JPH07330710A - 芳香族化合物 - Google Patents

芳香族化合物

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JPH07330710A
JPH07330710A JP7064365A JP6436595A JPH07330710A JP H07330710 A JPH07330710 A JP H07330710A JP 7064365 A JP7064365 A JP 7064365A JP 6436595 A JP6436595 A JP 6436595A JP H07330710 A JPH07330710 A JP H07330710A
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JP
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carbon atoms
atom
ester
salt
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Application number
JP7064365A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fujita
岳 藤田
Koichi Fujimoto
光一 藤本
Takao Yoshioka
孝雄 吉岡
Hiroaki Yanagisawa
宏明 柳沢
Toshihiko Fujiwara
俊彦 藤原
Hiroyoshi Horikoshi
大能 掘越
Minoru Oguchi
実 小口
Kunio Wada
邦雄 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式(I) 【化1】 を有する芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
ル。R1 およびR2 は水素原子などを示す。R3 は水素
原子、アルキル基などを示す。AおよびBは水素原子、
アルキル基などを示す。Xは式 W−(CH2 m −X
1 −を示す。(Wは同一または異って下記の置換分
(a)を有していてもよいアリール基などを示す。) X1 は結合手、酸素原子などを示す。mは0ないし8の
整数を示す。ここに上記置換分(a)としてはアルキル
基、アルコキシ基などを示す。Yは式 −(CH2 n
−Y1 −を示す。(Y1 は結合手、酸素原子などを示
す。nは1ないし5の整数を示す。) Zはチアゾリジン−2、4−ジオン−5−イルメチルな
どを示す。 【効果】高脂血症、高血糖症などに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高脂血症、高血糖症、肥
満症、耐糖能不全状態、インスリン抵抗性および糖尿病
合併症等を改善し、更にアルドース還元酵素阻害作用を
有する芳香族化合物またはその塩に関し、高脂血症、高
血糖症、肥満症および耐糖能不全等に起因する疾病、高
血圧症、骨粗鬆症、悪液質等の予防薬および/または治
療薬として有用な化合物を提供する。
【0002】
【従来の技術】
1)従来、血糖低下作用を有するチアゾリジン化合物と
しては、数多くのものが知られている。例えば特開昭5
5−22636号(特公昭62−42903号)、特開
昭60−51189号(特公平2−31079号)、Y.
KAWAMATSU ら、Chem.Pharm.Bull., 30巻,3580−
3600頁 (1982年)、ヨーロッパ特許公開第0
441605号、特開平6−80667号などである。
【0003】2)更に、アミノアルコール系化合物で同
様の活性を有するチアゾリジン環を有する化合物が、特
開平6−25118号に開示されている。
【0004】3)更に、オキサゾリジン環とチアゾリジ
ン−2、4−ジオン環が含まれる化合物で同様の活性を
有する化合物が、特開昭64−9979号およびWO9
2/07838号(=特表平6−502145号)に開
示されている。
【0005】4)更に、N−ヒドロキシウレイド基を含
む化合物で同様の活性を有する化合物が、WO92/0
3425A号に開示されている。
【0006】5)更に、2、4−ジオキソオキサゾリジ
ン−5−イルメチルフェニル基を含む化合物で同様の活
性を有する化合物が、WO92/02520A号に開示
されている。
【0007】6)更に、3、5−ジオキソオキサジアゾ
リジン−2−イルメチルフェニル基を含む化合物で同様
の活性を有する化合物が、WO92/03425A号に
開示されている。
【0008】7)更に、5−{4−[2−(2−(2−
メトキシ−2−フェニル)エチルアミノ)エトキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン誘導体が特開昭
61−286376号に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは安全性の
極めて高い抗高脂血症薬、抗糖尿病薬、抗肥満薬および
耐糖能不全改善薬の開発を目的として芳香族誘導体につ
いて鋭意研究を行ない、本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 一般式(I)
【0011】
【化14】
【0012】を有する芳香族化合物またはその塩または
そのエステルに関する。
【0013】但し、式中、R1 およびR2 は同一または
異って水素原子または炭素数1ないし8個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す。あるいはR1
およびR2 は一緒になって基−(CH2 k −(式中、
kは2ないし6の整数を示す。)を示す。R3 は水素原
子、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキル基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルコキシ基、ハロゲン原子またはヒ
ドロキシ基を示す。
【0014】AおよびBは同一または異って水素原子、
炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル基、炭素数7ないし11個を有するアラルキル
基、炭素数1ないし11個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状の脂肪族アシル基、炭素数8ないし12個を有する
芳香脂肪族アシル基、炭素数7ないし11個を有する芳
香族アシル基、カルバモイル基、全部で炭素数2ないし
12個を有する置換カルバモイル基を示す。あるいはA
およびBは一緒になって
【0015】
【化15】
【0016】を示す。
【0017】Xは式 W−(CH2 m −X1 −を示
す。
【0018】[但し、式中、Wは同一または異って1な
いし5個の下記の置換分(a)を有していてもよい炭素
数6ないし10個を有するアリール基、または同一また
は異って1ないし4個の下記の置換分(a)を有してい
てもよい1ないし3個の酸素、硫黄または/および窒素
原子を含有する5ないし6員環不飽和複素環基、1ない
し3個の酸素、硫黄または/および窒素原子を含有する
5ないし6員環飽和複素環基、もしくは1ないし3個の
酸素、硫黄または/および窒素原子を含有する縮合複素
環基を示す。
【0019】X1 は結合手、酸素原子、硫黄原子または
【0020】
【化16】
【0021】(式中、R4 は水素原子、炭素数1ないし
8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭
素数7ないし11個を有するアラルキル基または炭素数
6ないし10個を有するアリール基を示す。)を示す。
【0022】mは0ないし8の整数を示す。
【0023】ここに上記置換分(a)としては炭素数1
ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルコキシ基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のハロアルキル基、ハロゲン原子、フ
ェニル基、ヒドロキシ基、ニトロ基または置換分(b)
を1または2個有していてもよいアミノ基(該置換分
(b)は炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキル基、炭素数7ないし11個を有するア
ラルキル基、炭素数6ないし10個を有するアリール
基、炭素数1ないし11個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状の脂肪族アシル基、炭素数8ないし12個を有する
芳香脂肪族アシル基または炭素数7ないし11個を有す
る芳香族アシル基を示す。)を示す。] Yは式 −(CH2 n −Y1 −を示す。
【0024】(但し、式中、Y1 は結合手、酸素原子ま
たは硫黄原子を示す。
【0025】nは1ないし5の整数を示す。)Zは
【0026】
【化17】
【0027】(基中、R5 は水素原子、炭素数2ないし
5個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のカルボキシアル
キル基、炭素数2ないし12個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルカノイルオキシアルキル基、シクロアル
キルを有する炭素数6ないし12個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルカノイルオキシアルキル基、炭素数
5ないし17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシク
ロアルキルカルボニルオキシアルキル基、炭素数3ない
し17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
カルボニルオキシアルキル基、シクロアルキルを有する
炭素数6ないし17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルコキシカルボニルオキシアルキル基または、炭素
数5ないし17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシ
クロアルキルオキシカルボニルオキシアルキル基を示
す。)、
【0028】
【化18】
【0029】を示す。
【0030】好適には、 (2) (1)においてR1 およびR2 が同一または異
なって水素原子または炭素数1ないし6個を有する直鎖
状または分枝鎖状のアルキル基である芳香族化合物また
はその塩またはそのエステルである。更に好適には、 (3) (1)においてR3 が水素原子、炭素数1ない
し4個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはハロゲン原
子である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル
である。
【0031】更に好適には、 (4) (1)においてAおよびBが同一または異なっ
て水素原子、炭素数1ないし4個を有する直鎖状または
分枝鎖状のアルキル基、炭素数1ないし6個を有する脂
肪族アシル基またはカルバモイル基であるか、あるいは
AとBが一緒になって基−C(=O)−、基−C(=
S)−、基−CH2 C(=O)−、基−CH2 CH2
または基−SO2 −である芳香族化合物またはその塩ま
たはそのエステルである。
【0032】更に好適には、 (5) (1)においてWが同一または異なって1ない
し3個の置換分(a)を有していてもよい炭素数6ない
し10個を有するアリール基であり、X1 が結合手、酸
素原子、硫黄原子または式−NR4 ’−(式中R4 ’は
水素原子または炭素数1ないし4個を有する直鎖状また
は分枝鎖状のアルキル基を示す)であり、mが0ないし
8の整数である芳香族化合物またはその塩またはそのエ
ステルである。
【0033】更に好適には、 (6) (1)においてZが
【0034】
【化19】
【0035】である、芳香族化合物またはその塩または
そのエステルである。
【0036】更に好適には、 (7) (1)においてR1 およびR2 が同一または異
なって水素原子または炭素数1ないし6個を有する直鎖
状または分枝鎖状のアルキル基であり、R3 が水素原
子、炭素数1ないし4個を有する直鎖状または分枝鎖状
のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
またはハロゲン原子であり、AおよびBが同一または異
なって炭素数1ないし4個を有する直鎖状または分枝鎖
状のアルキル基、炭素数1ないし6個を有する直鎖状ま
たは分枝鎖状の脂肪族アシル基またはカルバモイル基で
あるか、あるいはAとBが一緒になって基−C(=O)
−、基−C(=S)−、基−CH2 C(=O)−、基−
CH2 CH2 −または基−SO2 −であり、Wが同一ま
たは異なって1ないし3個の置換分(a)を有していて
もよい炭素数6ないし10個を有するアリール基であ
り、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子または式−NR
4 ’−(式中R4 ’は水素原子または炭素数1ないし4
個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を示
す。)であり、Zが
【0037】
【化20】
【0038】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0039】更に好適には、 (8) (1)においてR1 およびR2 が同一または異
なって水素原子または炭素数1ないし4個を有する直鎖
状または分枝鎖状のアルキル基である芳香族化合物また
はその塩またはそのエステルである。
【0040】更に好適には、 (9) (1)においてR3 が水素原子、メチル基、エ
チル基、メトキシ基、エトキシ基、フッ素原子または塩
素原子である芳香族化合物またはその塩またはそのエス
テルである。
【0041】更に好適には、 (10) (1)においてAおよびBが同一または異な
って水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基またはカルバモイ
ル基であるか、あるいはAおよびBが一緒になって基−
C(=O)−、基−C(=S)−または基−CH2 CH
2 −である芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
ルである。
【0042】更に好適には、 (11) (1)においてWが同一または異なって1な
いし3個の置換分(a)を有していてもよいフェニル基
であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子または−N
4 ’’−(式中R4 ’’は水素原子、メチル基、エチ
ル基またはプロピル基を示す。)であり、mが0ないし
6の整数である芳香族化合物またはその塩またはそのエ
ステルである。
【0043】更に好適には、 (12) (1)おいてY1 が酸素原子または硫黄原子
である芳香族化合物またはその塩またはそのエステルで
ある。
【0044】更に好適には、 (13) (1)においてZが
【0045】
【化21】
【0046】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0047】更に好適には、 (14) (1)においてR1 およびR2 が同一または
異なって水素原子または炭素数1ないし4個を有する直
鎖状または分枝鎖状のアルキル基であり、R3 が水素原
子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フ
ッ素原子または塩素原子であり、AおよびBが同一また
は異なって水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基またはカ
ルバモイル基であるか、あるいはAおよびBが一緒にな
って基−C(=O)−、基−C(=S)−または基−C
2 CH2 −であり、Wが同一または異なって1ないし
3個の置換分(a)を有していてもよいフェニル基であ
り、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子または−NR
4 ’’−(式中R4 ’’は水素原子、メチル基、エチル
基またはプロピル基を示す。)であり、mが0ないし6
の整数であり、Y1 が酸素原子または硫黄原子であり、
Zが
【0048】
【化22】
【0049】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0050】更に好適には、 (15) (1)においてR1 およびR2 が共に水素原
子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり他方が
炭素数1ないし4個の直鎖状または分枝鎖状のアルキル
基である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル
である。
【0051】更に好適には、 (16) (1)においてR3 が水素原子、メチル基、
メトキシ基または塩素原子である芳香族化合物またはそ
の塩またはそのエステルである。
【0052】更に好適には、 (17) (1)においてAおよびBが同一または異な
って水素原子、メチル基、エチル基、アセチル基、プロ
ピオニル基またはカルバモイル基であるか、あるいはA
およびBが一緒になって基−C(=O)−、基−C(=
S)−または基−CH2 CH2 −である芳香族化合物ま
たはその塩またはそのエステルである。
【0053】更に好適には、 (18) (1)においてWが同一または異なって1な
いし3個の置換分(a’)を有していてもよいフェニル
基(ここで置換分(a’)はハロゲン原子、メチル基、
エチル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アミノ基、ジメ
チルアミノ基、メトキシ基またはエトキシ基を示す。)
であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子、基−NH
−または基−N(CH3 )−であり、mが0ないし6の
整数である芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
ルである。
【0054】更に好適には、 (19) (1)においてY1 が酸素原子または硫黄原
子であり、nが1ないし3の整数である芳香族化合物ま
たはその塩またはそのエステルである。
【0055】更に好適には、 (20) (1)においてZが
【0056】
【化23】
【0057】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0058】更に好適には、 (21) (1)においてR1 およびR2 が共に水素原
子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり他方が
炭素数1ないし4個の直鎖状または分枝鎖状のアルキル
基であり、R3 が水素原子、メチル基、メトキシ基また
は塩素原子であり、AおよびBが同一または異なって水
素原子、メチル基、エチル基、アセチル基、プロピオニ
ル基またはカルバモイル基であるか、あるいはAおよび
Bが一緒になって基−C(=O)−、基−C(=S)−
または基−CH2 CH2 −であり、Wが同一または異な
って1ないし3個の置換分(a’)を有していてもよい
フェニル基(ここで、置換分(a’)はハロゲン原子、
メチル基、エチル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アミ
ノ基、ジメチルアミノ基、メトキシ基およびエトキシ基
を示す。)であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原
子、基−NH−または基−N(CH3 )−であり、mが
0ないし6の整数であり、Y1 が酸素原子または硫黄原
子であり、nが1ないし3の整数でありZが
【0059】
【化24】
【0060】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0061】更に好適には、 (22) (1)においてR1 およびR2 が共に水素原
子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり、他方
がメチル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル
基である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル
である。
【0062】更に好適には、 (23) (1)においてR3 が水素原子、メチル基ま
たは塩素原子である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0063】更に好適には、 (24) (1)においてAが水素原子であり、Bが水
素原子、メチル基、エチル基またはアセチル基である
か、あるいはAおよびBが一緒になって基−C(=O)
−または基−C(=S)−である芳香族化合物またはそ
の塩またはそのエステルである。
【0064】更に好適には、 (25) (1)においてWがハロゲン化フェニル基、
フェニルフェニル基、メトキシフェニル基またはフェニ
ル基であり、X1 が酸素原子または硫黄原子であり、m
が0ないし6の整数である芳香族化合物またはその塩ま
たはそのエステルである。
【0065】更に好適には、 (26) (1)においてYが基−CH2 −O−または
基−CH2 CH2 −O−である芳香族化合物またはその
塩またはそのエステルである。
【0066】更に好適には、 (27) (1)においてR1 およびR2 がともに水素
原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり、他
方がメチル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピ
ル基であり、R3 が水素原子、メチル基または塩素原子
であり、Aが水素原子であり、Bが水素原子、メチル
基、エチル基またはアセチル基であるか、あるいはAお
よびBが一緒になって基−C(=O)−または基−C
(=S)−であり、Wがハロゲン化フェニル基、フェニ
ルフェニル基、メトキシフェニル基またはフェニル基で
あり、X1 が酸素原子または硫黄原子であり、mが0な
いし6の整数であり、Yが基−CH2 −O−または基−
CH2 CH2 −O−であり、Zが
【0067】
【化25】
【0068】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0069】更に好適には、 (28) (1)においてR1 およびR2 が共に水素原
子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり、他方
がメチル基またはエチル基である芳香族化合物またはそ
の塩またはそのエステルである。
【0070】更に好適には、 (29) (1)においてR3 が水素原子である芳香族
化合物またはその塩またはそのエステルである。
【0071】更に好適には、 (30) (1)においてAが水素原子であり、Bが水
素原子、またはメチル基であるか、あるいはAおよびB
が一緒になって基−C(=O)−または基−C(=S)
−である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル
である。
【0072】更に好適には、 (31) (1)においてWがフェニル基、3−クロロ
フェニル基、4−クロロフェニル基、3−メトキシフェ
ニル基、4−メトキシフェニル基または4−フェニルフ
ェニル基であり、X1 が酸素原子であり、mが0ないし
6の整数である芳香族化合物またはその塩またはそのエ
ステルである。
【0073】更に好適には、 (32) (1)においてYが基−CH2 −O−である
芳香族化合物またはその塩またはそのエステルである。
【0074】更に好適には、 (33) (1)においてR1 およびR2 が共に水素原
子であるか、あるいはどちらかが水素原子であり、他方
がメチル基またはエチル基であり、R3 が水素原子であ
り、Aが水素原子であり、Bが水素原子またはメチル基
であるか、あるいはAおよびBが一緒になって基−C
(=O)−または基−C(=S)−であり、Wがフェニ
ル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、
3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基また
は4−フェニルフェニル基であり、X1 が酸素原子であ
り、mが0ないし6の整数であり、Yが基−CH2 −O
−であり、Zが
【0075】
【化26】
【0076】である芳香族化合物またはその塩またはそ
のエステルである。
【0077】最も好適には (34) 5−{4−[2−(3−フェニル−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾ
リジン−2,4−ジオン、5−{4−[2−(5−(3
−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジ
ン−3−イル)エトキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−{4−[2−(5−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン、5−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキ
シメチル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)
プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−{4−[2−(3−(6−フェニルヘキシルオ
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]
ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオンまたは5−
{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチル)−
2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ブトキシ]ベン
ジル}チアゾリジン−2、4−ジオンまたはそれらの塩
またはそれらのエステルである。
【0078】さらに本発明の上記一般式を有する化合物
は高脂血症、肥満症、耐糖能不全状態、インスリン抵抗
性および糖尿病合併症を改善し、更にアルドース還元酵
素阻害作用を有し、高脂血症、高血糖症、肥満症および
耐糖能不全等に起因する疾病、高血圧症、骨粗鬆症、悪
液質等の予防および/または治療薬として有用である。
【0079】特に本発明は、(1)ないし(34)より
選択される芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
ルを有効成分とするアルドース還元酵素阻害剤、抗高血
糖剤、インスリン抵抗性改善剤および抗糖尿病合併症剤
を提供する。
【0080】ここに、R1 およびR2 が同一または異な
って炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキル基を示す場合、該アルキル基としては例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチルブチル、3−
メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジ
メチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシ
ル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1
−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジ
メチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−
トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピ
ル、ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、4−ヘプ
チル、3,3−ジメチルペンチル、オクチル、1−メチ
ルヘプチル、2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルなどをあげることができる。好適には
炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル基である。最適には炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基である。特に最
適にはメチル基、エチル基である。
【0081】また、R1 およびR2 が一緒になって基−
(CH2 k −(式中、kは2ないし6の整数を示
す。)を示す場合、該基としては例えば、エチレン、ト
リメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサ
メチレンなどをあげることができる。好適にはトリメチ
レン、テトラメチレン、ペンタメチレンである。
【0082】R3 が炭素数1ないし4個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す場合、該アルキル
基としては例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル
などをあげることができる。好適にはメチルである。
【0083】R3 が炭素数1ないし4個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシ基を示す場合、該アルコ
キシ基としては例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブ
トキシ、t−ブトキシなどをあげることができる。好適
にはメトキシである。
【0084】R3 がハロゲン原子を示す場合、該ハロゲ
ン原子としては例えば、フッ素、塩素、臭素、沃素であ
り、好適にはフッ素、塩素である。
【0085】AおよびBが同一または異なって炭素数1
ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
基を示す場合、該アルキル基としては例えば、前記R1
およびR2 で述べたと同様のアルキル基をあげることが
できる。
【0086】AおよびBが同一または異なって炭素数7
ないし11個を有するアラルキル基を示す場合、該アラ
ルキル基としては、アルキレン部分が炭素数1ないし5
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンであ
り、例えばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニ
ルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピ
ル、1−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、1−
フェニルブチル、5−フェニルペンチル、1−ナフチル
メチル、2−ナフチルメチルなどをあげることができ
る。好適にはベンジル、2−フェニルエチルであり、最
適にはベンジルである。
【0087】AおよびBが同一または異なって炭素数1
ないし11個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の脂肪族
アシル基を示す場合、該脂肪族アシル基としては例え
ば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、イソプロピオ
ニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル、ペンタノ
イル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノ
ナノイル、デカノイル、ウンデカノイルなどをあげるこ
とができる。好適にはアセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、ピバロイルであり最適にはアセチ
ル、ピバロイルである。
【0088】AおよびBが同一または異なって炭素数8
ないし12個を有する芳香脂肪族アシル基を示す場合、
該芳香脂肪族アシル基としては例えば、フェニルアセチ
ル、3−フェニルプロピオニル、4−フェニルブチリ
ル、5−フェニルペンタノイル、6−フェニルヘキサノ
イルなどをあげることができる。好適にはフェニルアセ
チル、フェニルプロピオニルであり、最適にはフェニル
アセチルである。
【0089】AおよびBが同一または異なって炭素数7
ないし11個を有する芳香族アシル基を示す場合、該芳
香族アシル基としては例えば、ベンゾイル、1−ナフト
イル、2−ナフトイルなどをあげることができる。好適
にはベンゾイルである。
【0090】AおよびBが同一または異なって全部で炭
素数2ないし12個を有する置換カルバモイル基を示す
場合、該置換カルバモイル基は式
【0091】
【化27】
【0092】(式中、R6 および/またはR7 は同一ま
たは異って水素原子、炭素数1ないし10個を有する直
鎖状または分枝鎖状のアルキル基、炭素数7ないし11
個を有するアラルキル基、炭素数6ないし10個を有す
るアリール基を示す。但し、R6 およびR7 が共に水素
原子である場合を除く。)で示される。
【0093】ここに、R6 および/またはR7 が同一ま
たは異って炭素数1ないし10個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキル基を示す場合、該アルキル基とし
ては、例えば前記R1 およびR2 で述べたと同様のアル
キル基、更にノニル、デシルなどをあげることができ
る。好適にはメチル、エチル、プロピルであり、最適に
はメチルエチルである。
【0094】R6 および/またはR7 が同一または異っ
て炭素数7ないし11個を有するアラルキル基を示す場
合、該アラルキル基としては、例えば前記AおよびBで
述べたと同様のアラルキル基をあげることができる。好
適にはベンジル、2−フェニルであり、最適にはベンジ
ルである。
【0095】R6 および/またはR7 が同一または異っ
て炭素数6ないし10個を有するアリール基を示す場
合、該アリール基としては、例えばフェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチルなどをあげることができる。好適に
はフェニルである。
【0096】従って、ここで述べる置換カルバモイル基
としては、上述の式においてR6 およびR7 が水素原
子、炭素数1ないし10個を有する直鎖状または分枝鎖
状のアルキル基、炭素数7ないし11個を有するアラル
キル基、炭素数6ないし10個を有するアリール基から
選択された基の組み合わせからなる基を示す。但し、R
6 およびR7 が共に水素原子である場合を除く。
【0097】このような置換カルバモイル基としては、
例えば 1)メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピ
ルカルバモイル、イソプロピルカルバモイル、ブチルカ
ルバモイル、イソブチルカルバモイル、s−ブチルカル
バモイル、t−ブチルカルバモイル、ペンチルカルバモ
イル、ヘキシルカルバモイル、ヘプチルカルバモイル、
オクチルカルバモイル、ノニルカルバモイル、デシルカ
ルバモイルのような水素原子とアルキル基との組み合わ
せからなる置換カルバモイル基; 2)ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカ
ルバモイル、N−メチル−N−プロピルカルバモイル、
N−メチル−N−イソプロピルカルバモイル、N−メチ
ル−N−ブチルカルバモイル、N−メチル−N−ペンチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−
エチル−N−プロピルカルバモイル、N−エチル−N−
ブチルカルバモイル、ジプロピルカルバモイル、N−プ
ロピル−N−ブチルカルバモイル、N,N−ジブチルカ
ルバモイルのようなアルキル基とアルキル基との組み合
わせからなる置換カルバモイル基; 3)ベンジルカルバモイル、2−フェニルエチルカルバ
モイル、1−フェニルエチルカルバモイル、3−フェニ
ルプロピルカルバモイル、4−フェニルブチルカルバモ
イル、5−フェニルペンチルカルバモイル、1−ナフチ
ルメチルカルバモイル、2−ナフチルメチルカルバモイ
ルのような水素原子とアラルキル基との組み合わせから
なる置換カルバモイル基; 4)N−メチル−N−ベンジルカルバモイル、N−エチ
ル−N−ベンジルカルバモイル、N−プロピル−N−ベ
ンジルカルバモイル、N−ブチル−N−ベンジルカルバ
モイル、N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カル
バモイルのようなアルキル基とアラルキル基との組み合
わせからなる置換カルバモイル基; 5)N−メチル−N−フェニルカルバモイル、N−エチ
ル−N−フェニルカルバモイル、N−プロピル−N−フ
ェニルカルバモイル、N−ブチル−N−フェニルカルバ
モイル、N−メチル−N−ナフチルカルバモイル、N−
エチル−N−ナフチルカルバモイルのようなアルキル基
とアリール基との組み合わせからなる置換カルバモイル
基; 6)フェニルカルバモイルのような水素原子とアリール
基との組み合わせからなる置換カルバモイル基; 7)ジフェニルカルバモイルのようなアリール基とアリ
ール基との組み合わせからなる置換カルバモイル基;な
どをあげることができる。
【0098】Xが式W−(CH2 m −X1 −(式中、
1 、mおよびWは前述したものと同意義を示す。)を
示す場合;X1
【0099】
【化28】
【0100】で示されるときに、R4 が炭素数1ないし
8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示
す場合、該アルキル基としては例えば前記R1 およびR
2 で述べたと同様のアルキル基をあげることができる。
好適にはメチルである。
【0101】R4 が炭素数7ないし11個を有するアラ
ルキル基を示す場合、該アラルキル基としては例えば前
記AおよびBで述べたと同様のアラルキル基をあげるこ
とができる。好適にはベンジル、2−フェニルであり、
最適にはベンジルである。
【0102】R4 が炭素数6ないし10個を有するアリ
ール基を示す場合、該アリール基としては、例えば前記
6 および/またはR7 で述べたと同様のアリール基を
あげることができる。好適にはフェニルである。
【0103】Wが同一または異って1ないし5個の置換
分(a)を有していてもよい炭素数6ないし10個を有
するアリール基を示す場合、置換されていないアリール
基としては、例えば前記R6 および/またはR7 で述べ
たと同様のアリール基をあげることができる。該アリー
ルが置換分(a)を有する場合、同一または異なって1
ないし3個の置換分(a)を有するものが好適であり、
1個の置換分(a)を有するものが最適である。このよ
うに置換分(a)で置換されたアリール基としては、例
えば2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−ク
ロロフェニル、2−フロロフェニル、3−フロロフェニ
ル、4−フロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブ
ロモフェニル、4−ブロモフェニル、2−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エ
チルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニ
ル、2−t−ブチルフェニル、3−t−ブチルフェニ
ル、4−t−ブチルフェニル、2−メトキシフェニル、
3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−ヒ
ドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒド
ロキシフェニル、2−フェニルフェニル、3−フェニル
フェニル、4−フェニルフェニル、2−ニトロフェニ
ル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−ア
ミノフェニル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニ
ル、2−メチルアミノフェニル、3−メチルアミノフェ
ニル、4−メチルアミノフェニル、2−N,N−ジメチ
ルアミノフェニル、3−N,N−ジメチルアミノフェニ
ル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル2−N−アセ
チル−N−メチルアミノフェニル、3−N−アセチル−
N−メチルアミノフェニル、4−N−アセチル−N−メ
チルアミノフェニル、2−ベンジルアミノフェニル、3
−ベンジルアミノフェニル、4−ベンジルアミノフェニ
ル、2−N−メチル−N−フェニルアミノフェニル、3
−N−メチル−N−フェニルアミノフェニル、4−N−
メチル−N−フェニルアミノフェニル、2−トリフロロ
メチルフェニル、3−トリフロロメチルフェニル、4−
トリフロロメチルフェニル、4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチルフェニル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル、4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメ
チルフェニルおよび2,5−ジメチルフェニルなどがあ
げられる。
【0104】Wが同一または異って1ないし4個の置換
分(a)を有していてもよい1ないし3個の酸素、硫黄
または/および窒素原子を含有する5ないし6員環不飽
和複素環基を示す場合、該基としては、例えば2−フリ
ル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−チ
アゾリル、4−チアゾリル、1−ピロリル、2−ピロリ
ル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、
5−ピリミジニル、2−ピラニル、4−ピラニル、3−
イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオ
キサゾリル、2−オキサゾリルまたは5−オキサゾリル
などをあげることができる。1ないし3個の酸素、硫黄
または/および窒素原子を含有する5ないし6員環飽和
複素環基を示す場合、該基としては、例えば2−テトラ
ヒドロフリル、3−テトラヒドロフリル、2−テトラヒ
ドロチエニル、3−テトラヒドロチエニル、1−ピロリ
ジニル、3−ピロリジニル、2−ピペラジル、ピペリジ
ノ、2−ピペリジル、モルホリノ、3−モルホリニル、
2−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニ
ル、1,4−ジオキサン−2−イル、1,3−ジオキサ
ン−4−イルまたは1,3−ジオキサン−5−イルなど
をあげることができる。1ないし3個の酸素、硫黄また
は/および窒素原子を含有する縮合複素環基を示す場
合、該基としては、例えば2−ベンゾフラニル、2−2
−クロメニル、2−ベンゾチエニル、2−インドリニ
ル、3−インドリニル、2−ジヒドロベンゾフラニル、
2−クロマニル、1,4−ベンゾジオキサン−2−イ
ル、4−キノリルまたは1−イソキノリルなどをあげる
ことができる。これらの複素環基において、好ましくは
1ないし2個の酸素、硫黄または/および窒素原子を含
有する5ないし6員環の不飽和、飽和および縮合複素環
基であり、最適には1ないし2個の酸素、硫黄または/
および窒素原子を含有する5ないし6員環の飽和および
不飽和複素環基である。該基は好ましくは1ないし4
個、更に好ましくは1ないし2個、の置換分(a)を有
していてもよい。
【0105】置換分(a)が炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す場合、該
アルキル基としては、例えば前記R3 で述べたと同様の
アルキル基をあげることができる。好適にはメチル、エ
チルであり、最適にはメチルである。
【0106】置換分(a)が炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ基を示す場合、
該アルコキシ基としては、例えば前記R3 で述べたと同
様のアルコキシ基をあげることができる。好適にはメト
キシ、エトキシであり、最適にはメトキシである。
【0107】置換分(a)が炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のハロアルキル基を示す場
合、該ハロアルキル基としては、例えばクロロメチル、
フロロメチル、トリクロロメチル、トリフロロメチル、
ジクロロメチル、ジフロロメチル、2,2,2−トリク
ロロエチル、2−クロロエチル、2−フロロエチル、
2,2,2−トリブロモエチルなどをあげることができ
る。好適には炭素数1または2を有するハロアルキル基
である。
【0108】置換分(a)がハロゲン原子を示す場合、
該ハロゲン原子としては例えば、フッ素、塩素、臭素、
沃素であり、好適にはフッ素、塩素である。
【0109】置換分(a)が置換分(b)を1または2
個有していてもよいアミノ基である場合に、該置換分
(b)は 1)炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキル基を示す場合、該アルキル基としては、例
えば前記R1 およびR2 で述べたと同様のアルキル基を
あげることができる。
【0110】2)炭素数7ないし11個を有するアラル
キル基を示す場合、該アラルキル基としては、例えば前
記AおよびBで述べたと同様のアラルキル基をあげるこ
とができる。
【0111】3)炭素数6ないし10個を有するアリー
ル基を示す場合、該アリール基としては、例えば前記R
6 および/またはR7 で述べたと同様のアリール基をあ
げることができる。
【0112】4)炭素数1ないし11個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状の脂肪族アシル基を示す場合、該脂肪
族アシル基としては、例えば前記AおよびBで述べたと
同様の脂肪族アシル基をあげることができる。
【0113】5)炭素数8ないし12個を有する芳香脂
肪族アシル基を示す場合、該芳香脂肪族アシル基として
は、例えば前記AおよびBで述べたと同様の芳香脂肪族
アシル基をあげることができる。
【0114】6)炭素数7ないし11個を有する芳香族
アシル基を示す場合、該芳香族アシル基としては、例え
ば前記AおよびBで述べたと同様の芳香族アシル基をあ
げることができる。
【0115】従って、ここに置換分(a)が置換分
(b)を有していてもよいアミノ基である場合に、以下
のような基をあげることができる。
【0116】1)置換基として炭素数1ないし8個を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を1個有する
アミノ基としては、例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミ
ノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチル
アミノ、ペンチルアミノ、2−ペンチルアミノ、3−ペ
ンチルアミノ、2−メチルブチルアミノ、3−メチルブ
チルアミノ、1,1−ジメチルプロピルアミノ、1,2
−ジメチルプロピルアミノ、2,2−ジメチルプロピル
アミノ、ヘキシルアミノ、2−ヘキシルアミノ、3−ヘ
キシルアミノ、2−メチルペンチルアミノ、3−メチル
ペンチルアミノ、4−メチルペンチルアミノ、1,1−
ジメチルブチルアミノ、1,2−ジメチルブチルアミ
ノ、1,3−ジメチルブチルアミノ、2,2−ジメチル
ブチルアミノ、2,3−ジメチルブチルアミノ、3,3
−ジメチルブチルアミノ、1,1,2−トリメチルプロ
ピルアミノ、1,2,2−トリメチルプロピルアミノ、
ヘプチルアミノ、2−ヘプチルアミノ、3−ヘプチルア
ミノ、4−ヘプチルアミノ、3,3−ジメチルペンチル
アミノ、オクチルアミノ、1−メチルヘプチルアミノ、
2−エチルヘキシルアミノ、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルアミノなどをあげることができる。
【0117】置換基として炭素数1ないし8個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を2個有するアミ
ノ基としては、例えばジメチルアミノ、N−メチル−N
−エチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N
−メチル−Nイソプロピルアミノ、N−メチル−N−ブ
チルアミノ、N−メチル−N−ペンチルアミノ、N,N
−ジエチルアミノ、N−エチル−N−プロピルアミノ、
N−エチル−N−ブチルアミノ、ジプロピルアミノ、N
−プロピル−N−ブチルアミノ、N,N−ジブチルアミ
ノなどをあげることができる。
【0118】2)炭素数7ないし11個を有するアラル
キルアミノ基としては、例えばベンジルアミノ、2−フ
ェニルエチルアミノ、1−フェニルエチルアミノ、3−
フェニルプロピルアミノ、2−フェニルプロピルアミ
ノ、1−フェニルプロピルアミノ、4−フェニルブチル
アミノ、1−フェニルブチルアミノ、5−フェニルペン
チルアミノ、1−ナフチルメチルアミノ、2−ナフチル
メチルアミノなどをあげることができる。
【0119】3)炭素数6ないし10個を有するアリー
ルアミノ基としては、例えばフェニルアミノ、1−ナフ
チルアミノ、2−ナフチルアミノなどをあげることがで
きる。
【0120】4)炭素数1ないし11個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状の脂肪族アシルアミノ基としては、例
えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルア
ミノ、イソプロピオニルアミノ、ブチリルアミノなどを
あげることができる。
【0121】5)炭素数8ないし12個を有する芳香脂
肪族アシルアミノ基としては、例えばフェニルアセチル
アミノ、3−フェニルプロピオニルアミノ、4−フェニ
ルブチリルアミノ、5−フェニルペンタノイルアミノ、
6−フェニルヘキサノイルアミノなどをあげることがで
きる。
【0122】6)炭素数7ないし11個を有する芳香族
アシルアミノ基としては、例えばベンゾイルアミノ、1
−ナフトイルアミノ、2−ナフトイルアミノなどをあげ
ることができる。
【0123】Zが
【0124】
【化29】
【0125】を示す場合において、R5 が 1)炭素数2ないし5個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のカルボキシアルキル基を示す場合、該カルボキシア
ルキル基としては、例えばカルボキシメチル、1−カル
ボキシエチル、2−カルボキシエチル、1−カルボキシ
プロピル、3−カルボキシプロピル、1−カルボキシブ
チル、4−カルボキシブチル、1−カルボキシ−1−メ
チルエチルなどをあげることができる。
【0126】2)炭素数2ないし12個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルカノイルオキシアルキル基を示
す場合、該アルカノイルオキシアルキル基としては、ア
ルカノイル部分が好ましくは炭素数1ないし6個を有
し、アルキル部分が炭素数1ないし6個、好ましくは1
ないし4個を有する。
【0127】このようなアルカノイルオキシアルキル基
としては例えばアセトキシメチル、プロピオニルオキシ
メチル、ブチリルオキシメチル、イソブチリルオキシメ
チル、ピバロイルオキシメチル、1−ピバロイルオキシ
エチル、1−アセトキシエチル、1−イソブチリルオキ
シエチル、1−ピバロイルオキシプロピル、2−メチル
−1−ピバロイルオキシプロピル、2−ピバロイルオキ
シプロピル、1−イソブチリルオキシエチル、1−イソ
ブチリルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1
−アセトキシ−2−メチルプロピル、1−プロピオニル
オキシエチル、1−プロピオニルオキシプロピル、2−
アセトキシプロピル、1−ブチリルオキシエチルなどを
あげることができる。
【0128】3)シクロアルキルを有する炭素数2ない
し12個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルカノイ
ルオキシアルキル基を示す場合、置換分として炭素数3
ないし7個を有するシクロアルキルを有するアルカノイ
ルオキシアルキル基である。該アルカノイルオキシアル
キル基としては、アルカノイル部分が好ましくは炭素数
2ないし6個を有し、アルキル部分が炭素数1ないし6
個、好ましくは1ないし4個を有する。
【0129】このようなシクロアルキルで置換されたア
ルカノイルオキシアルキル基としては、例えばシクロヘ
キシルアセトキシメチル、1−(シクロヘキシルアセト
キシ)エチル、1−(シクロヘキシルアセトキシ)プロ
ピル、2−メチル−1−(シクロヘキシルアセトキシ)
プロピル、シクロペンチルアセトキシメチル、1−(シ
クロペンチルアセトキシ)エチル、1−(シクロペンチ
ルアセトキシ)プロピル、2−メチル−1−(シクロペ
ンチルアセトキシ)プロピルなどをあげることができ
る。
【0130】4)炭素数5ないし17個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のシクロアルキルカルボニルオキシア
ルキル基を示す場合、該シクロアルキルカルボニルオキ
シアルキル基としては、シクロアルキル部分が炭素数3
ないし10個、好ましくは3ないし7個を有し、単環ま
たは多環である。
【0131】このようなシクロアルキルカルボニルオキ
シアルキル基としては、例えばゲラニル、ネリル、リナ
リル、フィチル、メンチル(好適にはm−またはp−メ
ンチル)、ツジル、カリル、ピナニル、ボルニル、ノト
カリル、ノルピナリル、ノルボルニル、メンテニル、カ
ンフェニル、ノルボルネリル、アダマンチルなどをあげ
ることができる。
【0132】アルキル部分は炭素数1ないし6個、好ま
しくは1ないし4個を有し、最適にはメチル、エチル、
プロピルである。更に、上記シクロアルキル部分は置換
分として少なくとも1個の炭素数1ないし4個を有する
アルキルを環上に有していてもよく、このようなアルキ
ルとしては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル
などをあげることができる。
【0133】このような少なくとも1個の炭素数1ない
し4個を有するアルキルを環上に有していてもよい炭素
数5ないし17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシ
クロアルキルカルボニルオキシアルキル基としては、例
えば1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシメチ
ル、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、1−シク
ロヘキシルカルボニルオキシエチル、1−シクロペンチ
ルカルボニルオキシエチル、1−シクロヘプチルカルボ
ニルオキシエチル、1−メチルシクロペンチルカルボニ
ルオキシメチル、2−メチル−1−(1−メチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチ
ルシクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、2−
(1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピ
ル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピ
ル、2−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピ
ル、2−メチル−1−(1−メチルシクロペンチルカル
ボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシクロペン
チルカルボニルオキシ)プロピル、2−(1−メチルシ
クロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、1−(シク
ロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、2−(シクロ
ペンチルカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチ
ルシクロペンチルカルボニルオキシ)エチル、1−(1
−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、
アダマンチルカルボニルオキシメチル、1−アダマンチ
ルカルボニルオキシエチルなどをあげることができる。
【0134】5)炭素数3ないし17個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルオキシアルキ
ル基を示す場合、該アルコキシカルボニルオキシアルキ
ル基としては、、アルコキシ部分が炭素数1ないし10
個、好ましくは1ないし6個、更に好ましくは1ないし
4個を有し、アルキル部分が炭素数1ないし6個、好ま
しくは1ないし4個を有する。特に1−(アルコキシカ
ルボニルオキシ)エチル基が好適でありこのようなアル
コキシカルボニルオキシアルキル基としては、例えば1
−メトキシカルボニルオキシエチル、1−エトキシカル
ボニルオキシエチル、1−プロポキシカルボニルオキシ
エチル、1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、
1−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−イソブトキ
シカルボニルオキシエチル、1−s−ブトキシカルボニ
ルオキシエチル、1−t−ブトキシカルボニルオキシエ
チル、1−(1−エチルプロポキシカルボニルオキシ)
エチル、1−(1,1−ジプロピルブトキシカルボニル
オキシ)エチルなどをあげることができる。
【0135】更に他のアルコキシカルボニルオキシアル
キル基としては、アルコキシ部分およびアルキル部分が
共に炭素数1ないし6個、好ましくは1ないし4個であ
る。このようなアルコキシカルボニルオキシアルキル基
としては、例えば2−メチル−1−(イソプロポキシカ
ルボニルオキシ)プロピル、2−(イソプロポキシカル
ボニルオキシ)プロピル、イソプロポキシカルボニルオ
キシメチル、t−ブトキシカルボニルオキシメチル、メ
トキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオ
キシメチルなどをあげることができる。
【0136】6)シクロアルキルを有する炭素数3ない
し17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
カルボニルオキシアルキル基を示す場合、置換分として
炭素数3ないし7個を有するシクロアルキルを有するア
ルコキシカルボニルオキシアルキル基である。該アルコ
キシカルボニルオキシアルキル基としては、アルコキシ
カルボニル部分が炭素数2ないし6個を有し、アルキル
部分が炭素数1ないし6個、好ましくは1ないし4個を
有する。
【0137】このようなシクロアルキルで置換されたア
ルコキシカルボニルオキシアルキル基としては、例えば
シクロプロピルメトキシカルボニルオキシメチル、シク
ロブチルメトキシカルボニルオキシメチル、シクロペン
チルメトキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシル
メトキシカルボニルオキシメチル、1−(シクロプロピ
ルメトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロブ
チルメトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロ
ペンチルメトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シ
クロヘキシルメトキシカルボニルオキシ)エチルなどを
あげることができる。
【0138】7)炭素数5ないし17個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のシクロアルキルオキシカルボニルオ
キシアルキル基を示す場合、該シクロアルキルオキシカ
ルボニルオキシアルキル基としては、シクロアルキル部
分が炭素数3ないし10個、好ましくは3ないし7個を
有し、単環または多環である。アルキル部分は炭素数1
ないし6個、好ましくは1ないし4個を有し、最適には
メチル、エチル、プロピルである。更に、上記シクロア
ルキル部分は置換分として少なくとも1個の炭素数1な
いし4個を有するアルキルを環上に有していてもよく、
このようなアルキルとしては、例えばメチル、エチル、
プロピル、ブチルなどをあげることができる。
【0139】このような少なくとも1個の炭素数1ない
し4個を有するアルキルを環上に有していてもよい炭素
数5ないし17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシ
クロアルキルオキシカルボニルオキシアルキル基として
は、例えば1−メチルシクロペンチルオキシカルボニル
オキシメチル、1−メチルシクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシメチル、シクロペンチルオキシカルボニルオ
キシメチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シエチル、1−シクロペンチルオキシカルボニルオキシ
エチル、1−シクロヘプチルオキシカルボニルオキシエ
チル、2−メチル−1−(1−メチルシクロヘキシルオ
キシカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、2−
(1−メチルシクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)
プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)プロピル、2−(シクロヘキシルオキシカルボニル
オキシ)プロピル、2−メチル−1−(1−メチルシク
ロペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−
(1−メチルシクロペンチルオキシカルボニルオキシ)
プロピル、2−(1−メチルシクロペンチルオキシカル
ボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシ
カルボニルオキシ)プロピル、2−(シクロペンチルオ
キシカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシ
クロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−
(1−メチルシクロペンチルオキシカルボニルオキシ)
プロピル、アダマンチルオキシカルボニルオキシメチ
ル、1−アダマンチルオキシカルボニルオキシエチル、
などをあげることができる。
【0140】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は、ZにおけるR5 がカルボキシアルキル基を示す場
合、常法に従ってエステルにすることができる。そのよ
うなエステルを形成する基としては、好ましくは炭素数
1ないし10個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メ
チルブチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメ
チルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−エチル
プロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチル
ペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,3−ジメチル
ブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1−メ
チル−1−エチルプロピル、ヘプチル、1−メチル−1
−エチルブチル、2−メチル−2−エチルブチル、オク
チル、1−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、1,
1,3,3−テトラメチルブチルである。
【0141】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
はBが水素原子、アルキル基またはアラルキル基である
場合、XにおけるWが置換分としてアミノ基を有する場
合、あるいはXにおけるX1 が基−NR4 −である場
合、常法に従って塩にすることができる。そのような塩
としては例えば弗化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水
素酸のようなハロゲン化水素酸の塩;硝酸塩、過塩素酸
塩;硫酸塩;燐酸塩;等の無機酸塩またはメタンスルホ
ン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン
酸のような低級アルカンスルホン酸の塩;ベンゼンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなアリールスル
ホン酸の塩;グルタミン酸、アスパラギン酸のようなア
ミノ酸の塩;フマール酸、コハク酸、クエン酸、酒石
酸、蓚酸、マレイン酸のようなカルボン酸の塩;等の有
機酸塩を挙げることができる。好適には薬理上許容しう
る塩である。
【0142】さらに前記一般式(I)を有する化合物
は、ZにおけるR5 が水素原子またはカルボキシアルキ
ル基の場合、常法にしたがって塩にすることができる。
【0143】そのような塩としては例えばリチウム、ナ
トリウム、カリウムのようなアルカリ金属の塩;カルシ
ウム、バリウムのようなアルカリ土類金属の塩;マグネ
シウム塩;アルミニウム塩;等の無機塩またはアンモニ
ア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジシクロヘキシル
アミンのようなアミン塩;リジン、アルギニンのような
塩基性アミノ酸塩;等の有機塩基塩をあげることができ
る。
【0144】好適には薬理上許容しうる塩である。
【0145】なお、前記一般式(I)を有する化合物
は、種々の異性体を有する。
【0146】即ち、式(A)
【0147】
【化30】
【0148】(式中、R1 、R2 、R3 、A、B、X、
YおよびZは前述したものと同意義を示す。)で示され
るように*1 を付した炭素原子は不斉炭素原子であり、
さらに*2 を付した炭素原子はR1 とR2 が異なる基の
場合は不斉炭素原子である。
【0149】更に、Zが
【0150】
【化31】
【0151】(式中、R5 は前述したものと同意義を示
す。)の場合、*3 を付した炭素原子は不斉炭素原子で
ある。前記一般式(I)においては、これら不斉炭素原
子に基づく立体異性体およびこれらの異性体の等量およ
び非等量混合物がすべて単一の式で示されている。従っ
て、本発明においてはこれらの異性体およびこれらの異
性体の混合物をもすべて含むものである。
【0152】更に、前記一般式(I)を有する化合物に
おいて、Zが
【0153】
【化32】
【0154】の場合、R5 が水素原子である化合物は、
種々の互変異性体の存在が考えられる。例えば次に示す
通りである。
【0155】
【化33】
【0156】
【化34】
【0157】前記一般式(I)においては、これらに基
づく互変異性体およびこれらの異性体の等量および非等
量混合物がすべて単一の式で示されている。従って、本
発明においてはこれらの異性体およびこれらの異性体の
混合物をもすべて含むものである。
【0158】更に本発明は、前記一般式(I)を有する
化合物およびそのエステルおよびそれらの塩が、溶剤和
物(例えば水和物)を形成する場合には、これらをすべ
て含むものである。
【0159】更に本発明は、生体内で代謝されることに
より前記一般式(I)を有する化合物となる化合物、つ
まり前記一般式(I)を有する化合物のプロドラックを
含む。
【0160】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
の具体例としては、例えば下記の表に記載する化合物を
あげることができる。
【0161】
【表1】
【0162】
【表2】
【0163】
【表3】
【0164】
【表4】
【0165】
【表5】
【0166】
【表6】
【0167】
【表7】
【0168】
【表8】
【0169】
【表9】
【0170】
【表10】
【0171】
【表11】
【0172】
【表12】
【0173】
【表13】
【0174】
【表14】
【0175】
【表15】
【0176】
【表16】
【0177】
【表17】
【0178】
【表18】
【0179】
【表19】
【0180】
【表20】
【0181】
【表21】
【0182】
【表22】
【0183】
【表23】
【0184】
【表24】
【0185】
【表25】
【0186】
【表26】
【0187】
【表27】
【0188】
【表28】
【0189】表1ないし表7において、Me=メチル、
Et=エチル、iPr=イソプロピル、Bu=ブチル、
iBu=イソブチル、tBu=ターシャリーブチル、P
n=ペンチル、Ph=フェニル、Bz=ベンジル、Ac
=アセチルである。
【0190】表1ないし表6において置換基R3 が水素
原子以外の基である場合には置換基R3 はYに対してo
−またはm−のどちらに結合していてもよいことを示
す。
【0191】表7において置換基R3 または置換基Zの
具体例と共に括弧内に記されたo−,m−およびp−
は、Yに対するR3 またはZの位置を表している。
【0192】上記表において(1)好適には例示化合物
は、1−2、 1−4、 1−48、 1−49、
1−51、 1−64、1−69、 1−79、 1−
91、 1−92、 1−93、 1−94、1−9
5、1−128、1−158、1−159、1−16
0、1−161、1−162、1−163、1−16
4、1−165、1−166、1−167、1−16
8、1−169、1−170、1−171、1−17
3、1−176、1−177、1−179、1−18
0、1−181、1−184、1−186、1−18
7、1−188、1−189、1−190、1−19
1、1−192、1−193、1−195、1−19
7、1−200、1−201、1−204、1−20
5、1−206、1−207、1−208、1−209
であり、(2)更に好適には例示化合物は、1−2、
1−4、 1−51、 1−64、 1−69、 1
−79、1−91、 1−93、 1−94、 1−9
5、1−158、1−159、1−160、1−16
1、1−162、1−164、1−169、1−17
0、1−173、1−177、1−179、1−18
0、1−181、1−186、1−187、1−18
8、1−189、1−190、1−191、1−19
2、1−193、1−195、1−204、1−20
5、1−206、1−209であり、(3)更に好適に
は例示化合物は、1−2、 1−4、 1−64、
1−91、 1−93、 1−94、1−95、1−1
59、1−161、1−162、1−164、1−17
3、1−179、1−186、1−191、1−19
3、1−195、1−205、1−206であり、
(4)更に好適には例示化合物は、1−2. 5−{4
−[2−(3−フェニル−2−ヒドロキシプロピルアミ
ノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジ
オン、1−93. 5−{4−[2−(5−(3−クロ
ロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3
−イル)エトキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン、1−94. 5−{4−[2−(5−(3−ク
ロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−
3−イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,
4−ジオン、1−95. 5−{4−[2−(5−(3
−クロロフェノキシメチル)−2−チオキソオキサゾリ
ジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン
−2,4−ジオン、1−162. 5−{4−[2−
(3−(6−フェニルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキ
シピロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジ
ン−2,4−ジオン、1−191. 5−{4−[2−
(5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオ
キサゾリジン−3−イル)ブトキシ]ベンジル}チアゾ
リジン−2,4−ジオンであり、(5)更に好適には例
示化合物は1−2、 1−94、 1−95である。
【0193】製造法(I)
【0194】
【化35】
【0195】(式中、X、Y、R1 、R3 A、Bおよび
Zは前述したものと同意義を示す。) 第1工程は前記一般式(3)を有する化合物を製造する
工程であり、前記一般式(1)を有するアミノアルコー
ル(後述)と前記一般式(2)を有する化合物(例えば
常法に従って、ハロゲノアセトンとフェノール化合物と
を反応させて得られる。特開平6−25118号参
照。)とを反応させることによって得られる。
【0196】反応は無水炭酸ナトリウム、無水炭酸カリ
ウムのようなアルカリ金属炭酸塩の無水物、無水硫酸ナ
トリウムのようなアルカリ金属硫酸塩の無水物、無水塩
化カルシウムのようなアルカリ土類金属塩化物の無水
物、無水硫酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属硫
酸塩の無水物、モレキュラーシーブなどの脱水剤の存在
下または非存在下で行なわれる。
【0197】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;クロロホ
ルム、塩化メチレン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭
化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド
のようなアミド類;メタノール、エタノールのようなア
ルコール類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類;スルホラン;またはこれらの混合溶剤が好適に用
いられる。
【0198】反応温度は氷冷下ないし加熱還流下で行な
われる。
【0199】反応時間は反応試薬、反応温度などによっ
て異なるが、通常0.5時間ないし10時間である。
【0200】反応は好適には炭化水素類、アルコール類
の溶剤中で1時間ないし5時間、氷冷下ないし加熱還流
下で行なわれる。更に好適にはベンゼン中で1時間ない
し3時間加熱還流し、脱水することによって行なわれ
る。
【0201】第2工程は前記一般式(4)を有する化合
物を製造する工程であり、前記一般式(3)を有する化
合物を還元することによって得られる。
【0202】反応は通常、還元剤の存在下、または触媒
の存在下で水素添加することにより行なわれる。
【0203】前記一般式(3)を有する化合物を還元剤
の存在下で水素添加する場合、使用される還元剤として
は、例えば水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化アルミニ
ウムリチウム、水素化ジイソプロピルアルミニウムのよ
うな金属水素化物が用いられる。
【0204】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;メタノール、エタノール、イソプロパノールのよう
なアルコール類;またはこれらの混合溶剤が好適に用い
られる。
【0205】反応温度は氷冷下ないし加温下で行なわれ
る。
【0206】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常0.5時間ないし数日間であ
る。
【0207】反応は好適にはアルコール類の溶剤中で水
素化ホウ素ナトリウムまたは水素化シアノホウ素ナトリ
ウムの存在下、1時間ないし1日間、氷冷下ないし50
℃で行なわれる。
【0208】前記一般式(3)を有する化合物を触媒の
存在下で水素添加する場合、使用される触媒としては例
えばパラジウム−炭素、酸化白金のような接触水素添加
触媒が好適に用いられる。
【0209】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド
類;メタノール、エタノール、イソプロパノールのよう
なアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチルのような有機
酸エステル類;またはこれらの混合溶剤が好適に用いら
れる。
【0210】第3工程は前記一般式(5)を有する化合
物を製造する工程であり、前記一般式(4)を有する化
合物をアルキル化、アラルキル化、アシル化またはカル
バモイル化することによって得られる。
【0211】アルキル化およびアラルキル化は通常脱酸
剤の存在下または非存在下にハロゲン化アルキル、ハロ
ゲン化アラルキル、アルカンスルホン酸またはアリール
スルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、トルエンスルホン酸)のアルキルまたはアラル
キルエステルと反応させることによって行なわれる。反
応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわれる。使用され
る溶剤としては、反応に影響を与えなければ特に限定は
なく例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類;塩化メチレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン
化炭化水素類;スルホランまたはこれらの混合溶剤が好
適に用いられる。
【0212】反応温度は氷冷下ないし加温化で行なわれ
る。
【0213】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常0.5時間ないし数日間であ
る。
【0214】アシル化は通常、脱酸剤の存在下または非
存在下で行なわれる。使用されるアシル化剤は通常ハロ
ゲン化アシルまたは酸無水物が用いられる。
【0215】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類;スルホランまたはこれら
の混合溶剤が好適に用いられる。
【0216】反応温度は氷冷下ないし加温化で行なわれ
る。反応時間は反応試薬、反応温度などによって異なる
が、通常0.5時間ないし数日間である。
【0217】またAとBが一緒になって基
【0218】
【化36】
【0219】を表わす場合、カルボニル化剤(例えばホ
スゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、カルボニルジイミ
ダゾール、クロロギ酸エチルのようなクロロギ酸エステ
ル類があげられる)、チオカルボニル化剤(例えばチオ
ホスゲン、チオカルボニルジイミダゾールなどがあげら
れる)、塩化オギザリル、ハロゲン化ハロアセチル(例
えば塩化クロロアセチル、臭化ブロモアセチルなどがあ
げられる)、塩化スルフリル、ハロゲン化ハロメタンス
ルホニル(例えばクロロメタンスルホニルクロリドなど
があげられる)が反応試剤として用いられる。
【0220】反応は通常、脱酸剤の存在下または非存在
下で行なわれる。脱酸剤を使用する場合、使用される脱
酸剤としては例えばトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジンなどの有機塩基類;炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カ
リウムなどの無機塩基類が好適である。
【0221】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;クロロ
ホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;N,
N′−ジメチルイミダゾリジノンのようなウレア類;ジ
メチルスルホキシドのようなスルホキシド類;アセトニ
トリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;スルホ
ラン;またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0222】反応温度は氷冷下ないし加熱還流下で行わ
れる。好適には氷冷下ないし50℃で行われる。
【0223】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤の種
類などによって異なるが通常0.5時間ないし50時間
であり、好適には5時間ないし50時間である。
【0224】製造法(II)
【0225】
【化37】
【0226】
【化38】
【0227】(式中、X、A、B、R1 、R2 、R3
nおよびZは前述したものと同意義を示す。Rは直鎖状
または分枝鎖状の低級アルキル基を示し、Y2 は酸素原
子または硫黄原子を示す。Haloは塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子のようなハロゲン原子を示す。Z´はZ
においてR5 がトリフェニルメチル基である基を示
す。) 第4工程は前記一般式(6)を有する化合物を製造する
工程であり、前記一般式(1)を有する化合物をアルキ
ル化、アラルキル化、アシル化またはカルバモイル化す
ることによって得られる。反応は前記製造法(I)の第
3工程に準じて行うことができる。
【0228】第5工程は前記一般式(8)を有する化合
物を製造する工程であり、前記一般式(6)を有する化
合物と前記一般式(7)を有する化合物とを塩基の存在
下、または非存在下で反応させることによって得られ
る。Bがアシル基またはカルバモイル基である場合には
前記一般式(6)を有する化合物に水素化ナトリウムの
ような塩基を作用させた後、前記一般式(7)を有する
化合物を反応させるのが好ましい。
【0229】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類;スルホランまたはこれら
の混合溶剤が好適に用いられる。
【0230】反応温度は氷冷下ないし加温化で行なわれ
る。反応時間は反応試薬、反応温度などによって異なる
が、通常0.5時間ないし数日間である。
【0231】第6工程は前記一般式(9)を有する化合
物を製造する工程であり、前記一般式(8)を有する化
合物を還元することによって得られる。使用される還元
剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジ
イソブチルアルミニウムのような金属水素化物が用いら
れる。
【0232】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;メタノール、エタノール、イソプロパノールのよう
なアルコール類;またはこれらの混合溶剤が好適に用い
られる。
【0233】反応温度は氷冷下ないし加温下で行なわれ
る。
【0234】反応時間は反応試薬、反応温度などによっ
て異なるが、通常0.5ないし数日間である。
【0235】反応は好適にはアルコール類の溶剤中で水
素化ホウ素リチウムの存在下、1時間ないし1日間、室
温ないし還流温度で行なわれる。
【0236】第7工程は前記一般式(11)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(9)を有する
化合物と前記一般式(10)を有する化合物とを通常の
光延反応(O.Mitsunobu , シンセシス(Synthesis),1
頁(1981年))に準じて行ない(第一段階)、次い
で脱トリフェニルメチル化反応(第二段階)を行うこと
により得られる。
【0237】即ち、第一段階反応は通常、溶剤の存在下
で好適に行われる。使用される溶剤としては反応に影響
を与えなければ特に限定はなく、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素
類;クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素のような
ハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミドのようなアミド類;またはこれらの混合溶
剤が好適に用いられる。
【0238】反応温度は氷冷下ないし加温下で行なわ
れ、好適には氷冷下ないし60℃で行われる。
【0239】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常数時間ないし数日間であり、好
適には5時間ないし3日間である。
【0240】第二段階反応は通常、溶剤の存在下または
非存在下で酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸などのような
酸と接触させるか、または溶剤中で接触水素添加反応に
付すことによって行われる。
【0241】溶剤の存在下または非存在下で酸と接触さ
せる反応は、通常の方法に準じて行なうことにより達成
される(例えば、T.W.Green ,プロテクティブ グルー
プスイン オーガニック シンセシス(Protective Gro
ups in Organic Synthesis), John Wiley & Sons; J.F.
W.McOmie, プロテクティブ グループス イン オーガ
ニック ケミストリー(Protective Groups in Organic
Chemistry),PlenumPress )。
【0242】溶剤中で接触水素添加反応に付す場合、使
用される触媒としてはパラジウム−炭素をあげることが
できる。
【0243】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸の
ような酸類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類
またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0244】反応は室温下ないし加温下に行なわれる。
【0245】反応は通常大気圧下ないし加圧下に行なわ
れる。好適には加圧下に行なわれる。
【0246】反応時間は圧力、温度、触媒などによって
異なるが通常数時間ないし数日間であり、好適には1時
間ないし3日間である。
【0247】第8工程は前記一般式(12)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(9)を有する
化合物を水素化ナトリウムのような塩基の存在下、4−
フルオロベンズアルデヒド、または2−メトキシ−4−
フルオロベンズアルデヒド、3−メチル−4−フルオロ
ベンズアルデヒドのような4−フルオロベンズアルデヒ
ド誘導体と反応させることによって得られる。
【0248】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類
またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0249】反応温度は氷冷下ないし加温下で行なわれ
る。
【0250】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常数時間ないし数日間であり、好
適には3時間ないし3日間である。
【0251】第9工程は前記一般式(13)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(12)を有す
る化合物とチアゾリジン−2,4−ジオンとを反応させ
ることによって得られる。
【0252】反応は触媒の存在下または非存在下で行な
われる。反応を触媒の存在下で行う場合、使用される触
媒としては、酢酸ナトリウム、ピペリジニウムアセテー
トまたはピペリジニウムベンゾエートなどがあげられ
る。
【0253】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸エチル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれら
の混合溶剤が好適に用いられる。
【0254】反応は加温下に行なわれる。
【0255】第10工程は前記一般式(14)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(13)を有
する化合物を、接触水素添加反応による還元あるいは金
属水素化物による還元に付すことによって得られる。
【0256】前記一般式(13)を有する化合物を接触
水素添加反応に付す場合、使用される触媒としてはパラ
ジウム−炭素をあげることができる。
【0257】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸の
ような酸類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類
またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0258】反応は室温下ないし加温下に行なわれる。
【0259】反応は通常大気圧下ないし加圧下に行なわ
れる。好適には加圧下に行なわれる。
【0260】反応時間は圧力、温度、触媒などによって
異なるが通常数時間ないし数日間であり、好適には1時
間ないし3日間である。
【0261】次に、前記一般式(13)を有する化合物
を、金属水素化物による還元に付す場合、該反応は、W
O93/1309号に開示された方法に準じて行なうこ
とができる。
【0262】第11工程は前記一般式(15)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(12)を有
する化合物とヒドロキシルアミン(塩酸塩)とを反応さ
せた後、還元することにより得られる。
【0263】前記一般式(12)を有する化合物とヒド
ロキシアミン(塩酸塩)との反応は通常、溶剤の存在下
で好適に行なわれる。使用される溶剤としては、反応に
影響を与えなければ特に限定はなく、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化
水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、
イソプロパノールのようなアルコール類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸
トリアミドのようなアミド類;ジクロロメタン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭
化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリルのような
ニトリル類;ギ酸エチル、酢酸エチルのようなエステル
類、ピリジン、トリエチルアミンのようなアミン類また
はこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0264】反応は室温下ないし加温下に行なわれる。
【0265】次いで行われる還元反応は、前述の製造法
(I)の第2工程の還元剤の存在下で行われる反応に準
じて行なうことができる。
【0266】第12工程は前記一般式(16)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(15)を有
する化合物とトリメチルシリルイソシアナートとを反応
させることによって得られる。
【0267】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ酸エチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれらの混合
物が好適に用いられる。
【0268】反応は氷冷下ないし加温下に行なわれる。
【0269】第13工程は前記一般式(17)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(15)を有
する化合物とクロロカルボニルイソシアナートとを反応
させることによって得られる。
【0270】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ酸エチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれらの混合
溶剤が好適に用いられる。
【0271】反応は氷冷下ないし加温下に行なわれる。
【0272】反応時間は、反応温度、使用される溶剤な
どによって異なるが通常数十分間ないし1日間である。
【0273】製造法(III)
【0274】
【化39】
【0275】(式中、X、A、B、R1 、R2 およびn
は前述したものと同意義を示す。Qはアルコールの保護
基、例えばt−ブチルジメチルシリルのような基を示
す。) 本製造法は前記製造法(II)における前記一般式
(9)を有する化合物(中間体)を製造する方法であ
る。
【0276】第14工程は前記一般式(20)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(18)を有
する化合物と前記一般式(19)を有する化合物とを反
応させることによって得られる。
【0277】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸エチル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれら
の混合溶剤が好適に用いられる。
【0278】反応は加温下に行なわれる。好適には50
℃ないし還流下である。
【0279】第15工程は前記一般式(21)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(20)を有
する化合物を、前記製造法(I)の第3工程に準じて行
うことによって得られる。
【0280】第16工程は前記一般式(9)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(21)を有す
る化合物からアルコールの保護基であるQを除去するこ
とによって達成される。
【0281】反応は通常、溶剤の存在下または非存在下
で前記一般式(21)を有する化合物を酢酸、トリフル
オロ酢酸、塩酸、フッ化水素酸などのような酸と接触さ
せるか、フッ化トリブチルアンモニウムのようなフッ素
イオンと接触させるか、または溶剤中で接触水素添加反
応に付すことによって行われる。
【0282】溶剤の存在下または非存在下で酸またはフ
ッ素イオンと接触させる反応は、通常の方法に準じて行
なうことにより達成される(例えば、T.W.Green ,プロ
テクティブ グループス イン オーガニック シンセ
シス(Protective Groups inOrganic Synthesis), John
Wiley & Sons; J.F.W.McOmie, プロテクティブ グル
ープス イン オーガニック ケミストリー(Protecti
ve Groups in OrganicChemistry),Plenum Press )。
【0283】溶剤中で接触水素添加反応に付す場合、使
用される触媒としてはパラジウム−炭素をあげることが
できる。
【0284】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸の
ような酸類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類
またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0285】反応は室温下ないし加温下に行なわれる。
【0286】反応は通常大気圧下ないし加圧下に行なわ
れる。好適には加圧下に行なわれる。
【0287】反応時間は圧力、温度、触媒などによって
異なるが通常数時間ないし数日間であり、好適には1時
間ないし3日間である。
【0288】なお、14工程で使用される前記一般式
(19)を有する化合物は次の工程によって製造され
る。
【0289】
【化40】
【0290】(式中、R1 、R2 およびnは前述したも
のと同意義を示す。Bocはt−ブトキシカルボニル基
を示す。) 即ち、前記一般式(19)を有する化合物は、前記一般
式(22)を有する化合物をN−Boc化し、次いで、
O−シリル化した後、脱Boc化を行なうことによって
得られる。これらの反応は通常の方法に準じて行なうこ
とにより達成される(例えば、T.W.Green ,プロテクテ
ィブ グループス イン オーガニックシンセシス(Pr
otective Groups in Organic Synthesis), John Wiley
& Sons; J.F.W.McOmie, プロテクティブ グループス
イン オーガニック ケミストリー(Protective Group
s in Organic Chemistry),Plenum Press )。
【0291】製造法(IV)
【0292】
【化41】
【0293】(式中、XおよびBocは前述したものと
同意義を示す。) 本製造法は前記製造法(II)における前記一般式
(6)を有する化合物において、AとBが一緒になって
カルボニル基を示す前記一般式(27)を有する化合物
の製造法である。
【0294】第17工程は前記一般式(26)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(25)を有
する化合物と水素化ナトリウムとを反応させた後(第1
段階)、前記一般式(18)を有する化合物を反応させ
る(第2段階)ことによって得られる。
【0295】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ酸エチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれらの混合
溶剤が用いられる。好適にはアミド類である。第1段階
は氷冷下ないし加温下、0.5時間ないし5時間反応さ
せることによって達成される。
【0296】第2段階は室温ないし100℃で1時間な
いし数日間反応させることによって達成される。
【0297】第18工程は前記一般式(27)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(26)を有
する化合物を脱Boc化反応に付すことによって達成さ
れる(例えば T.W.Green, プロテクティブ グループス
イン オーガニック シンセシス(Protective Group
s in Organic Synthesis),John Wiley & Sons; J.F.W.M
cOmie,プロテクティブ グループス イン オーガニッ
ク ケミストリー(Protective Groups in Organic Che
mistry),Plenum Press )。
【0298】製造法(V)
【0299】
【化42】
【0300】(式中、XおよびHaloは前述したもの
と同意義を示す。) 本製造法は前記製造法(I)および前記製造法(II)
における前記一般式(1)を有する化合物の製造法であ
る。
【0301】第19工程は前記一般式(30)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(29)を有
する化合物と前記一般式(28)を有する化合物とを反
応させることによって得られる。反応は通常塩基の存在
下または非存在下で行なわれる。使用される塩基として
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムのようなアルカリ
金属炭酸水素塩、水素化ナトリウムのようなアルカリ金
属水素化物などがあげられる。
【0302】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸エチル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれら
の混合溶剤が用いられる。
【0303】反応は室温ないし加温下に行なわれる。
【0304】第20工程は前記一般式(1)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(30)を有す
る化合物とアンモニアとを反応させることによって得ら
れる。
【0305】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチルのようなエステル
類;水またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0306】反応は室温下ないし加温下で、大気圧下ま
たは封管中で行なわれる。
【0307】第21工程は前記一般式(31)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(30)を有
する化合物とアルカリ金属アジド、例えば、リチウムア
ジド、ナトリウムアジド、カリウムアジドとを反応させ
ることによって得られる。
【0308】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチルのようなエステル類
またはこれらの混合溶剤が好適に用いられる。
【0309】反応は室温ないし加温下に行なわれる。
【0310】第22工程は前記一般式(1)を有する化
合物を製造する工程であり、前記一般式(31)を有す
る化合物と水素化アルミニウムリチウムを反応させる
か、または前記一般式(31)を有する化合物を接触水
素添加反応に付すことによって得られる。
【0311】前記一般式(31)を有する化合物と水素
化アルミニウムリチウムとの反応は通常、溶剤の存在下
で好適に行なわれる。使用される溶剤としては、反応に
影響を与えなければ特に限定はなく、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化
水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類;またはこれらの混合溶剤が
好適に用いられる。
【0312】反応は氷冷下ないし加温下に行なわれる。
【0313】反応時間は反応試薬、反応温度、使用され
る溶剤などによって異なるが、通常数十分ないし1日間
である。
【0314】前記一般式(31)を有する化合物を接触
水素添加反応に付す場合、触媒としてはパラジウム−炭
素があげられる。
【0315】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行なわ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのよ
うなアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセ
トニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ギ
酸エチル、酢酸エチルのようなエステル類またはこれら
の混合溶剤が好適に用いられる。
【0316】反応は通常室温下ないし加温下、大気圧下
ないし加圧下に行なわれる。
【0317】製造法(VI)
【0318】
【化43】
【0319】(式中、X、A、B、R1 、R2 、R3
2 、R、nおよびHaloは前述したものと同意義を
示す。) 第23工程は前記一般式(32)を有する化合物を製造
する工程であり、前記一般式(9)を有する化合物とフ
ルオロ−4−ニトロベンゼンとを塩基の存在下で反応さ
せることによって得られる。
【0320】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行われ
る。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけれ
ば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミドのようなアミド類;またはこれらの
混合溶剤が好適に用いられる。使用される塩基としては
反応に影響を与えなければ特に限定はなく、水素化ナト
リウム、水素化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミ
ドなどである。反応は氷冷下ないし加温下で行われる。
反応時間は溶剤、反応試薬、反応温度などによって異な
るが、通常1時間ないし数日間である。
【0321】第24工程は前記一般式(33)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(32)を有
する化合物を還元することによって得られる。
【0322】反応は通常の接触水素添加反応および一般
的なニトロ基の還元法である亜鉛−酢酸またはスズ−塩
酸を用いることによって達成される。
【0323】第25工程は前記一般式(34)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(33)を有
する化合物にMeerwein Arylation反
応を行うことによって得られる。反応は通常、特開昭5
5−22657号およびS.Oaeらの方法(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.,53巻1065頁
(1980年))に準じて行なわれる。
【0324】第26工程は前記一般式(35)を有する
化合物を製造する工程であり、前記一般式(34)を有
する化合物と一般式H2 N−C(=Y2 )−NH2 (式
中、Y2 は酸素原子または硫黄原子を示す。)を有する
化合物を反応させることによって得られる。得られた前
記一般式(35)を有する化合物は単離することもでき
るが、単離せずに第27工程に付すことができる。第2
7工程は前記一般式(36)を有する化合物を製造する
工程であり、前記一般式(35)を有する化合物を酸触
媒加水分解反応に付すことによって達成される。第26
工程および第27工程の反応は通常、特開昭55−22
657号に記載の方法に準じて行われる。
【0325】前記の各工程によって得られた目的化合物
は、反応終了後、必要に応じて情報、例えばカラムクロ
マトグラフィー、再結晶法、再沈殿法などによって精製
することができる。例えば、反応混合液に溶剤を加えて
抽出し、抽出液より溶剤を留去する。得られた残渣をシ
リカゲル等を用いたカラムクロマトグラフィーに付すこ
とによって精製し、目的化合物の純品を得ることができ
る。
【0326】
【作用】本発明の前記一般式(I)を有する化合物また
はその塩は、血糖低下作用、肥満改善作用、耐糖能不全
改善作用、肝臓での糖新生抑制作用、脂質低下作用、ア
ルドース還元酵素阻害作用を有し、高血糖症、肥満症、
高脂血症、糖尿病合併症例えば網膜症、腎症、神経症、
白内障、冠動脈疾患、動脈硬化症、更に肥満性高血圧
症、骨粗鬆症などの予防薬および/または治療薬として
有用である。
【0327】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は種々の形態で投与される。その投与形態としては例え
ば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等によ
る経口投与または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点
滴剤、座剤等による非経口投与をあげることができる。
これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において
通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することが
できる。その投与量は症状、年令、体重、投与方法およ
び剤型等によって異なるが、通常は成人に対して 1日
0.01mgないし 2000mgを投与することが
できる。
【0328】
【実施例】次に、実施例および参考例をあげて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0329】なお、実施例および参考例の化合物の特性
として記されている旋光度は室温で測定した値である。
【0330】実施例15−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−94)5−{4−[2−(5−
(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}−3−トリ
フェニルメチルチアゾリジン−2、4−ジオン 330
mgに氷冷下で、トリフルオロ酢酸 3mlを加え、室
温で2時間攪拌した。次いで、反応混合物に重炭酸ナト
リウム水溶液を加え中和した後、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:3)に付して精製すると、融点
50.9℃ないし52.5℃を有し、Rf=0.45
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=2:1)を有する目的化合物 160mg
が得られた。
【0331】実施例25−{4−[2−(3−(3−クロロフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−92)3−(3−クロロフェノ
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン 100mgお
よび5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チ
アゾリジン−2、4−ジオン 139mgの無水メタノ
ール溶液 3mlに、氷冷下で水素化シアノホウ素ナト
リウム 148mgを加え、窒素気流下、室温で7時間
攪拌した。反応混合物を一放置した後、水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より溶剤を減圧
下で留去し、得られた残渣をシリカゲルプレートクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:エタノール=8:1)に付
して精製すると、Rf値=0.30(シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー;酢酸エチル:エタノール=10:
1)を有する目的化合物92mgが得られた。
【0332】実施例35−{4−[2−(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2、4−ジオン (例示化合物番号 1−16)3−フェノキシ−2−ヒ
ドロキシプロピルアミン 0.98g、5−[4−(2
−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリジン−2、4
−ジオン 3.39g、水素化シアノホウ素ナトリウム
1.11gおよび無水メタノール 60mlを用い、
実施例2に準じて反応および後処理を行った。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:エタノール=10:1)に付して精製すると、
融点64℃ないし68℃を有する目的化合物 1.92
gが得られた。
【0333】実施例45−{4−[2−(5−フェノキシメチル−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}チ
アゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−48)5−{4−[2−(3−
フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン 500
mgの無水ジメチルホルムアミド溶液 5mlに、氷冷
下でN、N′−カルボニルジイミダゾール211mgを
加え、室温で5時間撹拌した。反応終了後、反応混合物
からジメチルホルムアミドを減圧下で留去し、得られた
残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を更に
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽
出液より酢酸エチルを留去した後、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:1→2:1)に付して精製すると、融点5
4℃ないし56℃を有する目的化合物 410mgが得
られた。
【0334】実施例55−{4−[2−(3−(3−クロロフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)エトキシ]ベンジル}チ
アゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−91)3−(3−クロロフェノ
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン 600mg、
5−[4−(2−オキソエトキシ)ベンジル]チアゾリ
ジン−2、4−ジオン800mg、水素化シアノホウ素
ナトリウム 570mgおよび無水メタノール40ml
を用い、実施例2に準じて反応および後処理を行うと、
Rf値=0.35(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;エタノール:酢酸エチル=1:4)を有する目的化
合物180mgが得られた。
【0335】実施例65−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エトキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−93)実施例5で得られた5−
{4−[2−(3−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ)エトキシ]ベンジル}チアゾ
リジン−2、4−ジオン 180mg、N、N′−カル
ボニルジイミダゾール 65mg および無水ジメチル
ホルムアミド 10mlを用い、実施例4に準じて、反
応および後処理を行うと、融点58℃ないし63℃を有
し、Rf値=0.27(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)を有する目
的化合物53mgが得られた。
【0336】実施例75−{4−[2−(3−フェニル−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2、4−ジオン (例示化合物番号 1−2)3−フェニル−2−ヒドロ
キシプロピルアミン 550mgおよび5−[4−(2
−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリジン−2、4
−ジオン 1.0gを無水ベンゼン 30mlに懸濁
し、水を除去しながら30分間加熱還流した後、減圧下
で溶剤を留去した。得られた油状物を無水メタノール
20mlに溶解し、氷冷下で水素化シアノホウ素ナトリ
ウム 670mgを加え、窒素気流中2時間撹拌した。
反応混合物を一夜放置した後、減圧下で溶剤を留去し
た。得られた残渣に水を加え酢酸エチルで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾
燥した。抽出液より減圧下で溶剤を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:エタノール=5:1)に付し、酢酸エチルから結晶
化すると、融点145℃ないし152℃を有する目的化
合物 590mgが得られた。
【0337】実施例85−{4−[2−(5−ベンジル−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジ
ン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−4)5−{4−[2−(3−フ
ェニル−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]
ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン 300m
g、N、N′−カルボニルジイミダゾール 120m
g、無水ジメチルホルムアミド 10mlを用い、実施
例4に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=3:2)に付して精製すると、融点
60℃ないし70℃を有する目的化合物 200mgが
得られた。
【0338】実施例95−{4−[2−(3−(3−クロロフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)プロピルチオ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−158)3−(3−クロロフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン 1.0g、
5−[4−(2−オキソプロピルチオ)ベンジル]チア
ゾリジン−2、4−ジオン 1.5g、水素化シアノホ
ウ素ナトリウム 940mg、無水メタノール30ml
を用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:エタノール=10:1)に付して精製
すると、Rf値=0.44(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル:エタノール=10:1)を有す
る目的化合物 1.52が得られた。
【0339】実施例105−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロピル
チオ]ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジオン (例示化合物番号 1−159)5−{4−[2−(3
−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ)プロピルチオ]ベンジル}チアゾリジン−2、
4−ジオン 300mg、N、N′−カルボニルジイミ
ダゾール 470mg、無水ジメチルホルムアミド 2
0mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行
った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=3:2)に付す
と、ジアステレオマーがpolar とless polarに分離して
得られた。それぞれを、逆相系分取高速液体クロマトグ
ラフィー(YMC−Pack ODS−A(商品名;Y
MC社製);アセトニトリル:水:酢酸:トリエチルア
ミン=100:100:1:1)に付して精製すると、
polar よりRf値=0.15(シリカゲル薄層クロマト
グラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有
する目的化合物 110mgが、また、less polarより
Rf値=0.25(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有する目的
化合物 120mgが得られた。
【0340】実施例115−{4−[2−(R)−(5−(S)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン (例示化合物番号1−94)5−{4−[2−(R)−
(5−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジ
ル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン0.96g、塩化メチレン4mlおよびトリフル
オロ酢酸4mlを用い、実施例1に準じて反応および後
処理を行うと、融点48℃ないし53℃(軟化点)およ
び、〔α〕D =+54.0°(メタノール、C=1.0
00)を有する目的化合物0.52gが得られた。
【0341】実施例125−{4−[2−(S)−(5−(R)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン (例示化合物番号1−94)5−{4−[2−(S)−
(5−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジ
ル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン0.73g、塩化メチレン4mlおよびトリフル
オロ酢酸4mlを用い、実施例1に準じて反応および後
処理を行うと、融点55℃ないし60℃(軟化点)およ
び、〔α〕D =−52.4°(メタノール、C=0.9
90)を有する目的化合物0.39gが得られた。
【0342】実施例135−{4−[2−(S)−(5−(S)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン (例示化合物番号1−94)5−{4−[2−(S)−
(5−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジ
ル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン286mg、トリフルオロ酢酸1ml、塩化メチ
レン1mlを用い、実施例1に準じて反応および後処理
を行うと、融点54℃ないし56℃および、〔α〕D
+41.8°(メタノール、C=0.975)を有する
目的化合物150mgが得られた。
【0343】実施例145−{4−[2−(R)−(5−(R)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン (例示化合物番号1−94)5−{4−[2−(R)−
(5−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジ
ル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン0.57g、トリフルオロ酢酸2ml、塩化メチ
レン2mlを用い、実施例1に準じて反応および後処理
を行うと、融点52℃ないし53℃および、〔α〕D
−39.7°(メタノール、C=0.965)を有する
目的化合物280mgが得られた。
【0344】実施例155−{4−[2−(3−ベンジルオキシ−2−ヒドロキ
シプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジ
ン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−64)3−ベンジルオキシ−2−
ヒドロキシプロピルアミン545mg、5−[4−(2
−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4
−ジオン700mg、水素化シアノホウ素ナトリウム4
70mgおよび無水メタノール60mlを用い、実施例
2に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:エタノール=10:1→5:1)に付して得られた
生成物を更に、逆相系分取高速液体クロマトグラフィー
(YMC−Pack ODS−A(商品名;YMC社
製);アセトニトリル:水:酢酸:トリエチルアミン=
50:50:1:1)に付して精製するとRf値=0.
16(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:エタノール=10:1)を有する、淡黄色ガラス状
固体の目的化合物130mgが得られた。
【0345】実施例165−{4−[2−(3−(5−フェニルペンチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−160)3−(5−フェニルペン
チルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン820m
g、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン840mg、水素化シアノ
ホウ素ナトリウム540mgおよび無水メタノール80
mlを用い、実施例2に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:エタノール=10:1→5:1)
に付して得られた生成物を更に、逆相系分取高速液体ク
ロマトグラフィー(YMC−Pack ODS−A(商
品名;YMC社製);アセトニトリル:水:酢酸:トリ
エチルアミン=50:50:1:1)に付して精製する
とRf値=0.35(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:エタノール=5:1)を有する、淡黄
色油状の目的化合物250mgが得られた。
【0346】実施例175−{4−[2−(3−(3−フェニルプロポキシ)−
2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−74)3−(3−フェニルプロポ
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン720mg、5
−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリ
ジン−2,4−ジオン800mg、水素化シアノホウ素
ナトリウム540mgおよび無水メタノール70mlを
用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:エタノール=10:1ないし5:1)に
付して得られた生成物を更に逆相系分取高速液体クロマ
トグラフィー(YMC−Pack ODS−A(商品
名;YMC社製);アセトニトリル:水:酢酸:トリエ
チルアミン=50:50:1:1)に付して精製すると
Rf値=0.29(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:エタノール=5:1)を有する、淡黄
色ガラス状固体の目的化合物380mgが得られた。
【0347】実施例185−{4−[2−(3−(2−フェニルエトキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−69)3−(2−フェニルエトキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミン0.70g、5−
[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリジ
ン−2,4−ジオン1.00g、水素化シアノホウ素ナ
トリウム0.71gおよび無水メタノール20mlを用
い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル)に付して精製すると融点46−49℃
(軟化点)を有する目的化合物0.92gが得られた。
【0348】実施例195−{4−[2−(3−(4−フェニルブトキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−161)3−(4−フェニルブト
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン1.20g、5
−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリ
ジン−2,4−ジオン1.00g、水素化シアノホウ素
ナトリウム0.71gおよび無水メタノール20mlを
用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:エタノール=8:1)に付して精製する
と融点32−37℃(軟化点)を有する目的化合物1.
34gが得られた。
【0349】実施例205−{4−[2−(3−(6−フェニルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−162)3−(6−フェニルヘキ
シルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン864m
g、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン800mg、水素化シアノ
ホウ素ナトリウム540mgおよび無水メタノール50
mlを用い、実施例2に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチルないし酢酸エチル:エタノール=
5:1)に付して精製するとRf値=0.42(シリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:エタノール
=5:1)を有する淡黄色油状の目的化合物500mg
が得られた。
【0350】実施例215−{4−[2−(3−(8−フェニルオクチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−163)3−(8−フェニルオク
チルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン0.96
g、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン0.80g、水素化シアノ
ホウ素ナトリウム0.54gおよび無水メタノール50
mlを用い、実施例2に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:エタノール=10:1ないし5:
1)に付し精製すると、Rf値=0.43(シリカゲル
薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:エタノール=
5:1)を有する目的化合物360mgが得られた。
【0351】実施例225−{4−[2−(5−ベンジルオキシメチル−2−オ
キソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−164)5−{4−[2−(3−
ベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン20
0mg、N,N′−カルボニルジイミダゾール73m
g、無水ジメチルホルムアミド20mlを用い、実施例
4に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1→3:1)に付して精製する
とRf値=0.49(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:n−ヘキサン=3:1)を有するle
ss polarとRf値=0.38(シリカゲル薄層
クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=3:
1)を有するpolarの混合物として淡黄色ガラス状
固体の目的化合物160mgが得られた。
【0352】実施例235−{4−[2−(5−(2−フェニルエトキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−165)実施例18で得られた5
−{4−[2−(3−(2−フェニルエトキシ)−2−
ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チ
アゾリジン−2,4−ジオン700mg、N,N′−カ
ルボニルジイミダゾール250mgおよび無水ジメチル
ホルムアミド10mlを用い、実施例4に準じて、反応
および後処理を行った。得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル
=1:1)に付して精製するとRf値=0.74(シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)のpol
arとRf値=0.80(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル)のless polarが1:1
のジアステレオマー混合物として650mg得られた。
【0353】実施例245−{4−[2−(5−(3−フェニルプロポキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−166)5−{4−[2−(3−
(3−フェニルプロポキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
−ジオン600mg、N,N′−カルボニルジイミダゾ
ール206mg、無水ジメチルホルムアミド60mlを
用い、実施例4に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1ないし3:2)に
付すと、ジアステレオマーがpolarとless p
olarに分離して得られた。それぞれを、逆相系分取
高速液体クロマトグラフィー(YMC−Pack OD
S−A(商品名;YMC社製);アセトニトリル:水=
1:1)に付して精製すると、polarより、Rf値
=0.46(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸
エチル:n−ヘキサン=2:1)を有する目的化合物9
8mgが、またless polarよりRf値=0.
52(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1)を有する目的化合物189
mgが得られた。
【0354】実施例255−{4−[2−(5−(4−フェニルブトキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−79)実施例19で得られた5−
{4−[2−(3−(4−フェニルブトキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チア
ゾリジン−2,4−ジオン550mg、N,N′−カル
ボニルジイミダゾール180mgおよび無水ジメチルホ
ルムアミド10mlを用い、実施例4に準じて反応およ
び後処理を行った。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)に付し、ついで、逆相系分取高速液体クロマト
グラフィー(YMC−Pack ODS−A(商品名;
YMC社製);アセトニトリル:水:酢酸:トリエチル
アミン=100:100:1:1)に付して精製すると
ジアステレオマーがpolarとless polar
に分離し、polarよりRf値=0.71(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)を有する目的
化合物170mgが、また、less polarより
Rf値=0.79(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル)を有する目的化合物160mgが得ら
れた。
【0355】実施例265−{4−[2−(5−(5−フェニルペンチルオキシ
メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−167)5−{4−[2−(3−
(5−フェニルペンチルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン600mg、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール194.3mg、無水ジメチルホルムアミド
60mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を
行った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)に付
して精製するとRf値=0.61(シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)
を有するless polarとRf値=0.52(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘ
キサン=2:1)を有するpolarの混合物として淡
黄色油状の目的化合物520mgが得られた。
【0356】実施例275−{4−[2−(5−(6−フェニルヘキシルオキシ
メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−168)5−{4−[2−(3−
(6−フェニルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン690mg、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール217mg、無水ジメチルホルムアミド20
mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1ないし3:
2)に付して精製するとRf値=0.63(シリカゲル
薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
3:2)を有するless polarとRf値=0.
56(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=3:2)を有するpolarの混合
物として淡黄色油状の目的化合物502mgが得られ
た。
【0357】実施例285−{4−[2−(5−(8−フェニルオクチルオキシ
メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−169)5−{4−[2−(3−
(8−フェニルオクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン660mg、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール197mgおよび無水ジメチルホルムアミド
20mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を
行った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付して
精製すると、Rf値=0.58および0.65(シリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:ヘキサン=
3:2)を有するpolarおよびless pola
rのジアステレオマー混合物として目的化合物550m
gが得られた。
【0358】実施例295−{4−[2−(5−(7−フェニルヘプチルオキシ
メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−170)5−{4−[2−(3−
(7−フェニルヘプチルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン590mg,N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール181mgおよび無水ジメチルホルムアミド
15mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を
行った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付して
精製すると、Rf値=0.29および0.37(シリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:ヘキサン=
1:1)を有するpolarおよびless pola
rのジアステレオマー混合物として目的化合物383m
gが得られた。
【0359】実施例305−{4−[2−(5−(3−フルオロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−171)5−{4−[2−(5−
(3−フルオロフェノキシメチル)−2−オキソオキサ
ゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}−3−ト
リフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン390
mg、トリフルオロ酢酸2ml、塩化メチレン2mlを
用い、実施例1に準じて反応および後処理を行うと、融
点50℃ないし53℃を有する目的化合物200mgが
得られた。
【0360】実施例315−{4−[2−(5−(4−メトキシフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号 1−173) (a)参考例78(a)で得られた5−{4−[2−
(5−(4−メトキシフェノキシメチル)−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}−
3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
less polar0.68g、トリフルオロ酢酸2
mlおよび塩化メチレン2mlを用い、実施例1に準じ
て反応および後処理を行うと、less polarよ
り融点49℃ないし52℃を有する目的化合物280m
gが得られた。
【0361】(b)参考例78(b)で得られた5−
{4−[2−(5−(4−メトキシフェノキシメチル)
−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]
ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−
2,4−ジオンpolar840mg、トリフルオロ酢
酸2mlおよび塩化メチレン2mlを用い、実施例1に
準じて反応および後処理を行うと、polarより融点
54℃ないし58℃を有する目的化合物440mgが得
られた。
【0362】実施例325−{4−[2−(3−(3−ジメチルアミノフェノキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−176)3−(3−ジメチルアミ
ノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン1.2
0g、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン1.81g、水素化シア
ノホウ素ナトリウム0.96gおよび無水メタノール5
0mlを用い、実施例2に準じて反応および後処理を行
った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:エタノール=20:1)に付し
て精製しエタノールより再結晶すると、融点92.1な
いし98℃を有する目的化合物0.74gが得られた。
【0363】実施例335−{4−[2−(5−(3−ジメチルアミノフェノキ
シメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プ
ロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−177)5−{4−[2−(3−
(3−ジメチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−
2,4−ジオン500mg、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール195mgおよび無水ジメチルホルムアミド
5mlを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行
った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)に付して精
製すると、融点55.5ないし57.1℃を有する目的
化合物380mgが得られた。
【0364】実施例345−{4−[2−(3−(4−フェニルフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−179)3−(4−フェニルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン1.00g、
5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン1.46g、水素化シアノホウ
素ナトリウム0.52gおよび無水メタノール40ml
を用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:メタノール=1:0ないし10:1)
に付した後に更に実施例10に準じて逆相系液体クロマ
トグラフィー(アセトニトリル:水=1:1)に付して
精製すると融点76.7ないし80.3℃の目的化合物
174mgが得られた。
【0365】実施例355−{4−[2−(5−(4−フェニルフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−180)5−{4−[2−(3−
(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
−ジオン500mg、N,N′−カルボニルジイミダゾ
ール195mgおよび無水ジメチルホルムアミド10m
lを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:2)に付して精製
すると、融点73.1ないし75.4℃を有する目的化
合物0.44gが得られた。
【0366】実施例365−{4−[2−(5−(4−フェニルフェノキシメチ
ル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)プロポ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−181)5−{4−[2−(3−
(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
−ジオン500mgの無水塩化メチレン10mlの溶液
中へN,N′−チオカルボニルジイミダゾール218m
gを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加
え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウム
上で乾燥した後、酢酸エチルを留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=2:3)に付した後、実施例10に準じて逆
相系液体クロマトグラフィー(アセトニトリル:水=6
0:40)に付して精製すると、polarより融点5
8.7ないし60.8℃、またless polarよ
り融点177.6ないし180.3℃を有する目的化合
物がそれぞれ136mgおよび165mg得られた。
【0367】実施例375−{4−[2−(3−フェニルチオ−2−ヒドロキシ
プロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン
−2,4−ジオン (例示化合物番号1−182)3−フェニルチオ−2−
ヒドロキシプロピルアミン2.95g、5−[4−(2
−オキソプロポキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4
−ジオン3g、水素化シアノホウ素ナトリウム1.0
g、無水メタノール100mlを用い、実施例2に準じ
て反応及び後処理を行うと、融点176℃ないし177
℃を有する目的化合物1.74gが得られた。
【0368】実施例385−{4−[2−(5−フェニルチオメチル−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−128)5−{4−[2−(3−
フェニルチオ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン1.2
g、N,N′−カルボニルジイミダゾール0.52g、
無水ジメチルホルムアミド20mlを用いて実施例4に
準じて反応及び後処理を行うと、Rf値=0.30(p
olar)及びRf値=0.38(less pola
r)(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:1)を有する2種のジアステレ
オマーの1:1混合物として目的化合物1.15gが得
られた。
【0369】実施例395−{4−[2−(3−(N−メチル−N−フェニルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]
ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−183)3−(N−メチル−N−
フェニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピルアミン1.
55g、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン1.6g、水素化シ
アノホウ素ナトリウム0.4g、無水メタノール50m
lを用いて、実施例2に準じて反応及び後処理を行うと
融点115℃ないし125℃を有する目的化合物1.3
9gが得られた。
【0370】実施例405−{4−[2−(5−(N−メチル−N−フェニルア
ミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)
プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−184)5−{4−[2−(3−
(N−メチル−N−フェニルアミノ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン
−2,4−ジオン0.9g、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール0.36g、無水ジメチルホルムアミド20
mlを用いて、実施例4に準じて反応及び後処理を行う
とRf値=0.24(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有する目的
化合物0.6gが得られた。
【0371】実施例415−{4−[2−(3−(3−クロロベンジルオキシ)
−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−186)3−(3−クロロベンジ
ルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン3.00g
(純度57%)、5−[4−(2−オキソプロポロキ
シ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン5.00
g、水素化シアノホウ素ナトリウム2.64gおよび無
水メタノール100mlを用い、実施例2に準じて反応
および後処理を行った。得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:エタノール=
10:1ないし4:1)に付し、さらに逆相系カラムク
ロマトグラフィー(アセトニトリル:水=3:7)に付
して精製し、融点(軟化点)52ないし53℃の目的化
合物302mgが得られた。
【0372】実施例425−{4−[2−(5−(3−クロロベンジルオキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−187)5−{4−[2−(3−
(3−クロロベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,
4−ジオン300mg、N,N′−カルボニルジイミダ
ゾール115mgおよび無水ジメチルホルムアミド5m
lを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:2ないし2:1)
に付し、Rf値=0.25(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル:ヘキサン=2:1)を有する目
的化合物206mgが得られた。
【0373】実施例435−{4−[2−(5−(3−クロロベンジルオキシメ
チル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−188)5−{4−[2−(3−
(3−クロロベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,
4−ジオン300mg、N,N′−チオカルボニルジイ
ミダゾール125mgおよび無水ジクロロメタン5ml
を用い、実施例36に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)に付して精製
するとRf値=0.35(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル:ヘキサン=2:1)を有する目的
化合物191mgが得られた。
【0374】実施例445−{4−[2−(5−(3−クロロベンジルオキシチ
メル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)プロ
ポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン・N
a塩 (例示化合物番号1−189)5−{4−[2−(5−
(3−クロロベンジルオキシメチル)−2−チオキソオ
キサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}チア
ゾリジン−2,4−ジオン68mgを2mlのメタノー
ルに溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール
溶液)24mgをメタノール1mlで希釈した溶液を加
え、1時間室温下に撹拌した。溶媒を留去し、融点23
8.7ないし240℃(分解)の目的化合物50mgを
得た。
【0375】実施例455−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)プロポ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−95)5−{4−[2−(3−
(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン300mg、N,N′−チオカルボニルジイミダ
ゾール127mgおよび無水ジメチルホルムアミド5m
lを用い、実施例36に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)次いで実施例
10に準じて逆相系カラムクロマトグラフィー(アセト
ニトリル:水=1:1)に付して精製すると、pola
rより融点50.3ないし52.8℃を有する目的化合
物87mgが、また、less polarより融点5
0.6ないし53.1℃を有する目的化合物78mgが
得られた。
【0376】実施例465−{4−[2−(3−(3−クロロフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ)ブチルオキシ]ベンジ
ル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−190)3−(3−クロロフェノ
キシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン1.50g、5
−[4−(2−オキソブチルオキシ)ベンジル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン2.61g、水素化シアノホウ
素ナトリウム1.40gおよび無水メタノール40ml
を用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:エタノール=1:0ないし10:1)
に付し、次いで実施例10に準じて逆相系カラムクロマ
トグラフィー(アセトニトリル:水=3:7)に付して
精製すると、融点(軟化点)49.5ないし52.8℃
を有する目的化合物2.97gが得られた。
【0377】実施例475−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ブチルオ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−191)5−{4−[2−(3−
(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ)ブチルオキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
−ジオン5.48g、N,N′−カルボニルジイミダゾ
ール2.11gおよび無水ジメチルホルムアミド60m
lを用い、実施例4に準じて反応および後処理を行っ
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3ないし2:1)
に付し、次いで実施例10に準じて逆相系カラムクロマ
トグラフィー(アセトニトリル:水=9:11)に付し
て精製すると、polarより融点150.5ないし1
54.4℃を有する目的化合物1.91gが、また、l
ess polarより融点(軟化点)54.4ないし
55.4℃を有する目的化合物1.90gが得られた。
【0378】実施例485−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)ブチル
オキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−192)5−{4−[2−(3−
(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ)ブチルオキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
−ジオン250mg、N,N′−チオカルボニルジイミ
ダゾール102mgおよび塩化メチレン5mlを用い、
実施例36に準じて反応および後処理を行った。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:ヘキサン=2:3)に付し、次いで実施例1
0に準じて逆相系カラムクロマトグラフィー(アセトニ
トリル:水=1:1)に付して精製すると、polar
より融点54.1ないし56.0℃を有する目的化合物
87mgが、また、less polarより融点5
7.7ないし59.0℃を有する目的化合物85mgが
得られた。
【0379】実施例495−{4−[2−(5−フェノキシメチル−2−チオキ
ソオキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−51)実施例3で得られた5−
{4−[2−(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,
4−ジオン205mg、N,N′−チオカルボニルジイ
ミダゾール95mgおよび無水ジメチルホルムアミド5
mlを用い、実施例36に準じて、反応および後処理を
行った。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付
して精製すると融点53℃ないし58℃(軟化点)を有
する目的化合物190mgが得られた。
【0380】実施例505−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ペントキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−193) (a)参考例100で得られた5−{4−[2−(5−
(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル)ペントキシ]ベンジル}−3−トリ
フェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオンless
polar1.58g、トリフルオロ酢酸2mlおよ
び塩化メチレン4mlを用い、実施例1に準じて反応お
よび後処理を行うと、less polarより融点5
0℃ないし52℃を有する目的化合物516mgが得ら
れた。
【0381】(b)参考例100で得られた5−{4−
[2−(5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オ
キソオキサゾリジン−3−イル)ペントキシ]ベンジ
ル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオンpolar 1.45g、トリフルオロ酢酸2m
lおよび塩化メチレン4mlを用い、実施例1に準じて
反応および後処理を行うと、polarより融点53℃
ないし55℃を有する目的化合物314mgが得られ
た。
【0382】実施例515−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−3−メ
チルブトキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオ
(例示化合物番号1−195) (a)参考例103(a)で得られた5−{4−[2−
(5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオ
キサゾリジン−3−イル)−3−メチルブトキシ]ベン
ジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4
−ジオンless polar 0.92g、トリフル
オロ酢酸2mlおよび塩化メチレン4mlを用い、実施
例1に準じて反応および後処理を行うと、less p
olarより融点51℃ないし53℃を有する目的化合
物145mgが得られた。
【0383】(b)参考例103(b)で得られた5−
{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチル)−
2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−3−メチルブ
トキシ]ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリ
ジン−2,4−ジオンpolar 1.18g、トリフ
ルオロ酢酸2mlおよび塩化メチレン4mlを用い、実
施例1に準じて反応および後処理を行うと、polar
より融点57℃ないし58℃を有する目的化合物177
mgが得られた。
【0384】実施例525−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−メ
チルプロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジ
オン (例示化合物番号1−197)参考例111で得られた
5−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−メ
チルプロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2−イミノ
−4−オンとチオ尿素の混合物1.50gと6規定塩酸
15mlに、メタノール4mlを加え、5時間加熱還流
した。反応終了後、反応液に重炭酸ナトリウム水溶液を
加え中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より
酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1)に付し、更に逆相系分取高速液体クロマトグラフィ
ー(YMC−Pack ODS−A(商品名;YMC社
製);アセトニトリル:水=1:1)に付して精製する
と、融点55℃ないし58℃を有する目的化合物454
mgが得られた。
【0385】実施例535−{4−[3−(5−フェノキシメチル−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル)プロポキシ]ベンジル}チ
アゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−49)5−{4−[3−(5−フ
ェノキシメチル−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル)プロポキシ]ベンジル}−3−トリフェニルメチル
チアゾリジン−2,4−ジオン1.98g、トリフルオ
ロ酢酸2mlおよび塩化メチレン4mlを用い、実施例
1に準じて反応および後処理を行うと、融点41℃ない
し43℃を有する目的化合物1.18gが得られた。
【0386】実施例545−{4−[4−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ブトキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−200)5−{4−[4−(5−
(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル)ブトキシ]ベンジル}−3−トリフ
ェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン1.42
g、トリフルオロ酢酸2mlおよび塩化メチレン4ml
を用い、実施例1に準じて反応および後処理を行うと、
融点40℃ないし42℃を有する目的化合物910mg
が得られた。
【0387】実施例555−{4−[2−(2−(3−クロロフェノキシメチ
ル)モルホリノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン
−2,4−ジオン (例示化合物1−201)5−{4−[2−(2−(3
−クロロフェノキシメチル)モルホリノ)プロポキシ]
ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−
2,4−ジオン1.24g、トリフルオロ酢酸4mlお
よび塩化メチレン2mlを用い、実施例1に準じて反応
および後処理を行ったところ、融点51℃ないし52℃
を有する目的化合物181mgが得られた。
【0388】実施例565−{4−[2−(3−(7−フェニルヘプチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベ
ンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号 1−204)3−(7−フェニルヘ
ルプチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン83
6mg、5−[4−(2−オキソプロポキシ)ベンジ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン800mg、水素化
シアノホウ素ナトリウム540mgおよび無水メタノー
ル50mlを用い、実施例2に準じて反応および後処理
を行い、Rf値=0.21(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル:エタノール=5:1)を有する
目的化合物74mgが得られた。
【0389】実施例575−{4−[2−(N−3−(3−クロロフェノキシ)
−2−ヒドロキシプロピル−N−メチルアミノ)プロポ
キシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−206)5−{4−[2−(3−
(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン300mgのトルエン:ジオキサン(1:1)の
混合溶液20mlに、パラホルムアルデヒド180mg
およびp−トルエンスルホン酸30mgを加え、3時間
加熱還流した。更に2日間撹拌後、パラホルムアルデヒ
ド180mgおよびp−トルエンスルホン酸30mgを
加え、8時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物よ
り溶剤を減圧下で留去し、残渣に重炭酸ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液よ
り酢酸エチルを留去し、得られた残渣を逆相系分取高速
液体クロマトグラフィー(YMC−Pack ODS−
A(商品名;YMC社製);アセトニトリル:水=1:
1に付して精製すると、融点(軟化点)64℃ないし6
7℃を有する目的化合物78mgが得られた。
【0390】実施例585−{4−[2−(3−(4−フェニルフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピルアミノ)エトキシ]ベンジル}
チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−207)3−(4−フェニルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン0.42g、
無水メタノール10ml、水素化シアノホウ素ナトリウ
ム0.21gおよび5−[4−(2−オキソエトキシ)
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン0.52gを
用い、実施例2に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:メチルアルコール=1:0→3:1)に
付し、更に逆相系分取高速液体クロマトグラフィー(Y
MC−Pack ODS−A(商品名;YMC社製);
アセトニトリル:水=3:7→35:65に付して精製
すると、融点83℃ないし86℃を有する目的化合物2
22mgが得られた。
【0391】実施例595−{4−[2−(5−(4−フェニルフェノキシメチ
ル)−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキ
シ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン (例示化合物番号1−209)5−{4−[2−(3−
(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ)エトキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
ジオン50mg、無水塩化メチレンおよびN,N’−チ
オカルボニルジイミダゾール22mgを用い、実施例4
に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生成物
を逆相系分取高速液体クロマトグラフィー(YMC−P
ack ODS−A(商品名;YMC社製);アセトニ
トリル:水=1:1→11:9に付して精製すると、融
点68℃ないし70℃を有する目的化合物42mgが得
られた。
【0392】参考例13−クロロフェノキシメチルオキシラン 3−クロロフェノール35.70g、炭酸カリウム4
7.67gおよび無水ジメチルホルムアミド200ml
の混合物に、エピブロモヒドリン40.96gの無水ジ
メチルホルムアミド溶液50mlを滴下し、62℃で
3.5時間加熱した。反応終了後、反応混合物からジメ
チルホルムアミドを減圧下で留去し、得られた残渣に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を更に食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より
酢酸エチルを留去した後、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:4)に付して精製すると、Rf値=0.45 (シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:ヘキサン
=1:4)を有する目的化合物43.43gが得られ
た。
【0393】参考例25−(3−クロロフェノキシメチル)−3−t−ブトキ
シカルボニルオキサゾリジン−2−オン 水素化ナトリウム(55重量%)2.18gをn−ヘキ
サンで洗浄し、ジメチルホルムアミド50mlを加え、
ジ−t−ブチルイミノジカルボキシラート13.3gの
ジメチルホルムアミド溶液60mlを氷冷下で滴下し、
更にジメチルホルムアミド50mlを加えた。反応混合
物を同温にて1時間撹拌した後、室温で2時間撹拌し
た。反応混合物にジメチルホルムアミド350mlを加
え、次いで3−クロロフェノキシメチルオキシラン
9.2gを加え、2日間撹拌した後、70℃で3時間加
熱した。反応終了後、反応混合物に氷冷下で2N塩酸を
加えpH4とした。反応混合物より溶剤を減圧下で留去
し、次いで水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽
出液より酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:3→3:1)に付して精製すると、融点11
6.2℃ないし124.0℃を有する目的化合物9.8
0gが得られた。
【0394】参考例35−(3−クロロフェノキシメチル)−オキサゾリジン
−2−オン 5−(3−クロロフェノキシメチル)−3−t−ブトキ
シカルボニルオキサゾリジン−2−オン1.97gの無
水テトラヒドロフラン溶液4mlに氷冷下で、トリフル
オロ酢酸4mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応終
了後、反応混合物よりテトラヒドロフランおよびトリフ
ルオロ酢酸を減圧下で留去すると、Rf値=0.43
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)を
有する目的化合物1.23gが得られた。
【0395】参考例42−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕プロピオン酸エチル 水素化ナトリウム(55重量%)0.17gをn−ヘキ
サンで洗浄し、ジメチルホルムアミド15mlを加え、
氷冷下で5−(3−クロロフェノキシメチル)−オキサ
ゾリジン−2−オン1.85gのジメチルホルムアミド
溶液10mlを滴下し、さらにジメチルホルムアミド5
0mlを加え、室温で2時間撹拌した。次いで、反応混
合物に氷冷下で2−ブロモプロピオン酸エチル1.76
gのジメチルホルムアミド溶液5mlを加え、室温で1
時間攪拌した。反応終了後、反応混合物よりジメチルホ
ルムアミドを減圧下で留去し、得られた残渣に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より酢酸エチ
ルを留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)に付して精
製すると、Rf値=0.38 (シリカゲル薄層クロマト
グラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有
する目的化合物1.05gが得られた。
【0396】参考例52−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕プロパノール (a) 2−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)
−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロピオン酸
エチル2.95gのテトラヒドロフラン溶液 25ml
に、氷冷下で水素化ホウ素リチウム0.4gを加えた
後、メタノール0.37mlとテトラヒドロフラン5m
lの混合物を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌
した。反応終了後、反応混合物より減圧下でテトラヒド
ロフランを留去し、得られた残渣に食塩水を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、得られた残渣
を酢酸エチルから再結晶すると、融点114℃ないし1
15℃を有する目的化合物0.93gが得られた。
【0397】(b) 3−(2−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−1−メチルエチル)−5−(3−クロロ
フェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン152m
gの無水テトラヒドロフラン溶液1mlに、氷冷下でフ
ッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(26W/V%テ
トラヒドロフラン溶液)1.2mlを加え、室温で1.
5時間攪拌した。反応終了後、反応混合物に飽和食塩水
を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:エタノール=1:0→20:1)に付して精
製すると、目的化合物97mgが得られ、これはa法で
得られた化合物と同じ物理化学的性質を示した。
【0398】参考例65−{4−[2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ]ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン
−2、4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン344mg、無水ベンゼン
15ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリ
フェニルメチルチアゾリジン−2、4−ジオン654m
gおよびアゾジカルボニルジピペリジン429mgの混
合物を室温で30分間撹拌した後、2−[5−(3−ク
ロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−
3−イル]プロパノール500mgのベンゼン溶液10
mlを加え一夜撹拌した。反応終了後、反応混合物より
溶剤を減圧下で濃縮し、不溶物をろ去した。得られたろ
液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)
に付して精製すると、融点90.9℃ないし94.0℃
を有する目的化合物 0.33gが得られた。
【0399】参考例72−ベンジルオキシカルボニルアミノプロパノール DL−アラニノール16.9gの無水テトラヒドロフラ
ンの溶液100mlにトリエチルアミン31.3mlを
加え、氷冷下でカルボベンジルオキシクロリド(30な
いし35W/V%トルエン溶液)100gを滴下した。
反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応終了後、反応混
合物よりテトラヒドロフランを留去し、得られた残渣に
水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より酢酸
エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)
に付して精製すると、融点52.2℃ないし56.6℃
を有する目的化合物18.07gが得られた。
【0400】参考例8N−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ル)エチル−O−ベンジルカルバメート 2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロパノール1
6.0g、イミダゾール12.39gおよびジメチルホ
ルムアミド150mlの混合物に、氷冷下でt−ブチル
ジメチルシリルクロリド13.72gのジメチルホルム
アミド溶液50mlを滴下し、室温で6.5時間撹拌し
た。反応終了後、反応混合物よりジメチルホルムアミド
を減圧下で留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6)に付して精製す
ると、融点68.0℃ないし70.2℃を有する目的化
合物23.89gが得られた。
【0401】参考例92−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチ
ルアミン N−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ル)エチル−O−ベンジルカルバメート4.0g、10
%パラジウム−炭素0.80g、エタノール40mlの
混合物に水素を1時間導入した。窒素置換後、反応混合
物より10%パラジウム−炭素をろ別し、ろ液を濃縮す
ると、Rf値=0.27 (シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)を有する
目的化合物1.88gが得られた。
【0402】参考例101−(3−クロロフェノキシメチル)−2−(2−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチ
ルアミン1.48g、3−クロロフェノキシメチルオキ
シラン1.44g、エタノール16mlの混合物を24
時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物よりエタノ
ールを減圧下で留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:エタノール=1:
0→10:1)に付して精製すると、Rf値=0.30
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:エ
タノール=10:1)を有する目的化合物1.53gが
得られた。
【0403】参考例113−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ルエチル)−5−(3−クロロフェノキシメチル)オキ
サゾリジン−2−オン 1−(3−クロロフェノキシメチル)−2−(2−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール300mgのジメチルホルムアミド溶液
5mlにN,N’−カルボニルジイミダゾール146m
gを加え、室温で一夜撹拌した。反応終了後、反応混合
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:4)に付して精製すると、Rf
値=0.30および0.17 (シリカゲル薄層クロマト
グラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)を有
する目的化合物(ジアステレオマー混合物)287mg
が得られた。
【0404】参考例123−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド 3−クロロフェノキシメチルオキシラン0.37gのメ
タノール−水(8:1)溶液 12mlにアジ化ナトリ
ウム0.65gとギ酸メチル 3mlを加え、50℃で
加温下、9時間攪拌した。反応終了後、反応混合物より
溶剤を減圧下で留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥後、抽出液より溶剤を留去すると、Rf値=0.19
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:4)を有する無色油状の目的化合物
0.40gが得られた。
【0405】参考例133−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミン 3−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド0.39gの無水テトラヒドロフラン溶液5m
lに、氷冷下で窒素気流下、水素化アルミニウムリチウ
ム0.19gを少しずつ加えた。同条件下で、更に1.
5時間攪拌後、過剰の水素化アルミニウムリチウムは水
を加え分解した。反応終了後、反応混合物より不溶物を
セライトろ去し、ろ液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。反応混合物より溶剤を減圧下で留去すると、融点5
5℃ないし58℃を有する白色結晶の目的化合物0.1
5gが得られた。
【0406】参考例143−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアジド フェノキシメチルオキシラン1.00g、アジ化ナトリ
ウム1.94g、ギ酸メチル10mlおよびメタノール
−水(8:1)45mlを用い、参考例12に準じて反
応および後処理を行うと、Rf=0.26(シリカゲル
薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:4)を有する薄黄色油状の目的化合物 1.30g
が得られた。
【0407】参考例153−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアミン 3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアシド1.1
7g、水素化アルミニウムリチウム0.46g、無水テ
トラヒドロフラン20mlを用い、参考例13に準じて
反応および後処理を行うと、融点82℃ないし84℃を
有する目的化合物1.09gが得られた。
【0408】参考例163−フェニル−2−ヒドロキシプロピルアジド (±)−(2、3−エポキシプロピル)ベンゼン5g、
アジ化ナトリウム12.1g、ギ酸メチル60ml、メ
タノール−水(8:1)270mlを用い、参考例12
に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.3
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:4)を有する無色油状の目的化合物
6.03gが得られた。
【0409】参考例173−フェニル−2−ヒドロキシプロピルアミン 3−フェニル−2−ヒドロキシプロピルアジド6.0
g、水素化アルミニウムリチウム2.6g、無水テトラ
ヒドロフラン300mlを用い、参考例13に準じて反
応および後処理を行うと、融点64℃ないし66℃を有
する目的化合物5.26gが得られた。
【0410】参考例185−[4−(2−オキソプロピルチオ)ベンジル]チア
ゾリジン−2、4−ジオン 水素化ナトリウム(55重量%)1.28gをトルエン
で洗浄し、ジメチルホルムアミド30mlを加え、氷冷
下で5−(4−メルカプトベンジル)チアゾリジン−
2、4−ジオン3.2gのジメチルホルムアミド溶液2
0mlを滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物
に氷冷下で、ブロモアセトン1.69mlを加え室温で
2時間撹拌した。更に、反応混合物を一夜放置後、減圧
下でジメチルホルムアミドを留去した。得られた残渣に
水を加え、さらに1N塩酸でpH2〜3に調製した後、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より酢酸エチ
ルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)に付
して精製すると、融点96℃ないし102℃を有する目
的化合物1.68gが得られた。
【0411】参考例195−[4−(2、2−ジエトキシエトキシ)ベンジル]
チアゾリジン−2、4−ジオン 水素化ナトリウム(55重量%)260mgをトルエン
で洗浄し、ジメチルホルムアミド5mlを加え、氷冷下
で5−(4−ヒドロキシベンジル)チアゾリジン−2、
4−ジオン530mgを加え室温で30分間撹拌した。
反応混合物に氷冷下で、ブロモアセトアルデヒドジエチ
ルアセタール0.73mlを加え50℃で3時間撹拌し
た後、減圧下でジメチルホルムアミドを留去した。得ら
れた残渣に水を加え、さらに1N塩酸でpH2〜3に調
製した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液よ
り酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:2)に付して精製すると、Rf値=0.46(シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:2)を有する目的化合物600mgが得られ
た。
【0412】参考例205−[4−(2−オキソエトキシ)ベンジル]チアゾリ
ジン−2、4−ジオン 5−[4−(2、2−ジエトキシエトキシ)ベンジル]
チアゾリジン−2、4−ジオン10.07gをテトラヒ
ドロフラン80mlに溶解し、次いで6N塩酸20ml
を加え、室温で一夜放置した。反応終了後、反応混合物
より溶剤を留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。抽出液より酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=3:2)に付して精製すると、Rf値=0.
37(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1)を有する目的化合物5.9
2gが得られた。
【0413】参考例212−[5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル]プロパノール 3−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ルエチル)−5−(3−クロロフェノキシメチル)オキ
サゾリジン−2−オン152mgのテトラヒドロフラン
溶液1mlにフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラ
ヒドロフラン溶液(1.0 M)1.2mlを氷冷下で
滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応
混合物に水および食塩を加え、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、抽出液より酢
酸エチルを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:エタノール=1:0
→20:1)に付して精製すると、Rf=0.28(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)を有す
る目的化合物 97mgが得られた。
【0414】参考例22(S)−3−クロロフェノキシメチルオキシラン 3−クロロフェノール2.57g、トリフェニルホスフ
ィン7.86gおよび無水ベンゼン30mlの混合物
に、アゾジカルボン酸ジエチル5.22gを滴下し、室
温で1時間撹拌した。次いで(R)−グリシドール2.
01gを滴下し、室温下14時間放置した。反応混合物
からベンゼンを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:3)に付して精製すると、Rf値=0.42(シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:3)を有する目的化合物3.11gが得られ
た。
【0415】参考例23(R)−2−ベンゾキシカルボニルアミノプロパノール D−アラニノール5.00g、炭酸カリウム18.49
g、酢酸エチル15mlおよび水15mlの混合物にカ
ルボベンゾキシクロリド11.42gを滴下し、室温で
1.5時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチル層を分離
し、水層を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を合わ
せ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、濃縮した。析出し
た粗結晶を濾取し、n−ヘキサンで洗浄すると、融点7
8℃ないし80℃を有する目的化合物13.68gが得
られた。
【0416】参考例24N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)
−メチルエチル−O−ベンジルカルバメート (R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロパノ
ール12.54g、t−ブチルジメチルシリルクロリド
9.97g、イミダゾール4.90gおよび無水ジメチ
ルホルムアミド150mlを用い、参考例8に準じて反
応および後処理を行うと、Rf値=0.54(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:4)を有する目的化合物16.43gが得られ
た。
【0417】参考例252−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−メ
チルエチルアミン N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)
−メチルエチル−O−ベンジルカルバメート16.4
g、10%パラジウム−炭素3.5gおよびエタノール
100mlを用い、参考例9に準じて反応および後処理
を行うと、Rf値=0.27(シリカゲル薄層クロマト
グラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)およ
び、〔α〕D =−10.1°(メタノール、C=1.1
55)を有する目的化合物8.55gが得られた。
【0418】参考例261−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−
メチルエチルアミノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−メ
チルエチルアミン1.48g、(S)−3−クロロフェ
ノキシメチルオキシラン0.72gおよび無水エタノー
ル10mlを用い、参考例10に準じて反応および後処
理を行うと、Rf値=0.24(シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー;酢酸エチル)および、〔α〕D =−1
4.3°(メタノール、C=1.025)を有する目的
化合物1.00gが得られた。
【0419】参考例273−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(R)−メチルエチル)−5−(S)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン 1−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−
メチルエチルアミノ)エタノール0.92g、N,N′
−カルボニルジイミダゾール0.48gおよび無水ジメ
チルホルムアミド10mlを用い、参考例11に準じて
反応および後処理を行うと、Rf値=0.25(シリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:2)および、〔α〕D =+34.1°(メタノ
ール、C=0.960)を有する目的化合物0.92g
が得られた。
【0420】参考例282−(R)−〔5−(S)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール 3−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(R)−メチルエチル)−5−(S)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン0.88
g、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(26W/
V%テトラヒドロフラン溶液)6.6mlおよび無水テ
トラヒドロフラン10mlを用い、参考例5に準じて反
応および後処理を行うと、Rf値=0.45(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)を有し、
〔α〕D =+45.6°(メタノール、C=1.00
0)を有する目的化合物0.58gが得られた。
【0421】参考例295−{4−〔2−(R)−(5−(S)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチ
ルチアゾリジン−2,4−ジオン 2−(R)−〔5−(S)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール0.52g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−
3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
1.01g、トリ−n−ブチルホスフィン0.44g、
アゾジカルボニルジピペリジン0.55gおよび無水ベ
ンゼン30mlを用い、参考例6に準じて反応および後
処理を行うと、Rf値=0.26(シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)
および、〔α〕D =+35.9°(メタノール、C=
1.000)を有する目的化合物1.02gが得られ
た。
【0422】参考例30(R)−3−クロロフェノキシメチルオキシラン 3−クロロフェノール5.14g、(S)−グリシドー
ル4.44g、トリフェニルホスフィン15.72g、
アゾジカルボン酸ジエチル10.44gおよび無水ベン
ゼン50mlを用い、参考例22に準じて反応および後
処理を行うと、Rf値=0.42(シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)
を有する目的化合物6.43gが得られた。
【0423】参考例31(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロパノ
ール L−アラニノール14.55g、カルボベンゾキシクロ
リド(30〜35W/V%トルエン溶液)126ml、
トリエチルアミン29.6mlおよび無水テトラヒドロ
フラン100mlを用い、参考例7に準じて反応および
後処理を行うと、融点79℃ないし80℃を有する目的
化合物8.15gが得られた。
【0424】参考例32N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)
−メチルエチル−O−ベンジルカルバメート (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロパノ
ール7.00g、t−ブチルジメチルシリルクロリド
6.03g、イミダゾール5.45gおよび無水ジメチ
ルホルムアミド100mlを用い、参考例8に準じて反
応および後処理を行うと、Rf値=0.48(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:7)を有する目的化合物10.52gが得られ
た。
【0425】参考例332−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−メ
チルエチルアミン N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)
−メチルエチル−O−ベンジルカルバメート10.22
g、10%パラジウム−炭素2.00gおよびエタノー
ル80mlを用い、参考例9に準じて反応および後処理
を行うと、Rf値=0.27(シリカゲル薄層クロマト
グラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)を有
し、〔α〕D =+9.7(メタノール、C=1.04
0)を有する目的化合物5.69gが得られた。
【0426】参考例341−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−
メチルエチルアミノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−メ
チルエチルアミン1.51g、(R)−3−クロロフェ
ノキシメチルオキシラン0.74gおよび無水エタノー
ル10mlを用い、参考例10に準じて反応および後処
理を行うと、Rf値=0.24(シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー;酢酸エチル)および、〔α〕D =+1
5.1°(メタノール、C=1.075)を有する目的
化合物0.88gが得られた。
【0427】参考例353−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(S)−メチルエチル)−5−(R)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン 1−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−
メチルエチルアミノ)エタノール0.82g、N,N′
−カルボニルジイミダゾール0.43gおよび無水ジメ
チルホルムアミド10mlを用い、参考例11に準じて
反応および後処理を行うと、Rf値=0.25(シリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:2)を有し、〔α〕D =−33.4°(メタノ
ール、C=1.040)を有する目的化合物0.85g
が得られた。
【0428】参考例362−(S)−〔5−(R)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール 3−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(S)−メチルエチル)−5−(R)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン0.78
g、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(26W/
V%テトラヒドロフラン溶液)5.85mlおよび無水
テトラヒドロフラン10mlを用い、参考例5に準じて
反応および後処理を行うと、融点92℃ないし94℃を
有し、〔α〕D=−47.8°(メタノール、C=0.
980)を有する目的化合物0.52gが得られた。
【0429】参考例375−{4−〔2−(S)−(5−(R)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチ
ルチアゾリジン−2,4−ジオン 2−(S)−〔5−(R)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール0.46g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−
3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
−0.90g、トリ−n−ブチルホスフィン0.39
g、アゾジカルボニルジピペリジン0.49gおよび無
水ベンゼン30mlを用い、参考例6に準じて反応およ
び後処理を行うと、Rf値=0.26(シリカゲル薄層
クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1)および、〔α〕D =−35.3°(メタノール、C
=1.015)を有する目的化合物0.79gが得られ
た。
【0430】参考例381−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−
メチルエチルアミノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−メ
チルエチルアミン2.00g、(S)−3−クロロフェ
ノキシメチルオキシラン1.92g、エタノール20m
lを用い、参考例10に準じて反応および後処理を行う
と、Rf値=0.24(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル)および、〔α〕D =+14.7°
(メタノール、C=0.995)を有する目的化合物
2.22gが得られた。
【0431】参考例393−〔2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(S)−メチルエチル〕−5−(S)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン 1−(S)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(S)−
メチルエチルアミノ)エタノール2.06g、N,N′
−カルボニルジイミダゾール1.07g、無水ジメチル
ホルムアミド20mlを用い、参考例11に準じて反応
および後処理を行うと、Rf値=0.18(シリカゲル
薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:4)および、〔α〕D =+51.7°(メタノー
ル、C=1.03)を有する目的化合物2.11gが得
られた。
【0432】参考例402−(S)−〔5−(S)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール 3−〔2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(S)−メチルエチル〕−5−(S)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン2.00
g、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(26W/
V%テトラヒドロフラン溶液)15ml、無水テトラヒ
ドロフラン20mlを用い、参考例5(b)に準じて反
応および後処理を行うと、融点67℃ないし70℃およ
び、〔α〕D =+57.0°(メタノール、C=1.0
55)を有する目的化合物0.85gが得られた。
【0433】参考例415−{4−〔2−(S)−(5−(S)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチ
ルチアゾリジン−2,4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン405mg、無水ベンゼン
25ml、2−(S)−〔5−(S)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル〕プロパノール700mg、アゾジカルボニルジピペ
リジン505mgおよび5−(4−ヒドロキシベンジ
ル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン745mgを用い、参考例6に準じて反応および
後処理を行ったところ、融点80℃ないし84℃およ
び、〔α〕D =+25.9℃(メタノール、C=0.9
6)を有する目的化合物340mgが得られた。
【0434】参考例421−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−
メチルエチルアミノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−メ
チルエチルアミン3.00g、(R)−3−クロロフェ
ノキシメチルオキシラン2.95g、エタノール30m
lを用い、参考例10に準じて反応および後処理を行う
と、Rf値=0.23(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル)および、〔α〕D =−15.6°
(メタノール、C=0.990)を有する目的化合物
3.73gが得られた。
【0435】参考例433−〔2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(R)−メチルエチル〕−5−(R)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン 1−(R)−(3−クロロフェノキシメチル)−2−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(R)−
メチルエチルアミノ)エタノール3.45g、N,N′
−カルボニルジイミダゾール1.78g、無水ジメチル
ホルムアミド30mlを用い、参考例11に準じて反応
および後処理を行うと、Rf値=0.74(シリカゲル
薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:1)および、〔α〕D =−53.3°(メタノー
ル、C=1.020)を有する目的化合物3.52gが
得られた。
【0436】参考例442−(R)−〔5−(R)−(3−クロロフェノキシメ
チル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル〕プロパ
ノール 3−〔2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
(R)−メチルエチル〕−5−(R)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オン3.25
g、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(26W/
V%テトラヒドロフラン溶液)24mlおよび無水テト
ラヒドロフラン30mlを用い、参考例5(b)に準じ
て反応および後処理を行うと、融点76℃ないし78℃
および、〔α〕D =−65.4°(メタノール、C=
1.060)を有する目的化合物2.28gが得られ
た。
【0437】参考例455−{4−〔2−(R)−(5−(R)−(3−クロロ
フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
イル)プロポキシ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチ
ルチアゾリジン−2,4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン526mg、無水ベンゼン
25ml、2−(R)−〔5−(R)−(3−クロロフ
ェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル〕プロパノール900mg、アゾジカルボニルジピペ
リジン656mgおよび5−(4−ヒドロキシベンジ
ル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン1.21gを用い、参考例6に準じて反応および
後処理を行ったところ、融点74℃ないし81℃およ
び、〔α〕D =−29.0°(メタノール、C=1.0
00)を有する目的化合物0.65gが得られた。
【0438】参考例46ベンジルオキシメチルオキシラン 水素化ナトリウム(55%重量)4.03gをn−ヘキ
サンで洗浄し、無水ジメチルホルムアミド200mlを
加え、氷冷下で無水ベンジルアルコール20gを滴下し
た。室温で1時間撹拌した後反応混合物にエピブロモヒ
ドリン15.2mlを氷冷下で滴下し、1.5時間撹拌
した後1晩放置した。反応終了後、反応混合物からジメ
チルホルムアミドを減圧下で留去し、得られた残渣に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を更に食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より
酢酸エチルを留去した後、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:6→1:5)に付して精製すると、Rf値=0.3
9(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:
n−ヘキサン=1:5)を有する目的化合物13gが得
られた。
【0439】参考例473−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルアジド ベンジルオキシメチルオキシラン4.92g、メタノー
ル−水(8:1)溶液160ml、アジ化ナトリウム
9.75g、ギ酸メチル40mlを用い、参考例12に
準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.22
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:5)を有する淡黄色油状の目的化合物
5.7gが得られた。
【0440】参考例483−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルアミン 3−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピルアジド
5.7g、水素化アルミニウムリチウム2.09g、無
水テトラヒドロフラン250mlを用い、参考例13に
準じて反応および後処理を行うと、融点72℃ないし7
4℃を有する白色結晶の目的化合物3.5gが得られ
た。
【0441】参考例495−フェニルペンチルオキシメチルオキシラン 5−フェニル−1−ペンタノール5g、エピブロモヒド
リン4.99ml、水素化ナトリウム(55%重量)
1.31g、無水ジメチルホルムアミド80mlを用
い、参考例46に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6)に付して精製す
るとRf値=0.49(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を有する無
色油状の目的化合物4.2gが得られた。
【0442】参考例503−(5−フェニルペンチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド 5−フェニルペンチルオキシメチルオキシラン4.0
g、アジ化ナトリウム5.9g、メタノール−水(8:
1)溶液160ml、ギ酸メチル40mlを用い参考例
12に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.
25(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:4)を有する淡黄色油状の目的
化合物4.5gが得られた。
【0443】参考例513−(5−フェニルペンチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミン 3−(5−フェニルペンチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド4.5g、水素化アルミニウムリチウム
1.3g、無水テトラヒドロフラン250mlを用い、
参考例13に準じて反応および後処理を行うと、Rf値
=0.09(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸
エチル:エタノール:トリエチルアミン=10:2:
1)を有する淡黄色油状の目的化合物4.3gが得られ
た。
【0444】参考例523−フェニルプロポキシメチルオキシラン 3−フェニル−1−プロパノール8g、エピブロモヒド
リン9.64ml、水素化ナトリウム(55%重量)
2.56g、無水ジメチルホルムアミド100mlを用
い、参考例46に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6)に付して精製す
るとRf値=0.36(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)を有する無
色油状の目的化合物7.2gが得られた。
【0445】参考例533−(3−フェニルプロポキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアジド 3−フェニルプロポキシメチルオキシラン5.77g、
アジ化ナトリウム9.75g、メタノール−水(8:
1)溶液160ml、ギ酸メチル40mlを用い、参考
例12に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.27(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:n−ヘキサン=1:5)を有する淡黄色油状の目
的化合物6.6gが得られた。
【0446】参考例543−(3−フェニルプロポキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミン 3−(3−フェニルプロポキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアジド6.5g、水素化アルミニウムリチウム2.
1g、無水テトラヒドロフラン250mlを用い、参考
例13に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.09(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:エタノール:トリエチルアミン=10:2:1)
を有する淡黄色油状の目的化合物6gが得られた。
【0447】参考例552−フェニルエトキシメチルオキシラン 2−フェニルエタノール4.28g、水素化ナトリウム
(55重量%)1.68g、エピブロモヒドリン4.1
ml、無水ジメチルホルムアミド100mlを用い、参
考例46に準じて反応および後処理を行った。得られた
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=8:1)に付して精製すると、Rf値
=0.77(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;n−
ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を有する無色油状の目
的化合物4.68gが得られた。
【0448】参考例563−(2−フェニルエトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド 2−フェニルエトキシメチルオキシラン4.50g、ア
ジ化ナトリウム8.20g、ギ酸メチル45mlおよび
メタノール−水(8:1)180mlを用い、参考例1
2に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.7
0(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)を有する無色油状の目的化合
物5.49gが得られた。
【0449】参考例573−(2−フェニルエトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミン 3−(2−フェニルエトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド5.30g、水素化アルミニウムリチウム1.
85g、無水テトラヒドロフラン120mlを用い、参
考例13に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.09(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:メタノール=10:1)を有する無色油状の目的
化合物4.47gが得られた。
【0450】参考例584−フェニルブトキシメチルオキシラン 4−フェニル−1−ブタノール5.00g、水素化ナト
リウム(55重量%)1.58g、エピブロモヒドリン
3.9ml、無水ジメチルホルムアミド110mlを用
い、参考例46に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=8.1)に付して精製す
るとRf値=0.77(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を有する無
色油状の目的化合物3.83gが得られた。
【0451】参考例593−(4−フェニルブトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド 4−フェニルブトキシメチルオキシラン3.70g、ア
ジ化ナトリウム5.83g、ギ酸メチル37mlおよび
メタノール−水(8:1)135mlを用い、参考例1
2に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.6
7(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)を有する無色油状の目的化合
物4.46gが得られた。
【0452】参考例603−(4−フェニルブトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミン 3−(4−フェニルブトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアジド4.30g、水素化アルミニウムリチウム1.
31g、無水テトラヒドロフラン120mlを用い、参
考例13に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.08(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:メタノール=10:1)を有する無色油状の目的
化合物3.70gが得られた。
【0453】参考例616−フェニルヘキシルオキシメチルオキシラン 6−フェニル−1−ヘキサノール5g、エピブロモヒド
リン4.6ml、水素化ナトリウム(55%重量)1.
23g、無水ジメチルホルムアミド80mlを用い、参
考例46に準じて反応および後処理を行った。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:n−ヘキサン=1:7)に付して精製するとR
f値=0.60(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)を有する無色油状
の目的化合物4.35gが得られた。
【0454】参考例623−(6−フェニルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド 6−フェニルヘキシルオキシメチルオキシラン4g、ア
ジ化ナトリウム5.5g、メタノール−水(8:1)溶
液100ml、ギ酸メチル25mlを用い、参考例12
に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.39
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:5)を有する淡黄色油状の目的化合物
4.5gが得られた。
【0455】参考例633−(6−フェニルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミン 3−(6−フェニルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド4.5g、水素化アルミニウムリチウム
1.23g、無水テトラヒドロフラン150mlを用
い、参考例13に準じて反応および後処理を行うと、R
f値=0.12(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミン=5:1:
1)を有する淡黄色油状の目的化合物3.14gが得ら
れた。
【0456】参考例648−フェニルオクチルオキシメチルオキシラン 8−フェニルオクチルアルコール4g、エピブロモヒド
リン3.18ml、水素化ナトリウム(55重量%)
0.85gおよび無水ジメチルホルムアミド80mlを
用い、参考例46に準じて反応および後処理を行ない、
Rf値=0.51(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:ヘキサン=1:6)を有する目的化合
物2.42gが得られた。
【0457】参考例653−(8−フェニルオクチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド 8−フェニルオクチルオキシメチルオキシラン2.4
g、アジ化ナトリウム2.97g、ギ酸メチル20ml
およびメタノール:水=8:1混合液80mlを用い、
参考例12に準じて反応および後処理を行い、Rf値=
0.29(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:5)を有する目的化合物2.7g
が得られた。
【0458】参考例663−(8−フェニルオクチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミン 3−(8−フェニルオクチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド2.6g、水素化アルミニウムリチウム
0.65gおよび無水テトラヒドロフラン80mlを用
い、参考例13に従って反応および後処理を行い、融点
50ないし54℃を有する目的化合物2.11gが得ら
れた。
【0459】参考例677−フェニルヘプチルオキシメチルオキシラン 7−フェニルヘプチルアルコール2g、エピブロモヒド
リン1.7ml、水素化ナトリウム(55重量%)0.
44gおよび無水ジメチルホルムアミド50mlを用
い、参考例46に準じて反応および後処理を行ない、R
f値=0.49(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:ヘキサン=1:6)を有する目的化合物
1.15gが得られた。
【0460】参考例683−(7−フェニルヘプチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド 7−フェニルヘプチルオキシメチルオキシラン1.1
g、アジ化ナトリウム1.4g、ギ酸メチル15mlお
よびメタノール:水=8:1の混合液60mlを用い、
参考例12に準じて反応および後処理を行い、Rf値=
0.45(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:3)を有する目的化合物1.27
gが得られた。
【0461】参考例693−(7−フェニルヘプチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミン 3−(7−フェニルヘプチルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアジド1.1g、水素化アルミニウムリチウム
0.287gおよび無水テトラヒドロフラン50mlを
用い、参考例13に準じて反応および後処理を行い、R
f値=0.12(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミン=5:1:
1)を有する目的化合物0.82gが得られた。
【0462】参考例703−フルオロフェノキシメチルオキシラン 3−フルオロフェノール4.00g、水素化ナトリウム
(55重量%)1.88g、エピブロモヒドリン6.6
6gおよび無水ジメチルホルムアミド50mlを用い、
参考例46に準じて反応および後処理を行うと、Rf値
=0.48(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸
エチル:n−ヘキサン=1:4)を有する目的化合物
5.33gが得られた。
【0463】参考例711−(3−フルオロフェノキシメチル)−2−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチ
ルアミン2.00g、3−フルオロフェノキシメチルオ
キシラン1.77g、エタノール20mlを用い、参考
例10に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.17(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル)を有する目的化合物2.13gが得られた。
【0464】参考例723−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ルエチル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 1−(3−フルオロフェノキシメチル)−2−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール2.00g、無水ジメチルホルムアミド
20ml、N,N′−カルボニルジイミダゾール1.0
9gを用い、参考例11に準じて反応および後処理を行
うと、polarよりRf値=0.29(シリカゲル薄
層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:3)を有する目的化合物0.74gが、またles
s polarより融点54℃ないし58℃を有する目
的化合物1.03gが得られた。
【0465】参考例732−〔5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2−オ
キソオキサゾリジン−3−イル〕プロパノール 3−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ルエチル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)オ
キサゾリジン−2−オン0.93g、無水テトラヒドロ
フラン9mlおよびフッ化テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム(26W/V%テトラヒドロフラン溶液)7.2m
lを用い、参考例5(b)に準じて反応および後処理を
行うと、Rf値=0.18(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル)を有する目的化合物0.63g
が得られた。
【0466】参考例745−{4−〔2−(5−(3−フルオロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン
−2,4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン364mg、無水ベンゼン
5ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフ
ェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン698m
g、アゾジカルボニルジピペリジン454mgおよび2
−〔5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕プロパノール489mg
を用い、参考例6に準じて反応および後処理を行うと融
点70℃ないし77℃を有する目的化合物0.52gが
得られた。
【0467】参考例751−(4−メトキシフェノキシメチル)−2−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチ
ルアミン3.22g、4−メトキシフェノキシメチルオ
キシラン3.00gおよびエタノール30mlを用い、
参考例10に準じて反応および後処理を行うと、Rf値
=0.15(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸
エチル)を有する目的化合物3.58gが得られた。
【0468】参考例763−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチ
ルエチル)−5−(4−メトキシフェノキシメチル)オ
キサゾリジン−2−オン 1−(4−メトキシフェノキシメチル)−2−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミ
ノ)エタノール3.36g、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール1.78gおよび無水ジメチルホルムアミド
30mlを用い、参考例11に準じて反応および後処理
を行うと、polarよりRf値=0.41(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:2)を有する目的化合物1.42gが、less
polarより融点81℃ないし85℃を有する目的
化合物1.62gが得られた。
【0469】参考例772−〔5−(4−メトキシフェノキシメチル)−2−オ
キソオキサゾリジン−3−イル〕プロパノール (a)参考例76で得られた3−(2−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−1−メチルエチル)−5−(4−メ
トキシフェノキシメチル)オキサゾリジン−2−オンl
ess polar 1.52g、フッ化テトラ−n−
ブチルアンモニウム(26W/V%テトラヒドロフラン
溶液)12mlおよび無水テトラヒドロフラン10ml
を用い、参考例5(b)に準じて反応および後処理を行
うと、less polarより融点80℃ないし88
℃を有する目的化合物1.20gが得られた。
【0470】(b)参考例76で得られた3−(2−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチル)−
5−(4−メトキシフェノキシメチル)オキサゾリジン
−2−オン polar 1.26g、フッ化テトラ−
n−ブチルアンモニウム(26W/V%テトラヒドロフ
ラン溶液)9.6mlおよび無水テトラヒドロフラン1
0mlを用い、参考例5(b)に準じて行うと、pol
arより融点62℃ないし67℃を有する目的化合物
0.86gが得られた。
【0471】参考例785−{4−〔2−(5−(4−メトキシフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)プロポキ
シ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン
−2,4−ジオン (a)参考例77(a)で得られた2−〔5−(4−メ
トキシフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン
−3−イル〕プロパノールless polar 80
0mg、トリブチルホスフィン688mg、無水ベンゼ
ン30ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−ト
リフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン1.3
0gおよびアゾジカルボニルジピペリジン858mgを
用い、参考例6に準じて反応および後処理を行うと、l
ess polarより融点60℃ないし66℃を有す
る目的化合物0.75gが得られた。
【0472】(b)参考例77(b)で得られた2−
〔5−(4−メトキシフェノキシメチル)−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル〕プロパノールpolar
0.85g、トリ−n−ブチルホスフィン0.73g、
無水ベンゼン50ml、5−(4−ヒドロキシベンジ
ル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−
ジオン1.68gおよびアゾジカルボニルジピペリジン
0.91gを用い、参考例6に準じて反応および後処理
を行うと、polarより融点85℃ないし94℃を有
する目的化合物0.93gが得られた。
【0473】参考例793−ジメチルアミノフェノキシメチルオキシラン 3−ジメチルアミノフェノール4.00g、エピブロモ
ヒドリン4.5ml、水素化ナトリウム(55重量%)
1.53gおよびジメチルホルムアミド50mlを用
い、参考例46に準じて反応および後処理を行った。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)に付して精製する
と、Rf値=0.36(シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー;酢酸エチル:ヘキサン=1:4)を有する目的化
合物4.18gが得られた。
【0474】参考例803−(3−ジメチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピルアジド 3−ジメチルアミノフェノキシメチルオキシラン2.0
g、アジ化ナトリウム3.25g、ギ酸メチル20ml
およびメタノール:水=8:1混合液90mlを用い、
参考例12に準じて反応および後処理を行い、Rf値=
0.35(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:4)を有する目的化合物2.34
gが得られた。
【0475】参考例813−(3−ジメチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピルアミン 3−(3−ジメチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピルアジド2.41g、水素化アルミニウムリチ
ウム0.76gおよび無水テトラヒドロフラン50ml
を用い、参考例13に準じて反応および後処理を行い、
Rf値=0.9(シリカゲル薄層クロマトグラフィー:
酢酸エチル:エタノール=4:1)を有する目的化合物
1.80gが得られた。
【0476】参考例824−フェニルフェノキシメチルオキシラン 4−フェニルフェノール4.00g、エピブロモヒドリ
ン3.97g、水素化ナトリウム(55重量%)1.2
7gおよび無水ジメチルホルムアミド80mlを用い、
参考例46に準じて反応および後処理を行い、融点8
0.2ないし82.9℃を有する目的化合物4.43g
を得た。
【0477】参考例833−(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアジド 4−フェニルフェノキシメチルオキシラン3.00g、
アジ化ナトリウム4.23g、ギ酸メチル15mlおよ
びメタノール:水=8:1混合液90mlを用い、参考
例12に準じて反応および後処理を行い、融点72.2
ないし73.9℃を有する目的化合物3.09gが得ら
れた。
【0478】参考例843−(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミン 3−(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアジド2.94g、10%パラジウム−炭素0.3
gおよびエタノール60mlの混合物に3時間水素を通
じた。不溶物を濾別し、濾液を濃縮して融点137.7
ないし146.8℃の目的化合物2.84gが得られ
た。
【0479】参考例85フェニルチオメチルオキシラン エピブロモヒドリン6ml、水酸化ナトリウム5.45
g及び1,4−ジオキサン30mlの混合物にチオフェ
ノール5.0gの1,4−ジオキサン溶液30mlを室
温で滴下し、室温で36時間撹拌した。反応終了後、不
溶の固形物を濾去した後、濾液より1,4−ジオキサン
を留去し、得られた残渣に水を加え酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:10)に付して精製すると、R
f値=0.60(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)を有する無色油
状の目的化合物6.78gが得られた。
【0480】参考例863−フェニルチオ−2−ヒドロキシプロピルアジド フェニルチオメチルオキシラン7.2g、アジ化ナトリ
ウム14g、ギ酸メチル65ml、メタノール−水
(8:1)270mlを用い、参考例12に準じて反応
及び後処理を行うとRf値=0.23(シリカゲル薄層
クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
10)を有する無色油状の目的化合物8.33gが得ら
れた。
【0481】参考例873−フェニルチオ−2−ヒドロキシプロピルアミン 3−フェニルチオ−2−ヒドロキシプロピルアジド8
g、水素化アルミニウムリチウム2.9g、無水テトラ
ヒドロフラン400mlを用いて、参考例13に準じて
反応及び後処理を行うと、融点57℃ないし61℃を有
する目的化合物6.8gが得られた。
【0482】参考例88N−メチル−N−フェニルアミノメチルオキシラン N−メチルアニリン5g、エピブロモヒドリン7.65
ml、水素化ナトリウム(55重量%)2.44g、無
水ジメチルホルムアミド100mlを用いて参考例46
に準じて反応及び後処理を行うと、Rf値=0.33
(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:10)を有する淡黄色油状の目的化合
物1.67gが得られた。
【0483】参考例893−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−2−ヒドロ
キシプロピルアジド N−メチル−N−フェニルアミノメチルオキシラン1.
65g、アジ化ナトリウム3.29g、ギ酸メチル15
ml、メタノール:水(8:1)63mlを用い、参考
例12に準じて反応及び後処理を行うと、Rf値=0.
09(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:15)を有する淡黄色油状の目
的化合物1.9gが得られた。
【0484】参考例903−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−2−ヒドロ
キシプロピルアミン 3−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−2−ヒドロ
キシプロピルアジド1.85g、10%パラジウム−炭
素0.9g及びエタノール30mlの混合物に水素を
1.5時間導入した。窒素置換後、反応混合物より10
%パラジウム−炭素触媒を濾別し、濾液を濃縮すると、
136℃で分解する目的化合物1.6gが得られた。
【0485】参考例913−クロロベンジルオキシメチルオキシラン 3−クロロベンジルアルコール5.00g、水素化ナト
リウム(55重量%)1.83g、エピブロモヒドリン
3.45mlおよび無水ジメチルホルムアミド60ml
を用い、参考例46に準じて反応および後処理を行い、
Rf値=0.31(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:ヘキサン=1:6)を有する目的化合
物5.45gが得られた。
【0486】参考例923−(3−クロロベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアジド 3−クロロベンジルオキシメチルオキシラン4.73
g、アジ化ナトリウム7.80g、ギ酸メチル24m
l,メタノール:水=8:1混合液135mlおよび水
10mlを用い、参考例12に準じて反応および後処理
を行い、Rf値=0.29(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル:ヘキサン=1:4)を有する目
的化合物5.74gが得られた。
【0487】参考例933−(3−クロロベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアミン 3−(3−クロロベンジルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアジド6.22g、水素化アルミニウムリチウム
1.97gおよび無水テトラヒドロフラン120mlを
用い、参考例13に準じて反応および後処理を行い、R
f値=0.03(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル)を有する目的化合物3.37gを得た。
【0488】参考例945−〔4−(2−オキソブチルオキシ)ベンジル〕−3
−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン 1−ブロモ−2−ブタノン7.37ml、5−(4−ヒ
ドロキシベンジル)−3−トリフェニルメチルチアゾリ
ジン−2,4−ジオン20.0g、炭酸セシウム21.
18gおよび無水アセトン200mlの混合物を室温下
3時間撹拌した。アセトンを減圧下に留去し、残渣に水
を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。酢酸エチルを留
去し、残渣を酢酸エチル、エチルエーテルおよびイソプ
ロピルエーテルの混合溶媒にて再結晶化し、融点15
5.2ないし156.4℃の目的化合物19.36gが
得られた。
【0489】参考例955−〔4−(2−オキソブチルオキシ)ベンジル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン 5−〔4−(2−オキソブチルオキシ)ベンジル〕−3
−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン1
9.3gのジクロロメタン100ml溶液にトリフルオ
ロ酢酸50mlを加え、室温で1.5時間撹拌し、減圧
下に濃縮した。残渣に水を加え炭酸水素ナトリウムで中
和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。酢酸エチルを留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)に付した後、酢
酸エチルとイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶化
し融点141.5ないし145.7℃を有する目的化合
物9.55gが得られた。
【0490】参考例962−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕ペンタン酸エチル 水素化ナトリウム(55重量%)1.35g、5−(3
−クロロフェノキシメチル)−オキサゾリジン−2−オ
ン6.00g、無水ジメチルホルムアミド100mlお
よび2−ブロモ吉草酸エチル6.48gを用い、参考例
4に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:3)に付すと、ジアステレオマ
ーがpolarとless polarに分離して得ら
れた。polarよりRf値=0.58(シリカゲル薄
層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:1)を有する目的化合物4.5gが、またless
polarより融点43℃ないし49℃を有する目的
化合物4.47gが得られた。
【0491】参考例972−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕ペンタノール (a)参考例96で得られた2−〔5−(3−クロロフ
ェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル〕ペンタン酸エチルless polar4.38
g、無水テトラヒドロフラン40ml、水素化ホウ素リ
チウム0.39gおよび無水メタノール0.29gを用
い、参考例5に準じて反応および後処理を行うと、le
ss polarより融点79℃ないし81℃を有する
目的化合物2.22gが得られた。
【0492】(b)参考例96で得られた2−〔5−
(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル〕ペンタン酸エチルpolar 4.
31g、無水テトラヒドロフラン40ml、水素化ホウ
素リチウム0.42gおよび無水メタノール0.31g
を用い、参考例5に準じて反応および後処理を行うと、
polarより融点98℃ないし102℃を有する目的
化合物2.03gが得られた。
【0493】参考例985−{4−〔2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ペントキ
シ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン
−2,4−ジオン (a)参考例97(a)で得られた2−〔5−(3−ク
ロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−
3−イル〕ペンタノールless polar1.00
g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニ
ルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン1.07g、ト
リフェニルホスフィン0.74g、アゾジカルボン酸ジ
エチル0.49g、無水テトラヒドロフラン30mlを
用い、参考例6に準じて反応および後処理を行うと、l
ess polarよりRf値=0.6(シリカゲル薄
層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:1)を有する目的化合物1.58gが得られた。
【0494】(b)参考例97(b)で得られた2−
〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオ
キサゾリジン−3−イル〕ペンタノール polar
1.00g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−ト
リフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン0.8
8g、トリフェニルホスフィン0.73g、無水テトラ
ヒドロフラン30mlおよびアゾジカルボン酸ジエチル
0.49gを用い、参考例6に準じて反応および後処理
を行うと、polarよりRf値=0.57(シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:1)を有する目的化合物1.22gが得られた。
【0495】参考例992−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕−3−メチルブタン酸メ
チル 水素化ナトリウム(55重量%)0.92g、無水ジメ
チルホルムアミド80ml、5−(3−クロロフェノキ
シメチル)オキサゾリジン−2−オン4.10gおよび
2−ブロモイソ酪酸メチル4.16gを用い、参考例4
に準じて反応および後処理を行った。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
n−ヘキサン=1:3→1:2)に付して精製すると、
polarよりRf値=0.39(シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)
を有する目的化合物1.05gが、less pola
rよりRf値=0.48(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有する
目的化合物1.23gが得られた。
【0496】参考例1002−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕−3−メチルブタノール (a)参考例99で得られた2−〔5−(3−クロロフ
ェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル〕−3−メチルブタン酸メチル lesspolar
1.14g、水素化ホウ素リチウム144mg、無水
テトラヒドロフラン12mlおよび無水メタノール10
5mgを用い、参考例5に準じて反応および後処理を行
うと、less polarよりRf値=0.26(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:1)を有する目的化合物1.02gが得ら
れた。
【0497】(b)参考例99で得られた2−〔5−
(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾ
リジン−3−イル〕−3−メチルブタン酸メチルpol
ar0.93g、水素化ホウ素リチウム118mg、無
水テトラヒドロフラン10mlおよび無水メタノール8
7mgを用い、参考例5に準じて反応および後処理を行
うと、polarよりRf値=0.48(シリカゲル薄
層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
2:1)を有する目的化合物0.47gが得られた。
【0498】参考例1015−{4−〔2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−3−メ
チルブトキシ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチルチ
アゾリジン−2,4−ジオン (a)参考例100(a)で得られた2−〔5−(3−
クロロフェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン
−3−イル〕−3−メチルブタノールlesspola
r 800mg、トリフェニルホスフィン656mg、
無水テトラヒドロフラン20ml、5−(4−ヒドロキ
シベンジル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジン−
2,4−ジオン791mgおよびアゾジカルボン酸ジエ
チル435mgを用い、参考例6に準じて反応および後
処理を行うと、less polarより融点60℃な
いし66℃を有する目的化合物0.92gが得られた。
【0499】(b)参考例100(b)で得られた2−
〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソオ
キサゾリジン−3−イル〕−3−メチルブタノールpo
lar 0.90g、トリフェニルホスフィン0.76
g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニ
ルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン0.88g、無
水テトラヒドロフラン20mlおよびアゾジカルボン酸
ジエチル0.49gを用い、参考例6に準じて反応及び
後処理を行うと、polarよりRf値=0.55(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:1)を有する目的化合物1.22gが得ら
れた。
【0500】参考例1022−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロ
パノール 2−アミノ−2−メチルプロパノール7.00g、カル
ボベンジルオキシクロリド13.47g、炭酸カリウム
13.13g、酢酸エチル35mlおよび水35mlを
用い、参考例7に準じて反応および後処理を行うと、R
f値=0.72(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;
酢酸エチル:n−ヘキサン=3:1)を有する目的化合
物17.59gが得られた。
【0501】参考例103N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジ
メチルエチル−O−ベンジルカルバメート 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロ
パノール10.00g、イミダゾール7.35g、無水
ジメチルホルムアミド150mlおよびt−ブチルジメ
チルシリルクロリド8.14gを用い、参考例8に準じ
て反応および後処理を行うと、Rf値=0.73(シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:4)を有する目的化合物14.68gが得ら
れた。
【0502】参考例1042−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジメチ
ルエチルアミン N−2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジ
メチルエチル−O−ベンジルカルバメート8.00g、
10%パラジウム−炭素1.60gおよびエタノール8
0mlを用い、参考例9に準じて反応および後処理を行
うと、Rf値=0.14(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル)を有する目的化合物4.02gが
得られた。
【0503】参考例1051−(3−クロロフェノキシメチル)−2−(2−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジメチルエチル
アミノ)エタノール 2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジメチ
ルエチルアミン3.36g、3−クロロフェノキシメチ
ルオキシラン3.05gおよびエタノール30mlを用
い、参考例10に準じて反応および後処理を行うと、融
点70.5℃ないし77.3℃を有する目的化合物4.
54gが得られた。
【0504】参考例1063−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−
ジメチルエチル)−5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)オキサゾリジン−2−オン 1−(3−クロロフェノキシメチル)−2−(2−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−ジメチルエチル
アミノ)エタノール5.13g、無水ジメチルホルムア
ミド50mlおよびN,N′−カルボニルジイミダゾー
ル2.59gを用い、参考例11に準じて反応および後
処理を行うと、Rf値=0.33(シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)
を有する目的化合物5.27gが得られた。
【0505】参考例1075−(3−クロロフェノキシメチル)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチル)オキサゾリジン−2
−オン 3−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1,1−
ジメチルエチル)−5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)オキサゾリジン−2−オン3.84gのアセトニト
リル溶液40mlに5%−フッ化水素のアセトニトリル
溶液7mlを滴下し、室温で1時間撹拌した。反応終了
後、反応混合物から溶剤を減圧下で留去し、融点81℃
ないし82℃を有する目的化合物2.71gが得られ
た。
【0506】参考例1085−(3−クロロフェノキシメチル)−3−〔2−(4
−ニトロフェノキシ)−1,1−ジメチルエチル〕オキ
サゾリジン−2−オン 5−(3−クロロフェノキシメチル)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチル)オキサゾリジン−2
−オン200mg、4−フルオロニトロベンゼン288
mgをジメチルホルムアミド5mlに溶かし、氷冷下で
水素化ナトリウム(55重量%)35mgを三回に分け
て加え、同温で30分間撹拌した。室温で7時間撹拌し
た後、反応混合物から溶剤を減圧下で留去し、得られた
残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を更に
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽
出液より酢酸エチルを留去した後、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=2:3)に付して精製すると、融点108℃な
いし112℃を有する目的化合物262mgが得られ
た。
【0507】参考例1093−〔2−(4−アミノフェノキシ)−1,1−ジメチ
ルエチル〕−5−(3−クロロフェノキシメチル)オキ
サゾリジン−2−オン 5−(3−クロロフェノキシメチル)−3−〔2−(4
−ニトロフェノキシ)−1,1−ジメチルエチル〕オキ
サゾリジン−2−オン2.34gの酢酸エチル:t−ブ
タノール(9:1)溶液70mlに塩化第一スズ2水和
物6.32gを加え、更に66℃の油浴上で水素化ホウ
素ナトリウム0.11gを加え同温で6時間撹拌した。
反応終了後、反応混合物より溶剤を減圧下で留去し、残
渣に重炭酸ナトリウム水溶液を加え中和した後、析出し
た不溶物を濾過し、更に濾液を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
した。抽出液より酢酸エチルを留去すると、Rf値=
0.34(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル:n−ヘキサン=4:1)を有する目的化合物1.
96gが得られた。
【0508】参考例1102−ブロモ−3−{4−〔2−(5−(3−クロロフェ
ノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル)−2−メチルプロポキシ〕フェニル}プロピオン酸
n−ブチル 3−〔2−(4−アミノフェノキシ)−1,1−ジメチ
ルエチル〕−5−(3−クロロフェノキシメチル)オキ
サゾリジン−2−オン2.20gのアセトン溶液25m
lに氷冷下で、47%臭化水素水溶液4.82gを滴下
し、次いで亜硝酸ナトリウム462mgの水溶液2ml
を滴下した。同温で15分間撹拌した後、アクリル酸n
−ブチル7.18gを加え、更に室温下で酸化第一銅1
57mgを加えた。室温で2時間半撹拌した後、反応混
合物より溶剤を減圧下で留去し、残渣に重炭酸ナトリウ
ム水溶液を加え中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。抽出液より酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=1:3→1:1)に付して精製すると、Rf
値=0.44(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢
酸エチル:n−ヘキサン=1:2)を有する目的化合物
2.24gが得られた。
【0509】参考例1115−{4−〔2−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−メ
チルプロポキシ〕ベンジル}チアゾリジン−2−イミノ
−4−オン 2−ブロモ−3−{4−〔2−(5−(3−クロロフェ
ノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イ
ル)−2−メチルプロポキシ〕フェニル}プロピオン酸
n−ブチル2.07gのメタノール溶液30mlに、チ
オ尿素0.5gを加え、更に酢酸ナトリウム0.49g
を加えた。5時間加熱還流した後、反応混合物より溶剤
を減圧下で留去し、残渣に飽和食塩水を加え酢酸エチル
で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、
酢酸エチルを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:テトラヒドロフラ
ン=1:0→3:1)に付して精製すると、Rf値=
0.19(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル)を有する目的化合物とチオ尿素の混合物1.50
gが得られた。
【0510】参考例1125−フェノキシメチルオキサゾリジン−2−オン 3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルアミン500
mgの無水ジメチルホルムアミド溶液5mlに氷冷下
で、N,N′−カルボニルジイミダゾール422mgを
加え、室温で一夜撹拌した。反応終了後反応混合物より
溶剤を減圧下で濃縮し、次いで水を加え、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した。抽出液より酢酸エチルを留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル)に付して精製すると、融点110℃ないし11
1℃を有する目的化合物490mgが得られた。
【0511】参考例1133−(5−フェノキシメチル−2−オキソオキサゾリジ
ン−3−イル)プロピオン酸エチル 水素化ナトリウム(55重量%)113mg、無水ジメ
チルホルムアミド10ml、5−フェノキシメチルオキ
サゾリジン−2−オン420mg、3−ブロモプロピオ
ン酸エチル471mgを用い、参考例4に準じて反応お
よび後処理を行うと、Rf値=0.34(シリカゲル薄
層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=
2:1)を有する目的化合物463mgが得られた。
【0512】参考例1143−(5−フェノキシメチル−2−オキソオキサゾリジ
ン−3−イル)プロパノール 3−(5−フェノキシメチル−2−オキソオキサゾリジ
ン−3−イル)プロピオン酸エチル1.64g、無水テ
トラヒドロフラン15ml、水素化ホウ素リチウム24
4mgおよび無水メタノール179mgを用い、参考例
5(a)に準じて反応および後処理を行うと、Rf値=
0.28(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エ
チル)を有する目的化合物1.41gが得られた。
【0513】参考例1155−{4−〔3−(5−フェノキシメチル−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル)プロポキシ〕ベンジル}−
3−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン1.29g、無水ベンゼン
30ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリ
フェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン2.98
g、アゾジカルボニルジピペリジン1.61gおよび3
−(5−フェノキシメチル−2−オキソオキサゾリジン
−3−イル)プロパノール1.33gを用い、参考例6
に準じて反応および後処理を行うと、融点70℃ないし
73℃を有する目的化合物2.04gが得られた。
【0514】参考例1164−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕酪酸エチル 水素化ナトリウム(55重量%)0.52g、無水ジメ
チルホルムアミド30ml、5−(3−クロロフェノキ
シメチル)オキサゾリジン−2−オン2.00gおよび
4−ブロモ酪酸エチル2.34gを用い、参考例4に準
じて反応および後処理を行うと、Rf値=0.39(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘ
キサン=2:1)を有する目的化合物1.50gが得ら
れた。
【0515】参考例1174−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕ブタノール 4−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−3−イル〕酪酸エチル1.43g、
水素化ホウ素ナトリウム183mg、無水テトラヒドロ
フラン20mlおよび無水メタノール135mgを用
い、参考例5に準じて反応および後処理を行うと、Rf
値=0.31(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;酢
酸エチル)を有する目的化合物1.26gが得られた。
【0516】参考例1185−{4−〔4−(5−(3−クロロフェノキシメチ
ル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ブトキ
シ〕ベンジル}−3−トリフェニルメチルチアゾリジン
−2,4−ジオン トリ−n−ブチルホスフィン647mg、無水ベンゼン
20ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリ
フェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン1.49
g、アゾジカルボニルジピペリジン807mgおよび4
−〔5−(3−クロロフェノキシメチル)−2−オキソ
オキサゾリジン−3−イル〕ブタノール800mgを用
い、参考例6に準じて反応および後処理を行うと、融点
68℃ないし72℃を有する目的化合物1.49gが得
られた。
【0517】参考例1192−クロロアセチルアミノ−1−(3−クロロフェノキ
シメチル)エタノール 3−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミン300mgの無水テトラヒドロフラン溶液4m
lに、氷冷下でトリエチルアミン0.24mlの無水テ
トラヒドロフラン溶液1mlを加え、更にクロロアセチ
ルクロリド192mgの無水テトラヒドロフラン溶液1
mlを滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。
反応終了後、反応混合物より溶剤を減圧下で留去し、次
いで水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液よ
り酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
3:2)に付して精製すると、融点74℃ないし77℃
を有する目的化合物310mgが得られた。
【0518】参考例1202−〔6−(3−クロロフェノキシメチル)−3−オキ
ソモルホリン−4−イル〕プロピオン酸エチル 水素化ナトリウム(55重量%)2.49gのジメチル
ホルムアミド溶液170mlに2−クロロアセチルアミ
ノ−1−(3−クロロフェノキシメチル)エタノール
5.50gのジメチルホルムアミド溶液110mlを6
5℃の油浴上で滴下した。反応混合物を同温にて1時間
撹拌した後、反応混合物に2−ブロモプロピオン酸エチ
ル5.25gを氷冷下で滴下し、1日間撹拌した。反応
終了後、反応混合物より溶剤を減圧下に留去し、次いで
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より酢
酸エチルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2
→3:2)に付して精製すると、Rf値=0.39(シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー;酢酸エチル)を有す
る目的化合物4.23gが得られた。
【0519】参考例1212−〔2−(3−クロロフェノキシメチル)モルホリ
ノ〕プロパノール 水素化アルミニウムリチウム0.51gの無水テトラヒ
ドロフラン懸濁液20mlに、氷冷下2−〔6−(3−
クロロフェノキシメチル)−3−オキソモルホリン−4
−イル〕プロピオン酸エチル1.50gの無水テトラヒ
ドロフラン溶液10mlを滴下した。室温で2.5時間
撹拌後、過剰の水素化アルミニウムリチウムを硫酸ナト
リウム10水和物を加え分解した。反応終了後、反応混
合物より不溶物をセライト濾過し、濾液より溶剤を減圧
下で留去すると、Rf値=0.19(シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=3:
1)を有する目的化合物0.97gが得られた。
【0520】参考例1225−{4−〔2−(2−(3−クロロフェノキシメチ
ル)モルホリノ)プロポキシ〕ベンジル}−3−トリフ
ェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン トリフェニルホスフィン1.21g、無水テトラヒドロ
フラン20ml、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3
−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
1.77g、アゾジカルボン酸ジエチル0.81gおよ
び2−〔2−(3−クロロフェノキシメチル)モルホリ
ノ〕プロパノール1.32gを用い、参考例6に準じて
反応および後処理を行うと、融点48℃ないし53℃を
有する目的化合物1.32gが得られた。
【0521】
【0522】
【実施例の効果】
試験例 1.血糖降下作用 体重 40g以上で高血糖状態を示す雄性 KK マウスに
各化合物を ポリエチレングリコール400: 水=
1:1の溶剤に混合して経口投与し、飽食条件下で18
時間放置した。次いで無麻酔下で尾静脈より採血し、グ
ルコースアナライザー(GL−101、三菱化成(株)
製)またはグルコローダー(シノテスト(株)製)にて
血糖値を測定した。血糖降下率は以下の式より求めた。 血糖降下率(%)=[(溶剤投与群血糖値−化合物投与
群血糖値)/溶剤投与群血糖値]×100 結果を以下に示す。
【0523】
【表29】 表8 ───────────────────────────────── 実施例番号 投与量(mg/kg ) 血糖降下率(%) ───────────────────────────────── 1 1 28.5 6 1 19.2 7 1 36.3 11 1 24.3 13 1 29.9 15 1 19.1 18 1 10.5 19 1 15.8 20 1 37.9 22 1 14.3 28 1 13.6 29 1 18.1 31 (less polar) 1 21.6 35 1 13.5 36 (polar) 1 13.7 41 1 18.2 45 (polar) 1 23.9 45 (less polar) 1 27.2 47 (polar) 1 34.7 50 (less polar) 1 17.5 51 (polar) 1 20.8 ───────────────────────────────── 表8 から、本発明の化合物は優れた効果を示した。
【0524】試験例 2.アルドース還元酵素阻害作用 牛の水晶体のアルドース還元酵素はS.Hyman およびJ.H.
Kinoshita [J.Biol.Chem.、 240巻、 877 頁 (1965年)]お
よびK.Inagaki, I.Miwa およびJ.Okuda [Arch.Biochem.
Biophys.、 316 巻、 337 頁 (1982年)]に記載の方法に
よって分離および部分精製した。そして、その活性はVa
rma et al. [Biochem. Pharmac.、 25 巻、 2505頁 (1976
年)]に記載の方法により光度的に測定した。酵素活性の
阻害は本発明の化合物の5μg/ml濃度で測定した。
【0525】結果を表9に示す。
【0526】
【表30】 表9 ───────────────────────────────── 実施例番号 5μg/ml濃度における IC50 阻害率(%) (μg/ml) ───────────────────────────────── 1 89.6 0.11 2 63.2 2.8 4 84.5 1.1 8 67.2 2.2 10 (less polar) 60.1 2.0 10 (polar) 88.3 0.40 16 59.2 3.3 19 56.1 3.9 20 69.1 1.8 21 58.7 2.5 22 70.1 1.7 23 70.7 1.6 24 (less polar) 71.7 0.98 25 (less polar) 57.1 2.0 25 (polar) 82.0 0.22 26 74.2 0.55 27 54.9 1.9 30 68.6 1.8 31 (less polar) 67.8 1.9 31 (polar) 88.1 0.42 32 54.6 2.9 33 85.5 0.32 34 62.0 1.9 37 55.2 3.9 38 80.1 0.71 40 80.9 0.87 41 57.4 3.2 42 74.0 0.95 43 65.9 0.61 46 61 2.9 47 (less polar) 57.6 1.6 47 (polar) 86.6 0.23 49 77.8 0.49 50 ──── 0.32 52 72.8 0.94 53 77.6 1.1 54 69.1 1.0 55 62.7 1.4 ───────────────────────────────── 試験例 3.毒性試験 実験動物としてF344系雄性ラットを用いた。実験に
は一群5匹を用いた。被験化合物は各動物に50mg/
ml体重量が2週間経口投与された。用いられた被験化
合物は実施例20、45(polar,less po
lar)および47(polar)で得られたものであ
る。動物は投与後2週間観察された。そして、その期間
中、被験化合物に起因した異常はなんら見られなかっ
た。血液学的検査においては実施例45で得られたle
ss polarに起因すると思われる赤血球のわずか
な減少が見られただけであった。
【0527】各動物に対する実質投与量の観点から、死
亡率0は本発明の化合物の毒性が非常に低いことを示し
ている。
【0528】
【発明の効果】本発明の化合物は高脂血症、高血糖症、
肥満症、耐糖能不全状態、インスリン抵抗性および糖尿
病合併症等を改善し、更にアルドース還元酵素阻害作用
を有する。従って、例えば高脂血症、高血糖症、肥満症
および耐糖能不全等に起因する疾病、高血圧症、骨粗鬆
症、悪液質等の予防薬および/または治療薬として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/42 ADN 31/425 ADP 31/44 ACN C07C 275/64 9451−4H C07D 213/70 213/74 213/75 263/16 263/24 263/44 265/30 265/32 271/06 277/34 291/06 413/12 213 417/12 213 //(C07D 413/12 213:16 263:44) (C07D 417/12 213:16 277:34) (72)発明者 柳沢 宏明 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 藤原 俊彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 掘越 大能 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小口 実 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 和田 邦雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 を有する芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
    ル。但し、式中、 R1 およびR2 は同一または異って水素原子または炭素
    数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キル基を示す。あるいはR1 およびR2 は一緒になって
    基−(CH2 k −(式中、kは2ないし6の整数を示
    す。)を示す。R3 は水素原子、炭素数1ないし4個を
    有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数1
    ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
    シ基、ハロゲン原子またはヒドロキシ基を示す。Aおよ
    びBは同一または異って水素原子、炭素数1ないし8個
    を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数
    7ないし11個を有するアラルキル基、炭素数1ないし
    11個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の脂肪族アシル
    基、炭素数8ないし12個を有する芳香脂肪族アシル
    基、炭素数7ないし11個を有する芳香族アシル基、カ
    ルバモイル基、全部で炭素数2ないし12個を有する置
    換カルバモイル基を示す。あるいはAおよびBは一緒に
    なって 【化2】 を示す。Xは式 W−(CH2 m −X1 −を示す。
    [但し、式中、 Wは同一または異って1ないし5個の下記の置換分
    (a)を有していてもよい炭素数6ないし10個を有す
    るアリール基、または同一または異って1ないし4個の
    下記の置換分(a)を有していてもよい1ないし3個の
    酸素、硫黄または/および窒素原子を含有する5ないし
    6員環不飽和複素環基、1ないし3個の酸素、硫黄また
    は/および窒素原子を含有する5ないし6員環飽和複素
    環基、もしくは1ないし3個の酸素、硫黄または/およ
    び窒素原子を含有する縮合複素環基を示す。X1 は結合
    手、酸素原子、硫黄原子または基 【化3】 (式中、R4 は水素原子、炭素数1ないし8個を有する
    直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数7ないし
    11個を有するアラルキル基または炭素数6ないし10
    個を有するアリール基を示す。)を示す。mは0ないし
    8の整数を示す。ここに上記置換分(a)としては炭素
    数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キル基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分
    枝鎖状のアルコキシ基、炭素数1ないし4個を有する直
    鎖状もしくは分枝鎖状のハロアルキル基、ハロゲン原
    子、フェニル基、ヒドロキシ基、ニトロ基または置換分
    (b)を1または2個有していてもよいアミノ基(該置
    換分(b)は炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキル基、炭素数7ないし11個を有す
    るアラルキル基、炭素数6ないし10個を有するアリー
    ル基、炭素数1ないし11個を有する直鎖状もしくは分
    枝鎖状の脂肪族アシル基、炭素数8ないし12個を有す
    る芳香脂肪族アシル基または炭素数7ないし11個を有
    する芳香族アシル基を示す。)を示す。]Yは式 −
    (CH2 n −Y1 −を示す。(但し、式中、 Y1 は結合手、酸素原子または硫黄原子を示す。nは1
    ないし5の整数を示す。)Zは 【化4】 (基中、R5 は水素原子、炭素数2ないし5個を有する
    直鎖状もしくは分枝鎖状のカルボキシアルキル基、炭素
    数2ないし12個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
    ルカノイルオキシアルキル基、シクロアルキルを有する
    炭素数6ないし12個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
    のアルカノイルオキシアルキル基、炭素数5ないし17
    個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシクロアルキルカ
    ルボニルオキシアルキル基、炭素数3ないし17個を有
    する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルオ
    キシアルキル基、シクロアルキルを有する炭素数6ない
    し17個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
    カルボニルオキシアルキル基または、炭素数5ないし1
    7個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のシクロアルキル
    オキシカルボニルオキシアルキル基を示す。)、 【化5】 を示す。
  2. 【請求項2】 請求項1においてR1 およびR2 が同一
    または異なって水素原子または炭素数1ないし6個を有
    する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基である芳香族化
    合物またはその塩またはそのエステル。
  3. 【請求項3】 請求項1においてR3 が水素原子、炭素
    数1ないし4個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキ
    ル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはハ
    ロゲン原子である芳香族化合物またはその塩またはその
    エステル。
  4. 【請求項4】 請求項1においてAおよびBが同一また
    は異なって水素原子、炭素数1ないし4個を有する直鎖
    状または分枝鎖状のアルキル基、炭素数1ないし6個を
    有する脂肪族アシル基またはカルバモイル基であるか、
    あるいはAおよびBが一緒になって基−C(=O)−、
    基−C(=S)−、基−CH2 C(=O)−、基−CH
    2 CH2 −または基−SO2 −である芳香族化合物また
    はその塩またはそのエステル。
  5. 【請求項5】 請求項1においてWが同一または異なっ
    て1ないし3個の置換分(a)を有していてもよい炭素
    数6ないし10個を有するアリール基であり、X1 が結
    合手、酸素原子、硫黄原子または式−NR4 ’−(式中
    4 ’は水素原子または炭素数1ないし4個を有する直
    鎖状または分枝鎖状のアルキル基を示す)であり、mが
    0ないし8の整数である芳香族化合物またはその塩また
    はそのエステル。
  6. 【請求項6】 請求項1においてZが 【化6】 である、芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
    ル。
  7. 【請求項7】 請求項1においてR1 およびR2 が同一
    または異なって水素原子または炭素数1ないし6個を有
    する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基であり、R3
    水素原子、炭素数1ないし4個を有する直鎖状または分
    枝鎖状のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
    キシ基またはハロゲン原子であり、AおよびBが同一ま
    たは異なって炭素数1ないし4個を有する直鎖状または
    分枝鎖状のアルキル基、炭素数1ないし6個を有する直
    鎖状または分枝鎖状の脂肪族アシル基またはカルバモイ
    ル基であるか、あるいはAとBが一緒になって基−C
    (=O)−、基−C(=S)−、基−CH2 C(=O)
    −、基−CH2 CH2 −または基−SO2 −であり、W
    が同一または異なって1ないし3個の置換分(a)を有
    していてもよい炭素数6ないし10個を有するアリール
    基であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子または式
    −NR4 ’−(式中R4 ’は水素原子または炭素数1な
    いし4個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を
    示す。)であり、Zが 【化7】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  8. 【請求項8】 請求項1においてR1 およびR2 が同一
    または異なって水素原子または炭素数1ないし4個を有
    する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基である芳香族化
    合物またはその塩またはそのエステル。
  9. 【請求項9】 請求項1においてR3 が水素原子、メチ
    ル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フッ素原子
    または塩素原子である芳香族化合物またはその塩または
    そのエステル。
  10. 【請求項10】 請求項1においてAおよびBが同一ま
    たは異なって水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
    基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基またはカ
    ルバモイル基であるか、あるいはAおよびBが一緒にな
    って基−C(=O)−、基−C(=S)−または基−C
    2 CH2 −である芳香族化合物またはその塩またはそ
    のエステル。
  11. 【請求項11】 請求項1においてWが同一または異な
    って1ないし3個の置換分(a)を有していてもよいフ
    ェニル基であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子ま
    たは−NR4 ’’−(式中R4 ’’は水素原子、メチル
    基、エチル基またはプロピル基を示す。)であり、mが
    0ないし6の整数である芳香族化合物またはその塩また
    はそのエステル。
  12. 【請求項12】 請求項1においてY1 が酸素原子また
    は硫黄原子である芳香族化合物またはその塩またはその
    エステル。
  13. 【請求項13】 請求項1においてZが 【化8】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  14. 【請求項14】 請求項1においてR1 およびR2 が同
    一または異なって水素原子または炭素数1ないし4個を
    有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基であり、R3
    が水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキ
    シ基、フッ素原子または塩素原子であり、AおよびBが
    同一または異なって水素原子、メチル基、エチル基、プ
    ロピル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基ま
    たはカルバモイル基であるか、あるいはAおよびBが一
    緒になって基−C(=O)−、基−C(=S)−または
    基−CH2 CH2 −であり、Wが同一または異なって1
    ないし3個の置換分(a)を有していてもよいフェニル
    基であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子または−
    NR4 ’’−(式中R4 ’’は水素原子、メチル基、エ
    チル基またはプロピル基を示す。)であり、mが0ない
    し6の整数であり、Y1 が酸素原子または硫黄原子であ
    り、Zが 【化9】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  15. 【請求項15】 請求項1においてR1 およびR2 が共
    に水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であ
    り他方が炭素数1ないし4個の直鎖状または分枝鎖状の
    アルキル基である芳香族化合物またはその塩またはその
    エステル。
  16. 【請求項16】 請求項1においてR3 が水素原子、メ
    チル基、メトキシ基または塩素原子である芳香族化合物
    またはその塩またはそのエステル。
  17. 【請求項17】 請求項1においてAおよびBが同一ま
    たは異なって水素原子、メチル基、エチル基、アセチル
    基、プロピオニル基またはカルバモイル基であるか、あ
    るいはAおよびBが一緒になって基−C(=O)−、基
    −C(=S)−または基−CH2 CH2 −である芳香族
    化合物またはその塩またはそのエステル。
  18. 【請求項18】 請求項1においてWが同一または異な
    って1ないし3個の置換分(a’)を有していてもよい
    フェニル基(ここで置換分(a’)はハロゲン原子、メ
    チル基、エチル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アミノ
    基、ジメチルアミノ基、メトキシ基またはエトキシ基を
    示す。)であり、X1 が結合手、酸素原子、硫黄原子、
    基−NH−または基−N(CH3 )−であり、mが0な
    いし6の整数である芳香族化合物またはその塩またはそ
    のエステル。
  19. 【請求項19】 請求項1においてY1 が酸素原子また
    は硫黄原子であり、nが1ないし3の整数である芳香族
    化合物またはその塩またはそのエステル。
  20. 【請求項20】 請求項1においてZが 【化10】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  21. 【請求項21】 請求項1においてR1 およびR2 が共
    に水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であ
    り他方が炭素数1ないし4個の直鎖状または分枝鎖状の
    アルキル基であり、R3 が水素原子、メチル基、メトキ
    シ基または塩素原子であり、AおよびBが同一または異
    なって水素原子、メチル基、エチル基、アセチル基、プ
    ロピオニル基またはカルバモイル基であるか、あるいは
    AおよびBが一緒になって基−C(=O)−、基−C
    (=S)−または基−CH2 CH2 −であり、Wが同一
    または異なって1ないし3個の置換分(a’)を有して
    いてもよいフェニル基(ここで、置換分(a’)はハロ
    ゲン原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシ基、フェニ
    ル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、メトキシ基および
    エトキシ基を示す。)であり、X1 が結合手、酸素原
    子、硫黄原子、基−NH−または基−N(CH3 )−で
    あり、mが0ないし6の整数であり、Y1 が酸素原子ま
    たは硫黄原子であり、nが1ないし3の整数でありZが 【化11】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  22. 【請求項22】 請求項1においてR1 およびR2 が共
    に水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であ
    り、他方がメチル基、エチル基、プロピル基またはイソ
    プロピル基である芳香族化合物またはその塩またはその
    エステル。
  23. 【請求項23】 請求項1においてR3 が水素原子、メ
    チル基または塩素原子である芳香族化合物またはその塩
    またはそのエステル。
  24. 【請求項24】 請求項1においてAが水素原子であ
    り、Bが水素原子、メチル基、エチル基またはアセチル
    基であるか、あるいはAおよびBが一緒になって基−C
    (=O)−または基−C(=S)−である芳香族化合物
    またはその塩またはそのエステル。
  25. 【請求項25】 請求項1においてWがハロゲン化フェ
    ニル基、フェニルフェニル基、メトキシフェニル基また
    はフェニル基であり、X1 が酸素原子または硫黄原子で
    あり、mが0ないし6の整数である芳香族化合物または
    その塩またはそのエステル。
  26. 【請求項26】 請求項1においてYが基−CH2 −O
    −または基−CH2 CH2 −O−である芳香族化合物ま
    たはその塩またはそのエステル。
  27. 【請求項27】 請求項1においてR1 およびR2 がと
    もに水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子で
    あり、他方がメチル基、エチル基、プロピル基またはイ
    ソプロピル基であり、R3 が水素原子、メチル基または
    塩素原子であり、Aが水素原子であり、Bが水素原子、
    メチル基、エチル基またはアセチル基であるか、あるい
    はAおよびBが一緒になって基−C(=O)−または基
    −C(=S)−であり、Wがハロゲン化フェニル基、フ
    ェニルフェニル基、メトキシフェニル基またはフェニル
    基であり、X1 が酸素原子または硫黄原子であり、mが
    0ないし6の整数であり、Yが基−CH2 −O−または
    基−CH2 CH2 −O−であり、Zが 【化12】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  28. 【請求項28】 請求項1においてR1 およびR2 が共
    に水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であ
    り、他方がメチル基またはエチル基である芳香族化合物
    またはその塩またはそのエステル。
  29. 【請求項29】 請求項1においてR3 が水素原子であ
    る芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  30. 【請求項30】 請求項1においてAが水素原子であ
    り、Bが水素原子、またはメチル基であるか、あるいは
    AおよびBが一緒になって基−C(=O)−または基−
    C(=S)−である芳香族化合物またはその塩またはそ
    のエステル。
  31. 【請求項31】 請求項1においてWがフェニル基、3
    −クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−メト
    キシフェニル基、4−メトキシフェニル基または4−フ
    ェニルフェニル基であり、X1 が酸素原子であり、mが
    0ないし6の整数である芳香族化合物またはその塩また
    はそのエステル。
  32. 【請求項32】 請求項1においてYが基−CH2 −O
    −である芳香族化合物またはその塩またはそのエステ
    ル。
  33. 【請求項33】 請求項1においてR1 およびR2 が共
    に水素原子であるか、あるいはどちらかが水素原子であ
    り、他方がメチル基またはエチル基であり、R3が水素
    原子であり、Aが水素原子であり、Bが水素原子または
    メチル基であるか、あるいはAおよびBが一緒になって
    基−C(=O)−または基−C(=S)−であり、Wが
    フェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニ
    ル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル
    基または4−フェニルフェニル基であり、X1 が酸素原
    子であり、mが0ないし6の整数であり、Yが基−CH
    2 −O−であり、Zが 【化13】 である芳香族化合物またはその塩またはそのエステル。
  34. 【請求項34】 5−{4−[2−(3−フェニル−2
    −ヒドロキシプロピルアミノ)プロポキシ]ベンジル}
    チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩またはその
    エステル。
  35. 【請求項35】 5−{4−[2−(5−(3−クロロ
    フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
    イル)エトキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジ
    オンまたはその塩またはそのエステル。
  36. 【請求項36】 5−{4−[2−(5−(3−クロロ
    フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
    イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−
    ジオンまたはその塩またはそのエステル。
  37. 【請求項37】 5−{4−[2−(5−(3−クロロ
    フェノキシメチル)−2−チオキソオキサゾリジン−3
    −イル)プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4
    −ジオンまたはその塩またはそのエステル。
  38. 【請求項38】 5−{4−[2−(3−(6−フェニ
    ルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)
    プロポキシ]ベンジル}チアゾリジン−2,4−ジオン
    またはその塩またはそのエステル。
  39. 【請求項39】 5−{4−[2−(5−(3−クロロ
    フェノキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−
    イル)ブトキシ]ベンジル}チアゾリジン−2、4−ジ
    オンまたはその塩またはそのエステル。
  40. 【請求項40】 請求項1ないし39より選択される1
    項に記載された芳香族化合物またはその塩またはそのエ
    ステルを有効成分とするアルドース還元酵素阻害剤。
  41. 【請求項41】 請求項1ないし39より選択される1
    項に記載された芳香族化合物またはその塩またはそのエ
    ステルを有効成分とする抗高血糖剤。
  42. 【請求項42】 請求項1ないし39より選択される1
    項に記載された芳香族化合物またはその塩またはそのエ
    ステルを有効成分とするインスリン抵抗性改善剤。
  43. 【請求項43】 請求項1ないし39より選択される1
    項に記載された芳香族化合物またはその塩またはそのエ
    ステルを有効成分とする抗糖尿病合併症剤。
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