JPH0735286Y2

JPH0735286Y2 - 陰極線管用電子銃

Info

Publication number: JPH0735286Y2
Application number: JP10135390U
Authority: JP
Inventors: 康夫清水
Original assignee: ミヨタ株式会社
Priority date: 1990-09-26
Filing date: 1990-09-26
Publication date: 1995-08-09
Anticipated expiration: 2005-08-09
Also published as: JPH0458942U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、陰極線管用電子銃に関するものであり、特に
陰極線管用電子銃の小型軽量化には好適なものである。

〔従来の技術〕

第３図は、従来技術による一般的な陰極線管用電子銃の
構造図である。ここでカップ状金属電極の第１グリッド
（１）、同じくカップ状金属電極の第２グリッド
（２）、第１グリッドリード（３）、第２グリッドリー
ド（４）、陰極線管のガラス容器で、パイプ部分（５）
から構成されている。このパイプ部分を特に、ファンネ
ルネックと称する。ここで、各グリッドのリードは、一
方はそのグリッドで図中のＸ印部で溶接により接続され
ている。また、各リードは他のグリッド及び、リード同
志が接触しないように配置されている。例えば、第２グ
リッドリードは、第２グリッドより第１グリッドの外側
を通り、図中のＺ軸方向へ延びている。また、第１グリ
ッドリードは第２グリッドリードが延びている反対側に
て、第１グリッドよりこれもＺ軸方向へ延びている。そ
して、ファンネルネック（５）が各グリッドリードに接
近して配置されている。

〔考案が解決しようとする課題〕第３図で説明の従来の構造を用いた場合、陰極線管を小
型化する時、特にファンネルネックを細かくするには、
各グリッドのリードに接近するまでしかファンネルネッ
ク内径を細かくできないといった課題がある。

また、近年小型軽量化が要求されている中で、数パーセ
ントであっても小型軽量化が必要とされている。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するために本考案では、第１グリッド電
極及び、これ以下の外径の第２グリッド電極を有する陰
極線管用電子銃に於いて、第１グリッド電極内に絶縁柱
体を設け、この絶縁柱体に第２グリッド電極のリードを
固定すると共に、第２グリッド電極のリードが上記第１
グリッド電極及び絶縁柱体を貫通して第２グリッド電極
へ接続される。

〔実施例１〕第１図は、本考案の一実施例の断面図を示す。ここで
は、第１グリッド（1a）内部に絶縁柱体（６）を設け
る。絶縁柱体（６）は、例えばセラミックなどが用いら
れる。この絶縁柱体（６）に、Ｚ軸に対して対称に、第
１グリッドリード（3a）と第２グリッドリード（4a）が
配置される。ここで、第２グリッドリード（4a）は第１
グリッドに接触しないように第１グリッド（1a）のリー
ド用穴（７）を通り、第２グリッド（２）へ接触しＸ印
部にて溶接により接続されている。（第１グリッド（1
a）には、ビーム透過用の穴も設けられている。）ま
た、第１グリッドリード（3a）は絶縁柱体（６）より第
２グリッド（２）方向へ延び、第１グリッド（1a）へ接
触し図中のＸ印部にて溶接される。

なお、絶縁柱体（６）への各リードの固定には、例えば
ガラス付け、一般にハーメチックと称される手法にて固
定される。

〔実施例２〕第２図も、本考案の一実施例の断面図を示す。ここで
は、図に示すように第１グリッドリード（3b）を第１グ
リッド（1a）の内側で絶縁柱体（6a）よりＺ軸方向にお
いて、直接Ｘ印部で接続している。これにより絶縁柱体
（6a）はリード貫通用の穴は一つである。さらに、第１
グリッドリード（3b）と第２グリッドリード（4a）は、
Ｚ軸をはさんで相対の位置となる。上記以外について
は、第１図の実施例１と同様である。

〔考案の効果〕

本考案によると、第１グリッド電極の内側の空間へ第２
グリッドリードを通し、第１グリッドリードも第１グリ
ッド電極の内側の空間へ通すかまたは、第１グリッド電
極の内側面へ接続することにより、電子銃の最大外径
を、第１グリッド電極外径とすることができる。よっ
て、従来の電子銃より最大外径を小さくできる。

従って、ファンネルネック内径は、従来第２グリッドリ
ードが最大外径の為、これに接近させて設計されてい
た。しかし、上記のように最大外径が第１グリッド電極
外径となり、従来より小さくなることでファンネルネッ
ク内径も、第１グリッドに接近させて細かく設計ができ
る。よって、陰極線管完成とした場合小型軽量化が可能
となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例の断面図を示している。
第２図も、本考案の第２実施例の断面図である。第３図は、従来技術による一般的な電子銃の断面図を示
す。ここで、各図注のＸ印部は溶接による接続を示してい
る。（１）……第１グリッド電極（２）……第２グリッド電極（３）……第１グリッドリード（3a）……第１グリッドリード（3b）……第１グリッドリード（４）……第２グリッドリード（4a）……第２グリッドリード（５）……ファンネルネック（６）……絶縁柱体（6a）……絶縁柱体（７）……リード用穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】第１グリッド電極及び、これ以下の外径の
第２グリッド電極を有する陰極線管用電子銃に於いて、
第１グリッド電極内に絶縁柱体を設け、この絶縁柱体に
第２グリッド電極のリードを固定すると共に、第２グリ
ッド電極のリードが上記第１グリッド電極及び絶縁柱体
を貫通して第２グリッド電極へ接続されることを特徴と
する陰極線管用電子銃。