JPH0735170A - 減速機及び減速機能を備えた自動復帰型トルクリミッタ - Google Patents

減速機及び減速機能を備えた自動復帰型トルクリミッタ

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JPH0735170A
JPH0735170A JP18262293A JP18262293A JPH0735170A JP H0735170 A JPH0735170 A JP H0735170A JP 18262293 A JP18262293 A JP 18262293A JP 18262293 A JP18262293 A JP 18262293A JP H0735170 A JPH0735170 A JP H0735170A
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JP
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ring
wedge
eccentric
engaging
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JP18262293A
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English (en)
Inventor
Yuji Okamoto
裕二 岡本
Shoji Itomi
正二 糸見
Toshiyuki Mizutani
敏幸 水谷
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い時間間隔をおいて自動復帰し、再復帰時
間のばらつきの少ないトルクリミッタを提供する。 【構成】 内輪1の偏心面6に取付けたガイドローラ軸
受7の公転により、係合ローラ29の保持器27と一体
になった出力リング8を偏心運動させ、外輪2のくさび
面14と出力リング8の間にくさび形空所12を設け、
この空所12にローラ15とS字形ばね16を組込む。
内輪1の回転により出力リング8が偏心すると、出力リ
ング8の内外径方向の偏心部分との間でローラ15から
出力リング8に作用する送り力に差が生じ、この差によ
り保持器27が低速度で係合ローラ29を移動させる。
S字形ばね16による出力リング8の保持器トルクを係
合ローラ29がトルク遮断するときに保持器27に作用
するトルクよりも大きく設定すると、保持器27の動き
が保持され、再復帰動作が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、減速機と、減速機能
を備えた自動復帰型のトルクリミッタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、一般に用いられてい
る減速機として遊星歯車やウォーム等の歯車機構を利用
したものが知られるが、この種の歯車を用いた減速機
は、減速比が通常数分の1から数十分の1までの範囲に
あり、構造上数百分の1以上の大きな減速比をとること
ができない。
【0003】また、複数の歯車を使用するために、比較
的高価なものとなり、形状も大きくなる問題がある。
【0004】また、一般の産業機械において、機械の致
命的事故の防止のために、従動側が過負荷になると原動
機側の動力伝達を切離し、従動側が正常状態に回復する
と、自動的に元の状態に復帰して動力伝達を繰り返す安
全装置を組込む場合がある。この様な安全装置では、原
動機側が高速度で回転している状態で極めて短い時間間
隔で自動復帰が繰り返されると、従動側に無理を強いる
ことになるため、所定の長い時間間隔をおいて自動復帰
する機能が求められる。
【0005】しかし、従来のこの種の安全装置として、
過負荷を防止するだけのシェアピンやトルクリミッタは
多く存在するが、正常状態に戻った時自動復帰できる機
能を備えた装置は少ない。
【0006】また、自動復帰機能をもつトルクリミッタ
として、図8に示すように、互いに接近する方向に加圧
される2つの円板41、42の間に、ボール43と保持
器44を組込み、一方の円板41に設けたポケット45
に対してボール43を嵌合離脱させることにより円板4
1と保持器44の間でトルクの伝達と遮断を行なうポケ
ットボール方式のトルクリミッタがあるが、この構造で
は、長い時間をかけて再復帰することができず、また、
ボール43がポケット45に嵌合離脱するときの衝撃が
大きく、トルクの伝達遮断時に大きな騒音や振動が発生
しやすい問題がある。
【0007】この発明は、上記の問題を解決するために
なされたもので、その第1の目的は、簡単な構造とコン
パクトな形状で高い減速比を設定できる減速機を提供す
ることにある。
【0008】また、この発明の第2の目的は、上記の減
速機を用いることにより、長い時間間隔をおいて安定し
て自動的に再復帰することができるトルクリミッタを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、この発明の減速機は、内外に嵌合する2つの部
材の一方を回転側、他方側を静止側とし、その2つの部
材の間に出力リングを嵌合させ、この出力リングと静止
側の部材の対向する間の一方に円筒面を、他方に、その
円筒面との間で円周方向のくさび形空所を形成する複数
のくさび面をそれぞれ形成し、この各くさび面と円筒面
の間に、ローラと、そのローラをくさび形空所の幅狭部
に向かって押圧する弾性材を組込み、上記出力リングと
回転側の部材の間に、その回転側部材の回転を出力リン
グの偏心運動に変換する手段を設け、この出力リングの
偏心量を、偏心した出力リングと静止側の部材との間で
少なくとも1個のローラがくさび面と円筒面に同時に接
触する大きさに設定したのである。
【0010】また、上記第2の目的を達成するため、こ
の発明の自動復帰型トルクリミッタは、上記の減速機に
おける内外の2つの部材間に、係合子と、その係合子を
保持する保持器を組込み、上記2つの部材の対向面の一
方に円筒状の係合面を、他方に、その係合面との間で係
合子を係合させる複数のカム面を設け、この係合子が係
合する位置以外のカム面と係合面間の距離を係合子が移
動できる大きさで形成し、上記カム面の表面又はカム面
を備える部材を弾性変形可能に形成し、上記係合子の保
持器を上記減速器の出力リングに連結した構造としたの
である。
【0011】
【作用】上記の減速機においては、回転側の部材が回転
して出力リングが偏心運動を起こすと、偏心した側のロ
ーラは、傾斜したくさび面に沿って弾性材側へ移動し、
弾性材の撓み量が増加してローラとくさび面及び円筒間
との接触力も増加する。
【0012】この場合、くさび面と円筒面間のくさび効
果によりローラが各接触位置で滑らないように姿勢が保
持されるため、ローラとの転がり接触によって出力リン
グが回転側の部材と同じ回転方向に送り出される。一
方、偏心方向とは反対側のローラでは、上記とは逆の現
象により出力リングを逆方向に送り出そうとするが、こ
の方向では、弾性材の撓み量が減少し、ローラとくさび
面及び円筒面間の接触力が小さくなるため、出力リング
に作用する送り力が小さくなる。
【0013】上記の作用は、出力リングの偏心と共に全
てのローラで同様に生じ、この出力リングに作用する送
り力の差により、出力リングはわずかな量ずつ回転側の
部材と同じ方向に回転し、回転側の部材との間で大きな
減速比を得ることができる。
【0014】上記の構造では、弾性材の押圧力がローラ
を介して出力リングにくさび面と円筒面に向かう垂直力
を発生させるため、押圧力を変えることにより出力リン
グの保持トルクを任意に設定することができる。この設
定された出力リングの保持トルクより大きなトルクが作
用すると、出力リングとローラ間で滑りが生じるため、
出力リングの保持トルクが減速機の最大伝達トルクとな
る。
【0015】一方、この発明のトルクリミッタでは、内
外に嵌合する2つの部材が相対回転すると、係合子が係
合面とカム面間の係合位置で係合し、両部材を一体で回
転させる。この状態から、従動側の部材に過負荷が加わ
ると、カム面又はカム面を備える部材が弾性変形し、さ
らに作用する負荷が増大した時点で係合が係合位置を通
過し、トルク伝達が停止される。
【0016】係合子が係合位置を通過すると、減速機の
出力リングに連結する保持器が、上述した減速機の作動
により駆動側の部材に対し大きく減速されて回転駆動さ
れるため、係合子は低速度で移動し、長い時間間隔をお
いて次の係合位置へ送られる。
【0017】上記のトルクリミッタでは、係合子が係合
位置を通過する際に保持器に加えるトルクに対して、減
速機の出力リングの保持トルクを大きく設定することに
より、保持器の動きが安定し、係合子の再復帰動作を安
定して行なうことができる。
【0018】
【実施例】図1乃至図3は実施例の減速機を示してい
る。図において、1は内輪、2はその内輪1の外側に嵌
合する外輪であり、この外輪2は、外径面が固定部材3
に嵌合して静止した状態に保持されている。
【0019】内輪1の内径面には、キー4を介して入力
軸5が取付けられ、内輪1の外径面が、入力軸5の中心
線に対して偏心量εで偏心する偏心面6となっている。
また、この偏心面6の外側にはガイドローラ軸受7が嵌
合され、そのガイドローラ軸受7と外輪2の内径との間
にリング状の出力リング8が嵌め込まれている。
【0020】この出力リング8は、内径面と外径面が同
芯の円筒面9、10で形成され、内径側の円筒面9が、
ガイドローラ軸受7の外径面にすき間をもって遊嵌され
ている。この構造では、入力軸5の駆動により内輪1が
回転すると、偏心面6の動きに伴って公転するガイドロ
ーラ軸受7が、自転しつつ出力リング8を偏心させる。
このため、出力リング8は回転力がほとんど伝わらずに
偏心運動のみを起こす。すなわち、偏心面6とガイドロ
ーラ軸受7が、内輪1の回転を出力リング8の偏心運動
に変換する変換手段を構成する。
【0021】一方、外輪2の内径面には、円筒方向に等
間隔で複数のポケット状凹部11が形成されている。こ
の凹所11は、ローラ15が組込まれるくさび形空所1
2と、ばね収納空所13とから成り、くさび形空所12
の外径側に、出力リング8の外径側の円筒面10に対し
て円周方向に傾斜するくさび面14が形成されている。
また、ばね収納空所13にはS字形ばね16が組込まれ
ており、このS字形ばね16が、ローラ15をくさび形
空所12のくさび面14と円筒面10に接触するように
押圧している。
【0022】上記ローラ15の直径dは、くさび形空所
12の幅狭部12aの寸法よりも大きく形成され、ま
た、くさび面14のくさび角2αは、ローラ15がくさ
び面14に沿って移動した時ローラ15に滑りが生じな
い角度に設定されている。
【0023】上記の構造で成る減速機Aにおいては、内
輪1が図2において矢印方向に回転すると、ガイドロー
ラ軸受7が偏心して公転運動をし、そのガイドローラ軸
受7との接触により出力リング8が偏心運動を起こす。
【0024】このとき、出力リング8が外径方向に偏心
した部分では、ローラ15がくさび面14に沿ってS字
形ばね16側へ押し出され、S字形ばね16の撓み量が
増大し、ローラ15のくさび面14と円筒面10に対す
る接触力も増加する。この場合、ローラ15が接触位置
で滑らないようにくさび面14のくさび角2αが設定さ
れているので、ローラ15はくさび形空所内を転がりな
がら移動し、出力リング8を内輪1の回転方向に送り出
す。この状態で、出力リング8の回転を妨げる力として
は、ガイドローラ軸受7の摩擦トルクがあるが、転がり
運動をするガイドローラ軸受7の摩擦トルクは小さく、
回転を妨げる抵抗とならない。
【0025】一方、出力リング8が内径方向に偏心した
部分では、上記と同様の作用により出力リング8を上記
とは逆方向に送り出す力が生じるが、この部分ではロー
ラ15がS字形ばね16から離れ、ばね16の撓み量が
減少して接触力も小さくなるため、出力リング8に対す
る送り出し力も小さくなる。
【0026】このように、出力リング8が外径方向と内
径方向に偏心した部分の間で送り出し力に差が生じ、こ
の差により出力リング8は内輪1の回転方向に微小な距
離ずつ移動する。この出力リング8の移動量Sは、内輪
1の偏心面6の偏心量εとくさび2αにより調節するこ
とができるが、その偏心量εをガイドローラ軸受7の外
径寸法に対して十分に小さく設定することにより、出力
リング8の移動量Sをわずかな量に設定でき、出力リン
グ8と入力軸5の間での減速比を極めて高い値で設定す
ることができる。
【0027】また、上記構造の減速機Aでは、S字形ば
ね16のばね力Fが、ローラ15を介して外輪2にNo
の垂直力、内輪1にNiの垂直力を発生させるとした場
合、ローラ15の数をn、出力リング8の外径をr、出
力リング8とローラ15間の摩擦係数をμとすると、出
力リング8の保持トルクTは次の式で表わされる。
【0028】T=n×r×μ×Ni この場合、保持トルクTより大きなトルクが出力リング
に作用すると、出力リング8とローラ15間で滑りが生
じることになる。このため、上記出力リング8の保持ト
ルクTが減速機の最大伝達トルクとなり、これはS字形
ばね16のばね力Fを調整することにより任意に設定す
ることができる。また、出力リング8が偏心することに
より、各偏心位置でのばね力Fも変化するが、全体とし
て垂直力の総和が変わらないため、最大伝達トルクも変
化しない。
【0029】なお、上記の例では、外輪2を静止状態と
して内輪1を入力側としたが、逆に内輪を固定して外輪
を入力側としてもよい。
【0030】一方、図4乃至図7は、上記の減速機Aを
用いて形成した自動復帰型のトルクリミッタの実施例を
示している。なお、前述した部品と同じ機能を有する部
品については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0031】このトルクリミッタにおいては、内輪1の
減速機Aとは反対側端部の外径面に、入力軸5の中心線
と中心が一致する円筒状の係合面21が形成されてい
る。
【0032】また、内輪1の外側には、減速機Aの外輪
2と並列してクラッチ用外輪22が嵌合されている。こ
のクラッチ用外輪22は、周面の1ケ所に内径面から外
径面にわたる割れ目23が形成され、この周面の分離に
より外輪22全体に径方向に変形可能な弾性が与えられ
ている。このクラッチ用外輪22と減速機Aとの間に
は、減速機の外輪2と出力リング8間のすき間を塞ぐ中
間板24が挿入され、減速機Aのローラ15やS字形ば
ね16の抜け出しを防止している。
【0033】また、クラッチ用外輪22の内径面には、
それぞれ内輪1の係合面21に対して円周方向に傾斜す
る複数のカム面26が形成されている。
【0034】上記内輪1とクラッチ用外輪22の間に
は、減速機Aの出力リング8と一体に形成された環状の
保持器27が嵌め込まれている。この保持器27の周面
には、クラッチ用外輪22の各凹所25に対応させて複
数のポケット28が形成され、その各ポケット28にそ
れぞれ係合子としての係合ローラ29が組込まれてい
る。
【0035】この係合ローラ29の直径寸法Dは、内輪
1の係合面21とカム面26で形成されるくさび状空間
30の幅狭部30aの寸法よりも大きく設定され、幅狭
部30aの近傍でのみ係合ローラ29が係合面21とカ
ム面26に係合するように設定されている。また、上記
幅狭部20aの近傍以外の内輪1とクラッチ用外輪22
間の間隔は、係合ローラ29の直径Dより大きく形成さ
れ、係合ローラ29が抵抗なく移動できる大きさに形成
されている。
【0036】上記クラッチ用外輪22の外側には、外周
面にベルト係合溝31を設けたケース32が嵌合され、
そのケース32に端面に、減速機Aを外部から塞ぐ蓋板
33が取付けられている。このケース32の内径面34
には、減速機Aの外輪2が圧入嵌合され、ケース32と
外輪2が一体で共回りするように連結されている。ま
た、ケース32内の内周面にはトルク伝達用凹所35が
形成され、その凹所35に組合されるトルク伝達用突起
36がクラッチ用外輪22の外径面に形成されている。
【0037】実施例のトルクリミッタは上記のような構
造であり、入力軸5の駆動により内輪1を回転させる
と、係合ローラ29がカム面26と係合面21間に喰い
込んでロック状態となる。このため、内輪1と共にクラ
ッチ用外輪22が一体に回転し、そのクラッチ用外輪2
2のトルクがケース32に伝わり、ベルト係合溝31に
取付けたベルト等を介して回転力が外部に伝達される。
【0038】この状態から、従動側(ケース32側)に
作用する負荷が増大すると、クラッチ用外輪22の周面
が割れ目23により分離されているため、クラッチ用外
輪22が拡径し、係合ローラ29の喰い込み量が増大す
る。
【0039】さらに、従動側に加わる負荷が増大し、カ
ム面26と係合面21の間を係合ローラ29が通過する
と、内輪1が空転し、トルクの伝達が遮断される。
【0040】このように伝達トルクが伝達遮断トルクを
越えて内輪1がケース32に対して相対回転すると、減
速機Aのガイドローラ軸受7が公転し、それに伴なって
出力リング8が偏心運動をする。
【0041】これにより、前述した減速機Aの減速作用
によって出力リング8(保持器27)がわずかな量ずつ
回転し、この保持器27の回転につれてクラッチ側の係
合ローラ29も内輪1と同じ回転方向に低速度で移動す
る。このため、係合ローラ29は、長い時間間隔をおい
て次のくさび状空間30の幅狭部30aまで移動し、再
びカム面26と係合面21間に喰い込んでトルクを伝達
できるようになる。
【0042】上記のトルクリミッタにおいて、保持器2
7(出力リング8)を回転させる保持トルクTは、減速
機AのS字形ばね16のばね力を変更することにより調
整することができる。いま、この保持トルクTを、係合
ローラ29がくさび状空間30の幅狭部30aを通過す
るときに保持器27に伝えるトルクよりも大きく設定し
ておくと、係合ローラ29がくさび状空間30を通過し
てトルク遮断する時の保持器27の動きを安定して保持
することができ、再復帰時間のばらつきを抑えることが
できる。この保持トルクTの調整は、実際には、係合ロ
ーラ29の寸法や出力リング8の外径寸法の変更により
S字形ばね16の撓み量を変更するか、ばね定数の異な
るS字形ばね16に変更することによって行なえるの
で、上述した保持トルクTの適正範囲への設定を容易に
行なうことができる。
【0043】なお、上記実施例のトルクリミッタでは、
内輪1を入力側とし、外輪22を従動側としたが、逆に
内輪側に負荷をかけ、外輪側から回転させるようにして
も同様の作用を得ることができる。
【0044】
【効果】以上のように、この発明の減速機は、歯車機構
を利用せずに、出力リングの偏心運動に伴なうくさび面
でのローラの転がり接触により出力リングを減速して回
転させるので、簡単な構造で高い減速比を設定すること
ができ、減速機の小型化と低コスト化が可能となる。ま
た、ローラに対する弾性材の押圧力を調整することによ
り最大伝達トルクを設定できるので、過負荷防止機能付
きの減速機として利用できる利点がある。
【0045】一方、この発明のトルクリミッタは、減速
機の作用により係合子を低速度で移動できるので、簡単
な構造で再復帰時間の長いトルクリミッタを提供するこ
とができる。また、保持器の保持トルクを簡単に調節で
きるので、トルク遮断時の保持器の動きを確実に保持す
ることができ、安定した再復帰動作を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】減速機の実施例を示す断面図
【図2】図1のII−II線の断面図
【図3】同上の要部を拡大して示す断面図
【図4】トルクリミッタの実施例を示す断面図
【図5】図4のV−V線の断面図
【図6】図4のVI−VI線の断面図
【図7】同上のクラッチ部分を拡大して示す断面図
【図8】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 5 入力軸 6 偏心面 7 ガイドローラ軸受 8 出力リング 9、10 円筒面 12 くさび形空所 14 くさび面 15 ローラ 16 S字形ばね 21 係合面 22 クラッチ用外輪 26 カム面 27 保持器 29 係合ローラ 30 くさび状空間 32 ケース A 減速機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外に嵌合する2つの部材の一方を回転
    側、他方側を静止側とし、その2つの部材の間に出力リ
    ングを嵌合させ、この出力リングと静止側の部材の対向
    する間の一方に円筒面を、他方に、その円筒面との間で
    円周方向のくさび形空所を形成する複数のくさび面をそ
    れぞれ形成し、この各くさび面と円筒面の間に、ローラ
    と、そのローラをくさび形空所の幅狭部に向かって押圧
    する弾性材を組込み、上記出力リングと回転側の部材の
    間に、その回転側部材の回転を出力リングの偏心運動に
    変換する手段を設け、この出力リングの偏心量を、偏心
    した出力リングと静止側の部材との間で少なくとも1個
    のローラがくさび面と円筒面に同時に接触する大きさに
    設定した減速機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の減速機における内外の
    2つの部材間に、係合子と、その係合子を保持する保持
    器を組込み、上記2つの部材の対向面の一方に、円筒状
    の係合面を、他方に、その係合面との間で係合子を係合
    させる複数のカム面を設け、この係合子が係合する位置
    以外のカム面と係合面間の間隔を係合子が移動できる大
    きさで形成し、上記カム面の表面又はカム面を備える部
    材を弾性変形可能に形成し、上記係合子の保持器を上記
    減速器の出力リングに連結して成る減速機能を備えた自
    動復帰トルクリミッタ。
JP18262293A 1993-07-23 1993-07-23 減速機及び減速機能を備えた自動復帰型トルクリミッタ Pending JPH0735170A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018033179A1 (de) * 2016-08-19 2018-02-22 Peter Witte Drehmomentbegrenzer
US11597063B2 (en) 2016-08-19 2023-03-07 Peter Witte Torque limiter

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