JPH07319601A - 信号ペン回路 - Google Patents

信号ペン回路

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JPH07319601A
JPH07319601A JP13797994A JP13797994A JPH07319601A JP H07319601 A JPH07319601 A JP H07319601A JP 13797994 A JP13797994 A JP 13797994A JP 13797994 A JP13797994 A JP 13797994A JP H07319601 A JPH07319601 A JP H07319601A
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JP
Japan
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transistor
circuit
collector
signal
signal pen
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JP13797994A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Takahashi
弘道 高橋
Koichiro Katabami
康一郎 方波見
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感圧方式座標検出装置のケーブル無しの信号
ペン回路であり、高出力且つ低消費電力化、周波数シフ
トしても出力の一定レベル化、電気的動作の高信頼化、
低コスト化、信号ペン重量の軽量化を図る。 【構成】 出力タンク回路66と、この途中タップを駆
動するC級動作のトランジスタ22と、このトランジス
タのベースからコレクタへ向けて接続したショットキー
バリアダイオード21と、ドライブ抵抗を介して無調整
型発振接続されたセラミック振動子20と、発振周波数
シフト用コンデンサ30,31と、電源部とで主に構成
される。 【効果】 1.55Vの一個の電池からの55μAの消
費電力で動作でき、その他上記目的を簡単な回路構成で
完全に満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧方式座標検出装置の
タブレットに当接するケーブル無しの座標指示用信号ペ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、感圧式座標入力装置としては、
表面に金属を蒸着した導電フィルムを微小なギャップを
形成する絶縁スペ−サを介して導電面を対向させて重
ね、一方の導電フィルムは検出面として動作し、他方の
導電フィルムには両端に一定の電圧V1とV2が印加さ
れていた。通常の導電フィルムが押圧されていない状態
では、導電フィルムはスペ−サ−によりギャップが設け
られていることから、導通はしておらず、検出面には電
位は検出されない。この状態で上方から尖鋭な指示棒等
で押圧すると、上面の導電フィルムは撓み、上面と下面
の対向した導電膜が接触する。この時検出側の電極には
下面の両端から印加されている電圧の距離に比例した抵
抗で分圧された電圧が検出される。このようにして一方
向の位置を検出すると切替回路を用いてそれまでと直角
方向に電圧を印加し、同様に位置を検出することによ
り、最終的にX、Yの座標を検出する。このように感圧
式座標検出装置は構成が簡単で安価であることから広く
使用されており、座標指示ペンも物理的な押圧を加えれ
ば良いことから、先端が先鋭な鉛筆状樹脂棒が多く使わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の単純な棒状指示
ペンでは座標検出の為の押圧動作のみでペン入力コンピ
ュ−タのように、スイッチ信号を必要とする動作の場
合、本体側に別途スイッチを設けるか、ペンスイッチを
付加してケ−ブルでスイッチ信号を本体に接続する手段
等を用いており、感圧式の有する使い易さを損なってい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
問題点に鑑みなされたもので、感圧方式座標検出装置
の、周辺にループ電極線を有するタブレットに当接する
ケーブル無しの座標指示用信号ペン回路であって、前記
タブレットのループ電極線と感圧する信号ペン先端部の
共振型送信コイルと共振コンデンサからなる共振周波数
を調整できる出力タンク回路と、コレクタ電流が前記送
信コイルの途中タップを駆動するC級動作のトランジス
タと、該トランジスタのベースからコレクタへ向けて接
続したショットキーバリアダイオードと、前記トランジ
スタのコレクタ‐ベース間にコレクタ側のドライブ抵抗
を介して無調整型発振接続されたセラミック振動子と、
該セラミック振動子に並列に接離可能な発振周波数シフ
ト用コンデンサとからなることを特徴とする信号ペン回
路を提案するものである。
【0005】
【作用】出力タンク回路(コイル及びコンデンサによる
並列共振回路)に蓄えられた電気振動の一部をセラミッ
ク振動子に与え、このセラミック振動子の固有振動周波
数の反転位相振動電圧を、本回路の唯一の能動素子であ
るトランジスタのベースへ帰還しトランジスタをC級動
作させる。トランジスタのコレクタは出力タンク回路の
コイルの途中タップを駆動するがC級動作であることか
ら大変効率よい出力タンク回路の駆動ができる。出力タ
ンク回路の両端間は途中タップより高い電圧となり大き
な振動電流が流れる。またトランジスタのベースからコ
レクタに向けてショットキーバリアダイオードを実装し
ているので、ベース駆動DCレベルの自動調整が働き、
トランジスタのhFEのバラツキがあっても、またはセラ
ミック振動子を微少周波数シフトしても、更には出力タ
ンク回路の共振周波数が多少ズレても、あるいはタブレ
ットのループ電極線との結合係数が変わっても、出力電
圧はほぼ一定に保持される。更に、出力タンク回路のリ
アクタンス成分の一部をセラミック振動子のリアクタン
ス成分と合成させているので、セラミック振動子の周波
数誤差が、出力タンク回路の共振周波数を微調整するこ
とにより、補正される。
【0006】
【実施例】以下本発明の詳細を添付図を参照して説明す
る。図1は本信号ペンを使用する感圧方式座標検出装置
の全体構成図である。信号ペン4内部にアクティブ回路
のAC信号発生器1が配置され、連続したAC信号を発
生し、信号ペン先端部の送信コイル3へ印加する。電源
部としての電池2はペン内部の回路へ動作電力を供給す
る。
【0007】この状態でタブレット6の上方から信号ペ
ン4の先端部のスタイラス5で押圧すると、従来の感圧
式座標検出装置と同様に、上面の導電フィルムは撓み上
面と下面の対向した導電膜が接触する。この時検出側の
電極には下面の両端から印加されている電圧の距離に比
例した抵抗で分圧された電圧が検出される。このように
して一方向の位置を検出すると切替回路を用いてそれま
でと直角方向に電圧を印加し、同様に位置を検出するこ
とにより、最終的にX、Yの座標を検出する。更に信号
ペン4を強く押圧すると後述するスタイラススイッチ3
5が働く。
【0008】次に、信号ペン4の先端部の送信コイル3
がタブレット6の盤面近くでル−プ電極7の内側にある
時、送信コイル3とタブレット6のループ電極線7と相
互インダクタンス結合することになる。従って、信号ペ
ン4の先端部の送信コイル3に流れる電気信号はタブレ
ット6の電極線7に伝わる。
【0009】共振トランス10はバンドパスフィルタの
役目を持ち、必要周波数帯域の信号のみ有効に通過し、
この共振トランスを通過した電気信号は増幅器11によ
り計測に充分な電圧レベルに増幅され、制御部13で周
波数計測される。
【0010】ここまでに述べた諸条件に合った信号ペン
回路を次に説明する。図2は酸化銀ボタン電池1個を電
源とする信号ペン4の全回路である。約1.55Vの電
池36が本回路の動作電力を供給する。抵抗38はサー
ジ電流防止用(例えば100Ω)であり、コンデンサ3
9は瞬時電源電圧安定化用(例えば1μF)である。
【0011】本回路の唯一の能動素子はトランジスタ2
2であり、そのコレクタは送信コイル3及び出力共振半
固定コンデンサ24からなる出力タンク回路66のコイ
ル3の途中タップを駆動する。出力タンク回路66は蓄
えた電気振動をその出力とする。出力波形は正弦波であ
る。電源である電池36の正側端子から流れる電流は、
電源スイッチ37を通り、主には出力共振コイル3を通
りトランジスタ22のコレクタ及びエミッタを通りエミ
ッタ抵抗23及びサージ電流防止抵抗38を通り電池3
6の負側端子に帰る。
【0012】出力タンク回路66の電気振動の一部が抵
抗27を介してセラミック振動子20を電気−機械振動
させる。共振分割コンデンサ28及び29はセラミック
振動子20と並列に実装されるため、電気−機械振動周
波数を微少シフトするが、コンデンサ28及び29の中
間点が図示のように電源ラインに接続されているので、
セラミック振動子20の両端を、電源レベルに対して互
いに逆位相にする役目を持つ。スイッチ33は信号ペン
4のサイドスイッチであり、操作者の指により押される
もので、ペンステータスの一つである。スイッチ33が
押されると、セラミック振動子20と並列にコンデンサ
30が接続され、電気−機械振動周波数(例えば455
kHz)を数kHZ低下させる。またスイッチ35はスタ
イラス押圧スイッチであり、操作者が信号ペン4のペン
スタイラス5をタブレット盤面に押圧するとONする。
これもペンステータスの一つであり、スイッチ35がO
Nするとコンデンサ31により、コンデンサ30と同様
に発振周波数を数kHZ低下させる。コンデンサ30と
31の容量値は異なり、結局スイッチ33と35の4通
りの状態組み合わせに対して4通りの電気−機械振動周
波数を得る。尚、抵抗32及び34は周波数シフトコン
デンサ30及び31のDCレベル固定用の高抵抗(例え
ば10MΩ)であり、スイッチ33及び35がONした
瞬間の回路のDCバイアス値の急変を防止している。
【0013】抵抗27を介してドライブされてセラミッ
ク振動子20が電気−機械振動するがその反対端子は前
述のように逆位相のAC電圧が誘起し、抵抗25を介し
てトランジスタ22のベースをAC駆動する。尚抵抗2
6はトランジスタ22の動作DCバイアスを印加するた
めの比較的高抵抗値(200kΩ乃至3MΩ)である。
抵抗25は必ずしも必要ではないがトランジスタ22を
安定動作させる役目と、セラミック振動子20に電圧コ
ンプライアンスを与える役目とを持つ例えば1kΩの抵
抗である。トランジスタ22のベースからコレクタへ向
けてショットキーバリアダイオード21を接続してある
が、その働きの詳細説明は後述する。抵抗23がトラン
ジスタ22のエミッタと負電源ライン間に入れてある
が、トランジスタ22を安定動作させる役目と、トラン
ジスタ22を理想電流源に近い動作にする役目を持ち、
10乃至100Ωの抵抗値である。
【0014】ここで本回路の発振動作を詳細に説明す
る。電源スイッチ37がONすると、コンデンサ39が
抵抗38を通して充電され、速やかに定常電圧である約
1.55Vに達する。始めは出力タンク回路66もセラ
ミック振動子20も電気振動していないが、電源電圧の
微変動またはトランジスタ22が発する微少ノイズによ
り出力タンク回路66が起振され微振動する。その微振
動の一部が抵抗27を介してセラミック振動子20にも
伝わり電気−機械的微振動を始める。トランジスタ22
のベースには逆位相の電圧微振動として帰還しトランジ
スタ22で位相反転増幅されそのコレクタが出力タンク
回路66を同位相で駆動する。増幅度のあるこの正帰還
ループにより電気振動はだんだん大きくなる。この初期
の段階でのトランジスタ22の動作はA級増幅動作であ
り、出力タンク回路66の共振周波数がセラミック振動
子の周波数の近傍周波数であれば、本回路は必ず発振起
動する。
【0015】本回路の発振周波数は、トランジスタ22
のベースへ帰還するAC電圧を決定しているセラミック
振動子20の周波数により主に決定され、出力タンク回
路66の発振周波数への影響については後述する。上述
の振動電圧が大きくなってくるとトランジスタ22の導
通開始ベース電圧レベルよりも、負側ピークにおいて、
ベース電圧が低くなる。この段階からトランジスタには
間欠電流のみ流れ、トランジスタ22のコレクタは出力
タンク回路66を一種のスイッチング駆動する。スイッ
チング駆動ではあっても、出力タンク回路66は正弦波
振動を維持する。
【0016】振動電圧がさらに大きくなると、トランジ
スタ22のベースとコレクタが逆位相であることから、
ベースの正ピーク電圧がコレクタの負ピーク電圧よりも
大きくなる。(図3参照)ショットキーバリアダイオー
ド21の役目は、第一に一般的に良く知られている通り
トランジスタ22自体を飽和導通領域にまで強導通させ
ないことであり、第二に出力タンク回路66の振動レベ
ルを一定値に制御することである。その動作を詳述す
る。図3のコレクタ電圧波形41がベース電圧波形44
よりもピーク時点で下回り、ショットキーバリアダイオ
ード21の電流波形47に示すような電流が間欠的に流
れるようになる。DCバイアス印加抵抗26を流れる電
流はトランジスタ22のベースへ流れる間欠電流とショ
ットキーバリアダイオード21に流れる間欠電流との、
両方へ流れるため、抵抗26の平均電圧降下は多くな
り、トランジスタ22のベースDCバイアス電圧は深く
なり、コレクタの出力タンク回路66を駆動する電流も
低下し、出力振動電圧もそれ以上大きくならない。この
ような実動作上でのフィードバックが掛かるため、スイ
ッチ33及び35がONし発振周波数がシフトしても、
または出力共振コイルを微調整(その目的は後述する)
しても、またはトランジスタ22のhFEにバラツキがあ
っても、更には送信コイル3とタブレット6のループ電
極線7との結合係数が変わっても出力を略一定に保持す
る。
【0017】このような定常状態において、トランジス
タ22のベース電圧は波形44に示すように、前記作用
により深いDCバイアス電圧となり、振動電圧のピーク
値付近のみトランジスタ22を導通状態にし、波形46
に示すようなコレクタ電流波形となる(コレクタに流入
する向きを負方向で図示した)。これはトランジスタが
C級動作していることであり、電源消費電流に対して非
常に効率よい回路動作である。逆に言うと、このような
動作状態となる様にDCバイアス印加抵抗26の抵抗値
を選定している。
【0018】出力タンク回路66は波形40及び41に
示すように正側電源電圧レベルを中心に、半周期の間は
正側電源電圧を大きく越して振動するので振動電圧レベ
ルを大きく取ることができる。更にA点電圧(図2参
照)はトランジスタ22のコレクタ電圧が昇圧されて、
大きな出力AC電圧レベルとなり、大きな出力共振電流
が出力送信コイル3に流れる。
【0019】発振周波数は、基本的にはセラミック振動
子20の電気−機械振動周波数で決定されるが、本回路
の場合、出力タンク回路66のリアクタンス成分を抵抗
27(例えば22kΩ)によりセラミック振動子20と
緩く結合させているので、半固定の共振コンデンサ24
を調整することにより、発振周波数を微調整できる。従
って、個々のセラミック振動子は周波数誤差を持ってい
るが、これで周波数誤差を実用上なくす事ができる。4
55kHZのセラミック振動子の場合、4通りのペンス
テータスに対して最大約5kHZの周波数シフトをさせ
ているので、数百HZの周波数誤差は問題となるので、
この誤差調整機能は重要である。
【0020】図2において、出力タンク回路66の共振
周波数を半固定コンデンサの容量を可変して合わせてい
るが、共振型送信コイル3のインダクタンスを可変して
もよい。本回路の場合、A点電圧出力を455kHZ
5.5Vppとした場合、1.55Vの電源から単に約5
5μA電流消費するのみであり非常に低消費電力であ
る。SR48型酸化銀ボタン電池1個で通常使用で2年
間の電池寿命を実現できた。
【0021】本回路はピアースC−B発振回路とは異な
り、トランジスタのコレクタに接続する共振回路が、誘
導性であっても容量性であっても問題なく安定発振す
る。従ってセラミック振動子20の周波数誤差が正側で
も負側でも、安心して出力タンク回路66の共振周波数
を調整して(セラミック振動子20の周波数での出力タ
ンク回路66のリアクタンス成分を調整して)発振周波
数を補正できる。また参考までに記すが、本回路の出力
共振コンデンサ24を取り外した無調整セラミック発振
回路の場合、発振動作はするがその出力波形は、約1V
ppの20%乃至30%デューティ比のパルス状であり正
弦波とは非常にかけ離れたものである。この波形の基本
波(正弦波)成分は1Vpp以下であり、またその消費電
流は約130μAで効率が悪く、座標検出装置の信号ペ
ン用としては波形の悪さもあり使用に耐えない。またそ
の場合の回路定数が適切でないと本来の周波数ではない
スプリアス周波数の発振を起こし易く不安定なものとな
る。
【0022】次に無電池信号ペンの実施例を図4を参照
して説明する。信号発生回路部分は図2のものと全く同
じなので説明を省略する。電源供給方法が電池ではな
く、座標検出装置本体からケーブル無しで信号ペンに与
える部分のみ図2と異なる。座標検出装置本体のタブレ
ット6の周囲に配設された励磁ループコイル56は、信
号ペン4の発生するAC信号とは周波数の異なるACパ
ワー発振器(図示せず)により励磁ループコイル56に
受信動作と周期的に切り替えなながらACパワー電流を
流す。
【0023】信号ペン内にペン軸方向に沿ってACパワ
ーレシーブコイル50が配設してあり、棒状フェライト
コアに巻かれている。ACパワーレシーブコイル50の
両端にはコンデンサ51が接続され、並列共振回路を構
成し、その共振周波数はACパワー発振器の周波数であ
る。この信号ペンが、タブレット6の盤面上で使用状態
にあるとき、ACパワーレシーブコイル50と励磁ルー
プコイル56とが図4の記号M55で示す相互インダク
タンス結合し、ACパワーレシーブコイル50に共振電
流が誘起される。この共振電流の一部を、ACパワーレ
シーブコイル50の途中タップから2個の整流ダイオー
ド52及び53により取り出しDC化し、電圧安定器5
4に印加する。電圧安定器54はル−プ電極が受信側に
切り替わっている時間、電力を保持する時定数を持ち、
例えば2.5VのDC電圧を前述のAC信号発生回路へ
電源として供給する。前述のAC信号発生回路が今まで
になく低消費電力であるため、図4のケーブル無しの電
源供給が低いコストで実現できた。
【0024】
【発明の効果】本発明による信号ペン回路は、低消費電
力且つ高出力という相反する要求を高いレベルで満たし
ており、1.55V電源電圧で約55μAの消費電流が
実現できた。そのため使用者の電池交換の手間と費用を
節減できた。また今まで理論的には可能であっても実用
上は実現できなかった、ケーブル無しの電源供給も実現
可能とした。信号発生回路部分の能動素子はトランジス
タ1個であり、コストも低く製造できるものである。ま
た信号ペンの重量も軽減し、操作性も向上した。またセ
ラミック振動子の個々の周波数のバラツキを出力タンク
回路の共振周波数を調整することで補正できるので、信
号ペンのスイッチステータスのデコードの信頼性を狭帯
域にもかかわらず向上させ、更に簡単な回路により出力
電圧レベルをほぼ一定に制御できたので、ステータスス
イッチにより4通りの周波数シフトをしても、上記の周
波数補正をしても、個々のトランジスタのhFEのバラツ
キがあっても、安定したスイッチ信号の検出を可能とし
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の信号ペンを使用する座標検出装置の
構成図
【図2】 電池を電源とする信号ペン回路図
【図3】 電源レベルに対する電圧及び電流波形
【図4】 感圧により電源供給される信号ペン回路図
【符号の説明】 1 AC信号発生器 2 電源部としての電池 3 送信コイル 4 信号ペン 5 スタイラス 6 タブレット 7 ループ電極線 8 X方向アナログマルチプレクサ 9 Y方向アナログマルチプレクサ 10 共振トランス 11 増幅器 12 信号レベル検出部 13 制御部 20 セラミック振動子 21 ショットキーバリアダイオード 22 トランジスタ 23 エミッタ抵抗 24 出力共振半固定コンデンサ 25 ベース抵抗 26 DCバイアス印加抵抗 27 セラミック振動子ドライブ抵抗 28 共振分割コンデンサ 29 共振分割コンデンサ 30 周波数シフトコンデンサ 31 周波数シフトコンデンサ 32 コンデンサ30のDCレベル固定抵抗 33 サイドスイッチ 34 コンデンサ31のDCレベル固定抵抗 35 スタイラス押圧スイッチ 36 電池 37 電源スイッチ 38 サージ電流防止抵抗 39 瞬時電源電圧安定化コンデンサ 40 A点電圧波形 41 トランジスタのコレクタ電圧波形 42 正側電源電圧レベル 43 トランジスタの導通開始ベース電圧レベル 44 トランジスタのベース電圧波形 45 負側電源電圧レベル 46 トランジスタのコレクタ電流波形 47 ショットキーバリアダイオードの電流波形 50 ACパワーレシーブコイル 51 ACパワー共振コンデンサ 52 整流ダイオード 53 整流ダイオード 54 電圧安定器 55 相互インダクタンス結合 56 励磁ループコイル
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来の、感圧式座標入力装置としては、
表面に金属を蒸着した導電フィルムを微小なギャップを
形成する絶縁スペーサを介して導電面を対向させて重
ね、一方の導電フィルムは検出面として動作し、他方の
導電フィルムには両端に一定の電圧V1とV2を印加し
ておく。通常の導電フィルムが押圧されていない状態で
は、導電フィルムはスペーサーによりギャップが設けら
れていることから、導通はしておらず、検出面には電位
は検出されない。この状態で上方から尖鋭な指示棒等で
押圧すると、上面の導電フィルムは撓み、上面と下面の
対向した導電膜が接触する。この時検出側の電極には下
面の両端から印加されている電圧の距離に比例した抵抗
で分圧された電圧が検出される。このようにして一方向
の位置を検出すると切替回路を用いてそれまでと直角方
向に電圧を印加し、同様に位置を検出することにより、
最終的にX、Yの座標を検出する。このように感圧式座
標検出装置は構成が簡単で安価であることから広く使用
されており、座標指示ペンも物理的な押圧を加えれば良
いことから、先端が先鋭な鉛筆状樹脂棒が多く使われて
いた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感圧方式座標検出装置の、周辺にループ
    電極線を有するタブレットに当接するケーブル無しの座
    標指示用信号ペン回路であって、前記タブレットのルー
    プ電極線と相互インダクタンス結合する信号ペン先端部
    の共振型送信コイルと共振コンデンサからなる共振周波
    数を調整できる出力タンク回路と、コレクタ電流が前記
    送信コイルの途中タップを駆動するC級動作のトランジ
    スタと、該トランジスタのベースからコレクタへ向けて
    接続したショットキーバリアダイオードと、前記トラン
    ジスタのコレクタ‐ベース間にコレクタ側のドライブ抵
    抗を介して無調整型発振接続されたセラミック振動子
    と、該セラミック振動子に並列に接離可能な発振周波数
    シフト用コンデンサとからなることを特徴とする信号ペ
    ン回路。
  2. 【請求項2】 前記タブレットのループ電極線と相互イ
    ンダクタンス結合する信号ペン先端部の共振型送信コイ
    ルと共振コンデンサからなる共振周波数を調整できる出
    力タンク回路と、コレクタ電流が前記送信コイルの途中
    タップを駆動するC級動作のトランジスタと、該トラン
    ジスタのベースからコレクタへ向けて接続したショット
    キーバリアダイオードと、前記トランジスタのコレクタ
    ‐ベース間にコレクタ側のドライブ抵抗を介して無調整
    型発振接続されたセラミック振動子と、該セラミック振
    動子に並列に接離可能な発振周波数シフト用コンデンサ
    とからなるスイッチ信号検出動作と、検出信号を直流化
    し電圧安定課し電源供給する動作を周期的に切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の信号ペン回路。
JP13797994A 1994-05-27 1994-05-27 信号ペン回路 Pending JPH07319601A (ja)

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JP13797994A Pending JPH07319601A (ja) 1994-05-27 1994-05-27 信号ペン回路

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522183A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 エヌ−トリグ リミテッド 位置検出システムおよび装置ならびにその使用および制御のための方法
US7436164B2 (en) 2006-12-20 2008-10-14 3M Innovative Properties Company Untethered device employing tunable resonant circuit
US9201556B2 (en) 2006-11-08 2015-12-01 3M Innovative Properties Company Touch location sensing system and method employing sensor data fitting to a predefined curve

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