JPH07334055A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07334055A
JPH07334055A JP12733194A JP12733194A JPH07334055A JP H07334055 A JPH07334055 A JP H07334055A JP 12733194 A JP12733194 A JP 12733194A JP 12733194 A JP12733194 A JP 12733194A JP H07334055 A JPH07334055 A JP H07334055A
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JP
Japan
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lubricant
image forming
temperature
forming apparatus
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP12733194A
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English (en)
Inventor
Akira Suga
昭 須賀
Takeyoshi Sekine
健善 関根
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルミング防止構造における問題に鑑み、
常に安定した潤滑剤の供給を可能にして転写効率を低下
させないようにすることのできる構造を備えた画像形成
装置を提供すること。 【構成】 感光体(8)あるいは転写媒体(10A)に
対して接離可能に配置され、これら感光体(8)あるい
は転写媒体(10A)に潤滑剤(56)を間欠的に塗付
する潤滑剤塗付手段(50)と、潤滑剤(56)の温度
を制御する温度制御手段(60)とを備えている。温度
制御手段(60)は、潤滑剤塗付手段(50)に対して
潤滑剤(56)が付着しやすい表面状態にになるように
温度制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
さらに詳しくは、多色画像を得る際に用いられる中間転
写体表面への潤滑剤の塗布構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子写真方式を用いる画
像形成装置のひとつに、フルカラ−あるいは2色以上の
画像を形成することのできる多色画像形成装置がある。
この装置の構成としては、感光体上で各色毎に形成され
た可視像を、像担持体をなす中間転写体に色毎に一旦転
写することにより中間転写体上に各色の画像を重ね、そ
の後、中間転写体上に担持されている可視像を転写紙に
一括転写する構成が知られている(例えば、特開昭64
−56456号公報)。上記公報記載の構成では、フル
カラ−画像を得る場合、例えば、色分解された原稿像の
色に対応する静電潜像が感光体上に形成され、この静電
潜像がベルト上の中間転写体に順次転写されるようにな
っている。中間転写体では、各色毎で各色と補色関係に
ある色の現像剤によって静電潜像が可視像処理される。
そして各色毎の可視像を重畳し終わった時点でこの可視
像を転写紙に対して一括転写するようになっている。
【0003】また、上記の構成とは別に、感光体上で各
色毎の可紙像を形成し、この可紙像を中間転写体に順次
転写し、全ての色の可紙像を重畳し終わった時点で、転
写紙に対して一括転写するようにした構成も知られてい
る(例えば、本出願人の先願にかかる特開平5ー729
10号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、色毎の可視
像を中間転写体に一旦転写する方式では、複写回数が多
くなるにつれて転写効率が低下する場合がある。その理
由の主のものとしては、中間転写体表面に残留する現像
剤の推積が挙げられる。この現象は、フィルミングと称
され、中間転写体表面に現像剤の薄膜層ができる。この
ため、可視像を中間転写体に転写するために実行される
静電転写の際の誘電作用が薄膜層によって阻害されるの
で、良好な転写が得られず画像品質を損ねる結果を招
く。このようなフィルミング現象が発生すると、従来で
は転写ベルトを交換していた。したがって、転写ベルト
の使用可能な期間が短くなりやすく、ランニングコスト
の低下を招くこともあった。また、中間転写体で色毎の
可視像を重畳させる代りに、感光体上で色毎の可視像を
形成し、この像を転写紙上で重畳させる場合には、感光
体上でフィルミングが発生する場合がある。
【0005】そこで、このような問題を解決するための
方法として、転写ベルトあるいは感光体等の画像担持体
表面に潤滑剤を塗付し、フィルミング層の剥離性を向上
させてフィルミング層を除去しやすいようにすることが
提案されている。そして、このような潤滑剤の塗付に
は、液体潤滑剤を用いるもの、固形の潤滑剤を用いるも
の等がある。これら塗付方式のうち、固形の潤滑剤を用
いるものの構成として、例えば、ブラシ部材によって固
形潤滑剤の表面を掻き取ることでブラシ部材に潤滑剤を
付着させ、この潤滑剤を感光体あるいは転写ベルト等の
画像担持体表面に塗付する構成が知られている(例え
ば、実公平1ー12279号公報、特開昭56ー154
778号公報、実公昭64ー4122号公報)。
【0006】しかしながら、液体潤滑剤と違って収容槽
等の設備が必要ない固形潤滑剤は、周囲の温度によって
硬度が変化しやすい。特に、常温付近の温度では硬度が
高く固形状態のままであるためにブラシローラにより掻
き取った場合でもその掻き取られる量が比較的少ないば
かりでなく、均一な掻き取りが行えないことがある。こ
のため、潤滑剤の塗付量を常に一定させることが困難に
なりやすい。
【0007】そこで、塗付量を安定させる方法として、
潤滑剤に対する塗付部材の接触圧力を変化させることが
考えられる。しかし、この方法では、一定圧力が維持さ
れないと固形潤滑剤に偏摩耗が生じやすくなり、固形潤
滑剤の供給量を一定化することができなくなる。そこ
で、本発明の目的は、上記した従来の画像形成装置にお
ける問題、特に、フィルミング防止構造における問題に
鑑み、常に安定した潤滑剤の供給を可能にして転写効率
を低下させないようにすることができる画像形成装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、感光体上に形成される可視
像を転写媒体に転写して画像を得る画像形成装置におい
て、上記感光体あるいは上記転写媒体に対して接離可能
に配置され、これら感光体あるいは転写媒体に潤滑剤を
間欠的に塗付する潤滑剤塗付手段と、上記潤滑剤の温度
を制御する温度制御手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記温度制御手段が、上記潤滑剤
の表面状態を変化させるように温度制御することを特徴
としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記潤滑剤塗付手段と上
記加熱部材とが、上記潤滑剤塗付手段の塗付動作に連動
して加熱部材が動作する関係を設定されていることを特
徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1または3
記載の画像形成装置において、上記潤滑剤塗付手段が、
上記感光体あるいは転写媒体に間欠的に接触可能なブラ
シ部材と、上記感光体あるいは転写媒体とブラシ部材と
の接触状態を規定する規制部材と、ブラシ部材が摺擦可
能な潤滑剤とを備えていることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記温度制御手段が、潤滑剤の表
面温度を検出する手段と、この検出手段による潤滑剤の
表面温度に応じて発熱する加熱手段とを備えていること
を特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、上記加熱手段が、上記ブラシ部材
に付着しやすい状態に上記潤滑剤の表面温度を設定する
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、潤滑剤の塗付難易性
を決める温度が一定かつ最適化されるので、潤滑剤塗付
部材を用いた潤滑剤の供給量が安定化する。
【0015】請求項2記載の発明では、塗付性能を向上
させるために潤滑剤の表面特性を変化させることができ
るので、潤滑剤の供給量が安定化する。
【0016】請求項3記載の発明では、潤滑剤の塗付時
のみ加熱動作が行われるので、加熱部材を常時発熱状態
に維持する場合に比べて、ランニングコストが低くな
る。
【0017】請求項4記載の発明では、潤滑剤塗付手段
が、ブラシ部材と、このブラシ部材に摺擦される潤滑剤
とを用いるだけでフィルミング防止のための構成とする
ことができる。
【0018】請求項5または6記載の発明では、潤滑剤
の表面温度を検出することができるので、潤滑剤の表面
状態が常に塗付しやすい状態に維持される。
【0019】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例のよる多色画像形
成装置の全体構成を説明するための模式図である。図1
において本発明による画像形成装置は、2色以上のフル
カラー画像を形成する多色画像形成装置を対象としてい
る。この多色画像形成装置1は、原稿読み取り部1Aと
画像記録部1Bとで構成されている。以下、各部につい
て説明する。
【0021】原稿読み取り部1Aは、原稿載置台に置か
れたカラ−原稿を光電変換素子により読み取るスキャナ
−を構成している。このスキャナーは、画像記録部1B
の上部に位置して、原稿載置台2、照明光源3、光路形
成用ミラ−4、結像レンズ5およびカラーセンサ6を備
えている。カラーセンサ6は、色分解された原稿からの
反射光を受光するCCD等で構成されている。原稿読み
取り部1Aにおいては、原稿からの反射光が、ブル−、
グリ−ン、レッドの順で色分解された上でカラ−センサ
6により色画像情報として読み取られる。そして、色情
報に応じた画像信号が図示しない画像処理部に出力され
るようになっている。
【0022】画像処理部においては、カラ−センサ6か
ら出力された画像の強度レベルに関する信号を基にし
て、この分解された色と補色関係にあるシアン、マゼン
タ、イエロ−および階調性改善並びに白黒画像の際のブ
ラックについての色変換処理を行い、後述する画像記録
部1Bでの処理信号を出力する。画像記録部1Bは、書
き込み部7、感光体8、現像部9および転写部10を備
えている。
【0023】書き込み部7は、カラ−スキャナ6からの
カラ−画像デ−タを光信号に変換して原稿画像に応じた
光書き込みを行い、感光体8に対して静電潜像を形成す
る装置である。このため、書き込み部7には、レ−ザ光
源7A、光走査部をなすポリゴンミラ−7B、fθレン
ズ7C、反射ミラ−7Dが備えられている。
【0024】感光体8は、本実施例の場合、図示矢印方
向に回転可能なドラムにより構成されている。そして、
この周囲には、回転方向に沿って、複写行程を実行する
ための帯電装置11、上述した書き込み部7からの光
路、現像部9、転写部10、クリ−ニング装置12およ
び除電ランプ13がそれぞれ配置されている。
【0025】現像部9は、図2に示すように、ブラック
現像器9Aに加え原稿読み取り部1Aにおいて色分解さ
れた色と補色関係にある色の現像剤を供給するためのシ
アン現像器9B、マゼンタ現像器9C、イエロ−現像器
9Dをそれぞれ備えている。各現像器は、ほぼ同じ構成
であり、現像剤の穂立ちを行わせてこの穂を感光体に接
触させることのできる現像スリ−ブ9Eと、現像剤の組
み上げ搬送および撹拌を行うための回転自在な現像パド
ル9Fと、収容されている現像剤の濃度を検知する濃度
検知センサ9Gとを備えて構成されている。現像部9に
おいては、感光体ドラム8に形成される静電潜像の色に
応じた色の現像剤を収容している現像器のみが作動する
ようになっており、現像剤を供給する場合には、現像剤
を現像スリ−ブ表面上で穂立ちさせて静電潜像に静電的
に付着させるようになっている。このため、感光体上の
静電潜像の色と補色関係にない現像剤を収容している現
像器はその間、現像剤の穂立ちを行わせないで待機状態
を維持するようになっている。
【0026】転写部10には、図2に示すように、ベル
ト状の転写体(以下、転写ベルトという)10Aが用い
られている。この転写ベルト10Aは、感光体上に形成
された可視像を転写されて担持する画像担持部を構成す
るものであって、感光体ドラム8と対向する位置に配置
されたプ−リ10A1およびこれと対向する位置に配置
されているテンションプ−リ10A2を含む複数のプ−
リに掛けられている。各プ−リのうち、符号10A3で
示すプ−リが駆動プ−リであり、図示しないが、減速ギ
ヤを介して駆動モ−タに従動できるようになっている。
駆動モ−タとしては、正逆回転可能なサ−ボモ−タある
いはステッピングモ−タが用いられている。
【0027】また、複数のプ−リのうち、感光体ドラム
8と対向する位置に配置してあるプ−リ10A1には、
感光体ドラム8上の可視像を転写するためのバイアスが
印加されるようになっている。さらに、このプ−リ10
A1と駆動プ−リ10A3との間には対向プーリ10A
4が配置されており、転写ベルト10Aをはさんでこの
対向ローラ10A4と対向する位置には転写ベルト10
Aの表面に対して接離可能なゴム製のブレード14Aが
配置されている。ブレード14Aは、転写ベルト10A
の表面に当接することによりベルト表面に残留している
現像剤を除去するようになっている。
【0028】一方、駆動プ−リ10A3に対向する位置
には、転写ベルト10Aをはさんで転写紙転写装置15
が配置されている。この転写紙転写装置15は、フルカ
ラー画像の場合、転写ベルト10Aに重畳されたフルカ
ラー画像を一括転写するためのものである。そして、転
写紙転写装置15は、転写ベルト10Aをはさんで駆動
プーリ10A3と対向する位置に接離可能な転写バイア
スローラ15を備え、この転写バイアスローラ15に
は、画像転写用のバイアスが付加されている。転写紙転
写装置15では、給紙装置16(図1参照)から画像先端
位置との同期タイミングを採られて給送されてくる転写
紙を挟持搬送しながら転写ベルト10A上の画像を転写
するようになっている。
【0029】可視像転写を終えた感光体ドラム8は、ク
リーニング装置12および除電ランプ13により、残留
現像剤および残留電荷を除去されて再度の画像形成に備
えられる。
【0030】なお、図1中、符号17は搬送ベルトを、
符号18および19は定着装置および排紙トレ−をそれ
ぞれ示している。さらに、転写ベルト10Aをはさん
で、テンションプーリ10A2に対向する位置には潤滑
剤を塗付するための潤滑剤塗付機構50が配置されてい
る。潤滑剤塗付機構50は、潤滑剤塗付手段をなすブラ
シローラ52と温度制御手段60とで構成されている。
ブラシローラ52および温度制御手段60は、ともに同
一のハウジング70の内部に配置されている。ハウジン
グ70は、図3(A)において、テンションプーリ10
A2と対向する側に開口を有する断面形状がチャンネル
状の部材であり、支持軸72を支点として転写ベルト1
0Aに対して接離可能な方向に揺動できるようになって
いる。ブラシローラ52は、図4に示すように、転写ベ
ルト10Aの画像領域外に位置する規定コロ52Aを軸
方向両端に有し、この規定コロ52A間の軸径が規定コ
ロ52Aよりも小さくされたロッド52Bと、ロッド5
2Bの周面に植毛されたブラシ52Cとを備えている。
ブラシ52Cの先端までの長さは規定コロ52Aの半径
よりも長くされている。また、規定コロ52Aは、潤滑
剤塗付時に転写ベルト10Aの画像領域外の表面に当接
することができる。これにより、ブラシローラ52は、
転写ベルト10Aと連れ回ることができるとともにロッ
ド52Bとの間の間隔を規定することができるようにな
っている。上記間隔は、転写ベルト10Aの表面がブラ
シ先端に向け食い込む状態が得られる量に設定されてい
る。これにより、ブラシ52Cは、倒れた状態で転写ベ
ルト10Aの表面に線接触することができるので、先端
のみでなく先端近傍に付着している潤滑剤をも転写ベル
ト10Aの表面に塗付することができる。
【0031】また、ブラシローラ52には、転写ベルト
10Aと接触する側と反対側に潤滑剤56が配置されて
いる。潤滑剤56は、支軸56Aの周面にて固形化され
たステアリン酸亜鉛を主成分とする材料が用いられ、加
熱溶融した後、ロール状に冷却固化させて形成されてい
る。潤滑剤56は、図示しない付勢手段によりブラシロ
ーラ52のブラシ先端により常に摺擦されるようになっ
ており、摺擦されることで掻き取られる。
【0032】温度制御手段60は、ブラシローラ52に
対する潤滑剤56の塗付状態を向上させるためのもので
あり、温度検出センサ62と加熱部材64とを備えてい
る。温度検出センサ62は、サーミスタあるいは熱電対
が用いられ、潤滑剤56の表面に当接若しくは一定の間
隔を以て配置されている。これにより潤滑剤56の表面
温度を直接検出したり、あるいは表面近傍の雰囲気温度
を検出することができる。温度検出に際し雰囲気温度を
検出する場合には、その検出された温度と表面温度との
割合を予め登録しておき、雰囲気温度によって表面温度
を直接検出したと同じ結果が得られるようになってい
る。
【0033】このような雰囲気温度を検出するのは、表
面に直接サーミスタを接触させた場合、サーミスタ表面
に潤滑剤56が付着して感度が悪くなるのを防止するた
めである。なお、潤滑剤56の硬度によってはサーミス
タへの付着推積がないこともあるので、このような場合
には直接接触による温度検出が選択される。この直接接
触のための構造としては、例えば板バネの揺動片にサー
ミスタを取付けたり、あるいはコイルスプリング内にサ
ーミスタに取付けられたロッドを挿入して潤滑剤56側
に向け常に変位できるようにすることが考えらる。
【0034】加熱部材64は、一例として抵抗発熱体を
用いるヒータで構成されている。加熱部材64は、温度
検出センサ62によって検出される潤滑剤の表面温度に
応じて発熱制御され、ブラシローラ52に付着しやすく
なるように潤滑剤56の表面の硬度を低下させて軟化さ
せるようになっている。また、発熱した際の発熱継続時
間は、温度検出センサ62による潤滑剤56の表面温度
が所定温度に達するまでの間とされている。なお、加熱
部材64の発熱開始時および発熱終了時とでは、温度勾
配が発生する。そこで、発熱開始時には、多くの発熱量
を供給し、また発熱終了時には、温度勾配を見込んで加
熱部材64への通電時期を制御するようにしてもよい。
【0035】潤滑剤56の表面硬度と温度との関係は、
図5に示すとおりであり、常温時において最も硬度が高
く、温度を上昇させるにしたがい表面硬度が低下して軟
化する。最も軟化した状態は液状になっている時であ
り、ブラシローラ52に接触する前に垂れ落ちる可能性
がある。そこで、本実施例では、表面硬度が変化する過
渡期での中間位置に相当する温度を設定温度として選択
するようになっている。このため、潤滑剤は、固形状態
から液状状態に変化する過程における中間状態に相当す
るペースト状に軟化した状態を維持され、この状態でブ
ラシローラ52による掻き取られる。
【0036】ハウジング70は、支持軸72によって揺
動するようになっているが、この動作は、ハウジング7
0の近傍に配置された駆動装置80を用いて行われるよ
うになっている。駆動装置80は、進退可能なアクチュ
エータを備えたソレノイド82を備え、このソレノイド
82が励磁された際にアクチュエータが進出してハウジ
ング70を押圧し、ブラシローラ52を転写ベルト10
A側に向け移動させる。また、励磁が解除された場合に
は、アクチュエータが引き込まれ、ブラシローラ52が
転写ベルト10Aから離れる。ソレノイド82の励磁解
除においてブラシローラ52を転写ベルト10Aから退
避させるための駆動力として、本実施例では、ハウジン
グ70のフック部70Aと装置の不動部との間に掛けら
れたコイルスプリング74が用いられる。ブラシローラ
52による転写ベルト10Aへの接離動作は、継続して
行われるのでなく間欠的に行われる。本実施例では、1
50枚の複写毎に潤滑剤の塗付作業が行われるようにな
っており、この時点で、例えば約10秒間の間ブラシロ
ーラ52を回転させるかあるいは転写ベルト10Aを3
周させてその間にロール状の潤滑剤56から掻き取った
潤滑剤を塗付するようになっている。
【0037】加熱部材64は、上記塗付開始時に相当す
る複写回数に達して時点で温度検出センサ62からの温
度情報を入力され、設定された最適温度に達していない
場合に発熱する。そして、加熱部材64により最適温度
に維持されると、図6に示すように、ソレノイド82が
励磁されて転写ベルト10Aへの潤滑剤の塗付作業が実
施される。
【0038】このような塗付サイクルを用いた場合に
は、1日のうちで1回も塗付動作が行われない場合があ
る。本実施例では、前記したように、150回毎に潤滑
剤を塗付するように設定されているので、新たに複写動
作が開始される時点での複写回数が上記塗付時期に相当
する回数に一致した時点で塗付動作が行われるようにな
っている。このように塗付時期を予め設定しておくだけ
で、複写動作の回数を計数することにより塗付動作を完
全に自動化することができる。
【0039】本実施例は以上のような構成であるから、
複写行程が実行されると、通常の電子写真方式による複
写動作が実行される。つまり、複写動作が開始される
と、画像読み取り部1Aからの色毎の画像信号を基に感
光体ドラム8に対して光書込みが繰り返し実行され、感
光体ドラム8上に色毎の静電潜像が形成される。潜像形
成後、潜像はその色と補色関係にある色の現像剤により
可視像処理される。可視像は転写ベルト10Aに転写さ
れ、転写ベルト10Aにより画像が担持される。このよ
うな動作が各色分解毎に繰り返され、転写ベルト10A
上に各色の可視像が重畳される。
【0040】色毎の可視像が重畳され終わると、給紙装
置16から給送される転写紙に対して転写ベルト10A
上に担持されている重畳画像が一括転写される。この場
合には、給紙装置から繰り出される転写紙がレジストタ
イミングを設定されて繰り出され、転写ベルト10A上
の画像との位置合せが行われたうえで転写紙転写装置1
5により転写される。
【0041】画像を転写された転写紙は、定着装置15
により画像を定着され排紙トレー16上に排出される。
【0042】複写処理が繰り返され、所定回数の複写が
行われた際には、転写ベルト10Aに対して潤滑剤が塗
付される。この場合には、まず、加熱部材64が、温度
検出センサ62からの温度情報によって制御され、設定
された最適温度に達していない時に発熱して最適温度に
維持する。そして潤滑剤56の表面温度が最適温度に達
した場合あるいは既に達している場合には、駆動装置8
0のソレノイド82が励磁されてハウジング70が転写
ベルト10Aに向け移動する。
【0043】ハウジング70が転写ベルト10Aに向け
移動すると、規定コロ52Aが転写ベルト10Aに突き
当たることになるので、ブラシローラ52のブラシ先端
が倒れた状態で転写ベルト10Aに接触する。また、ブ
ラシローラ52は、潤滑剤56にブラシ先端を摺擦させ
ることで、潤滑剤を掻き取り、転写ベルト10Aに向け
搬送する。このような潤滑剤の塗付動作は、図7に示す
ような手順で行われる。つまり、所定複写回数に達して
いるかどうかが判別される(ステップ1)。ステップ1
において所定複写回数に達している場合には、温度検出
センサ62により潤滑剤56の表面温度が検出され(ス
テップ2)、その検出結果に応じて加熱部材64が作動
制御される(ステップ3)。加熱部材64は、潤滑剤5
6の表面温度が設定された最適温度に達していない場合
に限って発熱する。そして、最適温度に達した時点ある
いは既に最適温度に達している時には駆動装置80のソ
レノイド82が励磁される(ステップ4)。これによ
り、ハウジング70が転写ベルト10A側に向け移動す
る。
【0044】そして、ブラシローラ52によって掻き取
られた潤滑剤は、ブラシローラ52のブラシに担持され
て転写ベルト10Aに搬送されて塗付される(ステップ
5)。
【0045】塗付動作が行われている時、塗付動作条件
である約10秒間若しくは転写ベルト10Aが3周する
ことが満足されたかどうかが判別され(ステップ6)、
満足された場合には塗付動作を終了する。なお、本発明
は、上記した実施例に限らず要旨の範囲内において種々
変形することが可能である。例えば、転写ベルト10A
に対して間欠的にブラシローラ52を接触させるための
構成として、ハウジング70を揺動させる代りに、直
接、ブラシローラ52を変位させるようにすることも可
能である。この場合には、ロール状の潤滑剤56の周面
にブラシローラ52を接触させながら、周面上を移動さ
せる構成とすればよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、潤滑剤の
塗付量を決める温度が一定かつ最適化されて塗付しやす
い条件を設定することができるので、潤滑剤の供給量を
安定させてフィルミング層を除去しやすくすることが可
能になる。
【0047】請求項2記載の発明では、塗付性能を向上
させるために潤滑剤の表面特性変化させることができる
ので、潤滑剤の供給量が安定化される。これによっても
潤滑剤塗付手段への潤滑剤の付着量を安定化させてフィ
ルミングの発生を容易に防止することができる。
【0048】請求項3記載の発明では、潤滑剤の塗付時
のみ加熱動作が行われるので、加熱部材を常時発熱状態
に維持する場合に比べて、ランニングコストが低くする
ことが可能になる。
【0049】請求項4記載の発明では、潤滑剤塗付手段
が、ブラシ部材を用い、このブラシ部材に摺擦される潤
滑剤を用いるだけでよいので、中間部材等を必要とする
ことがないだけ、構成にかかる費用を軽減することがで
きる。
【0050】請求項5および6記載の発明では、潤滑剤
の表面温度を検出することができるので、潤滑剤の表面
状態が常に塗付しやすい状態に維持される。これによ
り、潤滑剤塗付手段への潤滑剤の供給が充分におこなえ
るので、フィルミングの発生を抑制することが可能にな
る。
【0051】このように、本発明によれば、何れの構成
においてもフィルミングの発生を抑制することができる
ので、転写効率の低下を防止した画像形成装置を得るこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による画像形成装置のひとつで
ある多色画像形成装置の全体構成を説明するための模式
図である。
【図2】図1に示した装置の一部を拡大した配置図であ
る。
【図3】図1に示した装置の要部を説明するための模式
図であり、(A)はブラシローラが転写ベルトから離間
している状態を、(B)はブラシローラが転写ベルトに
当接している状態をそれぞれ示している。
【図4】図3に示した要部におけるブラシローラの構成
を説明するための斜視図である。
【図5】潤滑剤の表面硬度と温度との関係を説明するた
めの線図である。
【図6】図3に示した構造での動作タイミングを説明す
るためのタイムチャートである。
【図7】図3に示した要部の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 多色画像形成装置 8 感光体ドラム 10A 転写ベルト 50 潤滑剤塗付機構 52 潤滑剤塗付手段をなすブラシローラ 52A 規定コロ 52C ブラシ 56 潤滑剤 60 温度検出手段 62 温度検出センサ 64 加熱部材 80 駆動部材 82 ソレノイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に形成される可視像を転写媒体に
    転写して画像を得る可能な画像形成装置において、 上記感光体あるいは上記転写媒体に対して接離可能に配
    置され、この感光体あるいは転写媒体に潤滑剤を間欠的
    に塗付する潤滑剤塗付手段と、 上記潤滑剤の温度を制御する温度制御手段と、を備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記温度制御手段は、上記潤滑剤の表面状態を変化させ
    るように温度制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 上記潤滑剤塗付手段と上記加熱部材とは、上記潤滑剤塗
    付手段の塗付動作に連動して加熱部材が動作する関係が
    設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1または3記載の画像形成装置にお
    いて、 上記潤滑剤塗付手段は、上記感光体あるいは転写媒体に
    間欠的に接触可能なブラシ部材と、上記感光体あるいは
    転写媒体とブラシ部材との接触状態を規定する規制部材
    と、ブラシ部材が摺擦可能な潤滑剤とを備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、 上記温度制御手段は、潤滑剤の表面温度を検出する手段
    と、この検出手段による潤滑剤の表面温度に応じて発熱
    する加熱手段とを備えていることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、 上記加熱手段は、上記ブラシ部材に付着しやすい状態に
    上記潤滑剤の表面温度を設定することを特徴とする画像
    形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234481A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008112156A (ja) * 2006-10-06 2008-05-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびこれに用いる保護剤バー

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