JPH07331711A - 中高層建物用増圧給水システム - Google Patents

中高層建物用増圧給水システム

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JPH07331711A
JPH07331711A JP6132265A JP13226594A JPH07331711A JP H07331711 A JPH07331711 A JP H07331711A JP 6132265 A JP6132265 A JP 6132265A JP 13226594 A JP13226594 A JP 13226594A JP H07331711 A JPH07331711 A JP H07331711A
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water supply
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幸一 佐藤
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で、水道管給水圧力が常に有効に利
用でき、充分にコストダウンが可能な中高層建物用増圧
給水システムを提供すること。 【構成】低層階の水栓10a〜10cには、水道配水管
1から直接、給水管3を介して給水し、高層階の水栓1
0d〜10fに対する給水は、給水管3に吸込管を接続
した増圧ポンプ4で昇圧してから、給水管8を介して給
水するようにしたもの。 【効果】低層ゾーンには水道管の水圧だけで給水される
ので、減圧の必要は無くなり、増圧ポンプは高層ゾーン
で必要とする増圧だけを得るように働けば良いので、水
道管の水圧が充分に活用され、この結果、低層ゾーンで
の減圧が不要になることと相俟って、必要なエネルギー
を少なくすることができ、且つ、バイパス管路がなくて
も低層ゾーンへの給水が途絶える虞れをなくすことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道用配水管に直結し
て給水を行なうようにした中高層建物用の給水システム
に係り、特に、配水管の水圧が所定値以上望める場合を
対象とした増圧給水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水道管(水道用の配水管)の水圧は、日本
国内では、自治体などの水道事業体で夫々所定値が保証
されているのが通例であり、その一般的な値は、高さ換
算で、例えば20m以上(3階建:実揚程2.6m×3、
管路抵抗による損失を実揚程の20%、所要末端圧力1
0m)である。従って、何れの水道事業体から給水した
場合でも、給水すべき建物の階床が或る程度以上高くな
ると、水道管の水圧だけでは上の階床への給水は不可能
で、このため、高層の建物では、従来からポンプを用い
た給水システムが用いられている。
【0003】ところで、このようなポンプを用いた給水
システムにおいては、水道管に対するバッファ機能や衛
生面での見地から、従来は受水槽の使用が義務付けられ
ており、従って、このようなポンプを用いた給水システ
ムでは、折角、水道管に水圧が与えられているにもかか
わらず、それの有効利用ができなくなっていており、省
エネ(省エネルギー)の見地から問題があった。
【0004】しかしながら、近年、設備の機能向上など
に伴って、このような場合でも、受水槽を用いなくて
も、特に問題が無いことが判り、この面での規制が外さ
れた結果、水道管にポンプを直結し、増圧ポンプ(ブー
スターポンプ)として使用するようにした給水システム
が、水道管の水圧も有効に利用でき、省エネが得られる
ことから、にわかに注目を集めるようになってきた。
【0005】そこで、このような水道管直結の給水シス
テムの従来例について説明すると、このシステムとして
は、大別して、図6と図7に示すように、2方式ある。
そして、これらの使い分けは、システムが接続される水
道管の水圧の具合による。ところで、この水圧の値は、
水道事業体によっても異なるが、上記したように通常、
1.0〜3.5Kgf/cm2の範囲にあり、その他、地形の
違いによる水道管の起伏や長さなどにもより異なってく
る。
【0006】しかして、上記した使い分けは、水圧の値
そのものではなくて、主として、その変動による。すな
わち、比較的水圧変動が大きいと想定される場合には、
図6の方式が主として採用され、水圧が比較的安定で、
しかも、その値が、高さ換算で20m以上の場合に図7
の方式が選ばれる。
【0007】まず、図6の給水システムについて説明す
ると、このシステムでは、水道配水管1から量水計2と
給水管3を介して取り込まれた所定の圧力を有する水道
水をそのまま増圧ポンプ4の吸込管側に導入させるよう
になっている。そして、この増圧ポンプ4により増圧さ
れた水道水が、その吐出管から逆止弁(逆流防止弁)5を
介して給水管8に供給され、さらに給水対象となる建物
の各階にある水栓(負荷水栓)10a〜10fに供給され
るようになっている。
【0008】そして、このとき、ポンプ4による増圧
は、最上階の水栓に対しても所定の水量が確保できる水
圧に設定してあるので、下の階床では、必要に応じて、
減圧弁9a〜9dを介して給水するようになっている。
また、このシステムでは、ポンプ4に、逆止弁6を有す
るバイパス給水管7が設けられており、停電などにより
ポンプ4の運転が出来なくなったときでも、或る程度の
給水能力が確保出来るようになっている。
【0009】次に、図7のシステムでは、給水対象とな
る建物の階床を高層ゾーンと低層ゾーンに分けた上で、
別途、量水計2を介して水道配水管1に接続された給水
管11を設け、低層ゾーンの階床(この例では1階から
3階までの階床)については、水道管の圧力だけで給水
するようにしたものであり、従って、図示のように、高
層ゾーンに属する階床の内、最下階床となる4階の水栓
14dの配管にだけ減圧弁9dを設けたものである。
【0010】これらのシステムにおいては、ポンプ4の
駆動にインバータを用い、可変速運転給水方式を用いる
のが一般的であり、この結果、給水量に応じたポンプ4
の可変速運転による省エネ化が得られることになり、水
道管の水圧を有効利用できることと相俟って、更に充分
に省エネ化を得ることができる。また、図7のシステム
では、低層ゾーンの階床については、水道管の圧力だけ
で給水するようになっているので、更にエネルギーの有
効利用が得られることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、構成
の簡略化について充分に配慮がされているとは言えず、
コストの低減の点で問題があった。
【0012】すなわち、まず、図6のシステムでは、多
数の減圧弁と、バイパス給水管を必要とし、このため、
ローコスト化が困難である。一般に、例えば3階を越え
るような中高層建物を対象とした増圧給水システムの場
合、5〜6階程度までなら、給水圧力は、最高でも30
m程度なので、減圧弁は不要であるが、これ以上の階床
の建物では、増圧ポンプの吐出圧力がかなり高くなり、
この結果、低層ゾーンも含めて、高層ゾーンの一部の階
床にも減圧弁が必要になる。一般には、給水圧力が概略
3.0Kgf/cm2を越える毎に、減圧弁が必要になる。こ
の結果、図6の従来例では、高層ゾーンの給水には、水
道管の水圧が有効に利用されているが、低層ゾーンで
は、ことさら多数の減圧弁が必要になる上、上記したよ
うに、逆止弁を備えたバイパス給水管も必要になるた
め、構成が複雑になってコスト低減が困難になってしま
うのである。
【0013】次に、図7のシステムでは、更に別途、低
層ゾーン用の配水管が必要で、この結果、やはり構成が
複雑になってコスト低減が困難になってしまうのであ
る。
【0014】本発明の目的は、簡単な構成で、水道管給
水圧力が常に有効に利用でき、充分にコストダウンが可
能な中高層建物用増圧給水システムを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、給水対象と
なる中高層建物の各階床を高層ゾーンと低層ゾーンに分
け、低層ゾーンの階床に対しては、水道用配水管に直結
された低階床側給水管により給水し、高層ゾーンの階床
では、上記低階床側給水管に吸込管が接続された増圧ポ
ンプを用い、その吐出管に接続された中高階床側給水管
により給水するようにしたものである。
【0016】
【作用】低層ゾーンには水道管の水圧だけで給水される
ので、減圧の必要は無くなり、増圧ポンプは高層ゾーン
で必要とする増圧だけを得るように働けば良いので、水
道管の水圧が充分に活用され、この結果、低層ゾーンで
の減圧が不要になることと相俟って、必要なエネルギー
を少なくすることができ、且つ、バイパス管路がなくて
も低層ゾーンへの給水が途絶える虞れをなくすことがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による中高層建物用増圧給水シ
ステムについて、図示の実施例により詳細に説明する。
図1は、6階建のビルを給水対象の建物とし、その1階
から3階までを低層ゾーン(低階床群)、4階から6階ま
でを高層ゾーン(高階床群)に分けて本発明を適用した場
合の一実施例で、特許請求の範囲の第1項に記載の発明
に対応したものであり、図において、12、14は圧力
センサ、13は流量スイッチ、15は圧力タンク(アキ
ュームレータ)、そして16は制御装置で、その他の構
成要素については、図6及び図7で説明した従来技術と
同じである。
【0018】なお、以下、この実施例の説明では、給水
管3、8について、夫々低層ゾーン用給水管3と、高層
ゾーン用給水管8とに分けて説明する。まず、この実施
例では、増圧ポンプ4の吸込管は、低層ゾーン用給水管
3の一部で、0.2〜0.5Kgf/cm2程度の水圧が確保
できる位置、例えば給水管3の立上り配管の一部などに
接続されており、その吐出管は、高層ゾーン用給水管8
に接続されている。そして、この実施例では、水道配水
管1から供給される水道水の圧力が略20m以上期待で
きるものとしてあり、この結果、低層ゾーン用給水管3
に接続されている1階から3階までの各階床にある水栓
10a〜10cには、水道配水管1の水圧により直接、
給水が得られるようになっている。
【0019】水圧センサ12は、増圧ポンプ4の吸込管
側の圧力、すなわち、低層ゾーン用給水管3の上端部の
水圧を検出して制御装置16に入力する働きをする。流
量スイッチ13は、増圧ポンプ4から高層ゾーン用給水
管8に供給される水量を監視し、それが所定流量以下に
なったとき所定の出力を発生し、それを制御装置16に
入力する働きをする。
【0020】水圧センサ14は、増圧ポンプ4の吐出側
の圧力、すなわち、高層ゾーン用給水管8の下端部の水
圧を検出して制御装置16に入力する働きをする。圧力
タンク15は空気室を備えた、いわゆるアキュームレー
タで構成されていて、高層ゾーンで水が使用されていな
いときには、この給水管8内の水圧が所定値POFF(ポン
プ停止圧力)に保たれるように働く。
【0021】制御装置16は、図3に示すように、主要
な構成要素としてインバータ16Aと、制御回路16B
を備え、インバータ16Aにより、商用3相交流電源P
Wから3相交流電力R、S、Tを受電し、これから可変
電圧可変周波数の3相交流電力U、V、Wを発生して増
圧ポンプ駆動用誘導電動機IMを可変速運転させるよう
になっている。
【0022】一方、制御回路16Bは、CPUとメモリ
M、それに入出力インターフェースPIO−1、PIO
−2、PIO−3からなるコンピュータ部と、安定化電
源AVRとディジタル−アナログコンバータD/A、ア
ナログ−ディジタルコンバータA/D、ディジタルスイ
ッチSWなどからなる周辺装置で構成されており、これ
により圧力センサ12、14と、流量スイッチ13から
の信号を取り込み、これらの信号と、メモリMに格納し
てある所定のプログラムに従って所定の演算を行ない、
インバータ16Aに制御信号O、Lを供給し、このイン
バータ16Aを制御するようになっている。
【0023】なお、この図3において、SSはスイッチ
で、システム全体の動作と停止の操作を行なう為のも
の、STXはリレーと接点、EBLは漏電遮断器、そし
てCONSはインバータ16Aの操作パネルであり、従
って、スイッチSSを投入操作することにより安定化電
源AVRに電力が供給され、制御回路16Bが動作状態
になると共に、リレーSTXの接点が閉じて、インバー
タ16Aの電源が投入され、これも動作可能な状態にさ
れることになる。
【0024】次に、この実施例による増圧ポンプ4の制
御動作について説明する。まず、上記したように、低層
ゾーンの1階から3階までの各階床の水栓10a〜10
cに対しては、水道配水管1の水圧により給水が行なわ
れるので、増圧ポンプ4の運転は、このときの給水動作
とは無関係である。
【0025】一方、高層ゾーンの4階から6階までの各
階床の水栓1d〜1fに対しては、水道配水管1の水圧
だけでは足りないので、さらに増圧ポンプ4により増圧
して給水するようになっている。まず、高層ゾーンの4
階から6階までの各階床の水栓1d〜1fの何れも閉じ
られているときには、上記したように、高層ゾーン用給
水管8の水圧は、圧力タンク15によりポンプ停止圧力
OFFに保持されているので、ポンプ4は停止してい
る。
【0026】次に、高層ゾーンの階床で水が使用される
と、高層ゾーン用給水管8の水圧がポンプ停止圧力P
OFFから低下し、さらに図2に示す始動圧力PONにまで
低下すると、これが圧力センサ14により検知され、こ
の結果、制御装置16は、図2に示すようにしてポンプ
4の運転を開始し、低層ゾーン用給水管3から水を取り
込み、高層ゾーン用給水管8に増圧された水が供給され
るようにする。
【0027】このため、まず、制御回路16B内にある
コンピュータのメモリMには、例えばディジタルスイッ
チSWなどにより、予めポンプ停止圧力POFF 、ポンプ
始動圧力PON 、各回転速度N1、N2、N3でのポンプの
Q−H特性A、B、C、負荷ロード曲線F、及び、その
他、必要な制御定数などが、上記したプログラムの外に
も格納してある。そして、圧力センサ12、14、流量
スイッチ13などから取り込んだ信号により、所定の制
御信号を演算し、これをインバータ16Aに供給するこ
とによりポンプ4を可変速運転して、図2の負荷ロード
曲線Fに沿った運転が得られるようにする。
【0028】すなわち、いま、高層ゾーンでの使用水量
Qが0から増加し、ポンプ4が始動した後、さらに使用
水量Qが増加して行ったとすると、この使用水量Qの増
加に応じて、制御回路16Bはインバータ16Aの出力
周波数を増加させ、ポンプ4の回転速度Nを増加させて
ゆく。そして使用水量Q2では回転速度N2になり、使用
水量Q3では回転速度N3になるようにし、反対に、使用
水量Qが、Q2→Q1→0と減少していったら、ポンプ4
の回転速度Nを、N1→N2→N3と低下させて行き、使
用水量Qが所定流量QS(0<QS<Q2)にまで低下した
ら、これを流量スイッチ13の信号により検知し、ポン
プ4の回転速度Nを、所定値N’にまで増速させ、圧力
タンク15に給水して高層ゾーン用給水管8の水圧がポ
ンプ停止圧力POFFに達したところでポンプ4を停止さ
せるのである。
【0029】従って、この実施例によれば、各階層ゾー
ン毎に異なった水圧で給水することができるので、減圧
弁を使用する必要が無く、このため、減圧に伴うエネル
ギーの損失が無くなるので、充分に省エネを得ることが
できる。また、ポンプ4は、水道配水管1から供給され
る水道水が有する圧力では足りない部分の増圧を行なえ
ば済むため、水道配水管の水圧が有効に利用された分、
省エネが得られることになる。
【0030】一方、この実施例では、減圧弁やバイパス
配管を設ける必要が無いから、コストを低減することが
できる。さらに、高層ゾーンに対する給水が、低層ゾー
ンの給水管を共用して行なわれるので、別途、低層ゾー
ン専用の給水管を設ける必要も無いので、この面でも構
成が簡単になり、さらにコストダウンを得ることができ
る。
【0031】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図4は、給水対象となる建物が9階建てのビルで、
これを1階から3階までの低層ゾーン(低階床群)と、4
階から6階までの中層ゾーン(中階床群)、それに7階か
ら9階までの高層ゾーン(高階床群)に分け、それに本発
明を適用した場合の一実施例で、特許請求の範囲の第2
項に記載の発明に対応したものであり、図から明らかな
ように、この実施例は、図1の実施例に、さらに増圧ポ
ンプ40と逆止弁50、7階から9階までの各階床の水
栓10g、10h、10iに接続された高層ゾーン用の
給水管80、圧力センサ120、140、流量センサ1
30、圧力タンク150、それに制御装置160を加え
たものであり、従って、その他は、図1の実施例と同じ
であるが、以下、この実施例では、4階から6階までの
階床を中層ゾーンと記し、7階から9階までの階床を高
層ゾーンと記すことにする。なお、1階から3階までの
低層ゾーンについては、図1の実施例と同じである。
【0032】増圧ポンプ40の吸込管は、中層ゾーン用
給水管8の一部で、第1段目の増圧ポンプ4により0.
2〜0.5Kgf/cm2程度の水圧が確保できる位置、例え
ば給水管8の立上り配管の一部などに接続されており、
その吐出管は、高層ゾーン用給水管80に接続されてい
る。そして、この高層ゾーン用給水管80には、上記し
たように7階から9階までの各階床の水栓10g、10
h、10iが接続されている。
【0033】従って、この実施例では、水道配水管1の
水圧を、第1段目の増圧ポンプ4と第2段目の増圧ポン
プ40により2段に増圧して、高層ゾーンの各各階床の
水栓10g、10h、10iに給水が行なわれるように
したものであり、このため、制御装置160は、第1段
目の制御装置16と同じようにして、圧力センサ12
0、140と、流量スイッチ130の信号により、増圧
ポンプ140を可変速制御し、所定の水圧に昇圧された
水を水栓10g、10h、10iに供給するように、こ
のポンプ40を運転制御するようになっている。
【0034】しかして、このとき、第2段目の増圧ポン
プ40による給水のためには、第1段目の増圧ポンプ4
も同時に運転されている必要が有り、従って、この実施
例では、第1段目の制御装置16にも圧力センサ120
からの信号が取り込まれるようになっており、これによ
り、第2段目の増圧ポンプ40を運転して、高層ゾーン
に対する給水が開始されたときには、増圧ポンプ40の
吸込管側の圧力が所定値から低下しないように、必ず第
1段目の増圧ポンプ4も運転状態になるように構成され
ている。具体的には、第2段目の増圧ポンプ40の吸込
側の圧力が、例えば、常に1.0Kgf/cm2に保たれるよ
うに第1段目の増圧ポンプ4を運転制御するのである。
【0035】第2段目の増圧ポンプ40に必要な圧力
(全揚程)は、実揚程;2.6m×5階、管路ロス;実揚
程の20%、所要末端圧力10m、第1段目による給水
圧力10m、という条件が満足されるように、例えば2
3mとし、この条件が満足されるようにして設置する。
【0036】このようにすれば、第2段目の増圧ポンプ
40の吐出側の圧力は、最高でも30m以下になるの
で、各階床に減圧弁を設ける必要はなくなる。但し、第
1段目の増圧ポンプ4による吐出流量は、第2段目の増
圧ポンプ40の吐出量分もまかなえるように設定してお
く必要がある。
【0037】次に、この図4の実施例の動作について、
説明する。 <4階以上、6階までの階床で水が使用されたとき>水
栓10d〜10fが開かれると、水圧センサ14による
検出圧力が、例えば設定値1.0Kgf/cm2以下となり、
これにより第1段目の増圧ポンプ4が始動される。始動
後は、中層ゾーン用給水管8の末端の圧力が1.0Kgf
/cm2の設定値を保つように、増圧ポンプ4の回転速度
を制御する。そして、水の使用が停止されて流量が所定
値QS以下になったら、流量スイッチ13の信号によ
り、ポンプを停止させるのであるが、このとき、一旦、
増圧ポンプ4の回転速度を上げ、水圧を1.5Kgf/cm2
にまで昇圧し、圧力タンク15に蓄圧しておくのであ
る。なお、この制御は、図1の実施例と同じである。
【0038】<7階以上、9階までの階床で水が使用さ
れたとき>水栓10g〜10iが開かれると、高層ゾー
ン用の給水管80の圧力が低下する。そこで、圧力セン
サ140による検出圧力が第2段目の増圧ポンプ40の
始動圧力PON以下になると、第2段目の増圧ポンプ40
を始動させる。そして、始動後は、給水量に応じて、こ
の増圧ポンプ40を可変速運転して、予め定めてある負
荷ロード曲線に沿った運転が得られるようにする。な
お、このときの制御も、図1の実施例における増圧ポン
プ4の制御と同じである。
【0039】しかして、このときには、さらに圧力セン
サ120による検出圧力も同時に監視し、これにより、
増圧ポンプ40の吸込側の圧力が設定値(1.0Kgf/cm
2)以下になったら、上記したように、1段目の増圧ポン
プ4の運転を開始し、増圧ポンプ4と増圧ポンプ40の
2台のポンプによる直列運転により給水が行なわれるよ
うにする。
【0040】このときの1段目の増圧ポンプ4について
は、設定圧力(1.0Kgf/cm2)を目標値とする一定圧力
制御となり、2段目の増圧ポンプ40については、上記
した負荷ロード曲線に従った制御となる。そして、この
ときも、ポンプを停止させるときには、それぞれ一旦、
増圧ポンプ4、40の回転速度を上げ、水圧を1.5Kg
f/cm2にまで昇圧し、圧力タンク15、150に蓄圧し
ておくのである。
【0041】従って、この実施例でも、各階層ゾーン毎
に異なった水圧で給水することができるので、減圧弁を
使用する必要が無く、このため、減圧に伴うエネルギー
の損失が無くなるので、充分に省エネを得ることができ
る。次に、ポンプ4は、水道配水管1から供給される水
道水が有する圧力では足りない部分の増圧を行なえば済
むため、水道配水管の水圧が有効に利用された分、省エ
ネが得られることになる。
【0042】また、この実施例でも、減圧弁やバイパス
配管を設ける必要が無いから、コストを低減することが
できる。さらに、高層ゾーンに対する給水が、低層ゾー
ンの給水管を共用して行なわれるので、別途、低層ゾー
ン専用の給水管を設ける必要も無いので、この面でも構
成が簡単になり、さらにコストダウンを得ることができ
る。
【0043】ところで、この図4の実施例では、2段目
の増圧ポンプ40が運転を開始する毎に、1段目の増圧
ポンプ4も始動される場合が殆どであるから、この1段
目の増圧ポンプ4の始動頻度がかなり高くなってしまう
虞れがある。そこで、この始動頻度の増加が好ましくな
い場合には、圧力タンク15、150の容量を、必要に
応じて適宜増加させてやればよい。
【0044】なお、この図4の実施例では、2台の増圧
ポンプを用いた場合について説明したが、本発明は、更
に多くの、例えばn台(n>3、4、……)の増圧ポンプ
を用いることにより、高層から超高層の任意の階数の建
物における給水システムとして適用可能なことは、言う
までもない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、以下に列挙する効果が
ある。
【0046】 バイパス用の給水管や、3階以下の専
用の給水管が不要になるので、配管設備に必要な工事費
を少なく抑えることができる。
【0047】 低層ゾーンでの給水にも減圧弁を必要
としないので、設備費が少なくて済む。
【0048】 1段目からn段目まで、各段に圧力タ
ンクを設置しておき、ここで圧力制御を行なうようにで
きるため、停電などによりポンプの運転が停止させられ
てしまったときでも、ウォーターハンマ現象が発生する
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による中高層建物用増圧給水システムの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例におけるポンプの運転特性図
である。
【図3】本発明の一実施例における制御装置を示す回路
図である。
【図4】本発明の他の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の他の一実施例における制御装置を示す
回路図である。
【図6】給水システムの第1の従来例を示すブロック図
である。
【図7】給水システムの第2の従来例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 水道配水管 2 量水計 3 給水管(低層ゾーン用給水管) 4、40 増圧(ブースター)ポンプ 5、50 逆止弁(逆流防止弁) 8、80 給水管(高層ゾーン用給水管) 10a〜10i 各階の水栓 12、14、120、140 圧力センサ 13、130 流量スイッチ 15、150 圧力タンク 16 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中高層建物の各階床に対する給水を、低
    階床では水道用配水管に直結された低階床側給水管によ
    り行ない、中高階床では増圧ポンプの吐出側に接続され
    た中高階床側給水管により行なうようにした給水システ
    ムにおいて、上記増圧ポンプの吸込側を上記低階床側給
    水管に接続して給水を行なうように構成したことを特徴
    とする中高層建物用増圧給水システム。
  2. 【請求項2】 中高層建物の各階床を、下側から順次、
    少なくとも3群の階床群に分割し、下階床群に属する階
    床に対する給水は水道用配水管に直結された下階床群用
    給水管により行ない、下階床群以外の階床群に属する階
    床に対する給水は、各階床群毎に、夫々専用の増圧ポン
    プの吐出側に接続された夫々の高階床群用給水管により
    行なうようにした給水システムにおいて、上記専用の増
    圧ポンプの吸込側を、順次、その階床群の下階床群側の
    給水管に夫々接続して給水を行なうように構成したこと
    を特徴とする中高層建物用増圧給水システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の発明において、上記増圧ポン
    プの内、上階床群側の増圧ポンプが運転を開始したとき
    には、すぐ下側の階床群の増圧ポンプも同時に回転を開
    始するように構成されていることを特徴とする中高層建
    物用増圧給水システム。
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