JPH07332644A - 焼却装置 - Google Patents
焼却装置Info
- Publication number
- JPH07332644A JPH07332644A JP15181094A JP15181094A JPH07332644A JP H07332644 A JPH07332644 A JP H07332644A JP 15181094 A JP15181094 A JP 15181094A JP 15181094 A JP15181094 A JP 15181094A JP H07332644 A JPH07332644 A JP H07332644A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- liquid
- incinerator
- exhaust gas
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 低濃度廃液、高濃度廃液、余剰汚泥（スラ
ッジ）、液状あるいは粉状の焼却物を、高価な凝集剤を
加える脱水行程を経ることなく焼却可能であり、また、
液状焼却物を排ガスにシャワーすることによって、排ガ
スを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属の排出を
防ぐとともに、濃縮した液状焼却物を、排ガス中の煤塵
などと一緒に、再度燃焼室へ送るといった循環燃焼を実
現でき、しかも都市ゴミ等を粉砕して燃料にできる焼却
装置を提供する。 【構成】 廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴射
する液状焼却物噴射ノズルおよび渦流発生装置が設けら
れた一次燃焼室と、一次燃焼室から送られる灰を燃焼す
る二次燃焼室と、二次燃焼室から出る排ガスにシャワー
する液状焼却物噴霧ノズルおよび水シャワーノズルが内
部に設けられた蒸発管と、シャワーにより濃縮された液
状焼却物を排ガス中の煤塵などと一緒にポンプにより一
次燃焼室へ送る送液装置と、シャワーを通過した排ガス
および水蒸気を復水する復水器と、有臭排ガスを脱臭す
る脱臭装置と、煙突とを備えるものである。
ッジ）、液状あるいは粉状の焼却物を、高価な凝集剤を
加える脱水行程を経ることなく焼却可能であり、また、
液状焼却物を排ガスにシャワーすることによって、排ガ
スを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属の排出を
防ぐとともに、濃縮した液状焼却物を、排ガス中の煤塵
などと一緒に、再度燃焼室へ送るといった循環燃焼を実
現でき、しかも都市ゴミ等を粉砕して燃料にできる焼却
装置を提供する。 【構成】 廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴射
する液状焼却物噴射ノズルおよび渦流発生装置が設けら
れた一次燃焼室と、一次燃焼室から送られる灰を燃焼す
る二次燃焼室と、二次燃焼室から出る排ガスにシャワー
する液状焼却物噴霧ノズルおよび水シャワーノズルが内
部に設けられた蒸発管と、シャワーにより濃縮された液
状焼却物を排ガス中の煤塵などと一緒にポンプにより一
次燃焼室へ送る送液装置と、シャワーを通過した排ガス
および水蒸気を復水する復水器と、有臭排ガスを脱臭す
る脱臭装置と、煙突とを備えるものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、低濃度廃液、高濃度
廃液、余剰汚泥（スラッジ）、粉砕した都市ゴミ等の液
状あるいは粉状の焼却物などが焼却可能な焼却装置に関
するである。
廃液、余剰汚泥（スラッジ）、粉砕した都市ゴミ等の液
状あるいは粉状の焼却物などが焼却可能な焼却装置に関
するである。
【０００２】
【従来の技術】従来の焼却装置の場合、例えば、低濃度
廃液、高濃度廃液、余剰汚泥（スラッジ）を焼却処理す
る場合、脱水、乾燥、燃焼、溶融の行程で行なわれてい
るが、工程が多い上に、燃費が悪いという欠点があった
ものである。また、脱水のためにはポリマーなどの凝集
剤を混入しているが、このポリマーは高価である上に有
害成分が含まれているため、問題となっていたものであ
る。
廃液、高濃度廃液、余剰汚泥（スラッジ）を焼却処理す
る場合、脱水、乾燥、燃焼、溶融の行程で行なわれてい
るが、工程が多い上に、燃費が悪いという欠点があった
ものである。また、脱水のためにはポリマーなどの凝集
剤を混入しているが、このポリマーは高価である上に有
害成分が含まれているため、問題となっていたものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実状に鑑
み、本発明は、低濃度廃液、高濃度廃液、余剰汚泥（ス
ラッジ）、液状あるいは粉状の焼却物を、高価な凝集剤
を加える脱水行程を経ることなく焼却可能であり、ま
た、液状焼却物を排ガスにシャワーすることによって、
排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属の排
出を防ぐとともに、液状焼却物を濃縮、集塵し、再度燃
焼室へ送るといった循環燃焼を実現でき、しかも都市ゴ
ミ等を粉砕して燃料にできる焼却装置を提供することを
その目的とするものである。また、本発明は、渦流発生
に優れた燃焼室を提供することをその目的とするもので
ある。
み、本発明は、低濃度廃液、高濃度廃液、余剰汚泥（ス
ラッジ）、液状あるいは粉状の焼却物を、高価な凝集剤
を加える脱水行程を経ることなく焼却可能であり、ま
た、液状焼却物を排ガスにシャワーすることによって、
排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属の排
出を防ぐとともに、液状焼却物を濃縮、集塵し、再度燃
焼室へ送るといった循環燃焼を実現でき、しかも都市ゴ
ミ等を粉砕して燃料にできる焼却装置を提供することを
その目的とするものである。また、本発明は、渦流発生
に優れた燃焼室を提供することをその目的とするもので
ある。
【０００４】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る焼却装置は、廃液や余剰汚泥のごと
き液状焼却物を噴射する液状焼却物噴射ノズルおよび渦
流発生装置が設けられた一次燃焼室と、一次燃焼室から
送られる灰を燃焼する二次燃焼室と、二次燃焼室から出
る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズルおよび水
シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管と、シャワー
により濃縮された液状焼却物を排ガス中の煤塵などと一
緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装置と、シャワ
ーを通過した排気ガスおよび水蒸気を復水する復水器
と、有臭排ガスを脱臭する脱臭装置と、煙突とを備える
ものである。また本発明に係る焼却装置は、廃液や余剰
汚泥のごとき液状焼却物を噴射する液状焼却物噴射ノズ
ルおよび渦流発生装置が設けられた一次燃焼室と、一次
燃焼室から送られる灰を燃焼する二次燃焼室と、二次燃
焼室から出る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズ
ルおよび水シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管
と、シャワーにより濃縮された液状焼却物を排ガス中の
煤塵などと一緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装
置とを備えるものである。そして、上記二次燃焼室の灰
出し装置を、ダンパーあるいはコンベヤーとしたり、上
記蒸発管の内部にエアーノズルや蒸気ノズルを設けるよ
うにしてもよい。また、本発明に係る焼却装置は、廃液
や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴射する液状焼却物噴
射ノズルおよび渦流発生装置が設けられた燃焼室と、燃
焼室から出る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズ
ルおよび水シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管
と、シャワーにより濃縮された液状焼却物を排ガス中の
煤塵などと一緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装
置とを備えるものであり、上記蒸発管の内部にはエアー
ノズルを設けてもよい。また本発明に係る焼却装置は、
渦流発生装置が設けられた燃焼室を円形横型としたもの
である。さらに、本発明に係る焼却装置は、接線状にエ
アーや蒸気のごとき気体ノズルを、後部より前下方にエ
アーや蒸気のごとき気体噴射ノズルを、側壁に向けて炉
面前に液状焼却物噴射ノズルを、炉後方へ向けて炉面中
央にバーナーを、炉後方の上横に接線状で水平方向の排
ガス出口がそれぞれ設置される燃焼室を備えるものであ
る。
めに、本発明に係る焼却装置は、廃液や余剰汚泥のごと
き液状焼却物を噴射する液状焼却物噴射ノズルおよび渦
流発生装置が設けられた一次燃焼室と、一次燃焼室から
送られる灰を燃焼する二次燃焼室と、二次燃焼室から出
る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズルおよび水
シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管と、シャワー
により濃縮された液状焼却物を排ガス中の煤塵などと一
緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装置と、シャワ
ーを通過した排気ガスおよび水蒸気を復水する復水器
と、有臭排ガスを脱臭する脱臭装置と、煙突とを備える
ものである。また本発明に係る焼却装置は、廃液や余剰
汚泥のごとき液状焼却物を噴射する液状焼却物噴射ノズ
ルおよび渦流発生装置が設けられた一次燃焼室と、一次
燃焼室から送られる灰を燃焼する二次燃焼室と、二次燃
焼室から出る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズ
ルおよび水シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管
と、シャワーにより濃縮された液状焼却物を排ガス中の
煤塵などと一緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装
置とを備えるものである。そして、上記二次燃焼室の灰
出し装置を、ダンパーあるいはコンベヤーとしたり、上
記蒸発管の内部にエアーノズルや蒸気ノズルを設けるよ
うにしてもよい。また、本発明に係る焼却装置は、廃液
や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴射する液状焼却物噴
射ノズルおよび渦流発生装置が設けられた燃焼室と、燃
焼室から出る排ガスにシャワーする液状焼却物噴霧ノズ
ルおよび水シャワーノズルが内部に設けられた蒸発管
と、シャワーにより濃縮された液状焼却物を排ガス中の
煤塵などと一緒にポンプにより一次燃焼室へ送る送液装
置とを備えるものであり、上記蒸発管の内部にはエアー
ノズルを設けてもよい。また本発明に係る焼却装置は、
渦流発生装置が設けられた燃焼室を円形横型としたもの
である。さらに、本発明に係る焼却装置は、接線状にエ
アーや蒸気のごとき気体ノズルを、後部より前下方にエ
アーや蒸気のごとき気体噴射ノズルを、側壁に向けて炉
面前に液状焼却物噴射ノズルを、炉後方へ向けて炉面中
央にバーナーを、炉後方の上横に接線状で水平方向の排
ガス出口がそれぞれ設置される燃焼室を備えるものであ
る。
【０００５】
【作用】本発明の焼却装置によれば、低濃度廃液、高濃
度廃液、余剰汚泥（スラッジ）液状焼却物を、凝集剤を
加えることなく、あるいは都市ゴミ等を粉砕して、まず
一次燃焼室で渦流流動燃焼させ、次いで灰を二次燃焼室
で集塵あるいは熔融して燃焼し、さらに排ガスに対し、
蒸発管において廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物およ
び水を噴霧して、排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、
煤塵や重金属の排出を防ぐとともに、液状焼却物の濃
縮、排ガスからの集塵を行ない、濃縮あるいは集塵され
た液状焼却物は一次燃焼室へ送られ噴霧焼却されること
となる。この場合、排気ガスへの液状焼却物噴霧による
濃縮、濃縮液状焼却物の噴霧焼却、高負荷燃焼の相乗効
果により非常に多くの焼却物の処理が可能となる上に、
排ガス中の煤塵や重金属はシャワーで除去され、液状焼
却物と一緒に一次燃焼室へ送られ、再度燃焼されるとい
った循環燃焼を行なうから、最終的には乾燥しあるいは
熔融した灰以外の残留物が出ない。そして、復水器、脱
臭装置、煙突を加えると、シャワーを通過した排ガスお
よび水は復水器により復水され、有臭排ガスは脱臭装置
により脱臭して、煙突から排気されることとなる。上記
二次燃焼室の灰出し装置はダンパーであるいはコンベヤ
ーとしてもよく、そして、上記蒸発管の内部に、排ガス
中のミストの上昇を抑えるエアーノズルや蒸気ノズルの
ごとき気体ノズルを設けるようにしてもよい。また、燃
焼室を円形横型とし、接線状にエアーや蒸気のごとき気
体ノズルを、後部より前下方にエアーや蒸気のごとき気
体噴射ノズルを、側壁に向けて炉面前に液状焼却物噴射
ノズルを、炉後方へ向けて炉面中央にバーナーを、炉後
方の上横に接線状で水平方向の排ガス出口をそれぞれ設
置しているから、燃焼室内においては、気体ノズルおよ
び気体噴射ノズルにより渦流が生じ、その結果、外周か
ら中心に循環流が生じ、小容積でも長い燃焼時間を保ち
得ることとなり、また、噴射ノズルから噴霧された液状
焼却物は、炉壁に塗り付けられるので、炉底に溜まら
ず、燃焼を早くするから、液状焼却物は滞積による燃焼
悪化もなく、旋回流動して効率的に燃焼されることとな
る。このように、渦流と高負荷燃焼室は保炎効果が良
く、廃液や水などの難燃性の焼却物を焼却でき、また、
自燃しにくい燃料を使用しても安定した燃焼を得られ
る。
度廃液、余剰汚泥（スラッジ）液状焼却物を、凝集剤を
加えることなく、あるいは都市ゴミ等を粉砕して、まず
一次燃焼室で渦流流動燃焼させ、次いで灰を二次燃焼室
で集塵あるいは熔融して燃焼し、さらに排ガスに対し、
蒸発管において廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物およ
び水を噴霧して、排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、
煤塵や重金属の排出を防ぐとともに、液状焼却物の濃
縮、排ガスからの集塵を行ない、濃縮あるいは集塵され
た液状焼却物は一次燃焼室へ送られ噴霧焼却されること
となる。この場合、排気ガスへの液状焼却物噴霧による
濃縮、濃縮液状焼却物の噴霧焼却、高負荷燃焼の相乗効
果により非常に多くの焼却物の処理が可能となる上に、
排ガス中の煤塵や重金属はシャワーで除去され、液状焼
却物と一緒に一次燃焼室へ送られ、再度燃焼されるとい
った循環燃焼を行なうから、最終的には乾燥しあるいは
熔融した灰以外の残留物が出ない。そして、復水器、脱
臭装置、煙突を加えると、シャワーを通過した排ガスお
よび水は復水器により復水され、有臭排ガスは脱臭装置
により脱臭して、煙突から排気されることとなる。上記
二次燃焼室の灰出し装置はダンパーであるいはコンベヤ
ーとしてもよく、そして、上記蒸発管の内部に、排ガス
中のミストの上昇を抑えるエアーノズルや蒸気ノズルの
ごとき気体ノズルを設けるようにしてもよい。また、燃
焼室を円形横型とし、接線状にエアーや蒸気のごとき気
体ノズルを、後部より前下方にエアーや蒸気のごとき気
体噴射ノズルを、側壁に向けて炉面前に液状焼却物噴射
ノズルを、炉後方へ向けて炉面中央にバーナーを、炉後
方の上横に接線状で水平方向の排ガス出口をそれぞれ設
置しているから、燃焼室内においては、気体ノズルおよ
び気体噴射ノズルにより渦流が生じ、その結果、外周か
ら中心に循環流が生じ、小容積でも長い燃焼時間を保ち
得ることとなり、また、噴射ノズルから噴霧された液状
焼却物は、炉壁に塗り付けられるので、炉底に溜まら
ず、燃焼を早くするから、液状焼却物は滞積による燃焼
悪化もなく、旋回流動して効率的に燃焼されることとな
る。このように、渦流と高負荷燃焼室は保炎効果が良
く、廃液や水などの難燃性の焼却物を焼却でき、また、
自燃しにくい燃料を使用しても安定した燃焼を得られ
る。
【０００６】
【実施例】本発明に係る焼却装置について説明する。図
に示すように、この実施例では、燃焼室は一次燃焼室１
と二次燃焼室２の２つ設けてあり、一次燃焼室１は円形
横型とするとともに、接線状に空気ノズル３を、後部よ
り前下方に空気噴射ノズル４を、側壁５に向けて炉面前
に液状焼却物噴射ノズル６を、炉後方へ向けて炉面中央
にバーナー７を、炉後方の上横に接線状で水平方向の前
記排ガス出口８をそれぞれ設けている。また、一次燃焼
室１と連通する二次燃焼室２の内部は縦型サイクロン形
状を採用しており、一次燃焼室１から排出された未燃ガ
スや未燃物を二次燃焼し、排ガスを蒸発管９に排出する
とともに、灰出しダンパー10から排ガス中の灰、固形物
の分離取り出しが可能となってる。上記蒸発管９には、
液状焼却物噴霧ノズル11、エアーノズル12、および水シ
ャワーノズル13が設けられ、排ガスに向けてエアー噴霧
可能としている。そして、シャワーを通過した排ガスお
よび水蒸気は復水器14において復水され、有臭排ガスは
脱臭装置15により脱臭して、煙突16から排気される。
尚、図中、17は液状焼却物供給タンク、18はエアーコン
プレッサー、19はポンプ、20はポンプ、21は空気パイ
プ、22は送液パイプ、23は燃料パイプ、24は燃料タン
ク、25は破砕機、26は覗窓、27はバーナー、28は連結
部、29は連結部、30はパイプであり、燃焼室はプラスチ
ック耐火物を使用すればよい。また、上記実施例では、
上記二次燃焼室の灰出し装置として灰出しダンパー９を
示したが、図２に示すようなコンベヤー31を使用しても
よく、エアーコンプレッサーについても蒸気に置換可能
である。そして、燃焼室についても、上記実施例では２
つ設けたが、二次燃焼室を省略し、図３に示すように、
燃焼室を直接に煙突に連結する簡易タイプとしてもよ
い。図３において、32は燃焼室、33は空気ノズル、34は
空気噴射ノズル、35は液状焼却物噴射ノズル、36はバー
ナー、37は排ガス出口、38は煙突、39は液状焼却物供給
タンク、40はエアーコンプレッサー、41はポンプ、42は
ポンプ、43は空気パイプ、44は送液パイプ、45は燃料パ
イプ、46は燃料タンク、47は覗窓である。
に示すように、この実施例では、燃焼室は一次燃焼室１
と二次燃焼室２の２つ設けてあり、一次燃焼室１は円形
横型とするとともに、接線状に空気ノズル３を、後部よ
り前下方に空気噴射ノズル４を、側壁５に向けて炉面前
に液状焼却物噴射ノズル６を、炉後方へ向けて炉面中央
にバーナー７を、炉後方の上横に接線状で水平方向の前
記排ガス出口８をそれぞれ設けている。また、一次燃焼
室１と連通する二次燃焼室２の内部は縦型サイクロン形
状を採用しており、一次燃焼室１から排出された未燃ガ
スや未燃物を二次燃焼し、排ガスを蒸発管９に排出する
とともに、灰出しダンパー10から排ガス中の灰、固形物
の分離取り出しが可能となってる。上記蒸発管９には、
液状焼却物噴霧ノズル11、エアーノズル12、および水シ
ャワーノズル13が設けられ、排ガスに向けてエアー噴霧
可能としている。そして、シャワーを通過した排ガスお
よび水蒸気は復水器14において復水され、有臭排ガスは
脱臭装置15により脱臭して、煙突16から排気される。
尚、図中、17は液状焼却物供給タンク、18はエアーコン
プレッサー、19はポンプ、20はポンプ、21は空気パイ
プ、22は送液パイプ、23は燃料パイプ、24は燃料タン
ク、25は破砕機、26は覗窓、27はバーナー、28は連結
部、29は連結部、30はパイプであり、燃焼室はプラスチ
ック耐火物を使用すればよい。また、上記実施例では、
上記二次燃焼室の灰出し装置として灰出しダンパー９を
示したが、図２に示すようなコンベヤー31を使用しても
よく、エアーコンプレッサーについても蒸気に置換可能
である。そして、燃焼室についても、上記実施例では２
つ設けたが、二次燃焼室を省略し、図３に示すように、
燃焼室を直接に煙突に連結する簡易タイプとしてもよ
い。図３において、32は燃焼室、33は空気ノズル、34は
空気噴射ノズル、35は液状焼却物噴射ノズル、36はバー
ナー、37は排ガス出口、38は煙突、39は液状焼却物供給
タンク、40はエアーコンプレッサー、41はポンプ、42は
ポンプ、43は空気パイプ、44は送液パイプ、45は燃料パ
イプ、46は燃料タンク、47は覗窓である。
【０００５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る焼却装
置によれば、低濃度廃液、高濃度廃液余剰汚泥（スラッ
ジ）、液状焼却物を、排ガスにシャワーすることによ
り、排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属
の排出を防ぐとともに、液状焼却物を濃縮し、廃液噴射
ノズルおよび渦流発生装置が設けられた燃焼室において
焼却するから、高価な凝集剤を加える脱水行程を経るこ
となく熔融可能であり、経済的である上に、燃費が非常
によいといった顕著な効果が得られる。また、液状焼却
物を排ガスにシャワーし、排ガス中の煤塵や重金属を集
め、濃縮された液状焼却物と一緒に再度燃焼室へ送ると
いった循環燃焼を行なうことができるから、最終的には
乾燥あるいは熔融した灰以外の残留物が出ない。さら
に、燃焼室を円形横型とし、燃焼室の接線状に気体ノズ
ルを、後部より前下方に気体噴射ノズルを、側壁に向け
て炉面前に廃液噴射ノズルを、炉後方へ向けて炉面中央
にバーナーを、炉後方の上横に接線状で水平方向の前記
排ガス出口をそれぞれ設けたから、燃焼室内において
は、気体ノズルおよび気体噴射ノズルにより渦流が生
じ、その結果、外周から中心に循環流が生じ、小容積で
も長い燃焼時間を保ち得ることとなり、また、噴射ノズ
ルから噴霧された液状焼却物は、炉壁に塗り付けられる
ので、炉底に溜まらず、燃焼を早くするから、液状焼却
物を滞積による燃焼悪化もなく、旋回流動して効率的に
燃焼できる。また、このように、渦流と高負荷燃焼室は
保炎効果が良いので、廃液や水などの難燃性の焼却物の
焼却や自燃しにくい燃料の使用が可能となる効果も得ら
れる。その他、本発明に係わる焼却装置は、都市ゴミな
どを粉砕して燃料にできる上に、装置が小さくできるた
め、自動車（２ｔ車）に載せ、移動処理が可能でもあ
る。
置によれば、低濃度廃液、高濃度廃液余剰汚泥（スラッ
ジ）、液状焼却物を、排ガスにシャワーすることによ
り、排ガスを100℃以下まで冷却洗浄し、煤塵や重金属
の排出を防ぐとともに、液状焼却物を濃縮し、廃液噴射
ノズルおよび渦流発生装置が設けられた燃焼室において
焼却するから、高価な凝集剤を加える脱水行程を経るこ
となく熔融可能であり、経済的である上に、燃費が非常
によいといった顕著な効果が得られる。また、液状焼却
物を排ガスにシャワーし、排ガス中の煤塵や重金属を集
め、濃縮された液状焼却物と一緒に再度燃焼室へ送ると
いった循環燃焼を行なうことができるから、最終的には
乾燥あるいは熔融した灰以外の残留物が出ない。さら
に、燃焼室を円形横型とし、燃焼室の接線状に気体ノズ
ルを、後部より前下方に気体噴射ノズルを、側壁に向け
て炉面前に廃液噴射ノズルを、炉後方へ向けて炉面中央
にバーナーを、炉後方の上横に接線状で水平方向の前記
排ガス出口をそれぞれ設けたから、燃焼室内において
は、気体ノズルおよび気体噴射ノズルにより渦流が生
じ、その結果、外周から中心に循環流が生じ、小容積で
も長い燃焼時間を保ち得ることとなり、また、噴射ノズ
ルから噴霧された液状焼却物は、炉壁に塗り付けられる
ので、炉底に溜まらず、燃焼を早くするから、液状焼却
物を滞積による燃焼悪化もなく、旋回流動して効率的に
燃焼できる。また、このように、渦流と高負荷燃焼室は
保炎効果が良いので、廃液や水などの難燃性の焼却物の
焼却や自燃しにくい燃料の使用が可能となる効果も得ら
れる。その他、本発明に係わる焼却装置は、都市ゴミな
どを粉砕して燃料にできる上に、装置が小さくできるた
め、自動車（２ｔ車）に載せ、移動処理が可能でもあ
る。
【図１】本発明に係る焼却装置の一例を示す概略図であ
る。
る。
【図２】二次燃焼室の灰出し装置の別の実施例を示す部
分図である。
分図である。
【図３】本発明装置の別の実施例を示す概略図である。
１ 一次燃焼室 ２ 二次燃焼室 ３ 空気ノズル ４ 空気噴射ノズル ５ 側壁 ６ 液状焼却物噴射ノズル ７ バーナー ８ 排ガス出口 ９ 蒸発管 10 灰出しダンパー 11 液状焼却物噴霧ノズル 12 エアーノズル 13 水シャワーノズル 14 復水器 15 脱臭装置 16 煙突 17 液状焼却物供給タンク 18 エアーコンプレッサー 19 ポンプ 20 ポンプ 21 空気パイプ 22 送液パイプ 23 燃料パイプ 24 燃料タンク 25 破砕機 26 覗窓 27 バーナー 28 連結部 29 連結部 30 パイプ 31 コンベヤー 32 燃焼室 33 空気ノズル 34 空気噴射ノズル 35 液状焼却物噴射ノズル 36 バーナー 37 排ガス出口 38 煙突 39 液状焼却物供給タンク 40 エアーコンプレッサー 41 ポンプ 42 ポンプ 43 空気パイプ 44 送液パイプ 45 燃料パイプ 46 燃料タンク 47 覗窓
Claims (8)
- 【請求項１】 廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴
射する液状焼却物噴射ノズルおよび渦流発生装置が設け
られた一次燃焼室と、一次燃焼室から送られる灰を燃焼
する二次燃焼室と、二次燃焼室から出る排ガスにシャワ
ーする液状焼却物噴霧ノズルおよび水シャワーノズルが
内部に設けられた蒸発管と、シャワーにより濃縮された
液状焼却物を排ガス中の煤塵などと一緒にポンプにより
一次燃焼室へ送る送液装置と、シャワーを通過した排ガ
スおよび水蒸気を復水する復水器と、有臭排ガスを脱臭
する脱臭装置と、煙突とを備えることを特徴とする焼却
装置。 - 【請求項２】 廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴
射する液状焼却物噴射ノズルおよび渦流発生装置が設け
られた一次燃焼室と、一次燃焼室から送られる灰を燃焼
する二次燃焼室と、二次燃焼室から出る排ガスにシャワ
ーする液状焼却物噴霧ノズルおよび水シャワーノズルが
内部に設けられた蒸発管と、シャワーにより濃縮された
液状焼却物を排ガス中の煤塵などと一緒にポンプにより
一次燃焼室へ送る送液装置とを備えることを特徴とする
焼却装置。 - 【請求項３】 上記二次燃焼室の灰出し装置がダンパー
であることを特徴とする請求項１、２記載の焼却装置。 - 【請求項４】 上記二次燃焼室の灰出し装置がコンベヤ
ーであることを特徴とする請求項１、２記載の焼却装
置。 - 【請求項５】 廃液や余剰汚泥のごとき液状焼却物を噴
射する液状焼却物噴射ノズルおよび渦流発生装置が設け
られた燃焼室と、燃焼室から出る排ガスにシャワーする
液状焼却物噴霧ノズルおよび水シャワーノズルが内部に
設けられた蒸発管と、シャワーにより濃縮された液状焼
却物を排ガス中の煤塵などと一緒にポンプにより一次燃
焼室へ送る送液装置とを備えることを特徴とする焼却装
置。 - 【請求項６】 上記蒸発管の内部にエアーや蒸気のごと
き気体ノズルが設けられてなる請求項１、２、５記載の
焼却装置。 - 【請求項７】 渦流発生装置が設けられた燃焼室が円形
横型であることを特徴とする焼却装置。 - 【請求項８】 接線状にエアーや蒸気のごとき気体ノズ
ルを、後部より前下方にエアーや蒸気を噴射する気体噴
射ノズルを、側壁に向けて炉面前に液状焼却物噴射ノズ
ルを、炉後方へ向けて炉面中央にバーナーを、炉後方の
上横に接線状で水平方向の排ガス出口がそれぞれ設置さ
れる燃焼室を備えることを特徴とする焼却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15181094A JPH07332644A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 焼却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15181094A JPH07332644A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 焼却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07332644A true JPH07332644A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15526809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15181094A Pending JPH07332644A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 焼却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07332644A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107477594A (zh) * | 2017-09-20 | 2017-12-15 | 梁君毅 | 垃圾焚烧净化系统 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15181094A patent/JPH07332644A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107477594A (zh) * | 2017-09-20 | 2017-12-15 | 梁君毅 | 垃圾焚烧净化系统 |
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