JPH07326273A - 回路遮断器の過電流引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の過電流引外し装置

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JPH07326273A
JPH07326273A JP14119694A JP14119694A JPH07326273A JP H07326273 A JPH07326273 A JP H07326273A JP 14119694 A JP14119694 A JP 14119694A JP 14119694 A JP14119694 A JP 14119694A JP H07326273 A JPH07326273 A JP H07326273A
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JP
Japan
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trip
current
overcurrent
electronic
magnetic flux
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JP14119694A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tosaka
浩明 登坂
Naoji Uchida
直司 内田
Koji Nomura
浩二 野村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小形で定格電流の可調整範囲が大きく、かつ瞬
時引外し動作時間が短い過電流引外し装置を実現する。 【構成】通電電流を電流信号として検出する変流器2、
その出力信号を監視して引外し信号を出力する電子回路
21及びその引外し信号により動作してトリップクロス
バー22を回動させる引外し電磁石10からなる電子式
引外し部と、通電電流の磁束を収束する固定ヨーク2
3、これに吸引される可動鉄片24及びこれを拘束する
スプリング25からなる機械式引外し部とを過電流引外
し装置に設け、電子式引外し部には長限時及び短限時引
外し特性を持たせ、瞬時引外し特性は機械式引外し部に
持たせる。これにより、小形の変流器2で大きな定格電
流可調整範囲が得られ、かつ引外し電磁石10を小形化
できる上、瞬時引外し動作時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線用遮断器や漏電
遮断器などの回路遮断器において、通電電流の過電流状
態に応動して引外し機構に作用し、開閉機構を介して可
動接触子を開離させる過電流引外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記過電流引外し装置には電子式のもの
と機械式のものとがあり、従来はいずれか方式のものが
選択的に採用されている。図4は従来の電子式の過電流
引外し装置を示すブロック図である。図において、主回
路1の通電電流は変流器2により電流信号として検出さ
れ、3相の最大値が整流回路3で整流された後、電流−
電圧変換回路4で電圧信号に変換される。この電圧信号
は実効値検出回路5を介して長限時動作回路6及び短限
時動作回路7に入力され、その実効値の大きさにより特
定の遅延時間後、トリガ回路8を動作させる。電流−電
圧変換回路4の出力信号はまた瞬時動作回路9にも入力
され、それが特定以上の大きさになると、トリガ回路8
を動作させる。このトリガ回路8は引外し電磁石10を
励磁し、機械的な力を図示しない引外し機構に作用させ
て開閉機構を介して可動接触子11を開離させる。な
お、整流回路3の出力電流は電源回路12を介して各回
路ブロックに供給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5は上記過電流引外
し装置の動作特性を示す図で、引外し特性は長限時、短
限時及び瞬時の3引外し特性からなっているが、長限時
動作電流つまり定格電流と短限時動作電流とは図示範囲
で調整可能である。その場合、変流器2の入出力特性は
図6に示すように、定格電流の最小設定値から定格電流
の最大設定時における瞬時動作電流値までの範囲で直線
性が要求される。
【0004】このような電子式過電流引外し装置におい
て、定格電流の可調整範囲を拡大するには変流器の入出
力特性の直線性の範囲を拡大する必要があるが、それに
は変流器を大形化しなければならないという問題があっ
た。また、電子式過電流引外し装置の瞬時引外し動作時
間は引外し電磁石の外形寸法上の制約から、機械式のも
に比べて長いという問題があった。そこで、この発明
は、変流器や引外し電磁石の大形化を伴うことなく定格
電流の可調整範囲を拡大し、かつ瞬時引外し動作時間の
短縮を図った小形で高性能の回路遮断器の過電流引外し
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、通電電流を
電流信号に変換して出力する変流器、この変流器の出力
信号の大きさを監視し、過電流状態が発生したと判断し
た場合は過電流の大きさに対応した遅延時間が経過した
後に引外し信号を出力する電子回路、及びこの電子回路
の出力信号により動作して引外し機構に作用する引外し
電磁石からなる電子式引外し部と、通電電流の磁束を収
束する固定ヨーク、前記磁束によりこの固定ヨークに吸
引されて前記引外し機構に作用する可動鉄片、及び前記
磁束が小さい間はこの可動鉄片が吸引されないように拘
束するスプリングからなる機械式引外し部とを設け、こ
の機械式引外し部には瞬時引外し特性を持たせ、前記電
子式引外し部には長限時及び短限時引外し特性を持たせ
たることにより、上記目的を達成するものとする。
【0006】
【作用】この発明においては、電子式引外し部は長限時
引外し特性と短限時引外し特性とを実現すればよいの
で、変流器の入出力特性は定格電流の最小設定値から定
格電流の最大設定値における短限時動作電流値までの範
囲で直線性があればよく、狭い直線性の範囲で大きな定
格電流の可調整範囲が得られる。また、瞬時引外し特性
は機械式引外し部で実現するので、瞬時引外し動作時間
が短くなる一方、引外し電磁石は瞬時動作領域で動作す
る必要がないので、動作速度面からの制約がなくなって
小形化が可能となる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す回路遮断器の
閉成状態の縦断面図である。なお、従来例と対応する部
分には同一の符号を用いるものとする。図において、通
電電流は電源側端子13aが一体形成された固定接触子
13から、これと接点を介して接触する可動接触子1
1、これを両側から挟んで摺動接触する接続導体14を
経て、これに図示しないねじで接続された通電導体15
に流れる。通電導体15には負荷側端子15aが一体形
成されている。可動接触子11は絶縁物のホルダ16を
介してケース17に回動自在に支持され、ホルダ16に
連結された開閉機構18により、固定接触子13に押圧
されている。開閉機構18は引外し機構19により鎖錠
され、開閉スプリング20を蓄勢状態に保っている。
【0008】ここで、各相の通電導体15の水平部には
電子式引外し部の変流器2が装着され、その上方に変流
器2の出力信号を受けて引外し信号を出力する電子回路
21が設置されている。また、電子回路21からの引外
し信号を入力して動作する引外し電磁石10(2点鎖線
で示す)は開閉機構18の側方に配置され、その操作ロ
ッド10aは引外し機構19の一部を構成するトリップ
クロスバー22の操作片22aと対向している。一方、
各相の通電導体15の立ち上げ部には、これを囲むよう
に機械式引外し部の断面コ字形の固定ヨーク23が固着
され、またこれと相対して可動鉄片24が配置されてい
る。可動鉄片24はケース17に回動可能に支持され、
固定ヨーク23との間に掛けられたスプリング25によ
り図の時計方向に付勢されて、下端部が所定の間隔で固
定ヨーク23と対向し、上端部がトリップクロスバー2
2の操作片22aと対向している。
【0009】図示回路遮断器において、通電導体15を
流れる電流が過電流状態になると、電子回路21は過電
流の大きさに対応した遅延時間が経過した後に引外し信
号を引外し電磁石10に出力する。これにより励磁され
た引外し電磁石10は操作ロッド10aで操作片22a
を引き寄せ、トリップクロスバー22を反時計方向に回
動させる。その結果、開閉機構18の鎖錠が解かれ、可
動接触子11は開閉スプリング20の作用で時計方向に
駆動されて固定接触子13から開離する。
【0010】これに対して通電導体15を短絡電流のよ
うな大電流が流れると、この通電電流の磁束を収束した
固定ヨーク23は瞬時に可動鉄片24の下端部を吸引す
る。これにより可動鉄片24は反時計方向に回動し、そ
の上端部でトリップクロスバー22の操作端22aを押
す。これによっても、トリップクロスバー22は反時計
方向に回動させられ、開閉機構18の鎖錠が解かれて可
動接触子1の開離が行われる。可動鉄片24は通電電流
の磁束が小さい間は吸引されないようにスプリング25
で拘束され、その間の過電流状態の監視は電子式引外し
部で行われる。
【0011】図2は上述した電子式引外し部と機械式引
外し部とを備えた過電流引外し装置の動作特性を示す図
で、長限時引外し特性と短限時引外し特性とは電子式引
外し部で実行され、その長限時動作電流つまり定格電流
と短限時動作電流とは図示範囲で調整可能である。ま
た、瞬時引外し特性は機械式引外し部で実行される。こ
のような過電流引外し装置においては、電子式引外し部
における変流器2の入出力特性は、図3に示すように定
格電流の最小設定値から定格電流の最大設定時における
短限時動作電流値まで直線性があればよい。
【0012】従来装置において、図5に示すように、例
えば定格電流可調整範囲を125A〜225A、定格電流の最大
設定時における短限時動作電流値を1800A 、瞬時動作電
流値を5000A とした場合、変流器2に必要な直線性の範
囲は125Aから5000A までで、その比率は定格電流最小設
定値125Aの40倍となる。これに対して、図2においては
同一条件で必要な直線性範囲は125Aから1800A までとな
り、その比率は14.4倍でよいことになる。したがって、
その分、変流器2の小形化が可能になるし、同一性能の
変流器2なら、図2及び図3に示すように定格電流の最
小設定値を 45A(=1800/40)まで拡大することが可能に
なる。また、瞬時引外し特性は機械式引外し部によるた
め、瞬時動作時間を熱動−電磁形並に短縮できる一方、
引外し電磁石10は瞬時動作領域で動作する必要がない
ため、コイル巻き数を減らして小形化を図ることが可能
となる。
【0013】
【発明の効果】この発明は、電子式引外し部と機械式引
外し部との双方により過電流引外し装置を構成し、電子
式引外し部には長限時引外し特性と短限時引外し特性の
みを持たせ、瞬時引外し特性は機械式引外し部に持たせ
たので、小形の変流器で大きな定格電流可調整範囲が得
られるとともに、引外し電磁石を小形にしながら瞬時動
作時間の短縮を図ることができる。したがって、この発
明によれば、過電流引外し装置の小形・高性能化、ひい
ては小形で引外し特性の優れた回路遮断器を実現するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す回路遮断器の縦断面図
である。
【図2】図1の回路遮断器における過電流引外し装置の
引外し特性を示す線図である。
【図3】図1の回路遮断器における過電流引外し装置の
変流器特性を示す線図である。
【図4】従来の電子式過電流引外し装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図4の電子式過電流引外し装置の引外し特性を
示す線図である。
【図6】図4の電子式過電流引外し装置の変流器特性を
示す線図である。
【符号の説明】
2 変流器 10 引外し電磁石 11 可動接触子 13 固定接触子 15 通電導体 18 開閉機構 19 引外し機構 21 電子回路 22 トリップクロスバー 23 固定ヨーク 24 可動鉄片 25 スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電電流の過電流状態に応動して引外し機
    構に作用し、開閉機構を介して可動接触子を開離させる
    回路遮断器の過電流引外し装置において、 通電電流を電流信号に変換して出力する変流器、この変
    流器の出力信号の大きさを監視し、過電流状態が発生し
    たと判断した場合は過電流の大きさに対応した遅延時間
    が経過した後に引外し信号を出力する電子回路、及びこ
    の電子回路の出力信号により動作して引外し機構に作用
    する引外し電磁石からなる電子式引外し部と、通電電流
    の磁束を収束する固定ヨーク、前記磁束によりこの固定
    ヨークに吸引されて前記引外し機構に作用する可動鉄
    片、及び前記磁束が小さい間はこの可動鉄片が吸引され
    ないように拘束するスプリングからなる機械式引外し部
    とを設け、この機械式引外し部には瞬時引外し特性を持
    たせ、前記電子式引外し部には長限時及び短限時引外し
    特性を持たせたことを特徴とする回路遮断器の過電流引
    外し装置。
JP14119694A 1994-05-31 1994-05-31 回路遮断器の過電流引外し装置 Pending JPH07326273A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067514A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
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CN101950713A (zh) * 2010-09-14 2011-01-19 河北宝凯电器有限公司 便于调节的智能小型断路器
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WO2012160647A1 (ja) 2011-05-24 2012-11-29 三菱電機株式会社 電子式回路遮断器
TWI563759B (en) * 2015-08-13 2016-12-21 Nat Univ Chin Yi Technology Fully electronic exchange overcurrent breaker

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