JPH07331293A - クリ−ニング用洗浄液 - Google Patents
クリ−ニング用洗浄液Info
- Publication number
- JPH07331293A JPH07331293A JP14228694A JP14228694A JPH07331293A JP H07331293 A JPH07331293 A JP H07331293A JP 14228694 A JP14228694 A JP 14228694A JP 14228694 A JP14228694 A JP 14228694A JP H07331293 A JPH07331293 A JP H07331293A
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- JP
- Japan
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- cleaning
- water
- methyl
- methoxybutanol
- cleaning liquid
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 3−メチル−3−メトキシブタノール70〜
85重量%と水15〜30重量%よりなる混合物を主成
分とするクリーニング用洗浄液である。 【効果】 本発明のクリーニング用洗浄液は,今まで用
いられきた塩素系のドライクリーニング溶剤と異なり、
オゾン破壊性が無く、人体に対しても安全性が高く、油
溶性と水溶性の両方の汚れの洗浄に有効であり、非危険
物として取り扱え、蒸留回収が可能なので、溶剤の寿命
が長く、クリーニング機械などを腐食させないなどの特
長を有している。
85重量%と水15〜30重量%よりなる混合物を主成
分とするクリーニング用洗浄液である。 【効果】 本発明のクリーニング用洗浄液は,今まで用
いられきた塩素系のドライクリーニング溶剤と異なり、
オゾン破壊性が無く、人体に対しても安全性が高く、油
溶性と水溶性の両方の汚れの洗浄に有効であり、非危険
物として取り扱え、蒸留回収が可能なので、溶剤の寿命
が長く、クリーニング機械などを腐食させないなどの特
長を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライクリーニングま
たはランドリ−の分野に適した洗浄液に関する。
たはランドリ−の分野に適した洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライクリーニング用溶剤として
1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロトリフルオ
ロエタン、テトラクロロエチレン及び石油系溶剤の4種
類が使用されている。
1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロトリフルオ
ロエタン、テトラクロロエチレン及び石油系溶剤の4種
類が使用されている。
【0003】クリーニング用の洗浄剤には洗浄性、取扱
性、安全性などの種々の観点から適性を有するものを選
択する必要があり、このために上記4種類の溶剤が、そ
れぞれの溶剤の特性に合わせた専用の洗浄剤組成物と混
ぜ合わされてドライクリーニング用洗浄液として使用さ
れてきた。
性、安全性などの種々の観点から適性を有するものを選
択する必要があり、このために上記4種類の溶剤が、そ
れぞれの溶剤の特性に合わせた専用の洗浄剤組成物と混
ぜ合わされてドライクリーニング用洗浄液として使用さ
れてきた。
【0004】しかるに1,1,1−トリクロロエタン
や、トリクロロトリフルオロエタンに代表される特定フ
ロンは1995年末をもってその生産が中止されること
になっているし、テトラクロロエチレンは地下水汚染の
問題もあり、代替物質の検討が急がれている。
や、トリクロロトリフルオロエタンに代表される特定フ
ロンは1995年末をもってその生産が中止されること
になっているし、テトラクロロエチレンは地下水汚染の
問題もあり、代替物質の検討が急がれている。
【0005】また溶剤の一つとして従来から使用されて
いるものに石油系溶剤があるが、これは引火性があり危
険であるとともに水溶性の汚れの除去に関して十分では
なかった。
いるものに石油系溶剤があるが、これは引火性があり危
険であるとともに水溶性の汚れの除去に関して十分では
なかった。
【0006】通常ドライクリーニング用洗浄剤組成物は
界面活性剤を含み、特に第四級アンモニウム塩を配合す
ることにより洗浄後の衣類の風合い、柔軟性および帯電
防止性を付与したものはカチオン複合洗浄組成物と呼ば
れており、また洗浄液の取扱性を容易にするために溶剤
が配合されている。
界面活性剤を含み、特に第四級アンモニウム塩を配合す
ることにより洗浄後の衣類の風合い、柔軟性および帯電
防止性を付与したものはカチオン複合洗浄組成物と呼ば
れており、また洗浄液の取扱性を容易にするために溶剤
が配合されている。
【0007】3−メチル−3−メトキシブタノール(以
下MMBと略称することがある)を配合したカチオン複
合洗浄組成物することが提案されている(特平開4−7
6100号公報)が、これは三級アミンを四級化すると
きの反応をスムーズに行うのが目的であり、クリーニン
グ洗浄液の主成分とすることは考えられていない。
下MMBと略称することがある)を配合したカチオン複
合洗浄組成物することが提案されている(特平開4−7
6100号公報)が、これは三級アミンを四級化すると
きの反応をスムーズに行うのが目的であり、クリーニン
グ洗浄液の主成分とすることは考えられていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1,1,1
−トリクロロエタン、トリクロロトリフルオロエタンや
テトラクロロエチレンに代替される性能を有すると共
に、洗浄性、取扱性、安全性などの種々優れた特性のあ
るクリ−ニング洗浄液を提供することを目的とする。
−トリクロロエタン、トリクロロトリフルオロエタンや
テトラクロロエチレンに代替される性能を有すると共
に、洗浄性、取扱性、安全性などの種々優れた特性のあ
るクリ−ニング洗浄液を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は、3−メチル−3−メトキシブタノール
70〜85重量%と水15〜30重量%よりなる混合物
を主成分とするクリーニング用洗浄液に関する。
を解決すべく、鋭意検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は、3−メチル−3−メトキシブタノール
70〜85重量%と水15〜30重量%よりなる混合物
を主成分とするクリーニング用洗浄液に関する。
【0010】一般的にクリーニング用洗浄液として、非
危険性、安全性、取扱性などの諸性能が要求される。
危険性、安全性、取扱性などの諸性能が要求される。
【0011】本発明の主たる特徴は、3−メチル−3−
メトキシブタノ−ルに特定量の水を混合することによ
り、3−メチル−3−メトキシブタノ−ルのもつ引火点
を消して非危険物とし、しかもクリーニング液の主成分
にするところにある。すなわち従来のような溶剤を混合
すること無しに、ドライクリーニング用溶液およびウェ
ットクリーニング用溶液を提供しようとするものであ
る。
メトキシブタノ−ルに特定量の水を混合することによ
り、3−メチル−3−メトキシブタノ−ルのもつ引火点
を消して非危険物とし、しかもクリーニング液の主成分
にするところにある。すなわち従来のような溶剤を混合
すること無しに、ドライクリーニング用溶液およびウェ
ットクリーニング用溶液を提供しようとするものであ
る。
【0012】またそれは、毒性が低く引火点が無いこ
と、被洗物の型崩れが少なく黄変などしないこと、染料
や衣類付属品が溶解しないなどの性質を有し、安全性が
満たされている。
と、被洗物の型崩れが少なく黄変などしないこと、染料
や衣類付属品が溶解しないなどの性質を有し、安全性が
満たされている。
【0013】さらに、臭いが少なく、作業が容易で溶液
の寿命が長く、被洗物の乾燥が容易であり、溶剤の回収
も難しくなく、機械部品を損傷、腐食させないなど、取
扱性も優れている。
の寿命が長く、被洗物の乾燥が容易であり、溶剤の回収
も難しくなく、機械部品を損傷、腐食させないなど、取
扱性も優れている。
【0014】本発明のクリーニング用洗浄液において
は、3−メチル−3−メトキシブタノール70〜85重
量%と水15〜30重量%よりなる混合物を主成分とす
るものでなければならない。
は、3−メチル−3−メトキシブタノール70〜85重
量%と水15〜30重量%よりなる混合物を主成分とす
るものでなければならない。
【0015】3−メチル−3−メトキシブタノ−ルは水
を15%以上含むと引火点が測定されず(表1参照)そ
の安全性が格段に向上し、消防法上の非危険物とされ
る。
を15%以上含むと引火点が測定されず(表1参照)そ
の安全性が格段に向上し、消防法上の非危険物とされ
る。
【0016】表 1 (引火点) MMB/水 密閉式 開放式 100/ 0 68℃ − 95/ 5 80℃ 82℃ 90/10 測定不能 87℃ 80/20 測定不能 測定不能 このように水を加えて非危険物になると、洗浄剤の保管
数量に制限が無くなるし、洗浄装置を防爆設備とするこ
とも必要でなくなる。上記のように、本発明において水
は15%以上混合することが必要であるが、図1におい
てKB値を見ると、溶解性の観点から水30%程度が限
度であることが分かる。
数量に制限が無くなるし、洗浄装置を防爆設備とするこ
とも必要でなくなる。上記のように、本発明において水
は15%以上混合することが必要であるが、図1におい
てKB値を見ると、溶解性の観点から水30%程度が限
度であることが分かる。
【0017】本発明のクリーニング用洗浄液は、3−メ
チル−3−メトキシブタノール70〜85重量%と水1
5〜30重量%よりなる混合物を主成分とするものであ
るが、その他界面活性剤や各種添加物を含有することが
できる。
チル−3−メトキシブタノール70〜85重量%と水1
5〜30重量%よりなる混合物を主成分とするものであ
るが、その他界面活性剤や各種添加物を含有することが
できる。
【0018】
【作用】本発明のクリーニング用洗浄液が、溶解性、逆
汚染性、収縮性、付属品の溶解性および乾燥のし易さ等
において画期的な長所を有していることは次の事項より
明らかとなる。
汚染性、収縮性、付属品の溶解性および乾燥のし易さ等
において画期的な長所を有していることは次の事項より
明らかとなる。
【0019】試験例1.溶解性 溶剤として水、3−メチル−3−メトキシブタノ−ルと
水の混合物、トリクロロエタン、テトラクロロエチレン
を選び、油溶性汚れとしてドライクリーニング工場の蒸
留残渣、水溶性汚れとしてインスタントコーヒー粉末を
用いる。試験は溶質10%の溶剤を室温2日間放置後、
肉眼にて溶解性を判断する。
水の混合物、トリクロロエタン、テトラクロロエチレン
を選び、油溶性汚れとしてドライクリーニング工場の蒸
留残渣、水溶性汚れとしてインスタントコーヒー粉末を
用いる。試験は溶質10%の溶剤を室温2日間放置後、
肉眼にて溶解性を判断する。
【0020】 表 2 溶質 水 MMB80/水20 トリクロロエタン テトラクロロエチレン ドライ残渣 × ○ ○ ○ インスタントコーヒ○ △ × × (○溶解 △大部分溶解 ×溶解しない) 表2によれば、3−メチル−3−メトキシブタノ−ルと
水の混合物は油溶性と水溶性の両方の汚れに有効である
ことが分かる。3−メチル−3−メトキシブタノ−ルは
両親媒性の性質を有するので、油溶性の汚れに対して、
従来の溶剤と同様に良好であり、水溶性の汚れにも比較
的良好な溶解性を示す。つまり従来の塩素系溶剤では水
溶性の汚れに対する溶解性能を持たせるためにソープが
助剤として用いられたが、3−メチル−3−メトキシブ
タノ−ルはソープを用いなくても水溶性の汚れに対し良
好な洗浄性を示す。
水の混合物は油溶性と水溶性の両方の汚れに有効である
ことが分かる。3−メチル−3−メトキシブタノ−ルは
両親媒性の性質を有するので、油溶性の汚れに対して、
従来の溶剤と同様に良好であり、水溶性の汚れにも比較
的良好な溶解性を示す。つまり従来の塩素系溶剤では水
溶性の汚れに対する溶解性能を持たせるためにソープが
助剤として用いられたが、3−メチル−3−メトキシブ
タノ−ルはソープを用いなくても水溶性の汚れに対し良
好な洗浄性を示す。
【0021】試験例2.逆汚染性 汚れとして醤油、インスタントコーヒー、使用済みの機
械油、ドライクリーニング残渣を用いて試験を行う。各
溶剤に表示濃度の溶質を溶かし、その100ccに5c
m角の布を投入する。10分間時々撹拌し、浸漬後風
乾、布の外観から逆汚染性を判断した。
械油、ドライクリーニング残渣を用いて試験を行う。各
溶剤に表示濃度の溶質を溶かし、その100ccに5c
m角の布を投入する。10分間時々撹拌し、浸漬後風
乾、布の外観から逆汚染性を判断した。
【0022】 表 3 繊 維 水 MMB80/水20 トリクロロエタン 醤 油 木 綿 ◎ ◎ × (1%) ウール ○ ◎ ○ コーヒー 木 綿 △〜× ◎ ◎ (1%) ウール △〜× ◎ ○ 廃 油 木 綿 ○ ◎ ◎ (1%) ウール × △〜× ◎ ドライ残渣 木 綿 ○ ○ △ (0.1%) ウール ○ ○ △ 以上の結果、3−メチル−3−メトキシブタノ−ルと水
の混合物はほとんどの汚れに対して低い逆汚染性を示す
ことが分かる。クリーニング用洗浄液として良好な性質
を有すると判断される。
の混合物はほとんどの汚れに対して低い逆汚染性を示す
ことが分かる。クリーニング用洗浄液として良好な性質
を有すると判断される。
【0023】試験例3.収縮性 3−メチル−3−メトキシブタノ−ルと水の混合物で処
理した場合の収縮率(%)を示す。試験は鋼球10ケと
溶剤100ccを入れたラウンダーメーターのカップに
10cm×10cmに印をつけた試験片を投入し、45分間
処理後、乾燥して収縮率を求める。比較のため、水、テ
トラクロロエチレンもテストする。
理した場合の収縮率(%)を示す。試験は鋼球10ケと
溶剤100ccを入れたラウンダーメーターのカップに
10cm×10cmに印をつけた試験片を投入し、45分間
処理後、乾燥して収縮率を求める。比較のため、水、テ
トラクロロエチレンもテストする。
【0024】 表 4 MMB80/水20 テトラクロロエチレン*1 水*2 綿 タテ 0.3 1.0 2.0 ヨコ 0 0 0.5 ウール タテ 0.5 1.5 3.5 ヨコ 0 0.4 0.8 *1 テトラクロロエチレンに浸透剤0.5g/リット
ル、非イオン界面活性剤0.5g/リットル、水2g/
リットル入り *2 モノゲンユニ2.0g/リットル入り 3−メチル−3−メトキシブタノ−ルに水20%を混合
しても収縮率が少ないことが分かる。
ル、非イオン界面活性剤0.5g/リットル、水2g/
リットル入り *2 モノゲンユニ2.0g/リットル入り 3−メチル−3−メトキシブタノ−ルに水20%を混合
しても収縮率が少ないことが分かる。
【0025】繊維の種類によってはクリ−ニング後の風
合が問題になるものもあるが、第四級アンモニウム塩を
配合することにより洗浄後の衣類の風合、柔軟性および
帯電防止性を付与することが出来るとともに収縮率の更
なる向上にも寄与する。
合が問題になるものもあるが、第四級アンモニウム塩を
配合することにより洗浄後の衣類の風合、柔軟性および
帯電防止性を付与することが出来るとともに収縮率の更
なる向上にも寄与する。
【0026】試験例4.付属品の溶解性 (ブラスチッ
クに対する溶解性) 各種試験片を室温で3日間溶剤に浸漬し、その溶解性を
調べる。
クに対する溶解性) 各種試験片を室温で3日間溶剤に浸漬し、その溶解性を
調べる。
【0027】 表 5 試 験 片 MMB80/水20 トリクロロエタン ポリカーボネート ◎ 白化、一部溶解 ポリエチレン ◎ ◎ ポリスチレン ◎ 溶解 塩化ビニル ◎ ◎ 6−ナイロン ◎ ◎ ABS樹脂 ◎ 膨潤・溶解 アクリル樹脂 ◎ 亀裂 ◎:変化なし 表5に示すように、3−メチル−3−メトキシブタノ−
ルと水の混合物は衣類の付属品として用いられる樹脂類
に何等影響を与えない。従って、安全なクリーニング用
洗浄液となり得る。
ルと水の混合物は衣類の付属品として用いられる樹脂類
に何等影響を与えない。従って、安全なクリーニング用
洗浄液となり得る。
【0028】試験例5.乾燥のし易さ(温度90℃)…
溶剤ピックアップ率 羊毛を3−メチル−3−メトキシブタノ−ル80と水2
0の混合液にに浸漬し、遠心脱水すると30%のピック
アップ率となる。
溶剤ピックアップ率 羊毛を3−メチル−3−メトキシブタノ−ル80と水2
0の混合液にに浸漬し、遠心脱水すると30%のピック
アップ率となる。
【0029】これを外温50℃の通風減圧乾燥機で乾燥
し、洗浄剤のピックアップ率を測定する。
し、洗浄剤のピックアップ率を測定する。
【0030】 表 6 真空度/時間 通 風 0分 10分 20分 30分 760mmHg 無 30% 27% 23% 20% 100mmHg 無 30% 21% 18% 11% 30mmHg 無 30% 8% 1% 0% 400mmHg 有 30% 5% 0.5% 0% 3−メチル−3−メトキシブタノ−ルの90℃における
蒸気圧は約38mmHgであるが、通風することによ
り、沸点に達しない減圧度でも20分以内に容易に乾燥
することが分かる。
蒸気圧は約38mmHgであるが、通風することによ
り、沸点に達しない減圧度でも20分以内に容易に乾燥
することが分かる。
【0031】
【実施例】次いで実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 減圧装置と通風装置のついたタンブルワッシャー(回転
ケージの直径、奥行きともに60cmである横型の回転
式密閉型洗濯機)を用い、ウールセーター、綿ワイシャ
ツ、羊毛ズボンからなる被洗物10kgを充填した。
る。 実施例1 減圧装置と通風装置のついたタンブルワッシャー(回転
ケージの直径、奥行きともに60cmである横型の回転
式密閉型洗濯機)を用い、ウールセーター、綿ワイシャ
ツ、羊毛ズボンからなる被洗物10kgを充填した。
【0032】3−メチル−3−メトキシブタノ−ル80
重量部と水20重量部の混合物に第四級アンモニウム塩
8重量部を配合してクリーニング用洗浄液となし、これ
を60kg注入した。タンブルワッシャーを密閉し、5
0℃×10分のタンブル洗濯を行った。その後液を除
き、遠心脱水したところ、布の溶剤ピックアップは約3
0%であった。
重量部と水20重量部の混合物に第四級アンモニウム塩
8重量部を配合してクリーニング用洗浄液となし、これ
を60kg注入した。タンブルワッシャーを密閉し、5
0℃×10分のタンブル洗濯を行った。その後液を除
き、遠心脱水したところ、布の溶剤ピックアップは約3
0%であった。
【0033】これを徐々に減圧しながら5分後に外温5
0℃、減圧度400mmHgとした。通風しながら20
分乾燥させたところ被洗物は十分乾燥し、臭いもほとん
ど感じられなかった。
0℃、減圧度400mmHgとした。通風しながら20
分乾燥させたところ被洗物は十分乾燥し、臭いもほとん
ど感じられなかった。
【0034】アイロン仕上げした被洗物は汚れが除去さ
れており、手触りも良好で、付属のアクリルボタンなど
にも変化が無かった。収縮率も縦横ともに1%以下であ
った。 実施例2 実施例1と同様の洗浄液に0.5g/リットルの非イオ
ン界面活性剤(ノニルフェノールエチレンオキサイド付
加物)を添加して洗濯を行った。ウール上に廃油スポッ
トの汚れを予めつくり清浄度をみた。界面活性剤を入れ
ると、この場合比較的汚れは良く落ち、しかも風合に変
化はなかった。 実施例3 実施例1と同様の洗浄液で夏物のズボン100本をクリ
ーニングしたところ、洗濯効果が良く、手直し率は5本
であった。同じように石油系溶剤を用いてクリーニング
したところ、ズボンの水溶性の汚れの除去が不十分であ
り、手直し率は50〜60本であった。 比較例1 実施例1において、MMB12%と水88%を用いる以
外は実施例1と同様に行ったが被洗物の収縮が大きく、
かつ皺も多くなり仕上げが困難となった。
れており、手触りも良好で、付属のアクリルボタンなど
にも変化が無かった。収縮率も縦横ともに1%以下であ
った。 実施例2 実施例1と同様の洗浄液に0.5g/リットルの非イオ
ン界面活性剤(ノニルフェノールエチレンオキサイド付
加物)を添加して洗濯を行った。ウール上に廃油スポッ
トの汚れを予めつくり清浄度をみた。界面活性剤を入れ
ると、この場合比較的汚れは良く落ち、しかも風合に変
化はなかった。 実施例3 実施例1と同様の洗浄液で夏物のズボン100本をクリ
ーニングしたところ、洗濯効果が良く、手直し率は5本
であった。同じように石油系溶剤を用いてクリーニング
したところ、ズボンの水溶性の汚れの除去が不十分であ
り、手直し率は50〜60本であった。 比較例1 実施例1において、MMB12%と水88%を用いる以
外は実施例1と同様に行ったが被洗物の収縮が大きく、
かつ皺も多くなり仕上げが困難となった。
【0035】
【発明の効果】本発明のクリーニング用洗浄液は,今ま
で用いられきた塩素系のドライクリーニング溶剤と異な
り、オゾン破壊性が無く、人体に対しても安全性が高
く、油溶性と水溶性の両方の汚れの洗浄に有効であり、
非危険物として取り扱え、蒸留回収が可能なので、溶剤
の寿命が長く、クリーニング機械などを腐食させないな
どの特長を有している。
で用いられきた塩素系のドライクリーニング溶剤と異な
り、オゾン破壊性が無く、人体に対しても安全性が高
く、油溶性と水溶性の両方の汚れの洗浄に有効であり、
非危険物として取り扱え、蒸留回収が可能なので、溶剤
の寿命が長く、クリーニング機械などを腐食させないな
どの特長を有している。
【図1】3−メチル−3−メトキシブタノール(MMB) /
水混合系のKB値を表わす。
水混合系のKB値を表わす。
Claims (1)
- 【請求項1】 3−メチル−3−メトキシブタノール7
0〜85重量%と水15〜30重量%よりなる混合物を
主成分とするクリーニング用洗浄液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14228694A JPH07331293A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | クリ−ニング用洗浄液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14228694A JPH07331293A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | クリ−ニング用洗浄液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331293A true JPH07331293A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15311845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14228694A Pending JPH07331293A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | クリ−ニング用洗浄液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07331293A (ja) |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP14228694A patent/JPH07331293A/ja active Pending
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