JPH073245A - 膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法 - Google Patents

膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法

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JPH073245A
JPH073245A JP14905993A JP14905993A JPH073245A JP H073245 A JPH073245 A JP H073245A JP 14905993 A JP14905993 A JP 14905993A JP 14905993 A JP14905993 A JP 14905993A JP H073245 A JPH073245 A JP H073245A
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JP
Japan
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expanded graphite
gasket material
composite gasket
graphite composite
fine powder
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Pending
Application number
JP14905993A
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English (en)
Inventor
Harufumi Hasuda
春文 蓮田
Tatsuya Nishida
達也 西田
Ryuta Horiuchi
隆太 堀内
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水、油及びガスのシール性が良く、耐熱耐久
性に優れた膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法を提供
する。 【構成】 平均粒径が350μm以下の膨張黒鉛の微粉
末を0.1〜20重量%含有させた接着剤を用いて、ガ
ラス布の両面に膨張黒鉛シートを接着する膨張黒鉛複合
ガスケット材料の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、産業機械、化
学プラント等の一般産業用に使用される膨張黒鉛複合ガ
スケット材料の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】膨張黒鉛材料は、シール性、圧縮復元
率、応力緩和率、耐薬品性等に優れているため、ガスケ
ット、パッキン等のシール材にアスベストに代る素材と
して使用されている。一般に、自動車の内燃機関等に使
用される膨張黒鉛のガスケット材料は、特公昭54−3
3799号公報に示されるように、天然黒鉛、キッシュ
黒鉛、熱分解黒鉛等の高度に結晶構造の発達した黒鉛
を、濃硫酸と硝酸、過マンガン酸カリウム、過酸化水素
水等の酸化性の処理液との混液で処理して黒鉛層間化合
物を形成させ、水洗してから急速加熱して、黒鉛結晶を
そのC軸方向に膨張処理した虫状形で圧縮復元性を有す
る黒鉛粒子を得、これを冷間加工した膨張黒鉛シートが
用いられる。しかし、この膨張黒鉛シート単体は、膨張
黒鉛粒子間だけの結合力で強度を保持させているため、
内燃機関用ガスケットとして単独で使用することは困難
であり、通常は円形の突起を有する板厚が0.15〜0.
25mmの金属製補強芯板の両面に、膨張黒鉛シートをロ
ール加工等により前記した突起を利用して固着し、板厚
が1.0〜1.6mmのガスケット材料として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ガスケット材料は、使用する金属製補強芯板の円形突起
に面圧が集中するため、苛酷な条件下では水穴や油穴の
周辺で水洩れや油洩れが生ずることがある。また、この
ガスケット材料をヘッドガスケットとして使用する際、
シリンダーヘッドブロックの熱変形による負荷がガスケ
ットにかかり、シリンダーボアー部が変形するため、エ
ンジンの燃焼によるシリンダーの回転効率が悪い。
【0004】この問題を解消して水、油及びガスのシー
ルに優れ、シリンダーの回転効率を改善し、低燃費化を
図ったガスケット材料として、特開平2−36291号
公報に示されるように、耐熱性繊維の両側に膨張黒鉛シ
ートを積層し、熱硬化性樹脂の接着剤で接着した薄板ガ
スケット材がある。しかし、この薄板ガスケット材は上
記したシール性は良好であるが、高温での耐熱特性に限
界があり、実機に取り付けて熱負荷がかかったときに、
熱硬化性樹脂が劣化して膨張黒鉛シートの剥離が生ず
る。本発明は、上記した欠点を解消し、水、油及びガス
をシールするのに加え、耐熱耐久性に優れた膨張黒鉛複
合ガスケット材料の製造法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、接着剤に、平
均粒径が350μm以下の膨張黒鉛の微粉末を0.1〜
20重量%含有させた接着剤を用いて、ガラス布の両面
に膨張黒鉛シートを接着する膨張黒鉛複合ガスケット材
料の製造法に関する。本発明において、膨張黒鉛シート
は、膨張黒鉛を原料とするものであれば特に制限はない
が、その厚さは、薄過ぎると作業性や取扱い性が悪くな
り、厚過ぎると膨張黒鉛シート間で剥離を起し易くな
り、また膨張黒鉛成形体を所定の形状に加工する際に作
業し難くなるので、0.05〜0.5mmのものが好まし
い。ガラス布は、平織り、模写織り、絡み織り等何れの
ものでもよく、また、正三角形の格子目を構成した三軸
組布も用いられる。ガラス布の厚さは、薄過ぎると作業
性や取扱い性が悪くなり、厚過ぎると膨張黒鉛がガラス
布の布目に充てんされ難くなり、シール性が低下するの
で、0.2〜0.3mmが好ましい。
【0006】接着剤は、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂等の熱
硬化性樹脂のワニスが好ましい。接着剤に配合する膨張
黒鉛の微粉末は、膨張黒鉛のシート(特に資源再利用の
立場からは製造時に発生する端材等を利用することが好
ましい)をジェットミル等の微粉砕機により粉砕して容
易に得られる。該膨張黒鉛の微粉末は350μm以下の
粒子とされ、350μmを越えると、ガスケット表面に
膨張黒鉛粒子の痕跡が残って締め付け面圧が不均一とな
り、シール性能が低下する恐れがある。また、接着剤に
含有させる微粉末の量は0.1〜20重量%の範囲とさ
れ、20重量%を越えると面圧が不均一となり、シール
性能が低下し、0.1重量%未満では目的とする効果が
得られない。
【0007】接着の方法は、先ず接着剤の中に所定量の
膨張黒鉛の微粉末を添加して接着剤を作るが、該微粉末
は接着剤の溶剤との濡れが良く、特にニーダー等を使用
しなくとも容易に均一配合することができる。次に、ガ
ラス布の上に接着剤を塗工し、乾燥した後膨張黒鉛シー
トを貼り合わせ、接着剤を硬化させて膨張黒鉛複合ガス
ケット材料を得るものである。接着剤に添加する微粉末
が膨張黒鉛以外の黒鉛は適さない。例えば通常の天然産
鱗状黒鉛は粒子の強度が大きく、微粉化に大きな労力を
要する。人造黒鉛や土状黒鉛はその形状が鱗片状ではな
いため、ガラス布へ塗布しても上記の膨張黒鉛を添加し
た場合のような性能が得られない。
【0008】
【作用】一般に高温時の熱硬化性樹脂の膨れや剥離は、
樹脂の熱伝導性や電気伝導性が悪く、接着部で蓄熱する
ため、樹脂の熱劣化により生ずるものと考える。膨張黒
鉛は面方向での熱伝導性や電気伝導性が大きいので、樹
脂に所定量配合することにより、接着剤の熱伝導性が大
幅に向上して高温時の蓄熱を少なくし、膨れや剥離が防
止される。実機においてヘッドガスケット等の形で使用
する際は、エンジン燃焼による発熱を系外へ即時に伝達
出来るため、ガスケットにかかる熱負荷が軽減され、ガ
スケットの耐熱耐久性も向上する。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 平均粒径が200μmの膨張黒鉛の微粉末をフェノール
樹脂のワニス(日立化成工業製、VP−11N)に10
重量%含有されるように添加し、これを厚さ0.3mmの
平織りガラス布に含浸し、そのガラス布の両側に厚さ
0.2mmの膨張黒鉛シート(日立化成工業製、商品名カ
ーボフィット)を積層し、熱プレスにより180℃で3
0分間加圧し、樹脂を硬化させ、膨張黒鉛複合ガスケッ
ト材料を得た。
【0010】実施例2 実施例1と同じ膨張黒鉛の微粉末をエポキシ樹脂のワニ
ス(大日本インキ製、エピクロン1051)に10重量
%含有されるように添加し、以下、実施例1と全く同様
にして膨張黒鉛複合ガスケット材料を得た。
【0011】比較例1 実施例1における膨張黒鉛の微粉末を添加せず、フェノ
ール樹脂のワニスだけを用いた以外は実施例1と同様に
して膨張黒鉛複合ガスケット材料を得た。 比較例2 実施例2における膨張黒鉛の微粉末を添加せず、エポキ
シ樹脂のワニスだけを用いた以外は実施例2と同様にし
て膨張黒鉛複合ガスケット材料を得た。
【0012】試験例 上記実施例1、2及び比較例1、2で得られた膨張黒鉛
複合ガスケット材料について、耐熱性試験、引張強度測
定及びシール性試験を行った。なお耐熱性試験は、25
0℃で1時間、300℃で1時間の熱処理を実施し、切
断面について膨れや剥離の発生を観察した。引張強度測
定は、ダンベル1号の試験片を作って引っ張り、破壊し
たときの荷重を読んで求めた。シール性は、図1に示す
外径D=50mm及び内径d=34mmの試験片1を作成
し、これを治具2、2´に挾み、M10のボルト3で
9.8×106Pa(100kg/cm2)の面圧で締め付
け、液導入口4から50重量%エチレングリコール水溶
液を空間5へ送入して内圧をかけ、洩れやにじみの有無
を確認するものである。内圧は4.9×104Pa
(0.5kg/cm2)間隔で1.96×105Pa(2kg/
cm2)から6.86×105Pa(7kg/cm2)までか
け、各圧力で30分保持した。試験結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から、実施例のものは熱処理によって
も膨張黒鉛シートが剥離することはなく、また、引張強
度やシール性が低下するようなこともない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、シール性及び耐熱耐久
性に優れた膨張黒鉛複合ガスケット材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シール性の試験方法を示す図である。
【符号の説明】
1…試験片、2、2´…治具、3…ボルト、4…液導入
口、5…空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が350μm以下の膨張黒鉛の
    微粉末を0.1〜20重量%含有させた接着剤を用い
    て、ガラス布の両面に膨張黒鉛シートを接着することを
    特徴とする膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法。
JP14905993A 1993-06-21 1993-06-21 膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法 Pending JPH073245A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14905993A JPH073245A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法

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JP14905993A JPH073245A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法

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Publication Number Publication Date
JPH073245A true JPH073245A (ja) 1995-01-06

Family

ID=15466776

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JP14905993A Pending JPH073245A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 膨張黒鉛複合ガスケット材料の製造法

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JP (1) JPH073245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6969053B2 (en) 2000-10-11 2005-11-29 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Strut mount

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6969053B2 (en) 2000-10-11 2005-11-29 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Strut mount

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