JPH07321757A - アレーアンテナを備える無線通信局 - Google Patents
アレーアンテナを備える無線通信局Info
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- JPH07321757A JPH07321757A JP13392594A JP13392594A JPH07321757A JP H07321757 A JPH07321757 A JP H07321757A JP 13392594 A JP13392594 A JP 13392594A JP 13392594 A JP13392594 A JP 13392594A JP H07321757 A JPH07321757 A JP H07321757A
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- array antenna
- stations
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水平方向位置や垂直方向位置がそれぞれ異な
る複数の局の全てに対して十分な受信電界を得て好適な
無線通信を行うことができるアレーアンテナを備える無
線通信局を得る。 【構成】 複数のエレメント１１〜１ｍの位相を調整す
ることでその指向性が調整されるアレーアンテナ１と、
このアレーアンテナ１を介して複数の局Ｂ１〜Ｂｎとの
間で多方向多重通信を行ない、複数の局にそれぞれ対応
するフレーム信号を出力する多方向多重無線通信装置２
と、複数の局の局位置情報を記憶し、フレーム信号に基
づいて対応する局の局位置情報を出力する局位置情報メ
モリ３と、この局位置情報をもとに複数のエレメント１
１〜１ｍの位相を調整してアレーアンテナ１の指向性を
対向局に向ける位相調整器４とを備えている。
る複数の局の全てに対して十分な受信電界を得て好適な
無線通信を行うことができるアレーアンテナを備える無
線通信局を得る。 【構成】 複数のエレメント１１〜１ｍの位相を調整す
ることでその指向性が調整されるアレーアンテナ１と、
このアレーアンテナ１を介して複数の局Ｂ１〜Ｂｎとの
間で多方向多重通信を行ない、複数の局にそれぞれ対応
するフレーム信号を出力する多方向多重無線通信装置２
と、複数の局の局位置情報を記憶し、フレーム信号に基
づいて対応する局の局位置情報を出力する局位置情報メ
モリ３と、この局位置情報をもとに複数のエレメント１
１〜１ｍの位相を調整してアレーアンテナ１の指向性を
対向局に向ける位相調整器４とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複数の局との間で多方向
多重無線通信を行う無線通信局の構成に関し、特にアレ
ーアンテナを用いた無線通信局の構成に関する。
多重無線通信を行う無線通信局の構成に関し、特にアレ
ーアンテナを用いた無線通信局の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、多方向多重無線通信局は、複数
の局との間で例えば時分割による多重無線通信を行って
いるが、通常複数の局は自局に対して異なる水平角度位
置や垂直角度位置に設置されているため、この無線通信
局では、複数の局との間で均一のアンテナ利得を得るた
めに、水平面で見た全方向に対して略均一の利得が得ら
れるように、複数のエレメントの位相合成を固定的に行
う方式のアレーアンテナを使用している。このような方
式のアレーアンテナでは、水平面で見て全方向にある程
度以上の利得を得るためには垂直方向の指向性を狭くす
る必要があった（利得１０ｄＢｉの場合、垂直面での半
値幅は約±４°）。また、反対に垂直方向の指向性を広
くするためには利得を低くおさえる必要があった（垂直
面での半値幅±９°の場合、利得は約７ｄＢｉ）。
の局との間で例えば時分割による多重無線通信を行って
いるが、通常複数の局は自局に対して異なる水平角度位
置や垂直角度位置に設置されているため、この無線通信
局では、複数の局との間で均一のアンテナ利得を得るた
めに、水平面で見た全方向に対して略均一の利得が得ら
れるように、複数のエレメントの位相合成を固定的に行
う方式のアレーアンテナを使用している。このような方
式のアレーアンテナでは、水平面で見て全方向にある程
度以上の利得を得るためには垂直方向の指向性を狭くす
る必要があった（利得１０ｄＢｉの場合、垂直面での半
値幅は約±４°）。また、反対に垂直方向の指向性を広
くするためには利得を低くおさえる必要があった（垂直
面での半値幅±９°の場合、利得は約７ｄＢｉ）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアレ
ーアンテナを使用した無線通信局では、対向する複数の
局が、例えば山岳地帯のように局間相互の高低差に大き
なばらつきがあるような、様々な位置に分布しているよ
うな場合、アレーアンテナの垂直方向の指向性が狭いた
めに、複数の各局に対して十分な受信電界を得ることが
できないことができず、結果として無線通信システムの
カバレッジエリアが狭いものになるという問題がある。
またその一方で、全方向に均一な利得をもっているた
め、不要干渉波を受信し易く、無線通信システムの特性
が劣化される一因ともなっていた。
ーアンテナを使用した無線通信局では、対向する複数の
局が、例えば山岳地帯のように局間相互の高低差に大き
なばらつきがあるような、様々な位置に分布しているよ
うな場合、アレーアンテナの垂直方向の指向性が狭いた
めに、複数の各局に対して十分な受信電界を得ることが
できないことができず、結果として無線通信システムの
カバレッジエリアが狭いものになるという問題がある。
またその一方で、全方向に均一な利得をもっているた
め、不要干渉波を受信し易く、無線通信システムの特性
が劣化される一因ともなっていた。
【０００４】
【発明の目的】本発明の目的は、水平位置や垂直位置が
異なる複数の局に対しても十分な受信電界を得て好適な
無線通信を行うことができるアレーアンテナを備える無
線通信局を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、不要干渉波の受信を抑制し、無線通信システムの
特性を改善するアレーアンテナを備える無線通信局を提
供することにある。
異なる複数の局に対しても十分な受信電界を得て好適な
無線通信を行うことができるアレーアンテナを備える無
線通信局を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、不要干渉波の受信を抑制し、無線通信システムの
特性を改善するアレーアンテナを備える無線通信局を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明におけるアレーア
ンテナを備え、かつ複数の局との間で多方向多重通信を
行う無線通信局は、アレーアンテナは複数のエレメント
の位相を調整することでその指向性が調整できるように
構成し、かつ複数の局の局位置情報を記憶するメモリ
と、この局位置情報をもとに複数のエレメントの位相を
調整する位相調整器とを備えることを特徴とする。
ンテナを備え、かつ複数の局との間で多方向多重通信を
行う無線通信局は、アレーアンテナは複数のエレメント
の位相を調整することでその指向性が調整できるように
構成し、かつ複数の局の局位置情報を記憶するメモリ
と、この局位置情報をもとに複数のエレメントの位相を
調整する位相調整器とを備えることを特徴とする。
【０００６】例えば、本発明無線通信局は、複数のエレ
メントで構成され、各エレメントの位相を調整すること
でその指向性が調整されるアレーアンテナと、このアレ
ーアンテナを介して複数の局との間で多方向多重通信を
行ない、少なくとも前記複数の局にそれぞれ対応するフ
レーム信号を出力可能な多方向多重無線通信装置と、複
数の局の局位置情報を記憶でき、前記フレーム信号に基
づいて対応する局の局位置情報を読み出す局位置情報メ
モリと、この読み出された局位置情報をもとに前記複数
のエレメントの位相を調整する位相調整器とを備えてい
る。
メントで構成され、各エレメントの位相を調整すること
でその指向性が調整されるアレーアンテナと、このアレ
ーアンテナを介して複数の局との間で多方向多重通信を
行ない、少なくとも前記複数の局にそれぞれ対応するフ
レーム信号を出力可能な多方向多重無線通信装置と、複
数の局の局位置情報を記憶でき、前記フレーム信号に基
づいて対応する局の局位置情報を読み出す局位置情報メ
モリと、この読み出された局位置情報をもとに前記複数
のエレメントの位相を調整する位相調整器とを備えてい
る。
【０００７】ここで、局位置情報は自局からみた前記複
数の局のそれぞれの水平方向角度と垂直方向角度であ
り、アレーアンテナの位相を調整してアレーアンテナの
水平方向及び垂直方向の各指向性を調整するように構成
する。また、多方向多重無線通信装置は、複数の局と時
分割多重で通信され、各局に対応する時分割フレームの
タイミングでフレーム信号を出力し、このフレーム信号
に同期して対向局に対してアレーアンテナの指向性を向
けるように構成される。
数の局のそれぞれの水平方向角度と垂直方向角度であ
り、アレーアンテナの位相を調整してアレーアンテナの
水平方向及び垂直方向の各指向性を調整するように構成
する。また、多方向多重無線通信装置は、複数の局と時
分割多重で通信され、各局に対応する時分割フレームの
タイミングでフレーム信号を出力し、このフレーム信号
に同期して対向局に対してアレーアンテナの指向性を向
けるように構成される。
【０００８】
【作用】本発明の無線通信局が対向局と通信を行う際
に、その対向局の局位置情報に基づいてアレーアンテナ
の指向性を同期して調整し、その指向性を対向局に向け
ることにより、水平位置や垂直位置が異なる複数の対向
局との全ての通信において十分な利得を得ることができ
る。また、対向局に対して指向性が向けられるため、不
要干渉波を受信することが抑制でき、通信システムの特
性が改善される。
に、その対向局の局位置情報に基づいてアレーアンテナ
の指向性を同期して調整し、その指向性を対向局に向け
ることにより、水平位置や垂直位置が異なる複数の対向
局との全ての通信において十分な利得を得ることができ
る。また、対向局に対して指向性が向けられるため、不
要干渉波を受信することが抑制でき、通信システムの特
性が改善される。
【０００９】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明の一実施例の多方向多重無線通信シ
ステムにおける各局の配置を示す概略構成図であり、同
図（ａ）は水平方向の配置図、同図（ｂ）は垂直方向の
配置図である。ここでは１個の親局Ａと、この親局Ａを
囲むように設備されたｎ個（ｎは２以上の整数）の子局
Ｂ１〜Ｂｎと無線通信を行う例を示している。親局Ａは
所要の海抜高さに設備され、Ｎ個の子局Ｂ１〜Ｂｎは親
局Ａと同じ海抜高さの子局Ｂ１と、高台等に設備された
若干高い海抜高さの子局Ｂ２と、山の頂上等の極めて高
い位置に設備された子局Ｂ３と、海抜高さの低い位置に
設備された子局Ｂ４と、その他それぞれ異なる海抜高さ
に設備される子局ＢｎまでのＮ個子局とで構成される。
そして、親局ＡとＮ個の子局Ｂ１〜Ｂｎとは、同一周波
数を用い、かつ時分割多重によって相互の通信を可能と
している。図２はその時分割多重フレームを示す図であ
り、ここでは子局Ｂ１〜Ｂｎに対してフレームを時分割
で多重化している。
する。図１は本発明の一実施例の多方向多重無線通信シ
ステムにおける各局の配置を示す概略構成図であり、同
図（ａ）は水平方向の配置図、同図（ｂ）は垂直方向の
配置図である。ここでは１個の親局Ａと、この親局Ａを
囲むように設備されたｎ個（ｎは２以上の整数）の子局
Ｂ１〜Ｂｎと無線通信を行う例を示している。親局Ａは
所要の海抜高さに設備され、Ｎ個の子局Ｂ１〜Ｂｎは親
局Ａと同じ海抜高さの子局Ｂ１と、高台等に設備された
若干高い海抜高さの子局Ｂ２と、山の頂上等の極めて高
い位置に設備された子局Ｂ３と、海抜高さの低い位置に
設備された子局Ｂ４と、その他それぞれ異なる海抜高さ
に設備される子局ＢｎまでのＮ個子局とで構成される。
そして、親局ＡとＮ個の子局Ｂ１〜Ｂｎとは、同一周波
数を用い、かつ時分割多重によって相互の通信を可能と
している。図２はその時分割多重フレームを示す図であ
り、ここでは子局Ｂ１〜Ｂｎに対してフレームを時分割
で多重化している。
【００１０】図３は前記親局Ａの主要構成を示すブロッ
ク図である。親局Ａでは、アレーアンテナ１と多方向多
重無線通信装置２を備え、前記したように時分割多重さ
れた信号により子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信を行なうように
構成されている。また、親局Ａには、通信対象となる前
記Ｎ個の子局Ｂ１〜Ｂｎの局位置情報、即ち親局Ａに対
する各子局Ｂ１〜Ｂｎの水平方向及び垂直方向の相対角
度情報を記憶しておく局情報メモリ３を備えている。こ
の局情報メモリ３では、各子局Ｂ１〜Ｂｎに対応して所
定の信号を入力すると、これに対応して子局Ｂ１〜Ｂｎ
の局位置情報を出力することができるように構成され
る。
ク図である。親局Ａでは、アレーアンテナ１と多方向多
重無線通信装置２を備え、前記したように時分割多重さ
れた信号により子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信を行なうように
構成されている。また、親局Ａには、通信対象となる前
記Ｎ個の子局Ｂ１〜Ｂｎの局位置情報、即ち親局Ａに対
する各子局Ｂ１〜Ｂｎの水平方向及び垂直方向の相対角
度情報を記憶しておく局情報メモリ３を備えている。こ
の局情報メモリ３では、各子局Ｂ１〜Ｂｎに対応して所
定の信号を入力すると、これに対応して子局Ｂ１〜Ｂｎ
の局位置情報を出力することができるように構成され
る。
【００１１】また、前記アレーアンテナ１は、複数のエ
レメント１１〜１ｍの位相を調整することで、その水平
方向及び垂直方向の指向性を変化することができるよう
に構成される。このため、アレーアンテナでは、複数の
エレメント１１〜１ｍにはそれぞれ可変移相器２１〜２
ｍが設けられる。そして、これらの可変移相器２１〜２
ｍを調整して各エレメント１１〜１ｍの位相を個別に制
御するための位相調整器４がアレーアンテナ１に対して
設けられる。この位相調整器４は前記局情報メモリ３か
らの局位置情報に基づいて動作される。また、各エレメ
ント１１〜１ｍには、前記多方向多重無線通信装置２と
各エレメント１１〜１ｍとの間で電力を分配し或いは合
成するための分配合成器３１が設けられる。
レメント１１〜１ｍの位相を調整することで、その水平
方向及び垂直方向の指向性を変化することができるよう
に構成される。このため、アレーアンテナでは、複数の
エレメント１１〜１ｍにはそれぞれ可変移相器２１〜２
ｍが設けられる。そして、これらの可変移相器２１〜２
ｍを調整して各エレメント１１〜１ｍの位相を個別に制
御するための位相調整器４がアレーアンテナ１に対して
設けられる。この位相調整器４は前記局情報メモリ３か
らの局位置情報に基づいて動作される。また、各エレメ
ント１１〜１ｍには、前記多方向多重無線通信装置２と
各エレメント１１〜１ｍとの間で電力を分配し或いは合
成するための分配合成器３１が設けられる。
【００１２】以上の構成の親局における、子局Ｂ１〜Ｂ
ｎとの通信動作を説明する。親局Ａでは図２に示したよ
うな時分割多重されたフレームの信号をアレーアンテナ
１及び多方向多重無線通信装置２において送受信する。
今、子局Ｂ１に対するフレームでの送受信を行うとする
と、多方向多重無線通信装置２では、その送受信動作に
おいて子局Ｂ１のフレーム信号を局情報メモリ３に出力
する。局情報メモリ３は、この子局Ｂ１のフレーム信号
が入力されると、直ちに記憶している子局Ｂ１の局位置
情報、即ち親局Ａに対する子局Ｂ１の水平方向及び垂直
方向の相対角度情報を読み出す。この実施例では、子局
Ｂ１は親局Ａに対し、水平方向の基準に対して角度θＨ
１、垂直方向には角度θＶ１の局位置情報が読み出され
る。そして、この局位置情報は位相調整器４に出力され
る。
ｎとの通信動作を説明する。親局Ａでは図２に示したよ
うな時分割多重されたフレームの信号をアレーアンテナ
１及び多方向多重無線通信装置２において送受信する。
今、子局Ｂ１に対するフレームでの送受信を行うとする
と、多方向多重無線通信装置２では、その送受信動作に
おいて子局Ｂ１のフレーム信号を局情報メモリ３に出力
する。局情報メモリ３は、この子局Ｂ１のフレーム信号
が入力されると、直ちに記憶している子局Ｂ１の局位置
情報、即ち親局Ａに対する子局Ｂ１の水平方向及び垂直
方向の相対角度情報を読み出す。この実施例では、子局
Ｂ１は親局Ａに対し、水平方向の基準に対して角度θＨ
１、垂直方向には角度θＶ１の局位置情報が読み出され
る。そして、この局位置情報は位相調整器４に出力され
る。
【００１３】位相調整器４では、子局Ｂ１の局位置情報
が入力されると、水平方向角度θＨ１と垂直方向角度θ
Ｖ１に基づいてアレーアンテナ１を構成するエレメント
１１〜１ｍのそれぞれの位相を調整し、アレーアンテナ
１全体の指向性が子局Ｂ１に向けられるように調整を行
う。この結果、図４（ａ）及び（ｂ）にそれぞれアレー
アンテナ１の水平方向及び垂直方向の指向性を示すよう
に、親局Ａのアレーアンテナ１は子局Ｂ１に対して向け
られた指向性Ｐ１に設定され、高い利得での好適な通信
が可能となる。
が入力されると、水平方向角度θＨ１と垂直方向角度θ
Ｖ１に基づいてアレーアンテナ１を構成するエレメント
１１〜１ｍのそれぞれの位相を調整し、アレーアンテナ
１全体の指向性が子局Ｂ１に向けられるように調整を行
う。この結果、図４（ａ）及び（ｂ）にそれぞれアレー
アンテナ１の水平方向及び垂直方向の指向性を示すよう
に、親局Ａのアレーアンテナ１は子局Ｂ１に対して向け
られた指向性Ｐ１に設定され、高い利得での好適な通信
が可能となる。
【００１４】次いで、次のフレームでは子局Ｂ２との送
受信が行われるが、その際には多方向多重無線通信装置
２からは、子局Ｂ２に対応するフレーム信号が局情報メ
モリ３に出力される。これにより、局情報メモリ３は子
局Ｂ２に対する局位置情報を読み出し、その水平方向角
度θＨ２と垂直方向角度θＶ２を位相調整器４に出力す
る。したがって、位相調整器４は、アレーアンテナ１の
各エレメント１１〜１ｍの位相を調整し、今度は、図４
（ａ）及び（ｂ）に示すようにアレーアンテナ１全体の
指向性が子局Ｂ２に対して最適な指向性Ｐ２となるよう
に調整が行なわれる。
受信が行われるが、その際には多方向多重無線通信装置
２からは、子局Ｂ２に対応するフレーム信号が局情報メ
モリ３に出力される。これにより、局情報メモリ３は子
局Ｂ２に対する局位置情報を読み出し、その水平方向角
度θＨ２と垂直方向角度θＶ２を位相調整器４に出力す
る。したがって、位相調整器４は、アレーアンテナ１の
各エレメント１１〜１ｍの位相を調整し、今度は、図４
（ａ）及び（ｂ）に示すようにアレーアンテナ１全体の
指向性が子局Ｂ２に対して最適な指向性Ｐ２となるよう
に調整が行なわれる。
【００１５】以降、子局Ｂ３〜Ｂｎに対して、その時分
割多重のフレームに同期して順次局情報メモリ３から局
位置情報を読み出し、かつ読み出した局位置情報に基づ
いて位相調整器４がアレーアンテナ１の各エレメント１
１〜１ｍの位相を調整してアレーアンテナ１の指向性を
調整することにより、子局Ｂ３〜Ｂｎのそれぞれに好適
な指向性に設定することが可能となる。
割多重のフレームに同期して順次局情報メモリ３から局
位置情報を読み出し、かつ読み出した局位置情報に基づ
いて位相調整器４がアレーアンテナ１の各エレメント１
１〜１ｍの位相を調整してアレーアンテナ１の指向性を
調整することにより、子局Ｂ３〜Ｂｎのそれぞれに好適
な指向性に設定することが可能となる。
【００１６】したがって、各子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信に
際しては、各子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信タイミングに対応
してアレーアンテナ１の指向性がそれぞれの子局に対応
するように時分割にて調整されるため、各子局Ｂ１〜Ｂ
ｎの水平方向角度や垂直方向角度が親局に対して様々相
違している場合でも、親局Ａは全ての子局Ｂ１〜Ｂｎと
の通信に際して十分に高い利得での通信を行うことが可
能となる。また、各子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信に際して
は、対向する子局に対してアレーアンテナ１の指向性が
向けられるため、アレーアンテナにおいて不要干渉波を
受信するおそれが少なくなり、通信品質を高めて通信シ
ステムの特性を改善することが可能となる。
際しては、各子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信タイミングに対応
してアレーアンテナ１の指向性がそれぞれの子局に対応
するように時分割にて調整されるため、各子局Ｂ１〜Ｂ
ｎの水平方向角度や垂直方向角度が親局に対して様々相
違している場合でも、親局Ａは全ての子局Ｂ１〜Ｂｎと
の通信に際して十分に高い利得での通信を行うことが可
能となる。また、各子局Ｂ１〜Ｂｎとの通信に際して
は、対向する子局に対してアレーアンテナ１の指向性が
向けられるため、アレーアンテナにおいて不要干渉波を
受信するおそれが少なくなり、通信品質を高めて通信シ
ステムの特性を改善することが可能となる。
【００１７】なお、前記実施例は１つの親局が複数の子
局と多方向多重通信を行う場合を例示しているが、複数
の局が相互に多方向多重通信を行う場合に、これら複数
の局を前記実施例のように構成することも可能である。
局と多方向多重通信を行う場合を例示しているが、複数
の局が相互に多方向多重通信を行う場合に、これら複数
の局を前記実施例のように構成することも可能である。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したにように本発明は、通信対
向局としての複数の局の局位置情報をメモリに記憶して
おき、この局位置情報をもとに複数のエレメントの位相
を位相調整器により調整してアレーアンテナの指向性を
順次対向局に向けるように調整を行うことにより、複数
の対向局の全てに対して高い利得を得て通信を行うこと
ができ、アレーアンテナにおけるガバレッジエリアが拡
大できるという効果が得られる。また、対向局との通信
時には、その対向局にのみ指向性が向けられるため、不
要干渉波を受信する可能性が極めて低くなり、通信シス
テム特性を改善することができる。
向局としての複数の局の局位置情報をメモリに記憶して
おき、この局位置情報をもとに複数のエレメントの位相
を位相調整器により調整してアレーアンテナの指向性を
順次対向局に向けるように調整を行うことにより、複数
の対向局の全てに対して高い利得を得て通信を行うこと
ができ、アレーアンテナにおけるガバレッジエリアが拡
大できるという効果が得られる。また、対向局との通信
時には、その対向局にのみ指向性が向けられるため、不
要干渉波を受信する可能性が極めて低くなり、通信シス
テム特性を改善することができる。
【００１９】また、本発明は、複数の対向局と通信を行
う多方向多重無線通信装置は、複数の局と時分割多重で
通信され、各局に対応する時分割フレームのタイミング
でフレーム信号を出力し、このフレーム信号に同期して
位相調整器がアレーアンテナの位相を調整して対向局に
対してアレーアンテナの指向性を向けるように構成され
るので、時分割多重通信を行う複数の対向局に対して時
分割での指向性の調整を行ない、それぞれの対向局との
間の通信を高い利得でかつ不要干渉波が抑制された高品
質のものにできる効果がある。
う多方向多重無線通信装置は、複数の局と時分割多重で
通信され、各局に対応する時分割フレームのタイミング
でフレーム信号を出力し、このフレーム信号に同期して
位相調整器がアレーアンテナの位相を調整して対向局に
対してアレーアンテナの指向性を向けるように構成され
るので、時分割多重通信を行う複数の対向局に対して時
分割での指向性の調整を行ない、それぞれの対向局との
間の通信を高い利得でかつ不要干渉波が抑制された高品
質のものにできる効果がある。
【図１】本発明における親局と複数の子局の水平及び垂
直位置の分布を示す模式的な図である。
直位置の分布を示す模式的な図である。
【図２】親局と子局との間での通信における時分割多重
フレームの図である。
フレームの図である。
【図３】親局のブロック構成図である。
【図４】アレーアンテナにおける指向性を調整する状態
を示す図である。
を示す図である。
Ａ 親局 Ｂ１〜Ｂｎ 子局 １ アレーアンテナ ２ 多方向多重無線通信装置 ３ 局情報メモリ ４ 位相調整器 １１〜１ｍ エレメント ２１〜２ｍ 可変移相器 ３１ 分配合成器
Claims (4)
- 【請求項１】 アレーアンテナを備え、複数の局との間
で多方向多重通信を行う無線通信局において、前記アレ
ーアンテナは複数のエレメントの位相を調整することで
その指向性が調整できるように構成し、かつ前記複数の
局の局位置情報を記憶するメモリと、この局位置情報を
もとに前記複数のエレメントの位相を調整する位相調整
器とを備えることを特徴とするアレーアンテナを備える
無線通信局。 - 【請求項２】 複数のエレメントで構成され、各エレメ
ントの位相を調整することでその指向性が調整されるア
レーアンテナと、このアレーアンテナを介して複数の局
との間で多方向多重通信を行ない、少なくとも前記複数
の局にそれぞれ対応するフレーム信号を出力可能な多方
向多重無線通信装置と、前記複数の局の局位置情報を記
憶でき、前記フレーム信号に基づいて対応する局の局位
置情報を読み出す局位置情報メモリと、この読み出され
た局位置情報をもとに前記複数のエレメントの位相を調
整する位相調整器とを備えることを特徴とするアレーア
ンテナを備える無線通信局。 - 【請求項３】 局位置情報は自局からみた前記複数の局
のそれぞれの水平方向角度と垂直方向角度であり、アレ
ーアンテナの位相を調整してアレーアンテナの水平方向
及び垂直方向の各指向性を調整する請求項１または２の
アレーアンテナを備える無線通信局。 - 【請求項４】 多方向多重無線通信装置は、複数の局と
時分割多重で通信され、各局に対応する時分割フレーム
のタイミングでフレーム信号を出力し、このフレーム信
号に同期して対向局に対してアレーアンテナの指向性を
向ける請求項２または３のアレーアンテナを備える無線
通信局。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13392594A JPH07321757A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アレーアンテナを備える無線通信局 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13392594A JPH07321757A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アレーアンテナを備える無線通信局 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07321757A true JPH07321757A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15116298
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13392594A Pending JPH07321757A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アレーアンテナを備える無線通信局 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07321757A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05145454A (ja) * | 1991-11-19 | 1993-06-11 | Kokusai Electric Co Ltd | Ｔｄｍａ信号受信装置 |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP13392594A patent/JPH07321757A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05145454A (ja) * | 1991-11-19 | 1993-06-11 | Kokusai Electric Co Ltd | Ｔｄｍａ信号受信装置 |
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