JPH07334478A - パルス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法 並びに結合係数更新装置 - Google Patents

パルス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法 並びに結合係数更新装置

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JPH07334478A
JPH07334478A JP6130140A JP13014094A JPH07334478A JP H07334478 A JPH07334478 A JP H07334478A JP 6130140 A JP6130140 A JP 6130140A JP 13014094 A JP13014094 A JP 13014094A JP H07334478 A JPH07334478 A JP H07334478A
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coupling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス密度型ニューラルネットワークにおい
て、学習に際しての結合係数の更新時に、更新量の慣性
項すなわち安定化係数をαによる処理を実施できるパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を提
供する。 【構成】 該ニューロンに他ニューロンからの信号を伝
播する際の信号の増減度を表すシナプス結合係数の更新
をする際に、該ニューロンにおける誤差信号δηjと他
ニューロンからの入力信号Oiにより求められた第1の
結合係数更新信号δηj∩Oiと、該シナプス結合の1
フレーム前の結合係数更新信号にα回路52により安定
化係数による処理を施した第2の結合係数更新信号α∩
ΔW(t)との論理和を施した信号ΔW(t+1)を、
該シナプス結合における結合係数更新信号とし、該シナ
プスの結合係数の更新を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字や図形認識、ロボ
ット等の運動制御、或いは連想記憶等に応用されるパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法並び
に結合係数更新装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の情報処理の基本的な単位である神
経細胞(ニューロン)の機能を模倣した神経細胞模倣素
子をネットワークに構成し、情報の並列処理を目指した
のが、いわゆる神経細胞回路ネットワーク(ニューラル
ネットワーク)である。文字認識や連想記憶、運動制御
等は、生体においてはいとも簡単に行われていても、従
来のノイマン型コンピュータではなかなか達成できない
ものが多い。
【0003】そこで、生体の神経系、特に生体特有の機
能、すなわち並列処理や自己学習等を模倣して、これら
の問題を解決しようとする試みが、計算機シュミレーシ
ョンや専用ハードウェアの試作等によって、盛んに行わ
れている。
【0004】図1は、一つのニューロンのモデル(神経
細胞ユニット)を表すもので、他のニューロンから入力
を受ける部分、入力を一定の規則で変換する部分、結果
を出力する部分からなる。他のニューロンとの結合部に
はそれぞれ可変の重み“Wji”を付け、結合の強さを
表している。この値を変えるとネットワークの構造が変
わる。ネットワークの学習とはこの値を変えることであ
る。
【0005】図2は、これをネットワークにし、階層型
ニューラルネットワークを形成した場合である。図中、
A1,A2,A3はそれぞれニューロンを表している。
各ニューロンA1,A2,A3は図1の模式図に示すニ
ューロンと同様に多数のニューロンと結合され、それか
ら受けた信号を処理して出力する。階層型ネットワーク
は、入力層、中間層、出力層から成り、各層内での結合
はなく、また出力層から入力層に向かう結合もない。一
つのニューロンは他の多数のニューロンと結合してい
る。
【0006】なお、図2は、入力層、中間層、出力層の
三層ネットワークであるが、中間層を複数持つ多層ネッ
トワークも利用される。
【0007】図1に示すニューロンを例にとり、図2の
各ニューロンA1,A2,A3の動作について説明す
る。まず、フォワードプロセスについて説明する。
【0008】図2のニューラルネットワークにおいて、
入力層A1に入力された信号は、中間層A2に伝播し、
中間層A2にてフォワード処理を実行する。中間層A2
の処理結果は、出力層A3に伝播し、出力層A3にて、
フォワード処理を実行し、最終的にニューラルネットワ
ークの出力が得られる。
【0009】ここで、ニューロン間の結合の度合いを表
すのが、結合係数と呼ばれるもので、j番目のニューロ
ンとi番目のニューロンとの結合係数をWjiで表す。
結合には、相手のニューロンからの信号が大きいほど自
分の出力が大きくなる興奮性結合と、逆に相手のニュー
ロンからの信号が大きいほど自分の出力が小さくなる抑
制性結合があり、Wji>0のとき興奮性結合、Wji
<0のとき抑制性結合を表す。
【0010】今、自分のニューロンがj番目であると
し、i番目のニューロンの出力をOiとすると、これに
結合係数Wjiを掛けWji・Oiが自分のニューロン
への入力となる。各ニューロンは多数のニューロンと結
合しているので、それらのニューロンに対するWji・
Oiを足し合わせた結果であるΣWji・Oiが、自分
のニューロンへの入力となる。これを内部電位と言い、
次式で示される。
【0011】
【数1】netj =ΣWji・Oi … (1)
【0012】次に、この入力に対して非線形処理を施
し、出力をする。この時の関数を神経細胞応答関数と呼
び、例えば次の式(2)に示されるようなシグモイド関
数が用いられる。
【0013】
【数2】 f(netj )=1/{1+exp(−netj )} … (2)
【0014】この関数を図3に示す。値域は“0〜1”
で、入力値が大きくなるにつれ“1”に、小さくなるに
つれ“0”に近づく。以上より、ニューロンjの出力O
jは次の式(3)で示される。
【0015】
【数3】Oj=f(netj ) =f(ΣWji・Oi) … (3)
【0016】次に、上記ニューラルネットワークの学習
機能について説明する。数値計算で用いられる学習プロ
セスとして、一般的なバックプロパゲーションアルゴリ
ズム(以後、略してBPアルゴリズムと呼ぶ。)につい
て簡単に述べる。
【0017】学習プロセスでは、ある入力パターンpを
与えたとき、実際の出力値と望ましい出力値の誤差を小
さくするように結合係数を変更していく。この変更量を
求めるアルゴリズムがBPアルゴリズムである。
【0018】今、ある入力パターンpを与えたとき、ユ
ニットkの実際の出力値(Opk)と望ましい出力値
(tpk)の差を次の式(4)のように定義する。
【0019】
【数4】Ep=(tpk−Opk)2/2 … (4)
【0020】これは出力層のユニットkの誤差を表し、
tpkは人間が与える教師データである。学習ではこの
誤差を減らすようにすべての結合の強さを変えていく。
実際には、パターンpを与えた時のWkjの変化量を次
の式(5)で表す。
【0021】
【数5】ΔpWkj∝−ЭE/ЭWkj … (5)
【0022】これを用いて、結合係数Wkjを変化させ
る。上記式(4)より、結果的に次の式(6)が得られ
る。
【0023】
【数6】ΔpWkj=η・δpk・Opj … (6)
【0024】ここで、Opjは、ユニットjからユニッ
トkへの入力値である。誤差δpkは、ユニットkが出
力層か、中間層で異なる。まず、出力層における誤差信
号δpkは、次の式(7)となる。
【0025】
【数7】 δpk=(tpk−Opk)・f´(netk ) … (7)
【0026】一方、中間層における誤差信号δpjは次
の式(8)に示す通りである。
【0027】
【数8】 δpj=f´(netj )・ΣδpkWkj … (8)
【0028】但し、f´(netj )はf(netj
の一階微分で、詳細は後述する。以上よりΔWjiを一
般的に定式化したのが次の式(9)である。
【0029】
【数9】 ΔWji(t+1)=η・δpj・Opi+α・ΔWji(t) … (9)
【0030】故に式(10)に示す通りである。ここで
tは学習の順位、ηは学習定数、αは安定化係数と呼ば
れる。上記式(9)の右辺第1項は、上記式(6)で求
めたΔWji、第2項はエラーの振動を減らし、収束を
早めるために加えている。
【0031】
【数10】 Wji(t+1)=Wji(t)+ΔWji(t+1) … (10)
【0032】このように結合係数の変化量ΔWjiの計
算は、出力層のユニットから始めて中間層のユニットに
移る。学習は、入力データの処理とは逆方向、つまり後
ろ向きに進む。従って、バックプロパゲーションによる
学習は、まず、学習用のデータを入力し、結果を出力す
る(前向き)。結果のエラーを減らすようにすべての結
合の強さを変える(後ろ向き)。再び、学習用データを
入力する。これを収束するまで繰り返すことになる。
【0033】従来の階層型ニューラルネットワークは、
図2に示すようなネットワークを形成する。このネット
ワークにおいて、フォワードプロセスのデータの流れを
示したのが図4である。これは3層階層型ネットワーク
における場合で、フォワードプロセスでは、入力層(図
4の左側の層)に入力信号Oi1 〜Oi4 を与えて、出
力層(図4の右側の層)より出力信号Ok1 〜Ok4 を
得る。
【0034】一方、学習プロセスのデータの流れを示し
たのが図5である。学習プロセスでは、出力層(図5の
右側の層)に教師信号tk1 〜tk4 を与えて、各ニュ
ーロン間の結合強度を更新し、ニューラルネットワーク
の出力が教師信号に一致するように学習する。なお、こ
の学習プロセスによる処理は、今のところ多くの場合、
外部の汎用のコンピュータによって実行している。
【0035】前記ネットワークを電気回路で実現したも
のの一例を図6に示す(特開昭62−295188号公
報)。この回路は、基本的にはS字型の伝達関数を有す
る複数の増幅器4と、各増幅器4の出力を他の層の増幅
器の入力に一点鎖線で示すように接続する抵抗性フィー
ドバック回路網2とが設けられている。各増幅器4の入
力側には接地させたコンデンサCと接地された抵抗Rと
によるCR時定数回路3が個別に接続されている。そし
て、入力電流I1 ,I2 〜IN が各増幅器4の入力に供
給され、出力はこれらの増幅器4の出力電圧の集合から
得られる。
【0036】ここに、入力や出力の信号の強度を電圧で
表し、神経細胞の結合の強さは、各細胞間の入出力ライ
ンを結ぶ抵抗1(抵抗性フィードバック回路網2中の格
子点)の抵抗値で表され、神経細胞応答関数は各増幅器
4の伝達関数で表される。また、神経細胞間の結合には
前述のように興奮性と抑制性があり、数学的には結合関
数の正負符号により表される。しかし、回路上の定数で
正負を実現するのは困難であるので、ここでは、増幅器
4の出力を2つに分け(4a,4b)、一方の出力を反
転させることにより、正負の2つの信号を生成し、これ
を選択することにより実現するようにしている。また、
図3に示したシグモイド関数f(net)に相当するも
のとしては増幅器が用いられている。
【0037】一般に、ニューラルネットワークをアナロ
グ回路により構成すると、単一神経回路素子の面積を小
さくできるため、ニューラルネットワークの集積度を大
きくできたり、或いは実行スピードが速いといった利点
を持っている。しかしながらその反面、各信号の値を電
位や電流等のアナログ量で表し、各演算も増幅器等のア
ナログ素子により実行するため、温度特性によるばらつ
きが存在し、また素子形成上のプロセスのばらつきのた
め、各素子の応答特性を同一にすることができず、出力
値が不安定になるといった問題もある。
【0038】また、ニューラルネットワークの結合係数
の値を学習によって任意に変更するということも難し
く、外部のコンピュータで学習を行い、学習後の各結合
係数の値をハードウェア上にダウンロードするといった
こともよく行われる。このような学習方法では、学習に
コンピュータを必要としたり、学習処理が著しく遅くな
るといった問題がある。
【0039】次に、デジタル回路によりニューラルネッ
トワークを構成した例を示す。図7〜図9は、前記ニュ
ーラルネットワークをデジタル回路で実現した例を示す
図で、図7は、単一神経細胞の回路構成例を示す。これ
らにおいて図で、11はシナプス回路、12は樹状突起
回路、13は細胞体回路を示す。
【0040】図8は、図7に示したシナプス回路11の
構成例を示す図で、係数回路11aを介して入力パルス
fに倍率a(フィードバック信号に掛ける倍率で1また
は2)を掛けた値が入力されるレートマルチプライヤ1
1bを設けてなり、レートマルチプライヤ11bには重
み付けの値wを記憶したシナプス荷重レジスタ11cが
接続されている。また、図9は細胞体回路13の構成例
を示す図で、制御回路14、アップ/ダウンカウンタ1
5、レートマルチプライヤ16及びゲート17を順に接
続してなり、さらに、アップ/ダウンメモリ18が設け
られている。
【0041】これは、神経細胞ユニットの入出力をパル
ス列で表現し、そのパルス密度で信号の量を表してい
る。結合係数は2進数で取り扱い、シナプス荷重レジス
タ11cに保存している。
【0042】信号演算処理は次のように行う。まず、入
力信号をレートマルチプライヤ11bへ入力し、結合係
数をレート値へ入力することによって、入力信号のパル
ス密度をレート値に応じて減らしている。これは、前述
のバックプロパゲーションモデルの式のWji・Oiの
部分に相当する。またΣWji・OiのΣの部分は、樹
状突起回路12によって示されるOR回路で実現してい
る。結合には、興奮性、抑制性があるので、あらかじめ
グループ分けしておき、それぞれのグループ別に論理和
(OR)をとる。図7において、F1 は興奮性、F2 は
抑制性出力を示す。この2つの出力を図9に示したカウ
ンタ15のアップ側、ダウン側にそれぞれ入力してカウ
ントすることで出力が得られる。この出力は2進数であ
るので、再びレートマルチプライヤ16を用いてパルス
密度に変換する。この神経細胞ユニットを複数個用いて
ネットワークを構成することによって、ニューラルネッ
トワークが実現できる。学習機能はネットワークの最終
出力を外部のコンピュータに入力して、コンピュータ内
部で数値計算を行い、その結果を結合係数を保存するシ
ナプス荷重レジスタ11cに書き込むことによって実現
している。
【0043】以上のように、ニューラルネットワークを
デジタル回路により構成すると、単一神経回路素子の面
積がアナログ回路に比べ大きくなるため、ニューラルネ
ットワークの集積度を上げられないといった難点がある
が、アナログ回路の欠点であった、温度特性や素子形成
上のプロセスのばらつきによる影響を受けず、回路を形
成することも比較的容易で、神経細胞素子(ニューロ
ン)の出力も安定し、信頼性が高いといった利点があ
る。
【0044】しかし、図7〜9に示した例では、ニュー
ラルネットワークの学習は、外部のコンピュータに頼っ
ているため、学習用のコンピュータを必要とし、また学
習時間が大きいといった問題は存在する。
【0045】本出願人は、ニューロンより構成されたニ
ューラルネットワークによる信号処理装置をすでに提案
している(例えば、特願平5−118087号に詳し
い。)。この発明では、この先願に係る信号処理装置を
一実施例の例題として取り扱うので、以下この先願に係
る信号処理装置について述べる。
【0046】この先願に係る信号処理装置においては、
神経回路網の一例として、デジタル論理回路を用いた神
経細胞ユニットとこれを用いて構成したネットワーク回
路による信号処理について提案している。
【0047】ここで基本的な考え方は、以下のようなも
のである。 1.神経細胞ユニットにおける入出力信号、中間信号、
教師信号は、すべて、「0」,「1」の2値で表された
パルス列で表現する。 2.ネットワーク内部での信号の値は、パルス密度(あ
る一定時間内の「1」の数)で表す。 3.神経細胞ユニット内での演算は、パルス列同士の論
理演算で行う。 4.結合係数のパルス列は神経細胞ユニット内のメモリ
に格納する。 5.学習においては、与えられた教師信号パルス列を元
に誤差を計算し、これに基づいて、結合係数を変化させ
る。この時、誤差の計算、結合係数の変化分の計算もす
べて「0」,「1」のパルス列の論理演算で行う。
【0048】図10は、パルス密度方式において、一つ
のニューロン素子のフォワード処理の様子を示したもの
で、ネットワークの構成は、図2に示した階層型ニュー
ラルネットワークを考える。
【0049】まず、「0」,「1」に2値化され、パル
ス密度で表現された入力Oiと結合係数Wjiとの論理
積(AND)をシナプスごとに求める。これは、前記式
(1)のWji・Oiに相当する。このAND回路の出
力のパルス密度は、確率的に入力信号のパルス密度と結
合係数のパルス密度との積となる。
【0050】前述したように、ニューロン間の結合には
興奮性結合と抑制性結合がある。数値演算の場合は、結
合係数の符号、例えば、興奮性の時プラス、抑制性の時
マイナスというようにして演算を行う。
【0051】パルス密度方式の場合は、結合係数Wji
の正負により、各結合を興奮性結合と抑制性結合との2
つのグループに分け、このグループ別にOR操作による
論理和をとる。これは、式3のΣの処理と非線形飽和関
数f(net)の処理に相当する。
【0052】即ち、パルス密度による演算においては、
パルス密度が低い場合、OR処理を行った結果のパルス
密度は、OR入力のパルス密度の和に近似できる。
【0053】パルス密度が高くなるにつれて、OR回路
の出力は徐々に飽和してくるので、パルス密度の和と
は、結果が一致せず、非線形性が出てくることになる。
【0054】このOR操作の場合、パルス密度の値Pは
0≦P≦1となり、さらに入力の大きさに対して、単調
増加関数となるので、式(2)或いは図3のシグモイド
関数による処理と同様になる。
【0055】パルス密度方式による神経細胞素子の出力
は、上記の演算により求められた興奮性グループのOR
出力netj +が“1”でかつ、抑制性グループのOR出
力netj -が“0”の時のみ“1”を出力する。即ち、
次の式(11)〜(13)に示すように表す。
【0056】
【数11】
【0057】次に、パルス密度方式における学習プロセ
スについて述べる。学習が行われていないニューラルネ
ットワークにおいては、あるパターンを入力したときの
ネットワークの出力は必ずしも望ましい出力とはならな
い。従って、前述したBPアルゴリズムと同様に学習プ
ロセスによって、実際の出力値と望ましい出力値の誤差
を小さくするように結合係数を変更していく。
【0058】(出力層における誤差信号)最初に出力層
における誤差信号について述べる。ここで、誤差を数値
で表すと正負両方の値を取り得るが、パルス密度方式で
は、そのような表現ができないため、プラス成分を表す
信号δk+ とマイナス成分を表すδk- 信号の2つを使
って、出力層における誤差信号を次の式(14),(1
5)のように定義する。
【0059】
【数12】
【0060】誤差信号プラス成分δk+ は、出力結果O
kが“0”で、教師信号tkが“1”の時、“1”とな
り、それ以外は“0”となる。
【0061】他方、誤差信号マイナス成分δk- は、出
力結果Okが“1”で、教師信号tkが“0”の時、
“1”となり、それ以外は“0”となる。
【0062】この誤差信号δk+ ,δk- は、前述のB
Pアルゴリズムでは出力層の誤差信号を求める前記式
(7)の教師信号と実際の出力信号との差(tpk
pk)に対応する。
【0063】次に、式(7)に示すように、これらの誤
差信号と出力関数f(net)の一階微分であるf´
(net)との積を求め、出力層における誤差信号を求
める。一般に、学習時における誤差信号の演算には、出
力信号を内部電位で微分した微係数が必要となる。前述
のBPアルゴリズムでは出力関数f(net)として、
シグモイド関数を用いた場合、その一階微分f´(ne
t)は式(16)で示される。
【0064】
【数13】 f´(net)=df(net)/dnet =f(net)・{1−f(net)} … (16)
【0065】パルス密度方式では、式(16)を参考に
して、出力層ニュロンにおける一階微分f´(net)
kのプラス成分f´(net)k+ 及びマイナス成分f
´(net)k- を式(17),(18)のように定義
する。
【0066】
【数14】
【0067】ここで、Ok(t−1)は、出力信号Ok
の1パルスディレイ値で、Ok(t−2)は、出力信号
Okの2パルスディレイ値である。従って、出力層にお
ける最終的な誤差信号は、次の式(19),(20)で
示される。これは、前述のBPアルゴリズムでは、出力
層の誤差信号を求める式(7)に対応する。
【0068】
【数15】
【0069】(中間層における誤差信号)パルス密度方
式による中間層における誤差信号も前述のBPアルゴリ
ズムによる前記式(8)を参考にして求める。即ち、出
力層における誤差信号を集めてきて中間層の誤差信号と
する。ここで、結合を興奮性か抑制性かにより2つのグ
ループに分け、積の部分は∩(AND),和(Σ)の部
分は∪(OR)で表現する。
【0070】さらに、中間層における誤差信号を求める
場合、結合係数Wkjの正負,誤差信号δkの正負の4
つに場合分けする。まず、興奮性結合の場合、出力層の
誤差信号プラス成分δk+ と、その結合係数のANDを
とったもの(δk+ ∩Wkj+ )をすべての出力層のニ
ューロンについて求め、これらのORをとる。これが中
間層ニューロンの誤差信号プラス成分δj+ となる(式
(21))。
【0071】
【数16】 δj+ =∪(δk+ ∩Wkj+ ) … (21)
【0072】同様に、出力層の誤差信号マイナス成分δ
- と、その結合係数のANDをとったもの(δk-
Wkj+ )をすべての出力層のニューロンについて求
め、これらのORをとる。これが中間層ニューロンの誤
差信号マイナス成分となる(式(22))。
【0073】
【数17】 δj- =∪(δk- ∩Wkj+ ) … (22)
【0074】次に、抑制性結合の場合について述べる。
出力層の誤差信号マイナス成分δk- と、その結合係数
とのANDをとったもの(δk- ∩Wkj- )をすべて
の出力層のニューロンについて求め、これらのORをと
る。これが中間層の誤差信号プラス成分となる(式(2
3))。
【0075】
【数18】 δj+ =∪(δk- ∩Wkj- ) … (23)
【0076】同様に、出力層の誤差信号プラス成分δk
+ とその結合係数とのANDをとったもの(δk+ ∩W
kj- )をすべての出力層のニューロンについて求め、
これらのORをとる。これが中間層ニューロンの誤差信
号マイナス成分となる。
【0077】
【数19】 δj- =∪(δk+ ∩Wkj- ) … (24)
【0078】ある中間層のニューロンとこれと結合され
た出力層のニューロンとの結合には、興奮性結合と抑制
性結合がある。従って、中間層の誤差信号プラス成分と
しては、式(21)の興奮性結合のδj+ と式(23)
の抑制性結合のδj+ の論理和をとる。同様に、中間層
の誤差信号マイナス成分としては、式(22)の興奮性
結合δj- と式(24)の抑制性結合のδj- との論理
和をとる。即ち、次の式(25),(26)のようにな
る。これは、BPアルゴリズムによる前記式(8)のΣ
δpkWkjに対応する。
【0079】
【数20】 δj+={∪(δk+∩Wkj+)}∪{∪(δk-∩Wkj-)} …(25) δj-={∪(δk-∩Wkj+)}∪{∪(δk+∩Wkj-)} …(26)
【0080】次に、式(8)のBPアルゴリズムと同様
に、式(25),(26)で求めたδj+ ,δj- に式
(17),(18)の微係数(f´(net))による
処理を施す。ここで中間層ニューロンにおける一階微分
f´(net)jのプラス成分f´(net)j+ 及び
マイナス成分f´(net)j- を(27),(28)
のように定義する。ここで、Oj(t−1)は中間層ニ
ューロンの出力信号Ojの1パルスディレイ値である。
【0081】従って、中間層における誤差信号(δj
+ ,δj- )は次の式(29),(30)で求められ
る。
【0082】
【数21】
【0083】
【数22】
【0084】(学習定数ηによる処理)BPアルゴリズ
ムにおいて、結合係数の修正量ΔWを求める前記式
(6)にある学習定数ηの処理について述べる。数値演
算においては、式(6)にあるように、単純に学習定数
ηを乗算すればよいが、パルス密度方式の場合は、学習
定数ηの値に応じて、下に示すようにパルス列を間引く
ことで実現する。
【0085】
【数23】
【0086】次に、学習による結合係数の修正量ΔWを
求める方法について述べる。まず、前述した出力層或い
は中間層の誤差信号(δ+ ,δ- )に学習定数ηによる
処理を施し、さらにニューロンへの入力信号との論理積
をとる(δη∩O)。但し、誤差信号はδ+ とδ- があ
るので、次式に示すようにそれぞれを演算してΔW+
ΔW- とする。
【0087】
【数24】ΔW+ =δη+ ∩O … (34) ΔW- =δη- ∩O … (35)
【0088】これは、BPアルゴリズムにおけるΔWを
求める前記式(6)に対応する。これらを元にして新し
い結合係数New_Wを求めるが、結合係数Wが興奮性
か抑制性かにより場合分けをする。まず、興奮性の場合
には、元のW+ に対して、ΔW+ の成分を増やし、ΔW
- の成分を減らす。即ち式(36)となる。
【0089】
【数25】
【0090】次に抑制性の場合には、元のW- に対し
て、ΔW+ の成分を減らし、ΔW- の成分を増やす。即
ち式(37)となる。
【0091】
【数26】
【0092】以上がパルス密度方式による学習アルゴリ
ズムである。ここで、図2の階層型ネットワークにおい
て、パルス密度方式におけるフォワードプロセス及び学
習プロセスの処理の流れについて簡単に述べる。まず、
フォワードプロセスであるが、最初に入力層に信号を与
えると、この入力信号が中間層に伝播していき、中間層
の信号処理として、前述の式(11)〜(13)を行
い、その結果を出力層に伝播させる。
【0093】出力層では、これらの伝播してきた信号に
対して、同様に式(11)〜(13)の処理を実行し、
これらの結果として出力信号が得られ、フォワードプロ
セスを終了する。
【0094】学習プロセスでは、以上のフォワードプロ
セスを行った後、更に出力層に教師信号を与える。出力
層では、式(19),(20)により出力層における誤
差信号を求め中間層に送る。同時にこの誤差信号に式
(31)〜(33)の学習定数ηによる処理を施し、式
(34),(35)により中間層からの入力信号との論
理積をとった後、式(36),(37)により出力層と
中間層との結合強度を変更する。
【0095】次に中間層における処理として、出力層か
ら送られた誤差信号を元に、式(29),(30)によ
って中間層における誤差を求め、この誤差信号に式(3
1)〜(33)の学習定数ηによる処理を施し、式(3
4),(35)により入力層からの入力信号との論理積
をとった後、式(36),(37)により中間層と入力
層との結合強度を変更し、学習プロセスを終了する。以
降、収束するまで学習プロセスを繰り返す。
【0096】次に図11ないし図13を参照して、以上
のアルゴリズムに基づく実際の回路構成を説明する。ニ
ューラルネットワークの構成は図2と同様である。図1
1は、ニューロンのシナプスに相当する部分の回路を示
す図で、図12は、出力層のニューロンの細胞体と出力
層の出力と教師信号から出力層における誤差信号を求め
る回路を示す図である。また、図13は、中間層のニュ
ーロンの細胞体と出力層における誤差信号を集め、中間
層における誤差信号を求める部分の回路を示す図であ
る。これらの3つの回路を図2のようにネットワークに
することによって、自己学習が可能なデジタル式のニュ
ーラルネットワーク回路が実現できる。
【0097】まず、図11について説明する。シナプス
の結合係数はシフトレジスタ21に保存しておく。端子
21Aがデータの取り出し口で、端子21Bがデータの
入り口である。これはシフトレジスタと同様の機能を持
つものであれば、その他のもの、例えば、RAMとアド
レスジュネレータ等を用いてもよい。シフトレジスタ2
1を備えた回路22は、前記の式(11),(12)の
(Oi∩Wji)を実行する回路で、入力信号と結合係
数とのANDをとっている。この出力は結合が興奮性か
抑制性かによってグループ分けしなければならないが、
あらかじめ各々のグループへの出力O+ ,O- を用意
し、どちらのグループに出すのかを切り換えるようにし
た方が汎用性が高い。このため、結合が興奮性か抑制性
かを表すビットをメモリ23に保存しておき、その情報
を用いて切り換えゲート回路24により信号を切り換え
る。また、図12,13に示すように各入力を処理する
前記の式(11),(12)の論理和に相当する複数の
ORゲート構成のゲート回路31が設けられている。更
に同図に示すように式(13)で示した興奮性グループ
が「1」でかつ、抑制性グループが「0」の時のみ出力
を出すANDゲートとインバータによるゲート回路32
が設けられている。
【0098】次に、誤差信号について説明する。図12
における回路35,36は、出力層での出力関数の微分
係数を生成する回路を示す図で、AND(論理積),イ
ンバータの組み合わせによる論理回路であり、前記式
(17),(18)に相当する。そして、回路37は、
出力層での誤差信号を生成する回路を示す図で、AND
(論理積),インバータの組み合わせによる論理回路で
あり、前記式(19),(20)に相当する。即ち、出
力層からの出力Ok、教師信号tk、及び微係数生成回
路35,36により生成される微係数プラス成分及びマ
イナス成分により、出力層における誤差信号δk+ ,δ
- を生成する。また、中間層における誤差信号を求め
る前記の式(21)〜(24)は、図11中に示すAN
Dゲート構成のゲート回路26により行われ、プラス成
分、マイナス成分に応じた出力(δ∩W)が得られる。
このように結合が興奮性か抑制性かで用いる誤差信号が
異なるので、その場合分けを行う必要があるが、この場
合分けはメモリ23に記憶された興奮性か抑制性かの情
報と、誤差信号のδ+ ,δ- 信号に応じて、AND,O
Rゲート構成のゲート回路25により行われる。また、
誤差信号を集める前記の演算式(25),(26)は図
13に示すORゲート構成のゲート回路39で行われ
る。中間層における誤差信号δj+ ,δj- を求める式
(29),(30)を実行する回路が図13における回
路40で中間出力Oj、シフトレジスタ33により中間
層出力Ojをディレイさせた信号Oj(t−1)及びO
R回路39の出力である出力層からの誤差信号により、
誤差信号δj+ ,δj- が生成される。また、学習レー
トに相当する式(31)〜(33)は、図12,13に
示す学習定数用のη回路38により行われる。
【0099】最後に、誤差信号より新たな結合係数を計
算する部分について説明する。これは前記の式(34)
〜(37)で表せられ、図11に示すAND,インバー
タ,ORゲート構成のゲート回路27により行われる。
このゲート回路27も結合の興奮性・抑制性によって場
合分けしなければならないが、これは図11に示すゲー
ト回路25により行われる。
【0100】
【発明が解決しようとする課題】先願のパルス密度型ニ
ューラルネットワークにおける結合係数更新方法では、
結合係数の更新量は、前記の式(34),(35)で表
される。これは、BPアルゴリズムにおけるΔWを求め
る前記式(6)に対応する。更に、BPアルゴリズムで
は、前回の更新量ΔW(t)に安定化係数αを掛けた量
を加えた前記の式(9)により、最終的な結合係数の更
新量ΔW(t+1)を求めている。このα・ΔW(t)
は、更新量の慣性項を意味し、これを加えることによ
り、エラーの振動のを減らし、学習の収束を早めてい
る。更に、学習時に局所解(ローカルミニマム)に陥る
可能性を減らし、学習性能を向上させている。
【0101】数値演算によりニューラルネットワークを
実現する場合には、安定化係数αと前回の係合係数更新
量ΔW(t)の積を求め、前記式(6)で求めた結合係
数更新量に加え、前記式(9)で表される最終的な結合
係数更新量とすればよいが、先願のパルス密度型ニュー
ラルネットワークの場合は、主な演算を、パルス同士の
論理演算で実現するため、結合係数更新時に、安定化係
数αによる処理を施すことが難しく、この処理を実施で
きるようにはなっていない。
【0102】このため、本発明は、パルス密度型ニュー
ラルネットワークにおいて、学習プロセス時に際しての
結合係数の更新時に、更新量の慣性項すなわち安定化係
数αによる処理を施すことのできるパルス密度型信号処
理回路網における結合係数更新方法並びに結合係数更新
装置を提供することを目的とする。
【0103】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
パルス密度方式により実現されたニューロン模倣素子を
網状に接続したパルス密度型信号処理回路網における学
習プロセスに際しての結合係数更新方法において、該ニ
ューロンに他ニューロンからの信号を伝播する際の信号
の増減度を表すシナプス結合係数の更新をする際に、該
ニューロンにおける誤差信号と他ニューロンからの入力
信号により求められた第1の結合係数更新信号と、該シ
ナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号に安定化
係数による処理を施した第2の結合係数更新信号との論
理和を施した信号を該シナプス結合における結合係数更
新信号とし、該シナプスの結合係数の更新を行うことを
特徴とする。
【0104】本発明の第2の構成は、パルス密度方式に
より実現されたニューロン模倣素子を網状に接続したパ
ルス密度型信号処理回路網であって、該ニューロンに他
ニューロンからの信号を伝播するために接続された該シ
ナプス結合の結合係数値を、該シナプスにおける結合係
数更新信号プラス成分と、該シナプスにおける結合係数
更新信号マイナス成分とにより更新するようにしたパル
ス密度型信号処理回路網における学習プロセスに際して
の結合係数更新方法において、該ニューロンにおける誤
差信号プラス成分と他ニューロンからの入力信号とによ
り求められた第1の結合係数更新信号プラス成分と、該
シナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号プラス
成分に安定化係数による処理を施した第2の結合係数更
新信号プラス成分との論理和を施した信号を該シナプス
結合における係合係数更新信号プラス成分とし、該ニュ
ーロンにおける誤差信号マイナス成分と他ニューロンか
らの入力信号とにより求められた第1の結合係数更新信
号マイナス成分と、該シナプス結合の1フレーム前の結
合係数更新信号マイナス成分に安定化係数による処理を
施した第2の結合係数更新信号マイナス成分との論理和
を施した信号を該シナプス結合における係合係数更新信
号マイナス成分とし、該結合係数更新信号プラス成分と
該結合係数更新信号マイナス成分とにより、該シナプス
の結合係数の更新を行うことを特徴とする。
【0105】本発明の第3の構成は、第1の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、1フレーム前の結合係数更新信号を保持する記憶手
段と、この記憶手段からの1フレーム前の結合係数更新
信号であるパルス信号を、前記安定化係数を保持した記
憶手段からの信号に応じて間引き、この間引いた信号を
1フレーム前の結合係数更新信号に安定化係数による処
理を施した第2の結合係数更新信号として出力する手段
とを備えていることを特徴とする。
【0106】本発明の第4の構成は、第2の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、1フレーム前の結合係数更新信号プラス成分を保持
する記憶手段と、この記憶手段からの1フレーム前の結
合係数更新信号プラス成分であるパルス信号を、前記安
定化係数を保持した記憶手段からの信号に応じて間引
き、この間引いた信号を1フレーム前の結合係数更新信
号プラス成分に安定化係数による処理を施した第2の結
合係数更新信号として出力する手段と、1フレーム前の
結合係数更新信号マイナス成分を保持する記憶手段と、
この記憶手段からの1フレーム前の結合係数更新信号マ
イナス成分であるパルス信号を、前記安定化係数を保持
した記憶手段からの信号に応じて間引き、この間引いた
信号を1フレーム前の結合係数更新信号マイナス成分に
安定化係数による処理を施した第2の結合係数更新信号
として出力する手段とを備えていることを特徴とする。
【0107】本発明の第5の構成は、第1の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、乱数を発生する乱数発生器と、1フレーム前の結合
係数更新信号を保持する記憶手段と、前記の安定化係数
を保持する記憶手段からの信号と乱数発生器からの乱数
値との比較を行うことにより安定化係数値をパルス密度
として持つ安定化係数パルス信号を生成する手段と、前
記安定化係数パルス信号と該シナプスの1フレーム前の
結合係数更新信号との論理積信号を生成してこれを該シ
ナプスにおける1フレーム前の結合係数更新信号に安定
化係数による処理を施した第2の結合係数更新信号とし
て出力する手段とを備えていることを特徴とする。
【0108】本発明の第6の構成は、第2の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、乱数を発生する乱数発生器と、1フレーム前の結合
係数更新信号プラス成分を保持する記憶手段と、前記の
安定化係数を保持する記憶手段からの信号と乱数発生器
からの乱数値との比較を行うことにより安定化係数値を
パルス密度として持つ安定化係数パルス信号を生成する
手段と、前記の安定化係数パルス信号と該シナプスの1
フレーム前の結合係数更新信号プラス成分との論理積信
号を生成してこれを該シナプスにおける1フレーム前の
結合係数更新信号プラス成分に安定化係数による処理を
施した第2の結合係数更新信号プラス成分として出力す
る手段と、前記の安定化係数パルス信号と該シナプスの
1フレーム前の結合係数更新信号マイナス成分との論理
積信号を生成してこれを該シナプスにおける1フレーム
前の結合係数更新信号マイナス成分に安定化係数による
処理を施した第2の結合係数更新信号マイナス成分とし
て出力する手段とを備えていることを特徴とする。
【0109】本発明の第7の構成は、第1の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、乱数を発生する乱数発生器と、1フレーム前の結合
係数更新パルス信号をバイナリ値に変換するカウンタ
と、このカウンタから出力される結合係数更新信号と前
記安定化係数を保持する記憶手段からの出力値との積出
力を求める手段と、上記積出力と乱数発生器から出力さ
れる乱数値との比較を行うことにより、1フレーム前の
結合係数更新信号に安定化係数を乗算した値をパルス密
度として持つパルス列信号を生成してこれを該シナプス
における1フレーム前の結合係数更新信号に安定化係数
による処理を施した第2の結合係数更新信号として出力
する手段とを備えていることを特徴とする。
【0110】本発明の第8の構成は、第2の構成のパル
ス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を実
施する装置であって、安定化係数を保持する記憶手段
と、乱数を発生する乱数発生器と、1フレーム前の結合
係数更新パルス信号プラス成分をバイナリ値に変換する
カウンタと、このカウンタから出力される結合係数更新
信号プラス成分と前記安定化係数を保持する記憶手段か
らの出力値との積出力を求める手段と、上記積出力と乱
数発生器から出力される乱数値との比較を行うことによ
り、1フレーム前の結合係数更新値プラス成分に安定化
係数を乗算した値をパルス密度として持つパルス列信号
を生成してこれを該シナプスにおける1フレーム前の結
合係数更新信号プラス成分に安定化係数による処理を施
した第2の結合係数更新信号として出力する手段と、1
フレーム前の結合係数更新パルス信号マイナス成分をバ
イナリ値に変換するカウンタと、このカウンタから出力
される結合係数更新信号マイナス成分と前記安定化係数
を保持する記憶手段からの出力値との積出力を求める手
段と、上記積出力と乱数発生器から出力される乱数値と
の比較を行うことにより、1フレーム前の結合係数更新
値マイナス成分に安定化係数を乗算した値をパルス密度
として持つパルス列信号を生成してこれを該シナプスに
おける1フレーム前の結合係数更新信号マイナス成分に
安定化係数による処理を施した第2の結合係数更新信号
として出力する手段とを備えていることを特徴とする。
【0111】本発明の第9の構成は、パルス密度方式に
より実現されたニューロン模倣素子を網状に接続したパ
ルス密度型信号処理回路網であって、該ニューロンに他
ニューロンからの信号を伝播するために接続された該シ
ナプス結合の結合係数値を、該シナプスにおける結合係
数更新信号プラス成分と、該シナプスにおける結合係数
更新信号マイナス成分とにより更新するようにしたパル
ス密度型信号処理回路網における学習プロセスに際して
の結合係数更新方法において、該ニューロンにおける誤
差信号プラス成分と他ニューロンからの入力信号とから
第1の結合係数更新信号プラス信号を求め、該ニューロ
ンにおける誤差信号マイナス成分と他ニューロンからの
入力信号とから第1の結合係数更新信号マイナス信号を
求め、第1の結合係数更新信号プラス信号と第1の結合
係数更新信号マイナス信号の反転信号との論理積を施し
た信号を、1フレーム前の結合係数更新信号をカウント
するカウンタのインクリメント(又はデクリメント)信
号とし、第1の結合係数更新信号プラス信号の反転信号
と第1の結合係数更新信号マイナス信号との論理積を施
した信号を、1フレーム前の結合係数更新信号をカウン
トするカウンタのデクリメント(又はインクリメント)
信号とし、1フレームの間、カウントした後に、このカ
ウンタの値と安定化係数を保持する記憶手段からの出力
値との積を求め、この積の値をパルス密度に持つパルス
列を生成し、前記カウンタの値が正(又は負)の時は、
前記パルス列と前記第1の結合係数更新プラス信号との
論理和を現結合係数更新プラス信号とするとともに第1
の結合係数更新マイナス信号を現結合係数マイナス信号
とする一方、前記カウンタの値が負(又は正)の時は、
前記パルス列と前記第1の結合係数更新マイナス信号と
の論理和を現結合係数更新マイナス信号とするとともに
第1の結合係数更新プラス信号を現結合係数プラス信号
とし、これらの結合係数更新プラス信号と結合係数更新
マイナス信号とにより、該シナプスの結合係数更新を行
うことを特徴とする。
【0112】本発明の第10の構成は、パルス密度方式
により実現されたニューロン模倣素子を網状に接続した
パルス密度型信号処理回路網であって、該ニューロンに
他ニューロンからの信号を伝播するために接続された該
シナプス結合の結合係数値を、該シナプスにおける結合
係数更新信号プラス成分と、該シナプスにおける結合係
数更新信号マイナス成分とにより更新するようにしたパ
ルス密度型信号処理回路網における学習プロセスに際し
ての結合係数更新方法において、該ニューロンにおける
誤差信号プラス成分と他ニューロンからの入力信号とか
ら第1の結合係数更新信号プラス信号を求め、該ニュー
ロンにおける誤差信号マイナス成分と他ニューロンから
の入力信号とから第1の結合係数更新信号マイナス信号
を求め、第1の結合係数更新プラス信号と第1の結合係
数更新マイナス信号の反転信号との論理積を施した信号
を、1フレーム前の結合係数更新プラス信号を保持する
記憶手段に保持すると共にこの記憶手段からの結合係数
更新プラス信号に安定化係数による処理を行い、この処
理信号と前記第1の結合係数更新プラス信号との論理和
を結合係数更新プラス信号とし、第1の結合係数更新マ
イナス信号と第1の結合係数更新プラス信号の反転信号
との論理積を施した信号を、1フレーム前の結合係数更
新マイナス信号を保持する記憶手段に保持すると共にこ
の記憶手段からの結合係数更新マイナス信号に安定化係
数による処理を行い、この処理信号と前記第1の結合係
数更新マイナス信号との論理和を結合係数更新マイナス
信号とし、上記結合係数更新プラス信号と結合係数更新
マイナス信号とにより、該シナプスの結合係数更新を行
うことを特徴とする。
【0113】本発明の第11の構成は、第2の構成のパ
ルス密度型信号処理回路網における結合係数更新方法を
実施する装置であって、該シナプス結合の1フレーム前
の結合係数更新信号プラス成分に安定化係数プラス成分
による処理を施すための前記安定化係数プラス成分を保
持する記憶手段と、該シナプス結合の1フレーム前の結
合係数更新信号マイナス成分に安定化係数マイナス成分
による処理を施すための前記安定化係数マイナス成分を
保持する記憶手段とを備えていることを特徴とする。
【0114】
【作用】第1の構成によれば、結合係数更新信号とし
て、誤差信号により求められた更新信号のみでなく、1
フレーム前の更新量を考慮した慣性項すなわち安定化係
数による処理を施した更新量を生成できるため、学習時
の収束速度を速くすることができ、また学習時に局所解
(ローカルミニマム)に陥る率が減少し、学習性能を改
善する事が可能になる。
【0115】第2乃至第8の構成においても上記と同様
の作用が得られる。
【0116】第9の構成によれば、第1の構成の作用と
同様の作用が得られるとともに、結合係数更新プラス成
分或いは結合係数更新マイナス成分のいずれか一方のみ
が有効(採用)となるため、最終的に結合係数更新パル
スプラス成分ΔW+ (t+1)、或いはマイナス成分Δ
- (t+1)を有効に生成でき、学習性能が改善され
る。
【0117】第10の構成によれば、第9の構成におけ
るのと同様の作用が得られる。
【0118】第11の構成によれば、第1の構成の作用
と同様の作用が得られるとともに、結合係数更新プラス
成分を生成する安定化係数プラス成分と、結合係数更新
マイナス成分を生成する安定化マイナス成分を持つの
で、それぞれについて任意の値を設定することができ
る。即ち、安定化係数をプラス及びマイナスについてそ
れぞれ最適な値に設定でき、学習の収束を効果的に制御
できる。
【0119】
【実施例】以下、この発明の実施例につき説明する。こ
の発明は、前述した先願における問題点を解決するため
に、先に示した図11のシナプス回路の、AND(論理
積)、インバータ(反転)、OR(論理和)ゲート構成
のゲート回路27からなる結合係数更新回路を改良し、
結合係数更新量の慣性項すなわち安定化係数αによる処
理を実現できるようにしたものである。
【0120】(実施例1)第1の実施例における結合係
数更新回路27aを図14に示す。ここでは、信号説明
の簡略化のため、中間層ニューロンのシナプスにおい
て、該シナプスが興奮性結合すなわち、図11の符号メ
モリ23が「0」の場合について説明している。図14
において、α回路52は結合係数の更新パルスΔW(t
−1)を1フレーム分保持し、次の学習フレームで安定
化係数αによる処理を施し、OR(論理和)ゲートに入
力する。このORゲートのもう一つの入力は前記式(3
4),(35)で示す従来の結合係数更新パルス(δη
∩o)が入力され、新しい結合係数更新パルスのプラス
成分ΔW+ (t+1)及びΔW- (t+1)が生成され
ることになる。従って、前記式(34),(35)は次
の式(38),(39)に示すように、安定化係数αの
処理を実現した結合係数更新パルスを求める式が得られ
る。
【0121】
【数27】 ΔW+ (t+1)={δη+ ∩o}∪{α∩ΔW+ (t)} (38) ΔW- (t+1)={δη- ∩o}∪{α∩ΔW- (t)} (39)
【0122】図14中のα回路52の構成例を図15に
示す。間引き回路56は、パルスを間引く際の間引き率
の情報を格納するα_Men55から出力される安定化
係数αの割合により結合係数更新パルスΔW(t+1)
を1フレーム分保持した記憶手段ΔW_Mem53から
の出力パルスΔW(t)を間引くことで、結合係数更新
パルスに安定化係数αの処理を施した信号α∩ΔW
(t)を生成する。ここで記憶手段53は、一般的な先
入れ先出しメモリ(FIFO)やシフトレジスタ等で構
成すればよい。
【0123】図14中のα回路52の他の構成例を図1
6に示す。ここで、図15と同じ機能を有する回路には
同じ番号を付している。コンバータCMP59は、安定
化係数を保持したα_Mem55の値αと乱数発生器R
an_Gen58から生成される乱数値と比較し、乱数
値が安定化係数α以下のときにパルスを生成する。これ
により、安定化係数αをパルス密度に持つパルス列を生
成することになる。この安定化係数パルス列と、結合係
数更新パルスΔW(t+1)を1フレーム分保持した記
憶手段ΔW_Mem53からの出力パルスとのAND
(論理積)をANDゲート60でとることにより、結合
係数更新パルスΔWに安定化係数αの処理を施したパル
ス列α∩ΔW(t)を求めることが可能になる。
【0124】図14中のα回路52の他の構成例を図1
7に示す。カウンタCNT61は、結合係数更新パルス
ΔW(t+1)のパルス数を1フレームの間カウント
し、結合係数更新パルスをバイナリデータに変換する。
マルチプライヤ或いはバレルシフタ等からなる乗算回路
MUL63は、このバイナリデータで表された結合係数
更新量と安定化係数を保持したα_Mem55からの安
定化係数αとの乗算を行い、その積(α×ΔW(t))
を出力する。そして、コンパレータCMP59は、この
乗算値と乱数発生器Ran_Gen58で生成される乱
数値との比較を行い、乱数値が乗算値以下のときパルス
を生成する。これにより、(α×ΔW(t))の値をパ
ルス密度に持つパルス列(α∩ΔW(t))を生成する
ことができる。
【0125】(実施例2)第2の実施例における結合係
数更新回路27bを図18に示す。実施例1と同様、信
号説明の簡略化のため、中間層ニューロンのシナプスに
おいて、該シナプスが興奮性結合すなわち、図11の符
号メモリ23が「0」の場合について説明している。図
18において、インバータ(反転)とAND(論理積)
により構成された論理回路64は、結合係数更新プラス
成分(δηj+ ∩Oi)とマイナス成分(δηj- ∩O
i)の両方のパルスデータよりカウンタ65のインクリ
メント信号(INC)とデクリメント信号(DEC)を
生成する。この論理回路64の真理値表を次に示す。
【0126】
【表1】
【0127】すなわち、結合係数更新プラス成分が
「1」で、結合係数更新マイナス成分が「0」のとき、
カウンタインクリメント信号INCが「1」となり、従
ってカウンタ65がインクリメントされる。また、結合
係数更新プラス成分が「0」で、結合係数更新マイナス
成分が「1」のとき、カウンタデクリメント信号DEC
が「1」となり、カウンタ65はデクリメントされる。
また、結合係数更新プラス成分と結合係数更新マイナス
成分が等しいときは、カウンタインクリメント信号IN
C及びカウンタデクリメント信号DECは、ともに
「0」となり、カウンタの値は変わらない。
【0128】αパルス生成回路66は、カウンタ65の
値と安定化係数αを格納したメモリα_Mem55から
出力される安定化係数αの値とにより、結合係数更新パ
ルスにα係数による処理を施すもので、例えば前述の図
17の乱数発生器Ran_Gen58、積演算回路MU
L63及びコンパレータCMP59から構成されるブロ
ック62の機能のものである。選択回路SEL67は、
αパルス生成回路66から出力される安定化係数パルス
を、カウンタ65の値が正、すなわち結合係数更新のプ
ラス成分がマイナス成分より大きいときは、プラス成分
を生成するOR(論理和)ゲート70へ、カウンタの値
が負、すなわち結合係数更新のマイナス成分がプラス成
分より大きいときは、マイナス成分を生成するOR(論
理和)ゲート71へ出力する。このように図18では、
論理回路64により、誤差信号δ+ から生成された結合
係数更新プラス成分δ+ ∩0と、誤差信号δ- から生成
された結合係数更新マイナス成分δ- ∩0の双方の値を
考慮し、例えば、プラス成分とマイナス成分が共に
「1」のときは、共に「1」とするのではなく、論理回
路64によりプラス成分及びマイナス成分が共に「0」
となる。そしてこのプラス成分とマイナス成分の総和を
カウンタで求めることができ、これによりプラス成分α
∩△W+ (t)、あるいはマイナス成分α∩△W
- (t)のいずれか一方のみが有効となるため、最終的
に結合係数更新パルスプラス成分△W+ (t+1)、あ
るいはマイナス成分△W- (t+1)を有効に生成でき
る。
【0129】(実施例3)第3の実施例における結合係
数更新回路27cを図19に示す。実施例1と同様、信
号説明の簡略化のため、中間層ニューロンのシナプスに
おいて、該シナプスが興奮性結合すなわち、図11の符
号メモリ23が「0」の場合について説明している。図
19において、論理回路64は、図18に示したものと
同じである。△W_Mem53は、論理回路64により
生成された結合係数更新プラス成分とマイナス成分を1
フレーム分格納する。安定化係数パルス生成回路α_P
ul68は、△W格納メモリ△W_Mem53に格納さ
れた結合係数更新プラス成分とマイナス成分に、安定化
係数による処理を施し、結合係数更新プラス成分を生成
するOR(論理和)ゲート70及び結合係数更新マイナ
ス成分を生成するOR(論理和)ゲート71に出力する
もので、前述の図5の機能ブロック54、あるいは図1
6の機能ブロック57で示されるようなものである。
【0130】上記の構成により、結合係数更新量に安定
化係数αによる処理を施した、すなわち前記式(3
8),(39)により求められる結合係数更新パルスプ
ラス成分△W+ (t+1)及びマイナス成分△W- (t
+1)が得られることになる。
【0131】次に、先願(従来方式)に対する本発明の
項かを確認するため、簡単な数字認識シミュレーション
を行ったので、これを説明する。これは、数字パターン
‘1’〜‘5’の5種類を5セット、すなわち全部で2
5パターンを学習させる。なお、使用した数字パターン
を図20に示す。
【0132】使用したニュートラルネットワーク構成
は、3層階層型とし、入力層は64ニューロンで、これ
は数字パターン8×8画素に対応する。中間層は4ニュ
ーロン、出力層は5ニューロンとする。これは数字パタ
ーン‘1’〜‘5’に対応する。学習回数は、1パター
ンの学習を1回とし、学習終了の収束条件は、出力ニュ
ーロンの最大誤差が、0.05以下になることとした。
【0133】シミュレーションは、従来方式の安定化係
数を考慮しない場合(α=0)と、本実施例の一実施例
図18の場合で、安定化係数α=0.5としたときで行
った。
【0134】図21は、シミュレーション結果を示す図
グラフであり、従来方式の場合と本発明の一実施例の場
合における学習曲線を示している。図21に示されるよ
うに従来方式の安定化係数を考慮しない場合(α=0)
は、最大誤差が0.05以下になるのに825回の学習
回数を必要としたのに対して、本発明方式の安定化係数
を考慮する場合(α=0.5)は、学習の進行により、
最大誤差の減少が従来方式よりも著しく、最大誤差が
0.05以下になるのに、わずか300回の学習回数し
か必要とせず、従来方式に比べ、本発明方式の場合は、
学習時間が約3分の1程度となり、本発明方式の効果が
確認できている。
【0135】また、以上の実施例において、α_Mem
55として、該シナプス結合の1フレーム前の結合係数
更新信号プラス成分に安定化係数プラス成分による処理
を施すための前記安定化係数プラス成分を保持するもの
と、該シナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号
マイナス成分に安定化係数マイナス成分による処理を施
すための前記安定化係数マイナス成分を保持するものと
を備えるようにしてもよく、これによれば、安定化係数
をプラス及びマイナスについてそれぞれ最適な値に設定
でき、学習の収束を効果的に制御できる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誤差信号により求められた更新信号のみでなく、1フレ
ーム前の更新量を考慮した慣性項すなわち安定化係数に
よる処理を施した更新量を生成できるため、学習の収束
速度が速くなり、また、学習時に局所解に陥る率が低減
されるなど、学習性能が著しく向上するという効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】神経細胞ユニットの模式図である。
【図2】ニューラルネットワークの模式図である。
【図3】シグモイド関数を示すグラフである。
【図4】フォワードプロセスを説明する模式図である。
【図5】学習プロセスを説明する模式図である。
【図6】ニューラルネットワークに相当する電気回路図
である。
【図7】単一神経細胞に相当する電気回路図である。
【図8】シナプス回路のブロック図である。
【図9】細胞体回路のブロック図である。
【図10】パルス密度方式における1つのニューロン素
子のフォワード処理の様子を示す模式図である。
【図11】ニューロンのシナプスに相当する部分の回路
を示すブロック図である。
【図12】出力層での誤差信号を生成する回路の論理回
路図である。
【図13】中間層での誤差信号を生成する回路の論理回
路図である。
【図14】この発明の第1の実施例を示すブロック回路
図である。
【図15】図14のα回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図16】図14のα回路の他の構成例を示すブロック
図である。
【図17】図14のα回路の他の構成例を示すブロック
図である。
【図18】この発明の第2の実施例を示すブロック図で
ある。
【図19】この発明の第3の実施例を示すブロック図で
ある。
【図20】数字認識シミュレーションに用いる数字パタ
ーン例を示す模式図である。
【図21】学習曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
27a 結合係数更新回路 27b 結合係数更新回路 27c 結合係数更新回路 52 α回路 53 ΔW Mem 55 α Mem 56 間引き回路 58 乱数発生器 59 コンパレータ 63 積演算回路 65 カウンタ 66 αパルス生成回路 67 選択回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス密度方式により実現されたニュー
    ロン模倣素子を網状に接続したパルス密度型信号処理回
    路網における学習プロセスに際しての結合係数更新方法
    において、 該ニューロンに他ニューロンからの信号を伝播する際の
    信号の増減度を表すシナプス結合係数の更新をする際
    に、該ニューロンにおける誤差信号と他ニューロンから
    の入力信号により求められた第1の結合係数更新信号
    と、該シナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号
    に安定化係数による処理を施した第2の結合係数更新信
    号との論理和を施した信号を該シナプス結合における結
    合係数更新信号とし、該シナプスの結合係数の更新を行
    うことを特徴とするパルス密度型信号処理回路網におけ
    る結合係数更新方法。
  2. 【請求項2】 パルス密度方式により実現されたニュー
    ロン模倣素子を網状に接続したパルス密度型信号処理回
    路網であって、該ニューロンに他ニューロンからの信号
    を伝播するために接続された該シナプス結合の結合係数
    値を、該シナプスにおける結合係数更新信号プラス成分
    と、該シナプスにおける結合係数更新信号マイナス成分
    とにより更新するようにしたパルス密度型信号処理回路
    網における学習プロセスに際しての結合係数更新方法に
    おいて、 該ニューロンにおける誤差信号プラス成分と他ニューロ
    ンからの入力信号とにより求められた第1の結合係数更
    新信号プラス成分と、該シナプス結合の1フレーム前の
    結合係数更新信号プラス成分に安定化係数による処理を
    施した第2の結合係数更新信号プラス成分との論理和を
    施した信号を該シナプス結合における係合係数更新信号
    プラス成分とし、 該ニューロンにおける誤差信号マイナス成分と他ニュー
    ロンからの入力信号とにより求められた第1の結合係数
    更新信号マイナス成分と、該シナプス結合の1フレーム
    前の結合係数更新信号マイナス成分に安定化係数による
    処理を施した第2の結合係数更新信号マイナス成分との
    論理和を施した信号を該シナプス結合における係合係数
    更新信号マイナス成分とし、 該結合係数更新信号プラス成分と該結合係数更新信号マ
    イナス成分とにより、該シナプスの結合係数の更新を行
    うことを特徴とするパルス密度型信号処理回路網におけ
    る結合係数更新方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、1フレーム前の結合係
    数更新信号を保持する記憶手段と、この記憶手段からの
    1フレーム前の結合係数更新信号であるパルス信号を、
    前記安定化係数を保持した記憶手段からの信号に応じて
    間引き、この間引いた信号を1フレーム前の結合係数更
    新信号に安定化係数による処理を施した第2の結合係数
    更新信号として出力する手段とを備えていることを特徴
    とするパルス密度型信号処理回路網における結合係数更
    新装置。
  4. 【請求項4】 請求項2のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、1フレーム前の結合係
    数更新信号プラス成分を保持する記憶手段と、この記憶
    手段からの1フレーム前の結合係数更新信号プラス成分
    であるパルス信号を、前記安定化係数を保持した記憶手
    段からの信号に応じて間引き、この間引いた信号を1フ
    レーム前の結合係数更新信号プラス成分に安定化係数に
    よる処理を施した第2の結合係数更新信号として出力す
    る手段と、1フレーム前の結合係数更新信号マイナス成
    分を保持する記憶手段と、この記憶手段からの1フレー
    ム前の結合係数更新信号マイナス成分であるパルス信号
    を、前記安定化係数を保持した記憶手段からの信号に応
    じて間引き、この間引いた信号を1フレーム前の結合係
    数更新信号マイナス成分に安定化係数による処理を施し
    た第2の結合係数更新信号として出力する手段とを備え
    ていることを特徴とするパルス密度型信号処理回路網に
    おける結合係数更新装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、乱数を発生する乱数発
    生器と、1フレーム前の結合係数更新信号を保持する記
    憶手段と、前記の安定化係数を保持する記憶手段からの
    信号と乱数発生器からの乱数値との比較を行うことによ
    り安定化係数値をパルス密度として持つ安定化係数パル
    ス信号を生成する手段と、前記安定化係数パルス信号と
    該シナプスの1フレーム前の結合係数更新信号との論理
    積信号を生成してこれを該シナプスにおける1フレーム
    前の結合係数更新信号に安定化係数による処理を施した
    第2の結合係数更新信号として出力する手段とを備えて
    いることを特徴とするパルス密度型信号処理回路網にお
    ける結合係数更新装置。
  6. 【請求項6】 請求項2のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、乱数を発生する乱数発
    生器と、1フレーム前の結合係数更新信号プラス成分を
    保持する記憶手段と、前記の安定化係数を保持する記憶
    手段からの信号と乱数発生器からの乱数値との比較を行
    うことにより安定化係数値をパルス密度として持つ安定
    化係数パルス信号を生成する手段と、前記の安定化係数
    パルス信号と該シナプスの1フレーム前の結合係数更新
    信号プラス成分との論理積信号を生成してこれを該シナ
    プスにおける1フレーム前の結合係数更新信号プラス成
    分に安定化係数による処理を施した第2の結合係数更新
    信号プラス成分として出力する手段と、前記の安定化係
    数パルス信号と該シナプスの1フレーム前の結合係数更
    新信号マイナス成分との論理積信号を生成してこれを該
    シナプスにおける1フレーム前の結合係数更新信号マイ
    ナス成分に安定化係数による処理を施した第2の結合係
    数更新信号マイナス成分として出力する手段とを備えて
    いることを特徴とするパルス密度型信号処理回路網にお
    ける結合係数更新装置。
  7. 【請求項7】 請求項1のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、乱数を発生する乱数発
    生器と、1フレーム前の結合係数更新パルス信号をバイ
    ナリ値に変換するカウンタと、このカウンタから出力さ
    れる結合係数更新信号と前記安定化係数を保持する記憶
    手段からの出力値との積出力を求める手段と、上記積出
    力と乱数発生器から出力される乱数値との比較を行うこ
    とにより、1フレーム前の結合係数更新信号に安定化係
    数を乗算した値をパルス密度として持つパルス列信号を
    生成してこれを該シナプスにおける1フレーム前の結合
    係数更新信号に安定化係数による処理を施した第2の結
    合係数更新信号として出力する手段とを備えていること
    を特徴とするパルス密度型信号処理回路網における結合
    係数更新装置。
  8. 【請求項8】 請求項2のパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新方法を実施する装置であって、安
    定化係数を保持する記憶手段と、乱数を発生する乱数発
    生器と、1フレーム前の結合係数更新パルス信号プラス
    成分をバイナリ値に変換するカウンタと、このカウンタ
    から出力される結合係数更新信号プラス成分と前記安定
    化係数を保持する記憶手段からの出力値との積出力を求
    める手段と、上記積出力と乱数発生器から出力される乱
    数値との比較を行うことにより、1フレーム前の結合係
    数更新値プラス成分に安定化係数を乗算した値をパルス
    密度として持つパルス列信号を生成してこれを該シナプ
    スにおける1フレーム前の結合係数更新信号プラス成分
    に安定化係数による処理を施した第2の結合係数更新信
    号として出力する手段と、1フレーム前の結合係数更新
    パルス信号マイナス成分をバイナリ値に変換するカウン
    タと、このカウンタから出力される結合係数更新信号マ
    イナス成分と前記安定化係数を保持する記憶手段からの
    出力値との積出力を求める手段と、上記積出力と乱数発
    生器から出力される乱数値との比較を行うことにより、
    1フレーム前の結合係数更新値マイナス成分に安定化係
    数を乗算した値をパルス密度として持つパルス列信号を
    生成してこれを該シナプスにおける1フレーム前の結合
    係数更新信号マイナス成分に安定化係数による処理を施
    した第2の結合係数更新信号として出力する手段とを備
    えていることを特徴とするパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新装置。
  9. 【請求項9】 パルス密度方式により実現されたニュー
    ロン模倣素子を網状に接続したパルス密度型信号処理回
    路網であって、該ニューロンに他ニューロンからの信号
    を伝播するために接続された該シナプス結合の結合係数
    値を、該シナプスにおける結合係数更新信号プラス成分
    と、該シナプスにおける結合係数更新信号マイナス成分
    とにより更新するようにしたパルス密度型信号処理回路
    網における学習プロセスに際しての結合係数更新方法に
    おいて、 該ニューロンにおける誤差信号プラス成分と他ニューロ
    ンからの入力信号とから第1の結合係数更新信号プラス
    信号を求め、該ニューロンにおける誤差信号マイナス成
    分と他ニューロンからの入力信号とから第1の結合係数
    更新信号マイナス信号を求め、 第1の結合係数更新信号プラス信号と第1の結合係数更
    新信号マイナス信号の反転信号との論理積を施した信号
    を、1フレーム前の結合係数更新信号をカウントするカ
    ウンタのインクリメント(又はデクリメント)信号と
    し、 第1の結合係数更新信号プラス信号の反転信号と第1の
    結合係数更新信号マイナス信号との論理積を施した信号
    を、1フレーム前の結合係数更新信号をカウントするカ
    ウンタのデクリメント(又はインクリメント)信号と
    し、 1フレームの間、カウントした後に、このカウンタの値
    と安定化係数を保持する記憶手段からの出力値との積を
    求め、この積の値をパルス密度に持つパルス列を生成
    し、 前記カウンタの値が正(又は負)の時は、前記パルス列
    と前記第1の結合係数更新プラス信号との論理和を現結
    合係数更新プラス信号とするとともに第1の結合係数更
    新マイナス信号を現結合係数マイナス信号とする一方、
    前記カウンタの値が負(又は正)の時は、前記パルス列
    と前記第1の結合係数更新マイナス信号との論理和を現
    結合係数更新マイナス信号とするとともに第1の結合係
    数更新プラス信号を現結合係数プラス信号とし、 これらの結合係数更新プラス信号と結合係数更新マイナ
    ス信号とにより、該シナプスの結合係数更新を行うこと
    を特徴とするパルス密度型信号処理回路網における結合
    係数更新方法。
  10. 【請求項10】 パルス密度方式により実現されたニュ
    ーロン模倣素子を網状に接続したパルス密度型信号処理
    回路網であって、該ニューロンに他ニューロンからの信
    号を伝播するために接続された該シナプス結合の結合係
    数値を、該シナプスにおける結合係数更新信号プラス成
    分と、該シナプスにおける結合係数更新信号マイナス成
    分とにより更新するようにしたパルス密度型信号処理回
    路網における学習プロセスに際しての結合係数更新方法
    において、 該ニューロンにおける誤差信号プラス成分と他ニューロ
    ンからの入力信号とから第1の結合係数更新信号プラス
    信号を求め、該ニューロンにおける誤差信号マイナス成
    分と他ニューロンからの入力信号とから第1の結合係数
    更新信号マイナス信号を求め、 第1の結合係数更新プラス信号と第1の結合係数更新マ
    イナス信号の反転信号との論理積を施した信号を、1フ
    レーム前の結合係数更新プラス信号を保持する記憶手段
    に保持すると共にこの記憶手段からの結合係数更新プラ
    ス信号に安定化係数による処理を行い、この処理信号と
    前記第1の結合係数更新プラス信号との論理和を結合係
    数更新プラス信号とし、 第1の結合係数更新マイナス信号と第1の結合係数更新
    プラス信号の反転信号との論理積を施した信号を、1フ
    レーム前の結合係数更新マイナス信号を保持する記憶手
    段に保持すると共にこの記憶手段からの結合係数更新マ
    イナス信号に安定化係数による処理を行い、この処理信
    号と前記第1の結合係数更新マイナス信号との論理和を
    結合係数更新マイナス信号とし、 上記結合係数更新プラス信号と結合係数更新マイナス信
    号とにより、該シナプスの結合係数更新を行うことを特
    徴とするパルス密度型信号処理回路網における結合係数
    更新方法。
  11. 【請求項11】 請求項2のパルス密度型信号処理回路
    網における結合係数更新方法を実施する装置であって、
    該シナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号プラ
    ス成分に安定化係数プラス成分による処理を施すための
    前記安定化係数プラス成分を保持する記憶手段と、該シ
    ナプス結合の1フレーム前の結合係数更新信号マイナス
    成分に安定化係数マイナス成分による処理を施すための
    前記安定化係数マイナス成分を保持する記憶手段とを備
    えていることを特徴とするパルス密度型信号処理回路網
    における結合係数更新装置。
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