JPH07336298A - 波長多重光ソリトン伝送法 - Google Patents

波長多重光ソリトン伝送法

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JPH07336298A
JPH07336298A JP6127795A JP12779594A JPH07336298A JP H07336298 A JPH07336298 A JP H07336298A JP 6127795 A JP6127795 A JP 6127795A JP 12779594 A JP12779594 A JP 12779594A JP H07336298 A JPH07336298 A JP H07336298A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光変調器によるソリトン制御を用い
た超長距離化と、波長多重を用いた超大容量化を行なう
ことが可能となる波長多重光ソリトン伝送法を提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明は、光ソリトン伝送の中継装置12に光
の強度変調器もしくは位相変調器の光変調器6による光
ソリトン制御を行なうソリトンの多中継伝送法におい
て、波長の異なる複数の光ソリトンを1本の光ファイバ
ー3で同時に送り、中継装置12内で波長多重の分離を
行ない、各波長ごとに変調器6によるソリトン制御を行
なったのち再び多重化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ソリトンを用いた光
通信に関し、同時に複数の波長の光ソリトンを送ること
で、伝送容量の増大を実現する、波長多重光ソリトン伝
送法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバー中を伝搬する光パルスによ
って光通信を行なう場合、通信の容量を増加させるため
にはパルスの間隔を狭くする必要がある。そのためには
用いる光パルスのパルス幅を細くすることが必要であ
る。しかしパルス幅を短くすると、それに反比例して光
パルスの周波数スペクトルが広がる。光ファイバー中を
伝搬する光はその周波数(すなわち、波長)によって伝
搬速度が異なる(群速度分散という)ため、光ファイバ
ーを伝搬するにしたがって、光パルスの波形は広がって
いく。すなわち、この群速度分散の影響によりパルスが
変形し、その変形の度合いはパルス幅が短いほど顕著と
なるため大容量化には限界がある。
【0003】現在用いられている、石英を主成分とする
光ファイバーの群速度分散は、光の波長がおよそ1.3
μm(構造を工夫した光ファイバーでは、およそ1.5
μm)よりも長波長である波長域において、長波長の光
ほど伝搬速度が遅くなる異常分散特性を示す。一方、高
強度の光パルスが光ファイバー中を伝搬すると、自己位
相変調効果により、パルスの前側では波長が長波長側
に、後ろ側では短波長側に変化する。異常分散と自己位
相変調効果が同時に存在する場合、パルスの前側が遅れ
後ろ側が進むためパルスが圧縮され、この圧縮の効果と
群速度分散による広がりの効果とが釣り合ったところ
で、パルスは安定になる。これが光ソリトンである。
【0004】また、光ファイバー中を伝搬する光の強度
は、伝搬とともに減衰していく。減衰量は光の波長によ
って異なるため、長距離の通信を行なう場合には、光の
強度の減衰が最も少ない波長である1.55μm付近を
使用することが好ましい。
【0005】1.55μm帯は前述のように異常分散領
域であり、光ソリトンは、この損失が最低となる波長域
で形成できるため、長距離の通信にも有効である(文献
A.Hasegawa: Appl. Opt. 23, p.3302(1984).)。
【0006】このように光ソリトンは、群速度分散が存
在するにもかかわらず光ファイバー中を波形を変えずに
伝搬するという特徴があるため、光ソリトンを用いた伝
送方式は長距離、大容量の光パルスを光ファイバー中を
伝搬させる上で有望な方式であり、数多くの実験が行な
われ、研究されている。
【0007】光ファイバーのわずかな光損失(波長1.
55μmで約0.2dB/km,1km先で約5%光が
弱まる)によって生じる光ソリトンパルスの強度の低下
を補うためには、近年ソリトン伝送用に開発された、エ
ルビウム添加光ファイバー光増幅器(EDFA)(文献
M.Nakazawa et.al.: Electron. Lett., Vol.25, p.199
(Feb. 1989). )が用いられている。1.5μm付近で
用いる光増幅器としては、EDFA以外に半導体レーザ
ーを用いたものなどが研究されている。このような光増
幅器を用いた光ソリトン伝送法はダイナミックソリトン
伝送法と呼ばれている。
【0008】EDFAによる光増幅を行なうダイナミッ
クソリトン伝送法を用いた伝送装置では、光ソリトンパ
ルスを用いて、10Gbit/sの伝送容量で、数千k
mから1万kmの距離の通信が可能である(文献M.Naka
zawa et.al. : IEEE J.Quantum Electron. 26, p.2095
(1990).)。さらに超長距離の光ソリトン通信を行なう
方法として光変調器を用いた光ソリトン制御がある。こ
の方法を用いると、光ソリトンが1億km以上にわたっ
て安定に伝搬することが実験により示されている(文献
M.Nakazawa et.al.: Electron. Lett., Vol.29, p.729
(Apr. 1993). )。
【0009】大容量の光通信を行なう方法の一つとし
て、波長の異なる光を同時に一本のファイバに通す波長
多重法があるが、この方法は光の持つ広い帯域を有効に
利用する優れた方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安定な
超長距離ソリトン通信を行なうために有効な光変調器を
用いたソリトン制御と、大容量化に有効な波長多重法と
は同時に用いることはできないと言われていた。すなわ
ち、強度変調器を用いる場合、その最大透過率をもつ位
置の近傍に信号パルスが存在することが必要条件である
が、波長多重法を用いた場合、各波長によって伝搬速度
が異なるため、ある波長の信号に対して前記の条件を満
たした場合、他の波長に対しても条件が満たされるとは
限らないためである。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、光変調器によるソリトン制御を用いた超長距離化
と、波長多重を用いた超大容量化を行なうことが可能と
なる波長多重光ソリトン伝送法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の波長多重光ソリトン伝送法は、光ソリトン伝
送の中継装置に光の強度変調器もしくは位相変調器によ
る光ソリトン制御を行なうソリトンの多中継伝送法にお
いて、波長の異なる複数の光ソリトンを1本の光ファイ
バーで同時に送ることを特徴とする。
【0013】また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、中継装置内で波長多重の分離を行ない、各波長ごと
に変調器によるソリトン制御を行なったのち再び多重化
することを特徴とする。
【0014】また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、2波長のみを用い、入射時点において各々の波長で
互いにパルスの位置をパルス間隔の1/2ずらすことに
より相互作用を減らし、中継装置の位置におけるパルス
の伝達時間差がパルス間隔の半整数倍になるように光ソ
リトンの波長と中継間隔を設定することを特徴とする。
【0015】また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、入射時点において各々の波長のパルスの位置を一致
させ、波長の違いによるパルスの伝達時間差を、伝送路
の一部ないし中継装置内において光学的に補償すること
を特徴とする。
【0016】また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、2種類の波長のみを用い、入射時点において各々の
波長で互いにパルスの位置を任意の間隔ずらし、中継装
置の位置におけるパルスの伝達時間差がパルス間隔ずれ
に等しくなるように光ソリトンの波長と中継間隔を設定
することを特徴とする。
【0017】また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、入射時点において各々の波長のパルスの位置を一致
させ、中継装置の位置におけるパルスの伝達時間差がパ
ルス間隔の整数倍になるように光ソリトンの波長と中継
間隔を設定することにより各中継器ごとにソリトン制御
を可能とする。また本発明の波長多重光ソリトン伝送法
は、波長の違いによるパルスの伝達時間差が生じない光
ファイバと波長との組み合わせを用いることを特徴とす
る。
【0018】
【作用】上記手段により本発明では、波長による伝搬速
度の違いを生じさせない、又は、波長による伝搬速度の
違いを補償する、又は、波長による伝搬速度の違いを適
切に選び、全ての波長の信号に対して前記の条件を満た
す、又は、波長多重された信号を各々の信号に分け、そ
れぞれについて変調器を用い、その後再び合成し伝送す
ることによって、変調器を用いた場合においても波長多
重通信を行なう方法である。本発明では、強度変調や位
相変調によるソリトン制御を用いて長距離の光ソリトン
通信を行なった場合に、波長多重通信を実現する。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の実施例1に対応する波長多重光
ソリトン伝送装置の構成図であり、1はソリトン光源、
2は波長多重化装置、3は伝送用光ファイバー、4は波
長多重分離装置、5は光フィルター、6は光変調器、7
はクロック信号抽出装置、8は受光器である。図中で太
い線で示してある部分は光ファイバー、細い線の部分
(光変調器6とクロック信号抽出装置7をつなぐ部分)
は同軸ケーブルである。なお、光増幅器は、光ソリトン
の強度を回復させるため図中の光ファイバーの任意の位
置に挿入することができるため、図中に記していない。
【0020】光ソリトン光源1は、符号化した(情報を
載せた)光ソリトンパルスを発生するものであり、DF
B(Distributed Feedback)構造の半導体レーザー、変
調器、光増幅器などから構成され、それぞれλ1 ,λ2
…λn 等の一定の波長のソリトンパルスを発生する。波
長多重化装置2は、ソリトン光源1で発生させた光ソリ
トンパルスを波長の違いを利用することで低損失で合成
し、1本の光ファイバーに入射するものである。伝送用
光ファイバー3は石英系の光ファイバーを用いる。ま
た、ここに記していない光増幅器は、光ソリトン信号を
光のまま増幅するものであり、エルビウム添加光ファイ
バー増幅器(EDFA)、半導体光増幅器等を用いる。
波長多重分離装置4は光ファイバー中を伝搬してきた光
ソリトンパルスを波長の違いを利用することで低損失で
波長ごとに分離し、それぞれの波長ごとに1本ずつの光
ファイバーに入射するものである。光フィルター5は光
の帯域透過型フィルター(ハンドパスフィルター)であ
り、干渉多層膜フィルター、ファブリペロー(Fabry-Pe
rot )共振器等を用いることができる。光変調器6は強
度変調器もしくは位相変調器であり、ニオブ酸リチウム
(LiNbO3 )製の変調器等を用いることができる。
クロック信号抽出装置7は波長ごとに分けられたソリト
ンパルスからクロック信号を再生し、変調器6に供給す
るものである。受光器8は光であるソリトン信号を電気
信号に変換するものであり、高速応答性を持つPIN構
造のフォトダイオードなどを用いることができる。11
はソリトン光源1及び波長多重化装置2より構成される
送信装置、12は波長多重化装置2,波長多重分離装置
4,光フィルター5,光変調器6及びクロック信号抽出
装置7より構成される中継装置、13は波長多重分離装
置4及び受光器8より構成される受信装置である。
【0021】まず波長λ1 のソリトンパルスのみについ
て動作を説明する。光ソリトン光源1によって作り出さ
れた光ソリトンは、波長多重装置2を通って20〜50
km程度の長さを持つ伝送用光ファイバー3に導かれ
る。伝送用光ファイバー3を伝搬した光ソリトンは、波
長多重分離装置4、光フィルター5を通って光変調器6
に導かれる。また、光フィルター5の出力の一部はクロ
ック信号を抽出するためクロック信号抽出装置7に導か
れる。クロック信号抽出装置7の出力はソリトン信号に
同期した正弦波であり、これによって光変調器6が励振
される。光変調器6に入射するソリトン信号は、伝送用
光ファイバー3を伝搬する間にうける様々な要因によ
り、信号の相対位置にずれが生じる(これをジッターと
いう)。ソリトン信号に同期した正弦波で励振された光
変調器6を通過することにより、ジッターを減少させる
ことができるため、安定な長距離の伝送を行なうことが
できる。光変調器6の出力のソリトン信号は、再び波長
多重化装置2を通って、次の伝送用光ファイバー3に導
かれる。これら、波長多重装置2〜光変調器6を通過す
るときに光の強度が低下するため、任意の位置において
光増幅器によって強度を補う。これを繰り返して最終的
に必要な距離伝搬した後、波長多重分離装置4を通って
受光器8により復号化される。
【0022】次に、波長λ1 〜λn までn種類のソリト
ンパルスを用いたとすると、それぞれの波長についての
動作は上記と同じであり、伝送用光ファイバー3の利用
効率をn倍にすることができる。
【0023】ジッターの累積が少ない場合にはクロック
信号抽出装置7を一つのみ用い、そのクロック信号を分
配し、複数個の光変調器6に供給することができる。こ
のとき各クロック信号と光変調器の間に遅延回路を挿入
し、ソリトンパルスとクロック信号の位相をあわせる。
【0024】図2は本発明の実施例2に対応する波長多
重光ソリトン伝送装置であり、1はソリトン光源、2は
波長多重化装置、3は伝送用光ファイバー、4は波長多
重分離装置、5は光フィルター、6は光変調器、7はク
ロック信号抽出装置、8は受光器である。図中で太い線
で示してある部分は光ファイバー、細い線の部分(光変
調器6とクロック信号抽出装置7をつなぐ部分)は同軸
ケーブルである。なお、光増幅器は、光ソリトンの強度
を回復させるため図中の光ファイバーの任意の位置に挿
入することができるため、図中に記していない。
【0025】ソリトン光源1,波長多重化装置2,伝送
用光ファイバー3,波長多重分離装置4,受光器8は図
1と同じであるためその説明を省略する。光フィルター
5は波長多重されたソリトン信号の各波長について透過
し、それ以外の波長を遮断する櫛形の透過波長特性をも
った光フィルターである。光変調6およびクロック信号
抽出装置7の動作は図1と同じであるが動作の対象とな
るソリトン信号が波長多重された状態であることが図1
とは異なる。14は光フィルター5,光変調器6,クロ
ック信号抽出装置7より構成される中継装置である。
【0026】これを動作させるには、波長多重化装置2
の出口において、各波長のソリトンパルスの位置が一致
するように設定する。時間波形を見た場合には単一の波
長のみを用いた場合と同じに見える。
【0027】その信号は波長によって伝搬速度が異なる
ため、一般には伝送用光ファイバー3を伝搬するに従っ
て位置のずれが生じる(波長毎に波形の山の位置がずれ
てくる)。
【0028】簡単のため波長λ1 とλ2 の2つの波長に
ついて考える。これらの波長の波長の差をΔλ12(n
m)、中継間隔をL(km)、パルス間隔をT(ps)
とし、波長による速度の違いが距離1km・波長差1n
mあたりD(ps)であるとすると、距離Lkm、波長
差Δλ12(nm)ではD・L・Δλ12(ps)の時間差
が生じることとなる。この時間差がちょうどパルス間隔
Tもしくはその整数倍に等しい場合には、入力において
隣の位置(もしくは更に離れた位置)にあったパルス同
士が重なり、時間波形は入力と同様に単一波長を用いた
場合と同じに見える。ソリトン制御後の信号は次の中継
器(中継間隔L伝搬後)において再びパルス同士が重な
るため、多中継伝送が可能となる。
【0029】この状態では、実施例1と同様の方法によ
って、全ての波長に対して同時に1つの変調器を用いて
同期した変調をかけることができる。すなわち、本構成
によれば図1においては各中継装置に複数個必要であっ
た変調器が各中継装置に一つのみでよい。
【0030】なお、この場合において、Dが0となるよ
うに光ファイバーと波長の組み合わせを選んでもよい。
図3は本発明の実施例3に対応する波長多重光ソリトン
伝送装置の模式構成図であり、1はソリトン光源、2は
波長多重化装置、3は伝送用光ファイバー、4は波長多
重分離装置、5は光フィルター、6は光変調器、7はク
ロック信号抽出装置、8は受光器である。
【0031】波長多重化装置2の出口において、両波長
のソリトンパルスの位置が互いに時間差T/2だけずれ
るように設定する。これらの信号は波長によって伝搬速
度が異なるため、伝送用光ファイバー3を伝搬するに従
って位置のずれが生じる。これらの波長の差をΔλ
12(nm)、中継間隔をL,2L(km)、パルス間隔
をT(ps)とし、波長による速度の違いが距離1km
・波長差1nmあたりD(ps)であるとすると、距離
Lkm、波長差Δλ12(nm)ではD・L・Δλ12(p
s)の時間差が生じることとなる。この時間差がちょう
どT/2もしくは、その奇数倍に等しい場合には、お互
いの波長のパルス同士が重なる。2回目以降の動作は実
施例2と同じである。
【0032】実施例2と比べた場合に多重化する波長λ
1 ,λ2 の数が2つと少ないため伝送容量はさほど高く
ならないが、入射位置において波長λ1 ,λ2 のソリト
ンパルス間隔の半分ずらすことによりソリトンパルス間
の相互作用を減少し、1波長あたりの伝送容量を上げる
ことが可能となる特徴がある。また、波長λ1 ,λ2
数が2つだけであるため、光フィルター5、波長多重化
装置2、波長多重分離装置4等に要求される特性が緩や
かになることも特徴としてあげられる。
【0033】また、これにおいて初期の位置ずらしを任
意の時間間隔としてもよい。図4は本発明の実施例4に
対応する波長多重光ソリトン伝送装置の模式構成図であ
り、1はソリトン光源、2は波長多重化装置、3は伝送
用光ファイバー、4は波長多重分離装置、5は光フィル
ター、6は光変調器、7はクロック信号抽出装置、8は
受光器、9は遅延等化装置である。図中で太い線で示し
てある部分は光ファイバー、細い線の部分(光変調器6
とクロック信号抽出装置7をつなぐ部分)は同軸ケーブ
ルである。15は光フィルター5,光変調器6,クロッ
ク信号抽出装置7及び遅延等化装置9より構成される中
継装置である。なお、光増幅器は、光ソリトンの強度を
回復させるため図中の光ファイバーの任意の位置に挿入
することができるため、図中に記していない。
【0034】波長多重化装置2の出口において、各波長
λ1 〜λn のソリトンパルスの位置が一致するように設
定する。その信号は波長λ1 〜λn によって伝搬速度が
異なるため、伝送用光ファイバー3を伝搬するに従って
位置のずれが生じる。このずれを、ファイバーと逆のず
れを生じさせる遅延等化装置9によって元の位置に戻
す。実施例2と同様に時間波形は単一の波長のみを用い
たものと同じとなるため、1つの光変調器6によって全
ての波長λ1 〜λn に対して同時に同期変調を行なうこ
とができる。
【0035】以上のように、波長による伝搬速度の違い
を生じさせない、又は、波長による伝搬速度の違いを補
償する、又は、波長による伝搬速度の違いを適切に選
び、全ての波長の信号に対してソリトン制御条件を満た
す、又は、波長多重された信号を各々の信号に分け、そ
れぞれについて変調器を用い、その後再び合成し伝送す
ることによって、変調器を用いた場合においても波長多
重通信を行なう方法である。したがって、強度変調や位
相変調によるソリトン制御を用いて長距離の光ソリトン
通信を行なった場合に、波長多重通信を実現することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
変調器によるソリトン制御を用いた超長距離化と、波長
多重を用いた超大容量化を行なうことが可能となる。即
ち、長距離通信を行なうシステムにおいて、設備の建設
の有効利用を行ない、費用を大幅に削減することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応する光ソリトン伝送装
置を示す模式構成図である。
【図2】本発明の実施例2に対応する光ソリトン伝送装
置を示す模式構成図である。
【図3】本発明の実施例3に対応する光ソリトン伝送装
置を示す模式構成図である。
【図4】本発明の実施例4に対応する光ソリトン伝送装
置を示す模式構成図である。
【符号の説明】
1…ソリトン光源、 2…波長多重化装置、 3…伝送用光ファイバー、 4…波長多重分離装置、 5…光フィルター、 6…光変調器、 7…クロック信号抽出装置、 8…受光器、 9…遅延等化装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ソリトン伝送の中継装置に光の強度変
    調器もしくは位相変調器による光ソリトン制御を行なう
    ソリトンの多中継伝送法において、波長の異なる複数の
    光ソリトンを1本の光ファイバーで同時に送ることを特
    徴とする波長多重光ソリトン伝送法。
  2. 【請求項2】 中継装置内で波長多重の分離を行ない、
    各波長ごとに変調器によるソリトン制御を行なったのち
    再び多重化することを特徴とする請求項1記載の波長多
    重光ソリトン伝送法。
  3. 【請求項3】 2波長のみを用い、入射時点において各
    々の波長で互いにパルスの位置をパルス間隔の1/2ず
    らすことにより相互作用を減らし、中継装置の位置にお
    けるパルスの伝達時間差がパルス間隔の半整数倍になる
    ように光ソリトンの波長と中継間隔を設定することを特
    徴とする請求項1記載の波長多重光ソリトン伝送法。
  4. 【請求項4】 入射時点において各々の波長のパルスの
    位置を一致させ、波長の違いによるパルスの伝達時間差
    を、伝送路の一部ないし中継装置内において光学的に補
    償することを特徴とする請求項1記載の波長多重光ソリ
    トン伝送法。
  5. 【請求項5】 2種類の波長のみを用い、入射時点にお
    いて各々の波長で互いにパルスの位置を任意の間隔ずら
    し、中継装置の位置におけるパルスの伝達時間差がパル
    ス間隔ずれに等しくなるように光ソリトンの波長と中継
    間隔を設定することを特徴とする請求項1記載の波長多
    重光ソリトン伝送法。
  6. 【請求項6】 入射時点において各々の波長のパルスの
    位置を一致させ、中継装置の位置におけるパルスの伝達
    時間差がパルス間隔の整数倍になるように光ソリトンの
    波長と中継間隔を設定することにより各中継器ごとにソ
    リトン制御を可能とする請求項1記載の波長多重光ソリ
    トン伝送法。
  7. 【請求項7】 波長の違いによるパルスの伝達時間差が
    生じない光ファイバーと波長との組み合わせを用いるこ
    とを特徴とする請求項6記載の波長多重光ソリトン伝送
    法。
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Cited By (3)

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