JPH07320680A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JPH07320680A
JPH07320680A JP6133923A JP13392394A JPH07320680A JP H07320680 A JPH07320680 A JP H07320680A JP 6133923 A JP6133923 A JP 6133923A JP 13392394 A JP13392394 A JP 13392394A JP H07320680 A JPH07320680 A JP H07320680A
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JP
Japan
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voltage
coil
square wave
electron beam
scanning
Prior art date
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Pending
Application number
JP6133923A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Asou
神治 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin High Voltage Co Ltd filed Critical Nissin High Voltage Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用の走査磁場発生用電源を不要にするこ
と。 【構成】 空芯変圧器1は1次巻線2及び複数の分割さ
れた2次巻線3を有し、1次巻線は方形波インバータ4
から給電されており、各分割2次巻線は加速電圧発生用
の直流高電圧発生装置8の倍電圧整流回路7に接続され
ている。加速管11からの電子ビ−ムは走査コイル17
による磁場で走査され、走査コイルは方形波インバータ
から例えば摺動変圧器を用いた電圧調節手段21を介し
て給電される。走査コイルへの方形波電圧Vcの印加に
伴い、同コイルの自己インダクタンスによりコイルには
三角波電流Icが流れる。方形波インバータの出力電圧
の周波数は例えば400Hzである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速電圧発生用の電源
を電子ビ−ムの走査磁場発生用の電源に共用した空芯変
圧器型の電子線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、複数の分割された2次コイルを
有する空芯変圧器を用いて、熱電子発生用フィラメント
の加熱電流及び電子線加速のための直流高電圧を発生さ
せている電子線照射装置の概略回路構成図である。空芯
変圧器1は1次コイル2と高電圧発生用の複数の分割2
次コイル3,フィラメント加熱用の2次コイル3hを有
する。1次コイル2は外部の交流電源、方形波インバー
タ4から給電されており、各分割2次コイル3は整流器
5とコンデンサ6で構成されている倍電圧整流回路7に
接続し、各整流回路の直流出力端子を直列に接続するこ
とにより全体として直流高電圧発生装置8が構成されて
いる。
【0003】直流高電圧発生装置8の正出力端子は接地
し、負出力端子は熱電子発生用のフィラメント9とカソ
ードカップ電極10に接続すると共に、加速管11の各
加速電極12に所要の電圧を印加する分圧抵抗回路13
に接続されている。
【0004】空芯変圧器1のフィラメント用2次コイル
3hはフィラメント電圧調整装置14に接続されてお
り、直流高電圧部に配置されている同電圧調整装置13
は、接地(大地)電位部の操作端から電圧/光変換器1
5及び光ファイバ16を介して伝送されたフィラメント
電圧設定信号Vsに応答する。電子線照射装置の運転
時、フィラメント9から放出された熱電子はカソードカ
ップ電極10を抜け、加速管11で加速される。そして
加速電子ビームは走査コイル17の磁場で走査され、走
査管18から照射領域に取り出される。走査コイル17
は走査磁場発生用電源19から給電されており、同電源
は三角波基準信号Irと電流検出器20によって得られ
る実走査コイル電流帰還信号Ic’に応答し、走査コイ
ルに三角波コイル電流Icを供給している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
子線照射装置では、電子ビ−ムを走査するために帰還制
御系を持つ走査磁場発生用電源を要し、同電源は制御機
器を収納している制御盤内に設置していたので、制御盤
が大きくなり、制御盤の占有スペースも大きくなってい
た。また走査磁場発生用電源の故障時は電子線照射装置
が稼動できなくなるから、同電源の故障率が電子線照射
装置全体の平均故障間隔に大きな影響を与えていた。
【0006】本発明は、走査コイルに加速電圧発生用の
電源から給電することにより、走査磁場発生用の専用電
源を不要にした電子線照射装置の提供を目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の電子線照射装置は、1次コイルと複数の
分割2次コイルを有する空芯変圧器と、前記1次コイル
に給電する方形波インバータと、前記分割2次コイルに
接続された整流回路を有する直流高電圧発生装置と、前
記方形波インバータから電圧調節手段を介して給電され
る電子ビーム走査用コイルとを備えてなることを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】走査コイルには、空芯変圧器の1次コイルに給
電する矩形波インバータの方形波出力と同波形の電圧が
加わり、その自己インダクタンスにより三角波電流が流
れる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について図1の回路構成図を
参照して説明する。なお図3と同一符号は同等部分を示
す。電子ビームの加速電圧電源である直流高電圧発生装
置8及び熱電子発生用のフィラメント9に給電する空芯
変圧器1の1次コイル2は外部の可変電圧の方形波イン
バータ4から給電されており、直流高電圧発生装置8
は、空芯変圧器1の分割2次コイル3に接続された倍電
圧整流回路6を有する。直流高電圧発生装置8の正出力
端子は接地し、負出力端子は、熱電子発生用フィラメン
ト9の前面に位置するカソードカップ電極10と、加速
管11の各加速電極12に所要の電圧を印加する分圧抵
抗回路12に接続されている。フィラメント9は空芯変
圧器1のフィラメント用2次コイル3hに接続したフィ
ラメント電圧調整装置14から給電される。
【0010】走査コイル17は方形波インバータ4から
給電されており、所要の電子ビ−ムの走査幅が得られる
ように、方形波インバータから、例えば摺動変圧器によ
る電圧調節手段21を介して走査コイルに給電する。同
電圧調節手段としては、電子ビ−ムの加速電圧と、走査
幅により摺動変圧器の摺動子は電子線照射装置の運転中
一定の位置に固定されるから、同変圧器に代えてタップ
付き可変電圧変圧器を利用してもよい。
【0011】空芯変圧器1に給電する方形波インバータ
4は、方形波出力電圧の振幅値調節により直流高電圧発
生装置7の出力電圧したがって加速電圧を調節すること
ができるように構成されており、方形波出力電圧の周波
数は400Hz程度に選ばれている。この方形波出力電
圧は電圧調節手段21によって図2に示す所要の振幅値
の方形波電圧Vcに変圧されて電子ビ−ム走査用コイル
16に印加される。同走査コイルにおける自己インダク
タンスLの存在により、コイル電流Icは、コイル抵抗
を無視すると、 Ic=(1/L)∫Vcdt となり、同電流は図2に示すように三角波電流であり、
同電流によって形成される走査磁場も三角波状に交番変
化する。電子ビ−ムの走査周波数fの下限は被照射物の
移動速度により決まり、通常200Hz程度で充分であ
るが、走査周波数については1000Hz程度まで増加
させた場合にあっても何ら支障ない。
【0012】例えば走査コイル17のインダクタンスL
は約30mH程度であり、走査コイル電流Icの振幅値
Icpを2.5A,走査コイルに印加する方形波電圧V
cの周波数をf=400Hzとすると、周期T=1/f
であり、同方形波電圧の振幅値Vcpは、 Vcp=Icp・L・4f=2.5×30×10-3×4
×400=120〔V〕 となる。
【0013】走査コイル17が加速電圧発生用の直流高
電圧発生装置8に給電する方形波インバータ4から給電
されることに伴い、加速電圧が定格値に到達するまでは
走査磁場の強度も定格値にならないが、電子ビ−ムは加
速電圧が定格値に到達後発生させるので問題はない。ま
た、電子ビ−ム量が変わると方形波インバータ4のレギ
ュレーションによって方形波出力電圧が変化するが、変
化してもせいぜい数%程度であるから、ビ−ム走査に特
に問題は生じない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、専用の走査磁場用電源を用いることなく、加速電
圧を発生させるために用いる方形波インバータを利用
し、電子ビ−ム走査用コイルに所要の三角波コイル電流
を流すことができる。例えば加速電圧が1MV,電子ビ
−ム電流が20mAの場合、加速電力を供給する方形波
インバータとしては20kW程度の容量のものを用いる
ことになるが、走査コイルに要する電力は2.5×12
0=300W程度であり、加速電力の1〜2%で済むか
ら、方形波インバータは殆ど大きくする必要がない。た
だ、走査用コイルに対する電圧調節手段、例えば摺動変
圧器を必要とするが、余裕をみて500W程度の容量の
ものを用いたとしても、全体として制御盤の大きさはコ
ンパクトになる。
【0015】そして、帰還制御系を持つ専用の走査磁場
用電源の代わりに摺動変圧器のような単なる電圧変圧を
行う電圧調節手段を用いれば良いから、電子ビ−ム走査
用コイルへの給電部の故障率が低くなり、電子線照射装
置全体としての故障率を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】電子ビ−ム走査コイルの印加電圧とコイル電流
の波形図である。
【図3】従来の空芯変圧器を用いている電子線照射装置
の構成図である。
【符号の説明】
1 空芯変圧器 2 1次コイル 3 直流高電圧発生用分割2次コイル 3h フィラメント用2次コイル 4 方形波インバータ 7 整流回路 8 直流高電圧発生装置 9 フィラメント 11 加速管 17 電子ビ−ム走査用コイル 18 走査管 21 電圧調節手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイルと複数の分割2次コイルを有
    する空芯変圧器と、前記1次コイルに給電する方形波イ
    ンバータと、前記分割2次コイルに接続された整流回路
    を有する直流高電圧発生装置と、前記方形波インバータ
    から電圧調節手段を介して給電される電子ビーム走査用
    コイルとを備えてなることを特徴とする電子線照射装
    置。
JP6133923A 1994-05-25 1994-05-25 電子線照射装置 Pending JPH07320680A (ja)

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JP6133923A JPH07320680A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 電子線照射装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001080279A1 (en) * 2000-04-13 2001-10-25 Ebara Corporation Method and apparatus for electron beam irradiation
WO2004039133A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Japan Science And Technology Agency 電子加速器及びそれを用いた放射線治療装置

Cited By (3)

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US7190764B2 (en) 2002-10-25 2007-03-13 Japan Science And Technology Agency Electron accelerator and radiotherapy apparatus using same

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