者の記録のパラメー
タを設定して、回路規模を増大せずに記録、再生できる
ようにした装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、まず上記第1映像信号を記録する場合
は、その第1映像信号より、それを標本化してライン当
たりにS1 個の標本化画素を含むライン単位の(あるい
は、ブロック当たりにk1 個の標本化画素のデータを含
むブロック単位の)第1記録映像信号を生成し、該第1
記録映像信号を、フィールド単位でM個(Mは整数)の
チャンネルに分割し、その各チャンネルをN個(Nは整
数)のセグメントに分割して、1フィールド当たりM×
N個(1フレーム当たりM×N×2個)のトラックに分
割して記録すると共に、その各トラックにライン数に換
算してL1 個分(あるいは、ブロック数に換算してNB1
個分)の信号を記録できるように処理する。
【0007】また、上記第2映像信号を記録する場合
は、その第2映像信号より、それを標本化してライン当
たりにS2 個の標本化画素を含むライン単位の(あるい
は、ブロック当たりにk2 個の標本化画素のデータを含
むブロック単位の)第2記録映像信号を生成し、上記第
1記録映像信号と該第2記録映像信号との記録する帯域
(ないし情報量)の比mに応じて、該第2記録映像信号
を、1フィールド当たりM×N/m個(1フレーム当た
りM×N×2/m個)のトラックに分割して記録すると
共に、その各トラックにライン数に換算してL2 個分
(あるいは、ブロック数に換算してNB2個分)の信号を
記録できるように処理する。
【0008】このとき、上記第1および第2映像信号の
フレーム当たりの走査線数をLとして、上記の各パラメ
ータを L2=L1×S1/S2、S1≧S2×m あるいは、 NB2=NB1×k1/k2 を満たすように設定する。
【0009】また、上記第1映像信号を記録するときの
テープ速度を上記第2映像信号を記録するときのテープ
速度のほぼm倍に設定して記録し再生する。
【0010】
【作用】上記記録の各パラメータであるライン数L1、
L2(あるいは、ブロック数NB1、NB2)と、標本化画
素数S1、S2(あるいは、k1、k2)、およびフィール
ド当たりのトラック分割数M、Nの相互の関係は、上記
第1映像信号のディジタル信号処理に用いるクロックの
周波数を、上記第2映像信号のディジタル信号処理に用
いるクロックの周波数のm倍に設定することにより実現
される。これにより、上記第1映像信号のディジタル信
号処理手段と上記第2映像信号のディジタル信号処理手
段のほとんどを共通にでき、回路規模の増大を避けるこ
とができ、互いに帯域あるいは信号形式の異なる複数種
の映像信号を一つの装置で効率よく同等の性能で記録再
生できる効果が得られる。また、第1映像信号の記録時
間に対し、第2映像信号の記録時間をm倍にでき、m>
1にした場合には、いわゆる長時間記録機能がコストの
わずかな増加で実現でき、経済的な効果が得られる。
【0011】また、上記複数種の映像信号をアナログ記
録ないしディジタル記録のいずれかの共通した記録方式
で記録することができ、あるいは、両者で記録方式を変
えて、その一方をアナログ記録し、他方をディジタル記
録することもでき、特に、この後者の方法によれば、1
つの装置で、同種の映像信号を用途に応じて画質性能を
変えた異なるモードで記録することができ、装置の付加
価値をさらに高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0013】図1は、互いに形式および帯域の異なる第
1映像信号U1 と第2映像信号U2を選択的に記録し再
生する場合の本発明の一実施例に係わる映像信号の記録
再生装置を示す図である。図2は、この図1の実施例に
より、上記第1映像信号U1(図2(a))を記録信号処
理で変換して生成される第1記録映像信号V1 (図2
(b))の信号形式を示す図であり、同様に図3は、上記
第2映像信号U2 (図3(a))を図1の実施例により記
録信号処理で変換して生成される第2記録映像信号V2
(図3(b))の信号形式を示す図である。図4と図5
は、それぞれ上記第1記録映像信号V1 と第2記録映像
信号V2 を磁気テープ上に記録して形成されるトラック
のパターンを示す図である。
【0014】ここで、説明をわかりやすくするために、
具体的な数値を用いて動作説明する。上記第1映像信号
U1 の具体例として、電気通信技術審議会の資料「高精
細度テレビジョン放送に関する技術的条件」に記載のス
タジオ規格に準拠するベースバンドの高精細映像信号が
端子12、13、14に入力される。この第1映像信号
U1 は、フレーム当たりの走査線数L=1125本、フ
ィールド周波数fv =60Hz、フレーム周波数30H
zの信号であり、帯域20MHzのR、G、Bの3原色
信号として、それぞれ端子12、13、14に入力され
る。この3原色信号は、マトリクス回路30にて、帯域
20MHzの輝度信号Yと帯域5MHzの2つの色差信
号PB、PRに変換されて、映像信号記録処理回路10
0に供給される。以下、このマトリクス回路30から出
力される映像信号をHD信号と称する。このHD信号の
形式を模式的に図2(a)に示す。この図に示すように、
HD信号は、3つの信号Y、PB、PRが同時式で与え
られ、それぞれに水平ブランキングを有する信号形式で
ある。
【0015】次に、上記第2映像信号U2 の具体例とし
て、電気通信技術審議会の同資料に記載のMUSE方式
帯域圧縮映像信号(以下、この信号をMUSE信号と称
する)が端子11に入力される。このMUSE信号の形
式を模式的に図3(a)に示す。この図に示すように、M
USE信号は、正極同期信号HSと輝度信号Yと色差信
号B−Y、R−Yが線順次式で時分割多重されて水平ブ
ランキングをもたない形式の信号であり、先の図2(a)
に示したHD信号とは形式がまったく異なっている。こ
のMUSE信号は、上記HD信号と同じくフレーム当た
りの走査線数L=1125本、フィールド周波数fv =
60Hz、フレーム周波数30Hzの信号であるが、占
有帯域が異なり、HD信号の1/2以下の約8MHzに
帯域圧縮された信号である。したがって、ここでは両者
(HD信号とMUSE信号)の帯域比より m=20/8≒2 の場合を設定して説明する。
【0016】また、両者で有効ライン数が異なり、HD
信号の映像有効ラインは、そのフレーム内のライン番号
で、#41〜#557、#603〜#1120の計10
35ラインであるのに対し、MUSE信号の映像有効ラ
インは、計1032ラインでHD信号より少ないが、帯
域圧縮に関連する伝送コントロール信号や音声情報など
の付加情報が映像信号に多重されており、これらの付加
情報を含めると、1125ラインの全てを伝送(記録再
生)しなければならず、情報の伝送に必要なライン数
は、HD信号よりMUSE信号の方が多くなっている。
【0017】本発明では、このように信号形式が異な
り、伝送に必要なライン数と帯域も異なる2つの映像信
号を効率よく忠実に記録再生できるようにするものであ
る。
【0018】この図1の実施例では、第1映像信号であ
る上記HD信号を記録する場合は、その伝送に最低限必
要な映像有効ラインの全て(1035ライン)を記録で
きるように設定し、また、第2映像信号である上記MU
SE信号を記録する場合は、その伝送に必要な1125
ラインの全てを記録できるように設定する。
【0019】具体的には、上記HD信号を記録する場合
は、図4(a)のトラックパターンに示すように、#41
〜#560、#603〜#1122の計1040ライン
を記録する。以下この第1映像信号の記録ライン数を n1 =1040 とする。また、上記MUSE信号を記録する場合は、図
5(a)のトラックパターンに示すように、#1〜#11
25の全ラインを記録するように設定する。以下この第
2映像信号の記録ライン数を n2 =1125 とする。以上の記録ライン数の設定により、上記第1映
像信号あるいは第2映像信号のいずれの形式で記録して
も、それぞれの必要にして十分な映像情報を忠実に再生
復元させることができる。
【0020】また、本発明では、これら広帯域の第1お
よび第2映像信号を記録する方法として、1フィールド
の期間をM個(Mは1以上の整数)のチャンネルに分割
し、その各チャンネルをN個(Nは1以上の整数)のセ
グメントに分割して、1フィールド当たりM×N個(1
フレーム当たりM×N×2個)のトラックに分割して記
録するMチャンネルNセグメント分割記録方式で記録す
る場合に、その分割された映像信号の間に冗長のライン
の信号(具体的には、ブランキング信号X、同期信号
V、基準信号R、付加信号Sなどの冗長信号)を設けて
記録する。これにより、いわゆるテープの伸び縮みなど
に起因するスキューの影響を受けても、分割されて再生
される映像信号を上記の冗長信号の期間でつなぎ処理す
ることにより、元の連続した信号を誤りなく忠実に復元
させることができる。
【0021】なお、この実施例では、第1映像信号を M1=1、N1=4 として1チャンネル4セグメント分割で記録し、また、
第2映像信号を M2=1、N2=N1/m=2 として1チャンネル2セグメント分割で記録する場合を
設定して説明する。
【0022】さらに、本発明では、上記第1映像信号を
標本化して生成する第1記録映像信号V1 の1ラインの
基本周期をTH1として、その1ライン当たりの標本化数
S1を、上記第2映像信号を標本化して生成する第2記
録映像信号V2 の1ラインの基本周期をTH2として、そ
の1ライン当たりの標本化数S2 のm倍と等しく、ある
いはそれより大きく S1≧S2×m とし、かつ、上記の冗長ラインの数を第1映像信号を記
録する場合と第2映像信号を記録する場合で適宜定め、
第1映像信号を記録する場合のフレーム当たりの冗長ラ
インの総数をK1 とし、第2映像信号を記録する場合の
フレーム当たりの冗長ラインの総数をK2 として、第1
映像信号を記録する場合のトラック当たりに記録する期
間T1 をラインの総数L1 に換算して、 T1=L1×TH1 L1=(n1+K1)/(M1×N1×2) とし、また、第2映像信号を記録する場合のトラック当
たりに記録する期間T2をラインの総数L2 に換算し
て、 T2=L2×TH2 L2=(n2+K2)/(M2×N2×2) とする。さらに、これら両者で T1×M1×N1=T2×M2×N2=1/fv L2=L1×S1/S2>L/(M1×N1×2/m) となるように設定する。
【0023】具体的には、この実施例では、上記第1記
録映像信号を記録する場合には、 S1=1700、K1=118、L1=144.75 として、後述するように各トラックの180度の期間に
144.75ライン分の信号が記録できるように設定さ
れる。
【0024】また、上記第2記録映像信号を記録する場
合には、 S2=S1/m=850、K2=33、L2=289.5 として、各トラックの180度の期間に、第1記録映像
信号の場合の丁度m(=2)倍の289.5 ライン分の
信号が記録できるように設定される。
【0025】以上のトラック当たりに記録可能なライン
の総数L1、L2の設定により、第1および第2映像信号
のいずれの場合においても、テープ上に映像信号の記録
される領域(図4(b)および図5(b)のトラック上のC
に示す領域)をほぼ同じにでき、かつ、上記第1および
第2映像信号それぞれに付随して入力される音声情報を
もテープ上のほぼ同じ領域(図4(b)および図5(b)の
トラック上のBに示す領域)に記録することが可能とな
る。さらには、上記のライン当たりの標本化数S1、S2
の設定により、記録系および再生系の信号処理に用いる
クロックを共通に使用することができ、信号処理系の大
部分を両者で共通化できる効果が得られる。
【0026】以上の数値例の場合につき、図1の動作の
詳細を図2、図3、図4、図5を用いて説明する。図1
において、1a、1bは互いにアジマス角の異なる回転
磁気ヘッドであり、ドラム3の上に互いに180度の角
度で取り付けられて、サーボ制御回路300の制御によ
ってドラム3と共に回転される。6は磁気テープであ
り、サーボ制御回路300の制御によって、キャプスタ
ン5により走行される。磁気テープ6は、ドラム3に1
80度より多目に巻き付けられており、具体的には、例
えばドラムの入り側で約5度、ドラムの出側でも約5度
多目に巻き付けられ、その結果、図4(b)あるいは図5
(b)に示すように、各トラックの領域Aと領域Dに示す
いわゆるオーバーラップ領域が形成される。
【0027】10は記録モード指定信号を出力するモー
ド指定回路であり、上記端子12、13、14からの第
1映像信号を記録するモードを指定する第1記録モード
指定信号と、また端子11からの第2映像信号を記録す
るモードを指定する第2記録モード指定信号とを出力す
る。このモード指定回路10からの記録モード指定信号
は、映像信号記録処理回路100、サーボ制御回路30
0、FM変調回路40にそれぞれ供給される。
【0028】映像信号記録処理回路100において、上
記モード指定回路10からの記録モード指定信号に応じ
て、上記第1記録モード指定信号が供給された場合は、
上記第1映像信号として上記マトリクス回路30からの
Y、PB、PRの3つの信号からなるHD信号が供給さ
れ、適宜信号処理変換されて、ここでは1チャンネルの
第1記録映像信号V1 が生成される。この入力される第
1映像信号HDと出力される第1記録映像信号V1 の信
号形式を模式的にそれぞれ図2(a)、(b)に示す。同様
に、上記第2記録モード指定信号が供給された場合は、
上記第2映像信号として上記端子11からのMUSE信
号が供給され、適宜信号処理変換されて、第2記録映像
信号V2 が生成される。この入力される第2映像信号M
USEと出力される第2記録映像信号V2 の信号形式を
模式的にそれぞれ図3(a)、(b)に示す。
【0029】この映像信号記録処理回路100にて生成
されて出力される上記第1あるいは第2記録映像信号V
1 、V2 は、FM変調回路40にてFM変調されたあ
と、記録増幅回路50を介して、磁気ヘッド1a、1b
により、1チャンネルで磁気テープ6の平行な斜めのト
ラックに順次記録される。
【0030】サーボ制御回路300において、上記モー
ド指定回路10からの記録モード指定信号に応じて、上
記第1記録モード指定信号が供給された場合は、上記回
転磁気ヘッド1a、1bの回転数は毎秒120回転で制
御され、また上記磁気テープ6の走行速度は所定速度V
tになるように走行制御される。ここでは、図4(a)に
示すように、上記第1記録映像信号V1 を上記磁気テー
プ6に記録して形成される平行な斜めのトラックと垂直
方向にみて、互いにライン単位で整列するように、各パ
ラメータの値が、例えば、磁気テープ6のテープ幅は1
/2インチ、トラックピッチは17.5μm 、トラック
傾斜角は 5.95度、テープ速度は Vt=40.52mm/sec に設定される。また、上記第2記録モード指定信号が供
給された場合は、上記回転磁気ヘッド1a、1bの回転
数は、上記第1記録モードのときの1/2の毎秒60回
転で制御され、上記磁気テープ6の走行速度も、上記第
1記録モードのときの1/2の速度、すなわち Vt/2=20.26mm/sec になるように走行制御される。
【0031】以上により、上記第2記録モードでのテー
プ、ヘッドの相対速度は、第1記録モードでの相対速度
の丁度1/2に設定される。また、第1記録モードで
は、M1=1、N1=4が設定されて、1フィールドの期
間をM1×N1=4個(1フレームの期間を8個)のトラ
ックに分割して記録する1チャンネル4セグメント記録
が行われるのに対し、第2記録モードでは、M2=1、
N2=2が設定されて、1フィールドの期間をM2×N2
=2個(1フレームの期間を4個)のトラックに分割し
て記録する1チャンネル2セグメント記録が行われる。
しかも、以上の設定により、第2記録モードでも、第1
記録モードとまったく同じトラックピッチ(17.5μ
m )、トラック傾斜角( 5.95度)が得られ、見か
け上トラックパターンを同じにして、録画時間は第1記
録モードの2倍の長時間化を実現することができる。
【0032】次に、この映像信号記録処理回路100に
おける記録時の信号処理を図6の詳細な実施例を用いて
説明する。ここでも説明をわかりやすくするために、具
体的な数値を用いて説明する。
【0033】図6において、上記第1映像信号HDのう
ち、輝度信号Yは端子112を介してスイッチ151の
端子1側に供給され、色差信号PB、PRは、それぞれ
端子113、114を介して、AD変換器121、12
2にそれぞれ供給される。また、上記第2映像信号MU
SEは端子111を介してスイッチ151の端子2側に
供給される。このスイッチ151の出力は、AD変換器
120に供給される。140はクロック発生回路であ
り、時間軸変換回路130に用いるメモリの書込クロッ
クWHと読取クロックRHを発生する。ここで、書込ク
ロックWHの周波数(すなわち、上記第1映像信号HD
を標本化する周波数)は、 fWH=48.60MHz 読取クロックRHの周波数(すなわち、上記第1記録映
像信号V1 を標本化する周波数)は、 fRH=fWH×3281/2700=59.058MHz にそれぞれ設定される。なお、図示しないが、書込クロ
ックWHは、上記第1あるいは第2映像信号と共に入力
される同期情報、あるいはそれとは別系統で入力される
同期情報に同期して生成される。また、読取クロックR
Hは、書込クロックWHより、RとWを整数として fRH/fWH=R/W=3281/2700 を満たすようにPLL回路などを用いて生成される。こ
の書込クロックWHと読取クロックRHは、それぞれス
イッチ152、153の端子1側に供給される。14
1、142は、それぞれ書込クロックWHと読取クロッ
クRHを1/m=1/2に分周する分周器であり、その
各出力のクロックWMの周波数(すなわち、上記第2映
像信号MUSEを標本化する周波数)とクロックRMの
周波数(すなわち、上記第2記録映像信号V2 を標本化
する周波数)は、それぞれ fWM=fWH/m=24.30MHz fRM=fRH/m=29.529MHz で与えられる。この分周器141、142からの各出力
クロックWMとRMは、それぞれスイッチ152、15
3の端子2側に供給される。
【0034】スイッチ151、152、153は、端子
115からの上記記録モード指定信号に応答して、第1
記録モードが指定された場合は、いずれも端子1側に、
第2記録モードが指定された場合はいずれも端子2側に
それぞれ切換えられる。
【0035】まず上記第1記録モードでは、スイッチ1
51から第1映像信号HDの輝度信号Yが出力され、A
D変換器120にて、スイッチ152から供給される周
波数fWH=48.60MHz のクロックWHにより逐次
サンプリングされディジタル信号に変換されて、時間軸
変換回路130に供給される。この輝度信号Yを上記ク
ロックWHでサンプリングして得られる1ライン当たり
のサンプル数SH は、図2(a)に示すように SH=fWH/(L×fV/2)=1440 で与えられ、そのうちサンプル数180の水平ブランキ
ングを除く残りの有効画素数1260サンプルの輝度情
報だけが、時間軸変換回路130のメモリにライン単位
で逐次書き込まれる。
【0036】また、端子113、114からの色差信号
PB、PRは、それぞれAD変換器121、122に
て、スイッチ152からのクロックWHを分周器143
で1/4に分周した周波数fWH/4=12.15MHz
のクロックWCにより逐次サンプリングされディジタル
信号に変換される。このAD変換器121、122から
出力される2つの色差信号PB、PRは、線順次処理回
路123にて線順次信号に変換されて、線順次色差信号
として時間軸変換回路130に供給される。この線順次
化された色差信号PB、PRを上記クロックWCでサン
プリングして得られる1ライン当たりのサンプル数は、
1440/4=360で与えられ、そのうちサンプル数
180/4=45の水平ブランキングを除く残りの有効
画素数315サンプルの色情報が、時間軸変換回路13
0のメモリにライン単位で逐次書き込まれる。
【0037】以上の時間軸変換回路130のメモリへの
ライン単位の書込は、次のように行われる。すなわち、
上記分周器143からの書込クロックWCに基づきアド
レス制御回路131によってアドレス制御されて、上記
線順次処理回路123からのライン当たり有効画素数3
15サンプルの線順次色差信号(PBあるいはPR)
と、それに続いて所定レベルの(例えばその線順次色差
信号の零レベルに相当する)8サンプル分のYCブラン
キング信号がメモリの所定位置に書き込まれ、さらにそ
れに引き続いて、上記スイッチ152からの書込クロッ
クWHに基づきアドレス制御回路131によってアドレ
ス制御されて、上記AD変換器120からのライン当た
り有効画素数1260サンプルの輝度信号(Y)がメモ
リに書き込まれる。したがって、上記メモリには、図2
(b)に示すように、ライン当たり、線順次色差信号31
5サンプルとYCブランキング信号8サンプルと輝度信
号1260サンプルを時分割多重した計1583サンプ
ルの時分割多重信号として逐次ライン単位で書き込まれ
る。
【0038】以上の時間軸変換回路130のメモリへの
書込が終了したのち、同メモリからのライン単位の読取
が次のように行われる。すなわち、スイッチ153から
供給される周波数fRH=59.058MHz の読取クロ
ックRHに基づきアドレス制御回路131によってアド
レス制御されて、上記メモリよりそのライン単位で、上
記の線順次色差信号315サンプルとYCブランキング
信号8サンプルと輝度信号1260サンプルの順で読み
取られ、かつそのライン間で117サンプル分の水平ブ
ランキング期間が生成されるように一時的な読取の休止
期間を設けて逐次読み取られる。この読取出力は、同期
挿入回路132に供給されて、同期生成回路133から
の負極同期情報がこの117サンプルの水平ブランキン
グ期間に挿入される。同期生成回路133において、ス
イッチ153からのクロックRHに基づき端子115か
らの第1記録モード指定信号の供給を受けて、図2(b)
に示すように、4サンプル分のフロントポーチ信号と、
40サンプル分の負極同期信号と、4サンプル分のバッ
クポーチ信号と、40サンプル分のバースト信号(具体
的には、周波数fRH/8=7.38225 MHzで、繰
り返し周期5サイクルのバースト信号B1)と、所定レ
ベルの(例えば上記線順次色差信号の零レベルに相当す
る)29サンプル分のブランキング信号とで形成される
計117サンプルの負極同期情報HS1 が生成される。
この負極同期情報HS1 は、同期挿入回路132にて、
時間軸変換回路130からの出力の上記117サンプル
の水平ブランキング期間に挿入され、その出力はDA変
換器134にてアナログ信号に変換され、第1記録映像
信号V1 として端子116に出力される。この第1記録
映像信号V1 は、図2(b)に示すように、ライン単位で
上記負極同期情報(117サンプル)と線順次色差信号
(315サンプル)とYCブランキング信号(8サンプ
ル)と輝度信号(1260サンプル)とが時分割多重さ
れ、そのライン当たりのサンプル数の総数S1 は、 S1=1700 で与えられ、また、そのライン当たりの基本周期TH1
は、 TH1=S1/fRH=28.79μs で与えられる形式の信号である。
【0039】これより、この第1記録モードで各トラッ
クの180度の期間T1 に記録できるラインの総数L1
は、 L1=T1/TH1=fRH/(N1×fv×S1)=144.7
5 で与えられる。
【0040】また、この第1記録モードでは、上記時間
軸変換回路130において、アドレス制御回路131に
より、ライン単位の読取順と読取数の制御が行われて、
図4(a)に示すライン番号順で逐次読み取られる。すな
わち、上記第1映像信号HDのフレーム当たり#1〜#
1125のラインの信号のうち、上記磁気ヘッド1aで
記録する奇数セグメントの期間(1SEG、3SEG、
5SEG、7SEG)では、奇数番目のラインの信号
(図2(b)の色差信号PRと輝度信号Yを含む (2n−
1)番目のラインの信号)が読み取られる。具体的に
は、第1セグメントの期間(1SEG)では、ライン番
号#41、#45、・・・、#557の4ラインおきの
順で計130ラインが読み取られ、第3セグメントの期
間(3SEG)では、#43、#47、・・・、#55
9の4ライン順で同じく計130ラインが読み取られ、
さらに第5セグメントの期間(5SEG)では、#60
3、#607、・・・、#1119の4ライン順で計1
30ラインが、第7セグメントの期間(7SEG)で
は、#605、#609、・・・、#1121の4ライ
ン順で計130ラインが読み取られる。
【0041】同様にして、上記磁気ヘッド1bで記録す
る偶数セグメントの期間(2SEG、4SEG、6SE
G、8SEG)では、偶数番目のラインの信号(図2
(b)の色差信号PBと輝度信号Yを含む(2n)番目のラ
インの信号)が読み取られる。具体的には、第2セグメ
ントの期間(2SEG)では、ライン番号#42、#4
6、・・・、#558の4ライン順で計130ラインが
読み取られ、第4セグメントの期間(4SEG)では、
#44、#48、・・・、#560の4ライン順で計1
30ラインが読み取られ、さらに第6セグメントの期間
(6SEG)では、#604、#608、・・・、#1
120の4ライン順で計130ラインが、第8セグメン
トの期間(8SEG)では、#606、#610、・・
・、#1122の4ライン順で計130ラインが読み取
られる。
【0042】さらに、以上の各セグメント単位で読み取
るときに、図4(a)に示すように、所定レベルを有する
1.75 ライン分のブランキング信号Xと、セグメント
に関連する同期情報を含む1ライン分のセグメント同期
信号Vの冗長信号が各セグメントの前後に生成されて出
力される。なお、この冗長信号は、上記同期生成回路1
33で生成されて、上記同期挿入回路132にて、時間
軸変換回路130から出力される各セグメント単位の信
号の前後に挿入される。
【0043】以上から、この第1映像信号の記録される
フレーム当たりの有効ライン数n1は、 n1=130×8=1040 で与えられる。また、各トラックには、図4(b)のCに
示す約165度の領域に、上記の2.75 ライン分の冗
長信号を含めて、132.75 ラインの信号が記録され
ることになる。
【0044】一方、各トラックに記録できる領域は、上
記のオーバーラップ期間(図4(b)のAとD)を除いて
180度であるから、残りの約15度の領域(図4(b)
のBに示す領域であり、ライン数にして12ライン分の
領域)を映像信号以外の情報を記録するための領域とし
て確保することができる。本発明においては、この領域
に映像信号以外の情報として、例えば、上記第1映像信
号に付随して入力される音声信号が時間軸圧縮したPC
M符号形式で記録される。
【0045】なお、以上の第1記録モードでは、上記し
たフレーム当たりの冗長ラインの総数K1 は、 K1=L1×M1×N1×2−n1=118 で与えられる。
【0046】次に、上記第2記録モードでは、スイッチ
151から第2映像信号MUSEが出力され、AD変換
器120にて、スイッチ152から供給される周波数f
WM=24.30MHz のクロックWMにより逐次サンプ
リングされディジタル信号に変換されて、時間軸変換回
路130に供給される。このMUSE信号を上記クロッ
クWMでサンプリングして得られる1ライン当たりのサ
ンプル数SM は、図3(a)に示すように SM=fWM/(L×fV/2)=720 で与えられ、ライン単位でその全720サンプルが、時
間軸変換回路130のメモリに逐次書き込まれる。な
お、この第2記録モードでは、上記線順次処理回路12
3から上記時間軸変換回路130への信号の供給は行わ
れないか、信号が供給されても無視されて、メモリへの
書込は行われない。
【0047】上記メモリへの書込終了後、スイッチ15
3から供給される周波数fRM=29.529MHz の読
取クロックRMに基づきアドレス制御回路131によっ
てアドレス制御されて、上記メモリよりそのライン単位
で720サンプル毎に読み取られ、かつそのライン間で
130サンプル分の水平ブランキング期間が生成される
ように一時的な読取の休止期間を設けて逐次読み取られ
る。この読取出力は、同期挿入回路132に供給され
て、同期生成回路133からの負極同期情報がこの13
0サンプルの水平ブランキング期間に挿入される。同期
生成回路133において、スイッチ153からのクロッ
クRMに基づき端子115からの第2記録モード指定信
号の供給を受けて、図3(b)に示すように、4サンプル
分のフロントポーチ信号と、40サンプル分の負極同期
信号と、4サンプル分のバックポーチ信号と、40サン
プル分のバースト信号(具体的には、周波数fRM/8=
3.691125 MHzで、繰り返し周期5サイクルの
バースト信号B2)と、所定レベルの(例えば上記色差
信号R−Y、B−Yの零レベルに相当する)42サンプ
ル分のブランキング信号とで形成される計130サンプ
ルの負極同期情報HS2 が生成される。この負極同期情
報HS2 は、同期挿入回路132にて、時間軸変換回路
130からの出力の上記130サンプルの水平ブランキ
ング期間に挿入され、その出力はDA変換器134にて
アナログ信号に変換され、第2記録映像信号V2 として
端子116に出力される。この第2記録映像信号V2
は、図3(b)に示すように、ライン単位で上記負極同期
情報(130サンプル)とMUSE信号(720サンプ
ル)とが時分割多重され、そのライン当たりのサンプル
数の総数S2 は、 S2=850=S1/m で与えられ、また、そのライン当たりの基本周期TH2
は、 TH2=S2/fRM=28.79μs=TH1 で与えられる形式の信号である。
【0048】これより、この第2記録モードで各トラッ
クの180度の期間T2 に記録できるラインの総数L2
は、 L2=T2/TH2=fRM/(N2×fv×S2)=289.5
=L1×m で与えられる。
【0049】さらに、この第2記録映像信号V2 は、負
極同期情報(HS2 )と線順次色差信号(B−Y、R−
Y)と輝度信号(Y)が時分割多重された形式の信号で
あり、上記第1記録映像信号V1 と酷似した信号が得ら
れる。
【0050】また、この第2記録モードでも上記第1記
録モードと同様に、上記時間軸変換回路130におい
て、アドレス制御回路131により、ライン単位の読取
順と読取数の制御が行われて、図5(a)に示すライン番
号順で逐次読み取られる。すなわち、上記第2映像信号
MUSEのフレーム当たり#1〜#1125のラインの
信号のうち、上記磁気ヘッド1aで記録する奇数セグメ
ントの期間(1SEG、3SEG)では、奇数番目のラ
インの信号(図3(b)の色差信号R−Yと輝度信号Yを
含む(2n−1)番目のラインの信号)が読み取られる。
具体的には、第1セグメントの期間(1SEG)では、
ライン番号#1、#3、・・・、#563の2ラインお
きの順で計282ラインが読み取られ、第3セグメント
の期間(3SEG)では、#565、#567、・・
・、#1125の2ラインおきの順で計281ラインが
読み取られる。
【0051】同様にして、上記磁気ヘッド1bで記録す
る偶数セグメントの期間(2SEG、4SEG)では、
偶数番目のラインの信号(図3(b)の色差信号B−Yと
輝度信号Yを含む(2n)番目のラインの信号)が読み取
られる。具体的には、第2セグメントの期間(2SE
G)では、ライン番号#2、#4、・・・、#564の
2ライン順で計282ラインが読み取られ、第4セグメ
ントの期間(4SEG)では、#566、#568、・
・・、#1124の2ライン順で計280ラインが読み
取られる。
【0052】さらに、以上の各セグメント単位で読み取
るときにも上記第1記録モードのときと同様に、図5
(a)に示すように、所定レベルを有する3ライン分のブ
ランキング信号Xと、セグメントに関連する同期情報を
含む1ライン分のセグメント同期信号Vの他に、識別信
号などの付加情報を含む3.5 ライン分の付加信号Sや
1ライン分の基準信号Rなどの計7.5 (ないし8.5
)ライン分の冗長信号が各セグメントの前後に生成さ
れて出力される。この冗長信号が、上記同期生成回路1
33で生成されて、上記同期挿入回路132にて、時間
軸変換回路130から出力される各セグメント単位の信
号の前後に挿入される点は上記第1記録モードのときと
まったく同じである。
【0053】以上から、この第2映像信号の記録される
フレーム当たりの有効ライン数n2は、 n2=1125 で与えられ、第2映像信号の全ラインが記録される。
【0054】上記の電気通信技術審議会の同資料に記載
のように、第2映像信号MUSEのライン番号#43〜
#564、および#605〜#1125には映像情報に
関する信号が含まれる。各トラックには、これらの映像
情報に関する信号が、上記の冗長信号と共に、図5(b)
のCに示す約165度の領域(上記第1記録モードの場
合の図4(b)のCとほぼ同じ領域)に記録されることに
なる。
【0055】また上記以外のライン番号#3〜#42、
および#565〜#604には音声情報に関する信号が
含まれ、これらは残りの約15度の領域(図5(b)のB
に示す領域で、上記第1記録モードの場合の図4(b)の
Bとほぼ同じ領域)に記録される。
【0056】このように、本発明によれば、第1記録モ
ードと第2記録モードとで、映像情報と音声情報とを各
トラックのほぼ同じ領域にそれぞれ対応させて記録する
ことができ、トラックパターンの相似性を得て、映像情
報と音声情報の記録位置の識別が容易になる効果を得る
ことができる。
【0057】なお、以上の各パラメータの設定により、
図4(a)と図5(a)を比較すると明らかなように、各ト
ラック端部でのセグメント間トラックのずれ量αH(い
わゆるH並び)は、トラック上の記録映像信号1ライン
の周期を1Hとして、第1記録モードでαH=0.25
H、 第2記録モードでαH=0.5H であるが、この
H並びをトラックの長さに換算した値は両モードで同じ
になり、またいずれの場合においても、トラック長手方
向と垂直にみて隣接トラック間でライン単位で整列させ
ることができ、この点でもトラックのパターンの相似性
を得ることができる。
【0058】以上述べたように、本発明によれば、帯域
と信号形式のまったく異なる2つの映像信号(HD信号
とMUSE信号)より、上記映像信号記録処理回路10
0のクロック発生回路140、AD変換器120、時間
軸変換回路130、アドレス制御回路131、同期生成
回路133、同期挿入回路132、DA変換器134等
の大部分を共通にして、基本周期が同じ(TH1=TH2)
で、かつ信号形式を酷似させた時分割多重信号(第1記
録映像信号V1 と第2記録映像信号V2 )を比較的容易
に得ることができ、両者で帯域の差に応じたほぼ均等の
画質性能の得られる記録再生装置を提供することができ
る。
【0059】次に上記FM変調回路40の一実施例を図
7に示す。同図において、先の映像信号記録処理回路1
00からの上記第1記録映像信号V1 あるいは第2記録
映像信号V2 が、端子41を介してプリエンファシス回
路43に供給されて適宜エンファシス処理されてからF
M変調器44に供給され、所定周波数のアロケーション
でFM変調される。このFM変調器44からのFM出力
は、スイッチ46の端子1側に供給されると共に、分周
器45で1/m(=1/2)に分周されてからスイッチ
46の端子2側に供給される。スイッチ46は、上記モ
ード指定回路10から端子42を介して供給される記録
モード指定信号に応答して、上記第1記録モードが指定
された場合は、端子1側に切換えられ、また第2記録モ
ードが指定された場合は、端子2側に切換えられる。し
たがって、上記第1記録モードでは、上記端子41から
入力される第1記録映像信号V1 に基づきFM変調器4
4にてFM変調された出力が、このスイッチ46で切換
えられて端子47に出力される。また、上記第2記録モ
ードでは、端子41から入力される第2記録映像信号V
2 に基づきFM変調器44にてFM変調され、さらに分
周器45で1/2に分周された出力が、スイッチ46で
切換えられて端子47に出力される。なお、上記プリエ
ンファシス回路43のエンファシス特性に関するパラメ
ータを、端子42からの上記記録モード指定信号に応じ
て、上記第1および第2記録モードで適宜切り換えるよ
うにしてもよい。
【0060】一方、上記したように、サーボ制御回路3
00において、上記第2記録モードにおけるテープ、ヘ
ッドの相対速度は、第1記録モードにおける相対速度の
丁度1/m(=1/2)になるように制御される。
【0061】上記第2記録モードにおいて上記FM変調
回路40から出力されるFM信号の周波数は、上記分周
器45の作用により、上記第1記録モードにおけるFM
信号の周波数の丁度1/m(=1/2)に設定されるた
め、このFM変調回路40からの出力が記録増幅回路5
0を介して上記磁気ヘッド1a、1bによりテープ6上
に記録されるFM信号の記録波長は、上記第1記録モー
ドと第2記録モードとでまったく同じにできる。
【0062】したがって、この2つのモードでほぼ同じ
磁気記録特性を確保することができ、両者でその帯域に
応じたほぼ均等の画質性能を得ることができる。また、
この2つのモードで、上記FM変調回路40と記録増幅
回路50の大部分を共通にすることができ、しかも上記
磁気ヘッド1a、1bを両モードで共用できるため、回
路システムの規模を縮小でき大きな経済的効果が得られ
る。
【0063】なお、以上の記録モードにおいて、上記サ
ーボ制御回路300からはコントロール信号RCTLが
出力され、スイッチ90の端子R側を介してコントロー
ルヘッド4により、磁気テープ6上のコントロールトラ
ックに記録される。このコントロール信号RCTLは、
上記第1および第2記録モードで共に同じ周波数、具体
的には上記第1および第2映像信号のフレーム周波数と
同じ30Hzの信号である。
【0064】次に、再生時の動作について図1を用いて
説明する。上記コントロール信号は、再生時のトラッキ
ング制御に用いられる他、上記の第1記録モードで記録
されたか、あるいは第2記録モードで記録されたかを判
別するための信号に用いられる。すなわち、上記コント
ロールヘッド4により、磁気テープ6上のコントロール
トラックから再生されるコントロール信号PCTLは、
スイッチ90の端子P側を介して、サーボ制御回路30
0にトラッキング制御用信号として供給されると共に、
モード識別回路20に供給されて、上記の記録モードが
識別される。再生時には、上記サーボ制御回路300に
おいて、上記第1記録モードと同じテープ、ヘッド相対
速度が得られるように、テープ速度をVtに、ヘッド回
転数を毎秒120回転に設定する第1再生モード、ある
いは、上記第2記録モードと同じテープ、ヘッド相対速
度が得られるように、テープ速度をVt/2に、ヘッド
回転数を毎秒60回転に設定する第2再生モードのいず
れか一方のモードが設定される。ここでは、例えば最初
に第2再生モードが設定される。
【0065】この第2再生モードが設定されたときに、
上記第2記録モードで記録された第2記録映像信号V2
を再生する場合は、テープ速度が記録と再生で同じにな
るため、上記コントロールトラックからは、記録された
ときと同じ周波数30Hzのコントロール信号PCTL
が再生されるが、上記第1記録モードで記録された第1
記録映像信号V1 を再生する場合は、テープ速度が記録
と再生で異なり記録時の1/2のテープ速度で再生され
るため、上記コントロール信号PCTLは、1/2の1
5Hzの信号として再生される。このように、再生され
るコントロール信号PCTLの周波数の違いによって、
上記第1あるいは第2記録モードのいずれで記録された
信号であるかが、このモード識別回路20で識別され
る。上記第1記録映像信号V1 が記録されていた場合
は、第1再生モードを指定する第1再生モード指定信号
が出力され、また、上記第2記録映像信号V2 が記録さ
れていた場合は、第2再生モードを指定する第2再生モ
ード指定信号が、このモード識別回路20から出力され
る。なお、このいずれのモードでもない、例えば信号が
記録されていない部分では、最初の第2再生モードが設
定され第2再生モード指定信号が出力されるか、あるい
はその直前までに設定されていた再生モードが保持され
そのモード指定信号が出力される。上記サーボ制御回路
300において、このモード識別回路20からの上記第
1あるいは第2再生モード指定信号に応答して、それぞ
れ上記第1あるいは第2再生モードの設定が行われる。
【0066】同様にして、再生時に最初に第1再生モー
ドが設定されたときに、上記第1記録モードで記録され
た第1記録映像信号V1 を再生する場合は、記録された
ときと同じテープ速度で再生されるため、記録時と同じ
周波数30Hzのコントロール信号PCTLが再生され
るのに対し、第2記録モードで記録された第2記録映像
信号V2 を再生する場合は、記録時の2倍のテープ速度
で再生されるため、2倍の周波数60Hzのコントロー
ル信号PCTLが再生される。したがって、この場合に
も上記再生されるコントロール信号PCTLの周波数の
違いによって、上記第1あるいは第2記録モードのいず
れで記録されたかを識別することができる。
【0067】以上の第1あるいは第2記録モードが識別
されて、上記磁気ヘッド1a、1bから再生される第1
再生映像信号V1'(図2(b))あるいは第2再生映像信
号V2'(図3(b))は、再生増幅回路60で増幅され、
FM復調回路70でFM復調されてから適宜ディエンフ
ァシス処理され、その出力は映像信号再生処理回路20
0で再生の処理が行われる。この映像信号再生処理回路
200において、上記モード識別回路20から上記第1
再生モード指定信号が供給された場合は、上記映像信号
記録処理回路100のHD信号に対する記録処理と逆の
処理が行われて、上記第1再生映像信号V1'より輝度信
号Yと色差信号PB、PRより成る元のHD信号(図2
(a))が復元され、このHD信号よりマトリクス回路8
0にて元の3原色信号R、G、Bが復元され、第1映像
信号U1 としてそれぞれ端子22、23、24に出力さ
れる。また、上記映像信号再生処理回路200におい
て、上記モード識別回路20から上記第2再生モード指
定信号が供給された場合は、上記映像信号記録処理回路
100のMUSE信号に対する記録処理と逆の処理が行
われて、上記第2再生映像信号V2'より元のMUSE信
号(図3(a))が復元され、第2映像信号U2 として端
子21に出力される。
【0068】次に、この映像信号再生処理回路200に
おける再生時の信号処理を図8の詳細な実施例を用いて
説明する。
【0069】図8において、上記FM復調回路70から
の上記第1再生映像信号V1'あるいは第2再生映像信号
V2'は、端子216を介してAD変換器234とクロッ
ク発生回路240に供給される。
【0070】まず、上記モード識別回路20において第
1再生モードが識別され、上記第1再生映像信号V1'が
供給された場合は、クロック発生回路240において、
上記モード識別回路20から端子215を介して供給さ
れる上記第1再生モード指定信号に応答して、この第1
再生映像信号V1'に含まれる周波数7.38225 MH
zのバースト信号(図2(b)のB1)に基づき、これを
周波数8逓倍して、映像信号記録処理回路100の上記
クロックRHと同じ周波数 fRH'=59.058MHz のクロックRH’が生成される。このクロックRH’
は、AD変換器234と時間軸逆変換回路230のメモ
リの書込クロックとしてアドレス制御回路231に供給
される。
【0071】また、このクロック発生回路240から
は、映像信号記録処理回路100の上記クロックWHと
同じ周波数 fWH'=48.60MHz のクロックWH’が生成され、この第1再生モードで
は、スイッチ253の端子1側を介して上記時間軸逆変
換回路230のメモリの読取クロックとしてアドレス制
御回路231に供給される。
【0072】上記第1再生映像信号V1'は、クロック発
生回路240からの上記クロックRH’により、AD変
換器234で逐次サンプリングされディジタル信号に変
換され、時間軸逆変換回路230のメモリにライン単位
で逐次書き込まれる。このライン単位のメモリへの書込
は、上記クロックRH’に基づきアドレス制御回路23
1により制御され、この第1再生映像信号V1'の内、図
2(b)に示す輝度信号Yと線順次色差信号PB、PRだ
けがメモリに書き込まれ、それ以外の上記同期情報HS
1 、ブランキング信号X、セグメント同期信号Vなどは
メモリに書き込まれずに除去される。
【0073】以上の時間軸逆変換回路230のメモリへ
の書込が終了したのち、クロック発生回路240から出
力される上記クロックWH’に基づき、同メモリからラ
イン単位で所定の時系列順で輝度信号Yと線順次色差信
号PB、PRが逐次読み取られる。この読み取られた輝
度信号Yは、DA変換器220にて、上記スイッチ25
3からのクロックWH’に基づきアナログ信号に変換さ
れてから、スイッチ251の端子1側を介して端子21
2に出力される。また読み取られた上記線順次色差信号
PB、PRは、線順次処理回路223にて同時式の色差
信号PB、PRに変換されてから、それぞれDA変換器
221、222にて、上記スイッチ253からのクロッ
クWH’を分周器243にて1/4に分周したクロック
WC’に基づきアナログ信号に変換されて、端子21
3、214にそれぞれ出力される。以上の端子212、
213、214にそれぞれ出力される輝度信号Yと色差
信号PB、PRは、上記第1映像信号HD(図2(a))
と同じ形式の信号であり、その有効ライン数は、フレー
ム当たり#41〜#560、#603〜#1122の計
1040ラインである。
【0074】同様に、上記モード識別回路20において
第2再生モードが識別され、上記第2再生映像信号V2'
が供給された場合は、クロック発生回路240におい
て、この第2再生映像信号V2'に含まれる周波数3.6
91125MHz のバースト信号(図3(b)のB2)
に基づき、これを周波数8逓倍して、映像信号記録処理
回路100の上記クロックRMと同じ周波数 fRM'=29.529MHz=fRH'/m のクロックRM’が生成される。このクロックRM’
は、AD変換器234と時間軸逆変換回路230のメモ
リの書込クロックとしてアドレス制御回路231に供給
される。
【0075】また、この第2再生モードでは、このクロ
ック発生回路240から出力される上記クロックWH’
を分周器242にて1/m(=1/2)に分周した周波
数 fWM'=fWH'/m=24.30MHz のクロックWM’が、スイッチ253で切り換えられて
端子2側より上記DA変換器220と時間軸逆変換回路
230のメモリの読取クロックとしてアドレス制御回路
231に供給される。
【0076】上記第2再生映像信号V2'は、クロック発
生回路240からの上記クロックRM’により、AD変
換器234で逐次サンプリングされディジタル信号に変
換され、時間軸逆変換回路230のメモリにライン単位
で逐次書き込まれる。このライン単位のメモリへの書込
は、上記クロックRM’に基づきアドレス制御回路23
1により制御され、この第2再生映像信号V2'の内、図
3(b)に示す正極同期信号HS、色差信号B−Y、R−
Yと輝度信号Yだけがメモリに書き込まれ、それ以外の
上記同期情報HS2 、ブランキング信号X、セグメント
同期信号V、付加信号S、基準信号Rなどはメモリに書
き込まれずに除去される。
【0077】以上の時間軸逆変換回路230のメモリへ
の書込が終了したのち、上記スイッチ253から出力さ
れるクロックWM’に基づき、同メモリからライン単位
で所定の時系列順で逐次読み取られ、DA変換器220
にて、上記スイッチ253からのクロックWM’に基づ
きアナログ信号に変換されてからスイッチ251で切り
換えられて端子2側を介して端子211に出力される。
この端子211に出力される信号は、上記第2映像信号
MUSEと同じ形式の信号(図3(a))であり、その有
効ライン数は、フレーム当たり#1〜#564、#56
5〜#1125の計1125ラインであり、上記MUS
E信号の音声情報を含む全ラインが復元される。
【0078】本発明によれば、上記した記録パラメータ
の設定により、図2(b)に示す第1再生映像信号V1'の
1ラインの基本周期TH1と、図3(b)に示す第2再生映
像信号V2'の1ラインの基本周期TH2とを互いに等しく
でき、しかもその各ラインのサンプル数は、それぞれ1
700と850の丁度2:1の関係で与えられる。一
方、上記したように映像信号再生処理回路200におけ
るクロックRH’とクロックRM’の周波数の関係もそ
れと同じく fRH':fRM'=2:1 に設定されている。したがって、上記第1および第2再
生モードの両方で、上記時間軸逆変換回路230におけ
るライン単位の時間軸逆変換の処理を共通にすることが
でき、図8にも示したように、映像信号再生処理回路2
00の大部分を共通にできる。しかも両モードで上記磁
気ヘッド1a、1bと再生増幅回路60、FM復調回路
70など再生系の大部分を共用できるため、記録系と同
様に再生系においても、共用化によって回路システムの
規模を縮小でき大きな経済的効果が得られる。
【0079】また、上述したように、上記第1記録モー
ドと第2記録モードとで、トラックピッチ、トラック傾
斜角の同じトラックパターンを得て、長時間記録を実現
する効果、および隣接トラック間でライン単位で整列さ
せることができるため、隣接トラックからのクロストー
ク妨害を低減し、可変速再生を容易にする効果を得るこ
とができる。また、図4(b)と図5(b)に示したよう
に、トラック上で、両モードで映像信号を記録する領域
(C)と音声信号を記録する領域(B)をほぼ同じにで
き、したがって、図4(b)と図5(b)のAあるいはDに
示す新たな領域を共通して確保することができ、これら
共通の領域に映像信号や音声信号とは異なる別の情報信
号、例えば映像信号や音声信号に付随する付加情報信
号、あるいはトラッキング用の制御情報信号などを記録
するなど、両モードで共通して、種々の付加情報をテー
プの使用効率を高めて記録する機能を容易に実現するこ
とができる。
【0080】さらに、上記の電気通信技術審議会資料に
記載のように、上記第2映像信号MUSEの#47〜#
562(および#609〜#1124)の映像有効ライ
ンの信号は、上記第1映像信号HDの#42〜#557
(および#604〜#1119)のラインの信号として
復号化され、あるいは逆に、上記第1映像信号HDの#
42〜#557(および#604〜#1119)の映像
有効ラインの信号は、上記第2映像信号MUSEの#4
7〜#562(および#609〜#1124)のライン
の信号として符号化されるが、本発明によれば、上記し
たようにこれらのラインの信号は両モードで確実にその
全てが記録されるため、この第1映像信号HDあるいは
第2映像信号MUSEのいずれの信号形式で記録して
も、あるいは装置間でこの第1あるいは第2映像信号の
いずれでダビング記録を繰り返しても、高精細情報の伝
送に最低限必要な上記の有効映像情報の全てを常に欠落
なく完全に記録再生することができるため、忠実で正確
な高精細画像情報の記録再生装置を提供することができ
る。
【0081】また、以上の図2および図3に示した記録
方法からも明らかなように、上記2つの第1および第2
の記録モードに共通して、互いにアジマス角の異なる2
つの磁気ヘッド1a、1bの内、上記2つの線順次色信
号の一方の信号(第1記録映像信号V1 の色差信号P
R、あるいは第2記録映像信号V2 の色差信号R−Y)
が磁気ヘッド1aでのみ記録されるのに対し、他方の信
号(第1記録映像信号V1 の色差信号PB、あるいは第
2記録映像信号V2 の色差信号B−Y)は、それとはア
ジマス角の異なる他方の磁気ヘッド1bでのみ記録され
ることになる。このように、2つの色情報が互いにアジ
マス角の異なる磁気ヘッドに予め分離されて記録され、
その再生に当たっては、両者のアジマス角の違いに応じ
て、2つの色情報が自動的に識別分離されて再生される
ため、記録あるいは再生の過程で線順次色信号の識別手
段を特別に設ける必要はなくなり、色判別が容易となっ
て、特に可変速再生が容易に実現できる効果が得られ
る。
【0082】以上図1の実施例は、記録チャンネル数に
関する上記パラメータMの値をいずれも1(M1=M2=
1)として、磁気ヘッド2つ(1a、1b)を用いて1
チャンネル記録に適用した場合を示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、そのチャンネル数および
セグメント数は任意であり、本発明の主旨をそれるもの
ではない。
【0083】その一例として、上記ドラム3に、磁気ヘ
ッド1a、1bの他に、もう一系統、図1の破線に示す
磁気ヘッド2a、2bを設け計4ヘッドで2チャンネル
記録する場合には、隣接トラック間でアジマス角を異な
らせるために、隣りあう磁気ヘッド1aと2aのアジマ
ス角、および1bと2bのアジマス角は異ならせ、18
0度対向の磁気ヘッド1aと1bのアジマス角、および
2aと2bのアジマス角は同じにする。そして、上記第
1記録モードでは、ドラム3の回転数を毎秒60回転に
設定して、上記第1映像信号HDをM1=2、N1=2と
して、2チャンネル2セグメント分割記録方式で、1フ
ィールド当たりM1×N1=4本のトラックに分割して記
録し、また上記第2記録モードでは、ドラム3の回転数
を毎秒30回転に設定して、上記第2映像信号MUSE
をM2=2、N2=N1/m=1として、2チャンネル1
セグメント分割記録方式で、1フィールド当たりM2×
N2=2本のトラックに分割して記録する。このとき第
2記録モードにおけるテープ速度は、第1記録モードに
おけるテープ速度の1/2に設定される。
【0084】以上のパラメータ設定によって得られる第
1および第2記録モードのトラックパターンをそれぞれ
図9と図10に示す。以上の2チャンネル記録方式の場
合、図示しないが上記映像信号記録処理回路100にお
いて、上記第1および第2の各記録モードで処理される
記録映像信号は2チャンネルの信号に分割されて出力さ
れる。具体的には、図4および図5に示した奇数番目の
セグメントの信号(図4(a)の1SEG、3SEG、5
SEG、7SEGの信号、および図5(a)の1SEG、
3SEGの信号)は第1チャンネルの信号(図9(a)お
よび図10(a)に示す1CHの信号)として、また偶
数番目のセグメントの信号(図4(a)の2SEG、4
SEG、6SEG、8SEGの信号、および図5(a)の
2SEG、4SEGの信号)は第2チャンネルの信号
(図9(a)および図10(a)に示す2CHの信号)とし
て出力される。また上記FM変調回路40と記録増幅回
路50がその各チャンネル毎に設けられ、上記の分割さ
れて出力される記録映像信号は、その各チャンネル毎に
FM変調され記録増幅されてから、第1チャンネルの映
像信号は磁気ヘッド1a、1bにより、第2チャンネル
の映像信号は磁気ヘッド2a、2bによりそれぞれ記録
される。このとき、ドラム30の回転数の上記の設定に
基づき、その各チャンネルの映像信号は、第1記録モー
ドでは、1フレーム当たり4つのセグメント(図9(a)
の1SEG、2SEG、3SEG、4SEG)に分割さ
れて記録され、第2記録モードでは、1フレーム当たり
2つのセグメント(図10(a)の1SEG、2SEG)
に分割されて記録されるため、図9および図10に示し
たトラックパターンが得られる。
【0085】この実施例で、トラック端部でのセグメン
ト間のトラックのずれ量(H並び)は、図9(a)と図1
0(a)に示すように、第1記録モードでαH=0.5H
、第2記録モードでαH=1.0H であり、先の実施
例(図4と図5)の場合のずれ量の丁度2倍であるが、
それ以外の1フレーム当たりの記録有効ライン数、1フ
レーム当たりのトラック数、トラック当たりの記録ライ
ン数、トラックピッチ、トラック傾斜角などのパラメー
タは全て同じ値に設定される。したがって、各モードで
映像信号とそれに付随して入力される音声信号のトラッ
ク上の記録領域は、先の実施例(図4(b)と図5(b))
の場合とまったく同様であり、図9(b)と図10(b)に
示す各トラックの180度の内、最初の約15度の領域
Bに音声信号が記録され、残りの約165度の領域Cに
映像信号が記録される。
【0086】このように、本発明によれば、記録するチ
ャンネル数、セグメント数を変えても、相互に記録パタ
ーンの相似性を得ることが容易である。
【0087】同様にして、本発明では、上記第1映像信
号を図4(a)のパターンで記録し、第2映像信号を図1
0(a)のパターンで記録するような場合、あるいは、上
記第1映像信号を図9(a)のパターンで記録し、第2映
像信号を図5(a)のパターンで記録するような場合にも
適用でき、得られる効果は同じである。
【0088】このように、本発明は、一般的に、上記第
1映像信号(U1 )より生成した第1記録映像信号(V
1 )と上記第2映像信号より生成した第2記録映像信号
(V2 )との帯域比mの値に応じて、第1映像信号を1
フィールド当たりM×N個のトラックに分割して記録
し、第2映像信号を1フィールド当たりM×N/m個の
トラックに分割して記録する場合に適用できるものであ
る。
【0089】上記の実施例は、いずれもm=2に設定し
た場合を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、mは任意の値をとることができる。その具体例と
して、例えば、第1映像信号(U1 )として上記のよう
に広帯域(20MHz)の信号が入力され、また第2映
像信号(U2 )として上記のように狭帯域(8MHz)
の信号が入力された場合でも、その第2映像信号(U2
)より生成した第2記録映像信号(V2 )の占有帯域
が例えば10MHzとなった場合に、上記第1映像信号
(U1 )より生成される第1記録映像信号(V1 )の占
有帯域も10MHzとなるように、第1映像信号(U1
)を予め入力側で帯域制限してから、第1記録映像信
号(V1 )を生成すれば、第1記録映像信号(V1 )と
第2記録映像信号(V2 )との帯域比mはほぼ1になる
ため、m=1に設定される。したがって、この場合に
は、M1=M2(=M)、N1=N2(=N)に設定され、
第1映像信号(U1 )と第2映像信号(U2 )は、共
に、1フィールド当たりMチャンネルNセグメントに分
割されてM×N個のトラックに記録される。
【0090】このように、本発明においては、上記のパ
ラメータmは、入力される第1映像信号(U1 )と第2
映像信号(U2 )の潜在的に有する占有帯域の比によっ
て決められるものではなく、記録するのに適した信号に
変換したあとの信号(記録信号V1 とV2 )の占有帯域
の比に応じて任意に決められるものである。
【0091】ここで、本発明においては、上記の各パラ
メータの内、クロック周波数に関するパラメータfWH、
fRH、fWM、fRMと、記録映像信号の1ライン当たりの
サンプル数に関するパラメータS1 、S2 は、一般に、
W、Rを整数として、次のような関係式が成立するよう
に定められる。
【0092】fWM=fWH/m、fRM=fRH/m fWH/fRH=fWM/fRM=W/R S1=SH×L×(R/W)/(2×N×L1)≧S2×m ここで、SH は、前記したように第1映像信号を周波数
fWHのクロックで標本化したときの1ライン当たりのサ
ンプル数であり、フレーム当たりの走査線数Lとフィー
ルド周波数fV を用いて、 SH=fWH/(L×fV/2) で与えられる。
【0093】次に、上記のパラメータmの値を特にm=
1に設定して、上記の関係式を満たす他の実施例につい
て、図11と図12を用いて説明する。
【0094】図11は、上記第1および第2映像信号
を、m=1に設定し、さらに、M=2、N=1に設定し
て、いずれも1フィールド当たり2チャンネル1セグメ
ントに分割して2個のトラック(1フレーム当たり4個
のトラック)に記録する場合に、上記図1の実施例を用
いて生成される各チャンネル毎の第1および第2記録映
像信号の信号形式を模式的に示す図である。また、図1
2は、この第1および第2記録モードで得られるトラッ
クパターンを示す図である。
【0095】図11に示す第1記録映像信号V1 および
第2記録映像信号V2 を生成するために、ここでは、具
体的な数値例として、 fWH=fWM=32.40MHz fRH=fRM=18.27MHz W/R=360/203 が設定される。
【0096】まず、第1記録モードでは、上記関係式よ
り第1映像信号の1ライン当たりのサンプル数として、
SH =960が設定され、この960サンプルのうち、
120サンプルの水平ブランキングを除く残りの有効画
素840サンプルの輝度情報とその1/4の210サン
プルの線順次化した色情報が生成される。この各ライン
毎の輝度情報と色情報の他に、図11(a)に示すよう
に、4サンプル分のフロントポーチ信号と40サンプル
分の負極同期信号と4サンプル分のバックポーチ信号と
40サンプル分のバースト信号と14サンプル分のブラ
ンキング信号の計102サンプル分の同期情報が追加さ
れ、さらに上記輝度情報と色情報の間に8サンプル分の
YCブランキング信号が追加されて、ライン当たりS1
=1160サンプルの時分割多重信号が上記第1記録映
像信号V1 として生成される。
【0097】したがって、そのライン基本周期TH1は、
TH1=63.49μsで与えられ、この第1記録モード
で各トラックの180度の期間T1 に記録できるライン
の総数L1 は、 L1=fRH/(N×fV×S1)=262.5 で与えられ、1フレームにつき2×M×N×L1 =10
50ライン分を記録することができる。
【0098】ここで、この第1記録映像信号V1 を記録
するときのテープ速度の具体的な数値例として、現行の
家庭用VTRなどで用いられている従来から公知の方
式、例えばVHS方式と同じテープ速度Vt =33.3
5mm/secを設定した場合を考えると、そのトラッ
クパターンは図12(a)に示すように、αH=1.5H
に設定され隣接トラック間でH並びさせることができ、
1フレームにつき上記第1映像信号の映像有効ライン1
035(#41〜#557、#603〜#1120)を
含む全1036ラインを記録することができ、さらにブ
ランキング信号X、セグメント同期信号V、基準信号
R、付加信号Sなどの冗長信号を1フレームにつき全1
4ライン分記録することができる。なお、この図12
(a)の実施例では、上記のテープ速度の設定により、セ
グメント間のトラックピッチは57.8 μm、トラック
傾斜角は5.97 度で与えられ、これらの値は上記VH
S方式と同じになる。
【0099】同様に、第2記録モードでは、第2映像信
号の1ライン当たりのサンプル数として、SM =960
(=SH )が設定され、ライン単位でこの全960サン
プルの他に、図11(b)に示すように、上記第1記録映
像信号と同じ4サンプル分のフロントポーチ信号と40
サンプル分の負極同期信号と4サンプル分のバックポー
チ信号と40サンプル分のバースト信号と14サンプル
分のブランキング信号の計102サンプル分の同期情報
が追加されて、ライン当たりS2 =1062(<S1)
サンプルの時分割多重信号が上記第2記録映像信号V2
として生成される。
【0100】したがって、そのライン基本周期TH2は、
TH2=58.13μs(<TH1)で与えられ、この第2
記録モードで各トラックの180度の期間T2 に記録で
きるラインの総数L2 は、 L2=fRM/(N×fV×S2)=286.7 で与えられ、1フレームにつき2×M×N×L2 =11
46ライン分を記録することができる。
【0101】この第2記録映像信号V2 を記録するとき
のテープ速度を上記第1記録モードと同じ値Vt =3
3.35mm/secに設定した場合は、そのトラックパ
ターンは図12(b)に示すように、αH=1.6H に設
定され隣接トラック間のH並びはわずかにずれ、1フレ
ームにつき上記第2映像信号の#1〜#1125の全ラ
インを記録することができ、さらにブランキング信号
X、セグメント同期信号V、基準信号R、付加信号Sな
どの冗長信号を1フレームにつき全21ライン分記録す
ることができる。この図12(b)の実施例でも、以上の
設定により、セグメント間のトラックピッチやトラック
傾斜角は、上記第1記録モードの場合とまったく同じに
なる。
【0102】なお、以上図12の実施例で、映像信号に
付随する音声信号は、上記第2記録モードでは、上記第
2映像信号の所定ラインに時分割で多重されているた
め、その第2映像信号と共に記録されることになる。こ
れに対し、上記第1記録モードでは、従来から公知の音
声記録方法、例えば音声信号をFMで映像信号に周波数
多重して記録する方法、あるいはPCMで深層記録する
方法などを用いることにより、音声のための特別の領域
を占有せずに音声信号を記録することは容易である。
【0103】以上述べたように、特にm=1に設定した
場合は、第1映像信号(U1 )と第2映像信号(U2 )
を共に、上記図11と図12の実施例に示したような類
似の信号形式で類似のフォーマットで記録することがで
きるため、両者で回路システムの一層の共用化を図るこ
とができ、大きな経済的効果を得ることができる。
【0104】なお、この場合には、互いに信号形式の異
なる2つの信号が、両者で同等の占有帯域で類似のフォ
ーマットで記録されることになり、どちらの形式の信号
が記録されたかを識別するための識別信号が、上記磁気
テープの一部、例えば、上記コントロールトラックの一
部、あるいは上記映像信号の記録される平行な斜めのト
ラック上の一部、あるいはその映像トラックとは別に設
けられた平行な斜めのトラック上の一部、あるいはその
平行な斜めのトラックとは別に設けられたテープ長手方
向のトラックの一部に記録される。その具体例として、
上記図12(a)と(b)のV、X、SあるいはRに示す冗
長信号の一部分(あるいは、上記図4(b)、図5(b)、
図9(b)、図10(b)のAあるいはDに示すオーバーラ
ップ部分)に上記識別信号が多重記録される。再生時
に、この識別信号を再生することにより、どちらの形式
の信号が記録されたかを識別して、元の正しい信号を忠
実に復元することが容易となる効果が得られる。
【0105】また、本発明の対象とする上記第1および
第2映像信号は、上記の走査線1125本の信号に限定
されるものではなく、走査線525本、625本、10
50本、あるいは1250本など任意の形式の映像信号
に適用できるものである。
【0106】その一例として、第1映像信号は、上記の
ような高精細のHD信号に限定されるものではなく、例
えば、図示しないが現行のテレビ方式として用いられて
いる走査線525本のNTSC方式のような狭帯域(4
MHz)の映像信号を入力させ、その入力側に走査線変
換手段を用いて、走査線1125本に相当する高精細化
した占有帯域約10MHzの疑似HD信号を生成し上記
第1映像信号として記録し、占有帯域8MHzの上記M
USE信号を第2映像信号として記録するような場合に
も適用できる。この場合、上記疑似HD信号として生成
される第1記録映像信号(図2(b)あるいは図11(a)
に示すV1 )と上記MUSE信号より生成される第2記
録映像信号(図3(b)あるいは図11(b)に示すV2 )
の占有帯域はほぼ同じになるため、m=1に設定され、
両者はそれぞれ上記図12の(a)と(b)の実施例に示し
たようなフォーマットで記録される。この場合にも、ど
ちらの形式の信号が記録されたかを識別するための識別
信号が、上記磁気テープの一部に記録される。
【0107】同様に、第2映像信号は、上記のような占
有帯域8MHzのMUSE信号に限定されるものではな
く、上記の方法により生成した占有帯域10MHzの疑
似HD信号を上記第2映像信号として記録し、占有帯域
20MHzの上記HD信号を第1映像信号として記録す
るような場合にも適用できる。この場合は、上記第2映
像信号(疑似HD信号)は、上記第1映像信号(HD信
号)の1/mの帯域で記録され、上記HD信号の帯域を
制限せずに20MHzの帯域で記録する場合は、m=2
に設定され、あるいは、上記HD信号の帯域を例えば1
/2に制限(ないしは、1/2に帯域圧縮)して約10
MHzの帯域で記録する場合は、m=1に設定される。
特に、この後者のm=1に設定して記録する場合には、
第1映像信号(HD信号)と第2映像信号(疑似HD信
号)を共に、全く同じ帯域で、同じ形式(例えば図11
(a)に示す信号形式V1 )で、かつ同じフォーマット
(例えば図12(a)に示すフォーマット)で記録し再生
することができるため、この場合には、どちらの形式の
信号が記録されたかを識別するための識別信号は特には
必要ではなくなる。
【0108】さらに、本発明においては、記録する映像
信号は、上記第1および第2の2種の映像信号にのみ限
定されるものではなく、上記第1映像信号、および第2
映像信号以外に、第3の映像信号を1つの装置で選択的
に記録する場合にも適用できるものである。
【0109】例えば、第1映像信号として走査線112
5本の上記HD信号を入力し、また第2映像信号として
走査線1125本の上記MUSE信号を入力して、これ
らを選択的に記録する実施例は先の図1で示した通りで
あるが、さらに第3映像信号として走査線525本の上
記NTSC信号を入力し、上記第1映像信号との帯域比
をm=4とし、M3=1、N3=N1/m=1として、こ
の第3映像信号を1チャンネル1セグメントで記録す
る。
【0110】より具体的には、この第1あるいは第2映
像信号は、M=2、N=1として2チャンネル1セグメ
ントで記録する場合には、図13のトラックーパターン
に示すように、1フレーム当たりでトラックTa1、Ta
2、Tb1、Tb2の4トラックに分割して記録され、上記
第3映像信号は1フレーム当たりでトラックTa3、Tb3
の2トラックに分割して記録される。
【0111】この第3映像信号NTSCは、現行の家庭
用VTRなどで用いられている従来から公知の方式、例
えば、VHS方式などで記録再生することができる。こ
の条件として、上記図1の実施例で、ドラム3、キャプ
スタン4、および磁気テープ6の走行機構系を従来の家
庭用VTRと同じ、あるいは互換性のある機構系で構成
する。この条件で、上記第1あるいは第2映像信号を上
記第1の磁気ヘッド1a、1b(あるいは2a、2b)
で記録再生し、上記第3映像信号を図示しないが上記公
知の方式に基づく記録再生回路を別系統で設けて、上記
第1の磁気ヘッド2a、2b、あるいは、ドラム3に上
記第1の磁気ヘッドとは別に設けられた第2の磁気ヘッ
ド3a、3bで記録再生する。
【0112】ここで、この磁気ヘッド3a、3bは、磁
気ヘッド1a、1b(あるいは2a、2b)で再生され
る映像信号に周波数の高い時間軸変動(ベロシティエラ
ー)を生じさせる原因となる。この問題に対しては、先
の図4(b)のタイミングを例にして、この第3映像信号
の記録再生用磁気ヘッド3a、3bを、ドラム3上で、
上記第1、第2映像信号の記録再生用磁気ヘッド1a、
1b(あるいは2a、2b)より回転方向にわずかに後
行させた位置(例えば、上記図4(b)に示す領域Aと領
域Bのトラック上の角度5+14.9=19.9度以内)
に取り付けることにより解決できる。すなわち、上記第
1の磁気ヘッド1a、1b(あるいは2a、2b)が映
像領域Cを走査開始する前に、それより後行する第2の
磁気ヘッド3a、3bはテープ上に走査突入されるた
め、この第2磁気ヘッド3a、3bのテープ突入による
インパクト性の外乱の影響を除くことができる。同様
に、上記第1磁気ヘッド1a、1b(あるいは2a、2
b)が映像領域Cを走査終了した後に、上記第2磁気ヘ
ッド3a、3bがテープ上から走査突出されるため、こ
の第2磁気ヘッド3a、3bのテープ突出によるインパ
クト性の外乱の影響も合わせて除くことができる。一般
に、映像信号の記録される領域Cを上記第1の磁気ヘッ
ド(1a、1b、2a、2b)が走査する間は、上記第
2の磁気ヘッド(3a、3b)が上記磁気テープ(6)
に走査の突入ないし突出しないような関係で、上記第1
および第2の磁気ヘッドを配置することにより、このイ
ンパクト性外乱の影響を阻止することができる。
【0113】なお、この磁気ヘッド相互の干渉を防ぐた
めに、第1あるいは第2磁気ヘッドの少なくともいずれ
か一方がテープを走査している間は、その他方のヘッド
はテープを走査しゅう動しないように、ヘッドを摂動さ
せる機構を設けることは有効な方法である。また、この
第1および第2の磁気ヘッドを互いに摩耗特性の異なる
磁気テープにしゅう動させるような場合にも、このヘッ
ド摂動機構により、テープとヘッドの組合せの異なる場
合には、ヘッドをテープに走査しゅう動させないように
することができ、ヘッドおよびテープを保護し寿命を延
ばす作用と効果が得られる。
【0114】以上の実施例によれば、機構系の大部分を
共用することができ、しかも従来の家庭用VTRなどで
記録されたテープをこの装置で再生することが可能とな
り、1つの装置で上記高精細映像信号以外に、現行の映
像信号の互換再生も可能となり、装置の付加価値を高め
ることのできる効果が得られる。
【0115】次に、図1に示した実施例は、映像信号を
アナログ(FM)記録によって、ライン単位で記録した
場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、いわゆるディジタル記録によって、映像信号の標本
化された画素単位でPCM符号化して記録する場合にも
適用できるものである。アナログ記録の場合は、上記実
施例で説明したようにライン単位で各トラック毎のパラ
メータの値(記録ライン数L1、L2やライン周期TH1、
TH2など)が設定されるが、このディジタル記録の場合
には、上記ライン単位の信号に代わって、複数の標本化
画素のデータで構成されるブロック単位の信号で規定さ
れる。
【0116】すなわち、ディジタル記録する場合には、
まず第1記録モードで、上記第1映像信号より、それを
標本化してライン当たりに換算してS1 個の標本化画素
を含むように、ブロック当たりにk1 個の標本化画素の
データを含むブロック単位の第1記録映像信号を生成
し、該第1記録映像信号を、フィールド単位でM個のチ
ャンネルに分割し、その各チャンネルをN個のセグメン
トに分割して、1フィールド当たりM×N個(1フレー
ム当たりM×N×2個)のトラックに分割してディジタ
ル記録すると共に、その各トラックにブロック数に換算
してNB1個分の信号(ライン数に換算してL1 ライン分
の信号)を記録できるように L1×S1=NB1×k1 に設定する。
【0117】また第2記録モードでは、上記第2映像信
号より、それを標本化してライン当たりに換算してS2
個の標本化画素を含むように、ブロック当たりにk2 個
の標本化画素のデータを含むブロック単位の第2記録映
像信号を生成し、上記第1記録映像信号と第2記録映像
信号との帯域ないし情報量の比mに応じて、該第2記録
映像信号を、1フィールド当たりM×N/m個(1フレ
ーム当たりM×N×2/m個)のトラックに分割してデ
ィジタル記録すると共に、その各トラックにブロック数
に換算してNB2個分の信号(ライン数に換算してL2 ラ
イン分の信号)を記録できるように L2×S2=NB2×k2 に設定する。
【0118】さらに、上記第2記録映像信号を記録する
ときのテープ速度を上記第1記録映像信号を記録すると
きのテープ速度のほぼ1/m倍に設定して記録すると共
に、上記の各パラメータを NB2=NB1×k1/k2 を満たすように設定する。
【0119】なお、アナログ記録の場合、標本化画素は
ライン内で標本化時の時系列順に従わせる場合が一般的
であるのに対し、ディジタル記録の場合は、いわゆるイ
ンターリーブ手法によって、ブロック内の標本化画素の
時系列順を標本化時の時系列順と異ならせる場合が一般
的である。したがって、ディジタル記録の場合のトラッ
ク当たりの記録ライン数(L1、L2)は、ライン当たり
の標本化画素数(S1、S2)とトラック当たりの記録ブ
ロック数(NB1、NB2)とブロック当たりに含まれる標
本化画素数(k1、k2)から換算される。
【0120】例えば先の図2、図3、図4、図5に示し
た数値例をそのままディジタル記録に適用した場合につ
いて説明すると、第1記録モードで、標本化画素のk1
(=100)個分のデータ量を1ブロックの信号に割り
当てて記録する場合(1画素当たり8ビットで量子化
し、1ブロック当たり10%相当の誤り訂正符号などの
冗長符号を付加した場合の1ブロック当たりのデータ量
は、8×k1 ×1.1 =880ビットになる)に、図2
(b)に示す第1記録映像信号V1 の1ラインの標本化画
素数はS1 =1700サンプルであるから、この第1記
録映像信号を図4に示すパターンでディジタル記録する
場合は、各トラックにライン数に換算してL1 =14
4.75 ライン分、ブロック数にしてNB1=L1×S1/
k1 =2460.75 個分の信号が記録できるように設
定され、図4(a)の例では、そのうち各トラックには1
30ライン分(ブロック数にして2210ブロック分)
の映像情報が記録される。
【0121】これに対し、第2記録モードで、標本化画
素のk2 (=100)個分のデータ量を1ブロックの信
号に割り当てて記録する場合に、図3(b)に示す第2記
録映像信号V2 の1ラインの標本化画素数はS2 =85
0サンプルであり、この第2記録映像信号を図5に示す
パターンでディジタル記録する場合は、各トラックにラ
イン数に換算してL2 =289.5 ライン分、ブロック
数にしてNB2=L2×S2/k2 =2460.75 (=N
B1)個分の信号が記録できるように設定され、図5(a)
の例では、そのうち各トラックには282ライン分(ブ
ロック数にして2397ブロック分)の映像情報が記録
される。
【0122】また、本発明においては、アナログ(F
M)記録の場合と同様に、ディジタル(PCM)記録の
対象とする信号は、上記第1あるいは第2映像信号にの
み限定されるものではなく、上記第3映像信号をディジ
タル記録するような場合にも適用できることはいうまで
もない。具体的には、例えば上記図13のトラックパタ
ーンにおいて、上記第1あるいは第2映像信号は1フレ
ーム当たりでトラックTa1、Ta2、Ta3、Tb1、Tb2、
Tb3にディジタル記録し、上記第3映像信号は1フレー
ム当たりでトラックTa3、Tb3にディジタル記録し、こ
れらの信号を識別するための識別信号が磁気テープ上の
一部に一緒に記録される。
【0123】さらに、本発明においては、以上のアナロ
グ(FM)記録とディジタル(PCM)記録を1つの装
置で選択的に行うか、あるいは同時に行う場合にも適用
できるものである。具体的には、例えば図13のトラッ
クパターンにおいて、上記第1映像信号を1フレーム当
たりでトラックTa1、Ta2、Tb1、Tb2の4トラックに
分割してアナログ記録し、上記第2映像信号(あるいは
上記第3映像信号)を1フレーム当たりでトラックTa
3、Tb3の2トラックに分割してディジタル記録する。
あるいはそれとは逆に、上記第1映像信号をディジタル
記録し、上記第2映像信号(あるいは上記第3映像信
号)をアナログ記録する。
【0124】また、本発明は、上記のアナログ(FM)
記録あるいはディジタル(PCM)記録をそれぞれ別に
して記録する場合に、上記の機構系やヘッドの一部ある
いはその全てを共通にして装置を構成する場合にも適用
できるものである。
【0125】具体的には、例えば図13のトラックパタ
ーンにおいて、上記第1映像信号を上記の少なくとも第
1および第2の2組の4個のヘッド(1a、1bと2
a、2b)により、1フレーム当たりでそれぞれトラッ
クTa1、Tb1とTa2、Tb2に2チャンネルに分割してア
ナログ(FM)記録する。また、必要に応じて、上記の
少なくとも第3の1組の2個のヘッド(3a、3b)に
より、例えば上記第1映像信号に付随する音声信号など
の付加情報を1フレーム当たりでトラックTa3、Tb3に
1チャンネルでアナログ(FM)記録あるいはディジタ
ル(PCM)記録する。ここで、この第1映像信号をア
ナログ(FM)記録する場合のFM信号帯域をW(例え
ばW=16MHz)とする。
【0126】一方、上記第1映像信号とは信号形式の異
なる第4の映像信号(例えば、現行のNTSC方式など
の映像信号をディジタル圧縮した映像信号、あるいは、
現在米国や欧州などでディジタルテレビ方式として検討
されているATV方式のようなディジタル圧縮された映
像信号など)をディジタル(PCM)記録する場合に、
その記録パラメータをうまく設定することにより、上記
の機構系やヘッドの大部分を共用させることができる。
【0127】すなわち、この圧縮されたディジタル形式
の第4映像信号の伝送レートを、それに付随する音声情
報を含めてB(例えばB=25Mbps)とし、その記
録に必要な同期符号や誤り訂正符号などの付加情報の符
号冗長度をX%とすると、この第4映像信号(とそれに
付随する音声情報)を1チャンネルで記録するのに必要
な伝送レートは、B(1+X)となる。したがって、こ
の記録伝送レートB(1+X)の値が、上記FM信号帯
域Wのほぼ2倍より小さく、B(1+X)≦2Wとなる
ように設定すれば、例えば上記符号冗長度Xを約30%
以下に設定すれば、上記第4映像信号を1チャンネルで
記録することが可能となり、しかも上記第1映像信号を
記録する機構系とヘッドの大部分を共用することができ
る。より具体的には、以上の記録パラメータの設定によ
り、上記ドラム3やキャプスタン5などを含む機構系を
全て共用して、上記第4映像信号を、図14のトラック
パターンに示すように、上記第1の1組の2個のヘッド
1a、1b(あるいは、上記第2の1組の2個のヘッド
2a、2b)をそのまま兼用して、1フレーム当たりで
トラックTa1、Tb1に1チャンネルでディジタル(PC
M)記録することができる。
【0128】なお、この図13と図14のトラックパタ
ーンで、隣接トラック間で互いに記録されるアジマス角
が異なるように、上記各組のヘッド1a、1b、2a、
2b、3a、3bのアジマス角が設定され、これによ
り、トラック間にガードバンドを設けずに高密度で記録
できる。また、この図13と図14のトラックパターン
は、上記各ヘッドの幅をほぼ同じ値に設定して、上記第
4映像信号を記録するときのテープ速度を、上記第1映
像信号を記録するときのテープ速度のほぼ1/3にして
記録した場合を示す。これにより、ヘッドを共用しても
トラック間にガードバンドを設けずに高密度で記録する
ことができ、しかも上記第4映像信号の記録時間を第1
映像信号のそれの3倍に増やすことができる副次的効果
が得られる。
【0129】以上述べた実施例は、いずれも本発明の主
旨をそれるものではなく、特にこれらの方法によれば、
共通の装置で、また共通のカセットテープに、使用目的
に適った種々の画質を有する方式の異なる複数の信号を
極めて効率良く記録することができる。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、互
いに帯域が異なり、有効走査線数、および信号形式も異
なる複数種の映像信号を一つの装置で、回路規模の増大
を抑えて効率よく、帯域の差に応じたほぼ均等の画質性
能で記録再生でき、しかもアナログ記録ないしディジタ
ル記録のいずれにおいても、一方の広帯域高画質記録機
能に対し他方の狭帯域長時間記録機能がコストのわずか
な増加で比較的簡単に実現できる。また、いずれの記録
モードにおいても、トラックピッチ、トラック傾斜角の
ほぼ同じトラックパターンを得て、トラック上の同一の
領域で記録でき、隣接トラック間でライン単位で整列さ
せることができ、クロストーク妨害を低減し、可変速再
生を容易にする効果を得ることができる。さらには、い
ずれの記録モードでも、高精細情報の伝送に最小限必要
な有効映像情報の全てが確実に記録再生されるため、装
置間でいずれの信号形式で記録ないしダビングを繰り返
しても、情報の欠落はなく、常に忠実で正確な高精細画
像情報の記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる映像信号の記録再生装置の一実
施例を示す図である。
【図2】上記実施例で入出力される一方の映像信号の一
形式を示す図である。
【図3】上記実施例で入出力される他方の映像信号の一
形式を示す図である。
【図4】上記実施例で得られるトラックパターンの第1
の例を示す図である。
【図5】上記実施例で得られるトラックパターンの第2
の例を示す図である。
【図6】本発明に係わる映像信号記録処理回路の一実施
例を示す図である。
【図7】本発明に係わるFM変調回路の一実施例を示す
図である。
【図8】本発明に係わる映像信号再生処理回路の一実施
例を示す図である。
【図9】上記実施例で得られるトラックパターンの第3
の例を示す図である。
【図10】上記実施例で得られるトラックパターンの第
4の例を示す図である。
【図11】上記実施例で出力される映像信号の他の一形
式を示す図である。
【図12】上記実施例で得られるトラックパターンの第
5の例を示す図である。
【図13】上記実施例で得られるトラックパターンの第
6の例を示す図である。
【図14】他の実施例で得られるトラックパターンの第
7の例を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b、2a、2b、3a、3b…磁気ヘッド 3…ドラム 5…キャプスタン 6…磁気テープ 100…映像信号記録処理回路 200…映像信号再生処理回路 300…サーボ制御回路 10…モード指定回路 20…モード識別回路 30、80…マトリクス回路 40…FM変調回路 50…記録増幅回路 60…再生増幅回路 70…FM復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/808 9/797 9/815 H04N 9/80 B G

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号(Y)と2つの色信号(PB,P
    RあるいはB−Y,R−Y)を含み、互いに信号形式の
    異なる第1映像信号(U1 )と第2映像信号(U2 )の
    いずれかをテープ(6)上の平行な斜めのトラックに記
    録する映像信号の記録装置において、 第1記録モードにおいて、上記第1映像信号より、それ
    を標本化してライン当たりにS1 個の標本化画素を含む
    ライン単位の第1記録映像信号(V1 )を生成する第1
    の信号生成手段(100)と;上記第1記録映像信号
    を、フィールド単位でM個(Mは整数)のチャンネルに
    分割し、その各チャンネルをN個(Nは整数)のセグメ
    ントに分割して、1フィールド当たりM×N個(1フレ
    ーム当たりM×N×2個)のトラックに分割して記録す
    ると共に、その各トラックにライン数に換算してL1 ラ
    イン分の信号を記録できるように処理する第1の記録手
    段と;第2記録モードにおいて、上記第2映像信号よ
    り、それを標本化してライン当たりにS2 個の標本化画
    素を含むライン単位の第2記録映像信号(V2 )を生成
    する第2の信号生成手段(100)と;上記第1記録映
    像信号と第2記録映像信号との帯域の比mに応じて、上
    記第2記録映像信号を、1フィールド当たりM×N/m
    個(1フレーム当たりM×N×2/m個)のトラックに
    分割して記録すると共に、その各トラックにライン数に
    換算してL2 ライン分の信号を記録できるように処理す
    る第2の記録手段と;を備えて構成され、上記の各パラ
    メータを L2=L1×S1/S2 を満たすように設定して記録することを特徴とする映像
    信号の記録装置。
  2. 【請求項2】上記第1および第2の信号生成手段は、 上記第1記録映像信号のライン当たりの標本化画素数S
    1 を、上記第2記録映像信号のライン当たりの標本化画
    素数S2 のm倍と等しいか、あるいはそれより大きく、
    S1≧S2×mとなるようにディジタル信号処理する手段
    を備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    映像信号の記録装置。
  3. 【請求項3】上記ディジタル信号処理手段は、 上記第1記録映像信号の1ラインの基本周期(TH1)内
    に、所定レベルのブランキング信号を含む負極同期情報
    (HS1 )と、上記第1映像信号の2つの色信号を線順
    次化した信号(PBあるいはPR)と、輝度信号(Y)
    とを時分割で多重した信号で出力する手段を備えて構成
    されることを特徴とする請求項2に記載の映像信号の記
    録装置。
  4. 【請求項4】上記ディジタル信号処理手段は、 上記第2記録映像信号の1ラインの基本周期(TH2)内
    に、所定レベルのブランキング信号を含む負極同期情報
    (HS2 )と、上記第2映像信号の2つの色信号を線順
    次化した信号(B−YあるいはR−Y)と、輝度信号
    (Y)とを時分割で多重した信号で出力する手段を備え
    て構成されることを特徴とする請求項2に記載の映像信
    号の記録装置。
  5. 【請求項5】上記ディジタル信号処理手段は、 上記第2映像信号を標本化する周波数(fWM)を、上記
    第1映像信号を標本化する周波数(fWH)の1/m倍
    (fWM=fWH/m)にして処理する手段を備えて構成さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の映像信号の記録
    装置。
  6. 【請求項6】上記ディジタル信号処理手段は、 上記第2記録映像信号を標本化する周波数(fRM)を、
    上記第1記録映像信号を標本化する周波数(fRH)の1
    /m倍(fRM=fRH/m)にして処理する手段を備えて
    構成されることを特徴とする請求項2に記載の映像信号
    の記録装置。
  7. 【請求項7】上記ディジタル信号処理手段は、 上記第1記録映像信号を標本化する周波数(fRH)を、
    上記第1映像信号を標本化する周波数(fWH)のR/W
    倍(fRH=fWH×R/W:R、Wはいずれも整数)にし
    て処理する手段を有し、上記第1映像信号のフレーム当
    たりの走査線数をLとし、該第1映像信号を上記周波数
    (fWH)で標本化して得られる1ライン当たりのサンプ
    ル数をSH として、上記各パラメータの間で S1=SH×L×(R/W)/(2×N×L1) を満たす整数S1 とSH を設定して処理することを特徴
    とする請求項2に記載の映像信号の記録装置。
  8. 【請求項8】上記第2の記録手段は、 上記第2映像信号のフレーム当たりの走査線数をLとし
    て、上記の各パラメータを L2≧L×m/(M×N×2) を満たすように設定して記録することを特徴とする請求
    項1に記載の映像信号の記録装置。
  9. 【請求項9】上記第1および第2の記録手段は、 上記第1記録映像信号と第2記録映像信号それぞれの映
    像有効ラインを含む部分の信号を各トラックのほぼ同じ
    領域(C)に記録するように処理する手段を備えて構成
    されることを特徴とする請求項1に記載の映像信号の記
    録装置。
  10. 【請求項10】上記第1および第2の記録手段は、 上記第1映像信号と第2映像信号それぞれに付随して入
    力される音声情報を各トラックのほぼ同じ領域(B)に
    記録するように処理する手段を備えて構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の映像信号の記録装置。
  11. 【請求項11】上記第1および第2の記録手段は、 上記第2記録映像信号を記録するときのテープ速度を上
    記第1記録映像信号を記録するときのテープ速度のほぼ
    1/m倍にして記録する手段を備えて構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の映像信号の記録装置。
  12. 【請求項12】互いに信号形式の異なる第1映像信号
    (U1 )と第2映像信号(U2 )のいずれかをテープ
    (6)上の平行な斜めのトラックに記録する映像信号の
    記録装置において、 第1記録モードにおいて、上記第1映像信号より、それ
    を標本化してブロック当たりにk1 個の標本化画素のデ
    ータを含むブロック単位の第1記録映像信号(V1 )を
    生成する第1の信号生成手段(100)と;上記第1記
    録映像信号を、フィールド単位でM個(Mは整数)のチ
    ャンネルに分割し、その各チャンネルをN個(Nは整
    数)のセグメントに分割して、1フィールド当たりM×
    N個(1フレーム当たりM×N×2個)のトラックに分
    割してディジタル記録すると共に、その各トラックにブ
    ロック数に換算してNB1個分の信号を記録できるように
    処理する第1の記録手段と;第2記録モードにおいて、
    上記第2映像信号より、それを標本化してブロック当た
    りにk2 個の標本化画素のデータを含むブロック単位の
    第2記録映像信号(V2 )を生成する第2の信号生成手
    段(100)と;上記第1記録映像信号と第2記録映像
    信号との帯域ないし情報量の比mに応じて、上記第2記
    録映像信号を、1フィールド当たりM×N/m個(1フ
    レーム当たりM×N×2/m個)のトラックに分割して
    ディジタル記録すると共に、その各トラックにブロック
    数に換算してNB2個分の信号を記録できるように処理す
    る第2の記録手段と;を備えて構成され、上記の各パラ
    メータを NB2=NB1×k1/k2 を満たすように設定して記録することを特徴とする映像
    信号の記録装置。
  13. 【請求項13】互いに信号形式と占有帯域の異なる第1
    映像信号(U1 )と第2映像信号(U2 )のいずれかを
    テープ(6)上の平行な斜めのトラックに記録する映像
    信号の記録装置において、 第1記録モードにおいて、上記第1映像信号より、それ
    を標本化して得られる複数の標本化画素を含むライン単
    位の第1記録映像信号(V1 )を生成し、あるいは、第
    2記録モードにおいて、上記第2映像信号より、それを
    標本化して得られる複数の標本化画素を含むライン単位
    の第2記録映像信号(V2 )を生成し、かつ、これら第
    1記録映像信号と第2記録映像信号の占有帯域がほぼ同
    じになるようにディジタル信号処理する手段(100)
    と;上記第1記録映像信号あるいは第2記録映像信号
    を、いずれもフィールド単位でM個(Mは整数)のチャ
    ンネルに分割し、その各チャンネルをN個(Nは整数)
    のセグメントに分割して、1フィールド当たりM×N個
    (1フレーム当たりM×N×2個)のトラックに分割し
    て記録する手段と;上記第1記録映像信号と第2記録映
    像信号のいずれかを識別するための識別信号を上記テー
    プ上の一部に記録する手段と;を備えて構成されること
    を特徴とする映像信号の記録装置。
  14. 【請求項14】ドラム(3)上に互いに異なる角度で配
    置される第1のヘッド(1a、1b、2a、2b)と第
    2のヘッド(3a、3b)により、それぞれ、互いに信
    号形式の異なる第1映像信号(U1 )と第2映像信号
    (U2 )の少なくともいずれか一方をテープ(6)上の
    平行な斜めのトラックの互いに異なる領域に記録する映
    像信号の記録装置において、 第1記録モードにおいて、上記第1映像信号より第1記
    録映像信号(V1 )を生成する第1の信号生成手段と;
    第2記録モードにおいて、上記第2映像信号より第2記
    録映像信号(V2 )を生成する第2の信号生成手段と;
    上記第1記録映像信号を、上記第1のヘッドにより、フ
    ィールド単位でM個(Mは整数)のチャンネルに分割
    し、その各チャンネルをN個(Nは整数)のセグメント
    に分割して、1フィールド当たりM×N個(1フレーム
    当たりM×N×2個)のトラックに分割して記録する手
    段と;上記第1記録映像信号と第2記録映像信号との帯
    域ないし情報量の比mに応じて、上記第2記録映像信号
    を、上記第2のヘッドにより、1フィールド当たりM×
    N/m個(1フレーム当たりM×N×2/m個)のトラ
    ックに分割して、上記第1記録映像信号の記録されるト
    ラックとは異なる領域のトラックに記録する手段と;を
    備えて構成されることを特徴とする映像信号の記録装
    置。
  15. 【請求項15】上記第1あるいは第2の信号生成手段
    は、 少なくともそのいずれか一方が、複数の標本化画素を含
    むライン単位の記録映像信号を生成する手段を有し、そ
    の生成された記録映像信号をFMでアナログ記録するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項14に記載の映像
    信号の記録装置。
  16. 【請求項16】上記第1あるいは第2の信号生成手段
    は、 少なくともそのいずれか一方が、複数の標本化画素単位
    のデータで構成されるブロック単位の記録映像信号を生
    成する手段を有し、その生成された記録映像信号をPC
    Mでディジタル記録するように構成したことを特徴とす
    る請求項14に記載の映像信号の記録装置。
  17. 【請求項17】互いに走査線数と占有帯域の異なる第1
    映像信号(U1 )と第2映像信号(U2 )のいずれかを
    テープ(6)上の平行な斜めのトラックに記録する映像
    信号の記録装置において、 第1記録モードにおいて、上記第1映像信号より、それ
    を標本化して得られる複数の標本化画素を含むライン単
    位の第1記録映像信号(V1 )を生成し、あるいは、第
    2記録モードにおいて、上記第2映像信号より、それを
    標本化して得られる複数の標本化画素を含むライン単位
    の、かつその走査線数を変換して上記第1記録映像信号
    と同じライン数の第2記録映像信号(V2 )を生成し、
    かつ、これら第1記録映像信号と第2記録映像信号の占
    有帯域がほぼ同じになるようにディジタル信号処理する
    手段(100)と;上記第1記録映像信号あるいは第2
    記録映像信号を、いずれもフィールド単位でM個(Mは
    整数)のチャンネルに分割し、その各チャンネルをN個
    (Nは整数)のセグメントに分割して、1フィールド当
    たりM×N個(1フレーム当たりM×N×2個)のトラ
    ックに分割して記録する手段と;を備えて構成されるこ
    とを特徴とする映像信号の記録装置。
  18. 【請求項18】互いに信号形式の異なる第1映像信号
    (U1 )と第2映像信号(U2 )のいずれかが平行な斜
    めのトラックに記録されたテープ(6)を再生する映像
    信号の再生装置において、 上記第1映像信号よりそれを標本化してライン当たりに
    S1 個の標本化画素を含むライン単位の第1記録映像信
    号(V1 )が生成され、該第1記録映像信号が、フィー
    ルド単位でM個(Mは整数)のチャンネルに分割され、
    その各チャンネルがN個(Nは整数)のセグメントに分
    割されて、1フィールド当たりM×N個(1フレーム当
    たりM×N×2個)のトラックに分割されて記録される
    と共に、その各トラックにライン数に換算してL1 ライ
    ン分の信号が記録できるように処理され、あるいは、上
    記第2映像信号よりそれを標本化してライン当たりにS
    2個の標本化画素を含むライン単位の第2記録映像信号
    (V2 )が生成され、上記第1記録映像信号と第2記録
    映像信号との帯域の比mに応じて、該第2記録映像信号
    が、1フィールド当たりM×N/m個(1フレーム当た
    りM×N×2/m個)のトラックに分割されて記録され
    ると共に、その各トラックにライン数に換算してL2 ラ
    イン分の信号が記録できるように処理され、かつ、上記
    の各パラメータが、L2=L1×S1/S2を満たすように
    設定されて、上記第1あるいは第2記録映像信号のいず
    れかが記録されたテープを再生する再生手段(60)
    と;上記第1あるいは第2記録映像信号のいずれかが記
    録されたかを識別する識別手段(20)と;上記識別手
    段からの出力に応答して、上記再生手段からの再生され
    た上記第1あるいは第2記録映像信号を再生処理して、
    上記第1記録映像信号の再生が識別された場合には、上
    記第1映像信号と同じ形式の信号を復元して出力し、あ
    るいは、上記第2記録映像信号の再生が識別された場合
    には、上記第2映像信号と同じ形式の信号を復元して出
    力する手段(200)と;を備えて構成されることを特
    徴とする映像信号の再生装置。
  19. 【請求項19】互いに信号形式の異なる第1映像信号
    (U1 )と第2映像信号(U2 )のいずれかが平行な斜
    めのトラックに記録されたテープ(6)を再生する映像
    信号の再生装置において、 上記第1映像信号よりそれを標本化してブロック当たり
    にk1 個の標本化画素のデータを含むブロック単位の第
    1記録映像信号(V1 )が生成され、該第1記録映像信
    号が、フィールド単位でM個(Mは整数)のチャンネル
    に分割され、その各チャンネルがN個(Nは整数)のセ
    グメントに分割されて、1フィールド当たりM×N個
    (1フレーム当たりM×N×2個)のトラックに分割さ
    れてディジタル記録されると共に、その各トラックにブ
    ロック数に換算してNB1個分の信号が記録できるように
    処理され、あるいは、上記第2映像信号よりそれを標本
    化してブロック当たりにk2 個の標本化画素のデータを
    含むブロック単位の第2記録映像信号(V2 )が生成さ
    れ、上記第1記録映像信号と第2記録映像信号との帯域
    ないし情報量の比mに応じて、該第2記録映像信号が、
    1フィールド当たりM×N/m個(1フレーム当たりM
    ×N×2/m個)のトラックに分割されてディジタル記
    録されると共に、その各トラックにブロック数に換算し
    てNB2個分の信号が記録できるように処理され、かつ、
    上記の各パラメータがNB2=NB1×k1/k2を満たすよ
    うに設定されて、上記第1あるいは第2記録映像信号の
    いずれかが記録されたテープを再生する再生手段(6
    0)と;上記第1あるいは第2記録映像信号のいずれか
    が記録されたかを識別する識別手段(20)と;上記識
    別手段からの出力に応答して、上記再生手段からの再生
    された上記第1あるいは第2記録映像信号を再生処理し
    て、上記第1記録映像信号の再生が識別された場合に
    は、上記第1映像信号と同じ形式の信号を復元して出力
    し、あるいは、上記第2記録映像信号の再生が識別され
    た場合には、上記第2映像信号と同じ形式の信号を復元
    して出力する手段(200)と;を備えて構成されるこ
    とを特徴とする映像信号の再生装置。
  20. 【請求項20】第1映像信号(U1 )と第2映像信号
    (U2 )の少なくともいずれか一方が平行な斜めのトラ
    ックに記録されたテープ(6)を再生する映像信号の再
    生装置において、 上記第1映像信号よりそれを標本化してライン当たりに
    S1 個の標本化画素を含むライン単位の第1記録映像信
    号(V1 )が生成され、該第1記録映像信号が、フィー
    ルド単位でM個(Mは整数)のチャンネルに分割され、
    その各チャンネルがN個(Nは整数)のセグメントに分
    割されて、1フィールド当たりM×N個(1フレーム当
    たりM×N×2個)のトラックに分割されてアナログ記
    録されると共に、その各トラックにライン数に換算して
    L1 ライン分の信号が記録できるように処理され、ある
    いは、上記第2映像信号よりそれを標本化してブロック
    当たりにk2 個の標本化画素のデータを含むブロック単
    位の第2記録映像信号(V2 )が生成され、上記第1記
    録映像信号と第2記録映像信号との帯域ないし情報量の
    比mに応じて、該第2記録映像信号が、1フィールド当
    たりM×N/m個(1フレーム当たりM×N×2/m
    個)のトラックに分割されてディジタル記録されると共
    に、その各トラックにブロック数に換算してNB2個分の
    信号が記録できるように処理されて、上記第1あるいは
    第2記録映像信号の少なくともいずれか一方が記録され
    たテープを再生する再生手段(60)と;上記第1ある
    いは第2記録映像信号のいずれかが記録されたかを識別
    する識別手段(20)と;上記識別手段からの出力に応
    答して、上記再生手段からの再生された上記第1あるい
    は第2記録映像信号を再生処理して、上記第1記録映像
    信号の再生が識別された場合には、上記第1映像信号と
    同じ形式の信号を復元して出力し、あるいは、上記第2
    記録映像信号の再生が識別された場合には、上記第2映
    像信号と同じ形式の信号を復元して出力する手段(20
    0)と;を備えて構成されることを特徴とする映像信号
    の再生装置。
  21. 【請求項21】ドラム(3)上に互いに異なる角度で配
    置される複数のヘッドにより、アナログ形式の第1映像
    信号とディジタル形式の第2映像信号のいずれか一方を
    テープ(6)上の平行な斜めのトラックに記録する映像
    信号の記録装置において、 アナログ形式の上記第1映像信号をFM記録する場合の
    トラック当たりの記録帯域がWとなるように上記ドラム
    の回転数と上記テープの走行速度が設定されるように構
    成される機構系と;ディジタル形式の伝送レートBを有
    する上記第2映像信号を記録する場合のトラック当たり
    の記録伝送レートがB(1+X)となるように冗長度X
    の符号を付加する符号変換手段と;上記符号変換手段か
    らの出力を上記ヘッドの互いにアジマス角の異なる少な
    くとも2つのヘッドでPCM記録する手段と;を有し、
    上記冗長度XがB(1+X)≦2Wを満たすように設定
    して記録するように構成されることを特徴とする映像信
    号の記録装置。
  22. 【請求項22】上記機構系は、 上記第1映像信号を記録する場合に、少なくとも第1お
    よび第2の2組の4個のヘッド(1a、1bと2a、2
    b)により該第1映像信号を2チャンネルに分割して記
    録し、また該第1映像信号に付随する音声情報を少なく
    とも第3の1組の2個のヘッド(3a、3b)により1
    チャンネルで記録するように設定されるテープ速度Vに
    対し、上記第2映像信号を記録する時のテープ速度を約
    V/3に設定する手段;を有し、該第1あるいは第2の
    いずれか一方の1組の2個のヘッドにより該第2映像信
    号を1チャンネルで記録するように構成されることを特
    徴とする請求項21に記載の映像信号の記録装置。
JP5181072A 1993-02-05 1993-07-22 映像信号の記録再生装置 Pending JPH0737208A (ja)

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US08/192,290 US5699471A (en) 1993-02-05 1994-02-04 Magnetic recording and reproducing apparatus of video signals
DE4403544A DE4403544A1 (de) 1993-02-05 1994-02-04 Aufzeichnungs- und Wiedergabevorrichtung für Videosignale

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