JPH07328794A - ロウ充填材金属合金ペースト - Google Patents
ロウ充填材金属合金ペーストInfo
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 環境や作業者の健康に危険でなく、チューブ
容器内に収蔵することができる適切な粘度を有するロウ
充填材金属ペーストを開発すること。 【構成】 水性ゲル中全体を通してロウ充填材金属乃至
合金粉末を均質に分散せしめてなり、この場合ロウ充填
材金属乃至合金粉末（例：ニッケルもしくはコバルト基
ロウ充填材合金）はペーストの重量に基づいて８０〜９
３重量％の範囲の量で存在しそして残部が水性ゲルであ
り、そして水性ゲルは、ゲルの重量に基づいて、７０〜
９０重量％の水と、７〜２７重量％の分散剤（例：鉱
油、グリセリン）と、１〜５重量％のバインダー（例：
カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロ
ース物質）とを含むロウ充填材金属乃至合金ペースト。
容器内に収蔵することができる適切な粘度を有するロウ
充填材金属ペーストを開発すること。 【構成】 水性ゲル中全体を通してロウ充填材金属乃至
合金粉末を均質に分散せしめてなり、この場合ロウ充填
材金属乃至合金粉末（例：ニッケルもしくはコバルト基
ロウ充填材合金）はペーストの重量に基づいて８０〜９
３重量％の範囲の量で存在しそして残部が水性ゲルであ
り、そして水性ゲルは、ゲルの重量に基づいて、７０〜
９０重量％の水と、７〜２７重量％の分散剤（例：鉱
油、グリセリン）と、１〜５重量％のバインダー（例：
カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロ
ース物質）とを含むロウ充填材金属乃至合金ペースト。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ロウ付け用金属乃至合
金粉末をバインダー及び分散剤を含む水性ゲル溶液中に
分散せしめてなるロウ充填材金属乃至合金ペーストに関
するものである。
金粉末をバインダー及び分散剤を含む水性ゲル溶液中に
分散せしめてなるロウ充填材金属乃至合金ペーストに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】ロウ接は、充填材金属が４４９℃（８４
０°Ｆ）より高く且つ接合されるべき母材金属乃至合金
の融点より低い融点を有する非鉄金属乃至合金であるよ
うな溶接プロセスの範疇に入る。ロウ接は、その一面に
おいて、ハンダ付けと類似しそして時として硬質ハンダ
付けと呼ばれる。ハンダ付けされるべき継ぎ手は通常ハ
ンダが溶融状態となるとき毛管作用により継ぎ手内に吸
引される充填材金属の薄膜を要するように設計されてい
る。この原理はまた、鋼部品のようなぴったりと嵌合さ
れる部品を接合するのに高温プロセスがロウ接用材料を
使用する点で、ロウ接においても使用される。大半の形
態のロウ接は、トーチその他の手段を使用しての局所的
加熱に頼っているが、幾つかのロウ接は一般に部品を８
７１℃（１６００°Ｆ）といった高温に加熱する炉内で
実施される。
０°Ｆ）より高く且つ接合されるべき母材金属乃至合金
の融点より低い融点を有する非鉄金属乃至合金であるよ
うな溶接プロセスの範疇に入る。ロウ接は、その一面に
おいて、ハンダ付けと類似しそして時として硬質ハンダ
付けと呼ばれる。ハンダ付けされるべき継ぎ手は通常ハ
ンダが溶融状態となるとき毛管作用により継ぎ手内に吸
引される充填材金属の薄膜を要するように設計されてい
る。この原理はまた、鋼部品のようなぴったりと嵌合さ
れる部品を接合するのに高温プロセスがロウ接用材料を
使用する点で、ロウ接においても使用される。大半の形
態のロウ接は、トーチその他の手段を使用しての局所的
加熱に頼っているが、幾つかのロウ接は一般に部品を８
７１℃（１６００°Ｆ）といった高温に加熱する炉内で
実施される。
【０００３】また別の型式のロウ接は多くの点で溶接と
類似しそして時としてブロンズ溶接と呼ばれる。継ぎ手
は一般にＶ−字状でありここに充填材金属のビードが付
着される。しかし、このロウ接技術は、母材金属が溶融
されずそして母材と充填材金属との間での結合が僅かの
相互拡散や合金化により起こる接合温度まで上昇される
点で溶接とは異なっている。
類似しそして時としてブロンズ溶接と呼ばれる。継ぎ手
は一般にＶ−字状でありここに充填材金属のビードが付
着される。しかし、このロウ接技術は、母材金属が溶融
されずそして母材と充填材金属との間での結合が僅かの
相互拡散や合金化により起こる接合温度まで上昇される
点で溶接とは異なっている。
【０００４】ロウ充填材金属ペーストは一般に、充填材
金属と化学的な中性ゲルとの別注ブレンドである。ロウ
充填材金属ペーストにおいて使用されるゲルの大半は有
機溶剤をベースとするバインダーを使用し、この場合溶
剤としてはトルエン、メチルエチルケトン、アセトン、
各種アルコール、トリクロロエタン等を使用することが
できる。しかしながら、これら有機溶剤の多くは作業者
の健康や環境両方に危険である。
金属と化学的な中性ゲルとの別注ブレンドである。ロウ
充填材金属ペーストにおいて使用されるゲルの大半は有
機溶剤をベースとするバインダーを使用し、この場合溶
剤としてはトルエン、メチルエチルケトン、アセトン、
各種アルコール、トリクロロエタン等を使用することが
できる。しかしながら、これら有機溶剤の多くは作業者
の健康や環境両方に危険である。
【０００５】粉末状ロウ充填材金属とともに使用するた
めのロウ接用セメントは、多くの異なった粘稠度におい
て市販入手することができる。ロウ接用セメントは、使
用に容易な液体粉末混合物として粉末状ロウ充填材金属
を被覆する手段を提供する液体プラスチックでありう
る。このロウ接セメントはビヒクル兼バインダーとして
作用するので、粉末状ロウ充填材金属と混合される時、
混合物は、ブラシ、滴下器、注射器、噴射銃等により結
合されるべき特定の部位に被覆されうる。使用されるセ
メントの粘稠度は接合帯域において必要とされる充填材
金属の量に依存する。セメントが粘稠であるほど、一層
多くの充填材金属を持ち込むことができる。これらセメ
ントの多くもまた、上述のように、作業者の健康や環境
両方に危険である有機溶剤を使用している。
めのロウ接用セメントは、多くの異なった粘稠度におい
て市販入手することができる。ロウ接用セメントは、使
用に容易な液体粉末混合物として粉末状ロウ充填材金属
を被覆する手段を提供する液体プラスチックでありう
る。このロウ接セメントはビヒクル兼バインダーとして
作用するので、粉末状ロウ充填材金属と混合される時、
混合物は、ブラシ、滴下器、注射器、噴射銃等により結
合されるべき特定の部位に被覆されうる。使用されるセ
メントの粘稠度は接合帯域において必要とされる充填材
金属の量に依存する。セメントが粘稠であるほど、一層
多くの充填材金属を持ち込むことができる。これらセメ
ントの多くもまた、上述のように、作業者の健康や環境
両方に危険である有機溶剤を使用している。
【０００６】ロウ充填材金属ペーストと関連して、ペー
ストを従来型式のチューブ容器内に詰置くことができ、
必要時に分散せしめることができるように適切な粘度を
有するロウ充填材金属ペーストを開発することへの要望
も存在する。
ストを従来型式のチューブ容器内に詰置くことができ、
必要時に分散せしめることができるように適切な粘度を
有するロウ充填材金属ペーストを開発することへの要望
も存在する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ロウ
金属乃至合金粉末を環境や作業者の健康に危険でないバ
インダー及び分散剤から成る水性ゲルに分散せしめてな
るロウ充填材金属乃至合金ペーストを開発することであ
る。本発明の別の課題は、ペーストを従来型式のチュー
ブ容器内に詰置くことができ、必要時に分散せしめるこ
とができるように適切な粘度を有するロウ充填材金属乃
至合金ペーストを開発することである。本発明のまた別
の課題は、製造コストが節約できそして被覆が容易であ
るロウ充填材金属乃至合金ペーストを開発することであ
る。
金属乃至合金粉末を環境や作業者の健康に危険でないバ
インダー及び分散剤から成る水性ゲルに分散せしめてな
るロウ充填材金属乃至合金ペーストを開発することであ
る。本発明の別の課題は、ペーストを従来型式のチュー
ブ容器内に詰置くことができ、必要時に分散せしめるこ
とができるように適切な粘度を有するロウ充填材金属乃
至合金ペーストを開発することである。本発明のまた別
の課題は、製造コストが節約できそして被覆が容易であ
るロウ充填材金属乃至合金ペーストを開発することであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、水と、少なく
とも１種の分散剤と、少なくとも１種のバインダーとを
含む水性ゲル中全体を通して少なくとも１種のロウ充填
材金属乃至合金粉末を均質に分散せしめてなるロウ充填
材金属乃至合金ペーストを提供することにより課題を解
決する。本発明のロウ充填材金属乃至合金ペーストにお
いては、ロウ充填材金属乃至合金粉末はペーストの重量
に基づいて８０〜９３重量％の範囲の量で存在しそして
残部が水性ゲルである。水性ゲルは、ゲルの重量に基づ
いて、７０〜９０重量％の水と、７〜２７重量％の少な
くとも１種の分散剤と、１〜５重量％の少なくとも１種
のバインダーとを含んでいる。好ましい態様において、
ロウ充填材金属乃至合金粉末はペーストの重量に基づい
て８３〜９０重量％の範囲の量で存在し、そして水はゲ
ルの重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲の量で存在
し、分散剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量％の
範囲の量で存在し、そしてバインダーはゲルの重量に基
づいて１．５〜２．０重量％の範囲の量で存在するもの
とされる。
とも１種の分散剤と、少なくとも１種のバインダーとを
含む水性ゲル中全体を通して少なくとも１種のロウ充填
材金属乃至合金粉末を均質に分散せしめてなるロウ充填
材金属乃至合金ペーストを提供することにより課題を解
決する。本発明のロウ充填材金属乃至合金ペーストにお
いては、ロウ充填材金属乃至合金粉末はペーストの重量
に基づいて８０〜９３重量％の範囲の量で存在しそして
残部が水性ゲルである。水性ゲルは、ゲルの重量に基づ
いて、７０〜９０重量％の水と、７〜２７重量％の少な
くとも１種の分散剤と、１〜５重量％の少なくとも１種
のバインダーとを含んでいる。好ましい態様において、
ロウ充填材金属乃至合金粉末はペーストの重量に基づい
て８３〜９０重量％の範囲の量で存在し、そして水はゲ
ルの重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲の量で存在
し、分散剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量％の
範囲の量で存在し、そしてバインダーはゲルの重量に基
づいて１．５〜２．０重量％の範囲の量で存在するもの
とされる。
【０００９】
【作用】ここで使用するものとしての「バインダー」と
は、固体粒子を互いに保持するのに使用される物質であ
る。本発明において使用のための適当なバインダーは、
ヒドロキシプロピル−セルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ヒドロキシエチル−セルロースの
ような様々のセルロース物質である。
は、固体粒子を互いに保持するのに使用される物質であ
る。本発明において使用のための適当なバインダーは、
ヒドロキシプロピル−セルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ヒドロキシエチル−セルロースの
ような様々のセルロース物質である。
【００１０】ここで使用するものとしての「分散剤」と
は、粉末のような粒子を粘稠な溶液全体を通して分散せ
しめるのを助成する物質である。本発明で使用のための
適当な分散剤は、鉱油、グリセリン、メンハーデン魚
油、グリセロールトリオレエート、ヘキシレングリコー
ルその他である。
は、粉末のような粒子を粘稠な溶液全体を通して分散せ
しめるのを助成する物質である。本発明で使用のための
適当な分散剤は、鉱油、グリセリン、メンハーデン魚
油、グリセロールトリオレエート、ヘキシレングリコー
ルその他である。
【００１１】本発明で使用のための適当なロウ充填材金
属乃至合金としては、ニッケル及びニッケル基ロウ充填
材合金、コバルト及びコバルト基ロウ充填材合金、並び
に銀、金、パラジウム等及びその合金のような貴金属及
び貴金属基ロウ充填材合金を挙げることができる。ニッ
ケル基ロウ充填材合金並びにコバルト基ロウ充填材合金
の適当な例を表１に示す。
属乃至合金としては、ニッケル及びニッケル基ロウ充填
材合金、コバルト及びコバルト基ロウ充填材合金、並び
に銀、金、パラジウム等及びその合金のような貴金属及
び貴金属基ロウ充填材合金を挙げることができる。ニッ
ケル基ロウ充填材合金並びにコバルト基ロウ充填材合金
の適当な例を表１に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】サンプルＡは、拡散ロウ付け用途に対して
適切でありそして使用条件が珪素を許容しない場合に適
当である珪素を含まない充填材合金である。この合金は
優れた強度と高温での耐酸化性を示す。サンプルＢは許
容差の厳しいまた薄い断面部品と関与する用途において
使用するに優れた充填材合金である。コバルトの添加は
母材金属のぬれを促進しそしてロウ合金の固溶化を促進
する。得られる継ぎ手は優れた疲労耐性を示す。サンプ
ルＣの充填材合金は、高温用途に対して適した高強度継
ぎ手を与える。この合金はガスタービン機械部品の継ぎ
手に推奨される。サンプルＤの充填材合金は、サンプル
Ｃと化学的に類似であるが、ただし炭素含有量が低い。
この合金は炭化物形成傾向を減じそして不活性であるか
ら化学的侵食への耐性を必要とする環境において広幅ギ
ャップ用途に対して推奨される。サンプルＥの充填材合
金は、サンプルＣの場合と同様な性質を示すが、はるか
に低い温度でのロウ接を許容する。この合金は、ＩＧＡ
（粒内侵食）やその他の母材稀釈化いずれにも寄与する
ことなく優れた流動特性を示しそして熱交換器やハニカ
ム構造部品の場合に必要とされるような薄い断面部品の
接合に適する。
適切でありそして使用条件が珪素を許容しない場合に適
当である珪素を含まない充填材合金である。この合金は
優れた強度と高温での耐酸化性を示す。サンプルＢは許
容差の厳しいまた薄い断面部品と関与する用途において
使用するに優れた充填材合金である。コバルトの添加は
母材金属のぬれを促進しそしてロウ合金の固溶化を促進
する。得られる継ぎ手は優れた疲労耐性を示す。サンプ
ルＣの充填材合金は、高温用途に対して適した高強度継
ぎ手を与える。この合金はガスタービン機械部品の継ぎ
手に推奨される。サンプルＤの充填材合金は、サンプル
Ｃと化学的に類似であるが、ただし炭素含有量が低い。
この合金は炭化物形成傾向を減じそして不活性であるか
ら化学的侵食への耐性を必要とする環境において広幅ギ
ャップ用途に対して推奨される。サンプルＥの充填材合
金は、サンプルＣの場合と同様な性質を示すが、はるか
に低い温度でのロウ接を許容する。この合金は、ＩＧＡ
（粒内侵食）やその他の母材稀釈化いずれにも寄与する
ことなく優れた流動特性を示しそして熱交換器やハニカ
ム構造部品の場合に必要とされるような薄い断面部品の
接合に適する。
【００１４】ロウ充填材金属乃至合金ペーストの粘度
は、それが使用されるべき特定の用途に依存して変動し
うる。ペーストが従来からの絞りチューブに充填される
とき、ペーストはチューブから調節された量押し出され
そして必要とされる部位に正確に位置付けられる。大半
の用途に対して、ロウ充填材金属乃至合金粉末は、１７
５〜５ミクロン、好ましくは７５〜１１ミクロン、最も
好ましくは４５〜１１ミクロン範囲の寸法とされる。ペ
ースト中のロウ充填材金属乃至合金粉末の量は、ペース
トの重量に基づいて、８０〜９３重量％、好ましくは８
３〜９０重量％、最も好ましくは８６〜９０重量％の範
囲とすべきである。ペースト中のロウ充填材金属乃至合
金粉末の量は一般に細かい粉末寸法に対して程多くな
る。例えば、−１２０〜３２５タイラーメッシュの粗い
粉末寸法に対しては、ペースト中の粉末の好ましい量は
約８８重量％であるが、−２００タイラーメッシュから
１１μの細かい粉末寸法に対してはペースト中の粉末の
好ましい量は約９０重量％である。
は、それが使用されるべき特定の用途に依存して変動し
うる。ペーストが従来からの絞りチューブに充填される
とき、ペーストはチューブから調節された量押し出され
そして必要とされる部位に正確に位置付けられる。大半
の用途に対して、ロウ充填材金属乃至合金粉末は、１７
５〜５ミクロン、好ましくは７５〜１１ミクロン、最も
好ましくは４５〜１１ミクロン範囲の寸法とされる。ペ
ースト中のロウ充填材金属乃至合金粉末の量は、ペース
トの重量に基づいて、８０〜９３重量％、好ましくは８
３〜９０重量％、最も好ましくは８６〜９０重量％の範
囲とすべきである。ペースト中のロウ充填材金属乃至合
金粉末の量は一般に細かい粉末寸法に対して程多くな
る。例えば、−１２０〜３２５タイラーメッシュの粗い
粉末寸法に対しては、ペースト中の粉末の好ましい量は
約８８重量％であるが、−２００タイラーメッシュから
１１μの細かい粉末寸法に対してはペースト中の粉末の
好ましい量は約９０重量％である。
【００１５】本ペーストのゲル成分は、ペーストの重量
に基づいて、６〜２０重量％、好ましくは１０〜１４重
量％、最も好ましくは１０〜１２重量％の範囲とすべき
である。ペーストのゲル成分は、ゲルの重量に基づい
て、７０〜９０重量％範囲の、好ましくは７８〜８０重
量％の範囲の量における水、好ましくは脱イオン水と、
ゲルの重量に基づいて７〜２７重量％範囲の、好ましく
は１８〜２２重量％の範囲の、そして最も好ましくは約
２０重量％における少なくとも１種の分散剤と、ゲルの
重量に基づいて１〜５重量％範囲の、好ましくは１．５
〜２．０重量％範囲の少なくとも１種のバインダーとを
含んでいる。
に基づいて、６〜２０重量％、好ましくは１０〜１４重
量％、最も好ましくは１０〜１２重量％の範囲とすべき
である。ペーストのゲル成分は、ゲルの重量に基づい
て、７０〜９０重量％範囲の、好ましくは７８〜８０重
量％の範囲の量における水、好ましくは脱イオン水と、
ゲルの重量に基づいて７〜２７重量％範囲の、好ましく
は１８〜２２重量％の範囲の、そして最も好ましくは約
２０重量％における少なくとも１種の分散剤と、ゲルの
重量に基づいて１〜５重量％範囲の、好ましくは１．５
〜２．０重量％範囲の少なくとも１種のバインダーとを
含んでいる。
【００１６】好ましいゲル成分は、ゲルの重量に基づい
て、８３〜８５重量％の水と、１２〜１５重量％のヘキ
シレングリコールと、残部が２〜３重量％範囲の量にお
けるヒドロキシプロピル−セルロースのような結合剤で
ある。
て、８３〜８５重量％の水と、１２〜１５重量％のヘキ
シレングリコールと、残部が２〜３重量％範囲の量にお
けるヒドロキシプロピル−セルロースのような結合剤で
ある。
【００１７】実用例として、ロウ充填材金属乃至合金粉
末はペーストの重量に基づいて８３〜９０重量％の範囲
の量で存在するニッケル基ロウ充填材合金であり、分散
剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量％の範囲の量
で存在するグリセリン及び鉱油であり、バインダーはゲ
ルの重量に基づいて１．５〜２重量％の範囲の量で存在
するカルボキシメチルセルロースナトリウムであり、そ
して水がゲルの重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲
の量で存在するロウ充填材金属乃至合金ペーストを挙げ
ることができる。また別の実用例として、ロウ充填材金
属乃至合金粉末はペーストの重量に基づいて８６〜９０
重量％の範囲の量で存在するコバルト基ロウ充填材合金
であり、分散剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量
％の範囲の量で存在するグリセリン及び鉱油であり、バ
インダーはゲルの重量に基づいて１．５〜２．０重量％
の範囲の量で存在するカルボキシメチルセルロースナト
リウムであり、そして水がゲルの重量に基づいて７８〜
８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材金属乃至合
金ペーストを挙げることができる。
末はペーストの重量に基づいて８３〜９０重量％の範囲
の量で存在するニッケル基ロウ充填材合金であり、分散
剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量％の範囲の量
で存在するグリセリン及び鉱油であり、バインダーはゲ
ルの重量に基づいて１．５〜２重量％の範囲の量で存在
するカルボキシメチルセルロースナトリウムであり、そ
して水がゲルの重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲
の量で存在するロウ充填材金属乃至合金ペーストを挙げ
ることができる。また別の実用例として、ロウ充填材金
属乃至合金粉末はペーストの重量に基づいて８６〜９０
重量％の範囲の量で存在するコバルト基ロウ充填材合金
であり、分散剤はゲルの重量に基づいて１８〜２２重量
％の範囲の量で存在するグリセリン及び鉱油であり、バ
インダーはゲルの重量に基づいて１．５〜２．０重量％
の範囲の量で存在するカルボキシメチルセルロースナト
リウムであり、そして水がゲルの重量に基づいて７８〜
８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材金属乃至合
金ペーストを挙げることができる。
【００１８】更に特定すれば、ニッケル基ロウ充填材合
金がペーストの重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲
の量で存在し、分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重
量％の量で存在し、バインダーはゲルの重量に基づいて
約２重量％の量で存在し、そして水はゲルの重量に基づ
いて７８〜８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材
金属乃至合金ペースト、並びにコバルト基ロウ充填材合
金がペーストの重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲
の量で存在し、分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重
量％の量で存在し、バインダーはゲルの重量に基づいて
約２重量％の量で存在し、そして水はゲルの重量に基づ
いて７８〜８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材
金属乃至合金ペーストを挙げることができる。
金がペーストの重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲
の量で存在し、分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重
量％の量で存在し、バインダーはゲルの重量に基づいて
約２重量％の量で存在し、そして水はゲルの重量に基づ
いて７８〜８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材
金属乃至合金ペースト、並びにコバルト基ロウ充填材合
金がペーストの重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲
の量で存在し、分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重
量％の量で存在し、バインダーはゲルの重量に基づいて
約２重量％の量で存在し、そして水はゲルの重量に基づ
いて７８〜８０重量％の範囲の量で存在するロウ充填材
金属乃至合金ペーストを挙げることができる。
【００１９】本ロウ充填材金属乃至合金ペーストはキャ
ップにより蓋された開口を有する可撓性のチューブ容器
に収蔵することができる。
ップにより蓋された開口を有する可撓性のチューブ容器
に収蔵することができる。
【００２０】
【実施例】ロウ充填材合金ペーストを次のようにして調
製した：まず、７８重量％水と、１０重量％グリセリン
と、残部カルボキシメチルセルロースナトリウムとを含
むゲルを調製した。約１１〜７５ミクロン寸法のニッケ
ル基ロウ充填材合金粉末をゲルに混合してペースト重量
に基づいて９０重量％合金粉末を有するペーストを形成
した。ペーストを開口を有するチューブに充填し、取り
外し自在のキャップにより開口を蓋した。ペーストを分
与するために、チューブのキャップをはずしそしてチュ
ーブを絞った。その後、ペーストを開口を通して制御さ
れた流量で押出し、ペーストを部品を互いにロウ接する
ための選択された部位に付着することができた。
製した：まず、７８重量％水と、１０重量％グリセリン
と、残部カルボキシメチルセルロースナトリウムとを含
むゲルを調製した。約１１〜７５ミクロン寸法のニッケ
ル基ロウ充填材合金粉末をゲルに混合してペースト重量
に基づいて９０重量％合金粉末を有するペーストを形成
した。ペーストを開口を有するチューブに充填し、取り
外し自在のキャップにより開口を蓋した。ペーストを分
与するために、チューブのキャップをはずしそしてチュ
ーブを絞った。その後、ペーストを開口を通して制御さ
れた流量で押出し、ペーストを部品を互いにロウ接する
ための選択された部位に付着することができた。
【００２１】
【発明の効果】本発明のロウ充填材合金ペーストは環境
に対して危険がなくそしてチューブ容器内に収蔵するこ
とができる適切な粘度を有し、部品を接合するためにロ
ウ合金が必要とされる用途において容易・簡便に使用す
ることができる。
に対して危険がなくそしてチューブ容器内に収蔵するこ
とができる適切な粘度を有し、部品を接合するためにロ
ウ合金が必要とされる用途において容易・簡便に使用す
ることができる。
【００２２】以上、本発明を好ましい具体例に基づいて
説明したが、本発明の範囲内で多くの変更をなしうるこ
とを銘記されたい。
説明したが、本発明の範囲内で多くの変更をなしうるこ
とを銘記されたい。
Claims (10)
- 【請求項１】 水性ゲル中全体を通して少なくとも１種
のロウ充填材金属乃至合金粉末を均質に分散せしめてな
るロウ充填材金属乃至合金ペーストにして、この場合前
記ロウ充填材金属乃至合金粉末は前記ペーストの重量に
基づいて８０〜９３重量％の範囲の量で存在しそして残
部が前記水性ゲルであり、そして該水性ゲルは、ゲルの
重量に基づいて７０〜９０重量％の水と、ゲルの重量に
基づいて７〜２７重量％の少なくとも１種の分散剤と、
ゲルの重量に基づいて１〜５重量％の少なくとも１種の
バインダーとを含んでいることを特徴とするロウ充填材
金属乃至合金ペースト。 - 【請求項２】 ロウ充填材金属乃至合金粉末はペースト
の重量に基づいて８３〜９０重量％の範囲の量で存在
し、そして水はゲルの重量に基づいて７８〜８０重量％
の範囲の量で存在し、分散剤はゲルの重量に基づいて１
８〜２２重量％の範囲の量で存在し、バインダーはゲル
の重量に基づいて１．５〜２．０重量％の範囲の量で存
在する請求項１のロウ充填材金属乃至合金ペースト。 - 【請求項３】 少なくとも１種の分散剤が鉱油、グリセ
リン、メンハーデン魚油、グリセロールトリオレエート
及びヘキシレングリコールから成る群から選択される請
求項１のロウ充填材金属乃至合金ペースト。 - 【請求項４】 少なくとも１種のバインダーがヒドロキ
シプロピル−セルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム及びヒドロキシエチル−セルロースから成る
群から選択される請求項１のロウ充填材金属乃至合金ペ
ースト。 - 【請求項５】 少なくとも１種のロウ充填材金属乃至合
金粉末がニッケル基ロウ充填材合金、コバルト基ロウ充
填材合金、並びに銀、金、パラジウム等及びその合金の
ような貴金属ロウ充填材金属及び貴金属基ロウ充填材合
金から成る群から選択される請求項１のロウ充填材金属
乃至合金ペースト。 - 【請求項６】 ロウ充填材金属乃至合金粉末はペースト
の重量に基づいて８３〜９０重量％の範囲の量で存在す
るニッケル基ロウ充填材合金であり、分散剤はゲルの重
量に基づいて１８〜２２重量％の範囲の量で存在するグ
リセリン及び鉱油であり、バインダーはゲルの重量に基
づいて１．５〜２重量％の範囲の量で存在するカルボキ
シメチルセルロースナトリウムであり、そして水がゲル
の重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲の量で存在す
る請求項１のロウ充填材金属乃至合金ペースト。 - 【請求項７】 ロウ充填材金属乃至合金粉末はペースト
の重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲の量で存在す
るコバルト基ロウ充填材合金であり、分散剤はゲルの重
量に基づいて１８〜２２重量％の範囲の量で存在するグ
リセリン及び鉱油であり、バインダーはゲルの重量に基
づいて１．５〜２．０重量％の範囲の量で存在するカル
ボキシメチルセルロースナトリウムであり、そして水が
ゲルの重量に基づいて７８〜８０重量％の範囲の量で存
在する請求項１のロウ充填材金属乃至合金ペースト。 - 【請求項８】 ニッケル基ロウ充填材合金がペーストの
重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲の量で存在し、
分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重量％の量で存在
し、バインダーはゲルの重量に基づいて約２重量％の量
で存在し、そして水はゲルの重量に基づいて７８〜８０
重量％の範囲の量で存在する請求項６のロウ充填材金属
乃至合金ペースト。 - 【請求項９】 コバルト基ロウ充填材合金がペーストの
重量に基づいて８６〜９０重量％の範囲の量で存在し、
分散剤はゲルの重量に基づいて約２０重量％の量で存在
し、バインダーはゲルの重量に基づいて約２重量％の量
で存在し、そして水はゲルの重量に基づいて７８〜８０
重量％の範囲の量で存在する請求項７のロウ充填材金属
乃至合金ペースト。 - 【請求項１０】 キャップにより蓋された開口を有する
可撓性のチューブ容器に収蔵された請求項１のロウ充填
材金属乃至合金ペースト。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US257244 | 1994-06-08 | ||
| US08/257,244 US5443658A (en) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | Braze filler metal alloy paste |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07328794A true JPH07328794A (ja) | 1995-12-19 |
| JP3228849B2 JP3228849B2 (ja) | 2001-11-12 |
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ID=22975478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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|---|---|
| US (1) | US5443658A (ja) |
| EP (1) | EP0686456B1 (ja) |
| JP (1) | JP3228849B2 (ja) |
| KR (1) | KR100259480B1 (ja) |
| BR (1) | BR9502695A (ja) |
| CA (1) | CA2151165C (ja) |
| DE (1) | DE69509299T2 (ja) |
| TW (1) | TW264415B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018086680A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-06-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ろう付けゲル、ろう付け方法およびろう付け物品 |
| WO2024096089A1 (ja) * | 2022-11-04 | 2024-05-10 | 福田金属箔粉工業株式会社 | ペーストろう用混合粉末とそれを用いたペーストろう |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR19990009888A (ko) * | 1997-07-12 | 1999-02-05 | 성재갑 | 콜로니 자극 인자의 안정한 용액 제형 |
| WO1999018255A1 (en) | 1997-10-03 | 1999-04-15 | Massachusetts Institute Of Technology | Selective substrate metallization |
| EP1051280B1 (en) * | 1997-11-12 | 2006-10-04 | Liburdi Engineering Limited | Wide-gap filler material |
| GB2408269B (en) * | 2003-11-19 | 2006-02-22 | Paul Gilbert Cole | Silver solder or brazing alloys and their use |
| US7244317B2 (en) * | 2005-06-28 | 2007-07-17 | Osram Sylvania Inc. | Dispensible brazing paste |
| US20160031027A1 (en) * | 2011-09-05 | 2016-02-04 | Basf Corporation | Method For Applying Brazing Material To Metal Honeycomb Matrix, Metal Honeycomb Matrix And Manufacturing Method Thereof |
| US8740041B2 (en) | 2012-07-03 | 2014-06-03 | Flux Brazing Schweiss-Und Lotstoffe Usa, Llc | Extruded brazing ring with integrated flux |
| US20140008417A1 (en) * | 2012-07-03 | 2014-01-09 | FLUX Brazing Schweiss- und Lotstoffe USA, LLC | Extruded brazing ring with integrated flux |
| EP3027872B1 (en) | 2013-08-01 | 2020-04-29 | United Technologies Corporation | Method to immobilize an entrapped contaminant within a honeycomb structure |
| CN104227266B (zh) * | 2014-09-25 | 2016-08-24 | 曹惠兰 | 真空钎焊焊料、制备方法及其应用 |
| CN105081619B (zh) * | 2015-09-21 | 2017-11-14 | 北京安达泰克科技有限公司 | 刷涂用的钎料膏及其制备工艺和使用方法 |
| US10668571B2 (en) * | 2017-12-14 | 2020-06-02 | General Electric Company | Nanoparticle powders, methods for forming braze pastes, and methods for modifying articles |
| DE102020102413A1 (de) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | Laslo Gmbh | Auftragschweißverfahren, Auftragmaterial und Auftragvorrichtungen |
| CN113319464B (zh) * | 2020-09-01 | 2023-02-21 | 郑州机械研究所有限公司 | 一种环状镍基自钎钎料及其制备方法和应用 |
| KR20240037003A (ko) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | 한국생산기술연구원 | 겔타입 용가재, 겔타입 용가재의 제조방법, 겔타입 용가재을 이용한 용접방법 및 용접 구조물 |
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|---|---|---|---|---|
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| GB1040253A (en) * | 1963-02-05 | 1966-08-24 | Edwards High Vacuum Int Ltd | Improvements in or relating to metal pastes for use in brazing |
| US3986899A (en) * | 1974-06-07 | 1976-10-19 | Scm Corporation | Atomized copper brazing paste |
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| US5120374A (en) * | 1990-05-11 | 1992-06-09 | The Morgan Crucible Company Plc | Gel for brazing filler metal paste |
-
1994
- 1994-06-08 US US08/257,244 patent/US5443658A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
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- 1995-06-07 DE DE69509299T patent/DE69509299T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-06-07 BR BR9502695A patent/BR9502695A/pt not_active IP Right Cessation
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- 1995-06-07 EP EP95108735A patent/EP0686456B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-06-07 KR KR1019950014872A patent/KR100259480B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-06-07 TW TW084105725A patent/TW264415B/zh active
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