JPH0732808B2 - 難消火性危険物の消火方法 - Google Patents

難消火性危険物の消火方法

Info

Publication number
JPH0732808B2
JPH0732808B2 JP62244828A JP24482887A JPH0732808B2 JP H0732808 B2 JPH0732808 B2 JP H0732808B2 JP 62244828 A JP62244828 A JP 62244828A JP 24482887 A JP24482887 A JP 24482887A JP H0732808 B2 JPH0732808 B2 JP H0732808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
powder
extinguishing
silica
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62244828A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6485677A (en
Inventor
久福 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP62244828A priority Critical patent/JPH0732808B2/ja
Priority to EP88115453A priority patent/EP0309881B1/en
Priority to DE19883850731 priority patent/DE3850731T2/de
Publication of JPS6485677A publication Critical patent/JPS6485677A/ja
Priority to US07/497,422 priority patent/US5082575A/en
Publication of JPH0732808B2 publication Critical patent/JPH0732808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D1/00Fire-extinguishing compositions; Use of chemical substances in extinguishing fires
    • A62D1/0007Solid extinguishing substances
    • A62D1/0014Powders; Granules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D1/00Fire-extinguishing compositions; Use of chemical substances in extinguishing fires
    • A62D1/0028Liquid extinguishing substances
    • A62D1/0057Polyhaloalkanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は難消火性危険物の消火方法に関する。
(従来の技術とその問題点) 一般の可燃物は、酸素の存在下で着火点に達すると燃焼
し火災を起こす。従来行われている一般的な消火方法
は、燃焼部分に注水する消火剤あるいは砂等を散布する
ことである。しかし消防法で規定されている第1類〜第
6類に属する物質は従来の方法では消火困難なものが多
く、その対策が要望されていた。
これら危険物の性質ならびに問題点を示すと次のとおり
である。
(1)第1類の物質 過酸化ナトリウムNa2O3、過酸化カリウムK2O2等のアル
カリ金属過酸化物は不安定な物質であって、水と激しく
反応し発熱して酸素を発生し、温度上昇すると分解して
さらに酸素を放出し、火災を引き起こすので、注水は避
けなければならない。さらにこれらは、有機物と接触す
ると分解しこれを燃焼させるので、その取扱いは慣重を
要する。
このような性質をもつアルカリ金属過酸化物の消火に
は、注水は厳禁であるのはもちろん、一般に知られてい
る炭酸ガス、ハロン、りん酸塩粉末等の消火剤も適用で
きない。
上記ハロンとは、ハロゲン化炭化水素グループの命名法
として採用された独特の方式で、炭素原子数、ハロゲン
の種類と原子数を示す4または5桁の数字の前に付して
用いられるハロゲン化炭化水素を特定する呼称である。
たとえば、ハロンA B C D F A:炭素原子の数、 B:フッ素原子の数、 C:塩素原子の数、 D:臭素原子の数、 E:ヨウ素原子の数、 (引用文献:ユージン・メーヤー著、崎川範行訳“危険
物の化学"4版、p・85、昭和61年7月15日発行、発行所
海文堂、東京)。
前記アルカリ金属過酸化物の消火には、わずかに乾燥砂
によって燃焼部分を覆うことが従来行われているが、完
全な消火は困難である。またこの乾燥砂は小火災であっ
ても大量に使用しなければ効果がなく、かかる乾燥砂を
完全に乾燥した状態で維持管理することは実際上不可能
である。
(2)第2類の物質 黄りん、赤りん、硫化りん、硫黄等は高温で反応性に富
み、発火する。またAl粉、Mg粉あるいはZn粉等の金属粉
は高温で水蒸気と反応して水素を発生する。したがって
これらの可燃物の消火に注水することはかえって危険で
ある。
(3)第3類の物質 炭化カルシウム等のような禁水物質は水に触れると下記
に示す反応、 CaC2+2H2O→C2H2+Ca(OH) により急激に発熱してアセチレンを発生する。この発生
ガスがなんらかの原因で引火し火災となると、注水消火
を行なうことができないばかりでなく、水以外の他の公
知で消火剤とも反応するのでこれらを使用するのは危険
である。わずかに乾燥砂の散布によって窒息消火させる
ことが可能であるが、充分な効果をあげることはできな
い。
またりん化石灰は、水または湿気と反応して発生するり
ん化水素が空気に触れると自然発火し、隣接可燃物に延
焼するので注水消火することができない。
さらに生石灰は、水または湿気との接触で引火性ガスを
発生するようなことはないが、激しく発熱して隣接の可
燃物を発火させるので、注水消火は行えず、また他の消
火剤も使用できない。
(4)第4類の物質 アルキルアルムニウム類たとえばTMA(CH33Al、TEA
(C2H53Al、TPA(C3H73Al等は無色透明の液体であ
るが、空気に触れると次式に示す反応によって発火す
る。
2(CH33Al+12O2→6CO2+Al2O3+9H2O 2(C2H53Al+12O2→12CO2+Al2O3+15H2O 他方、ジケテン(C4H4O2)は、アセト酢酸エステル、ア
セト酢酸アニリド、フェニルメチルピラゾロン、医薬
品、染料、殺菌剤、防腐剤、樹脂安定剤その他工業薬品
の原料として広く使用されているが、これは常温で液体
であり、引火点が35℃と低く、沸点が127.4℃であるた
め、わずかの加熱で発火する。反応性は非常に強く、温
度や圧力が上がると次式 C4H4O2+4O2→4CO2+2H2O にしたがって激しく反応する。しかもジケテン自身はい
ちじるしい刺激性の悪臭を有し、催涙性が強く、二次災
害を起す危険が多く、また水に不溶性で注水消火はかえ
って危険であり、さらに従来の粉末消火剤はジケテンと
反応してガスを発生し、危険なため使用できない。
(5)第6類の物質 発煙硫酸、濃硫酸、発煙硝酸、濃硝酸等の強酸は、有機
物などの可燃性物質に接触すると強い脱水作用(強発熱
を伴う)によって可燃物を発火させ、さらに腐食、有毒
ガスを発生する。
このような強酸との接触による火災において注水消火を
行なうとさらに発熱し、有毒ガスを発生し、希釈された
酸によって二次災害を引き起す。また乾燥砂による消火
も効果が少なく、しかも大量の砂を必要とし実用的でな
い。
(問題点を解決するための手段) 一般に消火に必要な作用効果として、 (1)可燃物を燃焼の原系から除去する(除去効果)、 (2)酸素供給源を遮断する(窒息効果)、 (3)燃焼熱を吸収し、冷却して、着火温度以下に下
げ、燃焼を抑制する(冷却効果)、 (4)燃焼の連鎖反応を抑制、阻止する(抑制効果)、 の四つの方法が知られている。したがって、消火に際し
てはこれらの手段を単独で講ずるより、併用して相乗効
果を発揮させることが好ましい。
本発明は、かかる観点から上記難消火性危険物のうち、
アルカリ金属過酸化物、Mg粉、アルキルアルムニウム、
ジケテン、炭化カルシウム、りん化石灰、強酸のいずれ
か一種もしくはそれらの混合物による火災の効果的な消
火方法を提供するもので、 その要旨は、SiO2を80重量%以上含むシリカ系多孔質体
および/またはSiO2とAl2O3を90重量%以上含むシリカ
・アルミナ系多孔質体を主成分とし、直径が0.1〜100μ
mであって表面に口が開いた細孔をもち、粒子直径が5
μm〜5mmである粉体を散布することを特徴とするアル
カリ金属過酸化物、Mg粉、アルキルアルミニウム、ジケ
テン、炭化カルシウム、りん化石灰、強酸のいずれか一
種もしくはそれらの混合物による火災の消火方法であ
る。
しかして前記粉体は真比重が2.1〜2.5であり、またオル
ガノシランもしくはオルガノポリシロキサンにより疎水
化処理されていることが好ましい。
上記難消火性危険物がアルカリ金属過酸化物、Mg粉、ア
ルキルアルムニウム、ジケテン、炭化カルシウム、りん
化石灰、強酸のいずれか一種もしくはそれらの混合物に
よる火災の場合は、本発明によって効果的な消火を行う
ことができる。
以下本発明をさらに詳しく説明する。
本発明におけるシリカ系多孔質体はSiO2を80重量%以上
含むことが必要である。この多孔質体には、シルトン−
3S(新瀉県糸魚川産出、商品名)と称する非晶質シリカ
粉末が有利に使用される。この粉末を焼成し、塩酸処理
後、乾燥、篩分け等の工程を経て使用されるが、これは
酸、アルカリに不活性であり、真比重2.3、嵩比重0.3、
シリカ分89.1重量%、気孔率70%である。
またシリカ・アルミナ系多孔質体は、SiO2およびAl2O3
を90重量%以上含むことが必要である。この多孔質体に
は、上記シルトン−3Sにカオリンを混合し、水練り後乾
燥、焼成、粉砕、篩分け等の工程を経たものが使用され
るが、これは酸、アルカリに不活性であり、真比重2.
5、嵩比重0.4、シリカ分68重量%、アルミナ分23重量
%、気孔率80%である。
本発明における前記シリカ系およびシリカ・アルミナ系
多孔質体は粒子直径は5μm以上好ましくは5μm〜5m
mで、表面に口が開いた細孔をもつ粉体が使用される。
粒子直径が5〜200μmの微粉末は消火器への充填に適
し、200μm〜5mmのものはスコップ、バケツなどで散布
するのに適している。粒子直径が5μm未満であるか、
真比重が2.0以下であると微粒子粉体は飛散し易く、粉
末消火剤としては不向きである。
またこれら多孔質体の細孔直径は0.1〜100μmの範囲が
適当である。シリカゲル、アルミナゲルのように細孔直
径が0.1μmより小さいと吸着作用が強く、危険物に触
れると吸着熱により温度が上昇し消火を困難にする。
さらにこれらの粉体は、被消火危険物と反応しないため
に高純度であることが必要で、酸化鉄Fe2O3、酸化カル
シウムCaO、マグネシアMgO、酸化カリウムK2O、ケイ酸
塩xNa2O・ySiO2等の不純物及び水分は極力少なくする必
要がある。これは、これらの不純物あるいは水分が該危
険物と反応して消火作用を阻害することがあるためであ
る。
本発明の粉体は、これにオルガノクロルシランたとえば
メチルクロルシランあるいはその誘導体、オルガノポリ
シロキサンたとえばメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンあるいはその誘導体などのシラン、シロキサンで表面
処理することにより、防湿性(疎水性付与)および粉体
の流動性を改善することができ、従来の消火器に充填し
て使用することも可能である。
(作用) (1)アルカリ金属過酸化物、Mg粉、アルキルアルムニ
ウム、ジケテン、炭化カルシウム、りん化石灰、強酸に
よる火災の消火。
上記危険物の燃焼部分に本発明の粉体を散布すると、該
粉体は当該危険物とは反応せず、かつそれ自体耐熱性か
つ不燃性であるので、化学的には全く変化しない。散布
された粉体は多孔質であるので、その無数の細孔の中に
該危険物を吸収し、除去効果が発揮される。さらに散布
された粉体によって燃焼中の危険物と空気との接触が絶
たれ、酸素供給源の遮断による窒息効果が発揮される。
次に本発明の実施例をあげる。
(実施例1) 直径30cmのステンレス製の浅い皿に、灯油5mlをしみこ
ませたウエスト1枚を敷き、その上に過酸化ナトリウム
(Na2O2)50gを載せてウエスに点火した。高温になると
過酸化ナトリウムはオレンジ色の炎をあげて激しく燃え
る。ついで本発明の多孔質体を散布し消火を行った結果
は第1表のとおりであった。
比較のため従来方法の乾燥砂を散布した結果についても
同表に示した。
このように、本発明の粉体散布量は従来方法で散布する
乾燥砂の1/4〜1/5で済み、短時間で容易に消火すること
ができた。
(実施例2) 直径30cmのステンレス製の浅い皿に灯油5mlしみこませ
たウエス1枚を敷き、その上に過酸化カリウム(K2O2
50gを載せてウエスに点火した。高温になると過酸化カ
リウムが融解して激しく燃える。ついで本発明の粉体を
散布し消火を行った結果は第2表のとおりであった。
比較のため従来方法の乾燥砂を散布した結果についても
同表に示した。
このように、本発明の粉体量は従来方法で散布する乾燥
砂量の1/4〜1/5で済み、短時間で容易に消火することが
できた。
(実施例3) 直径30cmのステンレス製の浅い皿の上に新聞紙3枚を敷
き、その上にMg粉末50gを載せ、新聞紙に点火したとこ
ろ、1〜1.5分後Mg粉が激しく燃焼した。この発火部に
本発明のシリカ・アルミナ系多孔質体50gを散布したと
ころ、ほとんど音も発せず25秒で鎮火した。なお使用し
たシリカ・アルミナ系多孔質体は粒子直径50〜1000μ
m、細孔直径0.2〜100μmのものである。
比較のため乾燥砂290gを発火部に散布したところ、しば
らく音をたてていたが、30秒で鎮火した。しかし内部に
おき火が残っており、時間がたつとふたたび表面の温が
上昇したのでさらに消火剤を散布する必要があった。
(実施例4) 予備実験として、アルキルアルムニウム(CH33Al30ml
を金属容器に分散し自然発火させた。この発火部に本発
明のシリカ・アルミナ系多孔質体40gを散布したとこ
ろ、容易に消火することができた。ついで、アルキルア
ルムニウム50mlに流動パラフィン50mlを加えたものを金
属容器に入れて自然発火させ、これに前記予備実験で使
用したと同じ多孔質体30gを散布したところ、60秒で鎮
火した。なお使用したシリカ・アルミナ多孔質体は粒子
直径50〜1000μm、細孔直径0.2〜100μmのものであ
る。
比較のため乾燥砂520gを散布したが鎮火しなかった。
(実施例5) ジケテン50mlをステンレスの小容器に容れ点火した。20
秒間予備燃焼を行った後、本発明のシリカ系多孔質体40
gを燃焼中のジケテン上に散布したたところ、沸騰音も
なく15秒で鎮火し、その際の温度上昇は55℃にすぎなか
った。なお使用したシリカ系多孔質体は粒子直径5〜50
0μm、細孔直径0.1〜10μmのものである。
比較のため従来方法の乾燥砂を散布したところ、沸騰音
を発し、液温は60.5℃にも上昇し、270gの砂を使用して
25秒後にようやく鎮火した。
(実施例6) 直径10cm、深さ6cmのステンレス製容器に炭化カルシウ
ム50gを取り、水を30ml加えてアセチレンガスを発生さ
せ、これに点火して20秒間予備燃焼させた。ついで本発
明の粉体を金属スプーンを用いて散布したときの結果を
第3表に示す。
比較のため従来方法の乾燥砂を同様な方法で散布した結
果も同表に示した。
上表からも分かるように、従来の乾燥砂では消火が不可
能であったが、本発明の方法によれば少量の消火剤で容
易に消火できる。
(実施例7) 直径10cm、深さ6cmのステンレス製容器にりん化石灰50g
を採取し、水を30ml加えてフォスフィンガスを発生さ
せ、点火して20秒間予備燃焼させた後、本発明の粉体を
金属スプーンを用いて散布したときの結果を第4表に示
す。
比較のため従来方法の乾燥砂を同様な方法で散布した結
果も同表に示した。
上表から明らかなように、本発明の方法によれば少量の
粉体の散布により短時間に消火できたが、従来方法では
多量の乾燥砂を使用したうえ消火に長時間を要した。
(実施例8) 直径30cmのステンレス製容器に灯油10mlをしみ込ませた
ウエスを敷き、その上におが屑20gを載せる。その上か
ら発煙硝酸50gを滴下したところ、おが屑が褐変しなが
らNO2を発生した。ついでウエスに点火したところ発煙
硝酸のかかったおが屑が燃えだした。
これに対し2種類の消火方法を実施した結果を下記に示
す。
(1)おが屑の上に前記無処理のシリカ系多孔質体240g
を散布し、さらに水を噴霧したところ発煙がとまり鎮火
した。
(2)おが屑の上に乾燥砂830gをかけたところ、2分後
に一応発煙はおさまったたが、かきまわすとNO2の褐色
の煙がふたたび出た。この場合粉体より多くの砂を使用
したにもかかわらず完全な消火はできなかった。
このように、本発明の方法によれば少量の消火剤で短時
間に消火でき、硝酸による二次災害の危険がないことが
確認された。
(実施例9) 直径30cmのステンレス製容器に灯油10mlをしみ込ませた
ウエスを敷き、その上におが屑20gを載せる。その上か
ら発煙硫酸50gを滴下したところ、おが屑が黒変した。
ついでウエスに点火したところ、おが屑が燃えだした。
これに対し2種類の消火方法を実施した結果を下記に示
す。
(1)おが屑に実施例(8)と同質のシリカ系多孔質体
を70gを散布したところ、15秒で鎮火した。
(2)乾燥砂400gを散布したところ、30秒かかって一応
鎮火した。
(発明の効果) 以上詳細に述べたように、本発明によれば、 消火の困難な難消火性危険物の火災を容易に抑制し、
鎮火することができる。
従来の乾燥砂に比べて消火効果が確実で、所要量も少
なく、短時間で鎮火する。
乾燥砂と異なり粉末消火器もしくは粉末消火装置に充
填して使用できる。
疎水性を付与することもできるので、保管中に水分を
吸収して消火性能の低下することがない。
粉体に含まれている不純物が少なく、粉体も単純成分
で微粉を含まないので、散布後の後処理も容易であり、
周囲を汚染することも少ない等の効果もあり、該難消火
性危険物による火災を容易かつ確実に消火できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−91994(JP,A) 特開 昭47−44899(JP,A) 特開 昭55−35645(JP,A) 特開 昭58−69584(JP,A) 特開 昭46−1312(JP,A) 特公 平6−154(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2を80重量%以上含むシリカ系多孔質体
    および/またはSiO2とAl2O3を90重量%以上含むシリカ
    ・アルミナ系多孔質体を主成分とし、直径が0.1〜100μ
    mであって表面に口が開いた細孔をもち、粒子直径が5
    μm〜5mmである粉体を散布することを特徴とするアル
    カリ金属過酸化物、Mg粉、アルキルアルミニウム、ジケ
    テン、炭化カルシウム、りん化石灰、強酸のいずれか一
    種もしくはそれらの混合物による火災の消火方法。
  2. 【請求項2】前記粉体は、真比重が2.1〜2.5である特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
JP62244828A 1987-09-29 1987-09-29 難消火性危険物の消火方法 Expired - Lifetime JPH0732808B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62244828A JPH0732808B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 難消火性危険物の消火方法
EP88115453A EP0309881B1 (en) 1987-09-29 1988-09-21 Method for extinguishing difficult to extinguish burning materials
DE19883850731 DE3850731T2 (de) 1987-09-29 1988-09-21 Verfahren zur Löschung von schwer löschbaren, brennenden Stoffen.
US07/497,422 US5082575A (en) 1987-09-29 1990-03-22 Method for fire-extinguishment on hardly extinguishable burning materials

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62244828A JPH0732808B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 難消火性危険物の消火方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6485677A JPS6485677A (en) 1989-03-30
JPH0732808B2 true JPH0732808B2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=17124558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62244828A Expired - Lifetime JPH0732808B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 難消火性危険物の消火方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0309881B1 (ja)
JP (1) JPH0732808B2 (ja)
DE (1) DE3850731T2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04300564A (ja) * 1991-03-28 1992-10-23 Ngk Insulators Ltd 消火剤及び消火装置
JP5634418B2 (ja) * 2012-02-22 2014-12-03 ヤマトプロテック株式会社 防火・消火方法及び防火・消火装置
CA2947004C (en) 2014-07-01 2019-05-21 Halliburton Energy Services, Inc. Dry powder fire-fighting composition
RU2723518C2 (ru) * 2018-08-27 2020-06-11 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Пермского федерального исследовательского центра Уральского отделения Российской академии наук (ПФИЦ УрО РАН) Реологическая добавка для огнетушащих порошковых составов

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3055435A (en) * 1959-02-06 1962-09-25 Ansul Chemical Co Dry chemical fire extinguishers
US2969116A (en) * 1959-03-19 1961-01-24 Ansul Chemical Corp Method of controlling and extinguishing fires in pyrophoric fluids
GB1205136A (en) * 1968-08-27 1970-09-16 Atomic Energy Authority Uk Improvements in or relating to fire extinguishers
US3830738A (en) * 1970-02-16 1974-08-20 Ici Ltd Surface treatment of particulate solids
JPS5321238B2 (ja) * 1973-12-19 1978-07-01
US4173538A (en) * 1975-10-08 1979-11-06 Herbline Celestin L Extinguishing product comprising an uninflammable powder and liquid
US4008170A (en) * 1975-11-28 1977-02-15 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Dry water
JPS5535645A (en) * 1978-09-05 1980-03-12 Mitsuwa Kenkyusho Kk Powdered fire extinguishing agent
JPS5869584A (ja) * 1981-10-21 1983-04-25 株式会社アスク 金属火災用消火剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP0309881B1 (en) 1994-07-20
EP0309881A1 (en) 1989-04-05
JPS6485677A (en) 1989-03-30
DE3850731D1 (de) 1994-08-25
DE3850731T2 (de) 1994-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6042664A (en) Aerosol-forming composition for the purpose of extinguishing fires and method for the preparation of this composition
US5055208A (en) Fire extinguishing compositions
US11344759B2 (en) Fire extinguishing powder for A, B, C, D, F and K class fires and its application in suppression of catastrophic fires, the absorption of oil and its derivatives and revitalization of land degradation caused by fire
US5053146A (en) Method for extinguishment of metal fire and fire extinguishing agent therefor
US4915853A (en) Method for fire extinguishment of hardly extinguishable dangerous material
CA2089901C (en) Aerosol-producing fire extinguishant
JPH0732808B2 (ja) 難消火性危険物の消火方法
US5082575A (en) Method for fire-extinguishment on hardly extinguishable burning materials
CZ293997B6 (cs) Hasivo tvořící aerosol a způsob jeho výroby
US2969116A (en) Method of controlling and extinguishing fires in pyrophoric fluids
US4830762A (en) Method for fire extinguishment of liquid chlorosilane compound
EP0311006B1 (en) Method for extinguishing chlorosilane fires
KR100700453B1 (ko) 강화액 소화약제 조성물, 그 제조방법
JP2775162B2 (ja) 浮遊粉体の水性処理剤
RU2614963C1 (ru) Способ тушения пожаров
JPH01232976A (ja) 難消火性危険物用消火剤及びこれを使用する消火方法
SU946562A1 (ru) Способ получени состава дл тушени пожаров
JPS5869584A (ja) 金属火災用消火剤
JPH07313618A (ja) 粉末消火薬剤
JPH0256108B2 (ja)
JPH0657269B2 (ja) 難消火性危険物用消火剤及びこれを使用する消火方法
RU2583365C1 (ru) Термоактивируемый огнетушащий порошок
RU2075984C1 (ru) Аэрозолеобразующий огнетушащий состав
JPH0780095A (ja) 粉末消火薬剤
JPH07313617A (ja) 粉末消火薬剤