JPH0732887Y2 - 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置 - Google Patents

掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置

Info

Publication number
JPH0732887Y2
JPH0732887Y2 JP6244789U JP6244789U JPH0732887Y2 JP H0732887 Y2 JPH0732887 Y2 JP H0732887Y2 JP 6244789 U JP6244789 U JP 6244789U JP 6244789 U JP6244789 U JP 6244789U JP H0732887 Y2 JPH0732887 Y2 JP H0732887Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder liner
cylinder
scavenging port
piston
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6244789U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH035907U (ja
Inventor
章二 光武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6244789U priority Critical patent/JPH0732887Y2/ja
Publication of JPH035907U publication Critical patent/JPH035907U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0732887Y2 publication Critical patent/JPH0732887Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は舶用ディーゼルエンジンのピストンリング、シ
リンダライナ間の油潤滑に適用されるシリンダ注油装置
に関する。
〔従来の技術〕
第6図は従来型の舶用低速ディーゼルエンジンのピスト
ンリング及びシリンダライナ潤滑用のシリンダ注油装置
を示す。1はシリンダライナ、2は注油棒、3は掃気ポ
ート、4はピストンリング、5はピストンをそれぞれ示
す。第7図は第6図のVII-VII断面の拡大図を示す。舶
用低速2サイクルディーゼルエンジンでは燃焼効率を向
上させるため、第7図に示すように掃気ポート3をシリ
ンダライナ軸のセンタに対して偏心させて、掃気の流れ
を矢印aのようにシリンダライナ軸の上方にらせん状に
なって流し、過給機の圧力上昇なども含め強いスワール
が与えられるようにしている。
なおシリンダライナ1とピストンリング4の間は、シリ
ンダライナ1に取り付けられた注油棒2から吐出される
油で潤滑されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが最近のディーゼルエンジンでは第7図に示すよ
うに強い掃気スワールを与えているため、燃焼行程で生
じた燃焼のすすや残渣(腐食生成物を含む)が、シリン
ダライナ壁に付着し易い条件下にあり、さらに注油孔が
シリンダライナの比較的上方にあり且吐出した油がスワ
ールにより上方に持っていかれ易いことなどのため、第
8図に示すように主としてシリンダライナのストローク
中央付近の摩耗が多くなる。又シリンダライナの摩耗が
大きいので、それに伴ないピストンリングの摩耗も多く
なり、ピストンリング交換のためのピストン抜きの間隔
が短くなる欠点があった。
本考案の目的は前記従来装置の問題点を解消し、シリン
ダライナ全体の摩耗を減少するためピストンリングの摩
耗も少なくなり、ピストンの開放期間の延長が可能とな
る、掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注
油装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリン
ダ注油装置は、シリンダライナの掃気ポート部にシリン
ダライナの円周方向に複数個のシリンダ注油棒が設けら
れ、さらに上記注油棒のそれぞれの先端には掃気ポート
内に開口して噴出ノズルが取り付けられ、又上記注油棒
からの油の吐出タイミングはピストンが下死点付近にあ
るときで、且ピストンクラウンの上端が掃気ポートの上
端部より下方位置にある任意の期間であることを特徴と
している。
〔作用〕
上記のようにして吐出された油は、強い掃気スワールと
いっしょにシリンダライナ内に送り込まれてシリンダラ
イナ壁に付着するので、すすや残渣によるピストンスト
ローク中央部付近のシリンダライナ摩耗が減少するので
ピストンリング交換のためのピストン抜きの期間を延長
することができる。
〔実施例〕
以下第1〜5図を参照し本考案の一実施例について説明
する。
第1図は実施例の全体縦断面図、第2図は第1図の掃気
ポート部の横断面図、第3図は本考案のノズル付き注油
棒10の詳細拡大図、第4図は作用説明図、第5図はシリ
ンダライナの摩耗状況図である。
第1図において1はシリンダライナ、2は同ライナの上
部に取り付けられた注油棒、3は掃気ポート、4はピス
トンリング、5はピストンで、これらは従来のものと同
様である。
第3図は本考案の要部であるノズル付き注油棒10の詳細
図で、注油棒本体11、導管12、逆止弁13、ばね14、ばね
押え15、ノズル16、パッキン17より構成されている。こ
のノズル付注油棒10は第2図のようにシリンダライナ掃
気ポート部にシリンダライナの円周方向に複数個設けら
れており、その注油棒10にはそれぞれ先端部に噴出ノズ
ル16が設けられており且そのノズル16の先端は掃気ポー
ト内に開口している。図示しない注油器(これはエンジ
ンの回転と同期するようにタイミングベルト又はギヤで
連結されている)から送られた油は、導管12、注油棒本
体11、逆止弁13、ばね押え15のすきま穴、ノズル16を通
り、該ノズル先端から吐出する。このノズル先端は掃気
ポート3のほぼ中央に位置するように設置されている。
次に前記実施例の作用について説明する。
上記ノズル16の先端から油を吐出する時期は、第1図に
示すようにピストンクラウンの上端が掃気ポート3の上
端よりも下にあり且少くとも掃気がシリンダライナ内に
より入り易い条件下のときである。このようにして注油
されると、第4図に示す如く油bは掃気スワールaとい
っしょになって、シリンダライナ壁に沿って付着するこ
とになる。
なお従来から使用している注油棒2はそのまま使用する
がその油量を絞り、該注油棒2から出る油量を減らした
分だけ、掃気ポート3に設けた本考案のノズル付き注油
棒10から吐出させることになる。これによりシリンダラ
イナ1中央部の摩耗を大幅にへらすことができピストン
リング4の摩耗も減少する。
〔考案の効果〕
本考案では第4図に示すように、掃気ポート部において
掃気とともに注油棒を介して油を吐出するようにしてい
るが、掃気スワールが強いため特に掃気ポートの上方の
従来摩耗の大きかったピストンストロークの中央部にも
油が付着し易くなる。
従ってすすや残渣(腐食生成物を含む)の付着しやすい
部分に油がミスト状に送られる為、第5図に示す従来例
の点線に比べ、本考案では実線のようにシリンダライナ
の摩耗が大幅に低減する。なおシリンダライナ上方では
従来より油の吐出が減少するが、これによるシリンダラ
イナ上方の摩耗量の増加は僅かであり、問題とはならな
い程度である。
以上のように本考案によればシリンダライナの摩耗が大
幅に減少するので、ピストンリングの摩耗も少なくなり
ピストンの開放期間の延長が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案に係わるもので第1図は全体縦断面
図、第2図は第1図の掃気ポート部の断面図、第3図は
第2図のA部拡大図、第4図は本考案の作用説明図、第
5図は従来例と実施例との性能比較図、第6〜8図は従
来例で、第6図は第1図応当図、第7図は第2図応当
図、第8図はシリンダライナ摩耗曲線図である。 1……シリンダライナ、3……掃気ポート、4……ピス
トンリング、5……ピストン、2,10……シリンダ注油
棒、16……噴出ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナの掃気ポート部にはシリン
    ダライナの円周方向に複数個のシリンダ注油棒が設けら
    れ、さらに上記注油棒のそれぞれの先端には掃気ポート
    内に開口した噴出ノズルが取り付けられ、又上記注油棒
    からの油の吐出タイミングはピストンが下死点付近にあ
    るときで、且ピストンクラウンの上端が掃気ポートの上
    端部より下方位置にある任意の期間であることを特徴と
    する掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注
    油装置。
JP6244789U 1989-05-31 1989-05-31 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置 Expired - Lifetime JPH0732887Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244789U JPH0732887Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244789U JPH0732887Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH035907U JPH035907U (ja) 1991-01-21
JPH0732887Y2 true JPH0732887Y2 (ja) 1995-07-31

Family

ID=31591605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6244789U Expired - Lifetime JPH0732887Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732887Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1129275B1 (en) * 1998-11-05 2003-04-16 Hans Jensen Lubricators A/S Lubrication system for large diesel engines
JP2015165104A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 三菱重工業株式会社 シリンダ注油システム及びシリンダ注油方法
JP6685864B2 (ja) * 2016-08-29 2020-04-22 三菱重工業株式会社 シリンダ注油装置及びクロスヘッド式内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JPH035907U (ja) 1991-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0003439B1 (en) Internal combustion engine
US4576126A (en) Two-stroke internal combustion engine
US4945864A (en) Two cycle engine piston lubrication
US4399778A (en) Two cycle internal combustion engine
US4256064A (en) Fuel conserving engine improvement
US4363310A (en) Diesel engine with blowby scavenging
EP0837982A1 (en) An internal combustion engine having a coke scraping ring in a cylinder
JPH0732887Y2 (ja) 掃気ポートを有するシリンダライナ用のシリンダ注油装置
CN200982207Y (zh) 摩托车发动机气缸润滑装置
CN103174540A (zh) 一种内燃机的活塞环和相邻气缸套的上部刮油环润滑系统
US3931812A (en) Internal combustion engines
US4282837A (en) Two-cycle diesel engine with piston ring stabilizing accumulator volume
JPS6112093B2 (ja)
GB2186323A (en) Two-stroke internal combustion engine
US2396018A (en) Piston construction
EP1282764B1 (en) Improved two-stroke internal combustion engine, with increased efficiency and low emission of polluting gas
US4280456A (en) Engine with intake ported cylinders and porous port liners for oil control
GB2140867A (en) Actuation of inlet valve in cylinder head of two-stroke IC engine
CN2130928Y (zh) 新型二冲程发动机
JPS59128909A (ja) 内燃機関のシリンダ
US2695824A (en) Piston construction
WO1994007016A1 (en) Piston for an internal combustion engine
US2120666A (en) Internal-combustion engine
SU1513162A1 (ru) Система смазки двигател внутреннего сгорани
JP3355096B2 (ja) 2サイクルエンジン