JPH0734911B2 - 水濾過装置及び不純物除去方法 - Google Patents
水濾過装置及び不純物除去方法Info
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- JPH0734911B2 JPH0734911B2 JP3312626A JP31262691A JPH0734911B2 JP H0734911 B2 JPH0734911 B2 JP H0734911B2 JP 3312626 A JP3312626 A JP 3312626A JP 31262691 A JP31262691 A JP 31262691A JP H0734911 B2 JPH0734911 B2 JP H0734911B2
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- iron
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- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F9/00—Multistage treatment of water, waste water or sewage
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/28—Treatment of water, waste water, or sewage by sorption
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- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/58—Treatment of water, waste water, or sewage by removing specified dissolved compounds
- C02F1/62—Heavy metal compounds
- C02F1/64—Heavy metal compounds of iron or manganese
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F2101/00—Nature of the contaminant
- C02F2101/10—Inorganic compounds
- C02F2101/20—Heavy metals or heavy metal compounds
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水濾過装置、とりわけ地
下水から鉄及びマンガン分を除去するための装置に関す
るものである。
下水から鉄及びマンガン分を除去するための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】水源から鉄及びマンガン分を除去するた
めの技術及び方法はいろいろとあるが、ほとんどの除去
方法は次の三つの主な部類に一般化されることができ
る。すなわち、酸化処理に続く固体/液体分離処理;イ
オン交換処理;並びに配位処理(金属封鎖及び/または
安定化)である。例えば、Sung,W.及びForbes,E.J.の
Some Considerations On Iron Removal (Journalof En
vironmental Engineering,Volume 110,No.6, Decemb
er,1984)を参照されたい。Sung及びForbes
は、第一の部類に入る塩素化処理に続く濾過処理が、最
も普通の制御技法でありうると記述している。しかしな
がら彼らは、最近の進歩が高いレベルのトリハロメタン
類の生成と予備塩素化処理とを結び付け、このことがこ
の方法の改変、都合の良い通気、または酸化を余儀なく
させうる、と記述している。
めの技術及び方法はいろいろとあるが、ほとんどの除去
方法は次の三つの主な部類に一般化されることができ
る。すなわち、酸化処理に続く固体/液体分離処理;イ
オン交換処理;並びに配位処理(金属封鎖及び/または
安定化)である。例えば、Sung,W.及びForbes,E.J.の
Some Considerations On Iron Removal (Journalof En
vironmental Engineering,Volume 110,No.6, Decemb
er,1984)を参照されたい。Sung及びForbes
は、第一の部類に入る塩素化処理に続く濾過処理が、最
も普通の制御技法でありうると記述している。しかしな
がら彼らは、最近の進歩が高いレベルのトリハロメタン
類の生成と予備塩素化処理とを結び付け、このことがこ
の方法の改変、都合の良い通気、または酸化を余儀なく
させうる、と記述している。
【0003】水系から鉄分を除去するための従来の酸化
処理は、第一鉄(Fe2+)を第二鉄(Fe3+)に酸化し
(すなわち、水溶性Fe2+を水不溶性Fe3+に変化さ
せ)、次いで不溶性の鉄分を沈降させる大規模な濾過池
においてFe3+を除去する工程を含む。このような従来
法では、典型的には原水に通気を施し(または酸化剤を
添加し)てから大規模な酸化池に投入し、そこで遅い酸
化反応(自発酸化)を起こさせる。しかしながら、この
手順が主として不溶性鉄分の自然沈降によるため、この
ような除鉄法の酸化速度はかなり遅い。
処理は、第一鉄(Fe2+)を第二鉄(Fe3+)に酸化し
(すなわち、水溶性Fe2+を水不溶性Fe3+に変化さ
せ)、次いで不溶性の鉄分を沈降させる大規模な濾過池
においてFe3+を除去する工程を含む。このような従来
法では、典型的には原水に通気を施し(または酸化剤を
添加し)てから大規模な酸化池に投入し、そこで遅い酸
化反応(自発酸化)を起こさせる。しかしながら、この
手順が主として不溶性鉄分の自然沈降によるため、この
ような除鉄法の酸化速度はかなり遅い。
【0004】この方法を改良するための試みが行われて
きた。ある装置は、第一鉄、有機物、及びH2 Sを含有
する水に空気を加える工程を含む。特開昭51−102
343号明細書を参照されたい。水−空気混合物は、石
灰石、炭素、及び任意触媒としてオキシ水酸化鉄(Fe
OOH)を加えたような濾過層を通過する。この装置で
は、流入する原水は酸素で飽和されており、濾過層は常
に好気性条件下で運転される。仏国特許第77−359
94号明細書(Foessel)は、水から鉄、マンガ
ン、及びカルシウム分を除去する重力濾過装置を開示し
ている。第一の濾過床は各種粒子寸法の砂を含み、これ
が大部分の鉄分及びいくらかのマンガン分並びに有機化
合物を除去する。砂濾材と炭素濾材との間に多孔質要素
接触器が存在する。砂濾材を通過した後に残るマンガン
分は多孔質要素接触器の出口に付着する。水が炭素濾材
を通過すると、鉄、マンガン、及びカルシウム分を含ま
ない水が得られる。第一の砂濾材へは、向流式に空気を
送り込む。この装置では、砂濾材の上面に形成する固体
(オキシ水酸化鉄を含みうる固体)が導水管を通して排
せつされるので、砂濾材の目詰まりが防止される。
きた。ある装置は、第一鉄、有機物、及びH2 Sを含有
する水に空気を加える工程を含む。特開昭51−102
343号明細書を参照されたい。水−空気混合物は、石
灰石、炭素、及び任意触媒としてオキシ水酸化鉄(Fe
OOH)を加えたような濾過層を通過する。この装置で
は、流入する原水は酸素で飽和されており、濾過層は常
に好気性条件下で運転される。仏国特許第77−359
94号明細書(Foessel)は、水から鉄、マンガ
ン、及びカルシウム分を除去する重力濾過装置を開示し
ている。第一の濾過床は各種粒子寸法の砂を含み、これ
が大部分の鉄分及びいくらかのマンガン分並びに有機化
合物を除去する。砂濾材と炭素濾材との間に多孔質要素
接触器が存在する。砂濾材を通過した後に残るマンガン
分は多孔質要素接触器の出口に付着する。水が炭素濾材
を通過すると、鉄、マンガン、及びカルシウム分を含ま
ない水が得られる。第一の砂濾材へは、向流式に空気を
送り込む。この装置では、砂濾材の上面に形成する固体
(オキシ水酸化鉄を含みうる固体)が導水管を通して排
せつされるので、砂濾材の目詰まりが防止される。
【0005】Fe2+の酸素化速度論について報告されて
いる速度定数の幅広い変動を説明する試みが行われてき
た。Sung及びMorganのKinetics and Product
s ofFerrous Iron Oxygenation in Aqueous Systems(A
merican Chemical Society,Volume 14,No. 5, May, 19
80)には、酸素化速度論に対するイオン、アルカリ度、
及び温度の影響に関する研究、並びに酸素化生成物を同
定する試みが報告されている。均質系及び不均質系両方
の酸素化速度論が研究されている。水中の一定のpH及び
酸素濃度における均質系酸化速度定数は、イオン強度の
増大に伴い減少し且つ温度の上昇に伴い増加することが
わかった。クロリドイオン及びスルフィドイオンが酸素
化速度を低減した。不均質系酸化に関する研究では、7
以上のpH付近では明らかに粒子面がより速く形成し且つ
Fe2+の吸着がより有利になるので、7以上のpH付近に
おいてのみ自触媒作用が顕著になると結論されている。
上述のSung及びForbesは、水から鉄分を除去
する一つの秘訣は、凝集または濾過のどちらかによって
FeOOH粒子を除去する方法であると記述している。
彼らはまた、濾過による鉄分の除去がよくは理解されて
おらず、シリカが除鉄の促進及び妨害両方を行うと報告
され、そして鉄沈澱物に影響することも記述している。
SungのIdentity and Character of Iron Precipita
tes (Journal of Environmental Engineering, Volume
109,February,1983)には、典型的な水酸化鉄固体の
表面積が約200m2 /gmを示し、そしてこれらの固体
の老化過程によって表面積及びFe2+吸着の活性部位総
量が約10分の1に減少することが記述されている。特
開昭58−186493号明細書には、塩素化/酸化組
合せ装置に続く濾過処理によって地下水から鉄分を除去
する方法が開示されている。粒状のカキ殻をNaClO
中に浸漬し、次いで中に酸素を溶解させた水を通過させ
る。処理剤は逆流洗浄によって再生するとしている。さ
らに興味あるものはWO89−11454号明細書(P
artanen)であり、それには濾材表面からスケー
ルの除去を助ける水及び空気の向流が開示されている。
化学的または生物学的材料が第一の除鉄段階として作用
し、次いで濾過スクリーン処理を行う。
いる速度定数の幅広い変動を説明する試みが行われてき
た。Sung及びMorganのKinetics and Product
s ofFerrous Iron Oxygenation in Aqueous Systems(A
merican Chemical Society,Volume 14,No. 5, May, 19
80)には、酸素化速度論に対するイオン、アルカリ度、
及び温度の影響に関する研究、並びに酸素化生成物を同
定する試みが報告されている。均質系及び不均質系両方
の酸素化速度論が研究されている。水中の一定のpH及び
酸素濃度における均質系酸化速度定数は、イオン強度の
増大に伴い減少し且つ温度の上昇に伴い増加することが
わかった。クロリドイオン及びスルフィドイオンが酸素
化速度を低減した。不均質系酸化に関する研究では、7
以上のpH付近では明らかに粒子面がより速く形成し且つ
Fe2+の吸着がより有利になるので、7以上のpH付近に
おいてのみ自触媒作用が顕著になると結論されている。
上述のSung及びForbesは、水から鉄分を除去
する一つの秘訣は、凝集または濾過のどちらかによって
FeOOH粒子を除去する方法であると記述している。
彼らはまた、濾過による鉄分の除去がよくは理解されて
おらず、シリカが除鉄の促進及び妨害両方を行うと報告
され、そして鉄沈澱物に影響することも記述している。
SungのIdentity and Character of Iron Precipita
tes (Journal of Environmental Engineering, Volume
109,February,1983)には、典型的な水酸化鉄固体の
表面積が約200m2 /gmを示し、そしてこれらの固体
の老化過程によって表面積及びFe2+吸着の活性部位総
量が約10分の1に減少することが記述されている。特
開昭58−186493号明細書には、塩素化/酸化組
合せ装置に続く濾過処理によって地下水から鉄分を除去
する方法が開示されている。粒状のカキ殻をNaClO
中に浸漬し、次いで中に酸素を溶解させた水を通過させ
る。処理剤は逆流洗浄によって再生するとしている。さ
らに興味あるものはWO89−11454号明細書(P
artanen)であり、それには濾材表面からスケー
ルの除去を助ける水及び空気の向流が開示されている。
化学的または生物学的材料が第一の除鉄段階として作用
し、次いで濾過スクリーン処理を行う。
【0006】上述の方法及び装置の多くは運転コストが
かかり且つ制御が複雑なものである。水からの鉄及びマ
ンガン分除去能は、pH、アルカリ度、スルフェートイオ
ン濃度、可溶性シリカなどのようないくつかの因子に依
存する。触媒としてオキシ水酸化鉄を明らかに使用する
方法でさえも、触媒表面の鉄吸着部位総量が時間と共に
減少する老化過程を示す。さらにまた、上述の装置のほ
とんどは不溶物を除去するための大規模な逆流洗浄を必
要とする。
かかり且つ制御が複雑なものである。水からの鉄及びマ
ンガン分除去能は、pH、アルカリ度、スルフェートイオ
ン濃度、可溶性シリカなどのようないくつかの因子に依
存する。触媒としてオキシ水酸化鉄を明らかに使用する
方法でさえも、触媒表面の鉄吸着部位総量が時間と共に
減少する老化過程を示す。さらにまた、上述の装置のほ
とんどは不溶物を除去するための大規模な逆流洗浄を必
要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】製造及び運転コストを
著しく低減し、実質的に老化または消耗しない濾材を提
供し、交換を必要とせず、環境的に清浄であり、そして
逆流洗浄が短期間(約10分未満)で行われる、そのよ
うな鉄及び/またはマンガン分の除去装置を開発するこ
とは有利であろう。
著しく低減し、実質的に老化または消耗しない濾材を提
供し、交換を必要とせず、環境的に清浄であり、そして
逆流洗浄が短期間(約10分未満)で行われる、そのよ
うな鉄及び/またはマンガン分の除去装置を開発するこ
とは有利であろう。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用、及び効果】数十年
の経験及び数多くの実験を通して、水源に存在するFe
2+と接触すると即座に反応して接触酸化を継続する濾材
が、特定の化学条件下で製造されうることが発見され
た。Fe3+がFe2+の急速酸化によって生成し、そして
除去される。本濾材を使用することによって、酸化速度
が自発酸化速度の約60倍となる。従って、鉄分の除去
時間が大幅に短縮され、そして工程が簡略化される。さ
らに、大規模な酸化池も必要ではない。
の経験及び数多くの実験を通して、水源に存在するFe
2+と接触すると即座に反応して接触酸化を継続する濾材
が、特定の化学条件下で製造されうることが発見され
た。Fe3+がFe2+の急速酸化によって生成し、そして
除去される。本濾材を使用することによって、酸化速度
が自発酸化速度の約60倍となる。従って、鉄分の除去
時間が大幅に短縮され、そして工程が簡略化される。さ
らに、大規模な酸化池も必要ではない。
【0009】本発明に従う水濾過装置は、濾過母材が含
まれている収納容器と、その収納容器へ流入する水中の
Fe 3+ 量を制御するための手段と、その収納容器へ流入
する水のpHを制御するための手段とを含む。濾過母材
は複数の粒子を含んで成り、その粒子面上に再生性の膜
が直接形成する。数多くの実験を通して、収納容器に流
入する原水のpH及びFe3+量を単に制御することによ
って、容器に流入する水から鉄及びマンガン分を低減す
るのに適した条件を達成できることがわかった。このこ
とは、地下水の化学的特性が変化する場合においてさえ
も当てはまる。
まれている収納容器と、その収納容器へ流入する水中の
Fe 3+ 量を制御するための手段と、その収納容器へ流入
する水のpHを制御するための手段とを含む。濾過母材
は複数の粒子を含んで成り、その粒子面上に再生性の膜
が直接形成する。数多くの実験を通して、収納容器に流
入する原水のpH及びFe3+量を単に制御することによ
って、容器に流入する水から鉄及びマンガン分を低減す
るのに適した条件を達成できることがわかった。このこ
とは、地下水の化学的特性が変化する場合においてさえ
も当てはまる。
【0010】ある実施態様では、母材は約1.4〜約
2.7の範囲の比重を有する粒子から選択された複数の
粒子(例えば、アンスラサイト、石英砂、または無毒性
プラスチック粒体)を含んで成る。さらに粒子は、約2
以下の不均等係数及び約1.0mm〜約1.6mmの範囲の
平均粒径を有する。Fe2+及びMn4+から成る群より選
択された不純物と酸素との間の反応生成物である膜が、
このような粒子床上面に形成することが好ましい。膜が
オキシ水酸化鉄(FeO(OH))を含んで成ることが
好ましい。
2.7の範囲の比重を有する粒子から選択された複数の
粒子(例えば、アンスラサイト、石英砂、または無毒性
プラスチック粒体)を含んで成る。さらに粒子は、約2
以下の不均等係数及び約1.0mm〜約1.6mmの範囲の
平均粒径を有する。Fe2+及びMn4+から成る群より選
択された不純物と酸素との間の反応生成物である膜が、
このような粒子床上面に形成することが好ましい。膜が
オキシ水酸化鉄(FeO(OH))を含んで成ることが
好ましい。
【0011】本発明の水濾過装置及び方法には多くの利
点がある。地下水を本容器に流入した場合、地下水は約
6〜10分間の洗浄によって濾過される。次の地下水を
開放するための期間、処理を停止する(装置を止める)
必要はない。二重容器の濾過装置を通過してきた地下水
は人による消費に適したものである。鉄及びマンガン分
が除去されているので、本処理水は日常用途及び人によ
る消費の国際基準(すなわち、濾過された水の鉄分濃度
が約0.3mg/L未満でなければならない)を満たすも
のである。
点がある。地下水を本容器に流入した場合、地下水は約
6〜10分間の洗浄によって濾過される。次の地下水を
開放するための期間、処理を停止する(装置を止める)
必要はない。二重容器の濾過装置を通過してきた地下水
は人による消費に適したものである。鉄及びマンガン分
が除去されているので、本処理水は日常用途及び人によ
る消費の国際基準(すなわち、濾過された水の鉄分濃度
が約0.3mg/L未満でなければならない)を満たすも
のである。
【0012】容器内に且つ複数の粒子上に形成した膜は
接触酸化膜である。この膜は、流出水中のFe3+濃度及
びpHが適切に制御されている限り、現存する濾材よりも
およそ25倍速い酸化速度を有する。本膜は決して老化
せず、消耗せず、または交換を必要としない。
接触酸化膜である。この膜は、流出水中のFe3+濃度及
びpHが適切に制御されている限り、現存する濾材よりも
およそ25倍速い酸化速度を有する。本膜は決して老化
せず、消耗せず、または交換を必要としない。
【0013】本濾過装置を運転するために、コストがか
かり且つ複雑である自動制御装置を必要とすることはな
い。電動制御パネルによって、鉄及びマンガン分の除去
及び濾過、逆流洗浄、並びに停止などを操作することが
できる。本水濾過装置は、先行技術の装置よりも少量の
エネルギー及び逆流洗浄水を必要とする。高圧水の代わ
りに流入水(深い井戸からポンプでくみ出した水)を使
用して逆流洗浄することができるので、特別な給水塔ま
たは高圧水ポンプを設置する必要がない。このことは初
期設備経費を削減するだけではなく、水濾過装置の運転
をも簡略化する。本濾過装置は、設置及びメンテナンス
を非常に便利にする、収納容器または容器、空気圧縮器
(または放出器)、管状ミキサー、及び関連するパイプ
ラインを含む。本濾過装置は、一般の除鉄装置よりも狭
い占有面積及び低い運転コストを達成する。本水濾過装
置は、人による消費用の日常用水と工業用水とを別々に
処理することで、濾過するのに必要な水量を低減するこ
とによって水処理コストを低減することができる。
かり且つ複雑である自動制御装置を必要とすることはな
い。電動制御パネルによって、鉄及びマンガン分の除去
及び濾過、逆流洗浄、並びに停止などを操作することが
できる。本水濾過装置は、先行技術の装置よりも少量の
エネルギー及び逆流洗浄水を必要とする。高圧水の代わ
りに流入水(深い井戸からポンプでくみ出した水)を使
用して逆流洗浄することができるので、特別な給水塔ま
たは高圧水ポンプを設置する必要がない。このことは初
期設備経費を削減するだけではなく、水濾過装置の運転
をも簡略化する。本濾過装置は、設置及びメンテナンス
を非常に便利にする、収納容器または容器、空気圧縮器
(または放出器)、管状ミキサー、及び関連するパイプ
ラインを含む。本濾過装置は、一般の除鉄装置よりも狭
い占有面積及び低い運転コストを達成する。本水濾過装
置は、人による消費用の日常用水と工業用水とを別々に
処理することで、濾過するのに必要な水量を低減するこ
とによって水処理コストを低減することができる。
【0014】本水濾過装置は家庭用に適しているばかり
ではなく、大都市用にも適している。本水濾過装置から
供給された水の品質はすばらしいものである。さらに、
本水濾過装置を建造するために必要な技工は非常に簡単
なものである。鉄及びマンガン分を含有する地下水を、
本明細書で説明した驚くべき酸化力を有する濾過装置に
流入すると、その流出水は、鉄及びマンガン分を実質的
に含まない、人による消費に適したものとなる。
ではなく、大都市用にも適している。本水濾過装置から
供給された水の品質はすばらしいものである。さらに、
本水濾過装置を建造するために必要な技工は非常に簡単
なものである。鉄及びマンガン分を含有する地下水を、
本明細書で説明した驚くべき酸化力を有する濾過装置に
流入すると、その流出水は、鉄及びマンガン分を実質的
に含まない、人による消費に適したものとなる。
【0015】本水濾過装置は唯一の手順を必要とする
が、他の濾過装置は三つ以上の手順を必要とする。この
新技術を利用して工場を建設すると、投資コストが約4
2%節約される。他の濾過装置では必要である二つの余
計な手順は、コストのかかる設備を有する複雑な構造工
学及び大きな建物を必要とする。さらに、本水濾過装置
を導入すると、利用できる土地空間のおよそ50%を節
約することが可能である。
が、他の濾過装置は三つ以上の手順を必要とする。この
新技術を利用して工場を建設すると、投資コストが約4
2%節約される。他の濾過装置では必要である二つの余
計な手順は、コストのかかる設備を有する複雑な構造工
学及び大きな建物を必要とする。さらに、本水濾過装置
を導入すると、利用できる土地空間のおよそ50%を節
約することが可能である。
【0016】本発明の水濾過装置は容易に且つ便利に維
持される。必要なすべては、強力な酸化力を有し、空間
を節約する低コストの濾過装置またはプール濾過装置で
ある。鉄及びマンガン分を含有する地下水を本濾過装置
に流入すると、鉄及びマンガン分は除去され、一方電力
消費は従来の水濾過装置に比べて約60%削減される。
持される。必要なすべては、強力な酸化力を有し、空間
を節約する低コストの濾過装置またはプール濾過装置で
ある。鉄及びマンガン分を含有する地下水を本濾過装置
に流入すると、鉄及びマンガン分は除去され、一方電力
消費は従来の水濾過装置に比べて約60%削減される。
【0017】本発明のさらなる特徴は、濾過装置収納容
器の底部に取り付けられたストレーナヘッドの使用であ
る。この特徴あるストレーナヘッドが、必要な粒子の高
さを低減し、そして必要な収納容器の寸法を減小するこ
とによって濾過装置のコストをさらに低減する。さら
に、本ストレーナヘッドは、逆流洗浄がより効果的であ
るために全体の濾過速度を増大させる。
器の底部に取り付けられたストレーナヘッドの使用であ
る。この特徴あるストレーナヘッドが、必要な粒子の高
さを低減し、そして必要な収納容器の寸法を減小するこ
とによって濾過装置のコストをさらに低減する。さら
に、本ストレーナヘッドは、逆流洗浄がより効果的であ
るために全体の濾過速度を増大させる。
【0018】本発明のさらなる特徴及び利点は、以降の
図面及びその詳細な説明を参照することによって明らか
になる。
図面及びその詳細な説明を参照することによって明らか
になる。
【0019】好ましい実施態様の説明 図1は、鉄及びマンガン分を除去するための地下水処理
方法の略線図を示す。原水に酸素含有ガス(典型的には
空気)を通気する。以降にさらに説明するように、制御
された〔Fe2+〕O /〔Fe2+〕比率及びpHを有するこ
の混合物を、濾過母材粒子(アンスラサイト、石英砂、
無毒性プラスチック粒体など)を含有する一つ以上の容
器に供給する。FeO(OH)膜が粒子床上面に付着す
る。
方法の略線図を示す。原水に酸素含有ガス(典型的には
空気)を通気する。以降にさらに説明するように、制御
された〔Fe2+〕O /〔Fe2+〕比率及びpHを有するこ
の混合物を、濾過母材粒子(アンスラサイト、石英砂、
無毒性プラスチック粒体など)を含有する一つ以上の容
器に供給する。FeO(OH)膜が粒子床上面に付着す
る。
【0020】図2は、本発明に従う典型的な水濾過装置
及びその方法をより詳細に示す略線図である。参照番号
1で一般に示された濾過装置には、井戸水または他の原
水源からポンプ14によって送られた水を受容する、第
一収納容器10及び第二収納容器12が含まれる。生産
水は参照番号16で示されたような連接によって直接取
り出すことができる。飲料水製造のためには、圧縮器ま
たは放出器18によって水に空気を送り込む。空気はフ
ィルター20を通過し、次いで管状ミキサー22に送り
込まれて、そこで空気と水が混合される。収納容器10
及び12は各々リリーフバルブ(24a及び24b)を
有し、これらは通常の水圧条件下では閉鎖したままであ
る。
及びその方法をより詳細に示す略線図である。参照番号
1で一般に示された濾過装置には、井戸水または他の原
水源からポンプ14によって送られた水を受容する、第
一収納容器10及び第二収納容器12が含まれる。生産
水は参照番号16で示されたような連接によって直接取
り出すことができる。飲料水製造のためには、圧縮器ま
たは放出器18によって水に空気を送り込む。空気はフ
ィルター20を通過し、次いで管状ミキサー22に送り
込まれて、そこで空気と水が混合される。収納容器10
及び12は各々リリーフバルブ(24a及び24b)を
有し、これらは通常の水圧条件下では閉鎖したままであ
る。
【0021】図2に示した装置の運転は、三つの運転様
式(濾過、逆流洗浄、及び停止または静止様式)によっ
て進行する。鉄分及び他の可溶性イオンを不溶性化合物
へと変化させる濾過様式においては、流入水が収納容器
10及び12に連続的に流入するように、バルブ30,
32,26a、及び26bを閉じそしてバルブ28a,
28b、及び34を開ける。給水塔に貯蔵するために直
接使用する清浄で実質的に除鉄された水は、バルブ34
または栓36若しくは38を通して装置から出る。濾過
目的で収納容器10及び12両方を使用すべき場合には
バルブ36を閉じ、一方収納容器10だけを利用すべき
場合にはバルブ38を閉じそしてバルブ36を開けるこ
とが理解されよう。必要とされる濾過段階数または収納
容器数の選択は原水源に依存する。図2中の点線は、濾
過様式における水の概略経路を示しており、そして
D1 ,D2 ,D3 、及びD4 は、本装置に有用なパイプ
径を表している(表3参照)。
式(濾過、逆流洗浄、及び停止または静止様式)によっ
て進行する。鉄分及び他の可溶性イオンを不溶性化合物
へと変化させる濾過様式においては、流入水が収納容器
10及び12に連続的に流入するように、バルブ30,
32,26a、及び26bを閉じそしてバルブ28a,
28b、及び34を開ける。給水塔に貯蔵するために直
接使用する清浄で実質的に除鉄された水は、バルブ34
または栓36若しくは38を通して装置から出る。濾過
目的で収納容器10及び12両方を使用すべき場合には
バルブ36を閉じ、一方収納容器10だけを利用すべき
場合にはバルブ38を閉じそしてバルブ36を開けるこ
とが理解されよう。必要とされる濾過段階数または収納
容器数の選択は原水源に依存する。図2中の点線は、濾
過様式における水の概略経路を示しており、そして
D1 ,D2 ,D3 、及びD4 は、本装置に有用なパイプ
径を表している(表3参照)。
【0022】逆流洗浄様式においては、バルブ28a,
28b、及び34を閉じそしてバルブ30,32,26
a、及び26bを開ける。深い井戸または他の源からポ
ンプでくみ上げた原水を収納容器10及び収納容器12
に逆流洗浄様式で流入し、そして「汚れた」水をパイプ
35によって排水する。停止または静止様式において
は、バルブ26a,26b,28a,28b,32,3
0、及び34をすべて閉じる。
28b、及び34を閉じそしてバルブ30,32,26
a、及び26bを開ける。深い井戸または他の源からポ
ンプでくみ上げた原水を収納容器10及び収納容器12
に逆流洗浄様式で流入し、そして「汚れた」水をパイプ
35によって排水する。停止または静止様式において
は、バルブ26a,26b,28a,28b,32,3
0、及び34をすべて閉じる。
【0023】濾過様式において本装置を使用する場合に
は、管状ミキサー22への空気の混入量は流入原水体積
の約0.1〜約0.3倍であるべきで、このことが空気
圧縮器または放出器18の選択を容易にする。濾過装置
の定格容量は1日当たり12時間の作業時間を基準にし
て計算されており、そしてこの類比に基づくと、24時
間の運転によって飲料水供給が二倍になるであろう。
は、管状ミキサー22への空気の混入量は流入原水体積
の約0.1〜約0.3倍であるべきで、このことが空気
圧縮器または放出器18の選択を容易にする。濾過装置
の定格容量は1日当たり12時間の作業時間を基準にし
て計算されており、そしてこの類比に基づくと、24時
間の運転によって飲料水供給が二倍になるであろう。
【0024】流出濾過水圧は流入原水圧に依存する。一
般に、流入水圧が約2〜4kg/cm2 (好ましくは約5kg
/cm2 以下)の範囲にある場合、流出水圧は約2.0kg
/cm 2 〜約2.5kg/cm2 となる。この水圧は一般に、
ほぼ4〜5階建てのビルに相当する40〜50フィート
水を押し上げるのに十分な高さである。
般に、流入水圧が約2〜4kg/cm2 (好ましくは約5kg
/cm2 以下)の範囲にある場合、流出水圧は約2.0kg
/cm 2 〜約2.5kg/cm2 となる。この水圧は一般に、
ほぼ4〜5階建てのビルに相当する40〜50フィート
水を押し上げるのに十分な高さである。
【0025】逆流洗浄様式においては、逆流洗浄にかか
る実際の時間は、収納容器10及び12の実際寸法並び
に装置に供給される原水中の汚染物または不純物の実際
量にはほとんど依存しない。本実施態様において用いら
れた収納容器の寸法に対しては、約6分〜約10分間の
逆流洗浄時間が適当である。
る実際の時間は、収納容器10及び12の実際寸法並び
に装置に供給される原水中の汚染物または不純物の実際
量にはほとんど依存しない。本実施態様において用いら
れた収納容器の寸法に対しては、約6分〜約10分間の
逆流洗浄時間が適当である。
【0026】図3は一つの収納容器の部分断面側面図を
示す。この図は原水入口ライン36を有する第一収納容
器10を示しており、このライン36からいかなる方法
で収納容器10へ水を入れてもよい。図3では、原水が
垂直方向に流れて、そしてノズル38から出る。粒子母
材40は、収納容器10の下からおよそ2/3の部分に
示されている。この母材は、約1.4〜約2.7の範囲
の比重を有し、約2未満の不均等係数K(d80/d10)
を有し、そして約1.0〜約1.6mmの範囲の平均粒径
を有する各種材料から選択できる。このような材料の例
として、アンスラサイト粒体、各種メッシュ寸法の石英
砂、及びポリエチレンのような材料からできた無毒性プ
ラスチック粒体が挙げられる。母材床の上面には、pHを
約6以上に制御し且つ容器に流入するFe3+を約1〜約
5mg/Lの範囲内に制御しながらFe3+と酸素とを反応
させて形成したFeO(OH)(時々FeOOHとして
記載される)の層が存在する。粒子母材40は、収納容
器10の底部のストレーナヘッド42上にとどまる。ス
トレーナヘッド42はフランジ連接44及び流出水ライ
ン46によって収納容器10に固定されている。
示す。この図は原水入口ライン36を有する第一収納容
器10を示しており、このライン36からいかなる方法
で収納容器10へ水を入れてもよい。図3では、原水が
垂直方向に流れて、そしてノズル38から出る。粒子母
材40は、収納容器10の下からおよそ2/3の部分に
示されている。この母材は、約1.4〜約2.7の範囲
の比重を有し、約2未満の不均等係数K(d80/d10)
を有し、そして約1.0〜約1.6mmの範囲の平均粒径
を有する各種材料から選択できる。このような材料の例
として、アンスラサイト粒体、各種メッシュ寸法の石英
砂、及びポリエチレンのような材料からできた無毒性プ
ラスチック粒体が挙げられる。母材床の上面には、pHを
約6以上に制御し且つ容器に流入するFe3+を約1〜約
5mg/Lの範囲内に制御しながらFe3+と酸素とを反応
させて形成したFeO(OH)(時々FeOOHとして
記載される)の層が存在する。粒子母材40は、収納容
器10の底部のストレーナヘッド42上にとどまる。ス
トレーナヘッド42はフランジ連接44及び流出水ライ
ン46によって収納容器10に固定されている。
【0027】図4は本発明に従うストレーナヘッドの部
分断面側面図を示す。ストレーナヘッド42は、外部ボ
ディー48を貫通する複数の長い通路50を有する鐘形
外部ボディー48を有する。長い通路50は、ストレー
ナヘッドの上部から鐘形ボディーの底部に向かって徐々
に幅広くなっている。他の形状のストレーナヘッドも同
様に機能することができ、本請求の範囲がこの特定の形
状によって限定されることはない。
分断面側面図を示す。ストレーナヘッド42は、外部ボ
ディー48を貫通する複数の長い通路50を有する鐘形
外部ボディー48を有する。長い通路50は、ストレー
ナヘッドの上部から鐘形ボディーの底部に向かって徐々
に幅広くなっている。他の形状のストレーナヘッドも同
様に機能することができ、本請求の範囲がこの特定の形
状によって限定されることはない。
【0028】図3及び4(図6及び7も参照されたい)
は、本発明に従う収納容器及びストレーナヘッドの実際
の実施態様に対する長さ寸法を示す参照文字を明らかに
している。このデータは表中に示されている。本明細書
の表1,2、及び3を参照されたい。
は、本発明に従う収納容器及びストレーナヘッドの実際
の実施態様に対する長さ寸法を示す参照文字を明らかに
している。このデータは表中に示されている。本明細書
の表1,2、及び3を参照されたい。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】例えば、モデルT1 は直径D1 112mm、
直径D2 100mm、直径D3 25mmなどを有する。表2
は各種ストレーナヘッドに対応する空気吸入量を示す。
例えば、T1 ストレーナヘッドは1.4リットル/分の
空気吸入量を供給することができ、一方T2 ストレーナ
ヘッドは2.4リットル/分の空気要求量を有する。表
3は、例えば濾過装置モデルY1 は0.116リットル
/秒の処理容量を有し、約5〜8人に飲料水を着実に供
給することを示している。モデルY1 の寸法は表3の第
一列の数字で示されている。例えば濾過装置モデルY1
の全高「A」は900mmである。
直径D2 100mm、直径D3 25mmなどを有する。表2
は各種ストレーナヘッドに対応する空気吸入量を示す。
例えば、T1 ストレーナヘッドは1.4リットル/分の
空気吸入量を供給することができ、一方T2 ストレーナ
ヘッドは2.4リットル/分の空気要求量を有する。表
3は、例えば濾過装置モデルY1 は0.116リットル
/秒の処理容量を有し、約5〜8人に飲料水を着実に供
給することを示している。モデルY1 の寸法は表3の第
一列の数字で示されている。例えば濾過装置モデルY1
の全高「A」は900mmである。
【0033】図5〜7を参照する。図5は、二つの収納
容器10及び12を有する本発明に従う水濾過装置の正
面図を示す。図5には、濾過様式、逆流洗浄様式、及び
停止様式のそれぞれに対応する三つのボタンを有する制
御盤56がさらに示されている。例えば、ボタンAは濾
過様式、ボタンBは逆流洗浄様式、そしてボタンCは停
止または静止様式用に利用することができる。本発明の
この実施態様においては、バルブ26a,26b,28
a,28b,30,32、及び34はすべて自動バルブ
である。すなわち、制御盤56からの信号によって各バ
ルブを作動させる。自動バルブは、例えばモーター駆動
バルブであることができる。図6は、本装置の各種モー
ター駆動バルブの位置をより詳細に示す、図5の装置の
平面図である。図7は、図5及び6の収納容器10の側
面図を示す。特に、逆流洗浄様式において水を装置から
排水設備60へ排出させる排水管58が示されている。
排水管58は図5にも示されている。
容器10及び12を有する本発明に従う水濾過装置の正
面図を示す。図5には、濾過様式、逆流洗浄様式、及び
停止様式のそれぞれに対応する三つのボタンを有する制
御盤56がさらに示されている。例えば、ボタンAは濾
過様式、ボタンBは逆流洗浄様式、そしてボタンCは停
止または静止様式用に利用することができる。本発明の
この実施態様においては、バルブ26a,26b,28
a,28b,30,32、及び34はすべて自動バルブ
である。すなわち、制御盤56からの信号によって各バ
ルブを作動させる。自動バルブは、例えばモーター駆動
バルブであることができる。図6は、本装置の各種モー
ター駆動バルブの位置をより詳細に示す、図5の装置の
平面図である。図7は、図5及び6の収納容器10の側
面図を示す。特に、逆流洗浄様式において水を装置から
排水設備60へ排出させる排水管58が示されている。
排水管58は図5にも示されている。
【0034】図2〜7に示されていような濾過装置を用
いて、約30mg/L未満、より好ましくは約25mg/L
未満の鉄分を含有するpH約6以上の地下水を濾過するこ
とが可能である。25mg/Lを超える鉄分またはマンガ
ン分を伴う鉄分のどちらかを含有する原水については、
収納容器12のような容器を一つ以上付加することによ
って鉄及びマンガン分を除去することが可能である。二
重の収納容器濾過装置を通過して出てくる地下水は、流
出水が日常用途及び人による消費に対する国際基準(鉄
分約0.3mg/L未満)を満たすように鉄及びマンガン
分が除去されているので、人による消費に適する。
いて、約30mg/L未満、より好ましくは約25mg/L
未満の鉄分を含有するpH約6以上の地下水を濾過するこ
とが可能である。25mg/Lを超える鉄分またはマンガ
ン分を伴う鉄分のどちらかを含有する原水については、
収納容器12のような容器を一つ以上付加することによ
って鉄及びマンガン分を除去することが可能である。二
重の収納容器濾過装置を通過して出てくる地下水は、流
出水が日常用途及び人による消費に対する国際基準(鉄
分約0.3mg/L未満)を満たすように鉄及びマンガン
分が除去されているので、人による消費に適する。
【0035】収納容器10及び12、連結管、バルブ、
ストレーナヘッド、及び管状ミキサーはすべて、鋳鉄、
ステンレス鋼、またはレギュラー(regular)炭素鋼のよ
うな通常知られている材料でできている。プラスチック
製の装置も使用できるが、これは好ましい実施態様では
ない。収納容器、バルブ、連結管などに対する好ましい
構造材料は、316ステンレス、304ステンレスなど
のような各種グレードのステンレス鋼の一種である。ま
た、これは処理されるべき原水の不純物含量に依存す
る。原水中に腐食性の不純物が多く含まれている場合に
は、黄銅かまたはニッケルめっき金属かのような他の構
造材料を使用することが必要でありうる。
ストレーナヘッド、及び管状ミキサーはすべて、鋳鉄、
ステンレス鋼、またはレギュラー(regular)炭素鋼のよ
うな通常知られている材料でできている。プラスチック
製の装置も使用できるが、これは好ましい実施態様では
ない。収納容器、バルブ、連結管などに対する好ましい
構造材料は、316ステンレス、304ステンレスなど
のような各種グレードのステンレス鋼の一種である。ま
た、これは処理されるべき原水の不純物含量に依存す
る。原水中に腐食性の不純物が多く含まれている場合に
は、黄銅かまたはニッケルめっき金属かのような他の構
造材料を使用することが必要でありうる。
【0036】収納容器10及び12内部に含まれている
粒子上に形成した再生性膜は、特定の化学条件下で生産
することができ、そして収納容器に入ってくるFe2+と
接触すると即座に反応する(すなわち、接触酸化を継続
する)。こうして第一鉄(Fe2+)が第二鉄(Fe3+)
に酸化されて、水から除去される。この再生性膜を使用
する酸化速度は、自発酸化(すなわち、大規模な酸化池
を使用する)による速度の約50〜70倍である。それ
ゆえ、除鉄にかかる時間が大幅に短縮され且つ工程が簡
略化される。再生性膜の生産及びその膜の再生に関する
反応経路を以下に示す。 4Fe2++O2 +6H2 O --->4FeO(OH)+8H+ ----(1) FeOOHは濾過母材粒子表面に付着する膜である。こ
の材料は各種結晶形を有しており、そして接触酸化によ
る鉄分の除去能が強力であることが知られている。
粒子上に形成した再生性膜は、特定の化学条件下で生産
することができ、そして収納容器に入ってくるFe2+と
接触すると即座に反応する(すなわち、接触酸化を継続
する)。こうして第一鉄(Fe2+)が第二鉄(Fe3+)
に酸化されて、水から除去される。この再生性膜を使用
する酸化速度は、自発酸化(すなわち、大規模な酸化池
を使用する)による速度の約50〜70倍である。それ
ゆえ、除鉄にかかる時間が大幅に短縮され且つ工程が簡
略化される。再生性膜の生産及びその膜の再生に関する
反応経路を以下に示す。 4Fe2++O2 +6H2 O --->4FeO(OH)+8H+ ----(1) FeOOHは濾過母材粒子表面に付着する膜である。こ
の材料は各種結晶形を有しており、そして接触酸化によ
る鉄分の除去能が強力であることが知られている。
【0037】FeOOHの再生性膜の形成時は、鉄分含
有原水のpHが一般にFeO(OH)の等電点(約6.
0)を超える値に維持されている場合には、膜はカチオ
ン交換吸着特性を示す。まず水中のFe2+がイオン交換
吸着し、続いて等モルのH+ が水中に移動する。この反
応は以下の通りである。 Fe2++FeO(OH) --->FeO(OFe) + +H+ ----(2)
有原水のpHが一般にFeO(OH)の等電点(約6.
0)を超える値に維持されている場合には、膜はカチオ
ン交換吸着特性を示す。まず水中のFe2+がイオン交換
吸着し、続いて等モルのH+ が水中に移動する。この反
応は以下の通りである。 Fe2++FeO(OH) --->FeO(OFe) + +H+ ----(2)
【0038】このように、Fe2+のFe3+への酸化は、
新しい接触酸化による除鉄を保証し且つ膜の老化を防止
する自触媒反応であるということができる。最終反応は
以下の通りである。 FeO(OFe) + +1/4O2 +3/2H2 O --->2FeO(OH)+H + ----(3)
新しい接触酸化による除鉄を保証し且つ膜の老化を防止
する自触媒反応であるということができる。最終反応は
以下の通りである。 FeO(OFe) + +1/4O2 +3/2H2 O --->2FeO(OH)+H + ----(3)
【0039】母材に含まれる粒子表面におけるFeOO
H膜の形成は、(シリカ、スルフェートイオン、アルカ
リ度、カーボネート、及び他の化学成分の濃度のよう
な)化学特性、水温、濾材の種類、並びに濾過速度が変
化する場合でさえも、収納容器10及び12に流入する
原水中のFe3+濃度及びpHを調節することによって、制
御することが可能である。
H膜の形成は、(シリカ、スルフェートイオン、アルカ
リ度、カーボネート、及び他の化学成分の濃度のよう
な)化学特性、水温、濾材の種類、並びに濾過速度が変
化する場合でさえも、収納容器10及び12に流入する
原水中のFe3+濃度及びpHを調節することによって、制
御することが可能である。
【0040】水濾過膜の生産及び再生が以下の関数によ
って記述されることがわかった。
って記述されることがわかった。
【0041】
【数1】
【0042】再度図1を参照すると、上述の化学反応を
用いて鉄及びマンガン分を除去するための地下水処理方
法を示す図式がある。原水に酸素含有ガス(典型的には
空気)を通気する。以下にさらに説明するように、[F
e2+]O /[Fe2+]比及びpHを制御したこのガス+原
水混合物を、濾過母材粒子(アンスラサイト、石英砂、
無毒性プラスチック粒体など)を含有する一つ以上の容
器に供給する。FeO(OH)膜が粒子床上面に付着す
る。方程式(4)、(5)、及び(6)は、他の因子も
また反応式(2)及び(3)に影響するが、最良の処理
[φ]C が[Fe2+]O /[Fe2+]比及びpHを単に制
御することによって得られることを示している。換言す
ると、収納容器に流入する水中のFe3+濃度を約1mg/
L〜約5mg/Lの範囲内に制御することによって、原水
中のアルカリ度、スルフェートイオン濃度、カーボネー
トイオン濃度、可溶性シリカ濃度、水温などが変化して
も、十分に除鉄を制御することが可能である。
用いて鉄及びマンガン分を除去するための地下水処理方
法を示す図式がある。原水に酸素含有ガス(典型的には
空気)を通気する。以下にさらに説明するように、[F
e2+]O /[Fe2+]比及びpHを制御したこのガス+原
水混合物を、濾過母材粒子(アンスラサイト、石英砂、
無毒性プラスチック粒体など)を含有する一つ以上の容
器に供給する。FeO(OH)膜が粒子床上面に付着す
る。方程式(4)、(5)、及び(6)は、他の因子も
また反応式(2)及び(3)に影響するが、最良の処理
[φ]C が[Fe2+]O /[Fe2+]比及びpHを単に制
御することによって得られることを示している。換言す
ると、収納容器に流入する水中のFe3+濃度を約1mg/
L〜約5mg/Lの範囲内に制御することによって、原水
中のアルカリ度、スルフェートイオン濃度、カーボネー
トイオン濃度、可溶性シリカ濃度、水温などが変化して
も、十分に除鉄を制御することが可能である。
【0043】反応式(1)、(2)、及び(3)が典型
的に起こるときの水流速、酸素(空気)添加速度、水入
口温度及び圧力、並びに攪はん若しくは混合程度は、容
器内部の制御不可能な圧力及び温度上昇、流出水への鉄
漏出、または容器の目詰まりを生じず、しかし合理的且
つ産業的に有用な期間内において反応を進行させるいか
なる値でもよい。
的に起こるときの水流速、酸素(空気)添加速度、水入
口温度及び圧力、並びに攪はん若しくは混合程度は、容
器内部の制御不可能な圧力及び温度上昇、流出水への鉄
漏出、または容器の目詰まりを生じず、しかし合理的且
つ産業的に有用な期間内において反応を進行させるいか
なる値でもよい。
【0044】前記三つの反応に対する容器内温度は約0
℃〜約90℃の範囲にあることができる。より低温にす
ると容器の目詰まり及び凍結を生じうり、一方より高温
にすると水の蒸発を引き起こしうるので、どちらも効率
的な運転にとって望ましくはない。好ましい温度範囲は
約0℃〜約30℃である。
℃〜約90℃の範囲にあることができる。より低温にす
ると容器の目詰まり及び凍結を生じうり、一方より高温
にすると水の蒸発を引き起こしうるので、どちらも効率
的な運転にとって望ましくはない。好ましい温度範囲は
約0℃〜約30℃である。
【0045】容器の運転圧は変化することができ、そし
て原水源の圧力にいくらか依存する。しかしまた運転圧
は水のポンプ送出圧及び空気添加によっても影響されう
る。約2〜約5kg/cm2 の圧力範囲が好ましい。より高
圧は(好ましくはないが)、上述の反応を用いる装置性
能に対して重大な影響を与えることはない。より低圧の
運転では、管及び容器の壁をより薄くできるので必要な
資本支出が少なくて済む。しかしより低圧で運転した場
合には、要求される距離及び高さへ水をポンプで送るこ
とができない可能性がある。
て原水源の圧力にいくらか依存する。しかしまた運転圧
は水のポンプ送出圧及び空気添加によっても影響されう
る。約2〜約5kg/cm2 の圧力範囲が好ましい。より高
圧は(好ましくはないが)、上述の反応を用いる装置性
能に対して重大な影響を与えることはない。より低圧の
運転では、管及び容器の壁をより薄くできるので必要な
資本支出が少なくて済む。しかしより低圧で運転した場
合には、要求される距離及び高さへ水をポンプで送るこ
とができない可能性がある。
【0046】上述のように、pHはFeOOH膜のほぼ等
電点である約6.0以上に通常維持される。このpH以上
においては、FeO(OH)膜がカチオン交換体として
作用して、H+ の代わりにFe2+が吸着される。このpH
以下では、この反応は実質的な程度には起こらない。
電点である約6.0以上に通常維持される。このpH以上
においては、FeO(OH)膜がカチオン交換体として
作用して、H+ の代わりにFe2+が吸着される。このpH
以下では、この反応は実質的な程度には起こらない。
【0047】[Fe2+]O /[Fe2+]比は、当該技術
分野において周知の計測機器を用いてFe3+を計測する
ことによって間接的に測定する。反応容器に流入するF
e3+濃度は約1mg/L〜約5mg/Lの範囲である。より
高い濃度は、酸素が十分に容器に送りこまれていないこ
と、あるいは空気及び水の混合が不十分であることを示
す。
分野において周知の計測機器を用いてFe3+を計測する
ことによって間接的に測定する。反応容器に流入するF
e3+濃度は約1mg/L〜約5mg/Lの範囲である。より
高い濃度は、酸素が十分に容器に送りこまれていないこ
と、あるいは空気及び水の混合が不十分であることを示
す。
【0048】本再生性膜の主な利点は、濾過装置に流入
するFe3+濃度及びpHを制御すること以外、他の化学的
因子及びそれらの相関関係に対して注意を払う必要がま
ったくないので、膜の形成及び再生方法が簡単であり、
修得し易く、そして生産用途として実用的であるという
点である。膜の形成コストは低く、そしてさらにこの膜
は耐老化性である。母材中の複数の粒子に付着した膜
は、逆流洗浄中に離脱したりまたは洗い流されたりする
ことはない。従って、除鉄が逆流洗浄によって影響され
ることはない。濾過装置の規格は、家庭給水の所望の処
理容量に従い選択することができる。
するFe3+濃度及びpHを制御すること以外、他の化学的
因子及びそれらの相関関係に対して注意を払う必要がま
ったくないので、膜の形成及び再生方法が簡単であり、
修得し易く、そして生産用途として実用的であるという
点である。膜の形成コストは低く、そしてさらにこの膜
は耐老化性である。母材中の複数の粒子に付着した膜
は、逆流洗浄中に離脱したりまたは洗い流されたりする
ことはない。従って、除鉄が逆流洗浄によって影響され
ることはない。濾過装置の規格は、家庭給水の所望の処
理容量に従い選択することができる。
【0049】
【実施例】以下の例は、図8〜15とともに、形成させ
た再生性膜を含む濾過装置に対する各種変数の影響を示
すものである。
た再生性膜を含む濾過装置に対する各種変数の影響を示
すものである。
【0050】記述してきた装置及び方法を用いて、濾過
装置の運転に対する各種変数を変化させたときの結果を
図8〜15に示す。図8は水のpHに対してプロットした
残留鉄分濃度(mg/L)を示したものであり、図中の曲
線aは運転開始8時間後を、そして曲線bは運転開始8
日後を表す。どちらの曲線についても、pHが約6の場合
に残留鉄分濃度が最小値となった。
装置の運転に対する各種変数を変化させたときの結果を
図8〜15に示す。図8は水のpHに対してプロットした
残留鉄分濃度(mg/L)を示したものであり、図中の曲
線aは運転開始8時間後を、そして曲線bは運転開始8
日後を表す。どちらの曲線についても、pHが約6の場合
に残留鉄分濃度が最小値となった。
【0051】図9は、装置温度30℃(曲線a)及び5
℃(曲線b)の場合の水pHに対するFe2+/全Fe比率
(%)のプロットを示したものである。より高い温度で
は、装置のFe2+除去がより高くなることがわかった。
℃(曲線b)の場合の水pHに対するFe2+/全Fe比率
(%)のプロットを示したものである。より高い温度で
は、装置のFe2+除去がより高くなることがわかった。
【0052】図10及び11は、各種母材(図10)及
び濾過速度(図11)を用いて、濾過時間に対してプロ
ットした残留鉄分濃度(mg/L)を示したものである。
図10では三種類の母材(石英材、アンスラサイト、及
びGuangxi mangese 砂)について比較した。図11では
四種類の濾過速度(20,15,10、及び5m3 /h
r)について比較した。より高い濾過速度では原水1リ
ットル当たりの除鉄量はより少ないが、しかし除鉄効率
の差は濾過時間の増加につれてより小さくなることがわ
かる。(これはおそらく以下に記述する図14を参照し
てより明確に示される。)
び濾過速度(図11)を用いて、濾過時間に対してプロ
ットした残留鉄分濃度(mg/L)を示したものである。
図10では三種類の母材(石英材、アンスラサイト、及
びGuangxi mangese 砂)について比較した。図11では
四種類の濾過速度(20,15,10、及び5m3 /h
r)について比較した。より高い濾過速度では原水1リ
ットル当たりの除鉄量はより少ないが、しかし除鉄効率
の差は濾過時間の増加につれてより小さくなることがわ
かる。(これはおそらく以下に記述する図14を参照し
てより明確に示される。)
【0053】図12及び13は、流入原水に添加したN
aHCO3 に対してプロットした残留鉄分濃度(図1
2)及びNa2 SO4 添加に対する装置系の応答(図1
3)を示したものである。予想どうり、NaHCO3 添
加量を20mg/Lから80mg/Lに増加しても残留鉄分
濃度は直線的には増加しなかった。このように本膜はこ
の不純物の変化に対して非常に回復性であるように見え
た。Na2 SO4 の添加(図13)は流出水の残留鉄分
濃度に顕著な影響を与えた。しかしながら、本膜は添加
後短期間で通常の運転状態へ良好に回復した。
aHCO3 に対してプロットした残留鉄分濃度(図1
2)及びNa2 SO4 添加に対する装置系の応答(図1
3)を示したものである。予想どうり、NaHCO3 添
加量を20mg/Lから80mg/Lに増加しても残留鉄分
濃度は直線的には増加しなかった。このように本膜はこ
の不純物の変化に対して非常に回復性であるように見え
た。Na2 SO4 の添加(図13)は流出水の残留鉄分
濃度に顕著な影響を与えた。しかしながら、本膜は添加
後短期間で通常の運転状態へ良好に回復した。
【0054】図14は、異なる濾過速度及び母材におけ
る各種実験結果をまとめたものを示した。すべての場合
において、同じ原水に対して、母材及び膜が三つの段階
(Fe2+の吸着段階、熟成段階、安定運転段階)を経て
進行したことに着目された。これは、時間とともに除鉄
効率の減少(老化)を示したFeO(OH)採用の先行
技術の濾過装置とは非常に対照的である。図14は、濾
過装置に流入するFe 3+及びpHを適切に制御するとFe
OOH膜が実際に安定化するので、膜を交換する必要が
ないことを示している。これは膜の再生特性に起因する
ものである。表4は濾過層厚Liの差が除鉄速度の増加
に与える影響を示したものである。
る各種実験結果をまとめたものを示した。すべての場合
において、同じ原水に対して、母材及び膜が三つの段階
(Fe2+の吸着段階、熟成段階、安定運転段階)を経て
進行したことに着目された。これは、時間とともに除鉄
効率の減少(老化)を示したFeO(OH)採用の先行
技術の濾過装置とは非常に対照的である。図14は、濾
過装置に流入するFe 3+及びpHを適切に制御するとFe
OOH膜が実際に安定化するので、膜を交換する必要が
ないことを示している。これは膜の再生特性に起因する
ものである。表4は濾過層厚Liの差が除鉄速度の増加
に与える影響を示したものである。
【0055】上述の記載は主として例示目的で提供した
ものである。本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く、本構造の各種要素の材料、形状、及び配置に対して
さらなる改質、改変等を導入しうることは、当業者には
明らかである。
ものである。本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く、本構造の各種要素の材料、形状、及び配置に対して
さらなる改質、改変等を導入しうることは、当業者には
明らかである。
【0056】
【表4】
【図1】図1は本発明に従う地下水処理方法の概略を示
す工程流れ図である。
す工程流れ図である。
【図2】図2は本発明に従う飲料水濾過器及び方法のよ
り詳細な概略図である。
り詳細な概略図である。
【図3】図3は本発明に従う飲料水濾過装置用の収納容
器を示す断面側面図である。
器を示す断面側面図である。
【図4】図4は本発明に従うストレーナヘッドの部分断
面側面図である。
面側面図である。
【図5】図5は本発明に従う飲料水濾過装置の正面図で
ある。
ある。
【図6】図6は本発明に従う飲料水濾過装置の平面図で
ある。
ある。
【図7】図7は本発明に従う飲料水濾過装置の側面図で
ある。
ある。
【図8】図8は本発明に従う水濾過装置の濾過特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図9】図9は本発明に従う水濾過装置の濾過特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図10】図10は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図11】図11は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図12】図12は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図13】図13は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図14】図14は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図15】図15は本発明に従う水濾過装置の濾過特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1…濾過装置 10,12…収納容器 14…ポンプ 18…空気圧縮器 20…フィルター 22…管状ミキサー 24a,24b…リリーフバルブ 26a,26b,28a,28b,30,32,34…
バルブ 36,38…栓 40…粒子母材 42…ストレーナヘッド 44…フランジ連接 46…流出水ライン 48…外部ボディー 50…通路 56…制御盤 58…排水管 60…排水設備
バルブ 36,38…栓 40…粒子母材 42…ストレーナヘッド 44…フランジ連接 46…流出水ライン 48…外部ボディー 50…通路 56…制御盤 58…排水管 60…排水設備
Claims (16)
- 【請求項1】 収納容器;前記収納容器内部に存在す
る、複数の粒子を含んで成る濾過母材;前記収納容器へ
流入する水中のFe 3+ 量を制御するための手段; 前記収
納容器へ流入する水のpHを制御するための手段;並び
に前記収納容器へ流入する水中の鉄分及びマンガン分を
減少させるのに適した条件下で前記粒子の上面に形成し
付着する再生性膜;を含んで成ることを特徴とする水濾
過装置。 - 【請求項2】 前記粒子が、1.4〜2.7の範囲の比
重、2未満の不均等係数(d80/d10)、及び1.0mm
〜1.6mmの範囲の平均粒径を有することを特徴とす
る、請求項1記載の水濾過装置。 - 【請求項3】 前記粒子が、アンスラサイト、石英砂、
及び無毒性プラスチック粒体から成る群より選択された
ことを特徴とする、請求項2記載の水濾過装置。 - 【請求項4】 前記膜が、前記装置に入ってくるFe2+
と水源中のFe2+との比率を制御し且つpHを約6.0
以上に制御することによって形成させたFeOOHであ
ることを特徴とする、請求項1記載の水濾過装置。 - 【請求項5】 前記容器内の底部にストレーナヘッドを
さらに含み、前記ストレーナヘッドが外部ボディーを有
し、複数の長い通路が前記外部ボディーを貫通し、そし
て前記通路が前記ボディーの上部から底部に向かうにつ
れて幅広くなっていることを特徴とする、請求項1記載
の水濾過装置。 - 【請求項6】 前記収納容器と実質的に同一であり、且
つ前記収納容器に連続して配置された複数の収納容器を
さらに含むことを特徴とする、請求項1記載の水濾過装
置。 - 【請求項7】 Fe2+を含有する水と空気とを混合して
通気水流を形成させる工程;前記通気水流を、複数の粒
子を中に有する第一の収納容器に流入させる工程;前記
容器に入ってくる前記通気水流中のpH及びFe3+量を
制御することによって、前記粒子上に再生性膜を形成さ
せる工程;並びに前記Fe2+を前記膜と接触させること
で前記通気水流から実質的にすべてのFe2+を除去する
ことにより、実質的に除鉄した水流を形成させる工程;
を含んで成ることを特徴とする、水から不純物を除去す
る方法。 - 【請求項8】 前記粒子が1.4〜2.7の範囲の比重
を有することを特徴とする、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 前記粒子が2以下の不均等係数を有する
ことを特徴とする、請求項7記載の方法。 - 【請求項10】 前記粒子が1.0mm〜1.6mmの範囲
の平均粒径を有することを特徴とする、請求項7記載の
方法。 - 【請求項11】 前記制御工程が、前記水流と混合する
空気量の調節工程を含んで成ることを特徴とする、請求
項7記載の方法。 - 【請求項12】 前記膜が、酸素とFe2+とが反応して
オキシ水酸化鉄を生成することによって形成したことを
特徴とする、請求項7記載の方法。 - 【請求項13】 前記pHを前記オキシ水酸化鉄の等電
点よりも高く制御して、カチオン交換による前記Fe2+
の吸着と前記オキシ水酸化鉄からの水素イオンの脱着と
を行わせることによって前記Fe2+を除去することを特
徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項14】 前記オキシ水酸化鉄を連続して再生す
るのに十分な酸素を提供するために、混合される前記空
気量が十分であることを特徴とする、請求項13記載の
方法。 - 【請求項15】 実質的に除鉄した前記水流を、前記第
一の収納容器と実質的に同一である複数の収納容器に流
入させることで、前記除鉄した水流から残存するFe2+
及びマンガン分を実質的に除去する工程をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項7記載の方法。 - 【請求項16】 前記第一の収納容器の逆流洗浄工程を
さらに含み、そして前記逆流洗浄を十分な時間継続して
望ましくない粒状物を前記容器から除去することを特徴
とする、請求項7記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/628,785 US5075010A (en) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | Ground water filter for obtaining drinking water |
US628785 | 1990-12-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04267995A JPH04267995A (ja) | 1992-09-24 |
JPH0734911B2 true JPH0734911B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=24520291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3312626A Expired - Lifetime JPH0734911B2 (ja) | 1990-12-17 | 1991-11-27 | 水濾過装置及び不純物除去方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5075010A (ja) |
JP (1) | JPH0734911B2 (ja) |
GB (1) | GB2250983B (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1004857C2 (nl) * | 1996-12-20 | 1998-07-02 | Kiwa Nv | Werkwijze en inrichting voor het verwijderen van opgelost ijzer uit grondwater. |
US6896813B1 (en) | 2003-03-31 | 2005-05-24 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of The Interior | Sorbant sequestration and removal of toxic metal ions |
MXPA06007103A (es) * | 2003-12-23 | 2007-02-16 | Ihe Delft | Metodo para la remocion de metales de un medio acuoso que contiene metal. |
US7544636B2 (en) * | 2004-03-04 | 2009-06-09 | The Regents Of The University Of California | Treated bottom ash medium and method of arsenic removal from drinking water |
WO2006116421A1 (en) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | The Regents Of The University Of California | Compositions and methods for removing arsenic in water |
US20070020140A1 (en) * | 2005-07-25 | 2007-01-25 | Buhr Tony L | Decontamination of biological microbes using metal cations suspended in ethanol |
US20080060989A1 (en) * | 2006-09-07 | 2008-03-13 | Rajiv Manoher Banavall | Water purification system |
WO2008140869A1 (en) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | 3M Innovative Properties Company | Manufacture of metered dose valve components |
CN101712519B (zh) * | 2009-09-29 | 2013-01-02 | 汉川市洁波净化有限公司 | 地下水重力式除铁除锰连续跌水曝气装置 |
CN103601339B (zh) * | 2013-11-06 | 2016-03-30 | 西安建筑科技大学 | 一种复合微污染水源水中Fe、Mn和氨氮协同去除工艺系统 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51102343A (en) * | 1975-02-13 | 1976-09-09 | Organo Kk | Kukisankanyoru jotetsushorihoho |
JPS5418151A (en) * | 1977-07-08 | 1979-02-09 | Kajiyama Kankiyou Gijiyutsu Ke | Method of removing iron and manganese dissolved in water |
FR2409963A1 (fr) * | 1977-11-28 | 1979-06-22 | Foessel Florent | Procede et dispositif d'epuration des eaux, en particulier potables et dites minerales |
JPS58186493A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-10-31 | Hokuei Kensetsu Kk | 水道用原水の除鉄法 |
JPS603869B2 (ja) * | 1982-07-20 | 1985-01-31 | 日本電気環境エンジニアリング株式会社 | 重金属排液処理方法 |
GB2170736B (en) * | 1984-12-19 | 1988-02-03 | Bio Separation Ltd | Process for magnetic separation of metals from aqueous media |
WO1989011454A1 (en) * | 1988-05-16 | 1989-11-30 | Eero Partanen | Method for treatment of water and device for application of method |
JPH0243990A (ja) * | 1988-08-02 | 1990-02-14 | Chuo Kurisutaru Kk | 井水の改質方法と井水処理槽 |
-
1990
- 1990-12-17 US US07/628,785 patent/US5075010A/en not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-11-27 JP JP3312626A patent/JPH0734911B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1991-12-09 GB GB9126131A patent/GB2250983B/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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---|---|
GB2250983B (en) | 1994-08-03 |
US5075010A (en) | 1991-12-24 |
GB2250983A (en) | 1992-06-24 |
GB9126131D0 (en) | 1992-02-12 |
JPH04267995A (ja) | 1992-09-24 |
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