JPH0733913U

JPH0733913U - 水虫予防健康サポータ

Info

Publication number: JPH0733913U
Application number: JP6887693U
Authority: JP
Inventors: 将彦柏木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-11-30
Filing date: 1993-11-30
Publication date: 1995-06-23

Abstract

(57)【要約】【目的】足裏健康法に適用可能な水虫予防健康サポー
タを提供する。【構成】少なくとも足甲部を被覆可能なサポータ本体
の前側開口に、各足指の股部に接触可能な指間ベルトを
それぞれ設け、かつ該指間ベルトの内面に、薬剤パッド
を着脱自在に設け、水虫薬を足指間に定常的に供給でき
るようにした。また、前記本体の足裏対応面に、複数の
皮膚押圧用突子を備え、足サポータを装用しているだけ
で、体重に比例した足裏刺激による健康法を実践できる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、水虫防止と健康増進に用いて好適な水虫予防健康サポータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、足サポータは、伸縮自在の布帛で織成された筒状体を備え、該筒状体により、足甲の周囲を適宜の締めつけ力で被覆できるように構成されている。この筒状体は、足甲部を被覆・保温するとともに、靴内面との摩擦や着地時の衝撃を緩和して足甲を保護する機能を有している。また、必要に応じて、強い締めつけ力で筋肉を締めつけて、収縮時の俊発力を付勢することもできるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

「足」は、人間の健康を支える土台であるが、足の指間に発症して皮膚の痛痒感を伴う水虫は、健康を土台から揺るがす不快な疾患である。一般に、水虫の治癒は非常に困難とされているが、足指間を清潔に保ち、治療薬を相当期間にわたって塗布し続ければ、比較的容易に治癒可能である。にもかかわらず水虫が不治の病であるかのようにいわれるのは、日常の手入れが面倒であり、特に、スポーツをする人々にとって、足指間の通気に常に気を配ることが極めて困難であるからである。こうした足指の手入れに必要な手段を足サポータに設ければ、水虫予防に極めて大きな効果が期待できるが、従来の足サポータには、そうした問題意識がなく、単なるスポーツ用の補助具でしかなかった。

【０００４】一方、近年、人々の健康志向の高まりを受けて、日常生活の中で手軽に健康増進を図る器具の開発が進み、例えば、筋肉マッサージ機や背骨矯正器具などが広く普及するに至っている。こうしたなか、多数のツボ（東洋医学でいう経絡の刺激ポイント）が密集する足裏を刺激して、「気」の流れ、血流、神経系などを活性化しようとする健康具が注目されている。これは、足裏刺激による健康法が、誰にでも容易に実践でき、しかも極めて大きな健康増進効果を期待できることが明らかになってきているからである。

【０００５】足裏刺激の健康具として、「青竹踏み」や健康サンダル（上面に複数の皮膚押圧用突子を備えたサンダル）などが知られているが、これらは、青竹を廊下や台所に設置して用いたり、短時間の外出用として健康サンダルを用いるといった具合に、極めて限られた場所と時間でしか使用することができなかった。このため、日常生活の中で自然に足裏健康法を実践できる手段の開発が望まれていた。こうした観点に立てば、身につけることが当たり前になっている足サポータを、足裏健康法の用具として利用することは、至って自然なことと考えられる。

【０００６】ところが、従来の足サポータは、ソックスの一種と見なされていたため、足サポータを健康器具として用いるという発想がなく、足部に対する保護と筋肉付勢機能を別にすれば、ファッション性を向上させるための改良しかなされていなかった。

【０００７】上記の点に鑑み、この考案は、手入れしにくい足指間の水虫治療を容易にする水虫予防健康サポータを提供することを第１の目的としている。また、この考案は、足裏健康法に適用可能な水虫予防健康サポータを提供することを第２の目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するためこの考案は、少なくとも足甲部を被覆可能な本体の前側開口に、各足指の股部に接触可能な指間ベルトをそれぞれ設け、かつ該指間ベルトの内面に、薬剤パッドを着脱自在に設け、水虫薬を足指間に定常的に供給できるようにしたものである。

【０００９】また、前記本体の足裏対応面に、複数の皮膚押圧用突子を備え、またツボ移動可能なため、水虫予防健康サポータを装用しているだけで、足裏刺激による健康法を実践できるようにしたものである。

【００１０】

【作用】

本願第１の考案の水虫予防健康サポータを装用して、足を接地すると、指間ベルトは各足指間に入り込む。この時、指間ベルトに取り付けられた薬剤パッドが、足指の股部に接触し、薬剤を患部に直接供給する。この薬剤パッドは、着脱自在であるから、薬効が衰えたり、パッド自体が汚れた時は、指間ベルトから取り外して新しいパッドと交換される。

【００１１】また、第２の考案の水虫予防健康サポータを装用すると、足裏対応面に設けられた複数の皮膚押圧用突子に体重がかかり、その反作用によって足裏のツボが押圧・刺激される。ここで、該突子は水虫予防健康サポータ自体に付設されているから、青竹の上に乗ったり、サンダルを室内でぬいだりするといった特別なアクションをする必要はない。即ち、場所や時間に関わらず、足裏の刺激・マッサージが行われることとなる。また、ツボ移動が可能なため、装用者のツボに合わせることが容易である。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案を添付の図面に基づく一実施例により説明する。図１は本願水虫予防健康サポータの外観斜視図、図２は指間ベルトと薬剤パッドの関係を示す斜視図である。

【００１３】図において、１は水虫予防健康サポータ１０の足甲被覆部で、該足甲被覆部１は伸縮性の布帛により筒状に織成され、足甲を適度の締めつけ力で締めつけつつ被覆できるように構成されている。また、該足甲被覆部１は、同じく筒状の足首被覆部１１に連設されている。Ｋは踵を露出させるための踵穴で、該踵穴Ｋは、足甲被覆部１と足首被覆部１１の連設部に設けられている。

【００１４】２は皮膚押圧用突子で、該突子２は、前記足甲被覆部１の内側の足裏対応面（装用者の足裏と接する面）１Ａに設けられている。該突子２は、５〜１５ｍｍ程度の間隔で一様に分布するように、前記足裏対応面１Ａに多数個が設けられている。該突子２は、高さ数ｍｍの半球または略円錐状であり、皮膚を傷つけない程度の柔らかさで、かつツボに十分な押圧刺激を与えられる程度に硬い弾性樹脂で構成されている。

【００１５】３は指間ベルトで、指間ベルト３は、前記水虫予防健康サポータ１０の前側開口に設けられ、水虫予防健康サポータ１０を装用した時、各足指の股に入り込むように構成されている。該指間ベルト３には、薬剤パッド４が着脱自在に設けられ、水虫薬などを塗布した薬剤パッド４を、足指間の患部に直接接触できるようになっている。

【００１６】即ち、該指間ベルト３と薬剤パッドの接触面は、一方がループ細線の密集した面、他方が先端鉤状細線の密集した面で構成され、双方の面を押しつけると、鉤状細線がループ細線に引っ掛かり、特に、横ずれに強い結合力が得られるようになっている。

【００１７】上記実施例において、水虫予防健康サポータ１０を装用すると、足裏対応面１Ａに設けられた突子２は、常に足裏と接触しており、接地時に、体重に応じた押圧力で足裏のツボを押圧刺激する。これにより、日常生活の中で、特に意識することなく足裏健康法が実践される。

【００１８】また、水虫予防健康サポータ１０は、前側開口に指間ベルト３が設けられているため、装用時の足指間には常に指間ベルト３が入り込み、薬剤パッド４による薬剤供給が持続される。これにより、手入れを怠りがちな足指間を清潔に保つことができ、特に、水虫治療に好適な環境を作りだされる。

【００１９】尚、本体１の内面において、親指の付け根側面に対応する領域に突子２を設ければ、外反母趾の治療にも効果を期待することもできる。

【００２０】

【考案の効果】

上記のようにこの考案の水虫予防健康サポータは、少なくとも足甲部を被覆可能な本体の前側開口に、各足指の股部に接触可能な指間ベルトをそれぞれ設け、かつ該指間ベルトの内面に、薬剤パッドを着脱自在に設けているので、手入れしにくい足指間、薬剤を恒常的に供給でき、水虫、外反母趾等の治療に抜群の効果を奏するものである。

【００２１】また、前記本体の足裏対応面に、複数の皮膚押圧用突子を備えているので、水虫予防健康サポータを履くだけで、普段と全く同じ生活をしながら足裏刺激による健康法を実践することができる。

【００２２】この結果、サポータ本来の機能を満たしつつ、しかも水虫治療具と健康具としての両機能を有する水虫予防健康サポータを提供できるという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願水虫予防健康サポータの構成を示す斜視図
である。

【図２】水虫予防健康サポータの指間ベルトと薬剤パッ
ドの関係を示す斜視図である。

【符号の説明】

１足甲被覆部１Ａ足裏対応面２皮膚押圧用突子３指間ベルト４薬剤パッド１０水虫予防健康サポータ１１足首被覆部Ｋ踵穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも足甲部を被覆可能な本体の前
側開口に、各足指の股部に接触可能な指間ベルトをそれ
ぞれ設け、かつ該指間ベルトの内面に、薬剤パッドを着
脱自在に設けたことを特徴とする水虫予防健康サポー
タ。
【請求項２】前記本体の足裏対応面に、複数の皮膚押
圧用突子を備えたことを特徴とする請求項１に記載の水
虫予防健康サポータ。