JPH07324359A - 酸性水手洗装置 - Google Patents

酸性水手洗装置

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Publication number
JPH07324359A
JPH07324359A JP14091794A JP14091794A JPH07324359A JP H07324359 A JPH07324359 A JP H07324359A JP 14091794 A JP14091794 A JP 14091794A JP 14091794 A JP14091794 A JP 14091794A JP H07324359 A JPH07324359 A JP H07324359A
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JP
Japan
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tank
water
float
acidic water
water supply
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Application number
JP14091794A
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English (en)
Inventor
Mitsutake Igarashi
三毅 五十嵐
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FUJI TAC KK
Original Assignee
FUJI TAC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消毒液として水を電気分解して得られる酸性
水を用いることによって、身体や衣服に不快な臭いをし
みつかせることなく手を確実に消毒することができるよ
うにした酸性水手洗装置であって、給水タンク内の酸性
水の残量を確実に検知できるようにする。 【構成】 給水タンク3をカプラ19によって酸性水手
洗装置1に着脱自在に構成すると共に、給水タンク3内
の酸性水の残量を検出するフロートスイッチ24を内蔵
するフロータンク4の上部に浮き子室5を配設し、該フ
ロータンク4と外部とを連通させるように構成したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸性水手洗装置に係
り、特に手を消毒する消毒液として酸性水(電解酸性イ
オン水)を用いることによって、通常病院内で用いられ
ているクレゾール消毒液のような不快な刺激臭をしみつ
かせることなく手を洗浄消毒することができるようにし
た院内感染防止に極めて有効な酸性水手洗装置であっ
て、給水タンクの容量の下限を検知するフロートスイッ
チを内蔵するフロータンクに装着され、該フロータンク
内の空気を吸排気させてフロートスイッチが確実に作動
できるようにして該給水タンク内の酸性水の残量を確実
に検知できるようにした酸性水手洗装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院において患者から医師又は看
護婦へ、医師又は看護婦から他の患者へと病原菌が感染
する院内感染という現象が社会問題となっており、特に
近年は肝炎ウイルスや抗生物質の効かないMRSAウイ
ルス等の院内感染問題がクローズアップされて来てい
る。こうした問題が起こった原因として、医師や看護婦
が患者に触れるときなどに手を消毒すべきときに消毒を
怠ったり、又は不十分な消毒しか行わなかったといった
ことが考えられる。
【0003】従来の病院内での手の消毒方法としては、
薬用せっけん等のせっけんを用いて水道水で手を洗浄す
る消毒方法と、専用容器にクレゾール等の消毒液を溜め
ておき、その中へ手を入れて手を洗浄する消毒方法とが
あったが、せっけんを用いる方法では、水道水自体は浄
水場においてpH7.0に調整されていて中性であるた
め消毒作用がなく、またせっけんの殺菌力も不十分であ
るため院内感染につながる危険性があった。
【0004】また、専用容器に消毒液を溜めておく方法
では、消毒液のもつ殺菌力は優れているが、該消毒液が
放つ強い刺激臭のため病院内は該刺激臭で満たされ、手
はおろか身体や衣服にも臭いがしみつくという不快感
を、医師、看護婦を初め、患者や事務員にまで与えると
いう欠点があり、更に多数の人が同じ消毒液を用いるの
で不衛生でもあった。
【0005】更に、この刺激臭のために手の消毒を怠っ
たり、いい加減な洗い方をしてしまう結果各種の病原菌
が人の手から手に伝わって院内感染が引き起こされる可
能性もある。
【0006】上記した問題点を解決するため、本出願人
は、酸性水を貯溜した給水タンクを手洗器に着脱自在と
し、該給水タンクからポンプによって酸性水を蛇口に供
給して手軽に手を洗浄できる装置を特願平5−2404
94で出願済であるが、該装置は、図7において、給水
タンク103は、該給水タンク103の底面103eに
設けられたエルボ管116に逆止弁118を内蔵したカ
プラ119が接続されて構成され、カプラ119で酸性
水手洗装置100から離脱できるようになっている。
【0007】酸性水手洗装置100の給水タンク103
との接続部には、給水タンク103の容量の下限を検知
するフロートスイッチ124が内蔵されたフロータンク
104が配設されており、ポンプ108により給水タン
ク103からフロータンク104に供給される酸性水を
加圧し揚程を高めることによって、蛇口(図示せず)か
ら酸性水を放水できるようになっている。
【0008】フロータンク104には、給水パイプ12
6が設けられ、該給水パイプ126の一端には逆止弁1
29を内蔵したニップル130が連通接続されている。
該ニップル130に着脱自在に接続されるのがカプラ1
19であり、これによって給水タンク103の交換を容
易に行うことができるようになっている。
【0009】フロータンク104は、フロートスイッチ
124を内蔵し、また上部104aにはエア抜き用パイ
プ120が連通接続され、該エア抜き用パイプ120の
他端には逆止弁105が取り付けられている。
【0010】酸性水手洗装置100の使用に際しては、
給水タンク103をカプラ119でフロータンク104
に接続すると、給水タンク103の酸性水がフロータン
ク104内に流入するのでフロートスイッチ124が上
昇し、使用可能となるが、酸性水がフロータンク104
内に流入するとき、フロータンク104内の空気はエア
抜き用パイプ120の他端に取り付けられた逆止弁10
5から外気に排気されるのでフロータンク104はエア
抜き用パイプ120も含めて酸性水で満たされる。
【0011】酸性水が手洗いに使用されると給水タンク
103内の酸性水が減少し、使用下限以下になるとフロ
ートスイッチ124が降下して給水タンク103の交換
が必要なことを知らせようになっているが、このときエ
ア抜き用パイプ120内の酸性水は、空気と置換できず
に図7に示すように残ってしまうことがときとして生じ
る。
【0012】この状態で新しい給水タンク103をカプ
ラ119で接続すると、フロータンク104内の空気
は、エア抜き用パイプ120内に残った酸性水が障害と
なり、逆止弁105から排気されないまま給水タンク1
03からの酸性水が供給されることとなってフロータン
ク104内の圧力が高まり、フロートスイッチ124が
わずかに上昇した位置まで酸性水が供給された状態で給
水タンク103内の圧力と釣り合ってしまい、それ以上
酸性水がフロータンク104内に供給されなくなる。
【0013】上記した状態で酸性水を使用すると、蛇口
からわずかに放水しただけで、フロータンク104内の
水位が低下してフロートスイッチ124が降下し、給水
タンク103内に酸性水が十分あるにもかかわらず、フ
ロートスイッチ124からの信号により蛇口からの放水
が停止してしまうという欠点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、消毒液として水を電気分解して得
られる酸性水を用いることによって、身体や衣服に不快
な臭いをしみつかせることなく手を確実に消毒すること
ができるようにし、院内感染を防止することである。
【0015】また他の目的は、酸性水を貯溜する給水タ
ンクと、該酸性水の廃液を収容する廃液タンクとを備え
ることによって、酸性水手洗装置を必要な場所に設置し
又は移動させることができるようにし、手を消毒する必
要がある時にその場で手の消毒を行うことができるよう
にすることである。
【0016】更に他の目的は、給水タンクの容量の下限
を検知するフロートスイッチを内蔵するフロータンクを
備えることによって、給水タンク内の酸性水の残量が少
なくなった場合に、例えばチャイムにより使用者に知ら
せることで、酸性水が切れる前に酸性水の補充ができる
ようにして、手洗ができる状態を常に保つことができる
ようにすることである。
【0017】また他の目的は、廃液タンクの容量の上限
を検知するフロートスイッチを内蔵したフロータンクを
備えることによって、廃液タンク内の廃液が満杯状態に
なった場合に、例えばチャイムにより使用者に知らせる
ことで、廃液があふれて使用不能な状態になることを未
然に防止し、手洗ができる状態を常に保つことができる
ようにすることである。
【0018】更に他の目的は、フロータンクの上部に浮
き子室を設け、該浮き子室内に酸性水の密度よりも小さ
い密度の素材で製作された浮き子を上下動自在に内蔵
し、かつ浮き子室の上端に浮き子と係合して酸性水の溢
れ出しを防止するパッキンを装着することにより、フロ
ータンク内の空気が給水タンク内の酸性水の量に応じて
確実に外気に排気又は吸気できるようにすることであ
り、またこれによってフロートスイッチの誤作動をなく
し、給水タンク内の酸性水を全量使えるようにすること
である。
【0019】更に他の目的は、液体を貯溜するタンク
と、該タンクの容量の下限を検知するフロートスイッチ
を内蔵するフロータンクと、タンクから供給される液体
を加圧するポンプと、液体の密度よりも小さい密度の素
材で製作された浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に
浮き子と係合して液体の溢れ出しを防止するパッキンが
装着されフロータンクの上部に配設された浮き子室とを
備えることにより、液体を貯溜するタンクを交換した際
にフロータンク内の空気が完全に抜かれ、フロータンク
の機能が十分に発揮される液体供給装置を提供すること
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】要するに本発明に係る液
体供給装置(請求項1)は、液体を貯溜するタンクと、
該タンクの容量の下限を検知するフロートスイッチを内
蔵するフロータンクと、前記タンクから供給される前記
液体を加圧するポンプと、前記液体の密度よりも小さい
密度の素材で製作された浮き子を上下動自在に内蔵しか
つ上端に前記浮き子と係合して前記液体の溢れ出しを防
止するパッキンが装着され前記フロータンクの上部に配
設された浮き子室とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0021】また本発明に係る酸性水手洗装置(請求項
2)は、酸性水を貯溜する給水タンクと、該給水タンク
の容量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵するフ
ロータンクと、前記給水タンクから供給される前記酸性
水を加圧するポンプと、該ポンプに連通接続され該ポン
プによって加圧された前記酸性水を外部へ放水する放水
口と、前記酸性水の密度よりも小さい密度の素材で製作
された浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に前記浮き
子と係合して前記酸性水の溢れ出しを防止するパッキン
が装着され前記フロータンクの上部に配設された浮き子
室とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】また本発明に係る酸性水手洗装置(請求項
3)は、酸性水を貯溜する給水タンクと、該給水タンク
の容量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵するフ
ロータンクと、前記給水タンクから供給される前記酸性
水を加圧するポンプと、該ポンプに連通接続され該ポン
プによって加圧された前記酸性水を手洗いに供するため
に外部へ放水する蛇口と、該蛇口から流出した前記酸性
水及び手洗後の廃液を周辺に飛散しないように受け止め
て排出する手洗器と、該手洗器から排出される廃液を収
容する廃液タンクと、該廃液タンクの容量の上限を検知
するフロートスイッチを内蔵する廃液フロータンクと、
前記酸性水の密度よりも小さい密度の素材で製作された
浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に前記浮き子と係
合して前記酸性水の溢れ出しを防止するパッキンが装着
され前記フロータンクの上部に配設された浮き子室とを
備えたことを特徴とするものである。手を蛇口10の下
に持って行くと、センサ40がこれを感知し、ポンプ8
と電磁弁9が作動して、給水タンク3内の酸性水を矢印
A及びB方向に吸引し、矢印C方向に圧送して蛇口10
から放水するので、手を洗浄消毒することができる。
【作用】
【0023】使用者がその手を酸性水手洗装置の蛇口か
ら離せばセンサがこれを感知してポンプが停止し、電磁
弁がロック状態となるので、単に酸性水の流出が止まる
だけでなく、ポンプの惰性による無駄な流出がなくな
り、また酸性水が逆流して、既に給水タンク内の酸性水
の残量が一定量以下になっているにもかかわらず、フロ
ータンク内の水位が上昇してフロートスイッチが検知し
なくなってしまうといった誤動作を防止することができ
る。
【0024】酸性水の使用によって次第に給水タンク内
の酸性水は減少し、それに伴なってまず浮き子パイプ内
の酸性水の水位が低下するが、浮き子は浮き子パイプ内
を下降して外部とフロータンク内を連通させるので酸性
水は浮き子パイプから確実に排出され、該浮き子パイプ
内に残ることはない。この結果、フロータンク内の空気
を吸排気させてフロートスイッチが確実に作動できるよ
うになり、給水タンク内の酸性水の残量を確実に検知で
きる。
【0025】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。本発明に係る液体供給装置の一例たる酸性水手洗
装置1は、図1において、給水タンク3と、フロータン
ク4と、浮き子室5と、水量弁6と、ポンプ8と、電磁
弁9と、放水口の一例たる蛇口10と、手洗器11a
と、廃液タンク13と、廃液フロータンク15とを備え
ている。
【0026】給水タンク3は、未使用の清浄な酸性水を
貯溜するための例えば樹脂製の容器であって、上面3a
から一段下がった給水口面3bには酸性水を給水するた
めの給水口3cが設けられている。
【0027】また、給水タンク3の前面の内壁面3dの
下部には、酸性水を該給水タンク3外に導くためのエル
ボ管16が該内壁面3dを貫通した状態で取り付けられ
ていて、給水タンク3内のエルボ管16の端面が該給水
タンク3の底面3eに接近して開口している。
【0028】更に、エルボ管16の他端には、逆止弁1
8を内蔵したカプラ19が連通接続されている。
【0029】フロータンク4は、給水タンク3の容量の
下限を検知するフロートスイッチ24を内蔵しており、
上部4aには浮き子室5が連通接続され、またフロータ
ンク4の前面4bには、導入パイプ22が連通接続され
ている。
【0030】導入パイプ22の先端にはT形継手25を
介して給水パイプ26の一端と給水パイプ28の一端が
連通接続され、該給水パイプ26の他端には逆止弁29
を内蔵したニップル30が連通接続されている。該ニッ
プル30に着脱自在に接続されるのがカプラ19であ
り、これによって給水タンク3の交換を容易に行うこと
ができるようになっている。
【0031】給水パイプ28の他端には、エルボ形継手
31を介して給水パイプ32の一端が連通接続されてお
り、該給水パイプ32の他端には、交流電源の周波数の
違い、即ち50Hzと60Hzの違いによるポンプ8の
吐出量の差を補正するための水量弁6が連通接続されて
いる。
【0032】そして、該水量弁6の出口には給水パイプ
33の一端が連通接続され、該給水パイプ33の他端は
継手34を介してポンプ8の吸入口に連通接続されてい
る。
【0033】ポンプ8は、給水タンク3から供給される
酸性水を加圧し揚程を高めることによって、蛇口10か
ら酸性水を十分に放水できるようにするための例えばマ
グネットポンプである。
【0034】ポンプ8の吐出口には、継手35を介して
圧水パイプ36の一端が連通接続されていて、該圧水パ
イプ36の他端は電磁弁9の入口に連通接続され、該電
磁弁9の出口には蛇口パイプ39が連通接続され、該蛇
口パイプ39の上部は手洗器11上方に突出し、その上
端には蛇口10が連通接続されている。
【0035】蛇口10はポンプ8によって加圧された酸
性水を手洗いに供するために外部へ放水するためのもの
であって、例えば酸性水を均等に分散させて放水するこ
とができるシャワー蛇口を用いる。
【0036】手洗器11aは、蛇口10から流出した酸
性水及び手洗後の廃液が周辺に飛散しないように受け止
めて排出するためのものであって、酸性水手洗装置1の
上蓋となる手洗台11の一部に洗面器形状に一体成形さ
れたものであり、その最深部には排出口11bが形成さ
れている。
【0037】また、蛇口10の根本部の手洗台11上に
はセンサ40が配設されている。排出口11bには、継
手41を介して排水パイプ42の一端が接続され、該排
水パイプ42の他端は廃液タンク13の受水口13bに
接続されていて、廃液が自然に流れ込むようになってい
る。
【0038】廃液タンク13は、手洗器11aから排出
される廃液を収容するためのものであって、その形状は
給水タンク3と同一である。該廃液タンク13の前面1
3a下部には導入パイプ43の一端が連通接続され、該
導入パイプ43の他端には、逆止弁44を内蔵したカプ
ラ45が接続されている。
【0039】廃液フロータンク15は、廃液タンク13
の容量の上限を検知するフロートスイッチ46を内蔵し
たものであって、上面にはエア抜き用の穴15aが穿孔
されており、該廃液フロータンク15に連通接続された
導入パイプ48の他端にはコック47が内蔵されたニッ
プル37が連通接続されている。
【0040】ニップル37に着脱自在に接続されるのが
カプラ45であり、これによって廃液タンク13の交換
を容易に行うことができるようになっている。
【0041】なお、カプラ19及びカプラ45に夫々内
蔵されている逆止弁18及び逆止弁44は、ポペット
(図示せず)とOリング(図示せず)を内蔵した市販の
水道用のカプラの中に圧縮ばね(図示せず)を組み込
み、一方向にのみ酸性水及び廃液を流すようにしたもの
である。
【0042】また、給水タンク3とフロータンク4及び
廃液タンク13と廃液フロータンク15の位置関係は、
フロータンク4においては給水タンク3の容量の下限を
正しく検知することができる高さに対応し、廃液フロー
タンク15においては廃液タンク13の容量の上限を正
しく検知することができる高さに対応している。
【0043】本体50は、例えばアクリル変性高衝撃塩
化ビニル樹脂板製の箱形状のものであって、上記した酸
性水手洗装置1の主要部のうち、蛇口10、センサ40
及び手洗器11aを除くすべての構成要素を収納するも
のである。
【0044】本体50の上部は手洗台11によって覆わ
れていて、該手洗台上には周辺に酸性水が飛散すること
を完璧に防止する側板55が配設されており、該側板5
5には手洗後の手の水分を拭き取るためのティッシュペ
ーパ等を収納しておくボックス56が取り付けられてい
る。
【0045】また、本体50の下面には、酸性水手洗装
置1を容易に移動させることができるようにキャスタ
(図示せず)が例えば4個取り付けられている。
【0046】浮き子室5は、給水タンク3からの酸性水
の供給量に応じてフロータンク4内の空気を排気又は吸
気させるためのものであって、図2において、浮き子パ
イプ60、パッキン61及び浮き子62とから構成され
ている。
【0047】浮き子パイプ60は、例えば塩化ビニール
樹脂で製作されたパイプであって、フロータンク4の上
部4aに連通接続され、その長さLは、ニップル30を
カプラ19に接続したとき、浮き子パイプ60の上端と
給水タンク3の上面3aと略同じ高さとなるようにされ
ている。
【0048】パッキン61は、浮き子パイプ60内の上
端及び下端に内蔵されて装着された、例えばシリコンゴ
ム製のリング状パッキンであり、その外径寸法は浮き子
パイプ60の内径Dよりわずかに大きい寸法に設定さ
れ、浮き子パイプ60に圧入されており、浮き子パイプ
60とパッキン61との隙間から酸性水が漏れ出さない
ようになっている。
【0049】パッキン61には、穴61aが形成されて
おり、該穴61aの内径dは、浮き子62の外径Wより
も小さい寸法に設定され、浮き子62がパッキン61に
当接すると浮き子62によって穴61aが閉鎖されて酸
性水が漏れ出さないようになっている。
【0050】浮き子62は、酸性水の密度よりも小さい
密度の中実の素材又はアルミニウム等の軽金属、合成樹
脂、FRP等の中空の素材により球状に製作され、その
外表面は滑らかに仕上げされていてパッキン61の穴6
1aに隙間なく接触するようになっており、浮き子パイ
プ60内に上下動自在に内蔵されている。
【0051】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。まず、酸性水手洗装置
1を使用する場所に移動させ、電源コードをコンセント
に接続する。
【0052】酸性水手洗装置1の位置を頻繁に変えるつ
もりがない場合には、固定してしまってもよい。水量弁
6は、使用地域の電源周波数に応じて予め調整してお
く。
【0053】次に、図1及び図4において、本体50の
開閉部(図示せず)を開け、酸性水の入った給水タンク
3をカプラ19をニップル30に接続することによって
取り付け、空の廃液タンク13をカプラ45をニップル
37に接続し、受水口13bに排水パイプ42を接続す
ることによって取り付ける。
【0054】これによって、図5に示す如く、給水タン
ク3内の酸性水は、カプラ19及びニップル30を介し
てフロータンク4内に矢印A方向に流入し、フロータン
ク4内の空気は、下方のパッキン61に当接する浮き子
62を押し上げながら外部に放出される。
【0055】フロータンク4内が酸性水で満たされる
と、該酸性水は浮き子パイプ60内にも流入するが、こ
のとき浮き子62は酸性水よりも密度が小さいので酸性
水上に浮いて上昇し、やがて給水タンク3の水位と同じ
高さ(図5において仮想線で示す位置)まで上昇して圧
力バランスが取られて停止し、ポンプ8までの間のパイ
プ内の空気は放出され、該パイプ内が酸性水で満たされ
て使用準備が整う。
【0056】このとき、万一給水タンク3の水位が浮き
子パイプ60の上端より高くなっても、酸性水に浮いて
上昇した浮き子62が上方のパッキン61に当接し、酸
性水による浮力の作用で穴61aを閉鎖するので、酸性
水が浮き子パイプ60から溢れ出すことはない。
【0057】次に、図1及び図6において、手を蛇口1
0の下に持って行くと、センサ40がこれを感知し、ポ
ンプ8と電磁弁9が作動して、給水タンク3内の酸性水
を矢印A及びB方向に吸引し、矢印C方向に圧送して蛇
口10から放水するので、手を洗浄消毒することができ
る。
【0058】手洗器11aの廃液は排出口11bから廃
液タンク13内へ流れ込む。なお、酸性水のpHは該酸
性水の製造装置(図示せず)により適宜調整することが
でき、pHが(7.0より)小さい程、即ち酸度が強い
程殺菌力は強くなる。
【0059】また、手を蛇口10から離せばセンサ40
がこれを感知してポンプ8が停止し、電磁弁9がロック
状態となるので、単に酸性水の流出が止まるだけでな
く、ポンプ8の惰性による無駄な流出がなくなり、また
酸性水が逆流して、既に給水タンク3内の酸性水の残量
が一定量以下になっているにもかかわらず、フロータン
ク4内の水位が上昇してフロートスイッチ24が検知し
なくなってしまうといった誤動作を防止することができ
る。
【0060】図6において、酸性水の使用によって次第
に給水タンク3内の酸性水は減少し、それに伴なってま
ず浮き子パイプ60内の酸性水の水位が低下するが、浮
き子62は浮き子パイプ60内を下降して外部とフロー
タンク4内を連通させるので酸性水は浮き子パイプ60
から確実に排出され、該浮き子パイプ60内に残ること
はない。
【0061】給水タンク3内の酸性水の残量が一定量以
下になった場合及び廃液タンク13内の廃液が一定量以
上になった場合には、フロータンク4及び15内のフロ
ートスイッチ24及び46がこれを検知して、例えばチ
ャイムが5秒間程度鳴り、使用者にタンクの交換を促
す。
【0062】給水タンク3の取外しは、本体50の開閉
部(図示せず)を開け、カプラ19をニップル30から
外すだけの容易な方法で行うことができ、カプラ19及
びニップル30の双方に逆止弁が内蔵されているので、
酸性水の漏れは最少限に食い止められる。特にカプラ1
9内の逆止弁18は圧縮ばね(図示せず)によって強化
されているので、給水タンク3からの酸性水の漏れは非
常に少なく抑えられる。
【0063】そして酸性水で満たされた新しい給水タン
ク3をカプラ19をニップル30に接続して交換する
際、浮き子パイプ60内に酸性水が残っていることはな
いので、フロータンク4内の圧力が異常に上昇してフロ
ートスイッチ24の作動が阻害されることもない。
【0064】廃液タンク13の取外しは、本体50の開
閉部を開け、コック47を閉めてからカプラ45をニッ
プル37から外し、排水パイプ42を受水口13bから
外すだけで容易に行うことができる。
【0065】この際、フロータンク15からの廃液の漏
れはコック47により皆無であり、また、カプラ45に
内蔵され圧縮ばねによって強化されている逆止弁44に
よって廃液タンク13からの廃液の漏れも非常に少ない
ので、タンクの交換作業を行う人は廃液によって自分の
体が汚れることを全く気にせずに交換作業を行うことが
できる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、上記のように消毒液として水
を電気分解して得られる酸性水を用いるようにしたの
で、身体や衣服に不快な臭いをしみつかせることなく手
を確実に消毒することができ、院内感染を防止すること
ができる効果がある。
【0067】また他の目的は、酸性水を貯溜する給水タ
ンクと、該酸性水の廃液を収容する廃液タンクとを備え
たので、酸性水手洗装置を必要な場所に設置し又は移動
させることができ、手を消毒する必要がある時にその場
で手の消毒を行うことができるという効果がある。
【0068】更には、給水タンクの容量の下限を検知す
るフロートスイッチを内蔵するフロータンクを備えたの
で、給水タンク内の酸性水の残量が少なくなった場合
に、例えばチャイムにより使用者に知らせることで、酸
性水が切れる前に酸性水の補充ができることとなり、手
洗ができる状態を常に保つことができるという効果があ
る。
【0069】また廃液タンクの容量の上限を検知するフ
ロートスイッチを内蔵したフロータンクを備えたので、
廃液タンク内の廃液が満杯状態になった場合に、例えば
チャイムにより使用者に知らせることで、廃液があふれ
て使用不能な状態になることを未然に防止し得、手洗が
できる状態を常に保つことができる。
【0070】更には、フロータンクの上部に浮き子室を
設け、該浮き子室内に酸性水の密度よりも小さい密度の
素材で製作された浮き子を上下動自在に内蔵し、かつ浮
き子室の上端に浮き子と係合して酸性水の溢れ出しを防
止するパッキンを装着したので、フロータンク内の空気
が給水タンク内の酸性水の量に応じて確実に外気に排気
又は吸気できるという効果があり、またこの結果フロー
トスイッチの誤作動をなくし、給水タンク内の酸性水を
全量使えるようにすることができる効果がある。
【0071】更には、液体を貯溜するタンクと、該タン
クの容量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵する
フロータンクと、タンクから供給される液体を加圧する
ポンプと、液体の密度よりも小さい密度の素材で製作さ
れた浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に浮き子と係
合して液体の溢れ出しを防止するパッキンが装着されフ
ロータンクの上部に配設された浮き子室とを備えたの
で、液体を貯溜するタンクを交換した際にフロータンク
内の空気が完全に抜かれ、フロータンクの機能が十分に
発揮される液体供給装置を提供し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸性水手洗装置の配管構造を示す縦断面図であ
る。
【図2】浮き子室の縦断面図である。
【図3】浮き子室の平面図である
【図4】給水タンク接続前においてフロータンク内が空
の状態を示す縦断面図である。
【図5】給水タンク接続後においてフロータンクが満水
の状態を示す縦断面図である。
【図6】ポンプによって排水されて給水タンク内の酸性
水が減少した状態を示す縦断面図である。
【図7】従来例に係り、給水タンク内の酸性水が減少
し、エア抜き用パイプ内に酸性水が残留した状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 液体供給装置の一例たる酸性水手洗装置 3 給水タンク 4 フロータンク 5 浮き子室 8 ポンプ 10 放水口の一例たる蛇口 11a 手洗器 13 廃液タンク 15 廃液フロータンク 24 フロートスイッチ 46 フロートスイッチ 61 パッキン 62 浮き子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯溜するタンクと、該タンクの容
    量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵するフロー
    タンクと、前記タンクから供給される前記液体を加圧す
    るポンプと、前記液体の密度よりも小さい密度の素材で
    製作された浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に前記
    浮き子と係合して前記液体の溢れ出しを防止するパッキ
    ンが装着され前記フロータンクの上部に配設された浮き
    子室とを備えたことを特徴とする液体供給装置。
  2. 【請求項2】 酸性水を貯溜する給水タンクと、該給水
    タンクの容量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵
    するフロータンクと、前記給水タンクから供給される前
    記酸性水を加圧するポンプと、該ポンプに連通接続され
    該ポンプによって加圧された前記酸性水を外部へ放水す
    る放水口と、前記酸性水の密度よりも小さい密度の素材
    で製作された浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に前
    記浮き子と係合して前記酸性水の溢れ出しを防止するパ
    ッキンが装着され前記フロータンクの上部に配設された
    浮き子室とを備えたことを特徴とする酸性水手洗装置。
  3. 【請求項3】 酸性水を貯溜する給水タンクと、該給水
    タンクの容量の下限を検知するフロートスイッチを内蔵
    するフロータンクと、前記給水タンクから供給される前
    記酸性水を加圧するポンプと、該ポンプに連通接続され
    該ポンプによって加圧された前記酸性水を手洗いに供す
    るために外部へ放水する蛇口と、該蛇口から流出した前
    記酸性水及び手洗後の廃液を周辺に飛散しないように受
    け止めて排出する手洗器と、該手洗器から排出される廃
    液を収容する廃液タンクと、該廃液タンクの容量の上限
    を検知するフロートスイッチを内蔵する廃液フロータン
    クと、前記酸性水の密度よりも小さい密度の素材で製作
    された浮き子を上下動自在に内蔵しかつ上端に前記浮き
    子と係合して前記酸性水の溢れ出しを防止するパッキン
    が装着され前記フロータンクの上部に配設された浮き子
    室とを備えたことを特徴とする酸性水手洗装置。
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