JPH07331517A

JPH07331517A - ズボンずり落ち防止具

Info

Publication number: JPH07331517A
Application number: JP12785594A
Authority: JP
Inventors: Masami Higuchi; 正巳樋口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-06-09
Filing date: 1994-06-09
Publication date: 1995-12-19

Abstract

(57)【要約】【目的】外からは使用していることが見えず、ズボンの
ずり落ちとともに、シャツのずり上がり、また下着のず
り落ちも防止することのできる器具を提供する。【構成】上面がズボンＴのベルトＢ部の下部内側に係止
する係止部となる本体１に、シャツＳの生地を前記本体
１に固定するための固定バー３を装着するための凹部１
ｂを形成したズボンずり落ち防止具。本体１の凹部形成
側の上部に板状部１ａを形成することにより、板状部１
ａがベルトによって押さえ付けられ、本体１が確実に固
定される。また本体１の凹部形成側とは反対側の部分を
軟質部材２で被覆することで、シャツの生地が痛むのを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に腹部が出た肥満者
が着用したズボンのずり落ちを防止する器具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】肥満者の悩みの一つは、着用したズボン
のベルト部がちょうど腹部の一番胴回りが大きい箇所に
位置するため、ベルトを締めても引っ掛かりがなく、ズ
ボンがずり落ちてしまうことである。そのため、いつも
ズボンをずり上げなければならず、その所作が周囲の人
にいやがられることが多々ある。ズボンをずり上げると
き、シャツも一緒にずり上がるため、シャツの裾をズボ
ンの中に押し込むが、きれいには押し込めないため、時
々はベルトを外してシャツの裾を直さなければならな
い。このとき、トイレの中など、人が見ていない所でや
ればいいのであるが、所かまわずにやる人もおり、マナ
ーが悪いという指摘を受けることがある。

【０００３】特に、ゴルフをする人では、力いっぱいス
イングしたときにズボンのベルトが胴体のひねりについ
ていけないため、スイング後にベルトが腹部の下の方に
ずり下がってしまい、不格好となることが往々にしてあ
る。

【０００４】従来においては、ズボンのずり落ちを防止
するために、サスペンダーがあるが、背広の上着やブレ
ザーを着ている場合はともかく、スポーツウエアや夏
服、室内で上着をとっている場合などではサスペンダー
が目立ち、またファッション性にも問題があるため、サ
スペンダーは余りつけたくないというのが肥満者の気持
ちである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決すべき課
題は、外からは使用していることが見えず、ズボンのず
り落ちとともに、シャツのずり上がり、また下着のずり
落ちも防止することのできる器具を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のズボンずり落ち防止具は、上面がズボンの
ベルト部の下部内側に係止する係止部となる本体に、シ
ャツの生地を前記本体に固定するための固定バーを装着
するための凹部を形成したものである。前記本体の凹部
形成側の上部に板状部を形成することができる。また、
前記本体の凹部形成側とは反対側の部分を軟質部材で被
覆することができる。

【０００７】

【作用】本発明のズボンずり落ち防止具は、腹部の前方
の左右２か所に、凹部をシャツ側にして本体を当てが
い、シャツの裏面から固定バーをシャツの生地を通して
凹部に装着する。これにより、シャツに本体が固定され
る。本体の上部にベルトがくるようにズボンのベルトを
締める。こうすることにより、シャツに固定された本体
がベルトによって止められ、シャツのずり上がりを防止
する。本体の上部に板状部を設けることにより、板状部
がベルトによって押さえ付けられ、本体が確実に固定さ
れる。また、本体の凹部形成側とは反対側の部分は出っ
張っているため、軟質部材で被覆しておくと、シャツの
生地が痛むことがない。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図１は本発明のズボンずり落ち防止
具の実施例を示すものであり、（ａ）は正面図、（ｂ）
は側断面図、（ｃ）は平面図である。図中１はナイロン
等の硬質部材からなる本体であり、側面から見ると逆Ｌ
字状になっており、上部は板状部１ａとなっている。本
体１の背部には横方向に係止孔１ｂが設けられており、
この係止孔１ｂの正面は係止孔１ｂの径よりも小さい開
口の挿入口１ｃが設けられている。また、本体１には係
止孔１ｂの中間部と連通する斜め状の固定バー収納部１
ｄが設けられている。係止孔１ｂの中央部には突起１ｅ
が設けられている。本体１の凹部形成側とは反対側は、
ウレタン等の軟質のクッション材２が接着固定されてい
る。

【０００９】図２は固定バーの実施例を示すものであ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。固定バー
３は、縦長円形状のバー３ａとレバー部３ｂがＴ字状に
ナイロン等の硬質部材により一体に形成されている。バ
ー３ａは、図３に示すように、水平方向から本体１の係
止孔１ｂに挿入して、レバー部３ｂを下に回すことによ
り、バー３ａは係止孔１ｂから離脱しなくなる。

【００１０】このズボンずり落ち防止具の使用方法につ
いて説明する。まず、本体１を、図３に示すように、シ
ャツの表側に当てがい、シャツの裏から固定バー３を水
平にしてからバー３ａの頭をシャツＳの生地を介して本
体の係止孔１ｂに挿入し、ついでレバー部３ｂを下に回
し、レバー部３ｂが本体の固定バー収納部１ｄに収納す
る。レバー部３ｂを下に回すと、途中でバー３ａの頭が
突起１ｅを超えるとき、カチっという音がするので、固
定バー３が確実に装着されたことがわかる。ズボンずり
落ち防止具の位置は、ズボンＴを装着したときにベルト
Ｂが本体１の板状部１ａにくる高さとする。

【００１１】図４は本発明のズボンずり落ち防止具を腹
部（腰部）の前方の左右２か所に取り付けた状態を示す
ものである。この状態でズボンのベルトを締めると、図
５に示すようになる。図５の破線で示す場所に本体１が
位置している。なお、ベルトレスのズボンであっても、
ウエストの部分が本体１で止まるので同様に使用するこ
とができる。

【００１２】このようにズボンずり落ち防止具をズボン
の内側のシャツの部分に止めることにより、ウエストが
見掛け上その部分で大きくなることになり、ズボンのベ
ルトは本体１の上部で止まり、通常の生活ではもちろ
ん、ゴルフのスイングのような運動をしてもズボンがず
り落ちることはない。

【００１３】なお、本体をシャツに止める方法として、
安全ピンを用いることも考えられるが（実願平５−５４
３４８号）、万一安全ピンの先端を覆っているフック部
が外れると、ピンが体に突き刺さるという可能性がある
が、本発明では、固定バーを本体に装着することでシャ
ツに止めているため、たとえ外れても人体に損傷を与え
ることがなく、人体に安全である。

【００１４】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば、シャ
ツの部分にズボンずり落ち防止具を取り付けるため、外
からは全く見えることがなく、確実にズボンのずり落ち
を防止することができる。また、同時にシャツのずり上
がりを防止できる。これにより、スポーツをしていても
ズボンがずり落ちて腹部の大きさがなおさら目立ったり
することがなくなり、スタイルがよく見え、また行動に
も自信が出てくるなど、肥満者にとって大きな効果をも
たらす。また、小型で軽量、かつ安価に提供できる。ま
た、固定バーを本体に設けた固定バー収納部に挿入する
ことでシャツに本ズボンずり落ち防止具を固定できるの
で、安全ピン等を用いた固定方法に対して、安全であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のズボンずり落ち防止具の実施例を示
すものであり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側断面図、
（ｃ）は平面図である。

【図２】固定バーの実施例を示すものであり、（ａ）
は正面図、（ｂ）は側面図である。

【図３】本発明のズボンずり落ち防止具の装着状態を
示す断面図である。

【図４】本発明のズボンずり落ち防止具をシャツに取
り付けた状態を示す正面図である。

【図５】本発明のズボンずり落ち防止具を付けた上に
ズボンを着用した状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ズボンずり落ち防止具本体、１ａ板状部、１ｂ
係止孔、１ｃ挿入口、１ｄ固定バー収納部、１ｅ
突起、２クッション材、３固定バー、３ａバー、３
ｂレバー部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上面がズボンのベルト部の下部内側に係
止する係止部となる本体に、シャツの生地を前記本体に
固定するための固定バーを装着するための凹部を形成し
たことを特徴とするズボンずり落ち防止具。
【請求項２】本体の凹部形成側の上部に板状部を形成
したことを特徴とする請求項１記載のズボンずり落ち防
止具。
【請求項３】本体の凹部形成側とは反対側の部分を軟
質部材で被覆したことを特徴とする請求項１又は２記載
のズボンずり落ち防止具。