JPH0736423A - 画像ブレ防止装置 - Google Patents

画像ブレ防止装置

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JPH0736423A
JPH0736423A JP5202995A JP20299593A JPH0736423A JP H0736423 A JPH0736423 A JP H0736423A JP 5202995 A JP5202995 A JP 5202995A JP 20299593 A JP20299593 A JP 20299593A JP H0736423 A JPH0736423 A JP H0736423A
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data
signal
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image
unit
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JP5202995A
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English (en)
Inventor
Shinichi Harada
田 信 一 原
Yutaka Yunoki
木 裕 柚
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定間隔あるいは可変距離に分離された投射手
段と受像手段を用いた映像映写装置における画像のブレ
を防止する画像ブレ防止装置を提供する。 【構成】例えば、発光光を発光する手段(1)を受光し
反射する手段(2)を有する画像装置において、所定の
距離に互いに分離可能となっている画像を光により発光
する手段と受光および反射して画像を映す手段(1、
2)と鑑賞者部(3)のそれぞれの位置に、それぞれ直
交する互いの2つの空間軸に少なくとも1組以上のブレ
検出装置(115、116、212、213、312、
313)を有し、これらの少なくとも1組以上のブレ検
出手段の検出信号に基づいて、前記画像発光手段、画像
受光手段、鑑賞者部のそれぞれの少なくとも1つ以上の
位置乃至角度を制御することにより画像のブレを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに空間的に分離さ
れた映像投射手段と映像受光手段とを有するプロジェク
タ等の装置の画像ブレ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の画像装置の画像ブレ
防止技術としては、特開昭61−248680号に開示
されているようなカメラ一体型ビデオ等に利用されてい
る構成が一般的である。この構成では、カメラ一体型ビ
デオ等に付設された角速度検出器で検出されたブレ信号
に基づいて合成器を用いてカメラ一体型ビデオの撮影角
度を駆動器により制御し、いわゆる手ブレ等のブレ成分
を撮影する画像に与える影響を防止する。このような装
置以外にもカメラ一体型ビデオ等に応用された手ブレ防
止装置が、提案され実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、液晶等を用いた
投影器と、投射器からの光を受光し、映像として映写す
るスクリーン等を有するいわゆるプロジェクタ装置は、
一般的に航空機や車両等の移動手段に多用され製品化が
なされている。今後、人々が利用する施設等にもプロジ
ェクタ装置の応用範囲が広がることは言うまでもないこ
とである。
【0004】一方、航空機等の移動手段においては、例
えば航空機のエンジン部および航空機の受ける空気圧変
化による振動の影響等により、手ブレ振動周波数より広
範囲な周波数での振動が移動手段により発生する。この
外部外乱振動により投影画像がブレるという問題点が現
存する。また、投射器と画像を受光し反射するスクリー
ンと鑑賞者側の振動の位相及び振幅が異なる場合もあ
る。上記のような状況下での使用は、鑑賞者に不快感を
与えるだけではなく乗り物酔い等の不快な悪影響を引き
起こす。
【0005】また、現状のLCD素子は60万画素程度
であるが、さらに今後プロジェクタの画像の解像度が向
上するとブレた画像は、すなわち解像度を低下させると
いう問題点もある。
【0006】従来例においては、いずれもカメラ一体型
ビデオ装置等に代表されるようにブレの発生する場所が
1箇所であり、かつ、撮影部と表示部は一体化されてい
るために1つの振動源の振動を基にブレ防止装置を作成
し、補正制御手段によりブレ防止作用をするように制御
すれば実現可能であった。
【0007】一方、像投影手段とスクリーンがある所定
の距離を隔てて分離されたいわゆるプロジェクタ装置等
の装置に関しては、ブレ発生源が少なくとも1箇所以上
の、複数箇所ありさらには、鑑賞者も複数の人が利用す
るものにおいては従来からの提案では、1箇所のブレの
発生に対してのみ有効であり応用が不十分または、出来
ないという問題点がある。これら問題点を解決すると、
プロジェクタ装置等の普及は飛躍的に広がると考えられ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述のような問
題点を解決するべく、所定間隔あるいは可変距離に分離
された投射手段と受像手段を用いた映像投射装置におけ
る画像のブレを防止する画像ブレ防止装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述課題を解決するた
め、本発明による画像ブレ防止装置は、少なくとも映像
信号を投射する映像投射手段と、該映像投射手段から投
射された映像を受像する受像手段とを備え、前記映像投
射手段、受像手段またはこれらの近傍位置のうち少なく
とも一箇所に対応する位置のブレを検出するブレ検出手
段を設け、検出されたブレ検出信号により対応する前記
映像投射手段、前記受像手段または鑑賞者位置のうち少
なくとも一つに前記ブレを補償する物理的なブレ補償を
与えるブレ補償手段を有して構成される。
【0010】以上の他、本発明は、前記受像手段の映像
の鑑賞者の着席部が前記ブレ検出手段を備えるととも
に、前記鑑賞者の着席部が前記ブレ補償手段を有する。
また、本発明は、ブレ検出手段と画像ブレ補正アクチュ
エータを有し、受像位置に受像された映像信号を補正す
べく、前記画像ブレ補正アクチュエータにより変位を行
なわしめる映像鑑賞者指示部材を有する。
【0011】上述において、少なくとも1組以上の指示
部材に付設されたブレ量検出器のセンサのDレンジを少
なくとも1人以上の映像鑑賞者により変更可能とする手
段、それぞれのブレ防止手段の制御範囲を少なくとも1
人以上の映像鑑賞者により変更可能とした手段を備えた
り、ブレ防止制御信号と外部外乱振動による位置情報の
互いの位相かつ/または振幅を合致させるように前記、
ブレ量検出器により得られた情報に基づきデジタルフィ
ルタ処理手段により予測データに基づいて制御する。
【0012】また、ブレ防止制御信号を映像信号の垂直
同期信号ないしは垂直同期信号期間時間の近傍時間に設
定されたタイマ装置のタイミング信号に同期して、前記
制御処理を行なう手段を備え、ブレ検出信号を映像信号
の水平同期信号または、少なくとも1kHz以上の周期
によりサンプリング手段により検出し、制御する。サン
プリングしたブレ検出信号のノイズ成分を除去するオー
バサンプリング処理をする。ブレ検出信号を角速度セン
サ,加速度センサまたは位置センサにより検出する。少
なくとも2組以上の鑑賞者のブレ検出信号の平均値によ
り少なくとも前記制御手段により画像ブレを制御する。
少なくとも1人以上の映像鑑賞者のブレ検出信号のブレ
検出信号のそれぞれのデータに基づき映像鑑賞者の鑑賞
位置ないしは鑑賞位置をそれぞれ独立に制御する。前記
ブレ補正の制御範囲ないしはセンサのDレンジをリモー
トコントロール信号発生手段により制御する。複数組の
ブレ検出手段の検出信号に基づいて互いの距離とブレ補
正量の振幅の関係を略比例関係としたブレ補正手段を有
する。前記ブレ防止補正量に基づきメモリに蓄積処理さ
れた画像データの出力範囲をブレ防止を行なわしめる様
にする処理手段により画像ブレ防止をするように制御す
る。前記ブレ防止補正量に基づきメモリに蓄積された画
像データの出力範囲から映像信号として欠落する部分を
白または黒色にクリップして出力する。当該映像投写部
の焦点距離検出器の出力信号または測距センサの出力信
号に基づきブレ補正量を制御処理する。当該映像受像部
回動角度信号または当該受像部の回動角度と投射部の回
動角度に差信号に基づいて、当該投射部の投射映像信号
の歪み補正をする。
【0013】
【作用】本発明では、少なくとも映像信号を投射する映
像投射手段と、該映像投射手段から投射された映像を受
像する受像手段を備える。この映像投射手段と、受像手
段と、これらの近傍位置のうち少なくとも一箇所には、
対応する位置のブレを検出するブレ検出手段を設ける。
そして、検出されたブレ信号により、前記映像投射手
段、受像手段または映像を鑑賞する鑑賞者位置のうち少
なくとも一つに前記ブレ補償を与えるブレ補償手段を有
することにより、画像のブレを防止する。
【0014】
【実施例】次に本発明による画像ブレ防止装置の実施例
を説明する。本発明の実施例の説明に入る前に全体に亘
る画像ブレ防止装置の画像ブレ防止方法の原理について
述べる。まず、本発明の概念構成を図1を参照しながら
説明する。投射部1は、投影レンズ部111、LCD部
112、ランプ部113、ランプ電源部114、X軸方
向のブレ量を検出する検出器115及びY軸方向のブレ
量を検出する検出器116を有する。スクリーン部2
は、スクリーン部211,X軸方向のブレ量を検出する
検出器212及びY軸方向のブレ量を検出する検出器2
13を有する。鑑賞者部3は,鑑賞者(複数であっても
良い)311が位置し、X軸方向のブレ量を検出する検
出器312及びY軸方向のブレ量を検出する検出器31
3を有する。
【0015】さて、本実施例では、投射部1とスクリー
ン部2、これらの近傍位置の一つに位置する鑑賞者部
3、制御部4で構成される。投射部1では、ランプ電源
部114によりランプ部113を発光させ、LCD部1
12に投影したい所望の画像を表示し、この画像を前記
発光光により投影し、画像としての投影画像を得ること
ができる。この投影画像を投影レンズ部111を用いて
ある所定距離あるいは可変に設定できる所定距離に離隔
されたスクリーン部2に投影する。投影画像の広がり角
(図示せず)は、投影レンズ部111により調整され
る。この調整は、自動的に行っても手動で行っても良
い。上記投影画像は、スクリーン部2内のスクリーン部
211により反射されて鑑賞者に映像として認識され
る。
【0016】投射部1内には、それぞれX1軸方向、Y
1軸方向のブレ量を検出するの検出器115、116が
配設され、これにより投射部1の外部外乱振動であると
ころの、X1軸方向の外部外乱振動ΦLx(A,f)お
よびY1軸方向の外乱振動ΦLy(A,f)の振動振幅
・周波数成分が検知され、電気信号に変換される。同様
にスクリーン部2にかかる外部外乱振動がX1軸方向、
Y1軸方向にそれぞれ外部外乱振動ΦSx(A,f)及
びΦSy(A,f)が加わり、これをスクリーン部2内
に配設されたブレ検出器212、213がそれぞれX1
軸方向およびY1軸方向の成分を検知し、電気信号に変
換する。また、同様に少なくとも一人以上の鑑賞者にか
かる外部外乱振動がX1軸方向、Y1軸方向にそれぞれ
外部外乱振動ΦHx(A,f)またはΦHy(A,f)
がそれぞれ加わったとき、鑑賞者部3内に配設されたブ
レ検出器312及び313が、それぞれX1軸方向、Y
1軸方向のブレを検知し、電気信号に変換する。
【0017】こうして、それぞれ前記投射部1、スクリ
ーン部2及び鑑賞者部3のブレ量が、それぞれ制御部4
内の制御演算回路部411に入力される。制御演算回路
411は、自動的ないしは手動ボリューム等の手段によ
り設定されたレベル設定手段412により入力された信
号が適正な範囲内の値であるかどうかを判定して、あま
りに大きい振幅を有する信号やあまりに高い周波数を有
する信号等を除去する。ブレ検出器からの信号は、制御
演算回路411により算定され、アクチュエータ制御回
路部413に供給される。アクチュエータ制御回路41
3ではアクチュエータを駆動するべき電流・電圧等のコ
ントロール信号を受けてアクチュエータ部415を駆動
する信号を作成する。作成された信号は、アッテネータ
部414により、自動的ないしは鑑賞者等により手動に
より適正な値として調整される。こうして、調整された
信号がアクチュエータ部415に入力され、実際に制御
駆動をそれぞれ独立または従属的に、投射部1、スクリ
ーン部2、または鑑賞者部3の位置または角度をブレ検
出に応じた量で互いに打ち消し合うように制御すること
により画像ブレ防止装置が実現可能となる。
【0018】次に、実際のブレ検出器からブレ防止信号
を作成する原理について説明をする。図2には、ブレ量
検出器として角速度センサを使用したときの外部外乱周
波数に対する一般的な角速度センサの出力の関係が示さ
れている。ここでは、説明を簡略化するため外部外乱振
動ΦSx(A,f)についてのみ記載する。図中、TS
0、TS1、TS2は時刻点を示す。同図(A)は、一
般的な周波数である外部外乱振動ΦSx(A,f)が加
わったときの変位振幅と時間の関係を表わし、同図
(D)はブレ検出器212により検出された電気的振
幅、この場合には電圧と時間の関係を示す。ブレ検出器
212として角速度センサを用いているため、角速度セ
ンサの検出信号の出力信号は一旦微分された次のような
信号となる。 θSx(A,f)=k(dΦ(A,f)/dt) ここで、kは角速度センサの増幅度を示す係数である。
【0019】同様に、同図(B)に示すような比較的高
い周波数の外部外乱信号ΦSx(A,f)が加わった際
の角速度センサの検出信号の出力信号は、同図(E)の
ようになる。このとき、(D)に比べて(E)の振幅が
大きいのは、角速度センサの増幅度kが周波数特性を有
していることに起因している。
【0020】また、同図(C)に示すような比較的低い
周波数の外部外乱振動ΦSx(A,f)が加わった際の
角速度センサの検出信号は、同図(F)のようになる。
このときも角速度センサの増幅度kが周波数特性を有し
ているために角速度センサの出力信号振幅は小さくな
る。ここでS0〜S16はサンプリング周期を示す。
【0021】図3には、本実施例で求められる外部外乱
信号に対する周波数特性が示されている。図において、
横軸が周波数を、縦軸が補正率を示し、補正率が次式で
定義されている。 補正率=(補正量/振動量)×100 [%] 同図中、斜線部のAは比較的低周波数、いわゆる手振れ
振動周波数を示し、Bは車両等の外部外乱振動を示し、
約5〜20[Hz]の周波数範囲である。このような周
波数特性は、以下の理由により必要とされる。
【0022】一般的なテレビジョン信号及び映像信号
は、1/60秒毎に1枚の静止画を映像として断続的に
映写手段により映写することにより動画として人間が鑑
賞できるものである。つまり、鑑賞者は、目に入射する
光信号を人間の目の処理系により1/60秒毎に積分し
た信号を基に脳内あるいは神経系により画像として処理
し認識する。故に、60[Hz]以上の外部外乱信号
は、人間の目にはブレ信号としては検知できない。この
ことから、本ブレ防止装置の外部外乱信号の対象となる
周波数は、60[Hz]以下であることがわかる。
【0023】一方、車両等の外部外乱周波数成分はFF
T分析を施して、実際の例の周波数成分を見ると、約
0.5〜15[Hz]の範囲が最もそのピーク値が高い
ことが実験的・経験的に知られている。また、実際のフ
ィルター特性として0〜20[Hz]を100[%]と
して20[Hz]以上の周波数を0[%]とするような
フィルターの作成は処理系が複雑となり仮に実現をして
も実用上の効果があまり望めないことから、図3に示す
ような周波数特性が工学的に最適であると考えられる。
同図を参照すると、いわゆる手振れ防止のシステムに求
められる周波数に対して本装置には、より広範囲な周波
数特性を求められることは云うまでもないことである。
【0024】次に図4のブロック図を参照して本発明の
信号処理の数学的・物理的な信号の流れを説明する。本
図では、説明を簡単化するためB1で示す1個の外部外
乱振動Φ(A,f)に対してのみ考える。角速度センサ
により物理運動量を電気信号に変換された、したがって
微分された信号である k1・{dΦ(A,f)/dt} が得られ(B2)、CPU内部信号処理として前記角速
度センサを所定の一定時間によりサンプリングして、そ
の値を積分する処理が施され、 k2・Σ{dΦ(A,f)/dt} が位置信号として得られる(B3)。このとき、図2の
(D)、(E)、(F)を参照すれば明らかなように、
角速度の一定の振幅の外部外乱信号に対して、一定のサ
ンプリング周期(S0〜S16)でサンプリングし、そ
の値を暫時積分したものにある係数倍すると位置信号と
して変換することが可能である。このようにオーバーサ
ンプリングすることにより、1次のLPF(ローパスフ
ィルタ)を形成し、角速度センサ等のノイズを低減させ
る機能および効果を得ている。
【0025】次に、図4中のB4において、CPU内部
信号処理として変位データの新データと旧データの差分
信号をCPU処理単位時間内の変位信号として作成す
る。続いてB5において、上記変位信号と蓄積処理され
た変位信号を用いて、デジタルフィルタにより予測変位
データを作成する。このデータは、外部外乱信号B1の
位相に対して、B2における角速度センサは速度データ
であるので位相が90゜分進んだものとなる。一方、B
3において、積分処理を行なうことにより位相は、元の
外部外乱信号B1と同位相、または処理時間分だけ加算
した時間、位相遅れが生じる。ここで、上記変位信号の
データを蓄積し、それらのデータを用いて重み付け演算
を施すことにより、予測データを所望の周波数特性を得
るように演算処理することが可能なことが一般的に知ら
れている(例えば、尾知 博著、「デイジタル・フィル
タ設計入門」CQ出版:以下、参考文献と称する)。こ
の技術を使用し、B6において予測データからモータの
出力信号の作成を行なう。
【0026】このとき、モータ等をアクチュエータとす
るメカニカルな動作では、物体を動かし始めるとき或い
は止める時のように速度の変化の大きい時には、動作物
体の慣性力あるいは摩擦力等により信号を与えてから動
き始めるまでに時間誤差が出るため、この時間遅れをな
くするようにモータ出力信号を作成する。B7では、こ
うして得られたモータ出力信号がモータに出力され物体
を動かす。次に、B7において、物体の動き量として位
置信号が検出される。ここで、位置ではなく動作速度で
も良いが、この場合には位置を検出し、CPU内処理に
てフィードバックをかけることにより(B8)、自動制
御回路として働き画像のブレを防止することができる。
【0027】次に、時間遅れ等を強調し、それを極力な
くすように特殊な上記デジタルフィルタ等の理論を用い
て比較的複雑な処理系を構成した理由について説明す
る。図5(A)は、外部外乱信号に対する補正信号及び
補正残り信号と時間との関係を、横軸が時間、縦軸が振
幅として示す。
【0028】今、同図に示されるように外部外乱信号が
与えられたとき、この外部外乱信号と、ある処理系で生
成された補正信号との差が補正残り量信号となる。外部
外乱信号と補正信号との位相差が、いわゆる時間差であ
り、補正残り量を増大させる要因となっている。ここで
は、説明の簡単化のために振幅は忠実に再現されるもの
とする。
【0029】補正残り量である補正残り信号をゼロとす
るために、位相差をゼロにすると補正残り信号はゼロと
なることは同図から明らかである。従って、補正信号を
デジタルフィルタ処理(図4のB5)及びモータ出力信
号作成(図4のB6)により、できる限り外部外乱信号
を時間差(位相差)のないものとする必要があるために
上記処理系を必要とする。また、仮に振幅に多少ズレが
生じた場合にも、補正信号と外部外乱信号との差信号で
ある補正残り信号は同図(B)に示すようになり、位相
差がある場合に対して補正残り信号の積分値は少ない。
また、図4中のフィードバックにより位相差の信号を同
様な理由により、サーボをかけることによって(位相サ
ーボ)より正確に上記の目的を達成・実現できることは
明らかである。以上の説明により、本発明の装置の画像
ブレ防止が、外部外乱振動に対して精確に制御すること
が実現可能となる。
【0030】以下、本発明の実施例について説明をす
る。図6は、本発明による画像ブレ防止装置を適用した
システムの全体外観図を示す図である。同図において、
図1と同一符号が付されている構成部は同様な構成部を
示す。投射部1全体とスクリーン部2全体とは距離Lだ
け離隔されている。同図において投射部1内で、117
はX軸方向の投射部位置制御手段であり、この場合ラッ
クアンドピニオン方式であるが移動手段が実現できれば
どのような構造であっても良い。118はY軸方向の投
射部位置制御手段、119はリモコンスクリーン部を示
す。また、スクリーン部2内で214はX軸方向に移動
する手段であるスクリーン部位置制御手段、215はY
軸方向に移動する手段であるスクリーン部位置制御手
段、216はリモコン受光部を示す。更に、鑑賞者部3
内で、314はX軸方向の角速度を検出する角速度セン
サを示す。図示はしないが、この鑑賞者の位置する場所
に設置された角速度センサは鑑賞者が複数であるときに
は複数で構成しても良い。また、314はX軸方向に鑑
賞者を移動させる手段である鑑賞者位置制御手段、31
5は同様にY軸方向に鑑賞者と移動させる手段である鑑
賞者位置制御手段、316はアッテネータ調整用リモコ
ンを示す。本実施例では、投射部1、スクリーン部2及
び鑑賞者部3に、ブレ検出器として角速度検出器12
0,121,220,221,320,321が用いら
れている。
【0031】図7は本実施例の信号の流れを示す詳細構
成図である。以下に図7と図8を参照して信号処理系の
流れを説明する。外部外乱信号がX軸方向、Y軸方向に
それぞれ投射部1、スクリーン部2、鑑賞部3に加わる
振動量をX軸方向は、ΦLx(A,f)、ΦSx(A,
f)、ΦHx1(A,f)であり、Y軸方向は、ΦLy
(A,f)、ΦSy(A,f)、ΦHy1(A,f)と
する。このとき、Aは振幅を、fは周波数を示す。次
に、それらの物理的・機械的変化をそれぞれX軸方向は
角速度センサ501A〜501Cを用いて、Y軸方向は
角速度センサ501D〜501Fを用いて、一旦物理・
機械的変化を電気信号に変換する。
【0032】変換された信号は、それぞれX軸方向につ
いてはサンプルホールド回路502A〜502Cに、Y
軸方向についてはそれぞれサンプルホールド回路502
D〜502Fに入力することにより、ある所定の時間間
隔にてサンプルホールドされる。サンプルホールドされ
たアナログ電気信号は、A/D変換器503A〜503
C及び503D〜503Fによりデジタル信号、すなわ
ち、時間軸に対して直列のビット列の量子化されたデー
タとしてシステムコントロール回路507に入力され
る。それぞれの信号は、図6において、投射部1のX軸
方向のデータはLx、スクリーン部2のX軸方向のデー
タはSx、鑑賞者3のX軸方向のデータはHx1と称
し、同図中の投射部1のY軸方向のデータはLy、スク
リーン部2のY軸方向のデータはSy、鑑賞者部3のY
軸方向のデータはHy1と称する。
【0033】次に、アッテネータ調整用リモコン発光回
路部504を鑑賞者311が操作したとき、発光するリ
モコン発光光がリモコン光受光部(S、L)インターフ
ェース回路505Aと505Bにより受光し、それぞれ
解読(デコード)される。このデコード化されたビット
列をそれぞれ投射部1で受光したものは信号Sで、スク
リーン部2で受光したものは信号Lで示す。また、投射
部1の映像信号は、例えばNTSC方式の信号であり、
V/Hシンク分離回路506によりVシンク及びHシン
クに分離され、Vシンク信号は制御単位時間管理用信号
として、Hシンク信号はサンプリング時間管理用として
システムコントロール回路507の外部割り込みポート
に入力される。
【0034】以上の入力信号を基に、システムコントロ
ール回路507内部にて内部処理及び演算が施され、ド
ライバ信号がそれぞれX軸方向、Y軸方向のモータドラ
イバ回路509A〜509Cと509D〜509Fに出
力される。これらドライバ信号をドライバ回路が受け、
かつ/またはアッテネータ回路508A〜508Cと5
08D〜508FによりX軸方向とY軸方向のレベルを
調整する。この調整は、システムコントロール回路50
7からでも手動で行っても良い。アッテネータ回路とド
ライバ回路との出力信号を加算器510A〜510Fで
それぞれ合成(MIX)して、それぞれX軸方向のモー
タ511A〜511Cと、Y軸方向のモータ511D〜
511Fを動作させる。
【0035】同様に、位置センサ512A〜512Fに
は、それぞれ位置を示すデータ信号が入力される。この
データ信号は、アナログ信号であっても良い。これら信
号を位置センサ出力としては、いずれもアナログ信号及
びデジタル信号ではないが、システムコントロール回路
507に出力する。ただし、アナログ信号の場合、シス
テムコントロール回路507の内部機能としてA/D変
換用入力ポートに入力してデジタル信号に変換する必要
がある。
【0036】こうしてCPU内部処理演算が外部外乱振
動に対応した、つまり動き量を打ち消し合う動作を動作
させる信号を作成することにより画像ブレ防止装置及び
アッテネート部414を調整可能とした、もしくは、直
接移動手段のアッテネート回路508A〜508Fを調
整可能とした装置が実現可能となる。
【0037】次に、システムコントロール回路507の
内部処理・演算の詳細を図8と図9を参照して説明す
る。図8は本発明の第1の実施例の1ループ時間内の割
り込み処理の時間的関係を示す図である。Vシンク外部
割り込みにより本ループは閉じる形となりHシンク外部
割り込みは1フィールド毎(1Vシンク期間中)に26
2.5回の割り込みが発生し、その0.5の端数により
正常なフィールド信号は、262回の割り込みと263
回の割り込みが交互に発生することから、フィールド毎
(制御単位時間毎)に割り込み回数は変化する。かつ、
なんらかの理由によりHシンクが欠けたりする場合もあ
り、フィールド期間中では一定ではない。このことから
Hシンクのカウンタが必要となる(詳細は後述する)。
【0038】図9は、本発明の第1の実施例の1ループ
時間と制御時間の関係を示す図である。外部外乱信号が
Hシンク割り込み処理のサンプリングにてHシンク信号
により割り込み処理等によりサンプリングされ、制御回
路にて信号処理を経て、Vシンク信号の割り込み信号期
間間隔によりモータ制御信号を示す信号を出力する。
【0039】以下、Hシンク割り込みおよびVシンク割
り込みの処理内容の詳細を説明する。図10はHシンク
外部割り込み処理手順を示したフローチャートである。
Hシンク外部割り込みがスタートし、先ず、ステップS
1でA/D変換器503AからLxデータを入力した
後、ステップS2で前記入力されたデータに基づいてΣ
Lx処理を行なう(得られたデータは投射部1のX軸方
向の角度データを意味する)。次に、ステップS3でA
/D変換器503Bからのデータを入力し、同様にステ
ップS4でΣSx処理を行なう。(ΣSxはスクリーン
部2のX軸方向の角度データを意味する。)続いて、ス
テップS5でA/D変換器503Cからのデータを入力
し、ステップS6でΣHx1の処理を行ない(ΣHx1
は鑑賞者部3のX軸方向の角度データを意味する)、次
に、ステップS7とS8で同様に、A/D変換器503
DからLyデータの入力を行い、ΣLy処理を行なう
(ΣLyは投射部1のY軸方向の角度データを意味す
る)。次に、ステップS9とS10にて、A/D変換器
504EからSyデータの入力を行ない、ΣSy処理を
行なう(ΣSyはスクリーン部702のY軸方向の角度
データを意味する)。
【0040】ステップS11とS12では、A/D変換
器503FからHy1のデータの入力を行ない、ΣHy
1処理を行なう(ΣHy1は鑑賞者部3のY軸方向の角
度データを意味する)。ステップS13ではHカウンタ
をインクリメントする。これは、1フィールドに対して
シンク数が一般的には安定した自然数でないためであ
る。その後、Hシンク外部割り込みを終了し、メインの
ルーチンを続行する。もちろん、上記のそれぞれの演算
結果は、CPU内部のRAM内部の所定の変数エリア内
に記憶されることは云うまでもないことである。また、
本割り込みを例えばCPU内部の機能として有している
タイマ、あるいは外部の専用タイマ用IC等により割り
込みを発生させても良い。また、信号ブロック図中に
て、電気回路中により角速度センサ501A〜501F
の後にLPF(ローパスフィルタ)回路により構成して
も良い。
【0041】次に、Vシンク外部割り込み処理手順を図
11を参照して説明する。Vシンク外部割り込み処理が
スタートされると、ステップS21でΣLx/Hカウン
タ値の演算処理を実行し、前記Lx信号すなわち、角速
度センサの電気的ノイズの除去を行なう。したがって、
多くのデータLxを積分し、その積分回数で割り算を行
なうことは、すなわち投射部1のX軸方向の角度データ
の平均値の算出を意味する。故に、1次のLPF(ロー
パスフィルタ)を形成する。また、同様にステップS2
2でΣSx/Hカウンタ値の演算処理を行なう。この処
理は、スクリーン部2のX軸方向の角度データの平均値
の算出を意味する。次に、ΣHx1/Hカウンタ値の演
算処理を行なう(ステップS23)。この処理は、鑑賞
者部3のX軸方向の角度データの平均値の算出を意味す
る。続いて、ステップS24でΣLy/Hカウンタ値の
演算処理を行ない、投射部1のY軸方向の角度データの
平均値を算出し、ステップS25でΣSy/Hカウンタ
値の演算を行ない、スクリーン部2のY軸方向の角度デ
ータの平均値の算出を行なう。次に、ステップS26で
ΣHy1/Hカウンタ値の演算処理を行ない、鑑賞者部
3のY軸方向の角度データの平均値を算出する。もし、
複数の鑑賞者がいる装置に対しては、それぞれ添え字の
数値を変化させ、それぞれ演算処理する。続いて、ステ
ップS27においてHカウンタのリセットを行なう。こ
れにより、1ループ中の最後のHカウンタは、ゼロとな
る。その後、Vシンク外部割り込み処理を終了し、メイ
ンルーチン内のルーチンを続行する。もちろん、上記演
算処理結果はシステムコントロール回路(CPU)50
7内部のRAM内に記憶されるものとする。
【0042】次に、図12を参照して本発明の第1の実
施例の全体フローを説明する。図12は、いわゆるシス
テムコントロール回路(CPU)507の内部処理のメ
インとなるメインルーチンであり、1ループ中での主要
な処理を行なうフローチャート図を示す。
【0043】上述の説明の割り込み処理は、割り込み処
理が入ると、本ループの処理を一時停止し、その割り込
み処理を行なう処理に入る。ステップS31は、各モー
タドライバの出力処理であり、本ループ中で作成された
各モータの動作量を出力制御するルーチンである。ステ
ップS32は、X軸方向の変位データを作成する処理で
あり、後述の詳細フロー図を用いて説明をする。
【0044】ステップS33で各X軸方向の角度データ
のバッファ蓄積処理を行なう。すなわち、新データを旧
データに変更・更新し、暫時蓄積処理を行なう。次に、
ステップS34でX軸方向の次ループ時間分の角度変位
データの予測処理を行なう。本処理系では、X軸方向の
変位データ及び予め蓄積されている同じX軸方向の変位
バッファデータにより、次ループ時間分で同じ軸方向に
変位する量を予測演算する。これは、上記データを使用
し所定の重み付け係数により演算するものであり、いわ
ゆるデジタルフィルタ理論(上記参考文献1参照)に基
づいて、各々のデータに対する所定の重み付け係数は、
所望の周波数特性ならびに制御系全体が安定に動作する
ように、所定の演算・処理によって求めることができ
る。続いて、ステップS35で今回のX軸角度データを
バッファ蓄積処理を行なった後、Y軸方向の変位データ
の作成処理を行なう(ステップS36)。これについて
も、後述する。また、ステップS37で各Y軸方向の角
度変位データのバッファ蓄積処理を行なった後、ステッ
プS38において上記のX軸予測デー タ処理部ステッ
プS34と同様にY軸方向の次ループ時間分の変位デー
タの予測演算処理を行なう。これも上記の予測データ作
成処理部ステップS34と同様にデジタルフィルタ理論
により今回のデータと少なくとも1個以上の過去のデー
タを使用し、同様な所定の重み付け係数により演算処理
される。
【0045】次に、ステップS39において、今回のY
軸の位置データのバッファ蓄積処理を行ない、各部モー
タの位置センサにより、位置データの読み込み処理を行
なう(ステップS40)。ステップS41は、リモコン
データを受信しているかどうかを判定する判定部であ
る。これは、鑑賞者がリモコンにて制御範囲、すなわ
ち、Dレンジをコントロールすることを意味し、リモコ
ンでなくても所定のキー入力手段等を用いても良い。本
リモコンデータの構成等の説明は、従来からのデータ形
式を用いて処理しても特殊なデータの形式の処理をして
も良いので、ここでは詳細の説明を省く。しかし、所定
の従来からの冗長度を向上させるようなメーカコード、
装置番号等のデータは入っていて、それらは所定の処理
を行われているとする。
【0046】次に、ステップS41の判定部にて、リモ
コンデータがあると判定された場合においては、ステッ
プS42でリモコンデータのデコード処理に入る。(詳
細は後述する)。同判定部ステップS41で、もしリモ
コンデータがなかった場合には、ステップS42の処理
をスキップする。続いて、ステップS43で各モータの
動作量の割り付け処理を行う。これは、モータ及び移動
手段ができるだけ中央にくるように各モータの動作位置
情報と動作させたい方向及び量の関係から各モータの動
作量を適切に割り付ける処理である。ステップS44で
各モータドライバの出力信号の作成処理を行ない、モー
タドライバのコントロール信号を作成する。次に、ステ
ップS45でVシンク信号の外部割り込みがシステムコ
ントロール回路(CPU)507に入ったかどうかを判
定し、Vシンクが入っていると判定されれば、ステップ
S31のスタートに戻りループを形成する。また、ステ
ップS45にて、Vシンク割り込み要求がないとされた
場合には、Vシンク信号が入るまで時間待ちをする。こ
れは、Vシンク同期によりメインルーチンは動作するこ
とを示す。
【0047】同判定部ステップS45は、Vシンク割り
込みを用いてなくても上記のようにシステムコントロー
ル回路(CPU)507内部の所定のタイマ処理により
時間をコントロールしても良いし、かつ/または、外部
のタイマIC等により上記動作を行っても良い。また、
プログラムの冗長度を向上させるため時間監視用ウオッ
チドドッグタイマ等を用いて冗長度向上をしても良い。
もちろん、図示はしないが、複数の鑑賞者がいる場合に
おいては、それぞれの角度信号から独立に制御信号を作
成しても良い。また、それぞれの平均値からのモータ制
御を行っても良い。以上の説明およびフローチャート図
により第1の実施例の画像ブレ防止装置の制御を行なう
ことが可能となる。また、レベル設定手段412は、シ
ステムコントロール回路(CPU)507の内部処理に
よって行っても良い。
【0048】図13は、上述実施例のX軸方向の角度変
位データ作成処理のサブルーチン処理の詳細フローチャ
ートである。処理のスタートの後、ステップS51にお
いて、新積分データ(ΣLx/Hシンク計数値)は、上
述のように投射部1のX軸方向の角度データを意味し、
本投射部1の1つ前のループ中でのデータである旧積分
データ(ΣLx/Hシンク計数値)より差分を取り、こ
れを変数SABUNX1に代入する。変数SABUNX
1のデータは、メインルーチン1ループ分の時間中の角
度変位データを表す。同様に、ステップS52では、ス
クリーン部2のX軸方向の角度信号の差分をとり、変数
SABUNX2に代入する。変数SABUNX2は、同
様にスクリーン部2のメインルーチン1ループ分の時間
中のX軸方向の角度変位を意味する。
【0049】また、同様にステップS53では、同様の
処理にてSABUNX3に鑑賞者部3のメインルーチン
1ループ分の時間中のX軸方向の角度変位データを意味
するデータを作成し代入する。続いて、ステップS54
で、前記作成した変数SABUNX1とSABUNX2
との差分をとり、変数SABUNXX1に代入する。こ
れは、投射部1とスクリーン部3の角度変位データの差
を意味する。また、ステップS55では、作成した変数
SABUNX1と変数SABUNX3との差分を取り、
変数SABUNXX2に代入する。これは、投射部1と
鑑賞者部3の角度変位データの差分を意味する。次に、
ステップS56にて前記作成した変数SABUNXX1
とSABUNXX2との差を取り変数SABUNXに代
入する。これは、X軸方向のブレ成分の1ループ時間分
のデータを示し、このデータを基に、これと反対方向の
データがいわゆるX軸モータの制御を行なうデータとな
る。その後、メインルーチンに戻る。
【0050】次に、図14を用いて図12のステップS
36のY軸方向角度変位データ作成処理サブルーチンの
詳細内容について説明する。サブルーチンのスタート
後、ステップS61において、新積分データ(ΣLy/
Hカウンタ計数値)は、すなわち投射部1のY軸方向の
角度データを示し、この角度データは、新データが本ル
ープ中の角度データを示し、旧データが前記データの1
ループ前の角度データを表す。これらの差を取り変数S
ABUNY1に代入する。変数SABUNY1は、本ル
ープ期間中の角度データを表わす。次に、ステップS6
2において、同様に新積分データ(ΣSy/Hカウンタ
計数値)は、すなわちスクリーン部2のY軸方向の角度
データを示し、同様に同旧積分データは1ループ前の同
角度変位データを示し、これらの差を取り、変数SAB
UNY2に代入することは、変数SABUNY2はスク
リーン部2の1ループ期間中の角度変位データを意味す
る。また同様に、ステップS63において、新積分デー
タ(ΣHy1/Hカウンタ計数値)は、鑑賞者部3のY
軸方向の角度データを示し、同旧積分データ(ΣHy1
/Hカウンタ値)は、1ループ以前のY軸方向の角度デ
ータを示す。これらの差を取って、変数SABUNY3
に代入することは、すなわち、変数SABUNY3は鑑
賞者部3のY軸方向の1ループ期間中の角度変位データ
を示す。
【0051】次に、ステップS64において、上記変数
SABUNY1とSABUNY2との差を取り、変数S
ABUNYY1に代入し、ステップS65において変数
SABUNY1とSABUNY3との差を取り、変数S
ABUNYY2に代入する。これにより、それぞれステ
ップS64では、投射部1とスクリーン部2の1ループ
期間中のY軸方向の変位の差分を、ステップS65で
は、投射部1と鑑賞者部3との変位データの差分を取っ
ていることを意味する。次に、ステップS66におい
て、上記変数SABUNYY1とSABUNYY2の差
を取り、変数SABUNYに代入する。変数SABUN
Yは、上記X軸方向のデータと同様に本データと反対方
向のY軸方向の変位データがモータ制御用データとな
る。その後、メインルーチンに戻る。
【0052】図15を参照して上述第1の実施例の図1
2に示したステップS42のリモコンデータデコード処
理内容の詳細を説明する。本サブルーチンのスタート
後、ステップS71はリモコンデータSが有る/無しの
判定を行なう判定部であり、スクリーン部2内部に配設
されているリモコン受光部216により受信したデータ
がリモコン光受光部Sとしてのインターフェース回路5
05Aによりデーコードされ、Sのコードであれば、フ
ラグ等の処理により有り/無しの判定ができるように予
めシステムコントロール回路(CPU)507において
判定可能となっているとする。もし、リモコンデータS
が有れば、ステップS72でリモコンデータSからスク
リーン部2の次ループ分の算定されているX軸、Y軸の
予測データのアッテネート処理を行なう。
【0053】判定部ステップS71において、もしリモ
コンデータSが無いとすれば、ステップS72の処理部
をスキップする。続いて、ステップS73で、同様に受
信したリモコンデータLが有り/無しの判定をする。リ
モコンデータLとは、投射器1の内部に配設されている
リモコンスクリーン部L119により受信するデータを
示す。判定部ステップS73において、もし、リモコン
データLが有れば、ステップS74にてリモコンデータ
Lより投光部の次ループ時間の予測データのアッテネー
ト処理を行なう。判定部ステップS73において、もし
そうでないならば、ステップS74の処理をスキップす
る。その後、メインルーチンに戻る。もちろん、この場
合リモコンによるアッテネート入力を行わずに、例えば
キー、ボリューム等の操作によっても良いことは云うま
でもないことである。上述本発明の第1の実施例につい
ての内部処理により、所定の距離にあるいは可変の距離
に分離されたプロジェクタ装置の画像のブレを防止する
装置が実現される。
【0054】本実施例によれば、次にような効果が得ら
れる。 (1)プロジェクタ装置の画像のブレを防止するのみで
なく、鑑賞者によりブレの検出範囲を制御可能とし鑑賞
者自身の感覚においてブレ補正の範囲を調整することが
可能となる。 (2)鑑賞者自身の感覚にあわせて鑑賞者の位置制御範
囲等を調整することにより、快適なブレ防止を構成する
ことが可能となる。 (3)すべての装置部を制御可能としていることによ
り、鑑賞者にとっては正確に画像のブレを感じさせない
効果がある。 (4)位置を検出するセンサのデータをオーバサンプリ
ングすることにより外部の電気的なノイズあるいは瞬間
的な揺れ成分の除去が可能となる。 (5)画像垂直同期信号により同期して動作させるとに
より鑑賞者にとって画像ブレの画像が解像度を低下させ
ることなく画像信号を鑑賞することが可能となる。 (6)デジタルフィルタ処理により次ループの変位量の
予測をしているために、位相ずれのない正確なブレ防止
が可能である。 (7)これらの処理をシステムコントロール回路(CP
U)の内部処理で行っているために、アナログ回路によ
り構成したものより信頼性およびコストの低減が可能と
なる。
【0055】本実施例の説明では、画像発光部をLCD
プロジェクタとして記載したが、画像投影手段は、もち
ろんR,G,B信号またはコンポジット信号のCRTタ
イプでも良い。また、スクリーン部を反射型のプロジェ
クタとして記載したが、かべ掛けタイプのTVモニタの
様な、直立型のディスプレイでも同様の視感向上効果が
ある。
【0056】また、通常テレビジョン鑑賞以外の用途、
例えば体感型アミューズメント装置等のモニタ視感改善
などでも応用可能でかつ有効な効果が期待できる。さら
に、センサおよび制御手段は、本実施例では、すべての
組み合わせについて記述したが、それらの一部を省略し
て使用しても略同様な効果が得られる。また、本実施例
では、システムコントロール回路をCPUとしたが、比
較的処理速度の早いDSPで構成しても良い。また、C
PUとROMとを構成して予め決められたデータをRO
Mにより暫時読み出して使用しても良い。
【0057】次に本発明による画像ブレ装置の第2の実
施例について説明する。図16は、本発明の第2の実施
例の構成図を示す。同図の構成要素は、基本的には図6
と同様であるが、変更したものについてのみ以下に列挙
する。図6中の角速度センサ120と121の代わりに
加速度センサ130、131が用いられ、同様に図6中
の角速度センサ220と221の代わりに加速度センサ
230と231が、図6中の角速度センサ320と32
1の代わりに加速度センサ330と331が用いられて
いる。
【0058】図17は、上述第2の実施例の全体構成ブ
ロック図を示したものである。同図の構成ブロックは基
本的には図7と同様であるが、異なる構成要素について
のみ以下に列挙する。本実施例では、図7の角速度セン
サθLx(A,f)501A〜501Fの代わりに加速
度センサθLx(A,f)521A〜521Fが用いら
れている。
【0059】図18は本実施例の信号処理の数学的処理
と物理量の関係を示す図である。第1の実施例の説明と
同様に説明の簡単化のために1軸の外乱信号に対しての
み記載する。同図中、B1で示されている外乱信号Φ
(A,f)が加わったとき、B2で示すように、加速度
センサにより検出され、 k1・{d2Φ(A,f)/dt2} が得られ、B11により速度が求められる。他は、図4
と同様であるので省略する。
【0060】図19は、本実施例における第1の実施例
と同様に、Hシンク外部割り込みによる処理フローチャ
ートを示す。Hシンク外部割り込み処理フローがスター
トすると、ステップS81でA/D変換器503Aから
Lxデータがシステムコントロール回路(CPU)50
7に入力される。このとき、データLxは投射部1のX
軸方向の加速度を示す。ステップS82で求められたΣ
Lxは、データLxの投射部1のX軸方向の加速度の積
分値を算出すること、すなわち投射部1のX軸方向の速
度を求めることを意味し、変数SIGMALxに代入す
る。続いて、ステップS83で求められたΣSIGMA
Lxは、さらに、前記速度データの積分を意味し、投射
部1のX軸方向の変位データを算定することを意味す
る。
【0061】ステップS84では、A/D変換器503
BからSxデータがシステムコントロール回路(CP
U)507に入力される。このとき、データSxは、ス
クリーン部2のX軸方向の加速度を示す。次に、ステッ
プS8で求められたΣSxは、データSxのスクリーン
部2のX軸方向の加速度の積分値、すなわちスクリーン
部2のX軸方向の速度を意味し、変数SIGMASxに
代入する。続いて、ステップS86で得られた、ΣSI
GMASxは、さらに、前記速度データの積分値であ
り、スクリーン部2のX軸方向の変位データを算定する
ことを意味する。
【0062】ステップS87では、A/D変換器503
CからHx1データがシステムコントロール回路(CP
U)507に入力される。このとき、データHx1は鑑
賞者部3のX軸方向の加速度を示す。ステップS88で
得られるΣHx1は、データHx1の鑑賞者部3のX軸
方向の加速度の積分値であり、鑑賞者部3のX軸方向の
速度を意味し、変数SIGMAHx1に代入する。ま
た、ステップS89で得られたΣSIGMAHx1は、
前記速度データの積分値であり、鑑賞者部3のX軸方向
の変位データを算定することを意味する。
【0063】ステップS90では、A/D変換器503
DからLyデータがをシステムコントロール回路(CP
U)507に入力される。このとき、データLyは投射
部1のY軸方向の加速度を示す。ステップS91で得ら
れたΣLyは、データLyの投射部1のY軸方向の加速
度の積分値であり、投射部1のY軸方向の速度を意味
し、変数SIGMALyに代入する。ステップS92で
得られたΣSIGMALyは、前記速度データの積分値
であり、投射部1のY軸方向の変位データを算定するこ
とを意味する。
【0064】同様にステップS93では、A/D変換器
503EからSyデータがシステムコントロール回路
(CPU)507に入力される。ここで、データSyは
スクリーン部2のY軸方向の加速度を示す。ステップS
94で得られたΣSyは、データSyのスクリーン部2
のY軸方向の加速度の積分値であり、スクリーン部2の
Y軸方向の速度を意味し、変数SIGMASyに代入す
る。続いて、ステップS95で得られるΣSIGMAS
yは、前記速度データの積分値であり、スクリーン部2
のY軸方向の変位データを算定することを意味する。
【0065】同様にステップS96では、A/D変換器
503FからHy1データがシステムコントロール回路
(CPU)507に入力される。ここで、データHy1
は鑑賞者部3のY軸方向の加速度を示す。ステップS9
7で得られたΣHy1は、データHy1の鑑賞者部3の
Y軸方向の加速度の積分値であり、鑑賞者部3のY軸方
向の速度を意味し、変数SIGMAHy1に代入する。
その後、ステップS98で得られるΣSIGMAHy1
は、前記速度データの積分値であり、鑑賞者部3のY軸
方向の変位データを算定することを意味する。次のステ
ップS99では、Hシンクのカウンタがインクリメント
され、同割り込み処理のルーチンが終了し、メインルー
チンの続行をする。
【0066】Vシンク割り込み処理ルーチンの詳細フロ
ーチャートは第1の実施例の図11と同様であるので、
ここでは説明を割愛する。また、同様にメインフロー図
においても共用できるので説明を省略する。また、その
細部のサブルーチンも同様に第一実施例で説明可能であ
るので詳細説明は省略する。以上の第2の実施例によれ
ば、所定の距離に、あるいは可変の距離に分離されたプ
ロジェクタ装置の画像のブレを防止する装置が実現され
る。
【0067】本実施例によれば、上述第1の実施例と同
様な効果が得られる。また、加速度センサは加速度に対
して出力信号は略直線関係があるので位置データに変換
する場合においてシステムコントロール回路、CPU内
部で処理が簡単化される効果もある。更に、センサおよ
び制御手段は、本実施例では、すべての組み合わせにつ
いて記述したが、その一部分を省略して使用しても略同
様な効果がある。
【0068】以上の説明では、システムコントロール回
路はCPUとしたが、比較的処理速度の早いDSPで構
成しても良い。また、CPUとROMとを構成して予め
決められたデータをROMにより暫時読み出して使用し
ても良い。
【0069】図20は、本発明の第3の実施例の外観構
成図を示し、変位センサを用いた例である。本構成は、
基本的には図6と同様であるが、本実施例では、角速度
センサに代えて変位センサ140,141,240,2
41,340,341が用いられている。
【0070】図21は、本実施例の全体信号構成ブロッ
クである。同図の構成ブロックは、基本的には図7と同
様であるが、本実施例では、図7中の角速度センサに代
えて、変位センサ531A〜531Fを用いている。
【0071】図22は、本実施例の信号処理における数
学的処理と物理量との関係ブロック図である。同図中、
B1で示す外乱振動Φ(A,f)が加わる場合には、上
述実施例と同様に、1軸の外乱振動の信号処理を考える
と、外部外乱振動を電気信号に変換する変位センサの処
理により、 dΦ(A,f)/dt が得られる(B21)。次に、B22において変位デー
タの加算結果をHカウンタにより割り算をすることによ
り、1Vシンク期間中の変位データの平均値を算定す
る。これは、上記変位センサ信号のノイズ成分を除去す
る目的としたもので、上述の実施例と同様にいわゆる1
次のLPFを形成する。ここで算出されたデータを変位
データとして、B5にてディジタルフィルタにより次V
シンク期間中の変位量を予測変位データとして算出す
る。次に、B6ではモータの出力信号を作成し、B7に
てモータに出力する。また、モータの位置を検出し(B
8)、このデータを変位データにフィードバックするこ
とにより、より正確な位置制御が可能となる。故に、上
述の画像ブレ防止装置の信号の流れにより、正確な画像
ブレ装置が実現可能となる。
【0072】図23は、第1の実施例と同様にHシンク
外部割り込みによる処理フローチャートである。Hシン
ク外部割り込み処理フローがスタートすると、ステップ
S101において、A/D変換器からLxデータがシス
テムコントロール回路(CPU)507に入力される。
ここで、データLxは投射部のX軸方向の変位量を示
す。ステップS102では、投射部1のX軸方向の変位
データを示すLxデータがRAM内の所定のエリア内に
データが格納される。続いて、ステップS103では、
A/D変換器からSxデータをシステムコントロール回
路(CPU)507に入力される。ここで、データSx
はスクリーン部2のX軸方向の変位量を示す。ステップ
S103で得られるSxデータは、RAM内の所定のエ
リア内にデータが格納される。すなわちスクリーン部2
のX軸方向の変位データを意味する。
【0073】次に、ステップS105では、A/D変換
器503CからHx1データがシステムコントロール回
路(CPU)507に入力される。ここで、データHx
1は鑑賞者部3のX軸方向の変位量を示す。ステップS
106で得られるHx1データは、RAM内の所定のエ
リア内にデータが格納される。すなわち鑑賞者部3のX
軸方向の変位データを意味する。
【0074】次に、ステップS107では、A/D変換
器503DからLyデータがシステムコントロール回路
(CPU)507入力される。ここで、データLyは投
射部1のY軸方向の変位量を示す。ステップS107で
得られるLyデータは、RAM内の所定のエリア内にデ
ータが格納される。すなわち投射部1のY軸方向の変位
データを意味する。
【0075】ステップS109は、A/D変換器503
EからSyデータがシステムコントロール回路(CP
U)507に入力される。ここで、データSyはスクリ
ーン部2のY軸方向の変位量を示す。ステップS110
では、Syデータは、RAM内の所定のエリア内にデー
タが格納される。このデータはスクリーン部2のY軸方
向の変位データを意味する。ステップS111は、A/
D変換器503FからHy1データがシステムコントロ
ール回路(CPU)507に入力される。ここで、デー
タHy1は鑑賞者部3のY軸方向の変位量を示す。ステ
ップS112で得られるHy1データは、RAM内の所
定のエリア内にデータが格納される。すなわち鑑賞者部
3のY軸方向の変位データを意味する。続いて、ステッ
プS113でHカウンタのインクリメントが行なわれて
Hシンクの割り込み処理が終了する。
【0076】図24はVシンク信号による外部割り込み
処理の詳細フローチャートである。先ず、ステップS1
21において、Hシンク割り込みによりRAMに各格納
されたデータである投射部1のX軸方向の変位データを
すべて加算する。次に、ステップS122で、上記デー
タをHシンクカウンタ値により割算をする。この割算さ
れたデータは、すなわち1V期間中の投射部1のX軸方
向の変位データの値の平均値を意味し、これは上述の第
1の実施例および第2の実施例と同様に前記変位センサ
のノイズ除去を目的とする。ステップS123では、H
シンク割り込みによりRAMに各格納されたデータであ
るスクリーン部2のX軸方向の変位データをすべて加算
する。ステップS124では、上記データをHシンクカ
ウンタ値により割算をする。この割算されたデータは、
すなわち1V期間中のスクリーン部2のX軸方向の変位
データ値の平均値を意味し、これは上述の第1の実施例
および第2の実施例と同様に前記変位センサのノイズ除
去を目的とする。ステップS126は、Hシンク割り込
みによりRAMに各格納されたデータである鑑賞者部3
のX軸方向の変位データをすべて加算する。ステップS
126では、上記データをHシンクカウンタ値により割
算をする。この割算されたデータは、1V期間中の鑑賞
者部3のX軸方向の変位データ値の平均値を意味し、こ
れは上述の第1の実施例および第2の実施例と同様に前
記変位センサのノイズ除去を目的とする。
【0077】続いて、ステップS127では、Hシンク
割り込みによりRAMに各格納されたデータである投射
部1のY軸方向の変位データをすべて加算し、ステップ
S128では、上記データをHシンクカウンタ値により
割算をする。この割算されたデータは、1V期間中の投
射部1のY軸方向の変位データ値の平均値を意味し、こ
れは上述の第1の実施例および第2の実施例と同様に前
記変位センサのノイズ除去を目的とする。ステップS1
29では、Hシンク割り込みによりRAMに各格納され
たデータであるスクリーン部2のY軸方向の変位データ
をすべて加算し、ステップS130では、上記データを
Hシンクカウンタ値により割算をする。この割算された
データは、1V期間中のスクリーン部2のY軸方向の変
位データの値の平均値を意味し、これは上述の第1の実
施例および第2の実施例と同様に前記変位センサのノイ
ズ除去を目的とする。ステップS131では、Hシンク
割り込みによりRAMに各格納されたデータである鑑賞
者部3のY軸方向の変位データをすべて加算し、ステッ
プS132では、上記データをHシンクカウンタ値によ
り割算をする。この割算されたデータは、1V期間中の
鑑賞者部3のY軸方向の変位データ値の平均値を意味
し、これは上述の第1の実施例および第2の実施例と同
様に前記変位センサのノイズ除去を目的とするものであ
る。その後、ステップS133において、Hシンクカウ
ンタをリセットしてVシンク割り込み処理を終了する。
【0078】また、同様にメインフローにおいては、第
1の実施例と共用できるので説明を省略する。また、そ
の細部のサブルーチンも同様に第一実施例で説明可能で
あるので詳細説明は省略する。以上の第3実施例の説明
から、所定の距離に、あるいは可変の距離に分離された
プロジェクタ装置の画像のブレを防止する装置が実現さ
れる。
【0079】本実施例によれば、第1の実施例と同様な
効果が得られる。また、第1,2,3の実施例で説明し
たセンサを組み合わせて使用しても良いことは勿論であ
り、センサおよび制御手段は、本実施例ではすべての組
み合わせについて記述したが、それらの一部を省略して
使用しても略同様な効果がある。更に、本実施例の説明
では、システムコントロール回路はCPUとしたが、比
較的処理速度の早いDSPで構成しても良い。また、C
PUとROMとを構成し予め決められたデータをROM
により暫時読み出して使用しても良い。
【0080】図25は、本発明の第4の実施例の外観構
成図を示し、メモリ処理によって投射側映像信号を制御
する例である。図25の構成は、基本的に図6に示す第
1の実施例と同一であるが、投射部位置制御手段117
と118、スクリーン部位置制御手段214と215、
鑑賞者部位置制御手段314と315が除去されてい
る。
【0081】図26は、本実施例の全体信号構成ブロッ
ク図である。同図の構成要素は、基本的には図7と同様
であるが、Y/C分離回路部541、S/H回路部54
2Aと542B、A/D変換器543Aと543B、1
フィールド以上の画像メモリ544、メモリコントロー
ル回路545、映像信号作成回路546、クリップ映像
信号作成回路547、合成(MIX)回路548、LC
D駆動回路549、LCD表示部550が設けられてい
る点が異なっている。
【0082】同図において、各信号の意味と流れを以下
に説明する。先ず、第1の実施例と同様に各角速度セン
サにより角速度データをシステムコントロール回路(C
PU)507に入力される。また、同様にアッテネータ
調整用リモコン発光回路部504及びリモコン光受光部
(S、L)インターフェース回路部505A、505B
により第1の実施例と同様な処理過程においてリモコン
コマンドコードがシステムコントロール回路(CPU)
507に入力される。また、同様に投射部映像信号がV
/Hシンク信号分離回路541にてVとHシンク信号に
分離され、CPU507の外部割り込みポートに入力さ
れる。
【0083】さて、本実施例では、投射部映像信号は、
Y/C分離回路541に入力され、Y信号(輝度信号)
とC信号(色信号)とに分離される。分離されたY信号
とC信号は、S/H回路542Aと542Bでサンプル
ホールドされ、A/D変換器543Aと543Bにより
Y信号とC信号を量子化する。これらの量子化された信
号(Y,C信号)は、画像メモリ置544に入力され
る。このことは、少なくとも1フィールド以上の画像メ
モリがメモリ544に格納されることを意味する。ま
た、CPU507からは、Vシンクカウンタ値及びHシ
ンクカウンタ値がアドレス信号として出力され、メモリ
ーコントロール回路545に入力される。同信号が画像
メモリ544に記憶格納された少なくとも1フィールド
以上の画像メモリの読み出し制御信号となる。次に、メ
モリーコントロール回路545の読み出しコントロール
信号に基づいて、画像メモリ544の少なくとも1フィ
ールド以上の画像メモリの読み出され量子化された画像
信号は、映像信号作成回路546に入力される。
【0084】ここで、量子化された信号を基に、いわゆ
るデジタル信号をアナログ信号に変換する。また、ここ
では、ブレ防止制御信号に基づいた信号のみの再生がな
されるために一般の映像信号として欠落したもの、ある
いは長い信号として再生される。このために、クリップ
作成回路547にて、白色あるいは黒色にクリップした
映像信号が加算される信号を必要に応じて作成する。ま
た、映像信号作成回路546の映像信号にて欠落部分が
ない場合には、直接合成(MIX)回路部548に入力
される。ここで、欠落部分で作成された信号とブレ補正
に基づいて作成された信号が加算処理され、最終的な映
像信号として作成される。この信号をLCD駆動回路5
49に入力し、LCD表示部550で映像信号が光信
号、つまり映像として出力される。CPU507のブレ
補正及び上記Vシンク、Hシンクの処理等の細部につい
ては、以下に説明をする。
【0085】図27には、本実施例のブレ制御に対する
映像信号の欠落部分が模式的に示されている。同図中、
(A)は通常のHシンク期間を示し、(B)はブレ補正
量X1により映像信号が欠ける部分を示し、(C)はブ
レ補正量X2により(B)とは反対方向に映像信号の欠
ける部分を示したものである。通常のHシンク期間は、
図26中のメモリーコントロール回路545により強制
的にHシンクを付加する機能を持つものとする。したが
って、詳細は後述するが、ブレ補正により上下/左右の
映像信号は欠落部分が存在するようになる。
【0086】図28は、本発明の第4の実施例のメイン
フローチャートである。メインフローがスタートする
と、メモリコントローラ制御信号出力処理(ステップS
141)、X軸方向変位データ作成処理(ステップS1
42)、各X軸方向の位置データバッファ処理(ステッ
プS143)、X軸方向の次ループ時間分変位データ予
測処理(ステップS144)、今回のX軸位置データの
バッファ処理(ステップS145)、Y軸方向変位デー
タ作成処理(ステップS146)、各Y軸方向位置デー
タのバッファ処理(ステップS147)、Y軸方向の次
ループ時間分変位データ予測処理(ステップS14
8)、今回のY軸位置データのバッファ処理(ステップ
S149)が順次実行される。続いて、ステップS15
0において、リモコンデータ受信が有ったか否かの判定
が為され、リモコンデータがあった場合には、ステップ
S151のリモコンデータデコード処理を行なうルーチ
ンに入るが、リモコンデータが受信されていない場合に
は、ステップS151の処理をスキップする。
【0087】次に、ステップS152において、Vシン
ク、Hシンクメモリ読み出しアドレス変換処理を行な
う。これは、前記処理ステップS144およびS148
にて次ループ時間分の変位データの予測処理を行なった
ので(方法については第1の実施例と同様であるので、
ここでは省略する)、それらのデータ、すなわち、X、
Y軸の変更データをもとに、X軸のデータはHシンクか
らの画像メモリ読み出し位置情報に置き換える作業を、
例えばテーブルにより行なっても良いし、演算処理して
も良い。また、Y軸はVシンクからの画像メモリの読み
出し位置を上記の同様な処理にて行なうことを意味す
る。ここで、作成されたデータは、ステップS141の
処理において図26中のメモリコントロール回路部54
5の出力データとなる。続いて、ステップS153で、
Vシンク信号の外部割り込みがCPU507に入ったか
否かの判定を行なう。ここで、Vシンク信号の割り込み
が無い場合には、時間待ちをする。また、Vシンク信号
が入った場合には、本処理のスタートまでループを描
く。こうして、本メインルーチンはVシンク信号に同期
して動作する。
【0088】上記のことより、所定の距離、にあるいは
可変の位置に、互いに分離されたプロジェクタ装置の画
像のブレを防止する装置が実現される。本実施例によれ
ば、第1の実施例と同様な効果が得られる。また、第1
の実施例での投射部位置変更手段、スクリーン部位置変
更手段、鑑賞者部位置変更手段が不要となるので、コス
トが低減され、また半導体等の電気回路により処理され
るためシステムの信頼性の向上が実現可能となる。ま
た、同様に第1,2,3,または4の実施例で使用した
方法あるいはセンサ等を同様に組み合わせて使用しても
良いし、センサおよび制御手段は、本実施例ではすべて
の組み合わせについて記したが、その一部を省略して使
用しても略同様な効果がある。更に、本実施例では、シ
ステムコントロール回路はCPUとしたが、比較的処理
速度の早いDSPで構成しても良い。また、CPUとR
OMとを構成し予め決められたデータをROMにより暫
時読み出して使用しても良い。
【0089】図29は、本発明の第5の実施例の全体構
成図を示し、投射レンズの焦点距離に応じてブレ補正量
を変化させる例である。同図は、基本的に図6に示す第
1の実施例と同一であるが、投射レンズフォーカス位置
センサ160が設置されている点が異なる。
【0090】図30は、第5の実施例の全体信号構成ブ
ロック図であり、レンズフォーカス位置センサ160が
設けられている。投射部映像信号は、V/Hシンク分離
回路561で分離され、分離されたVシンク信号とHシ
ンク信号がシステムコントロール回路507に供給され
る。また、LCD駆動回路564とLCD表示部を56
5が設けられている。
【0091】本実施例では、センサ160からレンズフ
ォーカス位置データは、レンズの位置等のセンサあるい
はシステムコントロール回路(CPU)507内部の位
置情報に基づく信号を意味する。投射部映像信号は、L
CD表示部565に表示される基となる映像信号であ
り、VシンクとHシンク信号を含む。上記投射レンズフ
ォーカス位置データにより、第1の実施例で説明した処
理に加えてブレの補正量を変化させ、映像鑑賞によりブ
レの少ない快適な画像を提供するものである。
【0092】図31は、本実施例のシステムコントロー
ル回路(CPU)507の内部処理手順の全体フローで
あるメインフロー図を表したものである。メインフロー
がスタートすると、各モータドライバ出力処理(ステッ
プS161)、X軸方向変位データ作成処理(ステップ
S162)、各X軸方向位置データバッファ処理(ステ
ップS163)、X軸方向の次ループ時間分変位データ
予測処理(ステップS164)、今回のX軸位置データ
のバッファ処理(ステップS165)、Y軸方向変位デ
ータ作成処理(ステップS166)、各Y軸方向位置デ
ータバッファ処理(ステップS167)、Y軸方向の次
ループ時間分の変位データを予測する処理(ステップS
168)、今回のY軸位置データバッファ処理(ステッ
プS169)、リモコンデータ受信データ有り/無しの
判定処理(ステップS170)が順次実行される。
【0093】ステップS170の判定にて、リモコンデ
ータを受信していれば、ステップS171にてリモコン
データのデコード処理を行い、またリモコンデータを受
信していなければ、ステップS171の処理部をスキッ
プする。次に、ステップS172では、投射部1のフォ
ーカス位置センサ500の検出したデータを入力する処
理を行ない、ステップS173では、前記投射部フォー
カス位置検出データに基づき、予め決められたテーブル
データ等によりモータ動作量の算定を行ない、または/
かつ、アッテネートデータにより投射部1のモータ動作
量算出処理を行なう。続いて、ステップS174におい
て、投射部モータドライバ出力信号作成処理が、ステッ
プS175では、同様にVシンク信号の有り/無しの判
定を行なう判定処理が実行される。この判定処理で、V
シンク信号がCPU507に外部割り込みが無い場合に
おいては、時間待ちを行ない、同判定処理にてVシンク
信号がCPU507に外部割り込みが有る場合は、同メ
インルーチンのスタート処理にループを描く。こうし
て、Vシンク同期処理が実行可能となる。
【0094】本発明によれば、第1の実施例と同様な効
果が得られる。また、第1の実施例でのスクリーン部位
置変更手段や鑑賞者部位置変更手段が不要となり、コス
トが低減がされ、半導体等の電気回路により処理される
ためシステムの信頼性が向上される。同様に第1,2,
3,または4の実施例で使用した方法あるいはセンサ等
を同様に組み合わせて使用してもよく、センサおよび制
御手段は、本実施例ではすべての組み合わせについて記
したが、それらの一部等省略して使用しても略同様な効
果がある。更に、本実施例ではシステムコントロール回
路はCPUとしたが、比較的処理速度の早いDSPで構
成しても良い。また、CPUとROMとを構成し予め決
められたデータをROMにより暫時読み出して使用して
も良い。
【0095】次に、本発明の第6の実施例を説明する。
図32は、本発明の第6の実施例の外観構成図を示し、
スクリーンと投射部の回動角度の差信号に基づき画像処
理を行う例である。投射部1は、発光部11を示し、L
CD部12、投射映写レンズ部13、リモコン光スクリ
ーン部14が一体化されて構成されている。また、投射
部1には、X軸方向の角速度成分を検出する角速度セン
サ15及びY軸方向の角速度成分を検出する角速度セン
サ16が設置されている。前記一体化された投射部1を
X軸に動作制御するアクチュエータ部は17であり、同
投射部1をY軸に動作制御するアクチュエータ部は18
である。
【0096】スクリーン部2は、スクリーン部21、リ
モコン光スクリーン部22、スクリーン支持部材23、
スクリーンX軸制御アクチュエータ部26、スクリーン
Y軸制御アクチュエータ部27を含んでいる。鑑賞者部
3は、鑑賞者31が着座し、、角速度センサHx1(3
2)、角速度センサHy1(33)、鑑賞者支持部材3
4、鑑賞者X軸制御アクチュエータ部35、鑑賞者Y軸
制御アクチュエータ部36を含む。
【0097】図33は、本発明の第6の実施例の全体信
号構成ブロック図である。同図において、図7と同一符
号が付されている構成要素は同様な機能を有する構成要
素を示す。投射部映像信号は、Y/C分離回路573で
Y信号とC信号に分離され、S/H回路574Aと57
4Bでサンプルホールドされた後、A/D変換器575
Aと575Bでデジタルデータに変換され、画像メモリ
576に記憶される。また、アファイン回路部読み出し
アドレス設定回路部を571とアファイン変換処理回路
部(DSP)572と、映像信号作成回路部577と、
LCD駆動回路部578と、LCD表示部579を有す
る。
【0098】外部外乱振動の信号処理の部分およびリモ
コンによるアッテネート設定の部分は第1の実施例と同
様であるので詳細の説明はここでは省略する。
【0099】本実施例では、前記画像メモリ576の出
力がアファイン変換処理回路部572に入力される。ア
ファイン変換処理とは、入力された画像データをシステ
ムコントロール回路(CPU)507からのコントロー
ル信号に基づいて画像歪を発生させるように画像データ
の座標変換を処理することである。アファイン回路部読
み出しアドレス設定回路571は、歪を与えられられた
画像データを読み出し位置のアドレスを設定し、ブレ信
号に基づいて算定されるデータである。次に、この回路
571のアドレスデータをアファイン変換処理回路57
2に入力し、この入力されたデータに基づいて座標変換
された画像データが読み出される。次に、映像信号作成
回路部577にて映像信号の作成が行われ、LCD駆動
回路部578に入力され、LCD表示部579に歪の処
理が施された映像が出力される。これにより、投射部の
LCD表示部579の画像がブレ信号およびスクリーン
および投射部の回動角度の差信号により(詳細は後述す
る)、映像鑑賞者としては、歪のない、より優れた画像
が鑑賞可能になる。
【0100】次に図34において、画像歪が画像鑑賞者
にとって何故発生し、それによりどの様に画像データを
座標変換するかについて概略原理を説明する。また、説
明の簡単化のために、投射部のみブレ補正動作を行なう
装置をこの場合には考える。同図中(A)は、ブレ補正
のかかっていない従来からの映像プロジェクタ装置であ
り、(B)は、ブレ補正のかかっている映像プロジェク
タ装置である。この図(A)と(B)とを比較すると解
るように画像投射部回動角度θLが比較的大きい場合に
は、鑑賞者の映像鑑賞角度θHx1 が大きく通常のプ
ロジェクタ映像装置の画像とは異なり、画像ブレは防止
されていても画像が歪曲したように映像鑑賞者は感じ
る。このために通常のデジタル化された画像情報をもと
に座標変換機能として代表的なアファイン変換機能を持
つ例えばDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)等を
利用して、画像投射側の映像信号に上記の歪曲をなくす
るように、予め上記の角度の信号により歪んだ映像信号
を作成し画像投射部により発光することにより、上記の
不具合を改善することが可能となる。また、上記のアフ
ァイン変換機能ではなく他の座標変換処理を行っても良
いことは云うまでもないことである。
【0101】図35は、実施例のCPU内部の処理を表
すメインフローチャートである。メインフローがスター
トされると、画像投射部出力処理(ステップS18
1)、各モータドライバ出力処理(ステップS18
2)、X軸方向変位データ作成処理(ステップS18
3)、各X軸方向位置データバッファ処理(ステップS
184)、X軸方向の次ループ時間分変位データ予測処
理(ステップS185)、今回のX軸位置データのバッ
ファ処理(ステップS186)、Y軸方向変位データ作
成処理(ステップS187)、各Y軸方向位置データバ
ッファ処理(ステップS188)、Y軸方向の次ループ
時間分変位データ予測処理(ステップS189)、今回
のY軸位置データのバッファ処理(ステップS19
0)、各部モータの位置データ読み込み処理(ステップ
S191)、リモコンデータの有り/無しを判定する判
定処理(ステップS192)が順次実行される。
【0102】ステップS192において、もしリモコン
データが受信されていると判定されれば、ステップS1
93にてリモコンデータのデコード処理を行ない、もし
リモコンデータが受信されていないと判定されれば、ス
テップS193の処理をスキップする。ステップS19
4において投射部回動角度算出処理を、ステップ191
よりの各部モータ位置信号により演算処理をする。次
に、ステップS195で同様にステップ191より各部
モータ位置信号によりスクリーン回動角度の演算処理を
行なう。続いて、ステップS196で同様にステップS
191よりの各部モータ位置信号によりスクリーン回動
角度の演算処理を行なう。また、ステップS197で上
記演算された投射部回動角度とスクリーン回動角度と鑑
賞者の回動角度の差を演算を行なう。ステップS199
は、Vシンク信号がCPU507に外部割り込みで入力
されたどうかを判定する処理である。ステップS199
において、もしVシンク信号の割り込みが無い場合には
時間待ちを行ない、Vシンク信号割り込みが入っていれ
ば同メインルーチンのスタートに戻りループを描く。こ
のようなCPU507の処理はVシンクに同期して動作
することを意味する。
【0103】更に、ステップS191、S194、S1
95及びS197において処理された結果をステップS
181で投射部の画像データの出力処理において、スク
リーンおよび投射部の回動角度に応じて歪が作成された
画像データが投射部より発光されかつブレ防止機能はス
テップS182の各モータドライバ出力処理および上述
の実施例1等で説明した処理により実現可能となる。
【0104】本実施例によっても、第1の実施例と同様
な効果が得られる。また、第1,2,3,4,5実施例
では、実現不可能であった鑑賞画像の歪も防止すること
が可能となりブレ防止効果の他に機能の追加が電気回路
のみを付加することにより実現可能となる。同様に第
1,2,3,4,または5の実施例で使用した方法ある
いはセンサ等を組み合わせて使用してもよいし、センサ
および制御手段は、本実施例ではすべての組み合わせに
ついて記したが、それらの一部を省略して使用しても略
同様な効果がある。更に、本実施例では、システムコン
トロール回路はCPUとしたが、比較的処理速度の早い
DSPで構成しても良い。また、CPUとROMとを構
成し予め決められたデータをROMにより暫時読み出し
て使用しても良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による画像
ブレ防止装置は、所定間隔あるいは可変距離に分離され
た投射手段と受像手段を用いた映像映写装置における画
像のブレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像ブレ防止装置の概念構成図で
ある。
【図2】ブレ量検出器として角速度センサを使用したと
きの外部外乱周波数に対する一般的な角速度センサの出
力の関係を示す図である。
【図3】本実施例で求められる外部外乱信号に対する周
波数特性を示す図である。
【図4】本実施例の信号処理の数学的・物理的な信号の
流れを説明する図である。
【図5】外部外乱信号に対する補正信号及び補正残り信
号と時間との関係を示す図である。
【図6】本発明による画像ブレ防止装置を適用したシス
テムの全体外観図を示す図である。
【図7】本実施例の信号の流れを示す詳細構成図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施例の1ループ時間内の割り
込み処理の時間的関係を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例の1ループ時間と制御時
間の関係を示す図である。
【図10】Hシンク外部割り込み処理手順を示したフロ
ーチャートである。
【図11】本実施例におけるVシンク外部割り込み処理
手順を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施例の全体フローチャート
である。
【図13】上述実施例のX軸方向の角度変位データ作成
処理のサブルーチン処理の詳細フローチャートである。
【図14】図12のステップS36のY軸方向角度変位
データ作成処理サブルーチンの詳細を示す図である。
【図15】上述第1の実施例のステップS42のリモコ
ンデータデコード処理内容の詳細を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図17】上述第2の実施例の全体構成ブロック図であ
る。
【図18】本実施例の信号処理の数学的処理と物理量の
関係を示す図である。
【図19】本実施例における第1の実施例と同様にHシ
ンク外部割り込みによる処理フローチャートである。
【図20】本発明の第3の実施例の外観構成図である。
【図21】本実施例の全体信号構成ブロック図である。
【図22】本実施例の信号処理における数学的処理と物
理量との関係ブロック図である。
【図23】本実施例のHシンク外部割り込みによる処理
フローチャートである。
【図24】Vシンク信号による外部割り込み処理の詳細
フローチャートである。
【図25】本発明の第4の実施例の外観構成図である。
【図26】本実施例の全体信号構成ブロック図である。
【図27】本実施例のブレ制御に対する映像信号の欠落
部を模式的に示す図である。
【図28】本発明の第4の実施例のメインフローチャー
トである。
【図29】本発明の第5の実施例の全体構成図である。
【図30】本発明の第5の実施例の全体信号構成ブロッ
ク図である。
【図31】本実施例のシステムコントロール回路(CP
U)の内部処理手順の全体フローのるメインフローチャ
ートである。
【図32】本発明の第6の実施例の外観構成図である。
【図33】本発明の第6の実施例の全体信号構成ブロッ
ク図である。
【図34】画像歪が画像鑑賞者にとって何故発生し、そ
れによりどの様に画像データを座標変換するかについて
概略原理を説明する図である。
【図35】本実施例のシステムコントロール回路(CP
U)内部の処理を示すメインフローチャートである。
【符号の説明】
1 投射部 2 スクリーン部 3 鑑賞者部 111 投影レンズ部 112 LCD部 113 ランプ部 114 ランプ電源部 115 X軸方向のブレ量を検出する検出器 116 Y軸方向のブレ量を検出する検出器 211 スクリーン部 212 X軸方向のブレ量を検出する検出器 213 Y軸方向のブレ量を検出する検出器 311 鑑賞者 312 X軸方向のブレ量を検出する検出器 313 Y軸方向のブレ量を検出する検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも映像信号を投射する映像投射手
    段と、該映像投射手段から投射された映像を受像する受
    像手段とを備え、前記映像投射手段、受像手段またはこ
    れらの近傍位置のうち少なくとも一箇所に対応する位置
    のブレを検出するブレ検出手段を設け、検出されたブレ
    検出信号により対応する前記映像投射手段、前記受像手
    段または鑑賞者位置のうち少なくとも一つに前記ブレを
    補償する物理的なブレ補償を与えるブレ補償手段を有す
    ることを特徴とする画像ブレ防止装置。
JP5202995A 1993-07-23 1993-07-23 画像ブレ防止装置 Withdrawn JPH0736423A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004086135A1 (ja) * 2003-03-26 2004-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像表示システム
US7801428B2 (en) 2006-03-14 2010-09-21 Seiko Epson Corporation Shot image display system, image receiving device, control method for image receiving device, and server
WO2016059847A1 (ja) * 2014-10-14 2016-04-21 シャープ株式会社 表示装置

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