JPH07319338A - 複写管理システム - Google Patents

複写管理システム

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Publication number
JPH07319338A
JPH07319338A JP6129831A JP12983194A JPH07319338A JP H07319338 A JPH07319338 A JP H07319338A JP 6129831 A JP6129831 A JP 6129831A JP 12983194 A JP12983194 A JP 12983194A JP H07319338 A JPH07319338 A JP H07319338A
Authority
JP
Japan
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job
recording
copy
allocation
management system
Prior art date
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Pending
Application number
JP6129831A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kizaki
修 木崎
Masato Obata
正人 小幡
Tatsuo Tani
達雄 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写請負業務において,ジョブのより正確な
所要時間予測と人的・物的資源の最適配分を可能とす
る。 【構成】 複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の記録
装置を駆使して処理する複写管理システムにおいて,前
記記録装置における機能の異常状態および回復状態を検
知する状態検知部608と,前記記録装置における機能
の異常状態および回復状態に関わる情報を入力するキー
SW609,端末装置106〜110(図示せず)と,
状態検知部608あるいキーSW609(端末装置)か
らの情報を通報する通信制御ユニット113と,状態検
知部608,キーSW609(端末装置)からの情報や
前記記録装置に関連する各機能の割り付け設定情報を記
憶しておく記憶手段(図示せず)と,複数の記録ジョブ
を実行する記録装置および実行スケジュールを予約決定
する管理手段(図示せず)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複写印刷等の複数の記
録ジョブを請け負って,複数の記録装置や後処理装置を
システムアップして処理する複写管理システムに関し,
特に,記録装置や後処理装置に一部機能の故障等の生じ
た場合にも割付処理を的確に実行したり,依頼者の優先
項目に対応してジョブ割付を実行する複写管理システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,複写内容は益々多様化され,か
つ,複写依頼内容やその項目の増大等により複雑化され
てきている。また,複写・印刷等の記録ジョブを請け負
って実行する業務においても同様に,複写依頼の増大,
依頼内容の多様化,コピーセンターの規模の増大等が進
行している。このような環境の中,複写依頼業務は以下
のようにして行われている。
【0003】依頼受付において依頼内容を所定の依頼伝
票に記入してもらい,オペレータがその内容に関して不
備や記入洩れがないかをチェックする。そして,依頼内
容の誤りがあると,依頼者へ再問い合わせを行って,依
頼伝票を完成させる。また,依頼ジョブに対するジョブ
の割り付けは,依頼伝票の記載内容を確認し,通常,業
務管理者が勘に頼って行ったり,作業現場の作業状況を
絶えず監視しながら,注意を払っている。さらに,マシ
ンの特性等をマシン管理者が把握し,経験的にジョブの
割り付けを行っている。
【0004】また,従来における複写管理システムに関
連する参考技術文献として,以下に示すものが知られて
いる。 複写依頼内容を入力する受付装置と,各作業現場に
てその作業情報を入力する作業端末装置と,複写依頼内
容と各作業現場における作業状況に基づいて,各作業現
場での作業割り付けを行う作業割付手段とを備え,さら
に,割り付けられた作業に関する情報を表示する作業表
示手段とを設けた複写作業管理システムとして,特開昭
64−74556号公報に開示されている。
【0005】 複写依頼内容により設定される作業工
程に対応した各作業現場において作業時間予約を行う
際,より後工程に対応した作業現場から工数に応じた空
き時間がある場合に順次予約を行い,予約が成立しない
場合,より後工程に対応した作業現場から既に登録され
ているジョブについて移動を行って空き時間を確保しつ
つ順次予約を行う。さらに,予約が成立しない場合,よ
り前工程に対応した作業現場から空き時間を確保しつつ
順次予約を行う。いわゆる,後ろ詰め+既予約時間帯の
移動+前詰めの処理を行うものとして特開平1−217
365号公報に開示されている。
【0006】 複写依頼内容により設定される各作業
現場に対応した作業時間帯予約を記録した予約テーブル
を参照して作業時間帯の割付予約を行い,その予約情報
に基づき依頼者に対する納期回答,作業進捗管理等の複
写依頼の作業管理を行うものとして特開平1−2173
66号公報に開示されている。 作業内容に対応して予約された時間帯を保持する予
約テーブルを,より後の工程から前の工程に向かって検
索し,演算された工数より大きい空き時間が存在してい
るときに予約するものとして特開平1−217367号
公報に開示されている。 予約が成立しない場合に,より後工程に対応した作
業現場から既登録ジョブについて移動を行って空き時間
を確保しつつ,順次予約を行うものとして特開平1−2
17368号公報に開示されている。 予約内容に基づいた作業情報を各作業現場で表示
し,また,予約時間帯と現在時刻との差を表示できるよ
うにして,作業者が作業の進捗状況を確認しながらの作
業を可能としたものが特開平1−219850号公報に
開示されている。
【0007】 より後工程に対応した作業現場から工
数に応じた空き時間がある場合に順次予約を行い,予約
が成立しない場合に,より前工程に対応した作業現場か
ら空き時間を確保しつつ順次予約を行うものとして特開
平2−697731号公報に開示されている。 作業の予約処理および管理処理を行うと共に,各作
業現場から作業不能となった旨を報告させて,その情報
を予約処理・管理処理に反映させて的確な予約処理・管
理処理を行うものとして特開平2−69774号公報に
開示されている。 受付端末装置,作業端末装置,統括制御装置,光学
読取装置,表示手段,キーボード装置,および受付処理
手段とを備え.光学読取装置でその複写依頼内容を読み
取って種々の受付処理を行い,各端末装置からの入力情
報に基づいて各作業現場に関する予約処理および管理処
理を行うものとして特開平2−69775号公報に開示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の複写管理システムにあっては,依
頼者に対する納期回答に関しても現在の仕掛品の量や各
作業者に余裕があるかを直接問い合わせて回るために正
確な処理時間を把握することに手間がかかる。そのた
め,概略時間の回答にとどまることが多く,納期通りに
ジョブ依頼内容が完了せず,お客さん(依頼者)とのト
ラブルが発生する可能性が潜在的につきまとうという問
題点があった。また,特急依頼に対して割込処理やその
再割付等において弱いシステムであり,空いているマシ
ンや作業者を捜し,特急に対応するため,空きがない場
合は,割込み処理を行うことになり,その分,先着受付
ジョブの納期が遅れると共に,割込み処理のため,再
度,諸モードを設定し直すという問題点があった。
【0009】また,作業者は,ジョブ進行具合を監視
し,そして不具合が生じた場合に,作業管理者に報告
し,該作業管理者はその情報を考慮しながらジョブ割り
付けを再度検討し,再割り付けを行わなければならない
とう問題点があった。さらに,依頼ジョブの進捗具合の
問い合わせに関しては,ジョブ内容や原稿種類と特徴と
を確認し,さらに,各作業場を回って探し,作業者に実
行順番を問い合わすと共に,仕上がり時間を確認しなけ
ればならないという煩わしい問題点があった。また,依
頼者からの優先項目を受け付け,その優先項目を考慮し
てジョブを割り付ける処理も的確に行われないといった
問題点もあった。このように,コピーセンターの大規模
化(作業者,作業マシン,作業現場)に伴い,上記問題
点は益々解決すべきものとして顕在化している。
【0010】また,参考技術文献として挙げたものにつ
いては,例えば,両面ユニットの故障といったマシンの
一部機能のダウン(故障)や異常状態からの回復した場
合,あるいはジョブ実行速度に関わる機能の一部が一時
的にレベルダウンまたは回復したときのように仕様に関
わるパラメータの変化に対応する異常状態の場合等に対
して,的確に対応することができなかった。
【0011】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,複写請負業務において,ジョブにより正確な所要
時間予測と人的・物的資源の最適配分を可能とすること
を第1の目的とする。
【0012】また,本発明は,上記に鑑みてなされたも
のであって,複写請負業務において,複写依頼の優先項
目に対しても正確に対応可能にすることを第2の目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る複写管理システムにあっては,複
写印刷等の複数の記録ジョブを複数の記録装置を駆使し
て処理する複写管理システムにおいて,前記記録装置に
おける機能の異常状態および回復状態を検知する状態検
知手段と,前記記録装置における機能の異常状態および
回復状態に関わる情報を入力する状態入力手段と,前記
状態検知手段あるいは前記状態入力手段からの情報を通
報する状態通報手段と,前記状態検知手段からの情報や
前記記録装置に関連する各機能の割り付け設定情報を記
憶しておく記憶手段と,複数の記録ジョブを実行する記
録装置および実行スケジュールを予約決定する管理手段
とを具備するものである。
【0014】また,請求項2に係る複写管理システムに
あっては,複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の記録
装置を駆使して処理する複写管理システムにおいて,前
記記録装置における機能の異常状態および回復状態を検
知する状態検知手段と,前記記録装置における機能の異
常状態および回復状態に関わる情報を入力する状態入力
手段と,前記状態検知手段あるいは前記状態入力手段か
らの情報を通報する状態通報手段と,前記状態検知手段
からの情報や前記記録装置に関連する各機能の割り付け
設定情報を記憶しておく記憶手段と,前記機能の異常状
態および回復状態に基づいて前記実行スケジュールの再
割付の判定を行い,複数の記録ジョブを実行する記録装
置および実行スケジュールを予約決定する管理手段とを
具備するものである。
【0015】また,請求項3に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,記録装置のジョブ実行に関
わる機能の一部が異常状態である場合,該機能を使用す
るジョブに対して,前記記録装置への割り付けを禁止す
るものである。
【0016】また,請求項4に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,記録装置自体が動作不可能
状態である場合,該記録装置へのジョブの割付を禁止す
るものである。
【0017】また,請求項5に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,異常状態であると検知ある
いは入力され記録装置に対し,既に予約されているジョ
ブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能が異常
状態である場合,前記予約ジョブを対象として再割付を
実行するものである。
【0018】また,請求項6に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,異常状態であると検知ある
いは入力された記録装置に対し,既に予約されているジ
ョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能が異
常状態ではない場合,全ての予約済みジョブに対して再
割付を実行しないものである。
【0019】また,請求項7に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,異常状態であると検知ある
いは入力された記録装置に対し,既に予約されているジ
ョブが存在しない場合,全ての予約済みジョブに対して
再割付を実行しないものである。
【0020】また,請求項8に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,予約ジョブ実行に関わる記
録装置の機能が異常状態から回復した場合,該回復した
機能を使用する全ての予約ジョブを対象として再割付を
実行するものである。
【0021】また,請求項9に係る複写管理システムに
あっては,前記管理手段は,前記記録装置のジョブ実行
速度に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあるい
は回復したことを,前記状態検知手段あるいは前記状態
入力手段により検知または入力された場合,該検知また
は入力された結果に基づいて,新たなジョブを実行する
に要する時間を予測し,該予測値によって実行させる記
録装置および(あるいは)実行スケジューリングを決定
するものである。
【0022】また,請求項10に係る複写管理システム
にあっては,前記管理手段は,ジョブ実行速度に関わる
機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは回復した記
録装置に限定して,実行スケジューリングを決定するも
のである。
【0023】また,請求項11に係る複写管理システム
にあっては,前記管理手段は,割付に際して納期オーバ
ーのジョブが生じた場合,全ての記録装置を対象として
割付を実行するものである。
【0024】また,請求項12に係る複写管理システム
にあっては,複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の記
録装置を駆使して処理する複写管理システムにおいて,
複数の記録装置の仕上がり品質および(あるいは)操作
者の熟練度に関するデータ等を登録するシステム設定手
段と,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入
力する依頼受付手段と,前記システム設定手段で登録さ
れたデータに基づいて記録装置および(あるいは)操作
者の割り付けを決定する割付手段とを具備するものであ
る。
【0025】また,請求項13に係る複写管理システム
にあっては,複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の記
録装置を駆使して処理する複写管理システムにおいて,
複数の記録装置の仕上がり品質および(あるいは)操作
者の熟練度に関するデータ等を登録するシステム設定手
段と,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入
力する依頼受付手段と,ユーザーより依頼された新たな
ジョブを実行するに要する時間を予測するジョブ所要時
間算出手段と,前記ジョブ所要時間算出手段の予測結果
に基づいてジョブ開始時刻を決定する割付手段と,前記
優先項目が記録ジョブの完了納期に関するものである場
合に,上記予測値を修正する納期調整手段とを具備する
ものである。
【0026】また,請求項14に係る複写管理システム
にあっては,前記ジョブ所要時間算出手段は,前記優先
項目が記録ジョブの納期に関するものである場合に,前
記ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の標準記
録処理能力で処理するものとして算出される所要時間標
準値と余裕度係数との積として所要時間を,前記余裕度
係数を通常よりも大きく修正して算出するものである。
【0027】また,請求項15に係る複写管理システム
にあっては,前記ジョブ所要時間算出手段は,前記優先
項目が記録ジョブの納期に関するものである場合に,前
記ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の標準記
録処理能力で処理するものとして算出される所要時間標
準値と余裕度係数との積として所要時間を,前記所要時
間を通常よりも大きく修正して算出するものである。
【0028】
【作用】本発明に係る複写管理システム(請求項1)
は,状態検知手段により記録装置における機能の異常状
態および回復状態を検知し,あるいは,状態入力手段に
より記録装置における機能の異常状態および回復状態に
関わる情報が入力されることにより,所有する記録装置
における故障等の異常状態を的確に把握し,また,上記
異常状態を記憶手段に記憶しておくことにより,以降割
付するための情報とし,さらに,上記記憶手段の記憶情
報により,複数の記録ジョブを実行する記録装置および
実行スケジュールを予約決定する。
【0029】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項2)は,状態検知手段により記録装置における機能
の異常状態および回復状態を検知し,あるいは,状態入
力手段により記録装置における機能の異常状態および回
復状態に関わる情報が入力されることにより,所有する
記録装置における故障等の異常状態を的確に把握し,ま
た,上記異常状態を記憶手段に記憶しておくことによ
り,以降割付するための情報とし,さらに,上記記憶手
段に記憶された機能の異常状態および回復状態に基づい
て前記実行スケジュールの再割付の判定を行い,複数の
記録ジョブを実行する記録装置および実行スケジュール
を予約決定する。
【0030】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項3)は,前記管理手段により記録装置のジョブ実行
に関わる機能の一部が異常状態である場合,該機能を使
用するジョブに対して,記録装置への割り付けを禁止す
ることにより,最新の所有する記録装置に関する情報を
フィードバックして的確な割付を実行すると共に,未然
に使用不可能な記録装置への割付を回避して,より効率
的な割付作業を実現し,さらに,記録装置の一部の機能
が使用不可の状態でも,使用可能な機能のみを積極的に
活用して割付を禁止することなく実行し,所有する記録
装置を効率的に運用する。
【0031】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項4)は,管理手段により記録装置自体が動作不可能
状態である場合,該記録装置へのジョブの割付を禁止す
ることにより,最新の所有する記録装置に関する情報を
フィードバックして的確な割付を実行すると共に,未然
に使用不可能な記録装置への割付を回避して,より効率
的な割付作業を実現する。
【0032】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項5)は,管理手段により異常状態であると検知ある
いは入力され記録装置に対し,既に予約されているジョ
ブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能が異常
状態である場合,前記予約ジョブを対象として再割付を
実行することにより,必要最小限のジョブに対し再割付
を可能とし,さらに,ジョブの使用予定記録装置の変更
を最小限に抑えて,作業者に対する負荷を軽減し,不必
要な混乱を回避させる。
【0033】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項6)は,管理手段により,異常状態であると検知あ
るいは入力された記録装置に対し,既に予約されている
ジョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能が
異常状態ではない場合,全ての予約済みジョブに対して
再割付を実行しないことにより,不必要な再割付を制限
し,ジョブの使用予定記録装置の変更を抑えて,不用意
な割付を排除し,作業者に対しての負荷を軽減し,不必
要な混乱を回避させる。
【0034】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項7)は,管理手段により,異常状態であると検知あ
るいは入力された記録装置に対し,既に予約されている
ジョブが存在しない場合,全ての予約済みジョブに対し
て再割付を実行しないことにより,不必要な再割付を制
限し,ジョブの使用予定記録装置の変更を抑えて,不用
意な割付を排除し,作業者に対しての負荷を軽減し,不
必要な混乱を回避させる。
【0035】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項8)は,管理手段により,予約ジョブ実行に関わる
記録装置の機能が異常状態から回復した場合,該回復し
た機能を使用する全ての予約ジョブを対象として再割付
を実行することにより,記録装置当たりの割当ジョブ数
を減少させて記録装置の負荷を軽減し,また,割付にお
いても受付ジョブが納期内完了不可であったジョブも納
期内に完了させるようにする。
【0036】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項9)は,管理手段により,記録装置のジョブ実行速
度に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは
回復したことを,状態検知手段あるいは状態入力手段に
より検知または入力された場合,該検知または入力され
た結果に基づいて,新たなジョブを実行するに要する時
間を予測し,該予測値によって実行させる記録装置およ
び(あるいは)実行スケジューリングを決定することに
より,異常状態でジョブの所要時間が延長することを早
期に把握し,より的確な割付処理を実行する。
【0037】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項10)は,管理手段により,ジョブ実行速度に関わ
る機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは回復した
記録装置に限定して,実行スケジューリングを決定す
る。
【0038】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項11)は,割付に際して納期オーバーのジョブが生
じた場合,全ての記録装置を対象として割付を実行す
る。
【0039】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項12)は,複数の記録装置の仕上がり品質および
(あるいは)操作者の熟練度に関するデータ等を登録
し,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入力
し,上記登録されたデータに基づいて記録装置および
(あるいは)操作者の割り付けを決定することにより,
ユーザーの希望する項目に対応したジョブを実行する。
【0040】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項13)は,複数の記録装置の仕上がり品質および
(あるいは)操作者の熟練度に関するデータ等を登録
し,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入力
し,ユーザーより依頼された新たなジョブを実行するに
要する時間を予測し,該予測結果に基づいてジョブ開始
時刻を決定すると共に,優先項目が記録ジョブの完了納
期に関するものである場合に,上記予測値を修正する。
【0041】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項14)は,ジョブ所要時間算出手段により,優先項
目が記録ジョブの納期に関するものである場合に,ジョ
ブを記録装置および(あるいは)操作者の標準記録処理
能力で処理するものとして算出される所要時間標準値と
余裕度係数との積として所要時間を,該余裕度係数を通
常よりも大きく修正して算出する。
【0042】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項15)は,ジョブ所要時間算出手段により,優先項
目が記録ジョブの納期に関するものである場合に,前記
ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の標準記録
処理能力で処理するものとして算出される所要時間標準
値と余裕度係数との積として所要時間を,該所要時間を
通常よりも大きく修正して算出する。
【0043】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は,本発明に係る複写管理システムの
構成を示す説明図である。また,図2は,図1における
複写管理システムのブロック図である。図において,1
01は複写機A,102は複写機B,103は複写機
C,104は複写機Dであり,各々構成が同一,あるい
は異なる。例えば,本実施例では,複写機Aは両面ユニ
ットとソータを装備し,複写機BはRDHタイプのAD
F装置を有したフィニッシャータイプ,複写機Cはデジ
タル複写機,複写機Dはカラー複写機というような組み
合わせとする。また,105は穴開け,折り,合紙,糊
付け,綴じ,製本等の後処理を行う後処理装置である。
このように,本実施例では,複数の記録装置として,複
写機A〜Dおよび後処理装置105を用いるものとす
る。
【0044】また,複写機A〜D,および後処理装置1
05には,それぞれ端末装置106〜110が通信回線
111を介し,中央管理装置112の通信制御ユニット
113と接続されている。また,中央管理装置112に
は,以下のユニットが接続されている。すなわち,表示
装置114,出力装置115,入力装置116,読取装
置117,OCR(光学式文字読取装置)118,記憶
装置119,外部インターフェイスユニット120が接
続されている。
【0045】表示装置114は,予約スケジューリング
テーブル表示,依頼内容入力画面,問い合わせ情報,複
写依頼伝票表示,複写依頼内容,各複写機のロギングデ
ータ等の中央管理装置112の有するモード・処理内容
に関連する内容を表示するためにLCDやCRT等を用
いる。出力装置115は,複写依頼伝票,複写依頼内
容,複写依頼に対する作業指示書等の出力を行うために
プリンタを用いる。入力装置116は,複写依頼受付時
や複写依頼問い合わせ時の各種ジョブデータ入力や,複
写依頼検索データ入力,各種コマンド等を入力するため
にキーボード,マウス,ペンキー入力等を用いる。読取
装置117は,複写依頼内容や複写したい画像データ等
を,ICカード,フロッピーディスク,光磁気ディス
ク,磁気カード等の記憶媒体を介して読み取るものであ
る。OCR118は,複写依頼内容等の読み取り等を行
うために,記載・表示データを光学的に読み取る読取部
と読取情報を認識処理する認識処理部とにより構成され
る。
【0046】記憶装置119は,上記入力装置116,
読取装置117,OCR118等の入力手段により入力
された画像データ,複写依頼内容,部門管理データ,シ
ステム構成データ,工数データ,作業者情報,依頼部門
・者コードNo,予約情報等のデータを記憶保持するた
めに磁気メモリ(ハードディスク),光磁気メモリ,半
導体メモリ,磁気テープ等を用いる。外部インターフェ
イスユニット120は,外部のワークステーションから
のジョブ予約,ジョブ問い合わせ情報等の受付,受付端
末装置201から外部のワークステーションへメール等
でリアルタイムで情報を送り表示させるものであり,L
ANや通信回線を利用したネットワークを形成してい
る。
【0047】また,121は外部インターフェイスユニ
ット120に接続された通信回線である。また,201
は,上記中央管理装置112,通信制御ユニット11
3,表示装置114,出力装置115,入力装置11
6,記憶装置119,外部インターフェイスユニット1
20から構成される受付端末装置である。
【0048】なお,上記構成は,複写機や後処理装置と
いったハードウェアに限らず小部数処理に対応させた
り,後処理装置で対応不可な後処理に対応させるため,
作業者の入手による紙折りや穴開け,仕上げが行われる
作業台を配置することが可能である。また,ジョブ割付
においては,この作業台には場所および作業者の割り付
けを行うことになる。また,この作業台に端末装置を配
置し,作業内容の指示,ジョブ開始信号およびジョブ終
了信号,トラブル発生信号を端末装置を介して実行す
る。
【0049】上記の構成において,中央管理装置112
の送信データに含まれたポーリングアドレスによって,
各複写機A〜Dに予め割当てられたアドレスと一致した
ときのみ送信データに含まれる命令信号に応答して送信
等の処理を実行する。また,同様に,任意の複写機から
送信されたデータも送信データにマシンアドレスを付与
することで可能となる。すなわち,中央管理装置112
に接続された複写機A〜Dの台数に関係なく,中央管理
装置112と任意の複写機との双方向交信を可能として
いる。
【0050】図3は,複写機の一例として,製本機を備
えた複写機の構成を示す説明図である。この複写機は,
複写機本体300と,オプショントレイ330と,製本
機350によりシステムアップされている。また,複写
機本体300は,デジタル複写機方式の装置である。図
において,301は循環型原稿搬送装置(RDH),3
02は原稿が載置されるプラテンガラス,303は原稿
を光学的にCCDにより読み取り,電気信号の画像デー
タに変換し出力するスキャナ,304は画像データに応
じてレーザダイオードを変調してレーザビームを出力す
るレーザ書込ユニット,305は静電潜像が形成される
感光体ドラム,306は帯電チャージャ,307は現像
ユニット,308は転写ベルト,309はクリーニング
ユニット,310は定着ユニット,311,312は分
岐爪である。また,313はレジストローラ,314は
給紙トレイ315〜318,両面トレイ319等から構
成される本体に内蔵された給紙装置である。
【0051】オプショントレイ330は,複写機本体3
00の給紙側に設置され,給紙装置314とは別に,大
量の記録紙を給紙するためのものであり,トレイ331
〜334が用意され,その搬送経路は,レジストローラ
313に中継されるように構成されている。
【0052】製本機350は,複写機本体300の排紙
側に設置されている。図において,351は製本機35
0入口付近に設けられ分岐爪,352は排紙トレイ,3
53はステープルトレイ,354はブラシローラ,35
5はステープラ,356は基準部材,358は用紙折り
畳み装置,359は搬送経路,360は第1折り用スト
ッパ,361は圧接用ローラ,362は折りローラ,3
63はステープル用の駆動モータ,364は搬送経路,
370は折り畳み用の駆動モータ,371はステープル
部のスタック下面の搬送経路間に設けられた分岐爪であ
る。
【0053】また,365は背面テープ貼り部であり,
テープ貼り付け部366と,テープ折り畳み部367と
で構成されている(図4参照)。
【0054】次に,以上のように構成された複写機の動
作について説明する。感光体ドラム305はドラム軸
(図示せず)に回転可能に支持されて複写開始命令等を
受けて時計方向に回転する。また,これとほぼ同時にR
DH301によってプラテンガラス302上における所
定位置に搬送された複写対象となる原稿は,スキャナ3
03により露光走査される。このとき露光照明によって
得られた原稿の反射光は,CCDにより読み取られて画
像データとして出力される。さらに,画像データに基づ
いてレーザ書込ユニット304によりレーザビームが感
光体ドラム305上に結像する。
【0055】一方,これに先立ち感光体ドラム305面
は,帯電チャージャ306によって均一に帯電されてい
るので,上記レーザビームによる光像に対応した電位の
分布による静電潜像が形成される。次に,感光体ドラム
305上の静電潜像は,現像ユニット307に収容した
トナーにより顕像(トナー像)化される。また,このと
き現像ユニット307の現像バイアスラインに対して現
像バイアス電位を印加して,感光体ドラム305に対す
るトナー付着量を制御することにより濃淡画像を調整す
る。
【0056】さらに,上記作像処理とほぼ並行して,給
紙装置314あるいはオプショントレイ330から記録
紙を給紙搬送する。すなわち,給紙トレイ315〜31
8,トレイ331〜314,および両面トレイ319の
何れかからの記録紙を選択し,所定の給紙タイミングで
給紙を実行する。例えば,給紙トレイ315から給紙す
る場合には,給紙トレイ315の給紙動作により給紙さ
れ,該給紙された記録紙は搬送路を経てレジストローラ
313に送り込まれる。記録紙は,停止しているレジス
トローラ313のニップ部分に当接することにより斜め
送り補正(スキュー補正)をされた後,感光体ドラム3
05上に形成したトナー像と位置関係が合致するタイミ
ングでレジストローラ313の再起動により搬送され
る。
【0057】次に,感光体ドラム305に記録紙が搬送
されて密着し,感光体ドラム305上のトナー像は,転
写ベルト308の作用によって上記トナー像を記録紙に
転写する。次いで,記録紙を感光体ドラム305面から
分離し,該分離した記録紙を定着ユニット310に送
る。該定着ユニット310では,記録紙に対して定着ロ
ーラと加圧ローラにより熱および圧力を加えて記録紙上
のトナー像を定着処理した後,機外(製本機350)に
排紙するか,あるいは両面コピーの場合には両面トレイ
319側へ搬送する。
【0058】転写処理後の感光体ドラム305面は,転
写後の残留トナーおよび紙粉等が付着している。このた
め,クリーニングユニット309により残留トナー等の
感光体ドラム305面上における付着物を回収する。そ
の後,感光体ドラム305の表面電位を均一化し,次の
複写処理に備えて待機状態となる。
【0059】次に,製本機350の動作について説明す
る。複写機本体300から排紙された記録紙は,後処理
が不要な場合,分岐爪351によって上方にガイドさ
れ,排紙トレイ352へ直接排出される。一方,記録紙
は,分岐爪351によって下方に案内されると,図中に
おいて左側が上になるように傾斜して設けられたステー
プルトレイ353にスタックされる。このステープルト
レイ353へ放出される記録紙は,重力およびブラシロ
ーラ354の回転によって下方に動かされ,さらに,基
準部材356に突き当たって静止する。また,記録紙
は,ステープルトレイ353にスタックするときには,
その側方に設けられたジョガー(図示せず)により,基
準部材356と協働して複数枚の記録紙を積層状態で,
かつ,端部が揃えられた状態で所定位置にスタックされ
る。
【0060】また,基準部材356は,ステープルトレ
イ353に沿って移動可能であり,平綴じ(端部綴じ)
の場合はスタック位置で,中綴じ(中央綴じ)の場合は
駆動モータ363の回転によって基準部材356がサイ
ズに合った所定位置まで移動して,ステープル処理が行
われる。ステープル処理後の記録紙は,ステープルトレ
イ353に沿って上方へ搬送され,排紙トレイ352へ
排出される。また,中綴じの場合,ステープルトレイ3
53からの排出経路に設けられた用紙折り畳み装置35
8によって綴じ部で2つ折りにされて,搬送経路359
を通り,いわゆる「中綴じ折り」製本の体裁となって排
出することもできる。
【0061】上記における用紙折り畳みは,搬送経路の
第1折り用ストッパ360と搬送ベルト背後からのロー
ラ圧接によって,記録紙が中央部(綴じ部)から折りロ
ーラ362にくわえ込まれ,搬送経路359へ進行する
ことによって行われる。駆動モータ370によって第1
折り用ストッパ360を変位させることにより,各種サ
イズの記録紙をその中央から折り畳むことができる。
【0062】また,ステープルトレイ353のスタック
面の下側に分岐爪371があり,スタック後あるいはス
テープル後の記録紙を所定量上方へ搬送し,しかる後,
分岐爪371を開状態にして逆送すると,記録紙は搬送
経路364を通って背面テープ貼り部365へ導かれ
る。
【0063】背面テープ貼り部365へ搬送されてきた
記録紙は,テープ貼り付け部366へその先行エッジが
到達して停止し,図5に示すように,記録紙面のエッジ
にテープを,その幅方向がはみ出すように貼りつけられ
る。次いで,記録紙はテープ折り畳み部367へ送ら
れ,テープが記録紙束の側面,そして,上記貼り付け面
と反対面へと折り畳み,かつ,貼り付けられて背面テー
プ貼り製本が完了し,排紙トレイ352上に排出され
る。
【0064】図6は,中央管理装置112に接続された
複数の複写機の制御系の構成を示すブロック図である。
図において,601は複写機全体の制御を実行する主制
御部である。この主制御部601には,操作制御部60
2と,光学制御部603と,AC制御部604と,RO
M,RAM,不揮発RAM等の記憶部605と,各部分
の状態を検知するセンサ606と,負荷であるSol
(ソレノイド)/モータ607と,複写機の異常状態や
その回復状態等を検知する状態検知部608と,通信制
御ユニット113とが接続されている。また,操作制御
部602には,複写機モード設定等の他に複写機の状態
変化をオペレータがマニュアルで入力するためのキーS
W609,LCD,LED等による表示部610と,圧
板検知SW611とが接続されている。
【0065】また,光学制御部603には,レンズ位置
を移動するためのレンズモータ612,キャリッジを操
作するためのスキャナモータ613,APSセンサ
(1)614,APSセンサ(2)615が接続されて
いる。また,AC制御部604には,露光ランプ61
6,定着ヒータ617,メインモータ618,現像モー
タ619,搬送モータ620,給紙モータ621が接続
されている。
【0066】次に,以上のように構成された複写機の制
御系の動作について説明する。例えば,主制御部601
は,操作部(図示せず)において操作が行われると,入
力されたデータが操作制御部602を介して入力され,
光学制御部603あるいはAC制御部604を介して各
部に制御信号を出力し,対応する制御を実行する。ま
た,必要な表示データを操作制御部602を介して出力
する。
【0067】また,通信制御ユニット113は,中央管
理装置112との信号の送受信を実行するものであり,
例えば,信号出力時にパラレル信号をシリアル信号に変
換したり,信号入力時にシリアル信号をパラレル信号に
変換したり,TTLレベルとRS232Cレベルの信号
レベルとの相互間の変換等を実行する。なお,通信制御
ユニット113は,一般に主制御部601によって,送
受信が制御されるようになっているが,必ずしもこの限
りではない。
【0068】受付端末装置201は,複写機側に中央管
理装置112と連結する手段を有していない状態(ハー
ド的あるいはソフト的にサポートされていない状態)で
あった場合でも,この受付端末装置201により通信制
御ユニット113によって中央管理装置112とデータ
の送受信を行うことができる。そして,受付端末装置2
01は,複写機側からの情報をキーボードから入力し中
央管理装置112へ送ることができる。また,反対に中
央管理装置112から複写機に対する指示,命令,各情
報等も受付端末装置201の表示装置に表示し,オペレ
ータに指示,命令,参考情報等を与えることができるよ
うになっている。
【0069】また,上記の機能は,複写機と中央管理装
置112とが接続状態であっても,複写機の表示が各情
報やデータを入力したり表示したりするのに適していな
い(キャラクタ表示不可,固定パターン,画面サイズが
小さい等)場合であっても有効である。また,状態検知
部608は,装置の異常状態を監視し,異常状態への移
行,回復を検知しており,その検知内容を記憶部605
に記憶する。
【0070】図7は,中央管理装置112の構成を示す
ブロック図である。図において,701は中央管理装置
112全体の制御を司るCPUである。このCPU70
1には,バス702を介して,CPU701を動作させ
予約処理等を実行させるための制御プログラムデータ等
が記憶されているROM703と,各種モードのテンポ
ラリーなデータを一時的に記憶し電源OFFにてデータ
が消失するRAM704と,システム構成データ,工数
データ,作業者情報,依頼部門・依頼者コードNoやロ
ギングデータ,ジャム回数,サービスマンコール回数,
通紙枚数といった各マシンの特性データ等を記憶し,電
源OFFでもデータが消失しない不揮発RAM705
と,CPU701にタイミング信号を供給したり予約処
理において時間生成を行うタイマ706と,入出力ポー
ト707と,通信制御ユニット113とが接続されてい
る。また,入出力ポート706には,表示装置114
と,出力装置115と,入力装置116と,読取装置1
17,OCR118と,記憶装置119と,外部インタ
ーフェイス120とが接続されている。
【0071】次に,以上のように構成された中央管理装
置112の動作について説明する。中央管理装置112
は,通信制御ユニット113を介して各複写機A〜D,
後処理装置105に装着された端末装置106〜110
との通信を行う。このとき中央管理装置112は,記憶
装置119に記憶されている入力装置116から入力さ
れた複写依頼情報や,読取装置117やOCR118に
より読み込まれた画像情報データを送出する。
【0072】同様に,中央管理装置112は,各複写機
A〜D,後処理装置105へのジョブ開始/終了信号,
マシン状態信号(ジャム状態,SC状態,機能ダウン状
態,稼動/休止状態,マシンメンテナンス状態等),サ
ービスマンコール情報,ジャム回数,給紙枚数といった
ロギング情報データ,トナー,記録紙,現像剤,ステー
プル数といったサプライ情報を送出する。また,中央管
理装置112は,各複写機A〜Dに読取装置(複写依頼
情報,画像データ等)が装備されていれば,そのデータ
も送出することができる。これにより,中央管理装置1
12は,リンクした各複写機A〜D,後処理装置105
の絶えず交信される最新のデータを得ることが可能とな
り,予約スケジューリングにおいて的確で,かつ,精度
の高い予約スケジューリングを実行することができる。
【0073】なお,上記において,各機器が入出力ポー
ト707に接続されているが,この限りではなく,通信
制御ユニット113にも同様に接続することもできる。
この接続構成により,複数の場所に入力装置116,読
取装置117,OCR118,表示装置114等を配置
することができ,各端末装置106〜110から予約ジ
ョブの入力や予約問い合わせといったことも可能とな
る。
【0074】また,外部インターフェイスユニット12
0を介して,外部のワークステーションからのジョブ予
約,ジョブ問い合わせ,ジョブ情報の送出や,問い合わ
せ情報に対する回答,ジョブ仕上がり時間の変更情報,
ジョブ完成情報等を外部のワークステーションへメール
等でリアルタイムで送り,表示させることもできる。さ
らに,複写機A〜Dをプリンタ装置として使用したい場
合等においては,外部インターフェイスユニット120
を介し画像データ,文字データを中央管理装置112へ
送り,前述した記憶装置119に予約順まで蓄えておく
こともできる。
【0075】図8は,中央管理装置112の機能を示す
ブロック図である。中央管理装置112には,上記構成
に加えて,システム設定手段801と,依頼受付手段8
02と,ジョブ工数算出手段803と,ジョブ所要時間
算出手段804と,割付手段806と再割付実行判断手
段807等が接続されたジョブ予約処理手段805と,
納期調整手段808と,ジョブ問合せ処理手段809
と,ビリング処理手段810とが接続されている。以
下,上記各手段の処理内容について説明する。
【0076】(1) システム設定手段801の処理 ここでは前述の図1および図2に示すシステム構成を設
定する。システム設定手段801は,システムを初期に
立ち上げたりするとき,マシンの故障,人的資源の変更
等のシステム構成に変更が生じた場合に起動される。こ
れらの情報は,設定/変更後の新規予約受付やジョブ割
付けはもとより,既に予約受け付けされたジョブ割付け
にも反映されることになる。以下,システムに関連する
各情報設定の項目の一例を示す。
【0077】・システムを構成する複写機,後処理装置
のアドレス設定 ・システムを構成する複写機,後処理装置の設定 ・システムを構成する複写機,後処理装置の種類,性能
の設定(生産性(各モード毎),付加モード(機能),
ジャムデータ,工数パラメータ) ・予約優先情報 ・各複写機,後処理装置の故障情報設定 ・各複写機,後処理装置の故障やメンテナンス等,シス
テムから該装置を切り離す場合の削除装置設定 ・各複写機,後処理装置のメンテナンス情報設定
【0078】・作業者情報設定(作業者名,熟練度情
報,勤務時間情報等) ・各複写機,後処理装置と作業者との対応関係の定義 ・依頼者情報(依頼者,部門名,部門コード等)の設定 ・依頼者のクレーム履歴情報 ・予約割付処理のための各情報設定 ・予約割付処理のための稼動日,時間情報設定 ・サプライ情報(記録紙,トナー,現像剤,ステープ
ル,表紙シート,色紙,糊等) ・ビリング処理手段810において料金算出,管理の基
礎データとなる諸情報(コピー1枚当たりの料金,記録
紙サイズ毎のコピー料金,後処理実施(製本処理)のた
めの料金,各種記録紙の値段(特殊紙を含む),搬送料
金等)
【0079】(2) 依頼受付手段802の処理 複写依頼を受け付ける工程である。一般には依頼者が受
付窓口へ出向き原稿持参にて複写依頼を行う。複写依頼
表にコピー部数,コピーサイズ,変倍サイズ,後処理情
報,指定納期等が記載されている。なお,受付の形態は
この限りではなく,端末からのジョブ依頼内容を入力し
たり,複写依頼したい画像データ等をICカード,フロ
ッピーディスク,光磁気ディスク,磁気カード等の記憶
媒体を介して読取装置117から読み取らせてもよい。
さらに,通信回線やネットワークを介して記憶装置11
9に複写依頼したい画像データ等を送ってもよい。
【0080】また,ジョブ情報としては以下の項目が挙
げられる。 ・複写機種類(ジアゾ,PPC等) ・原稿サイズ,枚数および原稿状態 ・記録紙サイズ,記録紙種類 ・複写モード(綴じ代,変倍,両面,表紙等) ・後処理の有無(ステープル,製本等) ・複写部数 ・希望納期 ・その他の要望事項
【0081】また,受付内容の読み取りは,OCR11
8等の入力手段を備えていれば,依頼表の複写依頼内容
や記載・表示データを光学的に読み取ることができる。
受付内容の入力は,入力装置116により,オペレータ
あるいは依頼者が,複写依頼受付時の各種ジョブデータ
を入力する。この入力にあたり,表示装置114にジョ
ブ内容入力ガイダンス等を設けることで,対話処理的に
ジョブデータ内容を入力することが可能である。
【0082】・依頼者コードは登録者であるかの確認 ・入力内容のチェック (記載内容の整合性のチェック,記載洩れ等,ジョブ予
約処理,割り付け処理に先立ち,ジョブ内容の再問い合
わせの手間を省いたり,不明点,明らかなる間違いを訂
正し,予約作業効率を高めるため第1次チェックを実施
する)。以下,その内容の一例を示す。
【0083】指定納期は妥当であるか(日付,時間,
定休日,休日,受入時刻と納期時刻との整合) 原稿枚数 検印はあるかの確認 スペックオーバー(構成システムでの処理範囲外,例
えば,A0判対応,カラー,両面,変倍率等) 条件不備(記入洩れ等,例えば,原稿枚数,綴じ代モ
ードにおける綴じ代値の記入洩れ等) 不整合性(モードの排他性項目のチェック:両面原稿
での片面>両面モード指定,両面>片面モード裏綴じ代
指定等)
【0084】・入力内容のチェック処理に基づくアクシ
ョン 入力内容のチェック処理に基づき,以下のような処理を
実行して,入力内容のチェック処理効率を高める。 入力内容をチェックし,NG項目を表示する。 入力内容をチェックし,NG項目を訂正する。 入力内容をチェックし,NG項目の再入力を促し新規
内容を登録する。 入力内容をチェックし,NG項目をキャンセルする。
【0085】また,上記の項目をパスし,さらに,ジョ
ブ予約処理,割り付けが完了した時点で以下の項目が実
行される。 問い合わせ,管理のための複写依頼Noを付与する。 ジョブ受付時刻の登録 受付内容の出力(受付依頼者控用,コピーセンター管
理用)
【0086】(3) ジョブ工数算出手段803の処理 依頼された複写ジョブ内容を機能単位であるプロセスに
展開し,ジョブ所要時間算出手段804のための基礎デ
ータとなるジョブ工数を算出する。
【0087】(4) ジョブ所要時間算出手段804の
処理 ジョブ工数算出手段803により求められたジョブプロ
セスデータに基づいて,ジョブ所要時間を算出する。な
お,このジョブ所要時間は,あくまでもジョブ内容入力
データに基づく初期所要時間予測値であり,ジョブ実行
により変化する。例えば,申告原稿枚数と実原稿枚数と
の不一致,マシントラブルによる所要時間の増大等であ
る。
【0088】なお,ジョブ所要時間は,同一コピースピ
ード(CPM)でも,各モードにおける各々の複写機の
動作様式(自動原稿搬送装置のモード:RDH,AD
F),オプション(ソータ,フィニッシャー等)装着状
態に応じて異なる。例えば,片面モードでn部のコピー
をとる場合,自動原稿搬送装置が,ADFモードと,セ
ット枚数分原稿をリサイクルさせて1対1でコピーをと
るリサイクルモードでは,以下に示す所要時間算出式も
異なる。
【0089】すなわち, ADFモードの所要時間は,(原稿枚数×(原稿入替
時間+(Trp×n))×Y1+Y2 により求められ, リサイクルモードの所要時間は, (原稿枚数×(原稿入替時間+Trp)×Y1+Y2 により求められる。 なお,Trp:リピート時のコピー1枚当たりにかかる
時間 n:複写セット枚数 Y1:原稿枚数,セット部数に比例する余裕度 Y2:ジョブに付随する余裕時間(原稿枚数,セット部
数に比例しない)
【0090】さらに,ジョブ受付所要時間は,ある複写
機とある後処理装置といったように,複写機と後処理装
置との組み合わせによっても異なってくる。また,受付
処理において,ジョブ依頼者に対し仕上がり時間回答
は,ジョブ所要時間算出手段804で算出された初期所
要時間予測値とジョブ前段階処理,マシントラブル等に
対する所要時間を吸収するために余裕度(係数)を乗じ
たり,余裕時間を加えたりした結果を基に,ジョブ予約
・割り付けして求められる。
【0091】(5) ジョブ予約処理手段805の処理 ここでは割付処理や予約処理に付随する様々な処理を司
る。その一例を以下に示す。 ・作業者の予約登録 ・記録紙,特殊紙,糊,ステープルの在庫確認と前予約 ・装置の予約登録(複写機,後処理装置) ・予約成立時の納期回答 ・割り付け確定時の複写依頼Noの登録 ・予約エラー処理(納期調整が必要か否かの判断,受付
での納期変更依頼の要請等) ・割付手段806による処理
【0092】(6) 割付手段806の処理 システム設定手段801により登録された物的資源,人
的資源の各種情報に基づいて割り付けが行われる。な
お,システム設定手段801により登録された物的資
源,人的資源の各種情報の再設定/修正/変更が生じた
場合,予約受付やジョブ割付はもちろんのこと,既に予
約受付されたジョブ割付にも反映されることになる(既
予約受付ジョブの再割り付け)。ここでは以下の項目を
割り付ける。
【0093】・装置(複写機,後処理装置) ・作業者 ・時間(開始時間,終了時間,納期) ・記録紙,特殊紙,糊,ステープル等のサプライ
【0094】また,割り付けにて考慮される項目の一例
を以下に示す。 ・ジョブの特殊性(OHPシート,ステープル処理等の
専用マシンが必要か否かの有無) ・希望納期優先(前方向予約,後方向予約) ・複写,後処理マシンの空き情報(稼動率) ・マシン特性(画質,倍率精度,スピード等) ・マシン/機能故障情報 ・作業者出欠勤状況 ・作業者熟練情報
【0095】さらに,再割り付けが実行されるケースと
して以下の項目が挙げられる。 ・システム構成マシンに停止,故障状態が発生したとき ・システム構成マシンに機能削除が発生したとき ・システム構成マシンに停止,故障状態,機能削除が発
生し解除されたとき ・依頼受付時の申請原稿枚数とジョブ実行とによる確定
原稿枚数に違いがあったとき ・割り込みジョブの発生時
【0096】(7) ジョブ実行処理 ジョブ実行に際し,ジョブ内容(複写依頼Noの付いた
依頼伝票)と原稿の配付が必要である。一般には,作業
管理者が中央管理装置112のジョブ問合せ処理手段8
09により依頼伝票と原稿とが保管されている原稿保管
棚から複写依頼Noが何番のジョブをどこのマシンへ配
付するかを確認した後に配付する。そして,作業者は,
ジョブの依頼伝票をみてジョブを実行する。
【0097】また,上記に限らず図1および図2に示す
構成において,中央管理装置112から次ジョブの依頼
内容を通信回線111を介して各複写機A〜Dや後処理
装置105へ送信することも可能である。これにより各
複写機A〜Dや後処理装置105に作業者がマニュアル
でジョブ内容を入力する必要がなくなる。また,原稿も
スキャナ(図示せず)や読取装置117,OCR118
により読み取られた画像データを各複写機A〜Dに送る
ようにしてもよい。さらに,各複写機A〜Dの作業者が
端末装置106〜110を介して中央管理装置112を
アクセスし,次ジョブ依頼内容を表示させてもよい。
【0098】また,以下に示す項目例を通信回線111
を介して各複写機A〜Dや後処理装置105から中央管
理装置112へリアルタイムに送ることも可能である。 ・各マシンより各ジョブに対応したジョブ開始,終了,
中断信号 ・確定した原稿枚数 ・マシン停止,故障状態の通報 ・マシン停止,故障状態からの回復情報の通報 ・トナーエンド,ペーパーエンドの情報通報 ・トナーエンド,ペーパーエンドの回復情報通報 ・ジャム状態発生情報の通報 ・ジャム状態回復情報の通報
【0099】上記8項目の内容は,中央管理装置112
に送られシステム設定手段801の各複写機A〜Dや後
処理装置105の故障情報やメンテナンス情報として登
録される。この結果,次の予約・割付処理にフィードバ
ックされることになる。例えば,機能障害でマシン停止
が発生し,引き続き予約されているジョブの実行が行え
なくなった場合,各マシンに対し再予約を行い,再割り
付けを実行する。
【0100】(8) 納期調整手段808の処理 以下に示すような事象が発生した場合,納期調整を行う
モードである。 ・ジョブ実行中マシン停止,故障による納期遅れ ・資材在庫切れ等の不測によるジョブ実行不可能状態発
生による納期遅れ ・再割り付け発生による納期変更が生じた場合
【0101】また,上記のような納期遅れ状態が発生し
た場合,以下に示すような処理が実行される。 ・希望納期を守るため,再割り付け実行による調整 ・上記NGの場合,納期変更の旨を依頼者へ連絡,さら
に,更新納期の調整と決定
【0102】(9) ジョブ問合せ処理手段809の処
理 各マシンより各ジョブに対応したジョブ開始,終了,中
断信号が,通信回線111を介して各複写機A〜Dや後
処理装置105から中央管理装置112へリアルタイム
に送られ,受付ジョブの状態を知ることができる。複写
依頼Noを入力して現在のジョブの所在地(待機,処理
中,受付棚,発送済み等)を知らせる。具体的には,以
下に示すような処理を実行する。
【0103】・上記の内容を表示装置114に表示す
る。また,外部インターフェイスユニット120に接続
しているワークステーション等に表示するようにしても
よい。 ・納期遅れジョブに対する対応(納期遅れ複写依頼No
の表示,遅れ時間の表示,仕上がり予想時間の表示,納
期遅れ情報の自動通報等) ・複写依頼(複写依頼Noに対応づけられている)に対
する進捗状況表示機能 ・作業管理者が原稿保管棚からマシンに転送する依頼伝
票,原稿の複写依頼Noを検索することも可能である。 ・マシン作業者による次ジョブの複写依頼Noや複写依
頼内容の検索
【0104】(10) ビリング処理手段810の処理 依頼受付内容(白黒,カラー,両面,記録紙サイズ,後
処理の有無,依頼部数,特殊紙使用の有無等)およびジ
ョブ実行結果データ(実原稿枚数)により各ジョブ毎,
各ユーザー(部門コード)毎の料金管理,ロギングデー
タ管理を行う。具体的には,以下のような処理を実行す
る。
【0105】 ・各ユーザー(部門コード)毎の料金管理処理 ・各ユーザー(部門コード)毎の料金算出処理 ・各ユーザー(部門コード)への料金請求処理(請求書
の発行) ・各ユーザー(部門コード)からの料金問い合わせ処理 各ユーザー(部門コード)毎の予算残料金回答 各ユーザー(部門コード)毎の料金詳細回答処理ジョ
ブ依頼者名,受付時刻,依頼部数等の依頼内容の検索,
出力,表示
【0106】(11) 再割付実行判定手段807の処
理 マシンダウン発生やマシン回復情報等に基づいて,再割
付けを実行するか否かの判定を行う。
【0107】図9は,複写依頼システムにおける動作処
理を示すフローチャートである。この処理は,中央管理
装置112およびシステム上で実行されるものである。
図において,本処理が開始されると,まず,システム立
ち上げ時やシステム変更,修正時に行われるシステム設
定の処理を実行する(S901)。次いで,待機ジョブ
に対する依頼問い合わせがあるか否かを判断する(S9
02)。このとき依頼問い合わせがないと判断したとき
には,さらに,ジョブ進捗問い合わせがあるか否かを判
断する(S903)。一方,上記ステップS902にお
いて,依頼問い合わせがあると判断したときには,依頼
問合せ処理を実行し(S906),上記ステップS90
3に移行する。
【0108】また,上記ステップS903において,ジ
ョブ進捗問い合わせがあると判断したときには,ジョブ
進捗問合せ処理を実行する(S907)。一方,上記ス
テップS903において,ジョブ進捗問い合わせがない
と判断したときには,さらに,複写依頼有りか否かを判
断する(S904)。ここで複写依頼有りと判断したと
きには,さらに,依頼内容のチェックを実行する(S9
05)。この依頼内容のチェックにおいてNGであると
判断したときには,依頼内容修正処理を実行する(S9
08)。一方,上記ステップS905において,依頼内
容がOKであると判断したときには,依頼ジョブのジョ
ブ工数を算出し(S909),依頼内容やジョブ工数に
基づき初期ジョブ所要時間の予測を実行する(S91
0)。
【0109】次いで,上記初期ジョブ所要時間予測デー
タに基づいて作業者やマシンの割り付け処理の判断を実
行する(S911)。ここで割付けがNGであると判断
したときには,依頼受付NG処理を実行し(S91
2),上記ステップS902に戻る。一方,上記ステッ
プS911において,割付けがOKであると判断したと
きには,依頼ジョブに対する依頼受付登録を実行する
(S913)。なお,この依頼受付登録では,本システ
ムにおける上記ジョブに対するジョブコードNo等が付
与される。このジョブコードNo等により進捗状況,割
付等が管理されることになる。
【0110】さらに,依頼受付登録が完了すると,依頼
者等に対し納期回答がなされる(S914)。これは上
記ステップS910において求めた初期ジョブ所要時間
予測データに基づいたものであり,マシントラブル等が
発生し修正される可能性のあるデータである。次いで,
待機ジョブがあるか否かを判断する(S915)。ここ
で待機ジョブがあると判断したときには,そのジョブを
実行する(S916)。その後,このジョブ実行中に,
実際のジョブの実行およびシステム上でのトラブル発生
からジョブの開始,終了時刻,確定原稿枚数が申告枚数
と不一致である等の不具合が発生したか否かを判断する
(S917)。ここで不具合が発生したと判断したとき
には,さらに,再割り付けが必要であるか否かを判断す
る(S918)。ここで再割り付けが必要であると判断
したときには,ジョブ所要時間予測,再割り付け処理実
行,依頼受付更新,納期遅れ通報等を実行し(S91
9),上記ステップS902に戻り,同様の処理を繰り
返し実行する。
【0111】図10は,複写依頼動作における表示装置
114の画面展開例を示す説明図である。すなわち,複
写依頼受付システムの中央管理装置112における表示
装置114の画面構成を示している。ここでは,大きく
分けて通常の表示画面である初期モード選択画面100
1と,不具合が発生した場合のエラー処理画面1002
に分けている。なお,この2つの画面に限定されるもの
ではない。
【0112】初期モード選択画面1001では,システ
ム設定画面1003,依頼受付入力画面1004,クレ
ーム内容登録画面1005,割り付け処理画面100
6,問い合わせ内容表示画面1007が表示される。そ
して,ここで,システム設定,依頼受付処理,クレーム
登録処理,割付処理,各種問い合わせ処理等を実行す
る。また,エラー処理画面1002は,さらに,不具合
マシン発生表示画面,予約NGジョブ発生表示画面,再
割り付け状態発生表示画面等が用意され,不具合マシン
発生表示,予約NGジョブ発生表示,再割付が必要とな
った場合の警告等が表示される。
【0113】〔実施例1〕図11は,実施例1に係るメ
イン処理を示すフローチャートである。図において,本
処理が開始されると,まず,複写機A〜Dおよび後処理
装置といった記録装置群の中で,該記録装置の状態に変
化が生じたか否かを判断する(S1101)。この装置
の状態の変化は,複数の記録装置群における機能の異常
状態または回復状態,および上記記録装置の異常状態あ
るいは回復状態等を検知する受付端末装置201あるい
は状態検知部608により入力された情報に基づいて判
断する。また,この受付端末装置201あるいは状態検
知部608からの検知情報は,これらを通報する通信制
御ユニット113により,中央管理装置112に取り込
まれる。
【0114】上記ステップS1101において,記録装
置の状態に変化が生じたと判断したときには,受付端末
装置201あるいは状態検知部608により入力された
情報に基づき,状態の変化が生じたアドレス番号iを記
憶装置119に記憶する(S1102)。次いで,記録
装置の状態変化がマシンダウンであるか否かを判断する
(S1103)。ここでマシンダウンではないと判断し
たときには,さらに,一部機能(モード)の状態変化で
あるか否かを判断する(S1104)。このとき一部機
能(モード)の状態変化であると判断したときには,さ
らに,異常状態への移行であるか否かを判断する(S1
105)。ここで異常状態への移行ではないと判断した
ときには,異常状態からの回復か否かを判断する(S1
106)。
【0115】上記ステップS1106において,異常状
態からの回復であると判断したときには,記録装置
(i)の異常状態からの回復モードに対する割付禁止フ
ラグ(タイプ1)をリセットする(S1107)。次い
で,ジョブ再割付判定処理C(図14参照)を実行して
(S1108),本処理をリターンする。
【0116】一方,上記ステップS1103において,
マシンダウンであると判断したときには,さらに,異常
状態への移行であるか否かを判断する(S1109)。
ここで異常状態への移行ではないと判断したときには,
異常状態からの回復か否かを判断する(S1110)。
このとき異常状態からの回復であると判断したときに
は,異常状態から回復した記録装置(i)に対する割付
禁止フラグ(タイプ2)をリセットし(S1111),
上記ステップS1108に移行する。また,上記ステッ
プS1104において,一部機能(モード)の状態変化
ではないと判断したときには,さらに,ジョブ実行速度
に関する仕様(パラメータ)変更であるか否かを判断す
る(S1112)。ここでジョブ実行速度に関する仕様
(パラメータ)変更であると判断したときには,ジョブ
実行速度に関する状態変化処理(図15参照)を実行し
(S1113),本処理をリターンする。
【0117】また,上記ステップS1105において,
異常状態への移行であると判断したときには,記録装置
(i)の異常モードjを記憶する(S1114)。次い
で,記録装置(i)の異常モードの割付禁止フラグ(タ
イプ1)をセットし(S1115),ジョブ再割付判定
処理A(図12参照)を実行し(S1116),本処理
をリターンする。一方,上記ステップS1109におい
て,異常状態への移行であると判断したときには,記録
装置(i)を異常マシンとして記憶する(S111
7)。次いで,記録装置(i)の割付禁止フラグ(タイ
プ2)をセットし(S1118),さらに,ジョブ再割
付判定処理B(図13参照)を実行し,本処理をリター
ンする。
【0118】上記処理についてさらに説明する。上記ス
テップS1103および1104で装置の状態変化の内
容を評価しているが,以下の3つのケースにおいてジョ
ブの再割付処理が異なってくる。すなわち, 記録装置の状態変化が,装置自体の動作不可,回復
状態に関する場合 上記ステップS1109〜S1118に対応する。これ
は,例えば,サービスマンコールといった重異常で,サ
ービスマンによる処置を要する場合に相当する。 記録装置の状態変化が,記録装置の機能が一部ダウ
ン,回復状態に関する場合 これは,例えば,両面機能が故障している場合,両面モ
ードのみが使用不可状態であり,その他の機能は正常で
ある。したがって,両面機能を使用しない限り正常の動
作を実行することができるケースである。 記録装置の状態変化が,記録装置のジョブ実行速度
に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは回
復した場合に関するものである。これは,例えば,電源
投入直後,定着温度が立ち上がり状態におけるコピース
ピードダウン動作モード実施や,ベルト状感光体の場合
に表面に傷のある部分での作像を禁止するため,ベルト
1周当たりのコピー可能記録紙枚数が低下したため,コ
ピースピードが低下するモードに対応する。
【0119】図12は,図11のメイン処理に係るジョ
ブ再割付判定処理Aを示すフローチャートである。図に
おいて,処理が開始されると,まず,記録装置(i)に
対し予約済みジョブが存在するか否かを判断する(S1
201)。ここで予約済みジョブが存在すると判断した
ときには,さらに,予約済みジョブの使用モードの割付
禁止フラグ(タイプ1)がセット状態であるか否かを判
断する(S1202)。ここで予約済みジョブの使用モ
ードの割付禁止フラグ(タイプ1)がセット状態である
と判断したときには,記録装置(i)の予約ジョブの中
で記録装置(i)のモードのうち割付禁止フラグ(タイ
プ1)がセットされたモードを使用する予約ジョブを対
象とした再割付を実行し(S1203),メインルーチ
ンに戻る。
【0120】一方,上記ステップS1201において,
記録装置(i)に対し予約済みジョブが存在しないと判
断したとき,あるいは上記ステップS1202におい
て,予約済みジョブの使用モードの割付禁止フラグ(タ
イプ1)がセット状態ではないと判断したときには,全
ての予約済みジョブに対し再割付を禁止し(S120
4),メインルーチンに戻る。
【0121】以上のように,ジョブ再割付判定処理Aで
は,記録装置の一部に機能の異常状態が発生したので,
以前の割付処理によりアドレス番号iの装置に対し,予
約済みジョブがあり,かつ,アドレス番号iに記録装置
の機能(モード)を使用するジョブを対象として再割付
を実行する。このとき,アドレス番号iの記録装置の異
常状態機能(モード)は割付対象から除外されている。
一方,異常状態となった機能(モード)を有するアドレ
ス番号iの記録装置に対し,以前の割付処理により予約
済みジョブがない場合,あるいは予約済みジョブがあっ
たとしても異常状態機能(モード)を使用する予約済み
ジョブがない場合,再割付を行う必要がないので,再割
付を禁止する。
【0122】図13は,図11のメイン処理に係るジョ
ブ再割付判定処理B(マシンダウンの場合)を示すフロ
ーチャートである。図において,処理が開始されると,
まず,記録装置(i)に対し予約済みジョブが存在する
か否かを判断する(S1301)。ここで記録装置
(i)に対し予約済みジョブが存在すると判断したとき
には,記録装置(i)に対しての予約済みジョブを対象
として再割付を実行し(S1302),メインルーチン
に戻る。一方,上記ステップS1301において,記録
装置(i)に対し予約済みジョブが存在しないと判断し
たときには,全ての予約済みジョブに対し再割付を禁止
し(S1303),メインルーチンに戻る。
【0123】以上のように,ジョブ再割付判定処理Bで
は,記録装置自体の動作不可状態が発生したので,異常
状態となったアドレス番号iの装置に対し,以前の割付
処理により予約済みジョブがある場合,それらのジョブ
を他の記録装置に割り振るために,これらのジョブを対
象にして再割り付けを実行する。このときアドレス番号
iの記録装置は割付対象から除外されている。一方,異
常状態となったアドレス番号iの記録装置に対し,以前
の割付処理により予約済みジョブがない場合,異常状態
となった記録装置の影響は,現在の割付状態には影響が
ないので再割付を行う必要がない。また,無意味な再割
付を行いオペレータを混乱させないように再割付を行わ
ないようにする。
【0124】図14は,図11のメイン処理に係るジョ
ブ再割付判定処理Cを示すフローチャートである。図に
おいて,処理が開始されると,まず,記録装置(i)自
体の異常状態からの回復か否かを判断する(S140
1)。ここで記録装置(i)自体の異常状態からの回復
ではない判断したときには,さらに,記録装置(i)の
一部機能(モード)の回復であるか否かを判断する(S
1402)。ここで記録装置(i)の一部機能(モー
ド)の回復であると判断したときには,予約済みジョブ
のうち上記機能(モード)が回復した機能(モード)を
用いた予約済みジョブを対象として再割付を実行し(S
1403),メインルーチンに戻る。一方,上記ステッ
プS1401において,記録装置(i)自体の異常状態
からの回復であると判断したときには,予約済みジョブ
のうち,記録装置(i)を使用候補とできる予約済みジ
ョブを対象として再割付を実行し(S1404),メイ
ンルーチンに戻る。
【0125】以上のように,ジョブ再割付判定処理Cで
は,記録装置の一部の機能(モード)が,動作可状態へ
回復したので,全ての予約済みジョブの中でアドレス番
号iの記録装置の異常状態から回復した機能(モード)
を使用しても,ジョブを行うことが可能となる。
【0126】図15は,図11のメイン処理に係るジョ
ブ実行速度に関する状態変化処理を示すフローチャート
である。図において,処理が開始されると,まず,仕様
(パラメータ)変更マシンに対する予約ジョブがあるか
否かを判断する(S1501)。ここで仕様(パラメー
タ)変更マシンに対する予約ジョブがあると判断したと
きには,さらに,仕様(パラメータ)を使用するジョブ
があるか否かを判断する(S1502)。ここで仕様
(パラメータ)を使用するジョブがあると判断したとき
には,仕様(パラメータ)を使用するジョブを対象とし
て,仕様変更の生じたマシンに対する再割付を実行する
(S1503)。
【0127】次いで,納期オーバーのジョブが発生した
か否かを判断し(S1504),ここで納期オーバーの
ジョブが発生したしたときには,納期オーバーとなった
ジョブに対して設置マシン全てを対象として再割付を実
行し(S1505),メインルーチンに戻る。一方,上
記ステップS1501において,仕様(パラメータ)変
更マシンに対する予約ジョブがないと判断したとき,あ
るいは仕様(パラメータ)を使用するジョブがないと判
断したときには,再割付を実行せずに(S1506),
メインルーチンに戻る。
【0128】このように,記録装置の異常内容を細分化
することにより,不要な割付を防止することができる。
また,割付対象の装置も初めはジョブ実行速度に関わる
機能の一部が,一時的にレベルダウンあるいは回復した
記録装置とし,その結果,納期オーバーが生じた場合,
全ての記録装置を対象として割付を実行するようにした
ので,割付修正に伴う修正内容を最小限にとどめること
ができる。また,このことは同様に,予約開始までに不
具合が解消された場合にもあてはまるものである。
【0129】〔実施例2〕本実施例2は,図8に示すよ
うに,システム設定手段801,依頼受付手段802,
ジョブ工数算出手段803,ジョブ所要時間算出手段8
04,ジョブ予約処理手段805,割付手段806,ジ
ョブ実行等に関連している。特に,依頼受付手段802
により依頼受付を行う場合,ユーザーの優先希望事項を
受け付けて,その優先項目に基づいて,ジョブ所要時間
算出手段804による所要時間を決定する際の方法を修
正したり,割付手段806による各記録装置(複写機A
〜D)および操作者の割付を変更するものである。
【0130】本実施例2における処理の前提として,シ
ステム設定手段801において,図1および図2に示す
システムが設定されている。さらに,ジョブ所要時間算
出や予約処理に必要とされる下記のパラメータは,既に
設定されているものとする。例えば,図9におけるシス
テム設定において,システムが形成されたときや,シス
テム変更や修正があった場合に登録される。
【0131】・システムを構成する複写機A〜D,後処
理装置105のアドレス設定 ・システムを構成する複写機A〜D,後処理装置105
の設定 ・システムを構成する複写機A〜D,後処理装置105
の種類,性能の設定(生産性(各モード毎),付加モー
ド(機能),各マシンのジャムデータ,工数パラメー
タ) ・各複写機A〜Dのモード組み合わせ処理情報 ・複写機A〜D,後処理装置105の画質等の仕上がり
品質に関する情報 ・複写機A〜D,後処理装置105の故障情報データ設
定 ・複写機A〜D,後処理装置105のメンテナンス情報
設定 ・作業者情報設定(作業者名,熟練度情報,勤務時間情
報等)
【0132】・複写機A〜D,後処理装置105と作業
者との対応関係の定義(各装置,各モードに対する熟練
度等) ・依頼者情報設定(依頼者,部門名,部門コード等) ・依頼者のクレーム履歴情報(仕上がり等に対する) ・予約割付処理のための諸情報設定(各マシン,作業者
の予約割付状況等) ・予約割付処理のための稼動日,時間情報設定 ・サプライ情報(記録紙,トナー,現像剤,ステープ
ル,表紙シート,色紙,糊等) ・ビリング処理手段810において料金算出,管理のた
めの基礎データとなる諸情報(コピー1枚当たりの料
金,記録紙サイズ毎のコピー料金,後処理実施(製本処
理)のための料金,各種記録紙の値段(特殊紙を含
む),搬送料金等)等の諸情報である。
【0133】図16は,実施例2に係る動作処理を示す
フローチャートである。図において,本処理が開始され
ると,まず,複写依頼受付があるか否かを判断する(S
1601)。ここで複写依頼受付があると判断したとき
には,複写依頼受付が依頼受付手段802により受付処
理を実行する(S1602)。このとき以下のジョブ情
報を得る。
【0134】・複写種類(ジアゾ,PPC等) ・原稿種類(ブック,シート等) ・原稿サイズ,枚数および原稿状態 ・記録紙サイズ,記録紙種類 ・複写モード(綴じ代,変倍,両面,表紙モード等) ・後処理の有無(ステープル,製本等) ・複写枚数 ・希望納期 ・優先希望事項 ・その他のジョブ情報等
【0135】なお,ここでは一例として,原稿として製
本された3冊の資料(サイズ:A4,B5,B4)から
各々10ページづつ100部をA4サイズに統一し複写
して,製本し資料を作成するものとする。
【0136】次いで,上記により得られたジョブ情報に
基づいて,優先希望事項の有無および内容を中央管理装
置112により,画質優先か,納期優先か,特にないか
否かを判断する(S1603)。ここで特にないと判断
したときには,通常の工数を算出し(S1604),各
マシン,作業者に関する最新データの読み込みを実施す
る(S1605)。その後,通常の初期ジョブ所要時間
を算出し(S1606),通常の割り付けを実施し(S
1607),さらに,そのジョブを実行して(S160
8),本処理を終了する。
【0137】一方,上記ステップS1603において,
画質優先であると判断したときには,画質優先の工数を
算出し(S1609),各マシン,作業者に関する最新
データの読み込みを実施する(S1605)。その後,
画質優先での初期ジョブ所要時間を算出し(S161
0),画質優先での割り付け,例えば,仕上がり品質の
よいマシンや熟練度の高い作業者等を実施し(S161
1),さらに,そのジョブを実行して(S1608),
本処理を終了する。
【0138】なお,上記画質優先の場合は,図18
(b)に示すように, (1)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料1(A4サイズ)を手作業でA4サイズに等倍で,ソ
ート可能な部数に応じて複数回分けて100部複写す
る。 (2)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料2(B5サイズ)を手作業でA4サイズに拡大して,
ソート可能な部数に応じて複数回分けて100部複写す
る。 (3)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料3(B4サイズ)を手作業でA4サイズに縮小して,
ソート可能な部数に応じて複数回分けて100部複写す
る。 (4)上記工程(1)〜(3)により得られた100部
の複写物を集めて製本し仕上げる。という工程に分けら
れる。
【0139】また,上記ステップS1603において,
納期優先であると判断したときには,納期優先の工数を
算出し(S1612),各マシン,作業者に関する最新
データの読み込みを実施する(S1605)。その後,
納期優先での初期ジョブ所要時間を算出し(S161
3),納期優先での割り付け,例えば,生産性の高いマ
シンや熟練度の高い作業者を割り付ける等を実施し(S
1614),さらに,そのジョブを実行して(S160
8),本処理を終了する。
【0140】なお,上記納期優先の場合は,図18
(a)に示すように, (1)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料1(A4サイズ)を手作業でA4サイズに等倍で1部
複写する。 (2)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料2(B5サイズ)を手作業でA4サイズに拡大して1
部複写する。 (3)ブック原稿のためADFを使用できないので,資
料3(B4サイズ)を手作業でA4サイズに縮小して1
部複写する。 (4)上記工程(1)〜(3)で得られた複写物を原稿
としてADFを用い,ソート可能な部数(各複写機によ
り異なる)に応じて複数回分けて99部複写する。 (5)上記工程(1)〜(4)により得られた100部
の複写物を集めて製本して仕上げる。 の工程に分けられる。
【0141】ここで,上記納期優先の場合が5つの工程
であるのに対し,画質優先の場合が4つの工程であり,
1つ少ない工程となっている。これは,画質優先の場
合,工程(1)〜(3)は手作業であり,仮にソート可
能な部数が30部までとすると,4回に分けてページを
めくりながら複写動作を行うために,ADFを使用した
場合に比較して非常に時間がかかってしまう。その代わ
り納期優先の場合に,1回複写したものを原稿として複
写して得られた複写物(孫コピー)を製本するのではな
いため,画質はよくなる。
【0142】また,上記において求められる初期ジョブ
所要時間は,割付処理の基礎データとなるものである。
また,この初期ジョブ所要時間は,ジョブ内容入力デー
タ(部数,所望モード等)に基づき,かつ,システム設
定手段801により初期に設定されたジョブ所要時間算
出のために必要とされるパラメータ,例えば,各複写機
の生産性(各モード毎)データ,仕上がり品質に関する
データ,ジャムデータ,工数パラメータ,各複写機モー
ド組み合わせ処理情報,複写機・後処理装置の使用情
報,故障情報,複写機・後処理装置およびそのモードに
対する作業者の熟練度等に基づいて算出されるものであ
る。
【0143】さらに,あくまでも初期所要時間予測値で
あり,例えば,申告原稿枚数と実原稿枚数の不一致,マ
シントラブルによる所要時間の増大等,ジョブ実行によ
り変化する。また,一概にジョブ所要時間といっても,
以下に示すような要因により異なる所要時間値が算出さ
れるため,各条件(例えば,使用マシン,作業者,複写
モードの組み合わせ等)に応じて幾通りかのジョブ所要
時間が算出される。
【0144】例えば,図17は,モードAにおける複写
機(マシン)対操作者(オペレータ)の組み合わせによ
るジョブ所要時間の一例を示す図表である。図におい
て,横のラインでは,同じモードAでも複写機の能力の
違いにより所要時間が異なる。また,縦の列は,同一複
写機使用における操作者の違いによる所要時間の違いを
示し,各複写機に対する操作者の熟練度の違いが表れ
る。
【0145】また,ジョブ所要時間は,同一コピースピ
ード(CPM)でも,各モードにおける各複写機の動作
様式(自動原稿搬送装置のモード:RDH,ADF),
オプション装置装着状態(ソータ,フィニッシャー)に
応じて異なる。さらに,ジョブ所要時間は,ある複写機
とある後処理装置といったように,複写機と後処理装置
との組み合わせによっても異なる。
【0146】また,ジョブ所要時間算出手段804で
は,算出された初期所要時間予測値に対してと,ジョブ
前段階処理,マシントラブル等に対する所要時間を吸収
するために余裕度(係数)を乗じたり,段取り時間等の
余裕時間を加えて最終的に初期ジョブ所要時間とする
が,各複写機,後処理装置により,この余裕度は異な
る。
【0147】さらに,上記納期優先の場合における処理
について詳述する。上記ステップS1612において求
められた工数に基づき,以下の要領で初期ジョブ所要時
間を算出する。
【0148】(1)納期優先の工程(1)〜(3)に対
しては,比較的生産性の高い複写機,またはその複写機
に熟練した作業者により初期ジョブ時間を計算する。 (2)納期優先の工程(4)に対しては,比較的生産性
の高い複写機であり,かつ,最大ソート可能部数の多い
複写機,また,その複写機およびモードに熟練した作業
者により初期ジョブ所要時間を計算する。 (3)納期優先の工程(5)に対しては,比較的生産性
の高い複写機,また,その後処理装置に熟練した作業者
により初期ジョブ所要時間を計算する。 (4)さらに,工程(1)〜(5)に対する初期ジョブ
所要時間の合計に対して,ジョブ前段階処理,マシント
ラブル等に対する所要時間を吸収するために余裕度(係
数)を乗じたり,段取り時間等の余裕時間を加えて最終
的に初期ジョブ所要時間とするが,このとき乗じる余裕
度係数または加える余裕時間またはその両方共を,通常
よりも大きく修正しておくことにより,不測の事態によ
る時間遅れを吸収し,納期通りに作業を終了することが
できる。
【0149】また,上記画質優先の場合における処理に
ついて詳述する。上記ステップS1609において求め
られた工数に基づき,以下の要領で初期ジョブ所要時間
を算出する。
【0150】(1)画質優先の工程(1)〜(3)に対
しては,各複写機の仕上がり品質に関するデータ,各複
写機およびそのモードに対する作業者の熟練度等に基づ
いて,比較的仕上がりのよい複写機,および熟練した作
業者により初期ジョブ所要時間を計算する。 (2)画質優先の工程(4)に対しては,各複写機の仕
上がり品質に関するデータ,各後処理装置およびそのモ
ードに対する作業者の熟練度等に基づいて,比較的仕上
がりのよい複写機,および熟練した作業者により初期ジ
ョブ所要時間を計算する。 (3)さらに,工程(1)〜(3)に対する初期ジョブ
所要時間の合計に対して,ジョブ前段階処理,マシント
ラブル等に対する所要時間を吸収するために余裕度(係
数)を乗じたり,段取り時間等の余裕時間を加えて最終
的に初期ジョブ所要時間とする。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る複写
管理システム(請求項1)によれば,状態検知手段によ
り記録装置における機能の異常状態および回復状態を検
知し,あるいは,状態入力手段により記録装置における
機能の異常状態および回復状態に関わる情報が入力され
るようにしたため,所有する記録装置における故障等の
異常状態を的確に把握することができ,また,上記異常
状態を記憶手段に記憶しておくため,以降割付するため
の情報とすることができ,さらに,上記記憶手段の記憶
情報により,複数の記録ジョブを実行する記録装置およ
び実行スケジュールを予約決定することができる。
【0152】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項2)によれば,状態検知手段により,記録装置にお
ける機能の異常状態および回復状態を検知し,あるい
は,状態入力手段により記録装置における機能の異常状
態および回復状態に関わる情報が入力されるようにした
ため,所有する記録装置における故障等の異常状態を的
確に把握することができ,また,上記異常状態を記憶手
段に記憶しておくため,以降割付するための情報とし,
さらに,上記記憶手段に記憶された機能の異常状態およ
び回復状態に基づいて前記実行スケジュールの再割付の
判定を行い,複数の記録ジョブを実行する記録装置およ
び実行スケジュールを予約決定することができる。
【0153】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項3)によれば,前記管理手段により,記録装置のジ
ョブ実行に関わる機能の一部が異常状態である場合,該
機能を使用するジョブに対して,記録装置への割り付け
を禁止するようにしたため,最新の所有する記録装置に
関する情報をフィードバックして的確な割付を実行する
ことができると共に,未然に使用不可能な記録装置への
割付を回避して,より効率的な割付作業を実現すること
ができ,さらに,記録装置の一部の機能が使用不可の状
態でも,使用可能な機能のみを積極的に活用して割付を
禁止することなく実行でき,所有する記録装置を効率的
に運用することができる。
【0154】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項4)によれば,管理手段により,記録装置自体が動
作不可能状態である場合,該記録装置へのジョブの割付
を禁止するようにしたため,最新の所有する記録装置に
関する情報をフィードバックして的確な割付を実行でき
ると共に,未然に使用不可能な記録装置への割付を回避
させ,より効率的な割付作業を実現することができる。
【0155】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項5)によれば,管理手段により,異常状態であると
検知あるいは入力され記録装置に対し,既に予約されて
いるジョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機
能が異常状態である場合,前記予約ジョブを対象として
再割付を実行するようにしたため,必要最小限のジョブ
に対し再割付を可能とすることができ,さらに,ジョブ
の使用予定記録装置の変更を最小限に抑えて,作業者に
対する負荷を軽減させ,不必要な混乱を回避させること
ができる。
【0156】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項6)によれば,管理手段により,異常状態であると
検知あるいは入力された記録装置に対し,既に予約され
ているジョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる
機能が異常状態ではない場合,全ての予約済みジョブに
対して再割付を実行しないようにしたため,不必要な再
割付を制限し,ジョブの使用予定記録装置の変更が抑え
られ,不用意な割付を排除し,作業者に対しての負荷を
軽減し,不必要な混乱を回避させることができる。
【0157】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項7)によれば,管理手段により,異常状態であると
検知あるいは入力された記録装置に対し,既に予約され
ているジョブが存在しない場合,全ての予約済みジョブ
に対して再割付を実行しないようにしたため,不必要な
再割付を制限し,ジョブの使用予定記録装置の変更を抑
えられ,不用意な割付を排除し,作業者に対しての負荷
を軽減し,不必要な混乱を回避させることができる。
【0158】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項8)によれば,管理手段により,予約ジョブ実行に
関わる記録装置の機能が異常状態から回復した場合,該
回復した機能を使用する全ての予約ジョブを対象として
再割付を実行するようにしたため,記録装置当たりの割
当ジョブ数を減少させて記録装置の負荷を軽減させるこ
とができ,また,割付においても受付ジョブが納期内完
了不可であったジョブも納期内に完了させるようにする
ことができる。
【0159】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項9)によれば,管理手段により,記録装置のジョブ
実行速度に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあ
るいは回復したことを,状態検知手段あるいは状態入力
手段により検知または入力された場合,該検知または入
力された結果に基づいて,新たなジョブを実行するに要
する時間を予測し,該予測値によって実行させる記録装
置および(あるいは)実行スケジューリングを決定する
ようにしたため,異常状態でジョブの所要時間が延長す
ることを早期に把握することができ,より的確な割付処
理を実行することができる。
【0160】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項10)によれば,管理手段により,ジョブ実行速度
に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは回
復した記録装置に限定して,実行スケジューリングを決
定するようにしたため,不要な割付を回避することがで
きる。
【0161】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項11)によれば,割付に際して納期オーバーのジョ
ブが生じた場合,全ての記録装置を対象として割付を実
行するようにしため,割付修正に伴う修正がないよう最
小限に抑えることができる。
【0162】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項12)によれば,複数の記録装置の仕上がり品質お
よび(あるいは)操作者の熟練度に関するデータ等を登
録し,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入
力し,上記登録されたデータに基づいて記録装置および
(あるいは)操作者の割り付けを決定するようにしたた
め,ユーザーの希望する項目に対応したジョブを実行す
ることができる。
【0163】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項13)によれば,複数の記録装置の仕上がり品質お
よび(あるいは)操作者の熟練度に関するデータ等を登
録し,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目を入
力し,ユーザーより依頼された新たなジョブを実行する
に要する時間を予測し,該予測結果に基づいてジョブ開
始時刻を決定すると共に,優先項目が記録ジョブの完了
納期に関するものである場合に,上記予測値を修正する
ようにしたため,ユーザーの希望する納期優先のジョブ
を実行することができ,よりサービス性を向上させるこ
とができる。
【0164】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項14)によれば,ジョブ所要時間算出手段により,
優先項目が記録ジョブの納期に関するものである場合
に,ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の標準
記録処理能力で処理するものとして算出される所要時間
標準値と余裕度係数との積として所要時間を,該余裕度
係数を通常よりも大きく修正して算出するようにしたた
め,不測の事態が生じても,納期のずれを最小限にする
ことができる。
【0165】また,本発明に係る複写管理システム(請
求項15)によれば,ジョブ所要時間算出手段により,
優先項目が記録ジョブの納期に関するものである場合
に,ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の標準
記録処理能力で処理するものとして算出される所要時間
標準値と余裕度係数との積として所要時間を,該所要時
間を通常よりも大きく修正して算出する不測の事態が生
じても,納期のずれを最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写管理システムの構成を示す説
明図である。
【図2】本発明に係る複写管理システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】製本機を備えた複写機の構成例を示す説明図で
ある。
【図4】製本機における背面テープ貼り部の詳細構成を
示す説明図である。
【図5】製本機における背面テープ貼り状態を示す説明
図である。
【図6】中央管理装置に接続された複数の複写機の制御
系の構成を示すブロック図である。
【図7】中央管理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】中央管理装置の機能を示すブロック図である。
【図9】複写依頼システムにおける動作処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】複写依頼動作における表示装置の画面展開例
を示す説明図である。
【図11】実施例1に係るメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】図11のメイン処理に係るジョブ再割付判定
処理Aを示すフローチャートである。
【図13】図11のメイン処理に係るジョブ再割付判定
処理B(マシンダウンの場合)を示すフローチャートで
ある。
【図14】図11のメイン処理に係るジョブ再割付判定
処理Cを示すフローチャートである。
【図15】図11のメイン処理に係るジョブ実行速度に
関する状態変化処理を示すフローチャートである。
【図16】実施例2に係る動作処理を示すフローチャー
トである。
【図17】実施例2に係るモードAにおける複写機(マ
シン)対操作者(オペレータ)の組み合わせによるジョ
ブ所要時間の一例を示す図表である。
【図18】実施例2に係る納期優先/画質優先の場合に
おける工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
101 複写機A 102 複写機B 103 複写機C 104 複写機D 105 後処理装置 106〜110 端末装置(状態入力手段) 112 中央管理装置(管理手段) 113 通信制御ユニット(状態通報手段) 201 受付端末装置 608 状態検知部(状態検知手段) 609 キーSW(状態入力手段) 801 システム設定手段 802 依頼受付手段 804 ジョブ所要時間算出手段 806 割付手段 808 納期調整手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の
    記録装置を駆使して処理する複写管理システムにおい
    て,前記記録装置における機能の異常状態および回復状
    態を検知する状態検知手段と,前記記録装置における機
    能の異常状態および回復状態に関わる情報を入力する状
    態入力手段と,前記状態検知手段あるいは前記状態入力
    手段からの情報を通報する状態通報手段と,前記状態検
    知手段からの情報や前記記録装置に関連する各機能の割
    り付け設定情報を記憶しておく記憶手段と,複数の記録
    ジョブを実行する記録装置および実行スケジュールを予
    約決定する管理手段とを具備することを特徴とする複写
    管理システム。
  2. 【請求項2】 複写印刷等の複数の記録ジョブを複数の
    記録装置を駆使して処理する複写管理システムにおい
    て,前記記録装置における機能の異常状態および回復状
    態を検知する状態検知手段と,前記記録装置における機
    能の異常状態および回復状態に関わる情報を入力する状
    態入力手段と,前記状態検知手段あるいは前記状態入力
    手段からの情報を通報する状態通報手段と,前記状態検
    知手段からの情報や前記記録装置に関連する各機能の割
    り付け設定情報を記憶しておく記憶手段と,前記機能の
    異常状態および回復状態に基づいて前記実行スケジュー
    ルの再割付の判定を行い,複数の記録ジョブを実行する
    記録装置および実行スケジュールを予約決定する管理手
    段とを具備することを特徴とする複写管理システム。
  3. 【請求項3】 前記管理手段は,記録装置のジョブ実行
    に関わる機能の一部が異常状態である場合,該機能を使
    用するジョブに対して,前記記録装置への割り付けを禁
    止することを特徴とする請求項2記載の複写管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記管理手段は,記録装置自体が動作不
    可能状態である場合,該記録装置へのジョブの割付を禁
    止することを特徴とする請求項2記載の複写管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記管理手段は,異常状態であると検知
    あるいは入力された記録装置に対し,既に予約されてい
    るジョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能
    が異常状態である場合,前記予約ジョブを対象として再
    割付を実行することを特徴とする請求項2記載の複写管
    理システム。
  6. 【請求項6】 前記管理手段は,異常状態であると検知
    あるいは入力された記録装置に対し,既に予約されてい
    るジョブが存在し,かつ,予約ジョブ実行に関わる機能
    が異常状態ではない場合,全ての予約済みジョブに対し
    て再割付を実行しないことを特徴とする請求項2記載の
    複写管理システム。
  7. 【請求項7】 前記管理手段は,異常状態であると検知
    あるいは入力された記録装置に対し,既に予約されてい
    るジョブが存在しない場合,全ての予約済みジョブに対
    して再割付を実行しないことを特徴とする請求項2記載
    の複写管理システム。
  8. 【請求項8】 前記管理手段は,予約ジョブ実行に関わ
    る記録装置の機能が異常状態から回復した場合,該回復
    した機能を使用する全ての予約ジョブを対象として再割
    付を実行することを特徴とする請求項2記載の複写管理
    システム。
  9. 【請求項9】 前記管理手段は,前記記録装置のジョブ
    実行速度に関わる機能の一部が一時的にレベルダウンあ
    るいは回復したことを,前記状態検知手段あるいは前記
    状態入力手段により検知または入力された場合,該検知
    または入力された結果に基づいて,新たなジョブを実行
    するに要する時間を予測し,該予測値によって実行させ
    る記録装置および(あるいは)実行スケジューリングを
    決定することを特徴とする請求項1または2記載の複写
    管理システム。
  10. 【請求項10】 前記管理手段は,ジョブ実行速度に関
    わる機能の一部が一時的にレベルダウンあるいは回復し
    た記録装置に限定して,実行スケジューリングを決定す
    ることを特徴とする請求項9記載の複写管理システム。
  11. 【請求項11】 前記管理手段は,割付に際して納期オ
    ーバーのジョブが生じた場合,全ての記録装置を対象と
    して割付を実行することを特徴とする請求項10記載の
    複写管理システム。
  12. 【請求項12】 複写印刷等の複数の記録ジョブを複数
    の記録装置を駆使して処理する複写管理システムにおい
    て,複数の記録装置の仕上がり品質および(あるいは)
    操作者の熟練度に関するデータ等を登録するシステム設
    定手段と,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目
    を入力する依頼受付手段と,前記システム設定手段で登
    録されたデータに基づいて記録装置および(あるいは)
    操作者の割り付けを決定する割付手段とを具備すること
    を特徴とする複写管理システム。
  13. 【請求項13】 複写印刷等の複数の記録ジョブを複数
    の記録装置を駆使して処理する複写管理システムにおい
    て,複数の記録装置の仕上がり品質および(あるいは)
    操作者の熟練度に関するデータ等を登録するシステム設
    定手段と,ジョブ依頼時にユーザーの希望する優先項目
    を入力する依頼受付手段と,ユーザーより依頼された新
    たなジョブを実行するに要する時間を予測するジョブ所
    要時間算出手段と,前記ジョブ所要時間算出手段の予測
    結果に基づいてジョブ開始時刻を決定する割付手段と,
    前記優先項目が記録ジョブの完了納期に関するものであ
    る場合に,上記予測値を修正する納期調整手段とを具備
    することを特徴とする複写管理システム。
  14. 【請求項14】 前記ジョブ所要時間算出手段は,前記
    優先項目が記録ジョブの納期に関するものである場合
    に,前記ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の
    標準記録処理能力で処理するものとして算出される所要
    時間標準値と余裕度係数との積として所要時間を,前記
    余裕度係数を通常よりも大きく修正して算出することを
    特徴とする請求項13記載の複写管理システム。
  15. 【請求項15】 前記ジョブ所要時間算出手段は,前記
    優先項目が記録ジョブの納期に関するものである場合
    に,前記ジョブを記録装置および(あるいは)操作者の
    標準記録処理能力で処理するものとして算出される所要
    時間標準値と余裕度係数との積として所要時間を,前記
    所要時間を通常よりも大きく修正して算出することを特
    徴とする請求項13記載の複写管理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004322465A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 製版制御装置及び印刷システム
US6935239B2 (en) 2002-12-19 2005-08-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming system, method of controlling the same, and program for implementing the method
US7916324B2 (en) 2004-05-19 2011-03-29 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus and information processing method

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