JPH0732396Y2 - 飛行船または気球の係留装置 - Google Patents

飛行船または気球の係留装置

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JPH0732396Y2
JPH0732396Y2 JP6644392U JP6644392U JPH0732396Y2 JP H0732396 Y2 JPH0732396 Y2 JP H0732396Y2 JP 6644392 U JP6644392 U JP 6644392U JP 6644392 U JP6644392 U JP 6644392U JP H0732396 Y2 JPH0732396 Y2 JP H0732396Y2
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JP
Japan
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airship
cable
pulley
winding
balloon
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JP6644392U
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JPH0667300U (ja
Inventor
勝夫 田淵
義典 丹羽
Original Assignee
株式会社電通プロックス
株式会社エアロクラフト
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、空中に浮遊する飛行
船または気球を係留する装置に関する。この考案の係留
装置はショー、広告、空中撮影、遊戯などに用いらる飛
行船または気球に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、空中に浮遊する飛行船または気球
を係留するには、飛行船などに取り付けたケーブルの下
端部を、地上に設置したウインチその他のケーブル係止
装置につなぎ止めていた。飛行船などの浮遊高さは、ケ
ーブルをウインチなどで巻き取り、または巻き戻して調
節していた。係留した飛行船などは、ショー、広告、空
中撮影、遊戯などに利用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の飛行船または気
球の係留装置では、飛行船などのほぼ真下にケーブル係
止装置が設置されている。したがって、たとえば球技な
どの空中撮影ではグランド内にケーブル係止装置を設置
することができないので、競技場の真上からの俯瞰撮影
ができない。また、ケーブルおよびケーブル係止装置が
撮影視野内に入って、撮影の邪魔となる。さらに、川面
の上方に飛行船などを浮遊させ、係留する場合には、係
留のための船や、いかだなどが必要であり、係留装置が
大掛かりとなる。
【0004】一方、飛行船などの水平方向の浮遊位置を
変える場合、ケーブル係止装置を移動しなければならな
い。したがって、移動に大きな労力と時間を要する。ま
た、地形など地上の状況によっては、移動できない場合
もある。
【0005】この考案は、浮遊する飛行船または気球の
真下から離れた位置で飛行船などを係留することができ
る飛行船または気球の係留装置を提供するものである。
さらに、この考案は飛行船などの水平方向の浮遊位置を
容易に変えることができる、簡単な係留装置を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の飛行船または
気球の係留装置は、飛行船または気球に取り付けられた
第1ケーブル、地上に固定された第1滑車、第1ケーブ
ルの下端に取り付けられた第2滑車、第1滑車に対して
所定の距離をおき地上に固定された第1巻取り・巻戻し
装置、ならびに前記第1ケーブルの下端寄りに一端が取
り付けられ、前記第1滑車および第2滑車を経て前記第
1巻取り・巻戻し装置に巻き取られた第2ケーブルを備
えている。
【0007】回り継手を介して第2滑車を第1ケーブル
の下端に取り付けることが望ましい。こうすると、風に
より飛行船などの向きが変わっても、ケーブルがねじれ
ることはない。第1滑車と第1巻取り・巻戻し装置との
間の設置距離は、飛行船などの使用態様および地上の状
況により決められるが、一般に数十〜数百メートル程度
である。巻取り・巻戻し装置として手動または電動ウイ
ンチが適している。
【0008】また、第2の考案の飛行船または気球の係
留装置は、さらに第1滑車側または第1巻取り・巻戻し
装置側で地上に固定された第2巻取り・巻戻し装置、お
よび一端が前記第1ケーブルの下端部に取り付けられ、
他端部が第2巻取り・巻戻し装置に巻き取られた第3ケ
ーブルを備えている。
【0009】
【作用】第1ケーブルを介して飛行船または気球に接続
された第2ケーブルは、所定の距離はなれた第1滑車お
よび第1巻取り・巻戻し装置により保持される。したが
って、飛行船などの真下にはケーブル係止装置はなく、
競技や撮影の邪魔とならない。また、川の両岸に第1滑
車および第1巻取り・巻戻し装置をそれぞれ配置するこ
とができ、係留のための船やいかだは不要である。
【0010】第2の考案の係留装置において、第1滑車
と第1巻取り・巻戻し装置との間で、飛行船などの水平
方向位置を変えるには、第2巻取り・巻戻し装置から第
3ケーブルを巻き取りまたは巻き戻すとともに、第1巻
取り・巻戻し装置から第2ケーブルを巻き取りまたは巻
き戻す。巻取り量または巻戻し量に応じて飛行船などは
水平方向に移動する。これにより、第1滑車と第1巻取
り・巻戻し装置との間の任意の位置で飛行船などを係留
することができる。
【0011】
【実施例】図1は、この考案の空中撮影用飛行船の係留
装置の一例を示している。飛行船1の気のう2は、軟質
の塩化ビニール製内部気のうにポリアミド樹脂製外部気
のうを重ね合わせた二重構造となっている。このため
に、気のう2は高い強度をもっており、100〜180
mmAq程度の圧力でヘリュウムガスを充填でき、風によっ
て気のう2が変形することはない。飛行船1には環状金
具4を介して第1ケーブル5が取り付けられている。
【0012】第1滑車7が地上に固定され、また第1ケ
ーブル5の下端に回り継手9を介して第2滑車11が取
り付けられている。
【0013】第1滑車7に所定の距離をおいて第1電動
ウインチ13が、また第1電動ウインチ13に隣接して
第2電動ウインチ15がそれぞれ設置されている。この
実施例では、第1滑車7と第1電動ウインチ13との間
の間隔は、約200 m である。
【0014】前記第1ケーブル5の下端寄り、かつ第2
滑車11の直上に2個の環状金具17、18が取り付け
られている。これら環状金具のうちの一つ17に、第2
ケーブル20の一端が結び付けられている。第2ケーブ
ル20の他端部は前記第1滑車7および第2滑車11を
経て前記第1電動ウインチ13の巻胴に巻き取られてい
る。
【0015】さらに、第3ケーブル22の一端部が第2
電動ウインチ15の巻胴に巻き取られており、他端は上
記環状金具の他の一つ18に結び付けられている。
【0016】上記第2滑車11の下部に、図2および図
3に示すようにマウント取付け金具24がねじ25によ
り固定されている。マウント取付け金具24はアルミニ
ウム製管により作られており、下端にカメラマウント2
6が取り付けられている。
【0017】上記第3ケーブル22には、テレビカメラ
用ケーブル27を沿わせている。テレビカメラ用ケーブ
ル27はテレビカメラ信号線、カメラ姿勢制御信号線、
電力線などを含んでおり、モニターテレビ、テレビカメ
ラ姿勢制御装置、電源装置などを含む制御装置29に接
続されている。
【0018】飛行船1の浮遊位置を変えるには、第1電
動ウインチ13および第2電動ウインチ15のケーブル
巻取り量および巻戻し量をそれぞれ調節する。たとえ
ば、飛行船1を上昇させるには、第1電動ウインチ13
および第2電動ウインチ15を巻き戻し、両者の間の巻
戻し量の比を3:1とすればよい。第1滑車7と第1電
動ウインチ13との間の中央にある飛行船1を第1電動
ウインチ側13に水平移動させるには、第1電動ウイン
チ13を巻き戻すと共に、第2電動ウインチ15を巻き
取り、巻戻し量に対する巻取り量の比を1:1とすれば
よい。また、飛行船1を第1電動ウインチ13と第2電
動ウインチ15との間の任意の位置に着地させ、格納す
ることもできる。
【0019】
【考案の効果】この考案の飛行船または気球の係留装置
は、飛行船または気球は所定の距離はなれた第1滑車お
よび第1巻取り・巻戻し装置により保持される。したが
って、浮遊する飛行船または気球の真下から離れた位置
で飛行船などを係留することができる。
【0020】第2の考案の係留装置では、第1巻取り・
巻戻し装置および第2巻取り・巻戻し装置を操作して、
第1滑車と第1巻取り・巻戻し装置との間の任意の位置
で飛行船などを係留する。したがって、飛行船などの水
平方向の浮遊位置を容易に変えることができ、装置も簡
単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の飛行船係留装置の一実施例を示す装
置構成図である。
【図2】図1に示す係留装置の第2滑車の正面図であ
る。
【図3】上記第2滑車の側面図である。
【符号の説明】
1 飛行船 5 第1ケーブル 7 第1滑車 9 回り継手 11 第2滑車 13 第1電動ウインチ 15 第2電動ウインチ 17 環状金具 18 環状金具 20 第2ケーブル 22 第3ケーブル 24 マウント取付け金具 26 カメラマウント 29 制御装置

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中に浮遊する飛行船または気球をケー
    ブルにより係留する装置において、飛行船または気球に
    取り付けられた第1ケーブル、地上に固定された第1滑
    車、第1ケーブルの下端に取り付けられた第2滑車、第
    1滑車に対して所定の距離をおき地上に固定された第1
    巻取り・巻戻し装置、ならびに前記第1ケーブルの下端
    寄りに一端が取り付けられ、前記第1滑車および第2滑
    車を経て前記第1巻取り・巻戻し装置に巻き取られた第
    2ケーブルを備えていることを特徴とする飛行船または
    気球の係留装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1滑車側または第1巻取
    り・巻戻し装置側で地上に固定された第2巻取り・巻戻
    し装置、および一端が前記第1ケーブルの下端部に取り
    付けられ、他端部が第2巻取り・巻戻し装置に巻き取ら
    れた第3ケーブルを備えた請求項1記載の飛行船または
    気球の係留装置。
JP6644392U 1992-09-24 1992-09-24 飛行船または気球の係留装置 Expired - Lifetime JPH0732396Y2 (ja)

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JP6644392U JPH0732396Y2 (ja) 1992-09-24 1992-09-24 飛行船または気球の係留装置

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JPH0667300U JPH0667300U (ja) 1994-09-22
JPH0732396Y2 true JPH0732396Y2 (ja) 1995-07-26

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