JPH07328028A - 頭蓋固定装置用マーカー - Google Patents
頭蓋固定装置用マーカーInfo
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- JPH07328028A JPH07328028A JP6132826A JP13282694A JPH07328028A JP H07328028 A JPH07328028 A JP H07328028A JP 6132826 A JP6132826 A JP 6132826A JP 13282694 A JP13282694 A JP 13282694A JP H07328028 A JPH07328028 A JP H07328028A
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- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 患部の位置の計測機能を備えると共に、患部
の位置を頭部の外部において表示することが可能な頭蓋
固定装置用マーカーを提供する。 【構成】 患者の頭部Ａを固定する固定枠１２に３個の
マーカー１４，１５，１６を取り付けた状態で、ＣＴス
キャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行った場
合、カーボン繊維製の支柱１９が患部と共に画像に表れ
るので、その位置を基準として患部の位置を求めること
ができる。そして、画像から求めた患部の位置に合わせ
て、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２２及
びカーソル２４を移動させることにより、各カーソル２
４によって患部の位置を頭部Ａの外部において表示する
ことができる。
の位置を頭部の外部において表示することが可能な頭蓋
固定装置用マーカーを提供する。 【構成】 患者の頭部Ａを固定する固定枠１２に３個の
マーカー１４，１５，１６を取り付けた状態で、ＣＴス
キャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行った場
合、カーボン繊維製の支柱１９が患部と共に画像に表れ
るので、その位置を基準として患部の位置を求めること
ができる。そして、画像から求めた患部の位置に合わせ
て、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２２及
びカーソル２４を移動させることにより、各カーソル２
４によって患部の位置を頭部Ａの外部において表示する
ことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、脳外科等で行われる定
位脳手術に用いられる頭蓋固定装置用のマーカーに関す
る。
位脳手術に用いられる頭蓋固定装置用のマーカーに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、脳出血等の疾患を治療する定
位脳手術においては、患者の頭部（頭蓋）を頭蓋固定装
置を用いて固定し、ＣＴ（computed tomography ）スキ
ャナまたはＭＲＩ（magnetic resonance imaging）によ
り頭部の断層撮影を行って画像上で患部の位置を定め、
この後、その位置に従って患部に治療具を導入して治療
を行うようにしている。
位脳手術においては、患者の頭部（頭蓋）を頭蓋固定装
置を用いて固定し、ＣＴ（computed tomography ）スキ
ャナまたはＭＲＩ（magnetic resonance imaging）によ
り頭部の断層撮影を行って画像上で患部の位置を定め、
この後、その位置に従って患部に治療具を導入して治療
を行うようにしている。
【０００３】この種の治療に用いられる装置の従来構成
を図６に示す。この図６において、固定枠１は例えば患
者を乗せるベッドに固定されるようになっており、この
固定枠１には固定ピン２が上下左右の４箇所に取り付け
られ、固定枠１に挿入された患者の頭蓋をそれら固定ピ
ン２により固定するようになっている。
を図６に示す。この図６において、固定枠１は例えば患
者を乗せるベッドに固定されるようになっており、この
固定枠１には固定ピン２が上下左右の４箇所に取り付け
られ、固定枠１に挿入された患者の頭蓋をそれら固定ピ
ン２により固定するようになっている。
【０００４】また、固定枠１には、患部計測用のマーカ
ー３が固定枠１の左右と上部の３箇所に取り付けられる
ようになっている。各マーカー３は、複数本のカーボン
繊維製の測定棒３ａを有した構成となっていて、上記Ｃ
ＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行う際
に、固定枠１にそのマーカー３を取り付けた状態で撮影
を行うことにより、測定棒３ａが患部と共に画像に表れ
るようになっている。その画像上において、測定棒３ａ
を基準にして患部の位置を３次元の座標で求める。
ー３が固定枠１の左右と上部の３箇所に取り付けられる
ようになっている。各マーカー３は、複数本のカーボン
繊維製の測定棒３ａを有した構成となっていて、上記Ｃ
ＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行う際
に、固定枠１にそのマーカー３を取り付けた状態で撮影
を行うことにより、測定棒３ａが患部と共に画像に表れ
るようになっている。その画像上において、測定棒３ａ
を基準にして患部の位置を３次元の座標で求める。
【０００５】この後、各マーカー３を固定枠１から外
し、一方、固定枠１に治療用装置４を装着すると共に、
この治療用装置４に高周波電極針などの治療具（図示せ
ず）を装着し、上記画像から求めた位置に従って、患部
にその治療具を導入して治療を行う。
し、一方、固定枠１に治療用装置４を装着すると共に、
この治療用装置４に高周波電極針などの治療具（図示せ
ず）を装着し、上記画像から求めた位置に従って、患部
にその治療具を導入して治療を行う。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、治療具を推
定された患部の位置に導入する際に、治療具は頭部の脳
内に挿入されることになるため、その治療具が患部の位
置に合致しているかどうかを頭部の外部から判定するこ
とはできないものであった。
定された患部の位置に導入する際に、治療具は頭部の脳
内に挿入されることになるため、その治療具が患部の位
置に合致しているかどうかを頭部の外部から判定するこ
とはできないものであった。
【０００７】そこで、本発明の目的は、患部の位置の計
測機能を備えると共に、患部の位置を頭部の外部におい
て表示することが可能な頭蓋固定装置用マーカーを提供
するにある。
測機能を備えると共に、患部の位置を頭部の外部におい
て表示することが可能な頭蓋固定装置用マーカーを提供
するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、患者の頭部を
その周囲から固定する頭蓋固定装置に取り付けられる頭
蓋固定装置用マーカーにおいて、前記頭蓋固定装置に取
り付けられる台座と、この台座に患者の頭部の軸方向に
延びるように設けられたカーボン繊維製の複数本の支柱
と、これら支柱間に掛け渡されてその支柱の軸方向に移
動可能に設けられたスライダーと、このスライダーに当
該スライダーの移動方向と直交する方向に移動可能に設
けられた位置表示用のカーソルと、前記スライダー及び
前記カーソルの移動方向に沿って設けられた目盛り部と
を具備して成る構成としたところに特徴を有する。
その周囲から固定する頭蓋固定装置に取り付けられる頭
蓋固定装置用マーカーにおいて、前記頭蓋固定装置に取
り付けられる台座と、この台座に患者の頭部の軸方向に
延びるように設けられたカーボン繊維製の複数本の支柱
と、これら支柱間に掛け渡されてその支柱の軸方向に移
動可能に設けられたスライダーと、このスライダーに当
該スライダーの移動方向と直交する方向に移動可能に設
けられた位置表示用のカーソルと、前記スライダー及び
前記カーソルの移動方向に沿って設けられた目盛り部と
を具備して成る構成としたところに特徴を有する。
【０００９】
【作用】上記マーカーを頭蓋固定装置に取り付けた状態
で、ＣＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を
行った場合、マーカーにおけるカーボン繊維製の支柱が
患部と共に画像に表れるので、その位置を基準として患
部の位置を求めることができる。カーボン繊維は、ＣＴ
スキャナの画像に高陰影を生ぜず、また、ＭＲＩの磁場
を乱さない性質があり、これらの撮影に適した材料であ
る。
で、ＣＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を
行った場合、マーカーにおけるカーボン繊維製の支柱が
患部と共に画像に表れるので、その位置を基準として患
部の位置を求めることができる。カーボン繊維は、ＣＴ
スキャナの画像に高陰影を生ぜず、また、ＭＲＩの磁場
を乱さない性質があり、これらの撮影に適した材料であ
る。
【００１０】そして、画像から求めた患部の位置に合わ
せて、目盛り部を目安にしてスライダー及びカーソルを
移動させることにより、そのカーソルによって患部の位
置を頭部の外部において表示することができる。
せて、目盛り部を目安にしてスライダー及びカーソルを
移動させることにより、そのカーソルによって患部の位
置を頭部の外部において表示することができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１ないし
図５を参照して説明する。まず、図１において、頭蓋固
定装置１１における固定枠１２は、円形穴を有する矩形
枠状をなしていて、図示しないベッドに固定されるよう
になっている。この固定枠１２の前面１２ａ側の四隅部
には、従来と同様に固定ピン１３（図１には１個のみ示
す）が取り付けられるようになっていて、固定枠１２内
に挿入された患者の頭部Ａをその固定ピン１３により周
囲から固定するようになっている。固定枠１２の外周面
１２ｂにおいて、図１の上面及び左右両側面には、当該
固定枠１２の原点Ｏが表示されている。
図５を参照して説明する。まず、図１において、頭蓋固
定装置１１における固定枠１２は、円形穴を有する矩形
枠状をなしていて、図示しないベッドに固定されるよう
になっている。この固定枠１２の前面１２ａ側の四隅部
には、従来と同様に固定ピン１３（図１には１個のみ示
す）が取り付けられるようになっていて、固定枠１２内
に挿入された患者の頭部Ａをその固定ピン１３により周
囲から固定するようになっている。固定枠１２の外周面
１２ｂにおいて、図１の上面及び左右両側面には、当該
固定枠１２の原点Ｏが表示されている。
【００１２】そして、この固定枠１２の前面１２ａに
は、上部にＸ−Ｚ用マーカー１４が取り付けられ、左側
部にＺ−Ｙ（Ｌ）用マーカー１５が取り付けられ、右側
部にＺ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１６が取り付けられてい
る。これら３個のマーカー１４，１５，１６は、基本的
には同一の構成であるので、Ｚ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１
６の構成を代表して説明する。
は、上部にＸ−Ｚ用マーカー１４が取り付けられ、左側
部にＺ−Ｙ（Ｌ）用マーカー１５が取り付けられ、右側
部にＺ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１６が取り付けられてい
る。これら３個のマーカー１４，１５，１６は、基本的
には同一の構成であるので、Ｚ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１
６の構成を代表して説明する。
【００１３】図２において、台座１７は、コ字形をなし
ていて、そのうちの２本の脚部１７ａ，１７ａが固定枠
１２にねじ１８により着脱可能に取り付けられるように
なっている。この台座１７には、患者の頭部Ａの軸方向
であるＺ軸方向に延びる２本の支柱１９，１９が平行状
態に設けられている。これら支柱１９，１９間の離間寸
法は、１００mmに設定されている。また、これら支柱１
９，１９は、カーボン繊維強化プラスチックによって形
成している。
ていて、そのうちの２本の脚部１７ａ，１７ａが固定枠
１２にねじ１８により着脱可能に取り付けられるように
なっている。この台座１７には、患者の頭部Ａの軸方向
であるＺ軸方向に延びる２本の支柱１９，１９が平行状
態に設けられている。これら支柱１９，１９間の離間寸
法は、１００mmに設定されている。また、これら支柱１
９，１９は、カーボン繊維強化プラスチックによって形
成している。
【００１４】マーカー１６の周囲には枠部２０がＬ字状
に設けられている。この枠部２０において、支柱１９と
平行な一辺部２０ａに、固定枠１２側の原点Ｏを起点と
するＺ軸用の目盛り部２１が表示され、また、他辺部２
０ｂにより支柱１９，１９の先端部を支持している。２
本の支柱１９，１９間にはスライダー２２が掛け渡され
ており、このスライダー２２は、支柱１９，１９に沿っ
てＺ軸方向に移動可能とされている。このスライダー２
２は、Ｚ軸と直交するＹ方向に延びており、外面に、固
定枠１２側の原点Ｏを起点とするＹ軸用の目盛り部２３
が表示されている。
に設けられている。この枠部２０において、支柱１９と
平行な一辺部２０ａに、固定枠１２側の原点Ｏを起点と
するＺ軸用の目盛り部２１が表示され、また、他辺部２
０ｂにより支柱１９，１９の先端部を支持している。２
本の支柱１９，１９間にはスライダー２２が掛け渡され
ており、このスライダー２２は、支柱１９，１９に沿っ
てＺ軸方向に移動可能とされている。このスライダー２
２は、Ｚ軸と直交するＹ方向に延びており、外面に、固
定枠１２側の原点Ｏを起点とするＹ軸用の目盛り部２３
が表示されている。
【００１５】このスライダー２２に、カーソル２４がＹ
軸方向に移動可能に設けられている。カーソル２４は、
アルミニウム製の枠部２５と、透明なアクリル樹脂製の
窓部２６とから構成されていて、その窓部２６を通して
目盛り部２３が読み取れるようになっている。窓部２６
の中心部には、貫通孔２７が形成されている。
軸方向に移動可能に設けられている。カーソル２４は、
アルミニウム製の枠部２５と、透明なアクリル樹脂製の
窓部２６とから構成されていて、その窓部２６を通して
目盛り部２３が読み取れるようになっている。窓部２６
の中心部には、貫通孔２７が形成されている。
【００１６】この場合、スライダー２２は、ポリアセタ
ール樹脂により形成している。
ール樹脂により形成している。
【００１７】なお、Ｚ−Ｙ（Ｌ）用マーカー１５は、上
記Ｚ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１６とは左右の関係が逆にな
っている。また、Ｘ−Ｚ用マーカー１４においては、ス
ライダー２２の延び方向がＸ軸方向となっており、これ
に伴い、このスライダー２２に表示された目盛り部２３
はＸ軸用の目盛りとなっていると共に、カーソル２４は
スライダー２２に沿ってＸ軸方向へ移動可能となってい
る。
記Ｚ−Ｙ（Ｒ）用マーカー１６とは左右の関係が逆にな
っている。また、Ｘ−Ｚ用マーカー１４においては、ス
ライダー２２の延び方向がＸ軸方向となっており、これ
に伴い、このスライダー２２に表示された目盛り部２３
はＸ軸用の目盛りとなっていると共に、カーソル２４は
スライダー２２に沿ってＸ軸方向へ移動可能となってい
る。
【００１８】次に、定位脳手術を行う場合について説明
する。まず、図示しないベッドに固定枠１２を固定する
と共に、この固定枠１２に固定ピン１３を取り付け、固
定枠１２に挿入された患者の頭蓋をそれら固定ピン１３
により固定する。また、固定枠１２には、上記した３個
のマーカー１４，１５，１６をそれぞれねじ１８により
所定位置に取り付ける。
する。まず、図示しないベッドに固定枠１２を固定する
と共に、この固定枠１２に固定ピン１３を取り付け、固
定枠１２に挿入された患者の頭蓋をそれら固定ピン１３
により固定する。また、固定枠１２には、上記した３個
のマーカー１４，１５，１６をそれぞれねじ１８により
所定位置に取り付ける。
【００１９】この状態で、ＣＴスキャナまたはＭＲＩに
より頭部Ａの断層撮影を行う。これにより、図３に示す
ように、各マーカー１４，１５，１６の支柱１９が患部
Ｂと共に画像に表れる。この場合、支柱１９の材料であ
るカーボン繊維は、ＣＴスキャナの画像に高陰影を生ぜ
ず、また、ＭＲＩの磁場を乱さない性質があり、これら
の撮影に適した材料である。このようにして撮影した画
像から、支柱１９の位置を基準にして患部Ｂの位置を３
次元の座標で求めることができる（図３には、Ｘ−Ｙ面
の画像のみが示されている）。
より頭部Ａの断層撮影を行う。これにより、図３に示す
ように、各マーカー１４，１５，１６の支柱１９が患部
Ｂと共に画像に表れる。この場合、支柱１９の材料であ
るカーボン繊維は、ＣＴスキャナの画像に高陰影を生ぜ
ず、また、ＭＲＩの磁場を乱さない性質があり、これら
の撮影に適した材料である。このようにして撮影した画
像から、支柱１９の位置を基準にして患部Ｂの位置を３
次元の座標で求めることができる（図３には、Ｘ−Ｙ面
の画像のみが示されている）。
【００２０】この後、固定枠１２に、従来と同様な治療
用装置（図６参照）を装着すると共に、この治療用装置
に治療具（図示せず）を装着し、上記画像から求めた位
置に従って、患部にその治療具を導入して治療を行う。
治療具として高周波電極針を用いた場合には、患部の凝
固破壊の治療を、また、吸引針を用いた場合には、脳内
出血の血腫吸引等の治療を行うことができる。
用装置（図６参照）を装着すると共に、この治療用装置
に治療具（図示せず）を装着し、上記画像から求めた位
置に従って、患部にその治療具を導入して治療を行う。
治療具として高周波電極針を用いた場合には、患部の凝
固破壊の治療を、また、吸引針を用いた場合には、脳内
出血の血腫吸引等の治療を行うことができる。
【００２１】このとき、治療具が患部の位置に合致して
いるかどうかを頭部の外部から判定することはできな
い。このため、本発明においては、上記画像から求めた
患部の位置に合わせて、各マーカー１４，１５，１６に
おいて、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２
２及びカーソル２４を移動させる。これにより、３面の
カーソル２４の位置によって患部の位置を頭部Ａの外部
において３次元的に表示することができるから、治療具
が患部の位置に合致しているかどうかを頭部Ａの外部か
ら確認することが可能となる。従って、一層正確な治療
が可能となる。
いるかどうかを頭部の外部から判定することはできな
い。このため、本発明においては、上記画像から求めた
患部の位置に合わせて、各マーカー１４，１５，１６に
おいて、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２
２及びカーソル２４を移動させる。これにより、３面の
カーソル２４の位置によって患部の位置を頭部Ａの外部
において３次元的に表示することができるから、治療具
が患部の位置に合致しているかどうかを頭部Ａの外部か
ら確認することが可能となる。従って、一層正確な治療
が可能となる。
【００２２】また、本発明は、放射線を用いて患部を治
療する定位脳手術にも適用できる。この種の定位脳手術
は、放射線、例えば高エネルギーのＸ線を患部に集中的
に照射して治療する方法であり、このような定位脳手術
に適用した場合について図４及び図５を参照して説明す
る。
療する定位脳手術にも適用できる。この種の定位脳手術
は、放射線、例えば高エネルギーのＸ線を患部に集中的
に照射して治療する方法であり、このような定位脳手術
に適用した場合について図４及び図５を参照して説明す
る。
【００２３】Ｘ線照射装置３０は、病院の放射線治療室
の床に設置されていて、軸心３１を中心に回転する回転
アーム３２を備えている。回転アーム３２の一端側に
は、Ｘ線Ｃを照射する照射ヘッド３３が設けられてい
る。この照射ヘッド３３には、Ｘ線Ｃの照射方向と同一
方向に、レーザー光線の参照光Ｄを照射する機能が設け
られている。
の床に設置されていて、軸心３１を中心に回転する回転
アーム３２を備えている。回転アーム３２の一端側に
は、Ｘ線Ｃを照射する照射ヘッド３３が設けられてい
る。この照射ヘッド３３には、Ｘ線Ｃの照射方向と同一
方向に、レーザー光線の参照光Ｄを照射する機能が設け
られている。
【００２４】このＸ線照射装置３０を使用して治療を行
う場合、まず、前述した定位脳手術の場合と同様に、固
定枠１２により患者の頭蓋を固定すると共に、固定枠１
２にマーカー１４，１５，１６を取り付けた状態で、Ｃ
ＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部Ａの断層撮影を行
い、撮影した画像から、患部Ｂの位置を３次元の座標で
求める。
う場合、まず、前述した定位脳手術の場合と同様に、固
定枠１２により患者の頭蓋を固定すると共に、固定枠１
２にマーカー１４，１５，１６を取り付けた状態で、Ｃ
ＴスキャナまたはＭＲＩにより頭部Ａの断層撮影を行
い、撮影した画像から、患部Ｂの位置を３次元の座標で
求める。
【００２５】この後、固定枠１２で頭部Ａを固定したま
ま、患者を上記Ｘ線照射装置３０が設置された放射線治
療室に運び、Ｘ線照射装置３０における照射ヘッド３３
の照射中心Ｐと患者の患部Ｂの位置とを合致させる。
ま、患者を上記Ｘ線照射装置３０が設置された放射線治
療室に運び、Ｘ線照射装置３０における照射ヘッド３３
の照射中心Ｐと患者の患部Ｂの位置とを合致させる。
【００２６】この場合には、上記画像から求めた患部Ｂ
の位置に合わせて、各マーカー１４，１５，１６におい
て、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２２及
びカーソル２４を移動させ、３面のカーソル２４の位置
によって患部Ｂの位置を頭部Ａの外部において３次元的
に表示する。そして、図５に示すように、照射ヘッド３
３から参照光Ｄを照射し、この参照光Ｄをカーソル２４
の中心の孔２７に合致させることにより、照射ヘッド３
３の照射中心Ｐと患部Ｂの位置とを合致させることがで
きる。なお、この場合、Ｘ線照射装置３０は床に固定さ
れているため、固定枠１１を３次元方向に移動させるこ
とにより、カーソル２４と参照光Ｄとを合致させる。
の位置に合わせて、各マーカー１４，１５，１６におい
て、目盛り部２１，２３を目安にしてスライダー２２及
びカーソル２４を移動させ、３面のカーソル２４の位置
によって患部Ｂの位置を頭部Ａの外部において３次元的
に表示する。そして、図５に示すように、照射ヘッド３
３から参照光Ｄを照射し、この参照光Ｄをカーソル２４
の中心の孔２７に合致させることにより、照射ヘッド３
３の照射中心Ｐと患部Ｂの位置とを合致させることがで
きる。なお、この場合、Ｘ線照射装置３０は床に固定さ
れているため、固定枠１１を３次元方向に移動させるこ
とにより、カーソル２４と参照光Ｄとを合致させる。
【００２７】このようにして照射ヘッド３３の照射中心
Ｐと患部Ｂの位置とを合致させた状態で、各マーカー１
４，１５，１６を固定枠１２から外し（ただし、頭部Ａ
は固定枠１２に固定したまま）、この状態で照射ヘッド
３３から患部Ｂに対してＸ線Ｃを照射することによって
治療を行う。
Ｐと患部Ｂの位置とを合致させた状態で、各マーカー１
４，１５，１６を固定枠１２から外し（ただし、頭部Ａ
は固定枠１２に固定したまま）、この状態で照射ヘッド
３３から患部Ｂに対してＸ線Ｃを照射することによって
治療を行う。
【００２８】このとき、照射ヘッド３３を回転方向に順
次位置をずらしながらＸ線Ｃを照射することにより、患
部Ｂに対して多方向からＸ線Ｃを照射する。１方向のＸ
線の照射量では組織に対して影響はない程度であるが、
患部Ｂには常時Ｘ線が照射されることになるため、患部
Ｂの組織を破壊して治療することが可能である。
次位置をずらしながらＸ線Ｃを照射することにより、患
部Ｂに対して多方向からＸ線Ｃを照射する。１方向のＸ
線の照射量では組織に対して影響はない程度であるが、
患部Ｂには常時Ｘ線が照射されることになるため、患部
Ｂの組織を破壊して治療することが可能である。
【００２９】このような実施例によれば、照射ヘッド３
３の照射中心と患部Ｂの位置とを確実に合致させること
ができるため、患部ＢにＸ線Ｃを集中的に照射すること
ができ、一層正確な治療を行うことが可能となる。
３の照射中心と患部Ｂの位置とを確実に合致させること
ができるため、患部ＢにＸ線Ｃを集中的に照射すること
ができ、一層正確な治療を行うことが可能となる。
【００３０】本発明は、上記した実施例に限定されるも
のではなく、例えばマーカー１４，１５，１６における
支柱１９は、２本に限られず３本、或いは４本であって
もよい等、要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施す
ることができる。
のではなく、例えばマーカー１４，１５，１６における
支柱１９は、２本に限られず３本、或いは４本であって
もよい等、要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施す
ることができる。
【００３１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。本発明の
マーカーを頭蓋固定装置に取り付けた状態で、ＣＴスキ
ャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行った場合、
マーカーにおけるカーボン繊維製の支柱が患部と共に画
像に表れるので、その位置を基準として患部の位置を求
めることができ、患部の位置の計測機能を得ることがで
きる。
によれば次のような効果を得ることができる。本発明の
マーカーを頭蓋固定装置に取り付けた状態で、ＣＴスキ
ャナまたはＭＲＩにより頭部の断層撮影を行った場合、
マーカーにおけるカーボン繊維製の支柱が患部と共に画
像に表れるので、その位置を基準として患部の位置を求
めることができ、患部の位置の計測機能を得ることがで
きる。
【００３２】そして、画像から求めた患部の位置に合わ
せて、目盛り部を目安にしてスライダー及びカーソルを
移動させることにより、そのカーソルによって患部の位
置を頭部の外部において表示することができ、これに伴
い、患部の治療を一層正確に行うことができるようにな
る。
せて、目盛り部を目安にしてスライダー及びカーソルを
移動させることにより、そのカーソルによって患部の位
置を頭部の外部において表示することができ、これに伴
い、患部の治療を一層正確に行うことができるようにな
る。
【図１】本発明の一実施例を示すもので、マーカーを固
定枠に取り付けた状態の斜視図
定枠に取り付けた状態の斜視図
【図２】マーカーの斜視図
【図３】頭部の断層画像を示す図
【図４】Ｘ線照射装置によりＸ線を照射する際の概略的
な斜視図
な斜視図
【図５】照射ヘッドの照射中心と患部の位置とを合致さ
せる場合の概略的な斜視図
せる場合の概略的な斜視図
【図６】従来の頭蓋固定装置の分解斜視図
１１は頭蓋固定装置、１２は固定枠、１４はＸ−Ｚ用マ
ーカー、１５はＺ−Ｙ（Ｌ）用マーカー、１６はＺ−Ｙ
（Ｒ）用マーカー、１７は台座、１９は支柱、２１は目
盛り部、２２はスライダー、２３は目盛り部、２４はカ
ーソル、３０はＸ線照射装置、３３は照射ヘッドであ
る。
ーカー、１５はＺ−Ｙ（Ｌ）用マーカー、１６はＺ−Ｙ
（Ｒ）用マーカー、１７は台座、１９は支柱、２１は目
盛り部、２２はスライダー、２３は目盛り部、２４はカ
ーソル、３０はＸ線照射装置、３３は照射ヘッドであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 患者の頭部をその周囲から固定する頭蓋
固定装置に取り付けられるものであって、 前記頭蓋固定装置に取り付けられる台座と、 この台座に患者の頭部の軸方向に延びるように設けられ
たカーボン繊維製の複数本の支柱と、 これら支柱間に掛け渡されてその支柱の軸方向に移動可
能に設けられたスライダーと、 このスライダーに当該スライダーの移動方向と直交する
方向に移動可能に設けられた位置表示用のカーソルと、 前記スライダー及び前記カーソルの移動方向に沿って設
けられた目盛り部とを具備して成る頭蓋固定装置用マー
カー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132826A JPH07328028A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 頭蓋固定装置用マーカー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132826A JPH07328028A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 頭蓋固定装置用マーカー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07328028A true JPH07328028A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15090456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6132826A Pending JPH07328028A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 頭蓋固定装置用マーカー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07328028A (ja) |
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-
1994
- 1994-06-15 JP JP6132826A patent/JPH07328028A/ja active Pending
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