JPH0734342U - トルクセンサの異常診断回路 - Google Patents

トルクセンサの異常診断回路

Info

Publication number
JPH0734342U
JPH0734342U JP6402193U JP6402193U JPH0734342U JP H0734342 U JPH0734342 U JP H0734342U JP 6402193 U JP6402193 U JP 6402193U JP 6402193 U JP6402193 U JP 6402193U JP H0734342 U JPH0734342 U JP H0734342U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
output
abnormality
detection
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6402193U
Other languages
English (en)
Inventor
伸一 猪尾
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP6402193U priority Critical patent/JPH0734342U/ja
Publication of JPH0734342U publication Critical patent/JPH0734342U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出出力ないし検出出力の異常検出を容易且
つ簡単な構成で行うことができるトルクセンサの異常診
断回路を提供する。 【構成】 磁気検出素子11〜14からの検出信号Q11
+Q21、Q31+Q41、Q12+Q22、Q32+Q42は変調器
21によりフィルトレーションされた後、比較器22に
おいて、大きさと方向が比較される。比較の結果が不一
致である場合は、比較器22から記憶回路23に異常信
号が出力され、記憶回路23から出力阻止回路24には
出力異常信号を出力されて、右捩りトルク、左捩りトル
クの出力が阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トルクセンサの異常診断回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両の電動パワーステアリングを制御する際にはそのパラメータとなる ステアリングホイールへ加えられるトルク(操舵力)を検出する必要がある。こ のため、これらの制御系にはトルクセンサが使用される。またオートマチックト ランスミッションやエンジン、あるいは電動機などの回転駆動部を制御する場合 も同様で、回転トルクや静止トルクなどを検出するためにトルクセンサが用いら れる。
【0003】 この種の従来のトルクセンサとして、例えば特開昭63−158433号公報 に記載されているもの(従来例)が知られている。このトルクセンサは、第1の シャフトの先端部を捩れ変位可能に第2のシャフトに連結し、この連結部分の周 囲を取囲むように交互にN極とS極を配してなる磁気発生ユニットを第2のシャ フトに固定し、また第2のシャフトに上記N極とS極との間に磁気の入出端が磁 気発生ユニットに臨む磁気通路を形成する磁路形成部材を設けるとともに、磁気 通路を流れる磁束の変化を検出する磁気検出素子を配設する構成としている。
【0004】 また上記の従来例では、2つの磁気検出素子を第1のシャフトの軸線に対して 180°の角度で相対する位置に設け、これら2つの磁気検出素子の出力を加算 処理している。この構成により、機械加工や組立て誤差などによる機械的偏心の 影響により発生するトルク・リップルが相殺される。
【0005】 また同様なトルク・リップルが磁気通路における磁束密度の不均一によっても 発生することから、磁気検出素子を任意の位相、具体的には磁路片のピッチに相 当する位相で配している。つまり、上記の2つの磁気検出素子の他に、これらと 所定の角度ずれを与えた2つの磁気検出素子を設置する構成としている。そして これら4つの磁気検出素子の出力を適宜加算して得た補正出力に基づいて右捻り トルクや左捻りトルクなどの出力を得ることで、検出信号の精度向上を図ってい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のトルクセンサでは、磁気検出素子、あるいは磁気検 出素子の出力に基づいて検出信号を発生するための検出回路の故障などにより異 常が発生した場合における、検出信号の異常を検出することができないという問 題がある。
【0007】 そこで、上記のような異常を検出するために、磁気検出素子ないし検出回路に おける正常・異常の診断のための診断回路ないしセンサを設けるシステムとする ことも考えられるが、この種のトルクセンサのように磁気検出素子を複数個用い る構成の場合、各磁気検出素子毎に診断回路などが必要となるため、システム構 成が複雑で高価なものになってしまう。
【0008】 本考案の目的は、検出信号の異常検出を容易且つ簡単な構成で行うことができ るトルクセンサの異常診断回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記請求項1記載の考案は、被測定部材に連結されるとともに捩れ変位可能な シャフト部材と、異磁極が周方向に沿って交互に配置されるように前記シャフト 部材の一端側に固着された磁気発生ユニットと、前記シャフト部材の他端側に形 成されるとともに磁気の入出端が前記磁気発生ユニットに臨む磁気通路と、前記 磁気通路の磁束を検出する複数の磁気検出素子と、前記複数の磁気検出素子から の検出信号を比較する比較手段と、前記比較の結果が不一致の場合に異常信号を 発生する異常検出手段とを有することを特徴としている。
【0010】 また、請求項2記載の考案は、前記の異常信号を受けて検出信号の出力を阻止 する出力阻止手段を設ける構成としている。
【0011】
【作用】
上記のように複数の磁気検出素子の検出信号を比較演算することでトルクセン サの出力信号を診断する異常診断回路を持たせ、検出信号の異常検出を容易且つ 簡単な構成で行なえる。
【0012】
【実施例】
図1に本発明の実施例のトルクセンサの側面図を、また図2のその正面図をそ れぞれ示した。このトルクセンサは、第1のシャフト1、第2のシャフト3、第 1のシャフト1と第2のシャフト3とを連結してシャフト部材を構成する小径部 2、第2シャフト3の外周面31において小径部2の外周に設けられた非磁性の 円筒形のモールド部材4、などから構成される。尚、この実施例ではシャフト部 材を第1のシャフト1と第2のシャフト3並びに小径部2により構成したが、こ れらは一体でも別体でも良い。別体とした場合、これら第1のシャフト1、第2 のシャフト3や小径部2は、ネジ止めなどにより連結される。また小径部2は、 例えばトーションバーなどで構成することもできる。
【0013】 前記モールド部材4は、図1に示すように突端部41が第2シャフト3の外周 面に嵌合・固着されている。またモールド部材4のピックアップ部材7に対向す る端面側には、ドーナツ型の磁性体埋め込み部42が形成されている。また、磁 性体埋め込み部42には、その端面43にN極を臨むように配置した磁性体51 と、端面43にS極を臨むように配置した磁性体52とが、交互に同心円状に且 つ等間隔になるように配設されている。これら磁性体51、52の他端部は、リ ング状のコモンリング6に連結されている。このコモンリング6は、磁性体51 、52から発生する磁界により閉ループ状の磁気通路を形成する。また、コモン リング6や磁性体51、52は、磁性体埋め込み部42内に埋設されて一体形成 されている。
【0014】 前記第1のシャフト1の小径部2側の外周面には、端面43に面して円板形の ピックアップ部材7が嵌合・固着されている。ピックアップ部材7は、図におい て左側(第1のシャフト1側)の端面にアウターリング8とインナーリング9が 設けられている。また、この端面に面したピックアップ部材7の端面には、磁性 体51、52とそれぞれ対応し且つこれらの磁力により磁気通路を形成する磁路 片71、72が交互に且つ同心円状に等間隔で配設されている。磁路片71は、 アウターリング8に、また磁路片72はインナーリング9に、それぞれ連結され ている。これら磁路片71、72とアウターリング8、インナーリング9との間 にはそれぞれ磁気通路が形成される。
【0015】 また、プリント基板10には、ホール素子などで構成される磁気検出素子11 〜14が設けられており、これらの磁気検出素子11〜14は、アウターリング 8とインナーリング9との間に配置される(図2参照)。このうち、磁気検出素 子11、12は、機械加工や組立て誤差による機械的な偏心の影響によるトルク ・リップルを相殺するためのもので、磁気検出素子12は、磁気検出素子11と 第1のシャフト1に対して180°の位相差で相対する位置に配置される。また 、磁気検出素子13、14は、磁気通路における磁束密度に不均一によるトルク リップルを相殺するためのものである。そして、磁気検出素子13は磁気検出素 子11に対して磁路片71、72のピッチ相当分の位相だけずらした位置に設け られる。また磁気検出素子14は、上記同様に機械的偏心によるトルク・リップ ルを相殺する目的で、磁気検出素子13と第1のシャフト1に対して180°の 位相差で相対する位置に配置されている。
【0016】 また、プリント基板10上、あるいはこのプリント基板10と接続された外部 回路(図示せず)などには、磁気検出素子11〜14の出力を処理して右捩りト ルクや左捩りトルクなどの出力を得るための処理回路と、これら磁気検出素子の 出力の異常を検出する異常診断回路が設けられている。
【0017】 図3にこれらの回路を示した。この回路は、磁気検出素子11〜14の出力を トルク量として検出するための演算部分25と、変調器21、比較器22、並び に記憶回路23などから構成される異常検出部分(自己診断機能部分)20、並 びに出力阻止回路24から構成される。この内、演算部分は、上記した従来例と 同様に、磁気検出素子(ホール素子)11〜14からの検出出力であるQ11、Q 12、Q21、Q22、Q31、Q32、Q41、Q42を図示したように加算・減算処理して 、右捻りトルク、左捻りトルクを出力する。但し、本実施例では、右捻りトルク 、左捻りトルク出力の前段に出力阻止回路24が設けられており、後述するよう に異常検出部分20において磁気検出素子11〜14の出力異常を検出した場合 には、これらトルクの出力は阻止される。
【0018】 異常検出部分を構成する変調器21には、第1の磁気検出素子11の出力Q11 と第2の磁気検出素子12の出力Q21とを加算して機械偏心を補償した信号Q11 +21、第3の磁気検出素子13の出力Q31と第4の磁気検出素子14の出力Q41 とを加算して磁束密度バラツキを補償した信号Q31+41が入力される。これら信 号Q11+21、Q31+41はそれぞれ、その信号の基本成分トルクの大きさと方向と が一致しているものの、上記の磁束密度バラツキ以外の原因による磁束密度のバ ラツキやその他の例えば不感帯に起因する誤差あるいはリプルを含む。このため これらの信号Q11+21、Q31+41は、変調器21により位相変化処理などにより フィルトレーション(信号濾過)し、上記誤差などを補正した後、比較器22に 入力される。また、上記の信号Q11+21、Q31+41とは反対のトルクの大きさと 方向成分を有する信号Q12+22、Q32+42も同様に処理されて比較器22に送ら れる。
【0019】 上記比較器22は、磁気検出素子11〜14からの同一の基本成分を有する信 号である信号Q11+21と信号Q31+41、あるいは信号Q12+22とQ32+42とをそ れぞれ比較する。そしてこれら信号Q11+21と信号Q31+41、あるいは信号Q12 +22とQ32+42との大きさと方向が共に一致した場合には、磁気検出素子11〜 14からの信号が正常であるため、記憶回路23への異常信号を出力しない。ま た信号Q11+21と信号Q31+41、あるいは信号Q12+22とQ32+42との大きさな いし方向の少なくとも一方が不一致である場合には、記憶回路23に異常信号を 出力する。
【0020】 上記の異常信号が出力された場合、この異常信号は記憶回路23において記憶 ・保持され、また記憶回路23は出力異常信号を出力する。そして、この出力異 常信号が出力阻止回路24に入力されると、出力阻止回路24は右捻りトルクや 左捻りトルクの各検出信号の出力を阻止する。
【0021】 尚、以上の説明で4つの磁気検出素子11〜14の4つの検出信号を用いてこ れら信号の異常を検出する構成としたが、これら磁気検出素子11〜14の任意 の2つの検出信号を比較して異常検出するように構成してもよいことは勿論であ る。また、本実施例のようにセンサのプリント基板上に異常診断回路を設けても よいし、センサが接続される車両のコントローラ側に異常診断回路を設けるよう にしてもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案のトルクセンサの異常診断回路によれば 、複数の磁気検出素子からの検出信号を比較してこれら検出信号の異常を検出す るものであり、非常に簡単な構成で容易に検出信号の異常検出が行える。
【0023】 しがって、前記のような異常検出ができる結果、トルクセンサの信頼性や安全 性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に用いられるトルクセンサの側
面図である。
【図2】図1のトルクセンサの正面図である。
【図3】実施例のトルクセンサに用いられる異常診断回
路などを示した回路図である。
【符号の説明】
1… 第1のシャフト 3… 第2のシャフト 4… モールド部材 7… ピックアップ部材 21… 変調器 22… 比較器 23… 記憶回路 24… 出力阻止回路 51、52… 磁性体 71、72… 磁路片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定部材に連結されるとともに捩れ変
    位可能なシャフト部材と、異磁極が周方向に沿って交互
    に配置されるように前記シャフト部材の一端側に固着さ
    れた磁気発生ユニットと、前記シャフト部材の他端側に
    形成されるとともに磁気の入出端が前記磁気発生ユニッ
    トに臨む磁気通路と、前記磁気通路の磁束を検出する複
    数の磁気検出素子と、前記複数の磁気検出素子からの検
    出信号を比較する比較手段と、前記比較の結果が不一致
    の場合に異常信号を発生する異常検出手段とを有するこ
    とを特徴とするトルクセンサの異常診断回路。
  2. 【請求項2】 前記異常信号を受けて前記検出信号の出
    力を阻止する出力阻止手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のトルクセンサの異常診断回路。
JP6402193U 1993-11-30 1993-11-30 トルクセンサの異常診断回路 Pending JPH0734342U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6402193U JPH0734342U (ja) 1993-11-30 1993-11-30 トルクセンサの異常診断回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6402193U JPH0734342U (ja) 1993-11-30 1993-11-30 トルクセンサの異常診断回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0734342U true JPH0734342U (ja) 1995-06-23

Family

ID=13246095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6402193U Pending JPH0734342U (ja) 1993-11-30 1993-11-30 トルクセンサの異常診断回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0734342U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10260094A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Toyota Motor Corp トルクセンサ及び制御装置
JP2017026575A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 株式会社デンソー センサ装置
WO2018055802A1 (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10260094A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Toyota Motor Corp トルクセンサ及び制御装置
JP2017026575A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 株式会社デンソー センサ装置
WO2018055802A1 (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ装置
CN109831921A (zh) * 2016-09-20 2019-05-31 日立汽车系统株式会社 传感器装置
JPWO2018055802A1 (ja) * 2016-09-20 2019-06-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ装置
US10933907B2 (en) 2016-09-20 2021-03-02 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Sensor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4984474A (en) Torque sensor
US9097509B2 (en) Rotation angle sensor
JP5056310B2 (ja) トルク検出装置
US8798958B2 (en) Rotation angle detection device and electric power steering system
US7500538B2 (en) Control unit for electric power steering apparatus
US4939435A (en) Torque detecting apparatus
US9970834B2 (en) Torque sensor and electric power steering system
US7339370B2 (en) Position and torque sensor
US20230093616A1 (en) Rotation angle detection device
US20160178709A1 (en) Sensor unit and magnetic collector module including the same
JP5041139B2 (ja) トルクセンサ及び電動式パワーステアリング装置
JP5205891B2 (ja) トルク検出装置
EP3366546A1 (en) Steering system and steering sensor system
JP7342729B2 (ja) 制御装置
US7201069B2 (en) Angle sensor
JP2741388B2 (ja) 相対変位検出装置
JP4982925B2 (ja) 回転角度検出装置
JPH0734342U (ja) トルクセンサの異常診断回路
US6697680B2 (en) Method for compensating signals from an absolute angular position sensor assembly
US20080245600A1 (en) Electric Power Steering Apparatus
JP2010203960A (ja) トルク検出装置及びこれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2008233040A (ja) トルク検出装置
EP1295780A2 (en) Rotational angle detecting device, torque detecting device and steering apparatus
JPH0743288B2 (ja) トルクセンサ
JP2012112778A (ja) 故障検出装置、故障検出方法および電動パワーステアリング装置