JPH07331262A - パティキュレート低減用添加剤及び該添加剤を用いたディーゼルエンジン用燃料組成物 - Google Patents

パティキュレート低減用添加剤及び該添加剤を用いたディーゼルエンジン用燃料組成物

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JPH07331262A
JPH07331262A JP14119294A JP14119294A JPH07331262A JP H07331262 A JPH07331262 A JP H07331262A JP 14119294 A JP14119294 A JP 14119294A JP 14119294 A JP14119294 A JP 14119294A JP H07331262 A JPH07331262 A JP H07331262A
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JP
Japan
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carbon atoms
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alkyl group
general formula
compound represented
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Application number
JP14119294A
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English (en)
Inventor
Fumio Ohashi
文雄 大橋
Katsumi Tsuboi
勝巳 坪井
Tei Ito
禎 伊藤
Norio Takahashi
則雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】2−ヒドロキシ−2−メチル脂肪族カルボン酸
エステル、グリコールアルキルエーテル、グリコールア
ルキルエーテルエステル、グリコールジエステル、ジカ
ルボン酸エステル、β−アルコキシイソ酪酸エステル、
ジオキソラン、ジオキサンなどより選択された含酸素化
合物を含有するディーゼルエンジン排気ガス中のパティ
キュレート低減用添加剤、及び該添加剤を添加したこと
を特徴とするディーゼルエンジン用燃料組成物。 【効果】本発明のディーゼルエンジン用燃料組成物は、
特に、高負荷時の運転においてディーゼルエンジンより
大気中に排出される黒煙を含む浮遊粒子状物質を顕著に
減少することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なディーゼルエン
ジン用燃料組成物に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は、エンジン駆動時に排気ガス中への粒子状
物質(パティキュレート)の排出量の少ないディーゼル
エンジン用燃料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大気中の浮遊粒子状物質は、大気汚染防
止法では、大気中に浮遊する粒子状物質であって、その
粒径が10μm以下のもの、と定義されている。これら
の粒子状物質は地球規模でみると、海塩粒子や土砂のま
き上げなどからできる風塵、森林火災による煙、火山の
噴火に伴う火山灰のような自然発生によるものが多い。
しかし、現在、地域住民に不快感を与え、健康に危害を
及ぼす地域大気汚染の原因となっている浮遊粒子状物質
には、自動車などのディーゼルエンジンの排気ガス中の
粒子状物質に由来するものがかなりの割合を占めてい
る。ディーゼルエンジンは、燃費及び耐久性に優れてい
るため、輸送用車両の原動機として広く使用されてきた
が、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質の排出が多い欠
点を有している。ディーゼルエンジンの排気ガス中に含
有される粒子状物質としては、主として黒煙(スモー
ク)、可溶性有機成分(SOF)、硫黄酸化物であり、
これら粒子状物質の放出を抑制するため、ディーゼルエ
ンジン本体の機構、ディーゼルエンジン用燃料及びディ
ーゼルエンジン用潤滑油など多方面にわたる改善の努力
がなされているが、いまだ満足すべき状況には達してい
ない。ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を
減少する効果を有する添加剤として、例えば、特開昭5
9−232176号公報には、両末端に有機残基及び炭
化水素基を有するポリオキシアルキレン化合物が提案さ
れている。しかし、この化合物の添加では、まだ十分に
粒子状物質の排出を抑制することはできない。また、デ
ィーゼルエンジンの排気ガス中の黒煙を減少するために
金属系添加剤を加えることが提案されているが、金属系
添加剤はそれ自体がアッシュとなつて排気ガス中へ排出
され、人体に害を及ぼす。さらに、特開平3−2347
93号公報には、着火性が良好で排気ガス中の黒煙の少
ないディーゼルエンジン用燃料油として、ジメチルアセ
タールを50〜100容量%含有する鉱油とジメチルア
セタールの混合物が提案されている。しかし、このよう
に多量のジメチルアセタールを含有する組成物は、現時
点では経済的な観点からみて、軽油を主成分とするディ
ーゼルエンジン用燃料を代替し、日常的に運送業界など
で使用されることは困難である。そのため、排気ガス中
への粒子状物質の排出が少なく、かつ、鉱油を主成分と
して、現時点においても経済性を有するディーゼルエン
ジン用燃料の開発が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況のもとに、エンジン駆動時に排気ガス中への粒子状
物質の排出量の少ないディーゼルエンジン用燃料組成物
を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、燃焼時の
粒子状物質の排出の少ないディーゼルエンジン用燃料組
成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、軽油に特定構
造の含酸素化合物を配合すれば粒子状物質の排出を減少
せしめうることを見いだし、その知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)一般式[1]
【化17】 (ただし、式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のア
ルキル基を、R2は水素原子又は炭素数1〜20のアル
キル基を示す。)で表される化合物、一般式[2] R3O(AO)nH …[2] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜8のア
ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
は1〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[3] R4O(BO)m5 …[3] (ただし、式中、R4及びR5は炭素数1〜8のアルキル
基を、Bは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、mは0〜
10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[4]
【化18】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキ
ル基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アル
キレン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1
〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[5]
【化19】 (ただし、式中、R8及びR9は炭素数1〜8のアルキル
基を、Gは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、pは1〜
10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[6]
【化20】 (ただし、式中、R10及びR11は炭素数1〜8のアルキ
ル基を、qは0〜4の整数を示す。)で表される化合
物、一般式[7]
【化21】 (ただし、式中、R12は炭素数1〜4のアルキル基を、
13は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で表される
化合物、一般式[8]
【化22】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[9]
【化23】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[10]
【化24】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、及び、一般式[11] R26[O(JO)r27]s …[11] (ただし、式中、R26はプロピレングリコール残基及び
ポリプロピレングリコール残基を除く炭素数3〜20の
多価アルコール残基、炭素数6〜20の多価フェノール
性化合物残基又は炭素数2〜20の多価カルボン酸残基
を、R27は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基及び
/又は炭素数1〜20のアシル基を示し、2〜6個のR
27は同一であっても異なっていてもよく、Jは炭素数2
〜8のアルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基を
示し、アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基は
同一であっても異なっていてもよく、rは1〜40の整
数を示し、2〜6個のrは同一であっても異なっていて
もよく、sは2〜6の整数を示す。)で表される化合
物、なる群より選択された含酸素化合物の一種又は二種
以上を含有したことを特徴とするディーゼルエンジン排
気ガス中のパティキュレート低減用添加剤、並びに、
(2)一般式[1]
【化25】 (ただし、式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のア
ルキル基を、R2は水素原子又は炭素数1〜20のアル
キル基を示す。)で表される化合物、一般式[2] R3O(AO)nH …[2] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜8のア
ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
は1〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[3] R4O(BO)m5 …[3] (ただし、式中、R4及びR5は炭素数1〜8のアルキル
基を、Bは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、mは0〜
10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[4]
【化26】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキ
ル基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アル
キレン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1
〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[5]
【化27】 (ただし、式中、R8及びR9は炭素数1〜8のアルキル
基を、Gは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、pは1〜
10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[6]
【化28】 (ただし、式中、R10及びR11は炭素数1〜8のアルキ
ル基を、qは0〜4の整数を示す。)で表される化合
物、一般式[7]
【化29】 (ただし、式中、R12は炭素数1〜4のアルキル基を、
13は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で表される
化合物、一般式[8]
【化30】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[9]
【化31】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[10]
【化32】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、及び、一般式[11] R26[O(JO)r27]s …[11] (ただし、式中、R26はプロピレングリコール残基及び
ポリプロピレングリコール残基を除く炭素数3〜20の
多価アルコール残基、炭素数6〜20の多価フェノール
性化合物残基又は炭素数2〜20の多価カルボン酸残基
を、R27は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基及び
/又は炭素数1〜20のアシル基を示し、2〜6個のR
27は同一であっても異なっていてもよく、Jは炭素数2
〜8のアルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基を
示し、アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基は
同一であっても異なっていてもよく、rは1〜40の整
数を示し、2〜6個のrは同一であっても異なっていて
もよく、sは2〜6の整数を示す。)で表される化合
物、なる群より選択された含酸素化合物の一種又は二種
以上を、燃料組成物全量中0.5〜40重量%となるよ
うに添加したことを特徴とするディーゼルエンジン用燃
料組成物を提供するものである。
【0006】また、本発明の好ましい実施態様として、
(3)一般式[2] R3O(AO)nH …[2] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜8のア
ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
は1〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[4]
【化33】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキ
ル基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アル
キレン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1
〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[8]
【化34】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[9]
【化35】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、及び、一般式[10]
【化36】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、なる群より選択された含酸素化合物の一種又は二
種以上を含有したことを特徴とするディーゼルエンジン
排気ガス中のパティキュレート低減用添加剤、及び、該
添加剤を添加したことを特徴とするディーゼルエンジン
用燃料組成物、並びに、本発明のさらに好ましい実施態
様として、(4)一般式[12] R3O(AO)nH …[12] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
は1〜4の整数を示す。)で表される化合物、一般式
[13]
【化37】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜4のアルキル
基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1〜
4の整数を示す。)で表される化合物、一般式[14]
【化38】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
合物、一般式[15]
【化39】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
又はメチル基を示す。)で表される化合物、及び、一般
式[16]
【化40】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
又はメチル基を示す。)で表される化合物、なる群より
選択された含酸素化合物の一種又は二種以上を含有した
ことを特徴とするディーゼルエンジン排気ガス中のパテ
ィキュレート低減用添加剤、及び、該添加剤を添加した
ことを特徴とするディーゼルエンジン用燃料組成物を挙
げることができる。
【0007】本発明のディーゼルエンジン用燃料組成物
に用いられる燃料油及び基材油には特に制限はなく、例
えば、灯油、軽油、重油、合成油などを用いることがで
きる。軽油としては、JIS K 2204に定められた
規格に適合するもので、常圧蒸留によるもののほか、水
素化分解法や熱分解法により製造されたものも使用する
ことができる。また、JIS K 2205の1種及び2
種の規格に適合する重油を用いることも可能である。本
発明のディーゼルエンジン用燃料組成物は、下記の一般
式[1]〜[11]で示される含酸素化合物が、燃料組
成物全量中0.5〜40重量%、好ましくは0.5〜20
重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%となるよ
うに基材油に添加したものである。これによりディーゼ
ルエンジンより大気中に排出されるパティキュレートを
著しく減少することができる。基材油に添加する一般式
[1]〜[11]で示される含酸素化合物は、単一の化
合物であってもよく、同一の一般式で示される異なる化
合物の混合物であってもよく、さらに、異なる一般式で
示される化合物の混合物であってもよい。一般式[1]
〜[11]で示される含酸素化合物の添加量が燃料組成
物全量中0.5重量%未満であると、粒子状物質を低減
する効果があまり得られないので好ましくない。一方、
一般式[1]〜[11]で示される含酸素化合物の添加
量が燃料組成物全量中40重量%を超えると、添加量に
見合うだけの効果が得られず、コストアップにつながる
ため好ましくない。なお、本発明のディーゼルエンジン
用燃料組成物には、必要に応じて、セタン価向上剤、酸
化防止剤、金属不活性化剤、腐食防止剤などの公知の燃
料油添加剤を添加することができる。一般式[1]
【化41】 において、R1は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル
基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜20のアルキ
ル基である。このような2−ヒドロキシ−2−メチル脂
肪族カルボン酸及びそのエステルとしては、例えば、乳
酸、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸オクチ
ル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシ−
2−メチルブタン酸メチル、2−ヒドロキシ−2−メチ
ルペンタン酸メチル、2−ヒドロキシイソ酪酸エチル、
2−ヒドロキシ−2−メチルブタン酸エチル、2−ヒド
ロキシ−2−メチルペンタン酸エチル、2−ヒドロキシ
イソ酪酸ブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルペンタン
酸ブチル、2−ヒドロキシイソ酪酸オクチルなどを挙げ
ることができる。
【0008】一般式[2] R3O(AO)nH …[2] において、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル
基であり、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、ア
ルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、nは
1〜10の整数である。このようなグリコール又はグリ
コールモノアルキルエーテルは、例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、
ポリブチレングリコールなどのような、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサ
イドを重合又は共重合することによって製造される平均
分子量が738以下のグリコールエーテル類、あるい
は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノブ
チルエーテル、ポリエチレングリコールモノオクチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポ
リプロピレングリコールモノエチルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、ポリプロピレン
グリコールモノオクチルエーテル、ブチレングリコール
モノメチルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ブチレングリコールモノブチルエーテル、ジブ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジブチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジブチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ポリブチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ポリブチレングリコールモノエチルエーテルな
どのような、炭素数1〜8の脂肪族アルコールにエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド及び/又はブチレ
ンオキサイドを付加反応させて得られる構造を有する平
均分子量850以下のグリコールモノアルキルエーテル
類である。
【0009】一般式[3] R4O(BO)m5 …[3] において、R4及びR5は炭素数1〜8のアルキル基であ
り、Bは炭素数2〜3のアルキレン基であり、アルキレ
ン基は同一であっても異なっていてもよく、mは0〜1
0の整数である。このようなジアルキルエーテル又はグ
リコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ジブチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコー
ルジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジブチルエーテル、ポリエチレングリ
コールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールジエ
チルエーテル、ポリエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジオクチルエーテル、エチ
レングリコールメチルエチルエーテル、エチレングリコ
ールエチルブチルエーテル、ジエチレングリコールメチ
ルエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルブチル
エーテル、ジエチレングリコールブチルオクチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールメチルエチルエーテル、ポ
リエチレングリコールブチルオクチルエーテル、プロピ
レングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコー
ルジエチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジ
プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールジブチルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルジメチルエーテル、ポリプロピレングリコールジエチ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジブチルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジオクチルエーテル、プ
ロピレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレン
グリコールエチルブチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールエ
チルブチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルオ
クチルエーテル、ポリプロピレングリコールメチルエチ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールブチルオクチル
エーテル、ポリプロピレングリコールメチルオクチルエ
ーテルなどのような、炭素数1〜8の脂肪族アルコール
にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド
を付加反応させ、さらに末端水酸基をアルキルエーテル
化することによって得られる構造を有する平均分子量8
22以下のグリコールジアルキルエーテル類である。
【0010】一般式[4]
【化42】 において、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキル基で
あり、Dは炭素数2〜3のアルキレン基であり、アルキ
レン基は同一であっても異なっていてもよく、kは0〜
10の整数である。このような脂肪族カルボン酸エステ
ルは、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプ
ロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテル
ペンタノエート、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルヘプタノエート、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテルペンタノエート、ポリエチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、ポリエチレングリコール
モノメチルエーテルペンタノエート、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコール
モノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルヘプタノエート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルペンタノエート、ポリエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、ポリエチ
レングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エ
チレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチ
レングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、エ
チレングリコールモノブチルエーテルヘプタノエート、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルオクタノエー
ト、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ート、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルプロ
ピオネート、エチレングリコールモノオクチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノオクチルエーテル
プロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエー
テルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルペンタノエート、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルヘプタノエート、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテルペンタノエート、ポリプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ポリ
プロピレングリコールモノメチルエーテルペンタノエー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルプロピオ
ネート、プロピレングリコールモノエチルエーテルヘプ
タノエート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエー
テルペンタノエート、ポリプロピレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、ポリプロピレングリコールモ
ノエチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリ
コールモノブチルエーテルヘプタノエート、ジプロピレ
ングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピ
レングリコールモノブチルエーテルオクタノエート、ポ
リプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテルプロ
ピオネート、プロピレングリコールモノオクチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノオクチルエー
テルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノオク
チルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノ
オクチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコ
ールモノオクチルエーテルヘプタノエート、ポリプロピ
レングリコールモノオクチルエーテルアセテート、ポリ
プロピレングリコールモノオクチルエーテルプロピオネ
ートなどのように、平均分子量598以下のグリコール
エーテル類の両末端の水酸基の一方が炭素数1〜20の
アルキル基とエーテル構造で結合し、他方が炭素数1〜
21の脂肪酸残基をもつエステル構造を有する化合物で
ある。
【0011】一般式[5]
【化43】 において、R8及びR9は炭素数1〜8のアルキル基であ
り、Gは炭素数2〜4のアルキレン基であり、アルキレ
ン基は同一であっても異なっていてもよく、pは1〜1
0の整数である。このようなジエステルは、例えば、エ
チレングリコールジアセテート、エチレングリコールア
セテートプロピオネート、エチレングリコールジプロピ
オネート、エチレングリコールジオクタノエート、エチ
レングリコールジヘプタノエート、ジエチレングリコー
ルジアセテート、ジエチレングリコールアセテートプロ
ピオネート、ジエチレングリコールジヘプタノエート、
ジエチレングリコールプロピオネートオクタノエート、
ジエチレングリコールジプロピオネート、ポリエチレン
グリコールジアセテート、ポリエチレングリコールアセ
テートプロピオネート、プロピレングリコールジアセテ
ート、プロピレングリコールアセテートプロピオネー
ト、プロピレングリコールジプロピオネート、プロピレ
ングリコールジオクタノエート、プロピレングリコール
ジヘプタノエート、ジプロピレングリコールジアセテー
ト、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネー
ト、ジプロピレングリコールジヘプタノエート、ジプロ
ピレングリコールプロピオネートオクタノエート、ジプ
ロピレングリコールジプロピオネート、ポリプロピレン
グリコールジアセテート、ポリプロピレングリコールア
セテートプロピオネート、ブチレングリコールジアセテ
ート、ブチレングリコールアセテートプロピオネート、
ブチレングリコールジプロピオネート、ブチレングリコ
ールジオクタノエート、ブチレングリコールジヘプタノ
エート、ジブチレングリコールジアセテート、ジブチレ
ングリコールアセテートプロピオネート、ジブチレング
リコールジヘプタノエート、ジブチレングリコールプロ
ピオネートオクタノエート、ジブチレングリコールジプ
ロピオネート、ポリブチレングリコールジアセテート、
ポリブチレングリコールアセテートプロピオネートなど
のような、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
及び/又はブチレンオキサイドを重合又は共重合するこ
とによって製造される平均分子量が738以下のグリコ
ールエーテル類の両末端の水酸基を炭素数2〜9の脂肪
族カルボン酸でエステル化した構造を有する平均分子量
1052以下のジエステル化合物である。
【0012】一般式[6]
【化44】 において、R10及びR11は炭素数1〜8のアルキル基で
あり、qは0〜4の整数である。このような二塩基性脂
肪族ジカルボン酸のジエステルは、例えば、シュウ酸ジ
メチル、シュウ酸メチルエチル、シュウ酸メチルブチ
ル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸エチルブチル、シュウ
酸エチルオクチル、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ブチル
オクチル、シュウ酸ジオクチル、コハク酸ジメチル、コ
ハク酸メチルエチル、コハク酸メチルブチル、コハク酸
ジエチル、コハク酸エチルブチル、コハク酸エチルオク
チル、コハク酸ジブチル、コハク酸ブチルオクチル、コ
ハク酸ジオクチル、グルタル酸ジメチル、グルタル酸メ
チルエチル、グルタル酸メチルブチル、グルタル酸ジエ
チル、グルタル酸ジブチル、グルタル酸ブチルオクチ
ル、グルタル酸ジオクチル、アジピン酸ジメチル、アジ
ピン酸メチルエチル、アジピン酸メチルブチル、アジピ
ン酸ジエチル、アジピン酸エチルブチル、アジピン酸エ
チルオクチル、アジピン酸ジオクチルなどのような、炭
素数2〜6の脂肪族ジカルボン酸を炭素数1〜8の脂肪
族アルコールによりエステル化した構造を有する化合物
である。一般式[7]
【化45】 において、R12は炭素数1〜4のアルキル基であり、R
13は炭素数1〜8のアルキル基である。このようなβ−
アルコキシイソ酪酸のエステルとしては、例えば、β−
メトキシイソ酪酸メチル、β−メトキシイソ酪酸エチ
ル、β−メトキシイソ酪酸ブチル、β−エトキシイソ酪
酸メチル、β−エトキシイソ酪酸エチル、β−エトキシ
イソ酪酸ブチル、β−ブトキシイソ酪酸メチル、β−ブ
トキシイソ酪酸エチル、β−ブトキシイソ酪酸ブチルな
どを挙げることができる。
【0013】一般式[8]
【化46】 において、R14、R15、R16及びR17は水素原子又は炭
素数1〜4のアルキル基である。このような1,3−ジ
オキソラン及びその誘導体としては、例えば、1,3−
ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、4
−エチル−1,3−ジオキソラン、2−メチル−1,3−
ジオキソラン、2−エチル−4−メチル−1,3−ジオ
キソラン、2−n−プロピル−4−メチル−1,3−ジ
オキソラン、4−n−プロピル−1,3−ジオキソラ
ン、2−メチル−2−i−ブチル−4−メチル−1,3
−ジオキソラン、2−エチル−1,3−ジオキソラン、
2,2−ジ−n−プロピル−4−メチル−1,3−ジオキ
ソラン、2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン、2,
2−ジメチル−1,3−ジオキソランなどを挙げること
ができる。一般式[9]
【化47】 において、R18、R19、R20及びR21は水素原子又は炭
素数1〜2のアルキル基である。このような1,4−ジ
オキサン及びその誘導体としては、例えば、1,4−ジ
オキサン、2,5−ジメチル−1,4−ジオキサンなどを
挙げることができる。一般式[10]
【化48】 において、R22、R23、R24及びR25は水素原子又は炭
素数1〜2のアルキル基である。このような1,3−ジ
オキサン及びその誘導体としては、例えば、1,3−ジ
オキサン、4−メチル−1,3−ジオキサン、4−エチ
ル−1,3−ジオキサン、2,4−ジメチル−1,3−ジ
オキサンなどを挙げることができる。
【0014】一般式[11] R26[O(JO)r27]s …[11] において、R26はプロピレングリコール残基及びポリプ
ロピレングリコール残基を除く炭素数3〜20の多価ア
ルコール残基、炭素数6〜20の多価フェノール性化合
物残基又は炭素数2〜20の多価カルボン酸残基であ
り、R27は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又は
炭素数1〜20のアシル基であり、2〜6個のR27は同
一であっても異なっていてもよく、Jは炭素数2〜8の
アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基であり、
アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基は同一で
あっても異なっていてもよく、rは1〜40の整数であ
り、2〜6個のrは同一であっても異なっていてもよ
く、sは2〜6の整数である。一般式[11]で示され
る化合物の製造方法は特定の方法に限定されるものでは
ないが、例えば、多価アルコール、多価フェノール性化
合物又は多価カルボン酸にアルカリ存在下で所定量のア
ルキレンオキサイドを付加して製造することができる。
さらにまた、末端の水酸基をウィリアムソンの反応によ
りアルキルハライドでエーテル化するか、あるいは一価
カルボン酸でエステル化することによって製造すること
ができる。一般式[11]で示される化合物の製造に用
いられる多価アルコールとしては、例えば、ネオペンチ
ルグリコール、ベンゾノルボルナン−3,6−ジオー
ル、スピログリコール、ブタンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、サリチル
アルコール、デカンジオール、ピナコール、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール、1,4−ジクロロ−2,3
−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオ
ール、グリセリン、ブタントリオール、トリメチロール
プロパン、グリセリン酸、ペンタエリスリトール、アド
ニトール、グルコン酸、マンニット、ポリグリセリン、
トリメチロールエタン、ソルビトール、イノシトールな
どを挙げることができ、これらのアルコール性の水酸基
を分子中に2個以上有する化合物を単独で使用すること
ができ、また、これらの化合物を2種以上混合して使用
することができる。
【0015】一般式[11]で示される化合物の製造に
用いられる多価フェノール性化合物としては、例えば、
ビスフェノールA、ビフェニルジオール、レゾルシノー
ル、ブチルハイドロキノン、ブロモハイドロキノン、4
−tert−ブチルピロカテコール、ジクロロハイドロ
キノン、カテコール、ナフタレンジオール、クロロハイ
ドロキノン、ジヒドロキシアセトフェノン、ジヒドロキ
シ安息香酸、ヘキシルレゾルシノール、ハイドロキノ
ン、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸、メチルハイドロキノン、メチルレゾルシノール、フ
ェニルピロカテコール、プロトカテク酸、テトラクロロ
ハイドロキノン、テトラクロロピロカテコール、ピロガ
ロール、メチルピロガロール、5−sec−ブチルピロ
ガロール、ベンゼンテトロール、レゾルシル酸などのよ
うなフェノール性水酸基を2個以上有する化合物、又は
フェノール性水酸基の他にカルボキシル基若しくはアル
コール性水酸基を有する化合物を単独で使用することが
でき、また、これらの化合物を2種以上混合して使用す
ることができる。一般式[11]で示される化合物の製
造に用いられる多価カルボン酸としては、例えば、アセ
チレンジカルボン酸、テレフタル酸、ヒドロキシフタル
酸、カンファー酸、アジピン酸、アゼライン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、フマル酸、コハク酸、無水コハ
ク酸、グルタル酸、マロン酸、メルカプトコハク酸、メ
チルフタル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、1,2,
3,4−テトラヒドロフタル酸、ピメリン酸、セバシン
酸、乳酸、サリチル酸、クロロサリチル酸、ブロモサリ
チル酸、ジクロロサリチル酸、リンゴ酸、クエン酸、ム
チン酸、シキミ酸、ピロメリット酸、酒石酸、シュウ酸
などのような、カルボキシル基を2個以上有する化合
物、又はカルボキシル基の他にフェノール性若しくはア
ルコール性の水酸基を有する化合物を単独で使用するこ
とができ、また、これらの化合物を2種以上混合して使
用することができる。一般式[11]で示される化合物
の製造に用いられるアルキルハライドとしては、例え
ば、塩化メチル、塩化エチル、塩化ブチル、塩化アミ
ル、塩化イソプロピル、塩化ヘプチル、塩化デシル、ク
ロロメチルブタン、クロロメチルプロパン、臭化メチ
ル、臭化エチル、臭化ブチル、臭化アミル、臭化イソプ
ロピル、臭化ヘプチル、臭化デシル、ヨウ化メチル、ヨ
ウ化エチル、ヨウ化ブチル、ヨウ化アミルなどを挙げる
ことができる。これらの化合物は、アルカリ存在下にア
ルコール性の水酸基と反応し、これらの化合物を単独で
使用することができ、また、これらの化合物を2種以上
混合して使用することができる。
【0016】一般式[11]で示される化合物の製造に
用いられる一価カルボン酸としては、例えば、酢酸、ア
ダマンタン酢酸、ナフタレン酢酸、モノクロロ酢酸、エ
トキシ酢酸、ジフェニル酢酸、ジクロロ酢酸、ブロモ酢
酸、安息香酸、ブロモ安息香酸、ヘキシル安息香酸、ブ
トキシ安息香酸、ブチル安息香酸、クロロ安息香酸、ジ
クロロ安息香酸、ジメトキシ安息香酸、メトキシ安息香
酸、エトキシ安息香酸、ヘキシルオキシ安息香酸、吉草
酸、ベヘン酸、キノリンカルボン酸、プロリン、酪酸、
シクロヘキシル酪酸、ブロモ酪酸、ブロモ−3−メチル
酪酸、ヘプタフルオロ酪酸、フェニル酪酸、プロピオン
酸、ブロモプロピオン酸、3−クロロ−2,2−ジメチ
ルプロピオン酸、クロロプロピオン酸、メルカプトプロ
ピオン酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ブロモヘキサ
デカン酸、ブロモウンデカン酸、ウンデカン酸、ヘプタ
ン酸、ヘキサン酸、ラウリン酸、レブリン酸、2−メチ
ルヘキサン酸、ミリスチン酸、ノナン酸、オクタン酸、
パルミチン酸、アニス酸、アントラセンカルボン酸、ブ
チルシクロヘキサンカルボン酸、クミン酸、シクロヘキ
サンカルボン酸、デカン酸、2−エチルヘキサン酸、ヘ
プタデカン酸、ナフトエ酸、ヒドラトロピン酸、トルイ
ル酸、ピバリン酸、プロピルシクロヘキサンカルボン
酸、ピコリン酸、ピペコリン酸などを挙げることができ
る。これらの一価カルボン酸を単独で使用することがで
き、また、これらの化合物を2種以上混合して使用する
ことができる。一般式[11]で示される化合物の製造
に用いられるアルキレンオキサイド及びフェニルアルキ
レンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイドなどを挙げることができる。これらのア
ルキレンオキサイド及び/又はフェニルアルキレンオキ
サイドを単独で使用することができ、また、これらのア
ルキレンオキサイド及び/又はフェニルアルキレンオキ
サイドを2種以上混合して使用することができる。一般
式[11]で示される化合物としては、例えば、グリセ
リンのプロピレンオキサイド10モル付加物、グリセリ
ンのプロピレンオキサイド20モル付加物のトリメチル
エーテル、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイ
ド25モル付加物、ペンタエリスリトールのエチレンオ
キサイド10モル及びプロピレンオキサイド20モル付
加物のテトラブチルエーテル、マレイン酸のプロピレン
オキサイド35モル付加物、マレイン酸のプロピレンオ
キサイド20モル付加物のジアセテート、アジピン酸の
プロピレンオキサイド10モル及びエチレンオキサイド
20モル付加物のジオクタノエート、グリセリンのエチ
レンオキサイド25モル付加物のモノアセテートジメチ
ルエーテルなどを挙げることができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら制
限されるものではない。実施例に使用したディーゼルエ
ンジンは三菱4D33エンジンである。このエンジンの
主要諸元及び評価条件を第1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】また、図1は試験装置系統図である。燃料
タンク1より燃料は空気とともにエンジン2ヘ送り込ま
れる。燃料タンクは複数個設けられていて、バルブ3に
よりエンジンへ送り込む燃料の種類を切り替えることが
できる。エンジンの回転数及び負荷(トルク)はダイナ
モメータ4により所定の条件に調整され、シリンダー内
の燃焼状態は燃焼解析装置5により解析することができ
る。エンジンより排出された排気ガスは、一部をスモー
クメータ6へ導き、JIS D 8004にしたがって排
気煙濃度を測定する。さらに、実施例に使用したベース
燃料の性状を第2表に示す。
【0021】
【表3】
【0022】実施例1〜20 第2表に示したベース燃料を用いてエンジンを始動し、
ダイナモメータにより最初の10分間はエンジン回転数
1920rpm、トルク16kg・mで、さらに次の60分間
エンジン回転数1920rpm、トルク28kg・mで暖気運
転を行ったのち、スモーク測定試験に移行した。スモー
ク測定試験は1920rpm、28kg・mの定常運転下で実
施した。まず、ベース燃料を用いて15分間の運転を行
い、測定開始時、5分、10分及び15分経過後にスモ
ークを各3回測定し、それらの平均値を求めた。次い
で、第3表に示した含酸素化合物及びベース燃料よりな
り、含酸素化合物を全燃料組成物に対して5重量%含有
する燃料組成物に切り替え、リターンラインからの燃料
回収量が2リットルに達したら測定を開始し、測定開始
時、5分、10分及び15分経過後にスモークを各3回
測定し、それらの平均値を求めた。さらに、別に配合し
た同一の組成の燃料組成物に切り替えて、同様に測定を
繰り返した。最後に、燃料を再びベース燃料に切り替
え、リターンラインからの燃料回収量が2リットルに達
したら測定を開始し、測定開始時、5分、10分及び1
5分経過後にスモークを各3回測定し、それらの平均値
を求めた。なお、スモークの測定はJIS D 8004
にしたがって行い、汚染度(%)として求めた。ベース
燃料及び含酸素化合物を含有する燃料組成物についての
汚染度の平均値を求めたのち、次式にしたがってスモー
ク低減率を求めた。
【数1】 結果を第3表に示す。
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】含酸素化合物を添加した本発明のディーゼ
ルエンジン用燃料組成物を用いてディーゼルエンジンを
駆動した実施例1〜20の排気ガス中のスモークは、す
べてベース燃料を用いてディーゼルエンジンを駆動した
排気ガス中のスモークに比べてその量が少なく、含酸素
化合物の添加によるスモーク低減効果が顕著に認められ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明のディーゼルエンジン用燃料組成
物は、特に、高負荷時の運転においてディーゼルエンジ
ンより大気中に排出される黒煙を含む浮遊粒子状物質を
顕著に減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は試験装置系統図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 エンジン 3 バルブ 4 ダイナモメータ 5 燃焼解析装置 6 スモークメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 則雄 神奈川県横須賀市粟田1−17−1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 (ただし、式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のア
    ルキル基を、R2は水素原子又は炭素数1〜20のアル
    キル基を示す。)、一般式[2] R3O(AO)nH …[2] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜8のア
    ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
    アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
    は1〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
    [3] R4O(BO)m5 …[3] (ただし、式中、R4及びR5は炭素数1〜8のアルキル
    基を、Bは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アルキ
    レン基は同一であっても異なっていてもよく、mは0〜
    10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[4] 【化2】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキ
    ル基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アル
    キレン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1
    〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
    [5] 【化3】 (ただし、式中、R8及びR9は炭素数1〜8のアルキル
    基を、Gは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、アルキ
    レン基は同一であっても異なっていてもよく、pは1〜
    10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[6] 【化4】 (ただし、式中、R10及びR11は炭素数1〜8のアルキ
    ル基を、qは0〜4の整数を示す。)で表される化合
    物、一般式[7] 【化5】 (ただし、式中、R12は炭素数1〜4のアルキル基を、
    13は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で表される
    化合物、一般式[8] 【化6】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
    又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、一般式[9] 【化7】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
    又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、一般式[10] 【化8】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
    又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、及び、一般式[11] R26[O(JO)r27]s …[11] (ただし、式中、R26はプロピレングリコール残基及び
    ポリプロピレングリコール残基を除く炭素数3〜20の
    多価アルコール残基、炭素数6〜20の多価フェノール
    性化合物残基又は炭素数2〜20の多価カルボン酸残基
    を、R27は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基及び
    /又は炭素数1〜20のアシル基を示し、2〜6個のR
    27は同一であっても異なっていてもよく、Jは炭素数2
    〜8のアルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基を
    示し、アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基は
    同一であっても異なっていてもよく、rは1〜40の整
    数を示し、2〜6個のrは同一であっても異なっていて
    もよく、sは2〜6の整数を示す。)で表される化合
    物、なる群より選択された含酸素化合物の一種又は二種
    以上を含有したことを特徴とするディーゼルエンジン排
    気ガス中のパティキュレート低減用添加剤。
  2. 【請求項2】一般式[1] 【化9】 (ただし、式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6のア
    ルキル基を、R2は水素原子又は炭素数1〜20のアル
    キル基を示す。)で表される化合物、一般式[2] R3O(AO)nH …[2] (ただし、式中、R3は水素原子又は炭素数1〜8のア
    ルキル基を、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、
    アルキレン基は同一であっても異なっていてもよく、n
    は1〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
    [3] R4O(BO)m5 …[3] (ただし、式中、R4及びR5は炭素数1〜8のアルキル
    基を、Bは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アルキ
    レン基は同一であっても異なっていてもよく、mは0〜
    10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[4] 【化10】 (ただし、式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキ
    ル基を、Dは炭素数2〜3のアルキレン基を示し、アル
    キレン基は同一であっても異なっていてもよく、kは1
    〜10の整数を示す。)で表される化合物、一般式
    [5] 【化11】 (ただし、式中、R8及びR9は炭素数1〜8のアルキル
    基を、Gは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、アルキ
    レン基は同一であっても異なっていてもよく、pは1〜
    10の整数を示す。)で表される化合物、一般式[6] 【化12】 (ただし、式中、R10及びR11は炭素数1〜8のアルキ
    ル基を、qは0〜4の整数を示す。)で表される化合
    物、一般式[7] 【化13】 (ただし、式中、R12は炭素数1〜4のアルキル基を、
    13は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で表される
    化合物、一般式[8] 【化14】 (ただし、式中、R14、R15、R16及びR17は水素原子
    又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、一般式[9] 【化15】 (ただし、式中、R18、R19、R20及びR21は水素原子
    又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、一般式[10] 【化16】 (ただし、式中、R22、R23、R24及びR25は水素原子
    又は炭素数1〜2のアルキル基を示す。)で表される化
    合物、及び、一般式[11] R26[O(JO)r27]s …[11] (ただし、式中、R26はプロピレングリコール残基及び
    ポリプロピレングリコール残基を除く炭素数3〜20の
    多価アルコール残基、炭素数6〜20の多価フェノール
    性化合物残基又は炭素数2〜20の多価カルボン酸残基
    を、R27は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基及び
    /又は炭素数1〜20のアシル基を示し、2〜6個のR
    27は同一であっても異なっていてもよく、Jは炭素数2
    〜8のアルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基を
    示し、アルキレン基及び/又はフェニルアルキレン基は
    同一であっても異なっていてもよく、rは1〜40の整
    数を示し、2〜6個のrは同一であっても異なっていて
    もよく、sは2〜6の整数を示す。)で表される化合
    物、なる群より選択された含酸素化合物の一種又は二種
    以上を添加したことを特徴とするディーゼルエンジン用
    燃料組成物。
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