JPH0735029U - スラッシュ成形靴 - Google Patents

スラッシュ成形靴

Info

Publication number
JPH0735029U
JPH0735029U JP7254793U JP7254793U JPH0735029U JP H0735029 U JPH0735029 U JP H0735029U JP 7254793 U JP7254793 U JP 7254793U JP 7254793 U JP7254793 U JP 7254793U JP H0735029 U JPH0735029 U JP H0735029U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoe
pile
piles
slush
appearance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7254793U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2580427Y2 (ja
Inventor
裕彦 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP1993072547U priority Critical patent/JP2580427Y2/ja
Publication of JPH0735029U publication Critical patent/JPH0735029U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2580427Y2 publication Critical patent/JP2580427Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 種類の異なる複数のパイルa(2)、及びパ
イルb(3)をスラッシュ成形により形成した靴本体4
の胛被表面に植毛を施してスラッシュ成形靴を得た。 【効果】 靴の胛被が見る角度や明るさにより変化して
見え斬新な外観の植毛靴が得られる。例えば、玉虫調や
又は毛皮調等のように色調に変化を持たせたり立体的に
見せることが可能となって、意匠性の高い胛被外観を形
成可能であり、種々のトレンドに対応したスラッシュ成
形靴を提供することができる。また、靴底と胛被との間
に接合部分が存在しないので、靴底と胛被を接続してな
るケミカル靴等と比較した場合には、水しみがなく接合
部分のデザインの不具合等もなく、上記の多様な胛被外
観の表現と併せて、物性及び意匠的に非常に優れた靴が
得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は胛被に植毛を施したスラッシュ成形靴に関する。
【0002】
【従来の技術】
スラッシュ成形により胛被と靴底とが一体に形成された靴(スラッシュ靴)は 、一体成形されているため水しみがないことや、デザイン性等に優れる。しかし プラスチックライクな外観であるという欠点がある。そこで、温かみをだして価 値感を上げるため、表面にパイル等を植毛してなる植毛靴が公知である。
【0003】 従来の植毛されたスラッシュ成形靴は、単一種類のパイルを植毛したものであ り、外観の変化に乏しいものであった。例えば玉虫色や杢調(しもふり)等の本 物のスウェード皮革の如き外観を十分表現することはできなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記従来技術の欠点を解消しようとするものであり、天然のスウェー ド皮革等と酷似したナチュラルで立体感のある外観を表現可能な、植毛が施され たスラッシュ成形靴を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラッシュ成形靴は、胛被表面に植毛が施されたスラッシュ成形靴で あって、種類の異なる2種以上のパイルを用いたことを特徴とする。
【0006】 以下、本考案を図面に基き詳細に説明する。図1は本考案のスラッシュ成形靴 の胛被部分を示す断面図である。
【0007】 本考案のスラッシュ成形靴は、図1に示すようにスラッシュ成形により靴底と 胛被とが一体成形された靴本体4の胛被部分表面に植毛が施されたものであり、 種類の異なる2種以上のパイルa(2)及びパイルb(3)とが植毛されてなる 胛被1を有する。パイルa(2)及びパイルb(3)は、バインダー5によって 、靴本体4に固定されている。
【0008】 本考案においてパイルaとパイルbの種類が異なるとは、パイルを構成する繊 維の化学構造又は/及び物理構造の相違をいう。化学構造の相違として具体的に は、合成高分子としてポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリビニル等、 天然高分子としてタンパク質、セルロース、セルロース誘導体、アルギン酸、ゴ ム等、又、無機質系として炭素、ケイ酸塩、金属等による相違が挙げられる。
【0009】 パイルを構成する繊維の物理構造の相違として具体的には、横断面、クリンプ 、よじれ、表面形態、空孔、スキンコア構造等の肉眼的ないし顕微鏡的な形態や 構造の相違を挙げることができる。パイルを構成する繊維の化学構造及び物理構 造が相違することで、各パイル毎に植毛後に呈する外観がそれぞれ相違するため 、それらを組合わせることで多様な外観表現が可能となる。
【0010】 本考案においてパイルの色は単色でもよいが、材質などに応じて色を変えるこ とも可能であり、複数の色のパイルを使用することで意匠表現の幅が広がる。パ イルの種類と植毛後の胛被外観との関係の例を下記の表1に示す。表1に示した ように、鮮明度と光沢度は上段のパイルから下段のパイルに行くに従って大きく なる。また、表1の繊維に蛍光染色を施した場合、表1の鮮明度及び光沢度の相 違は更に顕著になる。
【0011】 本考案のスラッシュ成形靴において、パイルの種類の選択と各パイルの混合比 率は表1に示すような各パイルの特徴等に基づいて、表現しようとする胛被外観 に応じ適宜選択すればよい。例えば鮮明度の低いナイロンダル系グリーン色系に 、透明性が高く鮮明なナイロンブライト系の黄蛍光色を混合すると、植毛後の胛 被はブライト系の黄蛍光色が金色っぽく見え、色調差を呈する玉虫色の表現を行 うことができる。
【0012】
【表1】 〔パイルの種類と植毛後の胛被外観との関係〕
【0013】 また、本考案は少なくともパイルの種類が異なっていればよいが、更にパイル の長さや太さを変えてもよい。
【0014】 本考案において用いられるパイルの長さは、通常2.0〜0.3mm程度のも のが使用される。また、パイルの太さは5.0〜0.5デニール程度のものが使 用される。
【0015】 また、パイルの太さは、パイルの種類や長さによらず適当に各種パイルの太さ を変えてもよいが、パイルの材質や長さに応じて太さを変えることで、更に多様 な外観を表現できる。
【0016】 本考案のスラッシュ成形靴を製造するには、先ず、公知のスラッシュ成形によ りその胛被と靴底を一体成形した靴本体を製造した後、上記の種類の異なるパイ ルを植毛して形成される。スラッシュ成形による靴本体の製造は、例えば原型か らニッケル電鋳等で型取りしてモールドを作り、該モールドに塩ビブラスチゾル を注入し加熱してモールドと接触する部分を硬化させた後、余分のゾルを排出し ゲル化した部分を脱型して靴本体が得られる。
【0017】 上記の靴本体にパイルを植毛するには、種類の異なるパイルを混合して1度に 植毛する1段法、又は長さの異なるパイルをそれぞれ植毛していく多段法のいず れでもよいが、製造が容易であり、植毛強度及びコスト等の点から1段法が好ま しい。
【0018】 パイルの植毛方法としては、例えばアップ法、ダウン法、アップダウン法、サ イド法等の手段が使用できる。なかでも好ましい植毛方法としてはアップダウン 法が挙げられる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例について述べる。実施例1〜4として塩化ビニルプラス チゾルを用いてスラッシュ成形により製造した靴本体を用い、下記の表1〜4に 示すパイルを混合したものを上記靴本体の胛被部分に均一に植毛して、植毛され たスラッシュ成形靴を得た。得られた実施例1〜4の植毛されたスラッシュ成形 靴は、単一種類のパイルのみが植毛された従来の植毛靴と比べて胛被外観の意匠 に優れたものであった。
【0020】
【表2】 〔実施例1のパイル組成(玉虫調)〕
【0021】
【表3】 〔実施例2のパイル組成(玉虫調)〕
【0022】
【表4】 〔実施例3のパイル組成(シモフリ調)〕
【0023】
【表5】 〔実施例4のパイル組成(シモフリ調)〕
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のスラッシュ成形靴は、2種以上の種類の異なるパ イルが植毛されているため靴の胛被が見る角度や明るさにより変化して見え、従 来の単一種類のパイルが植毛されたスラッシュ成形靴と比較して斬新な外観の植 毛靴が得られる。例えば、玉虫調や又は毛皮調等のように色調に変化を持たせた り立体的に見せることが可能となって、意匠性の高い胛被外観を形成可能であり 、種々のトレンドに対応したスラッシュ成形靴を提供することができる効果が得 られる。
【0025】 また、本考案のスラッシュ成形靴は靴底と胛被とがスチッシュ成形によって一 体成形されているため接合部分が存在しないので、靴底と胛被を接続してなるケ ミカル靴等と比較した場合には、水しみがなく接合部分のデザインの不具合等が 一切なく、上記の多様な胛被外観の表現と併せて、物性及び意匠的に非常に優れ た靴が得られる。
【提出日】平成6年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 本考案においてパイルaとパイルbの種類が異なるとは、 パイルを構成する繊維の化学構造又は/及び物理構造又は/及び染着構造(染着 方法) の相違をいう。化学構造の相違として具体的には、合成高分子としてポリ アミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリビニル等、天然高分子としてタンパク 質、セルロース、セルロース誘導体、アルギン酸、ゴム等、又、無機質系として 炭素、ケイ酸塩、金属等による相違が挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 パイルを構成する繊維の物理構造の相違として具体的には 、横断面、クリンプ、よじれ、表面形態、空孔、スキンコア構造等の肉眼的ない し顕微鏡的な形態や構造の相違を挙げることができる。又、パイルを構成する繊 維の染着構造の相違として、具体的には原着糸と後染糸との相違が挙げられる。 原着糸とは、トウの段階で既に原料時点で染色または着色してあるものであり、 トウの芯まで完全に着色されているもので、これを束ねカッティング、分級を経 て植毛用パイルとする。一方、後染糸とは、通常フィラメント(トウ)を束ね所 定の長さにカッティングしたものを染色した後分級(長さをクラス別に分ける) し、植毛用パイルとする。 パイルを構成する繊維の化学構造及び物理構造及び染 着構造 が相違することで、各パイル毎に植毛後に呈する外観がそれぞれ相違する ため、それらを組合わせることで多様な外観表現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスラッシュ成形靴の胛被部分を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 胛被 2 パイルa 3 パイルb

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胛被表面に植毛が施されたスラッシュ成
    形靴であって、種類の異なる2種以上のパイルを用いた
    ことを特徴とするスラッシュ成形靴。
JP1993072547U 1993-12-16 1993-12-16 スラッシュ成形靴 Expired - Fee Related JP2580427Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993072547U JP2580427Y2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 スラッシュ成形靴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993072547U JP2580427Y2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 スラッシュ成形靴

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0735029U true JPH0735029U (ja) 1995-06-27
JP2580427Y2 JP2580427Y2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=13492499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993072547U Expired - Fee Related JP2580427Y2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 スラッシュ成形靴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2580427Y2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217005A (ja) * 1988-07-06 1990-01-22 Achilles Corp 植毛樹脂靴とその製造方法
JPH0229478U (ja) * 1988-08-13 1990-02-26
JPH02112464A (ja) * 1988-10-14 1990-04-25 Negi Sangyo Kk タフテッドパイル布帛
JPH03228702A (ja) * 1990-02-02 1991-10-09 Achilles Corp 履物の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217005A (ja) * 1988-07-06 1990-01-22 Achilles Corp 植毛樹脂靴とその製造方法
JPH0229478U (ja) * 1988-08-13 1990-02-26
JPH02112464A (ja) * 1988-10-14 1990-04-25 Negi Sangyo Kk タフテッドパイル布帛
JPH03228702A (ja) * 1990-02-02 1991-10-09 Achilles Corp 履物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2580427Y2 (ja) 1998-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2688580A (en) Method of forming fiber glass reinforced resin sheet
US4923657A (en) Method for making plastic parts
US3303250A (en) Method of making outer soles for footwear
US2353457A (en) Synthetic pearl resin
US1867881A (en) Manufacture of rubber articles
JPH0735029U (ja) スラッシュ成形靴
US4784911A (en) Three-dimensional multi-color plastic parts and method of making same
CN205088388U (zh) 丝织彩色提花四层夹空凹凸织物
CA1251007A (en) Three-dimensional multi-color plastic parts and method of making same
KR101645968B1 (ko) 패턴이 형성된 필름을 이용한 장식사 및 직물의 제조방법
JPH06198800A (ja) 熱成形用複合シートおよびその製造方法
CN210940803U (zh) 双色凹纹膜、覆膜面料
JPS6134285A (ja) 合成ベロア床革及びその製法
CN203654056U (zh) 印金无纺布
JPH0733104U (ja) スラッシュ成形靴
CN2567102Y (zh) 具有透明效果的方向盘
US2071163A (en) Method of multicoloring a fabric
US1620233A (en) Process of making thread
JP2010037407A (ja) 皮革凹凸捺染
JP3001379U (ja) スラッシュ靴
KR0144538B1 (ko) 바닥장식재용 매트의 제조방법
US249427A (en) Frederick walton
US1795075A (en) Manufacture of rubber footwear
JPS5819175Y2 (ja) 手工芸用熱可塑性樹脂フイラメント
JPH01201589A (ja) 模様付き不織布の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees