JPH0734000Y2 - 薬剤等の散布用ラジコンヘリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空中より薬剤を散布したり播種ができる薬剤
等の散布用ラジコンヘリに関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種のラジコンヘリでは、散布作業機が本機に
一体的に装着されるような構造になっていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、遠隔操縦のため、機体の高度を一定に保
持させることは難しく、高度が高いと、播種や薬剤の散
布精度が悪くなり、また、高度を低くすると、地上の障
害物にあたったり、散布精度も悪くなる、といった不具
合を呈していた。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、そのような不具合を解決し、安全容易に操縦
できて精度の良い散布作業を行うことができるようにし
たものであり、そのため、ラジコンヘリ本機下方の接地
脚より上方側となる本機下部に薬剤等の散布作業機を格
納可能に設けるとともに、該散布作業機を昇降自在にし
て本機より垂設し、前記散布作業機には対地高さセンサ
ーを配備し、その対地高さを一定に保持させる制御手段
を設けたものである。

〔作用〕

したがって、空中散布時には、本機は操縦しやすくてし
かも安全となる高度にして、本機からは、一定の対地高
さとなるように散布作業機を垂下させて、精度の良い散
布作業を行うことができることになる。

〔実施例〕

次に、図面に示す実施例について説明する。

（Ａ）は比較的大形となるラジコンヘリ本機で、該本機
（Ａ）の下部に設けた枠体（３）の下端には両接地脚
（１）を連結し、前記枠体（３）の内方上部に設けた支
持部（４）からは、繰り出したり巻き取ったりすること
ができる紐状体（５）を下方に延出するとともに、該紐
状体（５）の先端には、薬剤散布機あるいは播種機であ
る散布作業機（Ｂ）を連繋し、該散布作業機（Ｂ）を本
機（Ａ）の下方に低く垂下させたり前記枠体（３）の内
方に格納できるようにして構成する。

また、前記散布作業機（Ｂ）には対地高さセンサー
（２）を装備するとともに、前記本機（Ａ）にも対地高
さセンサー（６）を装備して、該センサー（６）により
本機（Ａ）の地上高度（H₁）を検出しながら一定以上の
対地高さを保持して飛行できるように制御自在にすると
ともに、本機（Ａ）の下方に垂下した散布作業機（Ｂ）
のセンサー（２）により検出する地上高度（H₂）が一定
に保持されるよう、前記センサー（６）による検出値を
基準に相対判断させながら制御できるように構成する。

したがって、空中散布時には、本機（Ａ）は操縦しやす
くてしかも安全となる高度で飛行させることができるこ
とになり、散布作業機（Ｂ）は一定の対地高さとなるよ
う本機（Ａ）より垂下させて、一定の高度より精度の良
い散布作業を行うことができることになる。

また、第２図に示すように、作業前や作業終了後に飛行
する状態や、運搬車に搭載したり倉庫に格納する場合に
は、散布作業機（Ｂ）を本機（Ａ）下部の枠体（３）内
部に格納しておくことができることになる。

〔考案の効果〕

このように本考案は、本機（Ａ）の高度を充分にとって
安全状態にして容易に遠隔操縦ができることになり、散
布作業機（Ｂ）は対地高さが一定となるように本機
（Ａ）から垂下させて、薬剤の散布や播種を精度良く行
うことができることになり、また、作業前や作業終了後
には、散布作業機（Ｂ）を本機（Ａ）の下部に格納して
安全に飛行させたり、コンパクトにして運搬車や倉庫に
格納しておくことができることになり、好適に実施でき
る特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である全体の側面図、第２図は
その作動説明図である。 （Ａ）……本機、（１）……接地脚 （Ｂ）……散布作業機、（２）……対地高さセンサー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ラジコンヘリ本機（Ａ）下方の接地脚
   （１）より上方側となる本機（Ａ）下部に薬剤等の散布
   作業機（Ｂ）を格納可能に設けるとともに、該散布作業
   機（Ｂ）を昇降自在にして本機（Ａ）より垂設し、前記
   散布作業機（Ｂ）には対地高さセンサー（２）を配備
   し、その対地高さを一定に保持させる制御手段を設けた
   ことを特徴とする薬剤等の散布用ラジコンヘリ。