JPH07330038A - 薬剤包装体および薬剤包装方法 - Google Patents
薬剤包装体および薬剤包装方法Info
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- JPH07330038A JPH07330038A JP15169794A JP15169794A JPH07330038A JP H07330038 A JPH07330038 A JP H07330038A JP 15169794 A JP15169794 A JP 15169794A JP 15169794 A JP15169794 A JP 15169794A JP H07330038 A JPH07330038 A JP H07330038A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 保温用途と保冷用途の兼用が可能で、しかも
保温もしくは保冷状態を長時間持続可能な薬剤包装体を
提供する。 【構成】 少なくとも耐熱性および耐寒性を有する内袋
2の中に保温および保冷用薬剤1を充填包装し、これを
少なくとも保温性および保冷性を有する外袋3で包装し
た薬剤包装体である。
保温もしくは保冷状態を長時間持続可能な薬剤包装体を
提供する。 【構成】 少なくとも耐熱性および耐寒性を有する内袋
2の中に保温および保冷用薬剤1を充填包装し、これを
少なくとも保温性および保冷性を有する外袋3で包装し
た薬剤包装体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤包装体および薬剤
包装方法に関するものであり、詳しくは保温用と保冷用
の兼用が可能な薬剤包装体および薬剤包装方法に関する
ものである。
包装方法に関するものであり、詳しくは保温用と保冷用
の兼用が可能な薬剤包装体および薬剤包装方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、保冷或いは保温を目的とした
種々の薬剤包装体が知られている。代表的なものとし
て、たとえば、発熱時の解熱用や夏期の安眠用に冷蔵庫
等で冷やして使用する保冷枕(例えば、(株)白元から
販売されている商品名「アイスノン」など)が良く知ら
れている。これは、ゲル剤、不凍剤などを含む薬剤を軟
質塩化ビニル樹脂からなる包装材料の中に充填し包装し
たものである。
種々の薬剤包装体が知られている。代表的なものとし
て、たとえば、発熱時の解熱用や夏期の安眠用に冷蔵庫
等で冷やして使用する保冷枕(例えば、(株)白元から
販売されている商品名「アイスノン」など)が良く知ら
れている。これは、ゲル剤、不凍剤などを含む薬剤を軟
質塩化ビニル樹脂からなる包装材料の中に充填し包装し
たものである。
【0003】また、外出時の防寒用に使用するいわゆる
使い捨てカイロなども従来一般に知られている。
使い捨てカイロなども従来一般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
保冷枕は、耐熱性の低い軟質塩化ビニル樹脂にて薬剤を
包装しているので加熱すると破袋してしまい、また薬剤
をそのまま充填包装しているので加熱すると薬剤中の気
泡が膨張して破袋を招く恐れもある。したがって加熱使
用は不可能であり、保冷用途だけのワンウェイ機能しか
持ちえず、例えば保温用途と兼用することは出来ないた
め便利性に劣る。また、軟質塩化ビニル樹脂からなる包
装材料にて包装しているだけなので、いったん冷やして
も保冷状態を長時間持続することは困難である。さら
に、冷蔵庫等で冷やすと上記包装材料の表面に結露水が
発生し、そのまま使用すると感触が悪いので、タオルの
ようなものを用意しこれを巻いて使用する必要があり、
不便である。
保冷枕は、耐熱性の低い軟質塩化ビニル樹脂にて薬剤を
包装しているので加熱すると破袋してしまい、また薬剤
をそのまま充填包装しているので加熱すると薬剤中の気
泡が膨張して破袋を招く恐れもある。したがって加熱使
用は不可能であり、保冷用途だけのワンウェイ機能しか
持ちえず、例えば保温用途と兼用することは出来ないた
め便利性に劣る。また、軟質塩化ビニル樹脂からなる包
装材料にて包装しているだけなので、いったん冷やして
も保冷状態を長時間持続することは困難である。さら
に、冷蔵庫等で冷やすと上記包装材料の表面に結露水が
発生し、そのまま使用すると感触が悪いので、タオルの
ようなものを用意しこれを巻いて使用する必要があり、
不便である。
【0005】また、上記の使い捨てカイロのようなもの
は、化学反応によって発熱するような薬剤を耐熱性の包
装材料にて包装しているだけなので、肌に直接接触する
と低温やけどを起こしやすく安全性の面で問題がある。
さらに、保冷機能はまったく有していないので、保冷用
途には使用することは出来ない。
は、化学反応によって発熱するような薬剤を耐熱性の包
装材料にて包装しているだけなので、肌に直接接触する
と低温やけどを起こしやすく安全性の面で問題がある。
さらに、保冷機能はまったく有していないので、保冷用
途には使用することは出来ない。
【0006】さらに、電子式冷暖枕のようなものも知ら
れているが、電子部品を使用するため高価であるうえ
に、電源の無いところでは一切使用できないので不便で
ある。
れているが、電子部品を使用するため高価であるうえ
に、電源の無いところでは一切使用できないので不便で
ある。
【0007】本発明はこのような従来技術の有する問題
点等に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、保温用途と保冷用途の両方に使用が可能で、しかも
保温状態もしくは保冷状態を長時間持続可能な優れた保
温性、保冷性を有する薬剤包装体および薬剤包装方法を
提供することにある。
点等に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、保温用途と保冷用途の両方に使用が可能で、しかも
保温状態もしくは保冷状態を長時間持続可能な優れた保
温性、保冷性を有する薬剤包装体および薬剤包装方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薬品包装体は、少なくとも耐熱性および耐
寒性を有する包装材料の中に保温および保冷用薬剤を充
填包装し、これを少なくとも保温性および保冷性を有す
る包装材料で包装してなることを特徴としている。
に、本発明の薬品包装体は、少なくとも耐熱性および耐
寒性を有する包装材料の中に保温および保冷用薬剤を充
填包装し、これを少なくとも保温性および保冷性を有す
る包装材料で包装してなることを特徴としている。
【0009】また、本発明の薬品包装方法は、少なくと
も耐熱性および耐寒性を有する包装材料の中に保温およ
び保冷用薬剤を充填し、真空包装してから、これを少な
くとも保温性および保冷性を有する包装材料で包装する
ことを特徴としている。
も耐熱性および耐寒性を有する包装材料の中に保温およ
び保冷用薬剤を充填し、真空包装してから、これを少な
くとも保温性および保冷性を有する包装材料で包装する
ことを特徴としている。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の薬剤包装体の一構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【0012】本発明の薬剤包装体は、図1に示すよう
に、内袋2の中に薬剤1を充填包装し、これを外袋3で
包装したものである。
に、内袋2の中に薬剤1を充填包装し、これを外袋3で
包装したものである。
【0013】上記薬剤1は保温および保冷用に用いる薬
剤であり、水分中にゲル剤、不凍剤、防腐・防カビ剤、
消泡・抑泡剤等を含有し、ゲル状にしたものである。ゲ
ル剤としては天然多糖類、不凍剤としては塩化ナトリウ
ムなどが使用される。薬剤1の製造方法について説明す
ると、先ず配合用の仕込水を製造攪拌釜に計量し、この
中に不凍剤を徐々に投入して仕込、次いでゲル剤を投入
して仕込、徐々に攪拌し、昇温しながら攪拌スピードを
上げ、約2時間かけて液温を80〜85℃まで昇温す
る。次に昇温を停止し、約30分〜1時間の間、余熱に
て十分攪拌し、冷却後、防腐・防カビ剤と消泡・抑泡剤
を投入する。
剤であり、水分中にゲル剤、不凍剤、防腐・防カビ剤、
消泡・抑泡剤等を含有し、ゲル状にしたものである。ゲ
ル剤としては天然多糖類、不凍剤としては塩化ナトリウ
ムなどが使用される。薬剤1の製造方法について説明す
ると、先ず配合用の仕込水を製造攪拌釜に計量し、この
中に不凍剤を徐々に投入して仕込、次いでゲル剤を投入
して仕込、徐々に攪拌し、昇温しながら攪拌スピードを
上げ、約2時間かけて液温を80〜85℃まで昇温す
る。次に昇温を停止し、約30分〜1時間の間、余熱に
て十分攪拌し、冷却後、防腐・防カビ剤と消泡・抑泡剤
を投入する。
【0014】こうして製造した薬剤1を充填する内袋2
は、少なくとも耐熱性および耐寒性を有する包装材料で
出来た4方シール袋であり、包装材料として必要な強度
も勿論有している。このような内袋2を用いることによ
って、保冷用途にも保温用途にも使用が可能となる。こ
のような内袋2の材質としては具体的には、例えば、ナ
イロン(以下Nyと称す)/無延伸ポリプロピレン(以
下CPPと称す)、Ny/線状低密度ポリエチレン(以
下L−LDPEと称す)等の構成の積層フィルムを用い
ることが出来る。
は、少なくとも耐熱性および耐寒性を有する包装材料で
出来た4方シール袋であり、包装材料として必要な強度
も勿論有している。このような内袋2を用いることによ
って、保冷用途にも保温用途にも使用が可能となる。こ
のような内袋2の材質としては具体的には、例えば、ナ
イロン(以下Nyと称す)/無延伸ポリプロピレン(以
下CPPと称す)、Ny/線状低密度ポリエチレン(以
下L−LDPEと称す)等の構成の積層フィルムを用い
ることが出来る。
【0015】内袋2の中に薬剤1を充填包装するに際し
ては真空包装によることが望ましい。薬剤1中には前述
したように消泡・抑泡剤を添加して薬剤1中の気泡の発
生を抑制しているが、それでも薬剤1中に残存する気泡
があると加熱したときに膨張して破袋する恐れがある。
そこで、薬剤1を内袋2の中に充填するときに、薬剤1
中の残存気泡を除去(脱気)し、真空包装することによ
って、加熱しても破袋する恐れがなく、加熱用途に安全
に用いることが出来る。
ては真空包装によることが望ましい。薬剤1中には前述
したように消泡・抑泡剤を添加して薬剤1中の気泡の発
生を抑制しているが、それでも薬剤1中に残存する気泡
があると加熱したときに膨張して破袋する恐れがある。
そこで、薬剤1を内袋2の中に充填するときに、薬剤1
中の残存気泡を除去(脱気)し、真空包装することによ
って、加熱しても破袋する恐れがなく、加熱用途に安全
に用いることが出来る。
【0016】こうして薬剤1を充填包装した内袋2(以
下ではこのような薬剤1を充填包装した状態の内袋2を
単に内袋2と言うことがある)はさらに外袋3で包装す
る。この外袋3は少なくとも保温性および保冷性を有す
る包装材料で出来ており、このような外袋3を用いるこ
とによって、保温もしくは保冷状態を長時間持続するこ
とが可能になるとともに、加熱もしくは冷却された内袋
2が直接肌に接触しないため、使用したときの感触が良
く、たとえば低温やけどのような危険性もなく安全面で
も優れる。また、外袋3は保温性および保冷性の他に吸
湿性、通気性等を備えたものであることが望ましく、た
とえば冷却時に内袋2の表面に発生した結露水も吸収し
て優れた風合いを維持でき、使用したときの感触もよく
なる。このような外袋3の材質としては、例えば具体的
に挙げると、綿100%のガーゼを同じく綿100%の
基布の両面にはりあわせたもの等を用いることが出来
る。
下ではこのような薬剤1を充填包装した状態の内袋2を
単に内袋2と言うことがある)はさらに外袋3で包装す
る。この外袋3は少なくとも保温性および保冷性を有す
る包装材料で出来ており、このような外袋3を用いるこ
とによって、保温もしくは保冷状態を長時間持続するこ
とが可能になるとともに、加熱もしくは冷却された内袋
2が直接肌に接触しないため、使用したときの感触が良
く、たとえば低温やけどのような危険性もなく安全面で
も優れる。また、外袋3は保温性および保冷性の他に吸
湿性、通気性等を備えたものであることが望ましく、た
とえば冷却時に内袋2の表面に発生した結露水も吸収し
て優れた風合いを維持でき、使用したときの感触もよく
なる。このような外袋3の材質としては、例えば具体的
に挙げると、綿100%のガーゼを同じく綿100%の
基布の両面にはりあわせたもの等を用いることが出来
る。
【0017】上記外袋3による包装形態は出来るだけ簡
単なものが望ましい。本発明に係る薬剤包装体は、保冷
用途に使用する場合には上記内袋2を冷蔵庫等の中に入
れて冷却して、これを外袋3にて包装し、冷やしたい部
位にあてて保冷枕として使用する。また、保温用途に使
用する場合には上記内袋2を電子レンジを用いて或いは
熱湯中に入れて加熱し、外袋3で包装して、暖めたい部
位にあてて保温枕として使用する。したがって、このよ
うに冷却或いは加熱された内袋2を速やかに外袋3にて
包装できることが望ましく、そのためには、外袋3は一
般的な袋状に形成し内袋2を単にこの中に入れれば使用
できるような形態が好ましい。なお、本発明の薬剤包装
体は、上記加熱の手段として電子レンジを用いる場合に
は、内袋2を外袋3で包装してから加熱を行うことも可
能である。また、外袋3は直接肌に接触するものである
が、そのまま洗濯可能なので、衛生的にも優れる。
単なものが望ましい。本発明に係る薬剤包装体は、保冷
用途に使用する場合には上記内袋2を冷蔵庫等の中に入
れて冷却して、これを外袋3にて包装し、冷やしたい部
位にあてて保冷枕として使用する。また、保温用途に使
用する場合には上記内袋2を電子レンジを用いて或いは
熱湯中に入れて加熱し、外袋3で包装して、暖めたい部
位にあてて保温枕として使用する。したがって、このよ
うに冷却或いは加熱された内袋2を速やかに外袋3にて
包装できることが望ましく、そのためには、外袋3は一
般的な袋状に形成し内袋2を単にこの中に入れれば使用
できるような形態が好ましい。なお、本発明の薬剤包装
体は、上記加熱の手段として電子レンジを用いる場合に
は、内袋2を外袋3で包装してから加熱を行うことも可
能である。また、外袋3は直接肌に接触するものである
が、そのまま洗濯可能なので、衛生的にも優れる。
【0018】
【作用】本発明の薬剤包装体は、少なくとも耐熱性およ
び耐寒性を有する包装材料の中に薬剤を充填包装するた
め、保冷用途と保温用途の兼用が可能になる。
び耐寒性を有する包装材料の中に薬剤を充填包装するた
め、保冷用途と保温用途の兼用が可能になる。
【0019】しかも、薬剤を充填包装する際に、薬剤中
の残存気泡を除去して真空包装することにより、加熱し
ても残存気泡の膨張による破袋の恐れがなく安全性に優
れる。
の残存気泡を除去して真空包装することにより、加熱し
ても残存気泡の膨張による破袋の恐れがなく安全性に優
れる。
【0020】また、薬剤を充填した上記内側の包装材料
をさらに少なくとも保温性および保冷性を有する外側の
包装材料で包装することにより、保温もしくは保冷状態
の長時間の持続が可能になる。しかも、加熱もしくは冷
却された上記内側の包装材料が直接肌に接触しないた
め、使用したときの感触が良く、たとえば低温やけどの
ような危険性もなく安全面で優れる。さらに、外側の包
装材料は吸湿性、通気性等をも備えることにより、たと
えば内側の包装材料の表面に冷却時に発生した結露水も
吸収して優れた風合いを維持でき、使用したときの感触
がよくなる。
をさらに少なくとも保温性および保冷性を有する外側の
包装材料で包装することにより、保温もしくは保冷状態
の長時間の持続が可能になる。しかも、加熱もしくは冷
却された上記内側の包装材料が直接肌に接触しないた
め、使用したときの感触が良く、たとえば低温やけどの
ような危険性もなく安全面で優れる。さらに、外側の包
装材料は吸湿性、通気性等をも備えることにより、たと
えば内側の包装材料の表面に冷却時に発生した結露水も
吸収して優れた風合いを維持でき、使用したときの感触
がよくなる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0022】先ず、以下に示す原料を以下の配合比で用
いて薬剤を製造した。製造方法は前述した通りである。 (原料) ・ゲル剤・・・ファインガムG−270(商品名) 第
一工業製薬(株)製 ・不凍剤・・・塩化ナトリウム ・防腐・防カビ剤・・・アモルデンFS−14D(商品
名) 大和化学(株)製 ・消泡・抑泡剤・・・アンチフロスF−233(商品
名)第一工業製薬(株)製 (配合比) ・水分・・・82% ・ゲル剤・・・5% ・不凍剤・・・13% ・防腐・防カビ剤・・・上記水分、ゲル剤及び不凍剤の
混合物100部に対し0.1% ・消泡・抑泡剤・・・上記水分、ゲル剤及び不凍剤の混
合物100部に対し0.5% 製造した薬剤を、Ny(15μm)/L−LDPE(6
0μm)の構成からなる積層フィルムで出来た4方シー
ル袋に充填し、真空缶(古川制作所製)を用いて薬剤中
の残存気泡を除去(約10分間)した後、真空包装機
(古川制作所製)を用いて760mmHgにて真空包装
を行った。シールは190℃で1秒間のヒートシールと
した。
いて薬剤を製造した。製造方法は前述した通りである。 (原料) ・ゲル剤・・・ファインガムG−270(商品名) 第
一工業製薬(株)製 ・不凍剤・・・塩化ナトリウム ・防腐・防カビ剤・・・アモルデンFS−14D(商品
名) 大和化学(株)製 ・消泡・抑泡剤・・・アンチフロスF−233(商品
名)第一工業製薬(株)製 (配合比) ・水分・・・82% ・ゲル剤・・・5% ・不凍剤・・・13% ・防腐・防カビ剤・・・上記水分、ゲル剤及び不凍剤の
混合物100部に対し0.1% ・消泡・抑泡剤・・・上記水分、ゲル剤及び不凍剤の混
合物100部に対し0.5% 製造した薬剤を、Ny(15μm)/L−LDPE(6
0μm)の構成からなる積層フィルムで出来た4方シー
ル袋に充填し、真空缶(古川制作所製)を用いて薬剤中
の残存気泡を除去(約10分間)した後、真空包装機
(古川制作所製)を用いて760mmHgにて真空包装
を行った。シールは190℃で1秒間のヒートシールと
した。
【0023】なお、比較例として、軟質塩化ビニル樹脂
で出来た4方シール袋に、上記薬剤を残存気泡の除去を
行わずに充填し包装した。
で出来た4方シール袋に、上記薬剤を残存気泡の除去を
行わずに充填し包装した。
【0024】このようにして作製したサンプルの耐熱性
を検討するため、出力600Wの電子レンジにて、5分
間加熱、5分間放置の操作を繰り返し行った。
を検討するため、出力600Wの電子レンジにて、5分
間加熱、5分間放置の操作を繰り返し行った。
【0025】比較サンプルは、2回目の加熱時の4分で
破袋寸前まで膨張し、4回目の加熱時の4分で袋の溶融
が発生してしまい、加熱使用は不可能であった。これに
対し、本発明のサンプルは、トータルで50分間加熱し
たが異常は見られなかった。
破袋寸前まで膨張し、4回目の加熱時の4分で袋の溶融
が発生してしまい、加熱使用は不可能であった。これに
対し、本発明のサンプルは、トータルで50分間加熱し
たが異常は見られなかった。
【0026】次に、耐寒性を検討するため、上記サンプ
ルを冷凍庫で12時間保存し、ヒートシール強度を測定
したところ、本発明のサンプルは3.7Kg/15mm幅
(保存前は3.3Kg/15mm幅)であり、まったく問題
は無かった。なお、比較サンプルについても耐寒性につ
いては特に問題は無かった。
ルを冷凍庫で12時間保存し、ヒートシール強度を測定
したところ、本発明のサンプルは3.7Kg/15mm幅
(保存前は3.3Kg/15mm幅)であり、まったく問題
は無かった。なお、比較サンプルについても耐寒性につ
いては特に問題は無かった。
【0027】また次に、上記本発明のサンプルをさらに
保温性及び保冷性を有する包装材料で包装したときの効
果を検討するため、綿100%の基布の両面に綿100
%のガーゼをはりあわせたパシーマ(商品名、龍宮
(株)製)で出来た外袋の中に、加熱もしくは冷却した
本発明のサンプルを入れて、その保温もしくは保冷状態
の持続時間を官能試験により測定した。
保温性及び保冷性を有する包装材料で包装したときの効
果を検討するため、綿100%の基布の両面に綿100
%のガーゼをはりあわせたパシーマ(商品名、龍宮
(株)製)で出来た外袋の中に、加熱もしくは冷却した
本発明のサンプルを入れて、その保温もしくは保冷状態
の持続時間を官能試験により測定した。
【0028】その結果、保温状態は、上記外袋で包装し
ていないものが30分であるのに対し、上記外袋で包装
したものは2時間であった。また、保冷状態は、上記外
袋で包装していないものが3〜4時間であるのに対し、
上記外袋で包装したものは6〜8時間であった。このよ
うに、本発明は保温もしくは保冷状態を長時間持続する
ことが可能になる。
ていないものが30分であるのに対し、上記外袋で包装
したものは2時間であった。また、保冷状態は、上記外
袋で包装していないものが3〜4時間であるのに対し、
上記外袋で包装したものは6〜8時間であった。このよ
うに、本発明は保温もしくは保冷状態を長時間持続する
ことが可能になる。
【0029】また、別の実施例として、上記Ny/L−
LDPEの構成の積層フィルムの代わりに、ポリエチレ
ンテレフタレート(12μm)/Ny(15μm)/C
PP(60μm)の構成からなる積層フィルムで出来た
4方シール袋を用いて行ったが、上記と同様な結果が得
られた。
LDPEの構成の積層フィルムの代わりに、ポリエチレ
ンテレフタレート(12μm)/Ny(15μm)/C
PP(60μm)の構成からなる積層フィルムで出来た
4方シール袋を用いて行ったが、上記と同様な結果が得
られた。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少なくとも耐熱性および耐寒性を有する包装材料
の中に薬剤を充填包装しているので、保冷用途と保温用
途の兼用が可能になるという優れた効果を奏する。
れば、少なくとも耐熱性および耐寒性を有する包装材料
の中に薬剤を充填包装しているので、保冷用途と保温用
途の兼用が可能になるという優れた効果を奏する。
【0031】また、薬剤を充填包装する際に、薬剤中の
残存気泡を除去して真空包装することにより、加熱して
も残存気泡の膨張による破袋の恐れがなく安全性に優れ
という効果も奏する。
残存気泡を除去して真空包装することにより、加熱して
も残存気泡の膨張による破袋の恐れがなく安全性に優れ
という効果も奏する。
【0032】また、薬剤を充填した上記内側の包装材料
をさらに少なくとも保温性および保冷性を有する外側の
包装材料で包装することにより、保温もしくは保冷状態
の長時間の持続が可能になという効果を奏する。
をさらに少なくとも保温性および保冷性を有する外側の
包装材料で包装することにより、保温もしくは保冷状態
の長時間の持続が可能になという効果を奏する。
【0033】しかも、加熱もしくは冷却された上記内側
の包装材料が直接肌に接触しないため、使用したときの
感触が良く、たとえば低温やけどのような危険性もなく
安全面で優れ、さらに、外側の包装材料は吸湿性、通気
性等をも備えることにより、たとえば内側の包装材料の
表面に冷却時に発生した結露水も吸収して優れた風合い
を維持でき、使用したときの感触がよくなるという効果
も奏する。
の包装材料が直接肌に接触しないため、使用したときの
感触が良く、たとえば低温やけどのような危険性もなく
安全面で優れ、さらに、外側の包装材料は吸湿性、通気
性等をも備えることにより、たとえば内側の包装材料の
表面に冷却時に発生した結露水も吸収して優れた風合い
を維持でき、使用したときの感触がよくなるという効果
も奏する。
【図1】本発明の薬剤包装体の一構成例を示す断面図で
ある。
ある。
1 薬剤 2 内袋 3 外袋
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも耐熱性および耐寒性を有する
包装材料の中に保温および保冷用薬剤を充填包装し、こ
れを少なくとも保温性および保冷性を有する包装材料で
包装してなることを特徴とする薬剤包装体。 - 【請求項2】 少なくとも耐熱性および耐寒性を有する
包装材料の中に保温および保冷用薬剤を充填し、真空包
装してから、これを少なくとも保温性および保冷性を有
する包装材料で包装することを特徴とする薬剤包装方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15169794A JPH07330038A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 薬剤包装体および薬剤包装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15169794A JPH07330038A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 薬剤包装体および薬剤包装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330038A true JPH07330038A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15524291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15169794A Pending JPH07330038A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 薬剤包装体および薬剤包装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106672440A (zh) * | 2016-12-23 | 2017-05-17 | 河北汇亚花泥专用设备有限公司 | 一种冷链运输保冷袋 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP15169794A patent/JPH07330038A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106672440A (zh) * | 2016-12-23 | 2017-05-17 | 河北汇亚花泥专用设备有限公司 | 一种冷链运输保冷袋 |
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